【はいふり】リン「岬さんがちっちゃくなっちゃったのぉ!?」 (86)

ましろ「……遅い!」

ましろ「艦長は一体いつまで寝てるんだ!?」

メイ「いつもならもう起きてきてるのにねー」

タマ「……ウィ」

ココ「変ですねぇ……ちょっと様子見てきましょうか?」

リン「あっ、じゃあ私が……」

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リン「具合でも悪いのかなぁ……?」

コンコン

リン「岬さん。起きてる?」

「…………」

リン「…………まだ寝てるのかな」

ガチャ

リン「岬さん?」

ミケ「…………スゥ……スゥ……」

リン「やっぱり寝てる……」

リン「あれ?」

リン「なんだかちょっと……」

ココ「知床さん、なかなか戻って来ませんねぇ」

ましろ「全く…二人揃って何をやってるんだ!」

メイ「やっぱり何かあったんじゃないの?」

『た……』

ましろ「ん?」

『大変ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!』

メイ「うわっ!ビックリした!!」

タマ「……ビッ……クリ……」

ココ「知床さんの声です!」

ましろ「仕方がない。艦長の部屋に行くぞ!」

ましろ「どうした!?」

リン「た、大変です……」

ましろ「だから何があった!」

リン「岬さんが……!岬さんが……!」

ココ「艦長が?」

リン「ちっちゃくなっちゃったんですぅ!」

メイ「ふんふん。艦長がちっちゃくねぇ……え?」

ましろ「………」

ましろ「…………は?」

ましろ「はぁ……何をバカなことを……」

ましろ「ほら艦長。何時までも寝ていないで起きて下さい」

ミケ「ムニャ……あと5分〜……」

ましろ「……っ」イラッ

メイ「ねぇタマ。私の気のせいかな?」

タマ「小……さい……」

ましろ「艦長!!いい加減にして下さい!!」ガバッ

ましろ「!!」

幼ミケ「ムニャ……」

ましろ「か……艦長が…………」

ましろ「艦長が…小さくなってるぅぅぅぅぅぅぅ!?」

リン「さっきそう言ったのにぃ〜!」

ミケ「ムニャ……」

ココ「艦長が起きそうです!」

ミケ「ふわぁ……おはよう。お母さん」

ましろ「お……おはようございます」

ましろ「って!私は艦長のお母さんじゃない!!」

ミケ「ひっ」

メイ「ちょっとー。こんな小さな子に怒鳴ることないじゃん」

ましろ「うぐ……」

ミケ「あれ……?ここどこ!?お姉ちゃん達誰!?」

リン「私達のことも分からないみたい……」

メイ「どうなってんのこれ?」

ココ「こ、これはもしや!」

ましろ「何か心当たりがあるのか?」

ココ「俺は高校生探偵、工藤新一。
幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地へ遊びに行って
黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
取引を見るのに夢中になっていた俺は、
背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。
俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら・・・」

スゥッ

ココ「体が縮んでしまっていた!!」

ココ「工藤新一が生きているとやつらにばれたら
また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにした俺は、
蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名乗り、
やつらの情報をつかむ為に、
父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ」

