白坂小梅とおっさんゆうれい(70)



おっさんの幽霊「......」スタスタ

白坂小梅「......」ジ--- テクテク


おっさん「......」スタスタ

小梅「......」ジ--- テクテク


おっさん「......」スタスタスタスタ

小梅「......」ジ--- テクテクテクテク


おっさん「......」スタ...

小梅「......」ジ--- テク...


おっさん(え?なにこの子?)



おっさん「......君、俺のこと見えてる?」


小梅「う...うん...見え...てるよ...?」


おっさん「俺、一応幽霊なんだけど」


小梅「う、うん......」


おっさん「怖くないの?」


小梅「怖く...ないよ...」


おっさん「もしかして慣れてる?」


小梅「う...うん」



おっさん「...そっかぁ、じゃあ色々と苦労してきたんだねえ」


小梅「...?...何で」


おっさん「何でって...俺たちみたいなのが見えるなんて...ほら」


おっさん「嫌でしょ?」


小梅「......ぜんぜん...嫌じゃないよ?」


おっさん「へえ、そうか」


小梅「う...うん...むしろ...好き......です......」エヘヘ


おっさん「......そう。......じゃあ、俺行くから」スタスタ



おっさん「......」スタスタ


小梅「......」テクテク


おっさん「......」スタスタスタスタ


小梅「......」テクテクテクテク


おっさん「......」ピタッ チラ


小梅「......」エヘヘ


おっさん「......」


おっさん「......」スタタタタタタ


小梅「......」テクククククク


おっさん「ええぇぇ...!?テククククククって...えぇ...そんな擬音出しながら走る人初めて見たよ...ええぇぇ......!?」



おっさん「そろそろ帰らないと家の人も心配するでしょ」


小梅「う、うん......」


小梅「でも...おじさんと話がしたい......から」


おっさん「はあ」


おっさん「なんでまた俺なんかと......」


小梅「ええ......っと」


小梅「............優しそうな幽霊みたいだったから......」


おっさん「幽霊が好きなの?」


小梅「う、うん......ゾンビとかも好き......です...」


おっさん「...ああそう......」

>>5の前に



おっさん「......何でついてくるの?」


小梅「何で......?」


おっさん「もう遅い時間だし、こんな人通りが少ない公園で一人なんて危ないでしょ」


小梅「......似てた......から」


おっさん「似てた?俺が?誰に?」


小梅「......え...と......大事なひと?......に......」


おっさん「そう......」


小梅「そう......」



小梅「何で...ここに居るの?」


おっさん「それ俺は君に聞きたいんだけど」


小梅「......邪魔だった?」


おっさん「いや、邪魔じゃないけど......」


小梅「よかった......」


おっさん「......」




おっさん「......近いからかな?」


小梅「近い......?」


おっさん「後悔してる事みたいな、この近くにある......はずなんだよね」


小梅「......それを解決すれば成仏できる?」


おっさん「ああ、何?成仏させにきた感じの人?死神的な?すごいねぇ本当にいるんだ」


小梅「違うけど......」


おっさん「あ、そうなのね」




小梅「違うけど......成仏はして欲しい」


おっさん「はあ」


小梅「あっちは此処よりずっといい所......」


おっさん「君......あっち側から来たの...?」


小梅「違うけど......いい所だと思う......よ?」


おっさん「......そうかなあ、大丈夫?尸魂界(ソウル・ソサエティ)とかじゃないよね?」


小梅「私......死神じゃ......ないよ?」


おっさん「代行の方?」


小梅「違う...よ」




おっさん「そっかあ......でも、成仏は難しいかもなあ」


小梅「......そうなの?」


おっさん「一生かかっても償えないことをしたからね俺は......」


おっさん「まあ、俺もう死んでるんだけど」


小梅「......幽霊ジョーク?」フフ


おっさん(お、笑った)


おっさん「まあ、この話はこの辺で」


小梅「え......もっと聞きたい......です」


おっさん「人間、生きてる間に一つや二つ話したくないことだってあるさ」


おっさん「俺、死んでるけど」


小梅「......それも幽霊ジョーク?」フフフ


おっさん(なんか結構ウケてるな、ツボはよくわからんけど)



おっさん「君も歳とったらわかるよ。俺もこの歳になってようやく分かった」


おっさん「まあ俺は幽霊だから歳とらないけど」チラ


小梅「......そうなんだ」


おっさん「あ、うん」(恥ずかしいヤツだこれ)



