【ゆるゆり】京子「思い出の秘密基地」 (84)



~ごらく部~

京子「さーって、今日は何しようかなー」

結衣「そうだなぁ・・・。またトランプってのも芸がないしな」

ちなつ「今日は宿題もありませんし」

あかり「何か、いいアイディアないかなぁ」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461387277



京子「・・・そう言えばさぁー、あの場所ってどうなったかな?」

結衣「あの場所?」



京子「ほら、あれだよ。私達がちっちゃい頃山に作ってた」

結衣「あ、あー。あれか」

あかり「もしかして、秘密基地?」

ちなつ「何ですかそれ?」



京子「学校のうしろに山があるじゃん?そこにちっちゃい小屋があってさ」

京子「そこを秘密基地って呼んで、みんなの遊び場にしてたんだよ」

ちなつ「へぇー・・・」



結衣「お菓子とか持ち込んだりしてな」

あかり「懐かしいねー」

京子「休みの日とか、お弁当もって集合したりなぁ」

結衣「あー、あったなぁ・・・」



京子「なぁ、久しぶりに行ってみない?」

あかり「秘密基地に?賛成!」

ちなつ「私も行っていいですか?」

結衣「もちろんだよ」

陽炎「わらしべ長者してみる」
陽炎「わらしべ長者してみる」 - SSまとめ速報
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56 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:06:17.33 ID:2vN2clFz0
メモで書いてるから55までレスきてるとは思ってもみなかったwwwww
はえーよw

提督「ほら、間宮券だ」

陽炎「しーれーいーかーん?」

提督「何だよ、高価なもんだろ?」

陽炎「確かに高価だけどさぁ~……あーもういいや、今日は疲れちゃったから間宮さんのところで甘味食べて寝るよ」

提督「おうそうしろ……ところで陽炎?」

陽炎「なに?」

提督「来週にはたくさん間宮が手に入るかもしれんぞ?」

陽炎「……はぁ?それってどゆこと?」

提督「明日には説明するよ。ほら、今日はお疲れさんってことだ」

陽炎「全く意味わかんないけど……はーい」



提督「……あいつなら、あの3人を止められるかもしれないな」

提督「……人間性を捧げよ……か、あいつらは果たして救えるのか……」

提督「大丈夫だろうな、さてと、執務を終わらせるその前に磯風のところに見舞いに行くかな……」


みなさまお疲れ様でした。


よろしかったらこちらも書いてますのでぜひ参加してください

陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」
陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」 - SSまとめ速報
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~移動中~

