モバP「家電ロボアイドル高峯のあ」 (44)

ちひろ「と、いうわけで今日から新しい仲間が加わりますよ!」

モバP「新しいアイドルですか!」

ちひろ「ええ!家電アイドルです!ちょっとわけありですがね!」

モバP「わけあり……!?」

ドア「ガチャッ!」

のあ「「「「たたたたかかかみみみねねねののののあああよよよ」」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「めっちゃ振動してる!」

ちひろ「そうなんです、のあちゃんは(人型)家電アイドルなんです!」

モバP「はあ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461892647

のあ「「「「ひひひとととででではなななないわわわわたしししををアアイイイドドドルルルルににになななんんんててて」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「これどうにかしてバイブレーション止められませんかね?」

ちひろ「説明書が付いてきてるのでこれを読めばいいですよ!」

モバP「わかりました……って分厚!なんですかこれ!広辞苑くらいはありますよ!」

ちひろ「精密機械ですからねえ。ほら、目次にありますよ!電源の切り方!」

モバP「本当だ、どれどれ……」

説明書『家電ロボである彼女は、家電としての役割を果たすようになっています。適材適所で本人を満足させましょう!』

モバP「つまりどういうことですか?」

のあ「「「わわわたししししはははかかかかでででんんんん、そそそそれいいじじじょょうううでもももそそそそれれれいいいかでででもももないいいいわわ」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「ちひろさん!」

ちひろ「つまり………ちょっと仲良くなってみたらいいかもしれませんね!」

モバP「仲良く……」

のあ「「「………………」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「適材適所で……」

のあ「「「………………」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「……のあさんはなんで震えてるんですか?」

のあ「「「………………」」」ヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「……」

のあ「「「こここうういうううここととよよ」」」ヴヴヴヴヴヴヴジャキンッ!

ちひろ「のあちゃんの指先に薄いカミソリのようなものが!」

モバP「やばい殺される」

のあ「「「………………」」」すたすたすた

モバP「こっちに歩いてきた!」

のあ「「「うううごごごかかななないででで」」」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

モバP「……はい」ピタッ

のあ「「「………………」」」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

モバP(そのまま薄い刃を俺の顔に近づけて……!?)

のあ「「「………………」」」ジョリジョリジョリ

モバP「俺のヒゲを剃り始めただとォ〜ッ!?」

のあ「「「だだだままっってて」」」ジョリジョリジョリ

モバP(はい)ピタッ

のあ「終わったわ」

モバP「アッハイ、ありがとうございます」

のあ「礼はいらないわ。これが役目よ」

モバP「でも今からアイドルになるんだろ?家電以外の役目も見つけに行こうぜ」

のあ「………」キュンッ

ちひろ(所詮機械人形風情が色を知りよって)

ちひろ「じゃあのあちゃんには女子寮に入ってもらいますね♪」

モバP「他のアイドル達と仲良くな?」

のあ「心配には及ばないわ」

ドチャッ「ガアッ」

みく「おっはよーにゃ!」

モバP「お、朝から元気だなあみく」

のあ(あれは猫アイドルの前川みくね)

みく「あれ?そちらの銀髪の方は?」

モバP「紹介するよ、本日付で事務所に入った」

のあ「私の腹部はグリルになっているわ」チーン!

ちひろ「中から焼きたてのサンマが!」

みく「に”ゃ”ああああ!みくは魚が嫌い〜……じゃなくて!お腹がパカッて!なんで!?」

モバP「こののあさんは家電ロボなんだ」

みく「へ?」

のあ(猫といえば魚好きというのが人間のルールではないのか……?)

ちひろ「今日はのあちゃんの部屋が用意できてないので、みくちゃんのお部屋にお泊まりしてもらいます!」

みく「了解にゃ!……あ、そうだもう一人泊めてるんだけど大丈夫?」

モバP「いいんじゃないか?」

のあ「私は家電よ、幾人に使われようが目的は果たし満足させてみせる」

ちひろ「じゃあ決まりですね♪」

みく(お腹のサンマ閉まってくれないかな)

〜みくルーム〜
みく「ただいまー」

のあ「ここがあなたの部屋ね」

みく「そ、同居人が一人いるけどね」

李衣菜「おかえりー……ってどちら様ですか?」

のあ「こういう者よ」ガション

李衣菜「うわあっ!?手のひらからアイアンマンみたいに缶ジュースが出てきた!……しかも冷えてる」

みく(でもなんでおしるこなの…)