ココ「たった一つの真実見抜く!見た目は子供!頭脳は大人!
その名はッ!名探t」

ましろ「こうしていても仕方ない。とりあえず皆に知らせよう」

メイ「そうだねー」

タマ「…ウィ」

ましろ「……というわけだ」

「……は?」

「いやいやありえないでしょ」

「宗谷さん今日も素敵!」

「きっと頭でも打ったぞな」

ましろ「やっぱり誰も信じてくれないか……」

メイ「ま、そりゃそーだよね」

ましろ「仕方ない…知床さん。艦長をこっちへ」

リン「は、はい!」

ガラッ

リン「岬さん。こっちだよ」

ミケ「うん……」

ましろ「これで本当に小さくなったって分かっただろう」

「………」

ましろ「………?」

ましろ「皆どうしたんだ?」

「か………」







「「「かわいい〜〜〜!!」」」

ミケ「わっ!なになに!?」

「キャー!なにこれすっごくかわいい!」

「これホントに艦長!?」

「私には宗谷さんという心に決めた人が……!小さい艦長になんか絶対に屈しない……!」

「クロちゃんマジでなに言ってんの……?」

「お肌スベスベ〜!」

「超プニプニしてるー!」

「私にも触らせてー!!」

ココ「ミニ艦長大人気ですねぇ」

ミケ「だ……誰か……助け………」

メイ「って艦長死にかけじゃん!」




ましろ「み、みんな離れて!」

「えーもっと触りたいよー」

「そうだよーもうちょっとだけー」

「ええじゃないかええじゃないか!」

ましろ「だっ、駄目だ!全員離れて!」

ましろ「知床さん。艦長を連れて逃げて!」

リン「は。はいぃ〜」

ミケ「うわぁぁぁぁん!リンちゃん怖かったよぉぉぉぉ!」

リン「よしよし、大丈夫だよ。もしもの時の逃走経路は常に確保してるから」

「あっちゃー。泣かせちゃったかー」

「悪いことしちゃったね…」

ココ「皆さん頭が冷えたみたいですね」

ましろ「ああ」

ましろ「みんな落ち着いて聞いて欲しい」

ましろ「さっき見た通り、今朝、突然艦長が小さくなっていた」

ココ「ちなみに発見したのは知床さんです」

「質もーん」

ましろ「なんだ?」

「今の艦長って何歳ぐらいなの?」

ましろ「それは……」

美波「……恐らく4,5歳と言った所だろう」

「おお……流石みなみさん」

メイ「つまり丁度10年若返ったってこと?」

ココ「そうなりますね」

ましろ「そして、どうやら艦長は晴風の事も私達の事も覚えていないようだ」

「5歳ぐらいまでの記憶しかないってことね」

ましろ「ああ。そうだ」

ヒメ「なんだか漫画みたいだね」

モモ「いやいや、今時漫画でもこんな展開ないっすよ〜」

ましろ「皆、何か心当たりはないか?」

ココ「やっぱりAPTX486……」

ましろ「どんな小さなことでもいい!」

「うーん……」

「何にも思いつかないなぁ」

「精神年齢的には大して変わらないじゃない?」

まゆみ「ネズミの仕業ぐらいしか思いつかないよねぇ」

ここまでのキャラ

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ましろ「!!」

ましろ「なるほど、ネズミか……」

美波「……ありえない話ではないな」

メイ「なんかもう何でもアリって感じだよねぇ」

ヒメ「ネズミの仕業ということは〜?」

モモ「みなみさんの出番っす!」

ましろ「いや、まだネズミの仕業と決まったわけじゃ……」

美波「…とにかく一度見てみよう」

美波「ネズミの仕業でなくとも何か分かるかもしれない」

ーミケちゃんルームー

コンコン

ましろ「艦長。入りますよ」

ガチャ

ミケ「あっ!シロちゃん!」

美波「失礼する」

ヒメ「失礼しま〜す」

モモ「するっす〜」

ミケ「ひっ……」

ヒメ「あれ、怖がらせちゃった?」

リン「大丈夫。怖くないよ」

ミケ「う、うん……」

美波「これから診察をする。まずは幾つか質問を……」

ミケ「ね、ねえ……お姉ちゃんはお医者さんなの?」

美波「……似たような物だ」

ミケ「………い」

リン「岬さん?」

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ましろ「か、艦長!?」

ミケ「お医者さん嫌!!注射怖いよぉぉぉぉ!!」

美波「いや、注射はまだ……」

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お医者さん怖いいいいいぃぃぃぃ!!」

美波「………」

スッ

