ロボとクローバー (44)

智絵里ちゃんのSSRが出たので、SSを書いたら出るというジンクスを信じて書いてみました。
デレステからのにわかなので、かなり口調が変かも?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466835434

【楽屋】

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

智絵里(どうしよう……! すっごく気まずい……!)

智絵里(で、でも、私年上だし! しっかりリードしてあげないと不安かもしれないよね!うん! そうだよねっ! だから、私がしっかりしないとっ……!)

智絵里「あ、あのっ……!」

晶葉「ん? 何だ?」

智絵里(しまった……! 何喋るか、全然考えてなかった……! どうしよう!)

智絵里「きょっ……」

晶葉「きょ?」

智絵里「今日もいい天気だね……」

晶葉「いや、今日は曇りだが……」

智絵里「あはは、ごめんなさい。気にしないで……」

智絵里(やってしまった~~~~っ! 今、完全におかしな子だと思われたよね? 絶対……)

    (話題……。何か話題を……。池袋さんが好きそうな話題を……)

    (池袋さんって、何が好きだったんだっけ……。どうしよう……、楽屋に入るまでは覚えてたのに! どうやって話して仲良くなって、撮影が終わったらお泊りとかしちゃおうって考えてたのに、全部忘れちゃったよ。どうしよう……!)

晶葉「おい!そこの、君!」

智絵里「は、はい! 何でしょうか……?」

晶葉「このガムをあげよう」

智絵里「え、いいの?」

晶葉「ああ」

パチンッ

智絵里「~~~~~~~~~~~っ!」

智絵里(パッチンガムっ……! しかも結構痛いっ……!)

晶葉「ふふん。どうだこのパッチンガム二号は! この引っ張るやつをガムに似せるのは本当に大変だったんだ」

智絵里「騙すなんて、ヒドイです!」

晶葉「それはすまなかったな……。だが、緊張もほぐれただろう?」

智絵里「う、うん……」

晶葉「さてと、本番まで時間あるし色々話してもらうぞ!」

智絵里(気を使われた――、 年下にっ! 私が池袋さんに話しかけようとしてオロオロしてるのを見かねて気を使われてしまった――っ!)

晶葉「一体どうしたんだ!? 具合でも悪いのか?」

智絵里「ううん……、何でもないよ……」
   
智絵里「それよりもお話ししよ」

晶葉「お、おう……。君がいいならそれでいいが……」

智絵里「池袋さんは、休日は何をしてるの?」

晶葉「さん付はやめてくれ。同じ事務所の仲間で、しかも私は年下なんだからな」


智絵里「晶葉ちゃん……で、いいかな?」

晶葉「別にかまわない」

智絵里「それじゃ、今度から晶葉ちゃんって呼ぶね!」

晶葉「それで、話の続きだが、そうだな……。主にロボットを作ったり、そのためのパーツを買いに行くことが主だな」

智絵里「へー。どんなのを作ったんですか?」

晶葉「そうだなー……。何なら、撮影が終わったら私の家に来ないか?」

智絵里「えっ!?」

智絵里(嘘!? まさかこんな形で、晶葉ちゃんの家に行けるようになるなんて……!)

智絵里「うん! 行く! 行かせてください!」

スタッフ「池袋さんに緒方さん、もうすぐ本番です!」

晶葉「さ、行くぞ」

智絵里「は、はい!」

【番組終了後】

智絵里「お、お疲れ様です! 晶葉ちゃん」

晶葉「お疲れ、智絵里」

モバP「おう、二人ともお疲れ様!」

晶葉「ああ、そうだ助手よ。今日は、智絵里に私が作ったロボを見せたいから、私の家まで送ってくれないか?」

モバP「それくらいお安い御用さ。さ、早く乗ってくれ!」

晶葉「すまないな」

モバP「よっしゃ! それじゃ出発!」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

モバP「……………」

智絵里「…………」

晶葉「…………」

モバP「……………」

智絵里(気まずい……!)

