男「魔法の学校に入学しよう・・・だと」(26)

男「本気で言ってるのか・・・」

友「ふざけているようだが本気だ。」

男「お前は学校の心配より、頭の心配をしたほうがいいな。」

男「それで、その学校って何を学ぶところなんだ?」

友「だから魔法の学校なんだから魔法に決まってんだろ。」

男「お前魔法なんてホントにあると思ってんのか?」

友「いや~・・・あるんじゃないかな~。」

男「お前自身がそこまで信じてないんじゃん。」

ほう



~数ヵ月後~

男「結局つられて入学してしまった。」

友「腐れ縁のお前なら一緒に来てくれると思ってたぜ。」

男「そもそも俺ここでどんな授業があるのかとか全然分かんないんだけど。」

友「大丈夫大丈夫。部活の先輩もこの学校にいるからさ。」

男「・・・・信じて大丈夫なのか・・・・」

~入学式~

男「なんか体育館は普通の学校と変わらないな。」

友「そうだな。それにしても同い年の生徒が俺ら含めて20人んくらいしかいないんだな。」

男「だな。なんかどう見ても40過ぎのおっさんが新入生の席にいるんだが。」

友「あぁ・・・・。たぶんあの人はこじらせちゃって、魔の力に目覚めたんだろ。」

男「こじらせる・・・・?」

校長「・・・でありまして・・・・」

友「校長の話が長いのはどこでも同じなんだな。」

男「だなー・・・・ん?」

チビ女「・・・・・・・」カキカキ

男「・・・・・・・・」

チビ女「・・・・・・・」カキカキ

男「・・・・なにしてんの?」

チビ女「絵をかいてるの。」

男「いや、見ればわかるけどさ。なんの絵をかいてんの?」

チビ女「ドラゴンなの。」

男「あぁ・・・・。聞いていいか?」

チビ女「なんなの?」

男「俺には真っ黒い球にしか見えないんだが・・・・。」

チビ女「?」

男「あぁ、いや。気にしないでお絵かきを続けてくれ。」

チビ女「うんなの!」

チビ女「・・・できたの。」

男「おぉそうか。」

チビ女「今回のはなかなかの出来なの。」

男「よかったな。」ナデナデ

チビ女「・・・・あふぅ」

かっこの前に丸つけるのか
まあ俺は気にしないが

チビ女「ナデナデされたの。」

男「あぁ、悪い。なんかつい、な。」

チビ女「べつにいいの。ナデナデのお礼にこれ見せてあげるの。」

男「ん?」

友「男?どうかしたのか?」

男「いや、なんか見せてくれるらしい。」

チビ女「いっくの~~!」ドンッ

男・友「・・・・・ん?」

男「何だこれ?真っ黒い・・・球体?」

友「巨大チョコボール?」

男「でもなんか雷っぽいのまとってるぞ?」

チビ女「さんだーどらごんなの~。」

男「そもそもドラゴンに見えないが・・・こいつ大丈夫なのか?なんかいまにも攻撃してきそうだけど。」

チビ女「大丈夫なの。このこはとっても優しいいい子なの。」

ヒュボッ!

友「すげぇ・・・。なんか校長が壁突き抜けて飛んでいったぞ。」

男「たしかに長ったらしい話は学生からしたら敵みたいなもんだけど・・・」

キャー!ワー!イヤー!

男「おいおい!なんか暴れだしてるぞ!」

友「なんかまずいんじゃないのこれ!?」

チビ女「やめてドラちゃん!。学校が壊れちゃうの!」

?「・・俺に任せろ。」

友「アンタは・・・!」

男「えっ、知り合い?」

友「40年間異性との交流に全く縁がなく、花のない学生生活を過ごした40代男性さん!」

40代「改めて言われるとへこむからこれ以上俺をけなさないでくれ。」

たしか30歳過ぎてからだったような…いや、よそう
支援

40代「俺の魔法を使ってあいつの暴走を止める。」

男「そんなことができるのか?」

40代「長き修行によって身に付けた俺の魔法ならできるはずだ。」

40代「いくぞ!」

ドスーーーーン・・・・

チビ女「ドラちゃあああああん!」

40代「魔法使いを超えた私の力にできないことはない!」

男・友「すげー・・・・。」

友「でもなんかチビは可哀そうだな・・・」

男「・・・・まぁ」

40代「おい、チビ。あんまりむやみやたらに召喚などするものじゃないぞ。」

チビ女「うわあああああぁああぁ。」

40代「これからはせいぜい気をつけることだな。」

女「ちょっと!そこまで言うことないじゃない!」

男「またなんか来たな。」

友「だなぁ。気がつよそうだなぁ。」

女「こんな小さな子をいじめて楽しいの?」

40代「別にいじめているわけではないだろう!」

女「泣かせておいて何言ってんのよ!そんなんだから女の子と話の一つもできないのよ。この腐れ童貞!」


男・友「うわー。いっちゃったよ・・・・。」

女「どうせあんたなんか童貞貫き通して30から魔法使いになったってやつでしょ?」

女「そんなんで偉そうにしないでくれる?魔法使いのイメージが壊れるから。」


男「俺あそこまで言われたら本気で自殺を考えるかもしれない。」

友「今歩いて行った40代さん、目元に涙貯めてたぞ・・・。」

男「とりあえず、騒ぎも収まったし、教室に向かうか。」

友「そうだな。俺たちは1-ωだっけ?」

男「だったっけか。てか1-ωって・・・」

友「もうつっこまないでさっさと行こうぜ。」

男「それもそうだな。」

~教室~

友「席は自由だってよ。」

男「じゃあ後ろの窓際んとことっとこうぜ。」

友「だな。」

?「あの~・・・こちらよろしいでしょうか?」

男「あー。どうぞ。」

?「失礼します。」

男「アンタ制服じゃないの?なんで和服?」

和服「それはですね。私和服が好きなんです。」

男「ふーん。で?」

和服「いえですから話服が好きなので和服で来ているんです。」

男「ふーん。で?」

友「男いい加減にしておけ。無限ループになるぞ。」

男「まぁいいや。俺は男っていうんだよろしく。」

和服「私は和服といいます今後ともどうぞよろしく。」

友「俺は友っていうんだ。よろしくねー和服ちゃん。」

和服「よろしくおねがいしますね。男さん、友さん。」

期待

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