ヒメ「み、みなみさん……?」

美波「………医務室に戻る」

モモ「す…凄い落ち込んでるっす……!」

ましろ「………はぁ」

ましろ「………仕方ない。一先ず通常体制に戻ろう」

ましろ「ほら艦長。こっちですよ」

メイ「お、艦長来た来た!」

ココ「お勤めご苦労様です。艦長」

タマ「……ウィ」

ミケ「ねぇ、わたしがかんちょーなの?」

ましろ「ええ、そうですよ」

ミケ「でもわたし、船のことなんにも分からないよ?」

リン「………ちっちゃくなっても、船のことが分からなくなっても、岬さんは私の艦長だよ」

ミケ「リンちゃん……で、でも……」

ましろ「じゃあ私が代わったっていいんですよ?」

ミケ「!!」

ミケ「わ、わたしがやる!かんちょーやりたい!」

ましろ「……じゃあどうぞ。艦長の帽子です」

ファサッ

ミケ「……!うん!」

ー航海中ー

ミケ「あーあー……つまんない」

ましろ「………」

ミケ「シロちゃーん……つまんないよー」

ましろ「我慢して下さい」

ミケ「えー」

ミケ「ねぇリンちゃん。一緒に遊ぼうよ」

リン「えぇっ!?」

ましろ「艦長。知床さんは仕事をしているんです。邪魔をしてはいけません」

リン「じゃあちょっとだけ……」

ましろ「応えるんじゃあないっ!」

リン「ひえぇ!」

ましろ「(一生分の運を使い果たしてもいいから他の船と遭遇しないでくれ……)」

ミケ「じっとしてるのってつまんないなぁ」

ミケ「ねぇ、シロちゃん」

ましろ「なんですか」

ミケ「わたしにもお仕事させて!」

ましろ「ダメです」

ミケ「えーなんでー!」

ましろ「艦長の仕事はじっとしていることです」

ミケ「むー……」

メイ「でも確かに退屈だよねぇ」

メイ「そろそろ一発ぶっ放したいよね〜タマ」

タマ「……ウィ」

ましろ「あ!余計なことを……!」

ミケ「ぶっぱなす?……もしかしてたいほー!?」

ミケ「たいほーがあるの!?わたしも撃ちたい!」

ましろ「ダメに決まってるでしょ!!」

メイ「えーいいじゃん一発や二発ぐらい!」

ミケ「そうだよシロちゃーん!」

タマ「ウィ」

ましろ「………」イラッ

ミケ・メイ「「撃ーて!撃ーて!撃ーて!撃ーて!」」

ましろ「………」イライラ

ミケ・メイ「「撃ーて!撃ーて!撃ーて!撃ーて!」」

ましろ「………」プツン!

ましろ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ココ「大変です!宗谷さんが発狂しました!」

ましろ「艦長!!そろそろ10時のオヤツの時間ですよ!」

ましろ「ここは私達に任せて食堂でオヤツでも食べていて下さい!」

ミケ「え?本当!?」

ミケ「わたしお菓子もらってくる!」

ダダダッ

ましろ「………ハァ………ハァ………」

ココ「お、お疲れ様です」

メイ「大変だね〜」

ましろ「………はぁ」

ましろ「ついてない……」

ー食堂ー

ミケ「オヤツ〜♪」

あかね「あ、艦長だ」

ほまれ「オヤツ食べに来たの?」

ミケ「うん!」

ミカン「じゃあすぐに作るから座って待っててね」

ミケ「分かった!」

あかね「やっぱり艦長かわいいね!」

ほまれ「もう腕によりを掛けて作っちゃう!」

ミケ「オヤツ何かな〜♪」

一方、医務室

ドンドンドン!

ヒメ「みなみさーん!」

モモ「いじけていないでいい加減出て来てほしいっす〜!」

美波『……いじけてなどいない』

ドンドンドン

ヒメ「だったら早く出て来て下さいよー!」

モモ「みなみさーん!」

美波『………』

ここまでのキャラ③

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ほまれ「はい、お待たせ〜」

ミケ「わぁっ!これなに!?」

ほまれ「白玉ぜんざいだよ♪」

あかね「私はこれ!御手洗団子!」

ミケ「こっちも美味しそう!!」

ミケ「これ、みんな食べて良いの!?」

あ・ほ「もちろん♪」

ミケ「やったー!いただきます!」

ミケ「おいしー!!」モグモグ

ほまれ「私達が作ったお菓子をこんな小さな子が美味しそうに食べてるのを見ると……」

あかね「なんかすっごく嬉しくなるよね〜!」

ミケ「こんなにおいしいのが作れるなんて、ほっちゃんもあっちゃんもすごいね!」

あ・ほ「えへへ〜」

ミカン「お待たせー。ちょっと時間掛かっちゃった」

ミカン「でもその分自信作が……」

ミケ「あーおいしかった!もうお腹いっぱい!」

お腹いっぱい!

