にこうみ「ご飯のお供」あんじゅ「私の場合?」 (46)

花陽「ご飯のお供」
花陽「ご飯のお供」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439476829/)

のあんじゅ辺です。お時間あれば読んでいただけると話の流れが分かるかと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454767679

にこ「あのあんじゅとご飯なんてもー!にこ幸せ過ぎて昇天しちゃう!」

海未「にこ、落ち着いてください」

にこ 「ったく、せっかく二人っきりだと思ったのに…」

海未 「にこの為に来てるのですよ?花陽の話ちゃんと聞いてたんですか?」

にこ 「は?聞いたからこうやって誘ってもらったんじゃないの」

あんじゅ「ごめんね、待たせたかしら?それじゃ早速いきましょ?二人ために美味しいお店選んでおいたの」

にこ「そんなにこのために~//」

海未 「今日はよろしくお願いします」

あんじゅ「二人も付き合ってくれて嬉しいわ。もう最近ツバサも英玲奈も付き合ってくれなくて寂しかったの…」

にこ「にこならいつでもご一緒するのにぃ~」

海未(いつまでクネクネしてるんですか)

にこ(うっさいわね!」)

あんじゅ「ほんと?嬉しい~。だってストレス解消にぴったりだもんね?」



あんじゅ「さっ、行きましょ?地獄の激辛ツアーに♪」

にこ 「はーい♪ …え?」

海未 「ほら、だから聞いてないって」

にこ 「ななななな…え?え?」

海未「せっかく誘っていただいたのににこが食べれないとなる可能性もありえると。そうなると申し訳ないということで私も同席することになったのです」

にこ 「辛いもの好きって聞いた覚えないんだけど…にこどうなちゃうのよ?!」

海未 「ちゃんと話聞いていればこんなことには…。ま、死にはしませんよ。頑張ってくださいね?それとも今から帰りますか?」

にこ「帰るわけないじゃないこんなチャンス!」

海未「では諦めてください」

にこ「なによその死刑宣告みたいなの!」

あんじゅ「ほらほら!は・や・く!二人ともいきましょっ♪」

あんじゅ「最初はここっ!」

にこ 「中華料理か~」

海未 (湖南料理って書いてありますね。最初から大丈夫でしょうか)

あんじゅ「そんなにメジャーじゃないかもしれないけど湖南料理ってサイコーよ?」

にこ「ねぇ、海未、湖南料理って?」

あんじゅ「あら、料理に詳しいにこさんも知らないことあるんだ~」

海未 「にこは辛いものは疎いので」

にこ 「最近まで避けて生きてきたからほんとに知らないんです」

あんじゅ「そっか~」ニッコリ

にこ (今ひどい悪寒が…)

~店内

あんじゅ「それじゃもやし炒め二つとライス小を三つお願いします」

にこ「で、さっき聞きかけたけど湖南料理って?」

海未「中華料理は大きく分けて四川、広東、北京、上海と日本ではこんな感じで分かれてますね」

にこ「北京ダック、広東風酢豚、上海蟹。で、辛い麻婆豆腐の四川でしょ?」

あんじゅ「ま、まぁ上海蟹って料理かどうかは別としてそうね」

海未「中国では4大ではなく8大なんですよ」

にこ「それは初耳かも」

海未「江蘇料理、浙江料理、湖南料理、山東料理、四川料理、安徽料理、福建料理、広東料理のはずです」

あんじゅ「園田さん詳しいのね」

海未「ええ、中華が好きなもので」

にこ「しかしなんで日本で聞いたこと無い料理多いのかしら」

海未「大まかに分けると4大料理で細分化すると8大料理という感じのようです。それに日本では淡水魚を食する文化がそれほど浸透してないのでそれをメインにすえてる地方の料理は流行りのではないかと」