小梅「...わかった、この話はやめるね...」


おっさん「助かる」


小梅「......でも、成仏はしなきゃね」


おっさん「いずれはね......」


小梅「早くしないと......虚(ホロウ)になっちゃうから......」


おっさん「あー、虚圏(ウェコムンド)の方ね、俺セロ撃っちゃおーかなセロ」



?「小梅ちゃーん!」


おっさん「ん?」


小梅「あ......みくちゃん...」


おっさん「あ、家の人か。お姉さん?」


小梅「違う...よ...仲間......友達」


おっさん「ああ、そうか。心配してきてくれたんだね」



小梅「うん...そうみたい......じゃあ、そろそろ行くね?」


おっさん「その方がいい」


小梅「......また来ていい?」


おっさん「あまり遅くなければ」


小梅「うん......わかった。じゃあね」バイバイ


おっさん「じゃあね」バイバイ


おっさん(......)


おっさん(......小梅って言うのか、あの子...)




前川みく「......」


小梅「ご、ごめんなさい......心配かけさせちゃって......」チラ


みく「......小梅ちゃん」ダラダラ


小梅「な......何?」


みく「今......誰に手を振ってたにゃ......」ダラダラ



小梅「...うーんと......おじさん...?」


みく「お、お、おおおじさん?だだだ誰もいなかったように見えるけど......?」ダラダラダラダラ


小梅「おじさんの......幽霊...」


みく「ゆいういういうゆいれえれれゆう......にゃ、にゃああああああああああ!!」ネコダッシュ!


小梅「あ......みくちゃん......」



翌日 公園





おっさん「......」ボケ-


小梅(...あ......いた)


小梅(......)


小梅(......フフ)


おっさん「......」ボケ-


小梅「......わっ」ヒョコ


おっさん「ぅうおっ!?......って君か。いつからそこにいたの?もしかして瞬歩?」



小梅「.......ずっと......いたよ」


おっさん「あ、そうなの?全然気付かなかったよ」


小梅「......幽霊を驚かせちゃった......ね」エヘヘ


おっさん「あ、うん...そうね」




おっさん「ていうか、本当に来たんだ」


小梅「......うん...暗くなる前に......嫌だった?」


おっさん「いや、嫌じゃないけど......」


小梅「よかった......」


おっさん「......」



公園内 ブランコ



小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」(何か話振った方がいいのかな...)



小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......おじさん」ギ-コ


おっさん「......え?あ、はい」


小梅「......後悔してることって......何?」


おっさん「...ああ、その話ね」


小梅「......おじさん...成仏させたい......」



おっさん「あ、えーと......ありがとうね何か」


小梅「う、うん......」


おっさん「でもね、俺の口からはちょっと言えないね」


小梅「......話したくない?」


おっさん「...そうだね」


小梅「......わかった」



小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」キョロ


おっさん (気まずい......)


おっさん(えーっと......)



おっさん「......あのー......代わりと言っちゃなんだけど、他のことなら何でも答えるよ」


小梅「他のこと......?」


おっさん「うん」



小梅「......」ウ-ン


おっさん「......」


小梅「......あ」


おっさん「え?」


小梅「......おじさん...家族は...いないの?」


おっさん「家族?」



小梅「...うん、他の幽霊さんたちはみんな家族に会いたいって......言うから......」


小梅「......おじさんも家族に会いたいのかなあって......」


おっさん「ああ、そうねえ......」


小梅「......」


おっさん「......いないなあ」


小梅「...いないの?」



おっさん「ずっと独身だったし、両親もどっちもあっち逝っちゃったし、兄弟もいないし」


小梅「......そっか......」


小梅「じゃあ、おじさんも早くお父さんとお母さんの後を追わなきゃね......」


おっさん「そうだね......」


おっさん「......っていや、その言い方だと何か怖いよね」


おっさん「俺殺されちゃうのかと思ったよ」


小梅「もう死んでるのに...ね......幽霊ジョーク面白い......」フフフ


おっさん(全く笑えないんですけど......)



