TDN「センセンシャル……本当にセンセンシャル！！」

TNOK「謝って娘が生き返るんだったらな……とっくに謝らせてるに決まってんだろ！！」

ぼく「せや！！」

TDN「センセンシャル！！」

TNOK「それしか言えねえのかてめえは！！」

DB「……」

TNOK「黙れとも言ってねぇんだよ！！」

TNOK「チエコはよぉ……俺のたった一人の娘でよぉ……」

TNOK「坊主……お前と結婚するって約束しててよぉ……めちゃくちゃ喜んでてよぉ……ひっく」

ぼく「……おっちゃん、それは？」

TNOK「……俺が肌身離さず持ってるチエコの写真だ」

ぼく「……」

TNOK「……坊主？」

ぼく「何わろてんねん！！」

TNOK「！！」

ぼく「辛くてたまらへんのに……寂しくてたまらへんのに……なんで死んだ本人はわろてんねん！！」

ぼく「死んで嬉しいわけないやろ！！」

TNOK「……坊主、チエコはなぁ……俺らの為を思って笑ってんだと思うぜ」

ぼく「なんでぼくらの為なんや……？」

TNOK「……俺らを悲しませない為さ。『私は笑ってるからみんなも笑って』って……天国で言ってくれてるだろうぜ」

ぼく「チコタン……」

TDN「……センセンシャル」

DB「……」

HTN「……」

スタスタ……

TDN「……！！ 誰かがこっちに……」

チエコ「……お父ちゃん」

TNOK「……！！！！？」

ぼく「チ……チコタン！！？」

チエコ「……」

DB「な、なんでだ……俺は間違いなく轢いたはず……」

チエコ「知らない人が……あたしを庇ってくれたんや」

ぼく「ホ、ホンマに……ホンマにチコタン？」

チエコ「せやで……結婚する約束したやろ？」

ぼく「チコタン……」

TNOK「チエコ……お前……」

チエコ「お父ちゃん……心配かけてごめんな」

ギュウ

チエコ「！！」

TNOK「よかった……生きてて本当によかった……」

HTN「じゃあDB、お前が轢いたのは一体……？」

DB「……」

チエコ「あの人が庇ってくれたんや」

TNOK「……！！ 人が倒れてる……」

TDN「……！！！！」

HTN「あ、あの人は……」














野獣「」

TNOK「田所！！！？」

チエコ「轢かれる寸前に……あの人が私の前に現れて……こう言ったんや……」














野獣『イキスギィ！！』

ドカーーン！！！














TNOK「田所……お前……ありがとな……」

ぼく「このおっちゃん……チコタンを守ってくれたんや」

チエコ「……」

ぼく「……チコタン？」

チエコ「……誰や！！？」

TNOK「！！！？」

チエコ「野獣先輩殺したの誰や！！？」

HTN「は、はい」

TDN「僕達です……」

DB「……」

チエコ「殺したる……三人共殺したる！！」

TNOK「やめろチエコ！！ 人殺しになるぞ！！」

チエコ「せやけど！！ 野獣先輩を……殺した張本人やでお父ちゃん！！」

TNOK「よう分かるわその気持ち！！ せやけど今は我慢や！！」

チエコ「いやや……いやや！！」

ぼく「チ、チコタンとその死んだおっちゃんとはどんな関係だったんや？」

チエコ「……元カレや」

ぼく「ファッ！？」

チエコ「お前のこと好き言うてくれたけどその後すぐに空手部の人に浮気したんや」

ぼく「……たまげたなぁ」

チエコ「お父ちゃん……あたし、この怒りを何にぶつけたらええねん」

TNOK「……おい、お前ら三人」

TDN「……？」

TNOK「警察に通報するのは許してやる」

HTN「！！！」

TNOK「その代わり……俺のクルルァについてこい」

DB「……？」

ぼく「ワンワン泣いてみろやアホ！！」

TDN「ワン！！ ワン！！」










チエコ「気持ちええやろオラーーー！！！」

HTN「ウマイゾ、フェラ」











DB「……」パァン！！

TNOK「」バタッ