のあ「それは餞別よ。飲みなさい」

李衣菜「ありがとうございます……もしかして、マジシャン?」

のあ「そう呼んで貰っても構わないわ」

みく「ちょっとまて」

李衣菜「へー、じゃあのあさんは電化製品の化身なんだー」

のあ「その認識で間違ってないわ。正しくは電化製品系アイドルよ」

みく「まだデビュー前でしょ!」ビシッ

のあ「多田李衣菜、あなたには何か私にこなして欲しい仕事はあるかしら?」

李衣菜「そうだなあ……じゃあここはロックにアンプになってもらおうかな!」

みく「アンプ?」

李衣菜「そう!ギターの音を大きくするやつ!ギター買った時のオマケのやつは音が弱くてさー。のあさん、出来る?」

のあ「私に出来ないことは食洗機とウォシュレットだけよ」

みく「あ、防水じゃないのね」


李衣菜「ギターはさっきなつきちにチューニングしてもらったから…うん!準備完了!」

のあ「こっちも問題ないわ」

李衣菜「で、これどこに挿せばいいの?」

のあ「みく、あなたはどこだと思う?」

みく「えっ?……こ、股間?」

のあ「そこは電力供給用のコンセントよ」ガバァ

李衣菜「ためらいなく大股開くなんてロックだ!」

みく「ちょっと!アイドルとして!人間として!それはだめ!」

のあ「私は人間じゃないわ」

みく「そういう問題じゃないの!」

のあ「正解はここよ」ペラン

みく「あ、おへそなんだ」

李衣菜「じゃあ挿すよ!えいっ」ズブリ

のあ「ぐえっ」

みく「今なんか苦しそうな声出さなかった?」

のあ「どんな声を出そうが結果は変わらないわ」

みく「ぶれない姿勢は尊敬するにゃ」

李衣菜「ギター弾くねー」ジャララーン

のあ「ああああ〜♪」

みく「!?」

李衣菜「歌った!」

のあ「音程は合っている」

李衣菜「うん!凄い!」

みく「これ実用性皆無じゃない?」

李衣菜「ロックだからよし!」ジャッジャッジャーン

のあ「おあああ〜♪」

みく「なんだろうこの釈然としない気持ちは」

李衣菜「でものあさんもステージ上では踊るからアンプには出来ないや〜」

のあ「盲点だったわ」

みく「ライブ中にヘソ貫通人間アンプなんてやられた日にゃ伝説になるにゃ」

李衣菜「あ、そうだ。小梅ちゃんから映画のDVD借りてるよ!」

みく「今度貸してくれるって言ってたやつかにゃ?」

李衣菜「多分。『サメvsゾンビ』のやつ!」

みく「明らかにB級くさいんだけど」

のあ「DVD……任せなさい」

李衣菜「のあさん再生もできるの!?」

のあ「私は家電……それ以上でもそれ以下でもない」カパッ

みく「右のおっぱいが開いたぁ!」

のあ「左はブルーレイよ」

李衣菜「おせんべいも入るかな!ロック!」

のあ「セット、終わったわ」ギュイイイン

みく「ディスクは入っても再生はどうするの?」

李衣菜「テレビとつなぐならコードあるよ?」

のあ「その必要はないわ」ピカッ!

みく「のあチャンの目が光って!」

李衣菜「壁に映像を投影している!」

のあ「プロジェクションマッピングの応用ってやつよ」

みく「もう家電の領域超えてるにゃあ!」

李衣菜「音はさっき見たくのあさんの吹き替えになるの?」

のあ「左右の耳がスピーカーになっている。快適な音質を保証しよう」

みく(それで見るのがサメvsゾンビか…)

〜上映終了〜
みく(案の定B級だった…)

みく(奏チャンとか喜びそう)

李衣菜「んあ、終わった〜?」

みく「爆睡してんじゃないよ!」

のあ「まだ寝ていても大丈夫、私は目覚まし時計にもなれる」パカッ

みく「おでこに時計の表示が」

李衣菜「じゃあもう一眠りしようかな……16:00に起こして!」

のあ「承知……」ピッピッピッ

みく「この音は?」

のあ「時限爆弾よ」

みく「李衣菜チャン寝ないで!この人起こし方が雑!」

李衣菜「爆発とかロックでいいんじゃな〜い?」ふわあ

みく「ここのお家賃払ってるのみくなの!起きて!」

みく「そんなこんなでとっぷり日も暮れて夜にゃあ」

李衣菜「そろそろご飯作らなきゃね。お米炊かなきゃ」

のあ「出番のようね」ズイッ

みく「炊飯機能もあるの?」

のあ「愚問、無論あるわ」スッ

李衣菜「四つん這いになって……?」

みく「腰の部分の蓋が開いた!」

のあ「ここに白米を入れて存分に炊きなさい。背中はIHヒーターになってるからフライパンなどの加熱調理も並行して可能よ」

李衣菜「うっひょー!最新式だあ!」

みく(フライパンとグリルを一緒に使わなきゃいけない時はどうするんだろう)