小梅「結婚も...してなかったんだ...ね」


おっさん「うん、仕事一筋って感じだったからかな」


小梅「そっか......」


おっさん「他人から見たら面白みのないない人生だったと思うね」


おっさん「必死に、ただ必死に仕事をしてた」


おっさん「おかげでね、こう見えても会社では結構偉かったんだよ」


小梅「......意外...」


おっさん「うん、面と向かって言われると傷つくね......」


小梅「......ウソ......だよ?」フフ


おっさん「よかった」



おっさん「君も将来仕事をすると思うけどその時は気をつけたほうがいい」


おっさん「俺みたいにならないように......」


小梅「......私、お仕事してるよ......?」


おっさん「えぇ!?そうなの!?君何歳?」


小梅「......14歳......です」


おっさん「......ってことは、まさか芸能?」


小梅「...うん......アイドルやってる......よ」


おっさん「......マジか」


小梅「......マジだよ」



おっさん「......」ジ-


おっさん(......まあ、確かにヴィジュアルは悪くない......)ジ-


おっさん(14だったら一部の層からグラビアの需要があるだろうし......)ジ-


おっさん(......トークに難ありだが、そういうキャラってことで売り出せばいいし、14だったらまだ伸びしろもある)ブツブツ


おっさん「......」ブツブツ


小梅「......?」



小梅「......おじさん?」


おっさん「......」ブツブツ


小梅「......」


小梅「......わっ!」


おっさん「ぅお!......な、なに?」


小梅「......ぶつぶつ......言ってた」


おっさん「え?あ、ごめん気持ち悪かったでしょ」


おっさん「癖なんだ」


小梅「ううん......大丈夫...だよ」



おっさん「実はね、俺も芸能関係の仕事してたんだよ」


小梅「もしかして......プロデューサー......?」


おっさん「あれ?なんでわかったの?」


小梅「......似てたから」


おっさん「え?誰が?誰に?」


小梅「おじさんが......プロデューサーに......」


おっさん「そうなの?俺何か芸能風吹かせてた?」


小梅「......霊圧が......」


おっさん「霊圧が!?」

書き溜めたらまた投稿します


おっさん「へえ、何か自分の霊圧に似てる人なんてちょっと会ってみたくなってきたな」


小梅「うん......霊圧とか...わからないから...嘘だけど...」


おっさん「嘘なのかよ!」


小梅「でも......会うって言っても......おじさんの姿見えないし......」


おっさん「いや、いいよ別に。会う意味がなくなっちゃったし」


小梅「......」ウ-ン


小梅「......」ウ-ンウ-ン


小梅「......!」ピコ-ン!


小梅「......あるかも...会える方法......!」


おっさん「話聞いてる?」



おっさん「ていうか会うって俺の話が普通の人間相手に聞こえるってこと?」


小梅「多分......姿も見えるようになるんじゃ...ないかな......」


おっさん「何それすっごい気になるんだけど」


小梅「今度...連れてくる...ね......」


おっさん「え?人なの?」


小梅「う、うん......同じ事務所のアイドル......だよ」


おっさん「......は?」


翌日 公園


小梅「......おじさん」ヒョコ


おっさん「うお...って君か。......また不意に現れるな......」


小梅「......連れてきたよ......」


堀裕子「小梅ちゃん!急に公園に行こうって言うから来ましたけど何かあるんですか?」

裕子「......あー!待ってください!今テレパシーで当ててみせます!むむむーん......!」ムムム-ン...!


裕子「むむ!!分かりました!この近くでお祭りがあるんですね!」ペカ-!


日野茜「お祭りですか!!うわー!テンション上がってきました!!!」ボンバ-!!