にこ「あー、たしかにそうね。どじょうになまずや鯉ってそんなに大衆食じゃないわね」

海未「中国で食べるような大型の淡水魚は日本では養殖していませんしね」

あんじゅ「ま、簡単に言うとね?湖南料理っていうのは四川料理の強烈なやつよ♪」

にこ「海未、詳しい説明してくれて悪いけど今の一言に私が知りたいことがすべて詰まってた」

海未「長々と説明してすいませんでした」フン

にこ「どんな怖そうなの出てくるのかしら」gkbr

前菜

もやしいため


にこ「凄い庶民的な響きね。でも…なんかにこの知ってる色と違う…」

海未 「色もそうですが香りですでに刺激を感じますね」

あんじゅ「さ、冷めないうちに頂きましょっ?」


三人「いただきま~す」

海未「もやし、豚ミンチ、人参の細切り、ネギ、と。具は至って普通ですね」

あんじゅ「ぴりっとくるんだけどね、それだけじゃなくてしっかり素材の味も引き立ってるのよ?ここのお店」

にこ「ぐふっ、何この辛さ…」

海未「ガツンときますが辛いだけじゃありませんね」

あんじゅ「これ、英玲奈のお気に入りなの」

海未 「花陽も好きそうですね。ご飯が思わず進む味ですね」(しかしこの店を教えたら大変なことになりそうな…)

あんじゅ「ランチはご飯お代わり無料でできるんだけど今日はこの後あるからしちゃだめよ?」

海未 「絶対に花陽に教えてはいけない気がしてきました」

にこ 「み、水…」

あんじゅ「にこさん、美味しい?」ニコッ

にこ 「え、ええ どっでも!」ニコッ♪

海未 「にこ…ナイスガッツです。慣れてくるととその奥に複雑な味がありますね」

あんじゅ「そう!下手な辛い料理は辛いだけで美味しくない。でも本当に美味しいお店は辛さの中にしっかり味があるのよ♪」

にこ (言ってることはもっともっぽいけど既に口がやばいんですけどっ!!)ウルウル

あんじゅ「でしょ?豆板醤なんかの調味料と豚の脂の甘みいい感じのハーモニーよね~」

にこ(甘み?!どこにそんなもんあんのよっ!?)

海未 「辛いとはいえこの程度ならまだ美味しくいただけますね。にこ?大丈夫ですか?」

にこ 「ぜんぜんべいぎにごぉ♪」(海未が居てよかったかも)

海未 「声が心なし変な気がしますがキャラ保ててるなら大丈夫ですね」

あんじゅ「ふふっ、ここは前菜だからね?さて次のお店は…」

二軒目

インドカレーのお店


にこ「なんか見た目で既にやばいんですけど」

海未「まぁインドカレーですからね。甘くは無いでしょう、きっと」

あんじゅ「ほらほら♪早く早く♪」

海未「生き生きしてますね、あんじゅさん」

にこ「覚悟決めるしかないか…」トボトボ

~店内

あんじゅ「トマトとチキンのバターカレーのナンセットを三つお願いします♪」

店員「カラサエラベマスヨ」

あんじゅ「それじゃ私はあんじゅすぺしゃるで」

店員「ハイ」

にこ(辛さのレベルに名前ついてるってどんだけ常連なのよ!)

海未「こちらの常連なのですか?」

あんじゅ「えへ♪そうね、週2では来てるかな?ライブの前は絶対行っちゃダメってみんなに止められてるからこれないんだけど」

海未「今から歌うのに激辛料理は流石に控えたほうがよろしいかと思いますね」

にこ「あの~、インドの方ってどれくらいの辛さがスタンダードなんですか?」

店員「ホシガカラサネ?10コクライカナ?」

にこ「じゃぁどれくらいが無難なのかしら…」

あんじゅ「にこちゃんは星5個くらいがいいかな?それで!」

にこ 「5でも既にやばそうなんですがそれは…」

海未「何か嫌な予感がするので私も5個で」

店員「ワカリマシタ」

店主「 あんじゅさんいつもありがとうございます」

あんじゅ「いえいえ♪ここのほんっとにおいしくって!」

にこ(店主が挨拶に来るって)

海未(相当なようですね)

