横山奈緒「Feel like a family」 (22)

横山奈緒の誕生日SSです。
よろしくお願いします。


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某日・765劇場レッスンルーム

奈緒「じゃあ今日はここまでにしよかー」

恵美「そうだね!じゃあみんなお疲れさーん♪」

「「「お疲れ様でしたー!」」」

奈緒「みんな寒いからあったかくして寝るんやでー」

恵美「にゃはは、何それ!お母さんみたい」

奈緒「私はシアターのオカンやからな!恵美も気い付けやー」

恵美「もちろん♪リーダーが風邪なんか引いてらんないもんね!じゃっ、アタシ仕事あるから行くねっ」

奈緒「おっけー、がんばってな」

恵美「サンキュー!」

タッタッタッタッタッ

奈緒「……」

奈緒(恵美めっちゃ頼りになるなぁ…周りも見えとるし、プロデューサーさんも信頼しとるみたいやし…)

奈緒(それに比べて私はおっちょこちょいやし、今日も寝坊しかけたし…こんな私がリーダーで大丈夫なんかなぁ…)

奈緒(アカンアカン!弱気になったらダメや!リーダーが弱いとこ見せたらアカンしな)

横山奈緒
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所恵美
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ピロン

奈緒「ん?あ、春香からや」

春香『奈緒ちゃん激励会&誕生日会byリコッタのお知らせだよ♪奈緒ちゃんの誕生日の15時に劇場の会議室にくるべし!待ってるよー♪』

奈緒(この前やってくれる言うてたな…)

奈緒(リコッタのみんなも応援してくれるし、強気で頑張らなあかんな!)

奈緒「よっしゃ!強気で行くでー!」

数日後(奈緒の誕生日)・765劇場レッスンルーム

奈緒「~♪…っと、ちょっと最後ずれてたかな…もっかい行こか!」

「はい!」「オッケー!」「は、はい…」「はぁはぁ…は、はい!」

恵美「ちょっとストーップ!奈緒、ちょっといい?」

奈緒「ん?どうしたんや恵美?」

恵美「ちょっと飛ばしすぎかも…星梨花とか杏奈が辛そうだよ」

奈緒「え?」

奈緒(…ほんまや、めっちゃ辛そうやん…また周りのこと考えず飛ばしてもうた)

奈緒「すまん恵美…私全然気づかんかって…」

恵美「いいのいいの!じゃあちょっと休憩してからまたやろう?」

奈緒「そやな…みんな、ごめん!私ちょっとバテテもうて…一回休憩にしよか!」

恵美「あ、水足りないかもね!ちょっと取ってくるね!」

奈緒「うん。ありがとうな」

恵美「へへっ、奈緒は星梨花とか杏奈の様子見てあげてっ」

奈緒「任しとき~!」

奈緒(…恵美はすごいなぁ)

奈緒「杏奈~星梨花~お水飲んだ?そうや、ほらこれヒンヤリするで、おでこにつけてみ?」

杏奈「ほんとだ…ヒンヤリ…」

星梨花「気持ちいいです…」

箱崎星梨花
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望月杏奈
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◇◇◇◇◇

奈緒「ほんなら今日はここまでやな。みんなお疲れ様~」

「「「お疲れ様でしたー!」」」

奈緒「ふぅ。あ、恵美」

恵美「ん?どしたの?」

奈緒「今日はごめんな、ほんでありがとう。私また暴走してもうて…」

恵美「謝らなくていいって!アタシ達が奈緒のレベルについていかないとっていうのもあるしさ!ね?」

奈緒「そんな…ううん。ほんまにありがとう」

恵美「なーにもう…照れくさいってー」

亜利沙「奈緒さーん!」

恵美「ほら、亜利沙が呼んでるよ。今日はリコッタで誕生会やるんでしょ?」

奈緒「うん…ほな、また明日な」

恵美「うんっ、またね!」

亜利沙「奈緒さ~ん!」

奈緒「あー今行くから待っとってー!」

奈緒(…よし。暗いこと考えんと笑顔で祝われなアカンな!笑顔笑顔!)

松田亜利沙
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同日・765劇場会議室

春香「奈緒ちゃん」

のり子「ハッピーバースデー!と…」

桃子「お、大阪公演のリーダー!」

亜利沙「がんばってくださーい!!」

「「「「かんぱーい!」」」」

奈緒「へへ…ありがとうな、みんな」

のり子「パンケーキは桃子と春香が作ったんだよ!食べて食べて!」

奈緒「ほんまに?じゃあいただきまーす、はむっ」

桃子「……」

奈緒「ふむふむ…」

桃子「……」

奈緒「うまいっ!」

桃子「ほっ…」

奈緒「うまいでー桃子ー!さすがやなー!」

桃子「わっ、もう、わしゃわしゃしないでよ!春香さんが手伝ってくれたからだよ」

春香「ふふっ、桃子ちゃんがほとんど作ったけどね」

奈緒「なんや珍しく謙遜しとるやんかー」

桃子「もーう!わしゃわしゃしないでっ!」

カシャッカシャッ

亜利沙「むふふっ!いいですよー!桃子ちゃんセンパイと奈緒ちゃんの姉妹感っ!」

のり子「あははっ!アタシもたべよーっと!」

福田のり子
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天海春香
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周防桃子
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春香「クッキーも作ってきたんだ♪今持ってく、うわっとっと、きゃっ!」

