李衣菜「……」

未央「ん？どうしたの…？」

李衣菜「ひ、弾けない…」

未央「え？」

李衣菜「ふ、ファのコードが…弾けない…手攣っちゃった…」ビリビリ

未央「あ、あー…」

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左
多田李衣菜(李衣菜)

右
本田未央(未央）

間違えました逆です

P「おーす、おはよう二人とも」

未央「あっ、プロデューサー！おはよう！」

李衣菜「お、おはようございますー…」

P「おー、李衣菜ついにギター買ったのか」

李衣菜「え、ええ、そうなんですけど…イテテ」

P「ん？どうしたどうした」

未央「ファのコード？っていうのを弾こうとして手を攣っちゃったみたい」

P「あー…なるほどなぁ…」

李衣菜「う、うぅ…」

P「まあ、とりあえず言いたいことはいくつかあるんだけども、とりあえず頑張れ」

李衣菜「え、えぇ…」

P「ギターを弾けるようになるには弾くことが肝心なんだ。うん。」

未央「そうだよ！諦めず頑張ろう！私も応援するよ！」

李衣菜「あ、ありがとう」

P「と、じゃあエアギターからギターデビューした李衣菜には俺がヌルっとやりやすい方法を教えてやろう」

李衣菜「！？えっ、プロデューサーギター弾けるの！？！？」

未央「プロデューサーって…意外と多彩なんだね」

P「今もたまにやるくらいにはなぁ、よし、ちょっとギター貸してみてくれ」

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P「ほう、バッカスかぁ…大体2万くらいのやつかな？」

李衣菜「なんか私的に良いなぁって思ったのがそれなんだ。いきなり高いの買えるわけじゃなかったからね。メーカーとかもよく分かんないし」

未央「ば、バッカス？」

P「ギターを作ってるメーカーだよ。バッカスは日本のメーカーで、安いのを作るから大体初心者向けって感じかな」

未央「へー」

P「ちなみに李衣菜が弾こうとしてたのは"F"っていうこのコードな。音はファだけど」ジャーン

李衣菜「お、すっすごい！弾けるんだ！」

未央「なんでわざわざFって言い直すの？」

P「日本とかでいうドレミっていうのはアメリカ辺りではABCみたいにされててな、まあ、その辺はややこしいんだけど為になるかもしれないし教えてやろう」

P「そもそも、日本では音の名前を『ドレミファソラシ』って呼んでるんだけど、これってイタリアの読み方なんだわ」


李衣菜「へ、へー」

未央「そうなんだ」


P「それがアメリカとかでは『CDEFGAB』みたいな感じで呼んでるんよこれが、さっきの"ドからシ"の順番になるんだけど」


李衣菜「"ド" が "A" なんじゃないの？」

P「そう、向こうの"A"は"ラ"の音なんだよ。
まあ、それには色々ややこしい話があるからあんまり考えすぎるな」

P「で、まあさっきの順番的にいくとさっき李衣菜が弾こうとして手を攣っちゃったのが"ファ"だから"F"コードになるってわけだ」


未央「へぇー！世界ではドレミファソラシドが共通じゃないんだね！」


P「まあ、そういうこと。音が7つに分かれてんのは共通してるんだけどな。」


李衣菜「じゃあプロデューサー！私にFコードの弾き方を教えてよ！」


P「ああ、そうだったな」

P「じゃあ、まずは人差し指でギターの1フレットを押さえて、6弦を、弾く」ベーン

李衣菜「へ？」

未央「それもコードなの？」


P「いや、これは"Fの音"だけだ」

P「コードっていうのはこういうベースになる低い音とそれより一回り、1オクターブ高い同じ音とかが合わさって出来てるんだ」

P「勿論例外はあるんだけどな」


李衣菜「へー…」

未央「プロデューサーだいぶ専門的なこと言うね」

P「コードは音楽理論の集大成の一つだからなコード弾くときに一緒に覚えたんだよ」

李衣菜「お、音楽理論……？」


P「あ、俺もちゃんと全部を知ってて言ってるわけじゃないからな？今は大体で覚えてて良いからな」


未央「でも、音楽にもそういう難しいのがあるんだね！私も興味出てきた！」

P「まあ、難しくないように教えるよ」

P「んじゃ次、薬指で5弦3フレットな」

李衣菜「うん、この辺ならまだ難しくないよ」

P「じゃ、さっき押さえた6弦と今押さえてる5弦一緒に弾いてみな」

李衣菜「え？うん…」ぼーん

P「じゃあ、それでFのコードは完成だ」

李衣菜「ええ！？」

未央「そんな簡単に！？」

P「まあ、音は二つ以上あって和音にはなってるから"Fのコード"と言ってしまえばこれだってそうだからな」

李衣菜「そ、そうなんだ…」


P「でも、これだとあまりにも単調になってしまうからもう一つ音を加える」

P「4弦3フレットを小指で押さえてからまた弾いてみ」


李衣菜「え、えっと…こう？」ぼぼーん

P「そうそう、ロックな感じになってきたな」

李衣菜「え！？そ、そうかな！？」

未央「わ、私にはよく分かんないかな…」


P「今李衣菜が押さえてる3つの音…
人差し指が1フレット、薬指と小指が3フレット…これを"パワーコード"って言ってパンクロックとかでよく使われるコードの形になったんだ」