店主「あなた達大丈夫?5個って辛いよ?」

海未「でもインドの人って10個が普通なんですよね?」

店主「そんなからいのたべれないよ!あんじゅさんくらいよ?」

にこ「え?だってさっきの人が10個がインドの普通って…」

店主「私達そもそもネパールの人間なんだけど。おい!ちょっと」

店員「ア、ヤバ」コソッ

店主「ハァ、あいつ見栄はったのよ。わたしなら3つで十分からいよ!5個は作るけどとても食べれないよ!あいつ3個でも残すよ?!」

海未「担がれたようですね…」

にこ「あ、コレ死んだかも。その前にあの店員にちょっと・・」ガタッ

海未「フォークを置いてください!にこ!殺気が出てます!」

あんじゅ 「さて、それじゃ食べましょ?ラッシーは辛さが本当に緩和するからきつかったら飲んでみて?」

3人「いただきま…」

にこ「にごおおおぉぉぉぉ!!!」

店主 「ですよねー」

あんじゅ「どう?おいしいでしょ?」

海未「これは流石の私もキツイですね。ところでそのあんじゅスペシャルは一体どれくらいの辛さですか?」

店主「みなさんのカイエンペッパーの5倍ちょっとかな?星で言うと30個くらいかな?」

うみにこ「」

にこ「あのー、カイエンペッパーって…」

店主「いろんなスパイス入ってるけど辛味の大半はこのオレンジのコレね。味を変えずに辛さを調節するにはぴったりよ」

あんじゅ「そう、味を損なわずに刺激だけを増せる魔法のスパイスなの♪」

にこ(地獄のスパイスの間違いじゃないの?)ヒソヒソ

海未(聞こえますから!辞めてください!)コソコソ

海未「あの、あんじゅさん、失礼ですが辛さを感じないとかでは…?」

あんじゅ「それね、たまに言われるんだけど、ほら首筋みて?」

にこ「え、凄い汗!」

あんじゅ「そう。ちゃんと辛いのは分かるし、辛いもの好きって言うけどどんな料理にも唐辛子入れるって訳でもないのよ?辛いものを極端に辛くして食べるのが好きなだけで甘いものも大好きだし」

海未「そうだったのですか、失礼しました。お顔に汗をかいておられないのでてっきり…」

あんじゅ「園田さん、それはプロ意識の問題よ?」フフッ

にこ「確かに一流のスターは熱いスポットライトを当てられても顔だけは汗一つかかないって言うけど…」

海未「流石といいますかなんと言いますか」

にこ「私達も見習わないとダメね」

あんじゅ「そうよ?そのための激辛特訓なのよ?」(大嘘)

にこ「な、なるほど…勉強になりますっ!」キラキラ

海未(なんか騙されてるような気がします)

海未「そこそこ口が慣れてきたのとラッシーが効いてきたみたいですね。先ほどより食が進みます」

にこ「ラッシーほんとに効いてる?はむ…うう、辛いけど確かに食べれるようになったかも?味がするようになってきたし」

あんじゅ「ね?すごいでしょ?」

海未「このラッシーって初めて飲むはずなのに飲んだことのある味なんですが…」

あんじゅ「美味しいけどどうやってつくるのかしらね、これ。コンビニに売ってるラッシーとは違うし」

海未「ええ、穂乃果がたまに飲んでるのでもらったことありますがあれとは全然違いますね」

店主「うちのラッシーはダヒーとミルクとシュガーと氷ね」

海未「ダヒー?」

店主「インドのほうのヨーグルトのことよ。うちは自家製ね」

にこ「うん、たぶんこれミルクにカルピス入れた味に似てるんじゃないかしら?」

海未「そういわれたら小さな頃に飲んだ記憶が。材料的にそんな感じですしね」

にこ「カルピスって水に入れるより遥かに甘くてマイルドになるのよ。それに入れる量も少なくてすむし」

あんじゅ「なるほど…」

にこ「ちが!いや、ケチってるわけじゃないのよ?うちの妹達に牛乳飲ませようと…」

海未「にこ、誰もそんなこと言ってませんから」

にこ「墓穴ほったにこぉ…」

あんじゅ「乳製品は舌を辛味からガードしてくれるし胃の刺激も減らしてくれるから理にかなってるの。まさに辛い料理を食べ続けた歴史が生み出した魔法の飲み物」

にこ「今日まで辛いカレーなんて味もなにもあったもんじゃないと思ってたけど野菜の甘みや複雑な風味あるのね」

海未「ええ、いろんなスパイスの香りが混ざって口に広がりますね。ナンのほどよい甘みと絡みあって最高です。このカレーはご飯よりナンの方が合うと思いますね。花陽はご飯って譲らないでしょうけど」

