ある日、甘兎庵にて……


千夜「ふうー、今日も一日お仕事疲れたわ。最近おばあちゃんが死んじゃったから、私一人でお店を仕切るのは大変だわ」

千夜「さてと、お風呂に入りましょうか。あ、でもお湯がたまるまで時間があるから、その間にニュース番組でも観ましょうかな」


ﾎﾟﾁ

アナウンサー『続いてのニュースです。先ほど、おそ松腐女子処刑法案が可決されました』

千夜「まあ、おそ松腐女子処刑法案ですって！？」

アナウンサー『この法案が成立したことにより、先ほど総理大臣が会見を行いました』

総理大臣『ええー、おそ松腐女子というのはおそ松さんというアニメにハマってしまった熱狂的なキモいオタク女子のことであり、おそ松さんのグッズ欲しさに周囲の迷惑を考えず器物破壊などの行為を平気で行う頭のおかしな犯罪者予備軍であります』

千夜「なるほど、あまり詳しくは知らないけど、おそ松腐女子はキモいから死ねってことね！」

総理大臣『そこで、そんな社会のゴミであるおそ松腐女子を一人でも多く排除するため、この法案が可決したことには大きな意味があるのです！』

アナウンサー『この法が成立し施行したことにより、街中で何もしていないおそ松婦女子を殺害したとしても罪に問われません。政府はこれからおそ松婦女子の危険性を世に伝えるとともに、この法案に対する理解を深めるため政策を進める考えです』

千夜「なるほど、要するにおそ松腐女子はキモいから死ねってことかしらね！ 殺しても罪にならないって、つまりはそれ程世の中にとって迷惑な存在なんだわ」

アナウンサー『では続いてのニュースです。NMBの渡辺美優紀さんがグループからの電撃卒業と、人気モデルの藤田富さんとのできちゃった婚を発表しました___』

千夜「そうだ、良いことを思いついたわ！」

後日、甘兎庵で……

ココア「ええ！？ おそ松腐女子達の始末をするから協力をして欲しいって？」

千夜「そうなの、人手が足りなくてね」

チノ「いきなり物騒な話ですね。なんでまた？」

千夜「あら、チノちゃんは知らないのかしら？ おそ松腐女子処刑法っていう法律が出来て、おそ松腐女子は殺しても良いのよ」

チノ「ええ、それは知ってますけど……」

リゼ「私もニュースで見たぞ。確かにおそ松腐女子達のマナーの悪さは目に余るな、これ以上好き勝手にはしておけん！」

シャロ「私もニュースで知ったけど、確かにおそ松腐女子って自分勝手で店側にも迷惑な存在なのよね！ この間フルールにもおそ松腐女子がやってきたんだけど、販促用のポスターをよこせって身勝手なことを言ってたわ！ あんな連中全員殺しちゃえば良いのよ！」

千夜「あら、リゼちゃんもシャロちゃんも同じ考えなのね！ 」

ココア「私もその気持ちわかるよ！実家にいるお母さんやお姉ちゃんも『おそ松腐女子とだけは仲良くなっちゃうだめよ』って言われたて」

チノ「確かに、私の学校でもおそ松腐女子であることを隠してた子が最近そのことがばれて、クラスでハブにされてます」

千夜「そうなのね、やはりおそ松腐女子はこの世に存在してはいけないんだわ」

ココア「よし、おそ松腐女子を一人でも減らすために、千夜ちゃんの力になるよ！」

千夜「ありがとう、ココアちゃん！」

チノ「でも、具体的に何すれば良いんですか？」

千夜「難しいことではないわ。おそ松腐女子を見つけて甘兎庵まで連れてきて欲しいのよ」

リゼ「つまり、客を連れて来ればいいのか？」

シャロ「で、そっからはどうするのよ？」

千夜「大丈夫、そこからは私一人でやるわ。準備はとっくに出来てるし」

シャロ「え、準備？」

そして、ココア達は街中へ……


チノ「とりあえず、おそ松腐女子っぽい人を探しましょう」ｷｮﾛｷｮﾛ

リゼ「おそ松腐女子って何か特徴はないのか？」

ココア「確かね、おそ松さんってアニメのキャラクターのパーカー着てたような……」

シャロ「あ、ねえねえ！ ひょっとしてあそこにいるダサいパーカー着た子達じゃない？」


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ココア「あっ、あれだよ！ あれがおそ松腐女子だよ！！ あのダサいパーカーが何よりの証拠だよ」