智絵里(どうしよう、こういう時ってどういう話すればいいんだろう……)

    (あ、そうだ!)

智絵里「ねえ、晶葉ちゃん。さっきのガムパッチンって二号なんですよね? 一号はどうしたんですか?」

晶葉「ああ、一号か……。あれは今封印してあるんだ……」

智絵里「えっ!? どうしてですか?」

晶葉「威力を強くし過ぎてな……。助手に引っかけてみたら、ガムパッチン一号の凄まじい威力で助手の指が一本消滅したんだ」

智絵里「えええええええええっ! Pさんは大丈夫なんですか!?」

モバP「あぁ、スタドリ飲んだら治るから大丈夫だよ」

智絵里「それって、大丈夫なんですか……」

モバP「美味しいから大丈夫だよ!」

智絵里「全然、大丈夫そうには思えないんですけどっ!! 薬としての範疇こえてませんか!? というか、そもそもスタドリって何でできてっ――」

晶葉「智絵里、それ以上はいけない」

智絵里「何でですか……?」

晶葉「消される」

智絵里「えっ……」

   「えっと、じゃあこれ以上追及するのはやめておきます……」

モバP「さ、着いたぞ。ここが晶葉の家だ」

智絵里「大きい……」

晶葉「そうなのか?」

智絵里「うん。かなり大きい方だと思うよ」

モバP「じゃあ、俺はまだ仕事が残ってるから事務所に戻るよ」

晶葉「ああ、ありがとな」

智絵里「ありがとうございます!」

モバP「じゃーなー」

【晶葉の家】

晶葉「さ、入ってくれ!」

智絵里「お、お邪魔しまーす」

晶葉「ここが私の部屋もといラボだ!」

智絵里「あ、うさぎさん……!」

晶葉「それはウサちゃんロボだな。家事からバックダンサーまで何でもこなす、私の最高傑作だ!」

智絵里「すごい……!」

晶葉「当たり前だ! 私は天才だからな!」
  「ちなみにそっちにあるのが――」

智絵里(ちょっと子供っぽい一面もあるんだなぁ……)
   (大人びて見えるけど、まだ14歳なんだもんね……)

晶葉「どうかしたのか?」

智絵里「!!!????」

晶葉「あだっ!」

智絵里(びっくりしたぁ……。いきなり、顔覗きこんでくるんだもん……)

智絵里「ご、ごめんなさい! ちょっと考え事してて……」

晶葉「いや、いいんだ……。私が不用意に近づいたのが悪かったんだ……」

  「それよりも、もう夕方だが帰らなくていいのか?」

智絵里(忘れてた……! 言えないよっ……! 今日、お泊りするつもりで、お母さんに朝、今日友達の家に泊まりに行くなんて言ったって言えない……!)

     (こ、こうなったら……!)

智絵里「実は今日、お母さんもお父さんも家にいなくて……。だから、今日は帰りたくないなー……なんて……」

晶葉「そうか……。なら家に泊まってもいいぞ!」

智絵里「本当!? ありがと晶葉ちゃん!」

智絵里(ごめんね、晶葉ちゃん。嘘ついちゃって……。)

晶葉「よし! そうと決まれば、早速夕飯を作らなければな。さて、何にするか……」

智絵里「晶葉ちゃん、お料理できるの?」

晶葉「まあ、家では一人の時が多いからな。自然と身についてしまったんだ」

智絵里「晶葉ちゃん……」

智絵里(そっか……。晶葉ちゃん一人で寂しい思いをしたんだろうなぁ……)

晶葉「さ、できたぞー。池袋流スパゲッティだ!」

智絵里「美味しそう……!」

智絵里(それに、苺は載ってないみたいですね。よかった……)

晶葉「さ、早く食べてみてくれ!」

智絵里「いただきます……」

晶葉「……………」

智絵里(すっごい、見られてる……! ちょっと食べ辛いなぁ……)