あんじゅ「にこさんも辛味にだいぶ慣れてきたのかしら?嬉しいな~♪」

にこ 「確かにそうかな?口の中に入れた時のインパクトはさっきの中華よりも凄かったけど今は口のヒリヒリが全然違うし」

海未「慣れなんですね、辛いものって。というかここのカレー癖になりますね」

あんじゅ「でしょ?」ニコニコ

店主「ありがとうございます」

あんじゅ「さて、そろそろラストのお店に行きましょっか?」

にこ 「まだ続くのね…」

海未「次で最後のようですし頑張りましょう」

あんじゅ「そこはいろんなオススメがあるから楽しみにしててね?」

にこ「なるほど。何回か死ねると」

海未「洒落になってないのが怖いですね」

三軒目

中南米カリブ料理


にこ「…南米ってタコス?」

あんじゅ「それもあるけど他にもいろいろあるんだから♪」

にこ 「死に方は選べるわけね」

海未「ですからそれは辞めてください!」

あんじゅ「で、なんにする?メキシコ、ジャマイカにブラジルにカリブ、いろいろあるけど?」

にこ「あ、このジャークチキンってなんか凄く美味しいとか」

海未「私は初耳ですね」

にこ「最近ネットでは割と評判なのよ?」

あんじゅ「お目がたかいわね。さすがにこさんね」

にこ「真姫ちゃんメキシコ料理にはまってるらしいんだけど、にこはよくわからないからあんじゅさんお願いしてもいいですか?」

あんじゅ「そう?それじゃ私が頼むわね?」ニコニコ

海未「にこ、それは悪手です」

にこ「あ…。自分で死刑台に上ったか」ガーン

あんじゅ「じゃあ あとはハラペーニョとクリームチーズのグワカモレ、チリコンカン。カルル、ハードタイプのタコスで」

海未「さらっとそんなメニュー注文できるなんて凄くお洒落ですね。どういうメニューなのか私には名前だけでは想像もできません」

にこ「カッコイイわね、やっぱり。さすがアライズって感じ♪」

あんじゅ「もう、そんなに褒めてもなにもでないんだからっ♪」

カルル エビのソテーにオクラのソース掛け


あんじゅ「まずはカルルね」

にこ「ナッツのいい香り…あ、見た目も美味しそう!エビとオクラの炒め煮?なーんだ辛いもの以外も頼むんじゃない♪」

海未「ナッツとエビですか。珍しい取り合わせですね。それにオクラって海外でも食べるんですね」

あんじゅ「熱いから気をつけてね?」

にこ「香ばしいナッツのいい香り…それじゃさっそくいただきまーす」ぱくー

海未「頂きます」はむっ

にこ「にっごおおおおお!!!」

海未「ごふっ!か、からっ!!!」

あんじゅ「ここのは本場よろしくハラペーニョのソースたっぷりなのよ?ふふっ♪」mgmg

にこ「だまざれだ…じぬ…」

海未「こ、これは卑怯です!緑の輪切りはオクラではないのですか?!香りからして辛そうな感じなかったじゃないですかっ!」ナミダメ

あんじゅ「だからオクラと、ハラペーニョよ。園田さんもきつかったかしら?」

海未「覚悟して食べるのとそうでないのでは全然違います!」

あんじゅ「どう?今まで食べたこと無い衝撃でしょ?」mgmg

海未「た、たしかに取り合わせもこの辛さもまた今までの2軒と違いますね」ゴホゴホ

にこ「何が怖いって見た目と味が比例して無いことね。あっぶないわこれ…」

海未「ちょっと緑のをよけてエビだけ食べてみます」mgmg

にこ「どう?いける?」オドオド

海未「これなら辛いですがいけますね。美味しいんですがソースが上手く絡みすぎてエビの旨みを感じながら舌が焼けるという不思議な感覚です」