〜20分後〜
李衣菜「よし、と。野菜炒め出来たよー」

みく「李衣菜チャン流石!……のあチャンは食べるの?」

のあ「逆に質問するが、あなたは食料を補給する家電を見たことがあるの?」

李衣菜「なつきちの部屋の炊飯器がお米を食べたまま三ヶ月放置されて大変なことになってた話する?」

みく「しなくていいにゃ!」

李衣菜「いやー、ただでさえやばかったのに涼さんがひっくり返してさー」

みく「もう!」

のあ「ご飯が炊けたわ」シューッ!シューッ!

李衣菜「いい匂い……のする蒸気はお尻から出るんだね」

のあ「炊飯器が腰にある関係上これが最も合理的よ」

みく「デザイン担当者呼んでこい」

〜食事中〜
みく「いや〜、李衣菜チャンのご飯は実に美味しいにゃあ。今日はなんかいつもと違う匂いがするけど何か使った?」ムシャムシャ

李衣菜「今日は隠し味にナンプラーを使ってみたんだー。どう?」

みく「美味しいよ!」

李衣菜「よかったー!」

李衣菜(ナンプラーって魚醤だけどね)

みく「あ、そうだ。今日はアーニャンがテレビに出る日だね」

李衣菜「オカルト番組だっけ?テレビつけよっか」ポチッ

のあ「テレビを起動するわ」パッ

アナスタシア『本当に怖いのは幽霊ではなく、革命です』

李衣菜「あっはは、凄いこと言ってるよ」むしゃむしゃ

みく「もう使い慣れてるね李衣菜チャン」むしゃむしゃ

みく・李衣菜「ごちそうさまでした」

李衣菜「お皿洗うか〜」

みく「李衣菜チャンはご飯作ってくれたからお皿はみくが洗うよ」

李衣菜「お、ありがとうみく!」

のあ「食洗機機能は搭載されていない……不覚……」

李衣菜「そう落ち込まないで!のあさんは十分ロックだって!」

のあ「ロック……電気式の錠なら開けることが可能よ」

李衣菜「すごい!」

みく「李衣菜チャンちょっとのあチャンの炊飯器のお釜を持ってきて〜」

ドア「ガチャッ」

みく「ふぅ〜、いいお湯だった〜」

李衣菜「女子寮のお風呂は広くていいね〜」

みく「それでも今日はL.M.B.G.が全員集合しててちょっと狭かったにゃ」

李衣菜「若葉ちゃんが引率の体を成してなかったね。アダルトチルドレン!ロック!」

のあ「二人とも、ドリンクが冷えてるわ」ガシャコン

李衣菜「手のひら缶ジュース!」カシュッ

みく「エナドリとは豪勢にゃあ」カシュッ

のあ「あなた達が入浴してる間に事務所にあったストックから持ち込んできたわ」

みく(それ多分ちひろさんの予備在庫じゃ…)ゴクゴク

李衣菜(明日にはスクラップかもね、のあさん)ゴクゴク

のあ「………?」

みく「じゃ、ちょっと早いけどもう寝よっか」

李衣菜「明日はダンスレッスンだもんねー……何時からだっけ?」

みく「確か9時からだったはずにゃあ」

李衣菜「そっか。なら7時に起きればいいね!」

みく「そうだね、じゃあ電気消すよ」

李衣菜「はーい。のあさんもおやすみなさい!」

のあ「待機状態に入るわ…」ガバッ

みく「充電するために大股開いてコンセント突き刺すのやめて!」

みく「zzz……」

李衣菜「すぅ……すぅ……あはは、なつきち、みそは髪にはぬれないよ……すぅ…」

のあ(…………)

のあ(……………)カシャッ

のあ(明日は朝7時に目覚ましを起動……)ピッピッピッ……

おーしまいっ!
のあさんは基本的に口から吸引して尻から排気です(最低)
HTML化を依頼してきます

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