ドドド・・・

結衣「なんか、工事してるな」

京子「この辺も、だんだん変わっていくねー」

あかり「あ、ここの分かれ道覚えてる。懐かしいなー」

ちなつ「皆さん、子供のころってどんな子供だったんですか?」



結衣「うーん、そうだなぁ・・・。私は特に変わらないかも」

京子「あかりは今とちがってお転婆だったよな。葉っぱ仮面・・・クク・・・」

あかり「も、もー!京子ちゃん!」

結衣「京子は、今と違って大人しかったよな」

ちなつ「へー、今と全然違いますね。そのままだったら良かったのに」

京子「ちなつちゃん、ひどいな!?」



結衣「ちなつちゃんは、どんな子供だったの?」

ちなつ「私ですか?私は素直で優しい、いい子でしたよ?」

京子「そうなんだ。まあミラ・・・ちなつちゃんはいい子だからねぇ~」

ちなつ「今、ミラクるんって言いかけませんでした?」

京子「気のせいだよ~」

結衣「あはは・・・」


~秘密基地~

結衣「さー、着いた。うっわー、変わってないなぁ」

京子「懐かしいなぁ~」

あかり「ほんと、イスとかそのまんまだね」

結衣「あ、これこれ!ずい分昔の少女マンガ!」

京子「げー、何年前のだこれ?」

ちなつ「あっ、『セーラールーン』載ってる!」

あかり「懐かしいよぉー」



京子「あと、これこれ」

ちなつ「何ですかこれ?枯れた葉っぱが箱いっぱいに」

京子「葉っぱ仮面変身セット・・・プクク・・・」

あかり「ちょ、ちょっとやめてよーっ!」

結衣「あっはっは・・・あー、懐かしい」

京子「色んな事、あったねぇ・・・」



京子「そうだ、今でも覚えてるけど」

結衣「何だ?」

京子「結衣が、親とケンカしてここに泊まるって言い出したことあったよな」

結衣「ああ!あったなぁ・・・」

ーーー
ーー




結衣(幼)「今日は、ここに泊まる!」

あかり(幼)「えー?結衣ちゃんどうしたの?」

京子(幼)「お母さんと、ケンカしたの・・・?」



結衣「もう、家には帰らない!」

あかり「えー、お母さん心配するよぉ」

京子「ごめんなさいしようよ、結衣・・・」



結衣「やだ!今日は、京子もあかりも一緒にここに泊まろうよ」

あかり「え?ここにお泊りするの?」

京子「私は、お父さんとお母さんが心配するから・・・」



結衣「何だ、京子は度胸ないなぁ」

あかり「あかりも、怒られちゃうかなぁ・・・」

結衣「えー?あかりもー?」



あかり「けど、今日は夕方まで一緒にいてあげるよ!京子ちゃんもいいでしょ?」

京子「え?うん、夕方までならいいよ」

結衣「・・・まぁ、しょうがないかー」



結衣「それじゃ、夕方までいっぱい遊ぼう!」

あかり「おー!」

京子「うん!」


~夕方~


あかり「もう、暗くなってきたね・・・」

京子「そろそろ、帰らなきゃ・・・」

結衣「え?まだ遊ぼうよ!」



あかり「あかり、あんまり遅くなると怒られちゃう・・・」

京子「私も・・・」

結衣「ま、まだ大丈夫だって」



京子「ね、結衣も一緒に帰ろう?」

あかり「そうだよ。お母さん心配しちゃうよ?」

結衣「う・・・」



結衣「うるさいな!帰りたければ帰れば?」

あかり「・・・もう、結衣ちゃん!」

京子「帰ろうよ~・・・」



結衣「私は絶対帰らないからね。2人の根性なし!」

あかり「・・・わかった。京子ちゃん、帰ろ?」

京子「え~・・・?」



あかり「こんな意地っ張りの結衣ちゃんなんて、知らないもん!」

結衣「ああ。じゃ早く帰れば?」

京子「ゆ、結衣ぃ~・・・」



あかり「京子ちゃんも、帰るよね?」

結衣「京子は、まだいるよな?」

京子「え、えっと・・・」



京子「ごめんね、結衣。帰らないと怒られちゃうから・・・」

結衣「・・・あっそ。じゃー好きにすれば」



結衣「私1人でも、平気だもん!」

あかり「本当に、帰らないの・・・?」

京子「結衣も一緒に帰ろうよー・・・」



結衣「うるさいな!2人とも、早く帰れば?」

あかり「・・・わかった。帰る。京子ちゃん、行こ?」

京子「・・・結衣ぃ~」


バタン


結衣「・・・ふん。2人の意気地なし!」



カァ、カァ・・・


結衣「・・・」

結衣「だんだん、暗くなって来たな・・・」

結衣「・・・お母さん、心配してるかな」

結衣「・・・」

結衣「・・・こんな事で、くじけてちゃダメだ」

結衣「もう、絶対家には帰らないって決めたんだからな!」

結衣「ちょっとぐらい、暗くなったからって・・・」グゥ~・・・

結衣「・・・」



結衣「お腹、空いたな・・・」

結衣「そうだ、この前買っておいたお菓子・・・あった」

結衣「これさえあれば、平気だもんね」

結衣「さぁ、みんないっしょに食べ・・・」ハッ


結衣「・・・そうか。誰もいないんだっけ」

結衣「・・・ふん。寂しくなんかないもん!」



京子「ねぇ、結衣ちゃん大丈夫かなぁ・・・?」

あかり「平気だよ。きっと、寂しくなってそのうち帰るよ」

京子「本当かなぁ・・・」



結衣「ふぅ。お腹はふくれたけど・・・」

結衣「ヒマだなぁ・・・」

結衣「・・・今日、見たいテレビあったんだっけ」

結衣「・・・」

結衣「みんなの置いていったマンガでも、読も・・・」

結衣「・・・これ、怖い話のヤツ・・・」



京子「もう、すっかり暗くなっちゃった・・・」

京子「結衣、大丈夫かなぁ・・・」

あかり「きっと、もう帰ったよ」

あかり「結衣ちゃん、寂しんぼさんだもん」

京子「それならいいんだけど・・・」

あかり「あ、じゃああかりこっちだから、じゃーねー!」

京子「あ、じゃーねー・・・」



ポツ・・・ポツ・・・

京子「あ・・・」

京子「雨・・・」


ザァー・・・

結衣「雨、降り出したな・・・」


ゴロゴロ・・・

ドォーーー・・・ン・・・

結衣「雷・・・?」

結衣「やだ・・・怖い・・・」



ドォォーーン


結衣「うわぁっ!」

結衣「・・・」

結衣「・・・か、帰る。帰ろう!」


(京子の家)

