咲子「イブちゃんと山梨旅行」 (71)

◆ひなビタ♪SSです
◆咲子ちゃんお誕生日&CD発売記念SS
◆全然関係ないですけど2/4稼働のチュウニズムプラスにElemental Creationが収録されるらしいですよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454502643

……

一舞「ふう、やっと着いたし」

咲子「私、こんな遠くまで来たの始めてですっ」

一舞「だから来るのに時間掛かっちゃったけどね」

咲子「でもイブちゃんと一緒ですから、とってもとっても幸せでしたよ?」

一舞「さ、さきこったら」

咲子「それにしても、イブちゃん、大分無理したんじゃ」

一舞「もう、そんなこと気にしなくていいの!さきこのお誕生日記念なんだから!」

咲子「イブちゃん……えへへ」

一舞「だから、始めての山梨、いっぱい楽しむしっ!」

咲子「はい!」

コチラデース
ハーイ!
I Love You…

咲子「あ、イブちゃん、移動するみたいですよ、早く行きましょうっ!」

一舞「わかってるって」

一舞(それにしても山梨なんて、なんというか全然都会じゃないよねえ……)

一舞(なのにまさかさきこと旅行でここに来るなんて)

一舞「……」チラ

咲子「なんだか山梨って空気が美味しい気がしますよねー♪」

一舞「そうだね」

一舞(さきこ、楽しそうでよかったなあ……でもあたしと一緒ならそうなのかも?)

一舞(やっぱ山梨って、あたし一人じゃ思い浮かばなかっただろうなー)

~少し前~

一舞「なんかよさげ場所ないかと思ってさー、りん、なんかない?」

凛「何の説明も受けていないのだけれど……一体何の話?」

一舞「何のって……ほら、もうすぐさきこの誕生日でしょ」

凛「そうね……貴方は今年はどうするつもりなの?」

一舞「それ!去年はさー、生憎金欠気味で行けなかったから、今年は遠くに旅行に行きたいなーって」

凛「はぁ」

一舞「そこでなんかいい場所が無いか探してるんだけど」

凛「見つからないのかしら?」

一舞「うん」

凛「まぁこれは偏見だけれど……貴方の事だから都会ばかりを見ているんじゃない?」

一舞「ぎくっ」

凛「前の岡山の温泉旅行はなかなか良いセンスだと思ったけど、またそこは?」

一舞「えー、だって前に行ったもん」

凛「じゃあ……雄大な自然を感じてみたらどう?」

一舞「ゆ、ゆうだいなしぜん」

凛「ええ、たまにはいいものよ、まぁ喫茶店はきっと洋服屋と一緒ならどこでも喜ぶと思うけれど……」

一舞「よ、よせやい///」

凛(何を照れているのかしら……)

凛「それで、遠くがいいのかしら?ちょっと調べてみましょう」

一舞「ありがとー」

凛「ふむ……遠いのにしたっていろいろあるのだけれど……」

一舞「むー」

めう「めうー!りんりんせんせー!あり、いぶぶもいるめう?」

凛「はんこ屋……」

一舞「めうーどしたの」

めう「めうはりんりん先生に本を返しに来ためう!二人は何してるめう?」

凛「洋服屋が喫茶店と旅行する場所が思いつかないっていうから探してあげてるのよ」

一舞「ちょっ」

めう「今年は二人っきりで旅行めう?むひゅひゅ、おみやげよろしくめう」

一舞「うん」

めう「おみやげ話も忘れないでめう!」

一舞「う、うん……場所がまだ決まってないんだけど」

めう「場所が決まってないめう?じゃあ、とややとかどうなり?」

一舞「とやや……富山?何があるか知らないし……」

めう「むぎゅ」

凛「富山というか、山というのはいいかもしれないわね、果物もあるし」

一舞「くだもの?なんでそこで果物が出てくるの」

めう「むひゅひゅ、めうは分かっちゃってるめう、りんりん先生は前にまりりに作ってもらった
   くだものいっぱい載ったフルーツポンチがお気に入りになってるめう」

凛「……」

一舞「そういえばそんなことしてたような……だから最近果物を好んで食べてるの?」

凛「う、うるさいわ……///」

一舞(あ、照れた)