お腹いっぱい!

お腹いっぱい!

ミカン「………」

ミカン「ガーン!!」

ミカン「ま、負けた……」

あかね「ミカンちゃん拘り過ぎて時間が掛かるから……」

明日早いので続きは土日辺りに……

ミケ「シロちゃんシロちゃん!」

ましろ「うわ……」

ましろ「どうしたんですか。艦長」

ましろ「走ると危ないですよ」

ミケ「あのね!ちっちゃい船があったの!」

リン「ちっちゃい船……?」

ココ「スキッパーのことでしょうか?」

ましろ「ああ……嫌な予感が……」

ましろ「……で、スキッパーがどうかしたんですか?」

ミケ「あのね!すっごくかっこよかったの!」

ましろ「それはよかったですね」

ミケ「だから私も乗りたい!」

ましろ「ダメです」

ミケ「ええー!?なんでー!?」

ましろ「危険ですし、燃料だって無駄には出来ないんです。我慢して下さい」

ミケ「やだー!!乗りたい乗りたい乗りたいのー!!」

ましろ「だからダメですって!」

ミケ「乗りたい乗りたい乗りたい乗りたい乗りたい!!」

ましろ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ココ「宗谷さんがまた発狂しました!」

メイ「誰か艦長をスキッパーに乗せてあげて!!」

ましろ「ハァ………ハァ………艦長は?」

メイ「リンちゃんとスキッパーに乗りに行ったよ」

ましろ「そうか……」

ココ「副長、お疲れですね……」

ましろ「もう嫌だ。出来るだけ目の届く範囲に、と思ったがもう限界だ……」

メイ「でも艦長をどっか別の場所に追いやる訳にもいかないよね」

ココ「ですねぇ……」

タマ「………見ま……わり……」

ましろ「!!」

ましろ「そ、それだ!!」

ココ「確かに、見回りも艦長の仕事……とでも言っておけば、喜んで行きそうですね」

メイ「タマ!ナイスアイデア!」

タマ「……ウィ」

ミケ「リンちゃん!楽しかったね!」

リン「う、うん……」

リン「(副長、大丈夫かな……)」



ミケ「ただいま〜!」

ましろ「艦長!お待ちしていました!」

ミケ「えっ、どうしたの?」

ましろ「実は艦長に、ある重大な任務をお願いしたいのです」

ミケ「任務!?なになに!?わたしがんばる!!」

ましろ「では、艦内の見回りをお願いします」

ましろ「もし仕事をサボる生徒がいれば、思い切り喝を入れてやって下さい」

ミケ「うん!分かった!」

ミケ「じゃあ行ってくるね!!」

ましろ「艦長!走ったら危ないですよ。ゆっくり歩いて下さい!」

ミケ「はーい!」

メイ「おおー、上手くいったね」

ココ「艦長が単純でよかったですね」

ましろ「………」

リン「……副長?」

ましろ「……や………」

ましろ「やった〜〜〜〜〜〜!!」

ましろ「やっと解放された!これで自由だ!」

メイ「うわ、凄い喜び様」

ココ「相当ストレスを受けていたみたいですね」

ー甲板ー

マッチ「………」

ミケ「わぁ〜!高〜い!」

マッチ「艦長……どうしたの?」

ミケ「見回りに来たの!ちゃんとお仕事してる?」

マッチ「ええ。周囲に異常ありません」

ミケ「そっか〜!」

マッチ「ふふ……」

ミケ「ねえねえマッチちゃん!」

マッチ「なに?艦長」

ミケ「そんな所にずっといて、怖くないの?」

マッチ「全然怖くないよ。風が気持ちいいし眺めも良い。私はこの監視台が大好きだ」

ミケ「ふ〜ん」

ミケ「ねぇマッチちゃん」

マッチ「?」