ザァー・・・

京子「すごい雨・・・」


京子母「京子?」

京子「あ、お母さん。なに?」

京子母「結衣ちゃん、まだ家に帰ってないんだって。京子、何か知らない?」

京子「え・・・?」


ザァー・・・

結衣「はぁ、はぁ・・・」バシャバシャ

結衣「・・・あれ?なんか、道がいつもと違う・・・」

結衣「暗くて、よくわかんない・・・」


(あかりの家)

ピンポーン

あかり「あ、あかりが出る!はーい」

ガチャ

あかり「あ、京子ちゃんどうしたの?」

京子「結衣が、結衣がまだ帰ってないんだって!」

あかり「え!?」


ザァー・・・

結衣「はぁ、はぁ・・・」

結衣「迷っちゃった・・・」

結衣「ここ、どこ・・・?」

結衣「・・・」

結衣「・・・寒いよぉ・・・怖いよぉ・・・」



結衣「・・・」

結衣「・・・うっ、うっ・・・」

結衣「うわぁーん・・・」



結衣「京子ぉ・・・あかりぃ・・・」

結衣「お母さん・・・」

結衣「うっ、グス・・・」


ゴロゴロ・・・ドォーーン

結衣「うわぁぁ!」



「・・・ちゃーん、結衣ちゃーん・・・」


結衣「・・・?」

結衣「あの声・・・!」

結衣「京子ー?あかりー?」



結衣「どこー!?」

「・・・こっち・・・こっちだよー・・・」



結衣「い、今行くから!」

「・・・こっち・・・こっちだよ結衣ちゃん・・・」



ザァー・・・

結衣「はぁ、はぁ・・・」バシャバシャ・・・

結衣「どこー?」

「こっち・・・こっち・・・」



結衣(・・・)

結衣(・・・この声・・・)

結衣(京子?あかり?)

結衣(どっちの声にも思えるし・・・)

結衣(それに、近くから聞こえる気もするし、遠くから聞こえるみたいだし・・・)