おっさん「うるさいな」


おっさん「何これ?」


小梅「......こっちの元気な子が日野茜ちゃんで......こっちのポニーテールの子が堀裕子ちゃん......です」


おっさん「あ、どうも......じゃなくて、何?この子たちが俺の姿が見えるようにしてくれるの?」


小梅「うん......」


おっさん「どうやって......」


小梅「えっとね......ユッコちゃんのサイキックでおじさんを映写して......」


おっさん「あーなるほどね、そういう感じね?念写的なね?...いや、念写とも違うか」


おっさん「てかこの子サイキッカーなの?テレパシーとか言ってよくわかんないこと言ってたけど......」


おっさん「なんつーか、すごい胡散臭いんだけど」


小梅「......幽霊が言うことじゃない......ね」


おっさん「君が言えたことでもないからね」


小梅「多分、いけると思う......」


おっさん「どっからその自信がくるかわからないんだけど......多分これ無理でしょ」


小梅「......やってみよう......!」ワクワク


おっさん「君、たまに俺の声聞こえなくなるよね」


おっさん「で、そっちの......茜ちゃん...だっけ?は何をするの?」


小梅「えっと......私じゃおじさんが見えるようになったか...分からないから......」


おっさん「あー、普通の人要員ね」


小梅「......普通......?」


おっさん「今度から自信を持って『普通』って言える人を連れてこようね」


裕子「小梅ちゃん、さっきから一体誰と話しているんですか?」


小梅「ううん......なんでもないよ......」


おっさん「あれ?言わなくていいの?」


小梅「うん......怖がられるとダメだから......」


おっさん「でも言わずにどうやって映写してもらうの?」


小梅「ユッコちゃん......ここら辺にサイキックパワーをかけてくれない......?」


おっさん「だいぶアバウト」


裕子「え?......あ...えーと......」


裕子「......あ!あー!小梅ちゃん!もしかしてこのエスパーユッコのサイキックパワーを必要としていますか!?必要なんでしょう!?そうなんですね!?」ワクワク


小梅「うん......必要だよ......」


裕子「......え?」


小梅「必要だよ...」


裕子「本当に......?」


小梅「うん...」


裕子「......う」


裕子「......う、うわあああ!やったあああ!!うわあああ!!」


おっさん「なんかすごい喜んでるけど」


小梅「う...うん......」


裕子「実のところ私のサイキックパワーを必要としてもらった事なんてほとんどなかったので、すごく嬉しいです!やったあああ!!」



裕子「やっぱりエスパーユッコのサイキックは本物なんですね!!」


裕子「やったああああああ!!」


茜「なんだかよくわかりませんが、やりましたねユッコちゃん!!!」


裕子「はい!!エスパーユッコやりました!!!」


おっさん「うるさいな」


裕子「それで!?何処に私のサイキックパワーをかければいいですか!?」


おっさん「あれ?サイキックってそんな感じでいいんだっけ?」


小梅「この......辺り」オッサンユビサシ


裕子「分かりました!この辺ですね!いきますよー!!」


裕子「すぅぅぅ......」


裕子「ふおおお......!サイキックゥゥ......!」ムムム-ン...!


裕子「ふんぐぐぐぐ......!」ムムム-ン...!


裕子「ふんぎぎぎぃぃぃ......!」ムムム-ン...!


おっさん「大丈夫?この子」


裕子「ふぃぃ......ふぅ......」


裕子「どうですか小梅ちゃん!私のサイキックパワーは!」


小梅「......どう?」


おっさん「......いや、どうって言われても」


小梅「......茜ちゃん......どう?」


茜「すごいですね!!」


おっさん「ダメだこりゃ」



裕子「もしかしてまだサイキックパワーが足りてないですか!?」


裕子「むむむーん......!」ムムム-ン...!


小梅「...茜ちゃん......何か見える?」


茜「?」


小梅「うん、ダメみたい......」


裕子「まだ足りないですかああ!?」ムムム-ン!


小梅「いえ......もう結構です......」


裕子「あれ?なんか言葉に棘がありません?」


茜「......小梅ちゃん、私には何も見えませんが?......あ!もしかしてあっちでお祭りをやっているんですか!?」


茜「こうしてはいれません!お祭りならば参加しなければ!!」


茜「うおおおお!熱血!!!乙女ええええええ......ダァァッシュ!!!」


ドドド


小梅「あ...危ない...!」


おっさん「うわ、ぶつかる...!」



ドゴォォォ!!



茜「ん?今何かにぶつかった気が......?気のせいですかね」


おっさん「がっほ!がっほ!みぞおち、みぞおちに入った......うわあ、いってえええ......なんでこの子は平気なんだ......」


茜「ああ!どこからともなくお囃子の音が!!お祭りが私を呼んでいます!!では!!」


小梅「......平気じゃないと思う...多分...」


裕子「あ、待ってください茜ちゃん!」


ゴゴゴゴゴゴ......!