ミケ「私も登りたい!!」

マッチ「え”っ」

ミケ「よいしょ……よいしょ……」

よじ……よじ……

マッチ「」

マッチ「ま、待て艦長!落ちたら危ない!」

ミケ「だいじょーぶー!」

ズルッ

ミケ「あっ」

マッチ「ーーーーーーーッ!!」

「キャー!マッチ!一体どうしたの!?」

「な……何も……無かった………!」



ミケ「今度はあっちにいってみよーっと」

マロン「なんでぇ、艦長じゃねぇか」

マロン「なにやってんだ?」

ミケ「見回りだよ!みんながお仕事サボってないか、見て回ってるの!」

マロン「そうかそうか!マロンの仕事ぶり、たっぷり見てけよ!」

ミケ「うん!」

クロ「わざわざ見に来なくても、私達はちゃんとやっているわよ」

クロ「……誰かさんと違ってね!」

ミケ「え?だれかさんって?」

クロ「あなたのことよ!」

マロン「おいおいクロちゃん……」

ミケ「えー、わたしちゃんとやってるもん!」

クロ「艦長の癖に非常自体に船を放っぽり出してどこかに行く人のどこがちゃんとしてるのよ!」

ミケ「!!」

マロン「クロちゃん……何も怒鳴ること…….」

ミケ「………もん」

マロン「お?何か言ったか艦長」

ミケ「………わ”だじ……!ぞん”な”の”じら”な”い”も”ん”!」ポロポロ

クロ「……!」

クロ「な、何よ……。何も泣くこと……」

マロン「あーー!クロちゃんが艦長泣かしたーー!」

クロ「ちょっ……マロン!?」

「うわー、艦長かわいそう……」

「何もあんな小さな子に怒鳴ることないのにねえ」

「よしよし、こっちおいでー」

「黒木さんってコナンだったら、真っ先に殺されるタイプだよねぇ」

ミケ「うわあああああん!!」

クロ「…………」

マロン「クロちゃん……艦長に謝ろうぜ」

クロ「………」

クロ「…………む…」

クロ「宗谷さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ダッ

マロン「クロちゃん!?」

ここまでのキャラ④

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ー医務室ー

ドンドンドン!

ヒメ「みなみさーん!」

ミケ「なにやってるの?」

モモ「あ、艦長」

モモ「みなみさんが部屋に閉じこもって出て来ないっす」

ヒメ「そうだ!艦長からもなんとか言ってやって下さいよ」

ミケ「えー!ずっととじこもってるの!?」

ミケ「ダメだよー!ちゃんとお仕事しなきゃ!」

ヒメ「(基本、ここがみなみさんの仕事場なんだけど黙っておこう)」

モモ「ほら、艦長もこう言ってるっすよ!」

美波『………』

美波『……そう…だな……』

美波『私がやらねば……』

ガチャッ

ヒメ「おお!」

モモ「開いたっす!」

美波「…待たせたな」

ミケ「うわっ!」

モモ「どうしたっすか?」

ミケ「閉じこもってたのって、さっきのお医者さんだったの!?」

美波「…?そうだが……」

ミケ「わ、わたし!もう行くね!」ダッ

ヒメ「あっ艦長!」

美波「」

美波「………」

ガチャッ

ヒメ「わー!美波さん!」

モモ「閉じ篭もっちゃダメっすよ〜!」

ー食堂ー

ミケ「くんくん……」

ミケ「わぁ!いい匂い!」

ほまれ「あ、艦長」

ミケ「何作ってるの!?」

ミカン「お昼ご飯の晴風カレーだよ♪」

ミケ「カレー!やったー!」

ダダダッ ガラッ

タマ「カレー!!」バーー Zーーン!