結衣ってあかりと京子を天秤にかけた時にどっちを助けたりするんだろうな



結衣「京子・・・?あかり・・・?」

結衣「うわぁっ!」ガラ



結衣「ガケ・・・あ、危なかった、もう少しで落ちるトコだった・・・」










「・・・落ちちゃえば良かったのに」















京子「ってな事があってさ」

結衣「おいこら!」



結衣「話をでっち上げるな!」

ちなつ「なーんだ、京子センパイのつくり話ですかー」

あかり「京子ちゃん、ヒドイよそれー」



ちなつ「で、実際はどうだったんですか?」

結衣「ん?ああ、声のする方に向かったのは本当。それで・・・」

ーーー
ーー


>>49
結衣なら2人とも頑張って助けようとするでしょうね



結衣「京子・・・?あかり・・・?」

結衣「・・・あ!」




結衣「秘密基地だ・・・」


バン

結衣「京子!あかり!」

結衣「あれ・・・?」

結衣「おかしいな、誰もいない・・・?」



結衣「ま、まぁ・・・雨も止んだし、ここまで戻ってこれたから今度は迷わないように・・・」


バン

京子「結衣!」

あかり「結衣ちゃん!」



結衣「あ、京子、あかり・・・!」

京子「・・・うわぁーん、結衣ー!」ダキ

あかり「もう、結衣ちゃん、心配かけて・・・」ジワ・・・



結衣「な、泣くなよぉー・・・」グス・・・

京子「だって、すごく心配したんだから・・・」ボロボロ・・・

あかり「無事で、良かったぁ・・・」ボロボロ・・・



結衣「・・・」

結衣「・・・二人とも、ごめんな?」

京子「ううん、いいよもう」グス

あかり「結衣ちゃん、一緒に帰ろ?」



結衣「・・・うん」

あかり「あかりも、一緒に結衣ちゃんのお母さんにごめんなさいするね?」

京子「あ、私も!」

結衣「京子、あかり・・・」



結衣「・・・ありがとう」

ーーー
ーー



結衣「・・・っていう感じ」

京子「いやー、あの後結衣の家に3人で行ってさー」

あかり「結衣ちゃんのお母さん、泣きながら結衣ちゃん抱きしめてたよねー」

結衣「まあ、その後たっぷり怒られたんだけどな」

ちなつ「へぇー・・・」



結衣「まあ、あの時京子とあかりが大声で呼んでくれて助かったよ」

京子「・・・いやー、アハハ」

あかり「・・・えへへ」



京子(・・・なぁ、あの時結衣に大声で呼びかけてたっけ・・・?)

あかり(多分、結衣ちゃんの記憶違いだよね・・・?)



京子「・・・まあ、さていい時間だし、そろそろ帰るか」

結衣「そうだな」

ちなつ「今日は結衣センパイの昔話、いっぱい聞けちゃいました」

あかり「今度、また来ようね」





・・・・・・・・・サヨナラ・・・






京子「・・・ん?」

結衣「どうした、京子?」

京子「あ、いや別に?」

ちなつ「ドア閉めますよ、センパーイ」

京子「あー、はいはい」

ーーー
ーー



~数日後、ごらく部~


京子「なぁなぁ、またあそこ行ってみない?」

結衣「秘密基地?いいよ」

ちなつ「じゃあ、今日はそこでお茶しましょうよ」

あかり「わぁい、遠足みたい」



~秘密基地~


京子「え・・・?」

結衣「あ・・・」

ちなつ「これって・・・」

あかり「そんな・・・」






京子「・・・取り壊されて、無くなってる・・・?」



~ごらく部~

京子「・・・はぁ~。なんか、ガッカリだなぁ」

結衣「思い出の場所が無くなっちゃったな・・・」

あかり「何だか、胸にぽっかり穴が空いたみたいだよぉ」

ちなつ「その気持ち、わかります・・・」



京子「私のやる気も失われた~・・・今日はグダグダして過ごす~・・・」

結衣「それじゃ、いつもと変わらないだろ・・・」

あかり「あかりも、なんだか元気が出ないよぉ・・・」

ちなつ「もう、しょうがないですね」



ちなつ「じゃ、今日はみんなを元気づけるために」

ちなつ「特別に、おいしくお茶をいれちゃいましょう!」

結衣「お、それじゃあ期待しちゃおうかな」

京子「気がきくねぇ。さっすが、私のちなちゅー」

ちなつ「ちなちゅ言わないでください。あと京子センパイのものになった覚えありませんから」

あかり「ちなつちゃんも、けっこう言うね・・・」



京子(・・・あの時、確かにサヨナラって聞こえた気がした)

京子(もしかして、お別れを告げたのかな・・・)

京子(・・・)



ちなつ「はい、お待たせしました」

結衣「おー、いい香り」

ちなつ「結衣センパイのお茶には、たっぷり愛情を入れましたから」

京子「私のには?私のには?」

ちなつ「たっぷり呪いを入れました」

京子「なんで!?」

あかり「ちなつちゃん、ひどすぎるよー」

アハハハ・・・



京子(まぁ、でも・・・)

京子(今のここが、私達の新しい秘密基地なのかもね・・・)

京子(・・・)



京子「いよーっし、私は、ごらく部部長としてここを守り抜くぞー!」

結衣「うわっ、な、なんだ京子急に?」

あかり「ど、どうしたの?」

ちなつ「頭でも打ったんですか?」



京子「私達のごらく部は、永遠に不滅だー!」

結衣「きょ、京子・・・?」

ちなつ「呪いが利きすぎちゃったかしら・・・」

あかり「ほ、ホントにどうしちゃったの・・・?」



京子「お前ら、今日も気合い入れて部活動に励むぞー!」

結衣「気合いを入れて、何をするんだ?」



京子「えーと・・・」



京子「ダラダラ~」

結衣「・・・結局、変わらないじゃないか」


ちなつ「良かった。やっぱりいつもの京子センパイでした」

あかり「気合い入れて部活なんて・・・京子ちゃんらしくないよ」

結衣「本当、何かに取り憑かれたんじゃないかと思ったよ」

京子「お前ら、本当にひどいな!?」

アハハハ・・・



終わり

以上です。
読んでくれてありがとうございました

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