凛「わ、私の趣向は何でも良いでしょう……あ、これはどうかしら?」

一舞「これ?」

凛「山梨県の一泊二日ツアー、都合の良い事に鳥取県からツアー参加が出来るわ」

めう(ほんとに都合が良いめう)

一舞「えー山梨?富士山と果物と温泉しかないんじゃ……」

めう「偏見めう」

凛「そう言う前にこの情報を聞いてからにしなさい」

一舞「何さ」

凛「……恋人とペアで参加すると、参加費半額!らしいわ」

一舞「……そこにしようかな」

めう(はやい)

一舞「正直予算はあんまりないんだよね」

凛「まぁそういう事情もあるでしょうから……予約は早めにした方がいいわね」

一舞「うん、そうしよ」

めう「りんりんせんせ、やまなしは何が有名めう?」

凛「ほうとうとかもつ煮とか、信玄餅とか、かしら」

めう「ふうん」

凛「あとやっぱり果物も有名よ、今の季節だと苺かしらね……」

めう「めう!めう、いちご好きめう!ちくパに入ってるのが美味しいめう!」

凛「そう……」

一舞「ふむふむ、こういうルートで進むんだね」

~~

一舞(今考えると、りんは果物がマイブームだったからここを薦めて来たのかな)

咲子「イブちゃんイブちゃん!」

一舞「ん?」

咲子「もうすぐイチゴ狩り会場に着きますよっ」

一舞「ああ、そういえば最初はそれだっけ」

咲子「私イチゴ狩りって小さいころに行ったきりだからとってもとっても久しぶりですっ!」

一舞「うーん、あたしが最後にイチゴ狩りしたのっていつだったっけなー」

咲子「えへへ、イブちゃんと一緒にするのは、勿論始めてですよっ!」

一舞「そうだねー」

咲子「ふふふ、イブちゃんとイチゴ狩りーっ♪」

一舞(本当に楽しそうだなあ、さきこ)

一舞(まぁあたしも、そうなんだけどね)

~イチゴ農園~

咲子「ここのイチゴって、農薬を一切使ってないらしいですよ」

一舞「それは安心なイチゴだね」

イマカライチジカンデース
ハーイ!
コノイチゴニスベテヲカケル!

咲子「イブちゃん、今から一時間、いっぱい食べましょうね」

一舞「うん、うわーここのイチゴでかいなあ」

咲子「もぐもぐ……一口で食べれませんねっ」

一舞「あ、もう食べてる」

咲子「甘酸っぱくて、とってもとっても美味しいですよっ」

一舞「そう?じゃああたしもこの赤いのを」ムシッ

咲子「うふふ、どうですか?」

一舞「おいしい!」

咲子「それはとってもとっても良かったですっ」

一舞「イチゴ狩りって美味しそうなイチゴを探すのに手間取ったりするけど、ここはどれも大きくていいねー」

咲子「イブちゃん」

一舞「ん、なに」

咲子「あーん」

一舞「あ、あーん」モグ

咲子「美味しいですか?」

一舞「ま、まあね……って、こんな人前でやるのは良くないんじゃ」

咲子「大丈夫ですよ、周りの人達もカップルが多いみたいでしてますよ?」

ハイアーン
アーン!

センパイ!コノイチゴオイシイデスヨ!
オレニハオマエノホウガウマソウニミエルケドナ
セ、センパイッタラ///

一舞(そういえば、このツアーの参加者って、みんなカップルなんだなあ)

一舞(あ、あたしとさきこも///)

一舞(や、やられっぱなしは癪だしっ)

一舞「さきこ」

咲子「はい?」

一舞「ほら、あーん」

咲子「あーん♪」

一舞(嬉しそうな顔しちゃって)

一舞「おいしい?」

咲子「えへへ、はいっ!」

一舞(可愛い)