ミケ「タマちゃん!」

ミケ「タマちゃんどうしたの?」

あかね「もしかしてカレー臭に釣られてて来たとか?」

タマ「ウィ!ウィ!」

ミケ「そっかぁ、タマちゃんカレー大好きなんだね」

ミケ「わたしもカレー大好き!」

タマ「カレー!」

ミカン「も、もうちょっとで出来るから待っててね」

ミケ「早く食べたいなー」ウズウズ

タマ「カレー……」ジュルッ

ミカン「あはは……」

ミケ「あ、そうだ!」






ミケ「わたしお手伝いする!」

あかね・ほまれ・ミカン「えっ」

ミケ「なにすればいい!?タマちゃんもお手伝いするよね!」

タマ「…ウィ。…カレー……」ジュルッ

ミカン「ちょ…ちょっと待っててね……」

クルッ

ミカン「どうする……?」

あかね「小さな子の手伝いを断るわけにも……」

ほまれ「いかないよねぇ……」

あかね「かといって火の扱いはさせられないし……」

ほまれ「包丁も危ないし……」

ミカン「盛り付けも拘りたいし……」

あかね・ほまれ「え?」

ミカン「え?」

ミカン「じゃあとりあえずは……」

ミカン「お待たせー♪」

ミケ「なんの話してたの?」

ほまれ「ちょ、ちょっとこっちの話……」

ミケ「ふ〜ん……」

ミケ「それで、なにやればいい?」

ミカン「う〜ん…じゃあ、お皿並べるの手伝ってくれる?」

ミケ「ええー!それだけー!?」

あかね「ひ、人手も足りないし、やってくれたらすっごく助かるなー……なんて」

ミケ「………」

ミケ「分かった!!」

ミケ「やろっ、タマちゃん!」

タマ「……ウィ」

あかね・ほまれ・ミカン「ほっ……」

ほまれ「ご飯出来ましたー」

あかね「出来ましたー!」

ワイワイガヤガヤ

マロン「おおっ!今日はカレーかー!」

クロ「宗谷さぁぁぁぁぁぁん!!」

ましろ「わぁっ!どうしたの!?」

メイ「急にいなくなったと思ったら、食堂に行ってたんだね」

タマ「………カレー……」

ミケ「ご飯の準備、わたしとタマちゃんも手伝ったんだよ!」

リン「そうなの?えらいえらい」ナデナデ

ミケ「えへへー」

ミカン「さぁー!食べてよー!」

ミケ「わーい!いっただきまーす!」

パクッ

ミケ「………」

ミカン「どう?美味しい?」

ミケ「……か………」

ミケ「から〜い!!」

ミカン「えぇっ!?」

ココ「確かにこないだと比べるとちょっと辛いですね」

ミカン「ご、ごめんね!この前は甘口だったから、今回はちょっと辛めにしてたの!」

ミケ「辛くて食べられないよー……」

マロン「おーい艦長!こっちは甘口だぞ!食べてみろぃ!」

ミケ「ほんと……?」パクッ

ミケ「わぁっ!甘くておいしー!」

ミカン「えぇっ!?ちょっと良い?」ペロッ

ミカン「本当だ…!甘口のカレー……!」

ミケ「おいしー!おかわりー!」

ミカン「これ誰が作ったの〜!?」

あかね・ほまれ「わ、私達です……」

ミカン「ガーン!」

ミカン「ま…また負けた……」バタッ

ー操舵室ー

ましろ「はぁ………」

ましろ「(今日は最高についてないけど、なにも事件がないのは不幸中の幸いだな)」

ましろ「(戻ってきた艦長も大人しくしてるし)」

ましろ「納沙さん。天気図は?」

シーン……

ましろ「納沙さん?」

ココ「す、すみませーん……今はちょっとー……」

ミケ「………」タブレットペタペタ

ましろ「」

ましろ「艦長……何をしているんですか」

ミケ「行っけぇー!ストライクショットー!!」

ましろ「ストライクショットー!!じゃあないッ!!」

ミケ「ひいっ!?」

ー夜ー

ミケ「スゥ……スゥ……」

リン「あっ…岬さん、いつの間にか寝てる」

ココ「起こさないようにそっとベッドに運んであげましょう」

リン「うん。そうだね」