李衣菜「パ…パンク…ロック？」


P「まあ、つまるところこの3つ押さえるだけでロックは演奏出来るんだな」


未央「え、ええ！？そうなの！？」


P「俺の手の形見てろよ？」

デンデケデケデーン
デンデケデケデーン
デンデケデケデーン
デーン

P「今のは押さえ方はそのままで別の音に移動させて弾いただけなんだ」

李衣菜「ほ、ホントだ…」

未央「なんかそれっぽいね」

P「こういうのはまあ、アンプとかに繋いで弾くのが一番良いんだけどな」

李衣菜「でも、これじゃ私が昨日覚えたコードの意味がなくなっちゃうよ」


P「でもあの基本のコードを覚えるってのは確かに大切だから弾けるようになれればそれが良いんだけど…ホントFコードとBコードのせいで色んな人が挫折しててな」

李衣菜「そうなんだ…」

P「それくらいなら俺は基本のコードを頭に入れるだけ入れて、パワーコードに慣れてから基本のコードを弾けるようになった方が良いと思うんだけどな」


P「ギターを弾けるようになるにはギターを弾くのが一番良いってさっきも言ったし」


未央「ホントにその通りだね」

P「で、Fのパワーコードに慣れれば後は中指を足して人差し指を全部押しつけるだけで」

ジャーン

P「みたいなね」


李衣菜「う、うわっキメ顔がイラっとくる」

未央「でも、良かったじゃん！これでロックなアイドルに近づいたんじゃない？」


李衣菜「う、うん…まぁね…へへっ！」


P「まあ、まずは弾けるようになってくれ。そしたらやっとスタート地点だ」


李衣菜「え、私まだ、スタート地点にすら立ってない？」


P「ロックなアイドルの道は険しいからな」


李衣菜「う、うーん…」

本日分はこんなもんです
質問とか付け足すべき部分を言っていただけると嬉しいです

今更ながらですが


・あんまり難しい音楽理論は出てきません

・音の説明はハ長調を前提にお話しします

・このPは武内さんの方ではなくプチますのPみたいな感じのやつです
パラレルな世界です

・一部キャラ崩壊を起こす子がいます

今更ながらですが

・ギターを片手に見ることをオススメします(ベースのお話もちょっとします)

・音はハ長調を前提にお話しさせて頂きます

・難しい音楽理論は出てきません

・一部キャラ崩壊を起こす子がいます

・このPは武内さんではなくぷちマスの真島さんの方です

パラレルです

次の日

ガチャ

島村卯月「未央ちゃん、李衣菜ちゃん！おはようございます！」

未央「あ！しまむーおはよう！」

李衣菜「卯月ちゃんおはよう」

卯月「李衣菜ちゃん！ギター始めたんですよね、聞きましたよ！」

李衣菜「えへへ、わかる？ロックでしょー」ドヤァ

未央「昨日プロデューサーのお陰でやっと弾けるようになってたのに？」

李衣菜「み、未央ちゃんやめてよ…みくちゃんにそれ聞かれたらバカにされるから…」

卯月「うーん…その…ギターの方が…」

李衣菜「えっ？」

卯月「ギターの方が全然ロックじゃやいなぁって…」

李衣菜「えっ？」

未央「し、しまむー…ギターの方がロックじゃないの…？」

卯月「は、はい…ギターが弾けるようになった李衣菜ちゃんはロックなんですけど…ギターが…」

李衣菜「え？ギターが？」

卯月「私としては…そのー…CoolZとか…Laid Backとかの方が…ロックかなーって…」

李衣菜「く、くーるじー？れいどばっく？」

卯月「私！いいお店知ってるんですけど一緒に行きませんか！？」

李衣菜「え、えぇ…でも、買っちゃってあるし…まあ、でももう少ししたら2本目買うのもいいかも…」

未央「し、しまむーがロックを語るなんて…意外…」

卯月「じゃあ私は美穂ちゃんと仕事があるんで用意したりするんで失礼しますね！」

李衣菜「う、うん…」

未央「またねー！」

ガチャバタン

李衣菜「な、なんか意外な一面を見た気分…」

未央「私もだよ…しまむーなんで李衣菜ちゃんの路線じゃないんだろ…」

李衣菜「い、いや…私的にはあれはあれでロックだと思うし、いいんじゃないかな？人それぞれだよ人それぞれ！」

未央「り、りーな良いこと言うー！ロックだねー！」

李衣菜「え、えへへー」

参考までに島村さん
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