にこ「確かに焼けるっていう表現が一番かも」

あんじゅ「ちなみにこれ、辛くないものも頼めるんだけどね♪」

にこ「なんでそっちをおおおお」

あんじゅ「だって面白く無いでしょ♪」もぐもぐ

にこ「」

海未「諦めましょう、まだ他にも色々きますから気を引き締めて…」

にこ「そ、そうね。なんかいまツバサさんと英玲奈さんが付き合ってくれないっていう理由が辛いだけじゃないって分かってきた気がする」

あんじゅ「ん~?何か言ったかしら?」ニコニコ

にこ「ナンデモナイノヨナンデモ!!」

ハラペーニョのグワカモレ


にこ「ハラペーニョがこんなに…。これもやばいのかしら…」

あんじゅ「これはそのチップスで掬って食べてね?」

海未「ディップというものですね。今度は覚悟して…」ぱく

にこ「あれ?辛くない?むしろ甘みと酸味でにこの好み♪」ポリポリ

あんじゅ「これは辛くないのよ?ハラペーニョもピクルスだし端休め的な感じね」

にこ「なーんだ!もう、心配して損しちゃった!」ぱくぱく!

海未「辛い辛いと来て急にこういうのを混ぜるとは…やっぱり卑怯です…」ブツブツ

あんじゅ「もう、拗ねないの♪綺麗な顔が台無しよ?」

海未「ゴホッきゅ、急に何を言うのですかっ!///」

あんじゅ「あは♪聞いてた通りね。海未ちゃんって可愛いわ♪」

海未「う、うみちゃん…//」

にこ「あんたしょっちゅうみんなにそう呼ばれてるでしょうが」

海未「いえ、なんかこう、破壊力が有るというかなんというか」

にこ「いいたい事は分かるわ。たとえるとそうね、面識の無いことりに言われるような感じ?」

海未「そうそれです!それに近い感じですね。こうなんというか脳に響くというか…」

にこ「ほら、惚けてないで次に備えるわよ!」

海未「ちょっと辛くなかったからといって急に強く出ないでください!」

チリコンカン


あんじゅ「日本じゃ馴染みがないけどアメリカの大部分では国民食って言ってもいいくらい凄くメジャーな料理ね」

にこ 「給食で出たポークビーンズみたい。トマトと豆と豚肉?でもからいんだろうなぁ…」

海未「ええ、赤いですし間違いありませんね」ぱくっ

あんじゅ「そんなに構えなくても…」シュン

にこ「からっ!ですよねー。けどどもう辛いもの食べ過ぎて麻痺してていままでよりマシな気さえする…」

海未「ええ、先ほどのカルルよりも遥かに優しいかと」

にこ「こう、なんていうの?アメリカ人が好きそうなカンジよね。まさに」

海未「なんとなくイメージで分かりますね。トマトの甘みと酸味ににお肉の風味がたっぷりで」

にこ「これはまだ辛さマシなのもあって美味しいわ。けど口がちくちく痛い…」もぐもぐ

タコス

にこ「うん、真姫ちゃんこんな辛いもの食べてるの?」

海未「いえ、これほど辛いもの作らないでしょう、流石に」ゴホッ

あんじゅ「ここのソースはどれも刺激的でしょ?」

海未「なるほど。ソースが辛いだけでソースの辛味が無ければ普通に美味しく頂けると」

あんじゅ「ちなみにソースも辛さ選べたんだけど」

にこ「敢えてのこれなわけね」

あんじゅ「飲み込みがはや~い♪」

海未「いくらなんでも学習しますよっ!」

にこ「あんた大丈夫?」ウルウル

海未「私はなんとか平気です。にここそ」ヒリヒリ

あんじゅ「どう?涙目になるほど美味しい?」ニッコリ

にこうみ(悪魔だ…悪魔がここに居る…)