ましろ「(昼間はうっとうしいだけだったけど、寝顔は可愛い物だな……)」

ましろ「………で」

ミケ「………スゥ……スゥ……」

ましろ「なんで私のベッドで寝てるんだぁ!!」

ココ「一人で寝るのは心細いかなって♪」

ましろ「だったら自分の部屋に運べばいいだろう!」

ココ「シー、大声出したら起きちゃいますよ」

ましろ「ぐぬぬ………」

ココ「じゃあ私は失礼しますね♪」

ましろ「あっ…!」

バタンッ

ましろ「に…逃げられた…!」

ましろ「………まぁ、知床さん辺りなら喜んで引き受けてくれるだろう」

ましろ「艦長。移動しますよ」

ガシッ!

ましろ「なっ……!」

ミケ「ムニャ………」

ましろ「ふ、布団を掴んで離さないだとぉ!?」

ましろ「か…艦長……!手を離して下さい!」

ミケ「ムニャ………えへへぇ……」

ギュー

ましろ「だ…駄目だ……全然離してくれない……」

ましろ「……仕方ない。このまま寝よう」

ましろ「………」

ミケ「スゥ……スゥ……」

ましろ「………」

ましろ「(まぁ、寝てるなら何も危害はないし)」

ましろ「(むしろ、こんなに人の温もりを感じるのは久し振り……)」

ぺしっ

ましろ「あいたっ」

ましろ「……寝相が悪いな…」

げしっ

ましろ「あいたっ」

ミケ「ムニャ………」

ましろ「もう…布団からはみ出て……」

ぺしっ

ましろ「………」

ミケ「スゥ……スゥ……」

げしっ

ましろ「……………」

ミケ「ムニャ………」

どごぉっ

ましろ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ましろ「(はぁ……もう嫌だ)」

ましろ「(こんなのついてないってレベルじゃないよ)」

ましろ「(能天気でいられる艦長が羨ましい……)」

ミケ「えへー……」

ましろ「(こんなに苦労するのなら、いっその事私も小さくなりたい……)」

ましろ「………」

ましろ「………スゥ」

ー翌朝ー

ミケ「ふわぁ……よく寝たー……」

ミケ「あれ?ここって……シロちゃんの部屋?」

ミケ「なんで私、シロちゃんの部屋で寝てたんだろう……」



ー食堂ー

ミケ「みんなおはよー!」

シーン……

ミケ「あれ?」

「なーんだ元に戻ってるじゃん」

「もっと触りたかったー」

「がっかりぞなー」

ミケ「あ、あれ?」

ココ「そういえば艦長。副長は一緒じゃなかったんですか?」

ミケ「え?知らないよ?」

ココ「おかしいですねぇ……」

クロ「わ….私、起こして来るわ!」

ミケ「あ、うん。クロちゃんお願い」

クロ「まさか宗谷さんを起こしに行く日が来るなんて……」

クロ「それにしても宗谷さんも寝坊することってあるのね」

クロ「ふふっ、そんな宗谷さんも素敵」

クロ「艦長はなんて言うか……死ね」

クロ「あ、確か宗谷さんの部屋はあそこよね」

コンコン…

クロ「む、宗谷さん?」

クロ「もう朝よ」

シーン……

クロ「……宗谷さん?」

クロ「………入るわよ?」

ガチャッ

クロ「なんだ……やっぱりまだ眠ってたのね」

クロ「宗谷さん。起きて……って…………」

クロ「嘘………」






幼ましろ「むにゃ………」

クロ「宗谷さんが……小さくなってる!!!!!!(歓喜)」







おしまい

く疲こ完です!
以上、「幼女でピンチ!」でした。
このSSを書く前に、リンちゃんがスタンド『チープトリック』になる「スタンドでピンチ!」、
ミケちゃんがみんなにやたらと浣腸を狙われる「浣腸でピンチ!」とで悩んだのですが今回は毒気のないほのぼのSSにしようと思い、こうなりました!

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