晶葉「どうだ? 美味しかったか……? 口に合わなかったなら、出前でも頼むのだが……」

智絵里「美味しいから、大丈夫だよ!」

晶葉「そ、そうか……。良かった……。初めて人に振る舞うからちょっと緊張していたんだ」

智絵里「晶葉ちゃんでも、緊張することあるんだね」

晶葉「そりゃするさ。私だって人間だからな」

智絵里「晶葉ちゃん、いつも自身たっぷりに見えてたから……」

晶葉「強がってるだけさ。だが、聴衆がそういう私を望んでいるんだ。だから私は皆の望む私であるように頑張るだけだからな」



晶葉「さてと、丁度お風呂も沸いたみたいだしお風呂に入らないか?」

智絵里「お風呂!? それって一緒にって事……?」

晶葉「嫌なのか……? 嫌なら、別でも全然構わないが……」

智絵里「ううん! 入ろう! お風呂! 一緒に!」

晶葉「本当か!?」

智絵里「元々、そうしたいなって思ってたから……」

晶葉「そうか……。それでは行こうか!」

智絵里「うんっ♪」

~お風呂~

智絵里(かぽーん……)

晶葉「待たせたな!」

智絵里(晶葉ちゃん、肌綺麗だなー……)

晶葉「あんまり、ジロジロ見ないでくれ……」

智絵里(照れてる晶葉ちゃん、可愛いなぁ……)

晶葉「ていっ」

智絵里「ひゃぁっ!」

晶葉「そうか、智絵里はここが弱いのか……。さて、どこが弱いのかデータを取らせてもらうぞ!」

智絵里「や、やめてっ……! あひゃんっ……」

晶葉「私は、マッドサイエンティストだからな。やめろと言ってやめるような善良な人間じゃないのさ」

智絵里「晶葉ちゃーん? 目が怖いよ……?」

晶葉「ふっふっふ。覚悟しろーっ!」

智絵里「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
……………
………
……

智絵里「つ、疲れました……」

晶葉「ふふ……。中々いいデータが取れたぞ……」

智絵里(晶葉ちゃんって、結構悪戯好きなのかな……?)

晶葉「そうだ、着替えはどうする?」

智絵里「大丈夫、持ってきてるから」

晶葉「え?」

智絵里(しまったぁぁぁぁっ……! これじゃあまるで最初から、泊まるつもりだったみたいに見られちゃう……)

智絵里(まあ、実際そうだったんだけどね……)

晶葉「そうか智絵里は中々賢いな!いつ泊まりのロケになってもいいように常備しているわけなのだな?」

智絵里「うん、そう! そうなんだ~……」

智絵里(晶葉ちゃんが、頭がよくて助かったー……。私じゃそんな言い訳思いつかなかっただろうし……)

晶葉「寝るにはまだ早い時間だが、何か見るか?」

智絵里「そうですね……」

~なんやかんやで3時間後~

智絵里「ふわぁ……」

晶葉「もう10時か……。そろそろ寝ようか?」

智絵里「うん……。そうする」

晶葉「今布団を敷くから待っててくれ。それとも一緒のベッドで寝るか?」

智絵里「!?」

晶葉「ふふっ、冗談だよ。智絵里は本当にからかいがいがあって面白いな」

智絵里(年下にいじられる年上って……。ここは一つ言い返してみよう……!)

智絵里「いや、寝よう。晶葉ちゃん」

晶葉「んなっ!? あれは冗談で……!」

智絵里「私と一緒に寝るの、嫌……ですか……?」

晶葉「嫌じゃない。だが……」

智絵里「だったら、一緒でもいいよね?」

智絵里(あたふたしてる晶葉ちゃん可愛いなぁ……)

晶葉「分かった! なら一緒に寝ようではないか!」

智絵里(あっ……。そうだった、こうなるってこと考えてなかった)

晶葉「まさか、自分から誘っておいて恥ずかしいなんて言わないよな?」

智絵里「そ、そんなことありませんよ……?」

智絵里(想像したら急に恥ずかしくなってきたなぁ……)

晶葉「なら、早く入ってくるんだな。ふふふ……」

智絵里(ぐぬぬぬ……)

智絵里「全然、恥ずかしいとか思ってないんだから!」

智絵里(ええい! こうなったらままよ! どうにでもなれ!)