にこ「からいのよっ!」もぐもぐ

あんじゅ「そう?でも意外とたべれてるじゃない?」

にこ「そういやそうね…食べれてはいるわね。こんな劇物食べれるとは思って無かったわ」

海未「そうですね。でも口が痛くて堪りません。明日唇腫れて無いか心配です」

ジャークチキン


にこ 「最近名前はそこそこ目にするのよね。クリスマスにぴったりとかみたことあるし」

あんじゅ「ここのは絶品なの。ほんとに最高なんだから」

海未「その台詞で嫌な予感しかしないんですが」

にこ「でも匂いも見た目も美味しそう。ほんとに絶品とか…?」

海未「いえ、しかし今までの事もありますし油断しては…」

あんじゅ「ほら、警戒ばっかりしてないで早く食べて?それじゃ三人一緒に食べましょ?」

にこ「そ、そうね」

海未「では、せーのっ」

ぱくーっ

にこ 「に”ご”ぉ”ぉ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”””””」

海未「うみ”み”み”ゆ”ぅ”~”””」

あんじゅ「どう?今日一番でしょ?もーここのジャークチキンは私でもうわっ!辛っ!って思うんだもん♪」

海未「笑顔で言う台詞ですかそれ!まさかあなたなにかしこんだのですかっ!」ゴホッゲホッ

にこ「なんで!?ジャークチキンシーズニングってこんな恐ろしいもの作る材料を普通に売ってるの!てかこれがクリスマスにぴったり!?みんな馬鹿なんじゃないの?!」ゲホッゲホッ

あんじゅ「そんなことしないってば!ジャークチキンって調理法みたいな感じで大雑把な呼称なのよ。味はそのお店次第なの。だからフルーツたっぷりつかっている甘いとこもあれば、ここみたいにパンチ効いてるお店もあるの」

にこ 「パンチどころかアクセル全開の大型トラックよ!」

海未「いえ、もうこれは新幹線アタックです!なんですかこれ。この世にこんな辛いものが有るんですか…?」

あんじゅ「ふふっ上手いこというわね」もぐもぐ

にこ「ってか、なんであんたなんでこれ食べれるのよ!バカじゃないの?!」

あんじゅ「要らないなら食べちゃうわよー?」

にこ 「お願いします、食べてください」サッ

海未「こちらもどうかお願いします」ササッ

あんじゅ「ん~今日はとっても楽しかった♪」

にこ「まだ口が馬鹿になってる…」シクシク

あんじゅ「ごめんね、辛いもの苦手なのに付き合ってくれて」

にこ「いえいえ…あんじゅさんとご飯できて嬉しかったです」

海未「私も貴重な経験させていただきました」

あんじゅ「にこさんって苦手だからどんなリアクションするかずっと楽しみだったの♪」

にこ「え?」

あんじゅ「だって公表してるプロフィールに書いてるでしょ?」

にこ「じゃあ最初から?」

海未「…分かってた上で手加減なしだったのですか?」

あんじゅ「うん!だからどんな可愛い悲鳴あげてくれるんだろう、ってもう昨日なかなか寝付けなくって♪」

海未「恐ろしいにもほどがあります。辛いものが多少平気な私でもいまだに痛いのに・・」

にこ「このあくまーっ!あんたどんだけドエスなのよっ!」

あんじゅ「うふふ♪ 遠慮なく突っ込んでくれるくらい仲良くなれたんだしまたご飯食べに行こうね?」

にこ 「二度とごめんよぉ!」

~その夜

海未「口が痛くて堪りません。明日たらこ唇になっていたらどうすれば…?ラインになにか通知が?」

にこ「はぁ~カルピスミルク美味しい。ん?何?グループの招待?」



ErenaMk-2が[優木あんじゅ被害者の会]に招待しました


うみにこ(今日、新しい絆が芽生えました)


おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月17日 (日) 09:11:11   ID: faY818gq

読んだだけどギブアップ

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