おっさん「うわぁ......なんだったんだ今の時間は......がっほ!」


小梅「......」


小梅「......」


小梅「......」


おっさん「がっほ...がっほ......どうかした...?」


小梅「なんで...茜ちゃんはおじさんにぶつかったんだろう......」


おっさん「なんでってそりゃ............あれ...?」


小梅「普通......幽霊だから、触れられない...よね......」


おっさん「確かに......」


小梅「......」ピト


おっさん「......触られてる......」


小梅「......」


おっさん「......」


小梅「......サイキックってすごい......」


おっさん「えぇぇ......」



おっさん「それで......幽霊から透明人間にジョブチェンジしたのはいいけどこれからどうしたらいいの?」


小梅「...わかんない...」


おっさん「まあ、そうなるよね」


小梅「でも、近づいてる気がする」


おっさん「そうですかね?」



小梅「もう少しで見えそう......」


おっさん「そうかな?」


小梅「また......連れてくる...ね...」


おっさん「えぇ......あの二人を?」


小梅「ううん......」


小梅「違う...アイドルを......」


おっさん「えぇ...またアイドル?......嫌な予感しかしないんだけど......」


小梅「またくるね......」


おっさん「あぁ...うん」


翌日


小梅「連れて来たよ...」


おっさん「来たか......」


小梅「うん......今回はこの二人が挑戦するよ......」


道明寺歌鈴「ふぇ......頑張りますぅ......」


佐久間まゆ「うふふふ......ふふ......」ガクガク


おっさん「ああ......」


おっさん「嫌な予感が的中しかけてるんだけど?」


小梅「こっちの巫女さんの格好してるのが道明寺歌鈴ちゃんで......こっちの目に光がないのが佐久間まゆさん......です」


おっさん「ああ、そう。なんか紹介が雑だね」


小梅「あんまり...二人とも...期待できそうにないから......」


おっさん「なぜ連れて来た」



まゆ「うふ、ふふふ......小梅ちゃん...誰と話してるんですかぁ?」ガクガク


まゆ「もしかして...プロデューサーに似てるっていう......お、おお、おばばおおばばばばばば...おばけ......」ガクガクガクガク


おっさん「この子すごい震えてるけど?」


小梅「おばけ......苦手なんだって」


おっさん「本当になんで連れて来たの」


小梅「プロデューサーに似てる幽霊が居るって言ったらついてきた...から......」


まゆ「プロデューサーさん似を名乗る程の者か見極めに来ましたよぉ......うふふふふぃふぇふぁふぃふぇ......」ガクガクガクガク


おっさん「名乗ったことないし......震えすぎて変な笑い方になってるし......」



小梅「早速......試してみよう......」


おっさん「え?ちょっと待って、説明が欲しいんだけど」


小梅「歌鈴ちゃんがお祓いして......まゆさんが見えるようになったかを見極める人......」


おっさん「なるほど......」


おっさん「......って、えぇ!?お祓い!?」


おっさん「嫌だよ!俺成仏しちゃうじゃん!」


小梅「大丈夫...だよ......」


おっさん「なんか策があるの?」


小梅「いや......ないけど......」


おっさん「何が大丈夫なんだ」


小梅「とりあえず......やってみよう......」


おっさん「え?マジでやるつもり?勘弁し......」


小梅「歌鈴ちゃん......お願いします......」


歌鈴「ひゃ......!ひゃい!」


おっさん「ちょ......話聞い......痛っ!!」バシ-ン!!



歌鈴「か...かしこみっ!」ブンッ! ブンッ!


歌鈴「...かしこみっ...!」ブンッ! ブンッ!


おっさん「痛い!痛い!大幣が、大幣がすごい当たってる!」バシ-ン!!バシ-ン!!


小梅「見えてないから...仕方ないね......」



歌鈴「......!...手応えが、あります......!」ブンッ! ブンッ!


おっさん「いや、木の棒で人をぶっ叩いてるだけだから!......うおっ、危ねぇ!」スッ!


小梅「避けちゃ......ダメだよ......」


おっさん「な、何で......!」


小梅「何か......効果ありそうだから......」


おっさん「もっと自分の言葉に責任を持って...痛い!」バシ-ン!!


小梅「どうかな......まゆさん......何か見える?」


まゆ「何も見えません......が......ヒィィィッ!」アワワワワワワワ...


おっさん「ええええ!?なになに?もしかして俺見えてる!?」


まゆ「ここここ......小指が......浮いてますぅぅ......」アワワワワワワワ...



おっさん「は?小指?」


小梅「小指だけ......見えるようになったのかな......?」


まゆ「わわわわ......分からないですけどぉ......変な形の小指が......」アワワワワワワワ...


おっさん「?」


小梅「?」


おっさん「俺の小指の形って変かな?」


小梅「......普通だと思う......よ?」


歌鈴「かしこみっ!」ブンッ!


おっさん「うおっ!危ねぇ!」スッ


まゆ「ヒィィィッ!今、小指が変な揺れ方を......きゅう......」バタン!


小梅「あ、気を失っちゃった......」



おっさん「変な揺れ方......?」


小梅「小指って揺れる......のかな......?」


歌鈴「かしこみっ!」ブンッ!


おっさん「うおっ!」スッ


小梅「......歌鈴ちゃん......もういいよ......」



歌鈴「かしこみっ!......え?もういいんですか?」


小梅「......うん」


歌鈴「......しゅ、しゅみましぇん!こんなに手応えがあったお祓いは初めてで、楽しくなっちゃって夢中で......」


おっさん「何この子、人殴って楽しいって大人しそうな顔して怖いんだけど」


小梅「とりあえず......歌鈴ちゃん...何か見える?」



歌鈴「何かって......何も......」


歌鈴「って......何か浮いて......」


歌鈴「......」


歌鈴「......」


歌鈴「......///」カァァァァァ...



歌鈴「......男の人の......おちん......」カァァァァァ...


小梅「......おちん......」


おっさん「......」


おっさん「......」


おっさん「変な形の小指って......」


おっさん「......誰が小指じゃコラァぁぁぁぁ!!!!」

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