晶葉「お、おう……」

智絵里「えへへ……。あったかいですね……」

晶葉「そうだな……」

智絵里「ねえ晶葉ちゃん……?」

晶葉「何だ?」

智絵里「晶葉ちゃんは……、どうしてアイドルになろうと思ったの?」

晶葉「理由は二つだ。まずは、私の発明を世界中に知らしめたっかったから」

晶葉「それに私とアイドル似てると思ったんだ。私も観衆たちに囲まれて舞台で自分を表現するということにおいてはな」

晶葉「でも、全然違った。初めてステージに立った時に思ったんだ。アイドルってこんなにもすばらしいものなんだって」

晶葉「だから、毎日が楽しくてしょうがないんだ」

智絵里「私はね……。こんな弱気な自分を変えたくてアイドルになったんです……。でも……。全然、駄目ですよね……。私なんて……。ダメダメです」

晶葉「そんなことない! 智絵里は変わったよ。一度も仕事を疎かにしたことなんてないじゃないか。それは充分変わってていう証拠だ」

智絵里「そんなこと……当然のことです。誰でも出来ますから……」

晶葉「そうか……。智絵里は私のいう事を信じてくれないのだな……」

智絵里「そうじゃないよ……。そうじゃないんだけど……」

晶葉「だったら、智絵里は強いんだよ。この天才の私が言うんだ。間違いないさ!」

智絵里「ありがとう晶葉ちゃん……。おかげで元気が出たよ」

智絵里「だから、私……。晶葉ちゃんを信じて、自分も信じてみようって思う!」

晶葉「いい心がけだな」

智絵里「むぅ~……。私の方が年上なのになぁ……」

晶葉「撫でられるのは嫌か?」

智絵里「ううん、そんな事ないよ」

晶葉「ならば、もっと撫ででやろう!」

智絵里「あり……がとう。晶葉……ちゃん」

晶葉「おやすみ。智絵里」

智絵里「すやぁ……」

晶葉「さてと、私はロボづくりにっ――」

智絵里「いかないで~」

晶葉「くっ……! 抱き着かれては動けないではないか! 全く……」

晶葉「ふふふっ、たまには、早く寝るとしよう。うん」

~朝~

智絵里「ふわぁ……。いい匂いがするー」

晶葉「おはよう。智絵里」

智絵里「晶葉ちゃん、おはよー……」

晶葉「まだ眠いなら、顔を洗ってきたらどうだ?」

智絵里「うんそうするー」

晶葉「目は覚めたか?」

智絵里「うん、ばっちりです」

晶葉「それじゃ、いただきます」

智絵里「いただきます」

智絵里「うん、美味しいよ。晶葉ちゃん」

晶葉「まあ、トーストを焼いただけなんだけどな」

智絵里「そんな事ないよ。この焼き加減。完璧だよ!」

晶葉「そうなのか? 特に気にしたことはなかったけどな」

智絵里「それじゃ、朝ごはんも食べ終わったところだし、私は一回お家に帰るよ」

晶葉「そうか、気を付けて帰るんだぞ」

智絵里「私、もうそんな子供じゃないですよっ!」

晶葉「心配なんだ……。友達だから」

智絵里「ふふふ……。ちゃんと着いたらメールするから」

晶葉「絶対だぞ!」

智絵里「うん、それじゃまたね!」

晶葉「ああ、またな!」

【数日後の楽屋】

智絵里「…………」

雪美「…………」

智絵里「…………」

雪美「…………」

智絵里「…………」

雪美「…………」

智絵里「…………」

雪美「…………」

智絵里「…………」

雪美「…………」

智絵里(どうしよう……! すっごく気まずい……!)

と、いうわけで完結です。
次書くとすれば、タイトルは「黒猫とクローバー」になると思います。
お目汚し失礼しました。
というわけで、10連回してきます

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