亜利沙「きゃーっ!出ました春香さんの十八番!」

カシャッ

春香「あいたたた…」

奈緒「何か春香がこけてんの見ると安心するわー」

春香「うぅ…ひどい~」

桃子「春香さん、大丈夫?」

春香「うん、大丈夫!ありがとう、桃子ちゃん♪」

のり子「何か桃子って春香には優しいよね」

桃子「え?だってのり子さんとか奈緒さんとか亜利沙さんは頑丈そうだし…」

のり子「う…なぜか反論できない…あ、アタシだってか弱い女の子だぞ!」

奈緒「そうやそうや!」

亜利沙「ありさもですぅー!」

桃子「か弱い女の子はすぐにプロレスごっことかしないと思うんだけど」

のり子「う…」

奈緒「のり子…うちらの負けや…」

亜利沙「ありさは巻き込まれてるだけなのにー!…アイドルちゃんに触れられるので楽しいですケド」

春香「あはは…あ、そうだ!今日は奈緒ちゃんの誕生日会と激励会でもあったよね?奈緒ちゃん、意気込みとかある?」

奈緒「へ!?い、意気込みか…」

のり子「お、いいねっ!気合入るヤツ頼むよ、奈緒!」

亜利沙「写真の準備もバッチリです!」

奈緒「わ、わかった、行くでー!大阪公演ではガンガン飛ばしてリーダーとして…」

「・・・・・」

のり子「リーダーとして?」

奈緒「リーダーとして…リーダー…」

春香「奈緒ちゃん?」

奈緒「…私、リーダーとしてうまくやれてるんかな?」

のり子「え?」

奈緒「仙台公演が終わってからずっと考えてたんや。杏奈と百合子があんなに頑張って引っ張ってて。私も頑張らなって」

奈緒「でも空回りしてばっかでなー、恵美にも迷惑かけてまうし…どうしたらええんかな…?」

亜利沙「奈緒ちゃん…」

奈緒「…あ、ご、ごめんな!こんなん急に言われても困るわな!せっかく祝ってもうたのにこんな雰囲気にしてもうて!」

桃子「まったく!奈緒さんは世話が焼けるね!」

奈緒「え?」

桃子「奈緒さんがリーダーとしてうまくやれるかって…やれるに決まってるじゃん!」

奈緒「なんで…何でそんなこと言えるん?」

桃子「それは桃子が奈緒さんができるって信じてるからだよ」

奈緒「へ?」

桃子「桃子が信じてるっていうこと以上の根拠がいるわけ?」

奈緒「……そやな」

のり子「へへっ、アタシも信じてるよっ!桃子ほどの強い根拠にはならないかもしれないけどさっ」

亜利沙「ありさも信じてます!それに大阪公演のみんなも、もちろん恵美ちゃんも!いつも奈緒ちゃんの明るさに引っ張られてありさ達は頑張れてるんです!



奈緒「亜利沙…みんなありがとうな…」

春香「奈緒ちゃん。リーダーになると、リーダーとしてこうしなきゃああしなきゃって考えちゃうけど、一番大事なのは奈緒ちゃんがどうしたいか、だよ」

奈緒「春香…」

春香「えへへ、私もみんなに教えてもらったんだ」

奈緒「私、何か自分の悪いところばっかり見ちゃうようになってたんやな…。今日みんなに会えて、話して、ほんまに良かったわ」

のり子「アタシたちは『家族みたいなもん』でしょ?」

奈緒「うん、そうやな。…桃子、ありがとうな。すっごく嬉しかったで」

桃子「も、桃子は思っていることを言っただけだよ」

奈緒「へへ、そっか。よっしゃ!仕切り直しや!盛り上がるでー!」

のり子「おおー!桃子、アタシにもパンケーキの焼き方教えてよ!奈緒のために焼いてやるっ!」

桃子「いいけど…というかそんなに難しくないし」

奈緒「どんとこい!いくらでも食ったるでー!」

奈緒(ほんま…家族みたいやな…へへっ)

翌日・765劇場レッスンルーム

奈緒「おはよー!恵美!」

恵美「お、おはよっ!ん?何か元気だね?」

奈緒「へ?ようわかるな…さすがやわ」

恵美「奈緒わかりやすいんだもん!」

奈緒「え?そんなに…?」

恵美「うん、そんなにっ!」

奈緒「うーん自分ではポーカーフェイスのつもりなんやけどなぁ、瑞希みたいに」

恵美「瑞希も意外にわかりやすいけどなぁ…ところで何があったの?」

奈緒「えーっとなー、家族に元気をもらったんや」

恵美「家族…なるほどね!」

奈緒「それでわかってまうんかい…かなわんわー」

恵美「アタシだって奈緒のどんどん引っ張ってくれるエネルギーにはかなわないよ~。すごいなって思うし!」

奈緒「そ、そう?ほんま恵美は人をええ気分にさせるんが上手やわー」

恵美「へへっ、本心だけどね!」

奈緒「ま、そうやろな。…なぁ恵美」

恵美「なに?」

奈緒「大阪公演、絶対成功させような」

恵美「…うんっ!」

奈緒「よっしゃ、じゃあみんな集合ー!今日も気合入れて行くでー!」


終わり

奈緒誕生日おめでとう!
ミリオン1周年のときにファンレターに涙している奈緒が大好きです。
短いけれど間に合ってよかった!
ありがとうございました!

追記
まかべー
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