リゼ「あんなダサいパーカー着て街を出歩くなんて、おそ松腐女子はファッションセンスがないんだな」

チノ「不思議な感性です」

ココア「よし、それじゃ早速声をかけに行こうよ」

シャロ「待ちなさいココア、ここは接客や愛想笑いに慣れてる私が行くわ！」

チノ「なら、私も手伝います。ココアさんとリゼさんはそこで見ていてください」

ココア「うう……私ってそんなに頼りにならないのかな………？」ｼｭﾝ

リゼ「落ち込むなよココア、相手はなんせおそ松腐女子だ。突然胸ぐらを掴んで来て発狂するかもしれない頭のおかしな連中だ。ここは接客であらゆるタイプの人間との接し方に慣れているシャロと冷静なチノに任せて、私とココアはいざという時のため援護射撃だ！」

ココア「わかったよ、サァーーー！」

リゼ「おそ松腐女子のことだ、何をするかわからないし構えておかないとな」

おそ松腐女子「あ〜ぁ、喉渇いたな」


ﾃｸﾃｸ

シャロ「あっ、そこのダサいパーカー着たおそ松腐………じゃなかった、素敵なパーカーを着たお嬢さん、ちょっとよろしいでしょうか？」

おそ松腐女子「え、私？」

チノ「この近くに甘兎庵という甘味処があるんですが、よかったら寄ってってください。これはチラシです」っ

おそ松腐女子「ふーん…ちょうど喉も渇いたし、そこで何か………って、ええ！？」

チノ「うわ、いきなりどうかしましたか？」ﾋﾞｸｯ

おそ松腐女子「このチラシに、『今、おそ松パーカーを着てご来店したお客様に特製おそ松グッズ差し上げています』って書かれてるけど、マジ！？」


ココア「うわ、本当だ！ よく見ると、さっき千夜ちゃんからもらったお店のチラシにそう書いてある」

リゼ「千夜の奴め、こんな浅はかな考えでおそ松腐女子を釣ろうとしていたんだな」

ココア「でも食いついてるよね、やっぱりおそ松腐女子ってバカなんだね」


シャロ「はい、ですので是非ともお越しください」

チノ「そ、そうです……」

おそ松腐女子「そんでさ、この特製おそ松グッズって何？」

チノ「え、それは……ええっと………」

シャロ「そ、それはお店に行ってからのお楽しみです！」

おそ松腐女子「はっ、何それなめてんの！？」

シャロ「え？」

ココア「うわ、なんだかおそ松腐女子の機嫌が悪くなったよ」

リゼ「おそ松腐女子はここまで沸点が低いのか！？」

おそ松腐女子「いやいやいや、グッズが何か教えないとか怪しいだろ！ つうかこういうビラ配りって条例とかでダメなんじゃねえの？ あんたらのお店、ぼったくりの店じゃねえの？」

シャロ「ちょ、そんなことないです！甘兎庵はちゃんとしたお店よ！」

チノ「そうです、勝手な被害妄想でほんなこと言わないでください！」

おそ松腐女子「あぁんッ、このチビが！ ちょっと可愛いからって腐女子バカにすんじゃねーぞ、オラッ！！」
ｸﾞｲｯ

チノ「痛ッ、や、やめてください！！」

シャロ「ちょ、チノちゃんの髪引っ張らないで！！」

ココア「うわ、おそ松腐女子がチノちゃんに暴行を！！」

リゼ「許せん、射殺だーーーー！！」



ﾊﾞｷｭｰｰｰｰｰｰﾝ



こうして、おそ松腐女子が一人、この世から消えました。

この事件は全国で報道され、おそ松腐女子を排除しようという世論を高めることとなり、これを機に政府も本腰を入れておそ松腐女子の駆除に乗り出し、木組みの街のみならずおそ松腐女子は全国から姿を消すこととなりました。
チノちゃんはあの事件でおそ松腐女子に暴行を加えられたショックから対人恐怖症になってしまい、人とまともに会話をすることが出来なくなってしまい、学校にも通えなくなってしまいました。
そこでタカヒロさんが自ら軍人であったこととリゼパパと知り合いである自らの素性をみんなに話し、もう二度とチノちゃんのような犠牲者が出ないため、おそ松腐女子に限らず、BLが好きなキモいオタク女子や犯罪者集団であるラブライバーなど、他のアニメ作品のファン達も自由に殺すことが出来るようにと、国に訴えかけるための団体を発足させました。

こうして、気持ち悪いオタクがいなくなった世界は、平和になりましたとさ。
めでたしめでたし………！



千夜「………………私の出番は？」


あっ、ちなみに千夜ちゃんの考えは、お店にやってきたおそ松腐女子に毒入りの抹茶を飲ませるというなんとも安易な策だったようです！




END

なんか腐女子が沸いててキモいっすね、まあ想定してたことだけどww