一舞「イチゴは美味しいけど、イチゴだけじゃ飽きるよねえ」

咲子「そのための付け合せにアイスがありますよっ」

一舞「アイス?練乳じゃないんだねー」

咲子「一緒に食べるとひんやりして美味しいですよ」

一舞「んーそっか」

咲子「あ、このイチゴさっきのより甘いような……」

一舞「さきこ」

咲子「はい?」

チュ

咲子「!!」

一舞「ふふふ、ほんとだ、甘いね」

咲子「い、イブちゃん、ずるいですっ///」

咲子(最近のイブちゃんは向こうからもすっごく積極的になっちゃって……いや、とってもとっても嬉しいんだけどね///)

一舞「ここのイチゴはさっきのとはまた違う種類なのかなー?」

咲子(前は私からばっかりだったのに……嬉しいけど、ちょっと負けてられないな、みたいな気持ちもあったりして)

一舞「そっかー少し進むごとに品種が変わるんだね」

咲子(よ、ようし、こっちからも)

一舞「さきこー、こっちのはさっきよりも甘酸っぱいよー」

咲子「ホントですか?じゃあ」スッ

一舞「あ」

チュ

咲子「ん、ふふ、そうですか?さっきのと同じくらい甘いですよ」

一舞「さきこ」

咲子「はい?」

チュ

咲子「!」

一舞「そうだね、甘いね」

咲子「い、イブちゃんったら、それはイチゴ関係ないと思いますよっ」

一舞「そうかな、じゃあさきこも確かめてみる?」

咲子「もう、イブちゃん……ふふふっ♪」

チュ
チュチュ
チュチュッ

ママーアノフタリイチゴタベナイデキスバッカシテルヨー
シッ!ミチャイケマセン!

……

咲子「……」

一舞「……」

咲子「あの、イブちゃん」

一舞「いいよ、ついしちゃったあたしが悪いんだって」

咲子「わ、私もイブちゃんにされたら止まらなくなっちゃって」

一舞「……」

咲子「……」

一舞「……つ、次はなんだっけ?」

咲子「あ、えーっと、滝を見に行くそうですよ」

一舞「滝?」

咲子「ここからバスで30分くらいらしいです」

一舞「ふうん」

一舞「にしてもやっぱりバス移動がどうしても多くなるよねー」

咲子「そうですねえ」

一舞「やっぱり暇だしなんか暇潰し出来るものでも持ってくればよかったかな」

咲子「いえいえ!私はイブちゃんと一緒にいるだけでとってもとっても幸せですっ♪」

一舞「ふふふ、前も言ってたよねそれー」

咲子「そうでした?」

一舞「そうだよ、まぁそう言うなら、あたしもそうだけどね」

咲子「イブちゃーん♪」

一舞「もう、さきこったらあ」

イチャイチャ

フユナノニウシロガアツクルシイヨウ……
ジャアワタシタチモオナジヨウニイチャイチャシマショ
ア、モ、モウ///

~滝~

ドーッ!

一舞「うわあ、大きい滝」

咲子「とってもとっても綺麗ですっ」

一舞「というか普通に流れてるんだね」

咲子「凍ってると思ってました?」

一舞「結構寒いしね、凍った滝も見てみたかったしっ」

咲子「凍った滝は珍しいらしいですからね」

一舞「まぁ滝が凍っちゃうくらいなんだから、すっごく寒いんだろうね」

咲子「イブちゃんと手を繋げば、私はとってもとっても暖かいですよっ」

一舞「え、まぁ、あたしもそうだけど……///」

ドドーッ!

咲子「滝の音、おっきいですね」

一舞「うん」

咲子「……」ギュ

一舞「あ、さきこ?」

咲子「イブちゃん、みんな、滝のほう見てますよ」

一舞「そうかな」

咲子「そうですってば!だから、ね、ちょっとだけ、ちゅー……」

一舞「さ、さっきもいっぱいしたじゃん」

咲子「幾らしても足りないですっ」

一舞「んー、そっか」ギュ

咲子「あっ」

一舞「そうだね、あたしも、さきことずっと触れ合ってたいよ」

咲子「イブちゃんも?お揃いです」

一舞「そうだねー、前はこんなんじゃなかったような気もするけど」

咲子「ふふふ、すっかりバカップルさんですねっ♪」

一舞「まぁそうかもね、でも、あたしはさきことなら、別にいいかなって」

咲子「私もですよ、イブちゃんっ♪」チュ

一舞「ん」

咲子「ふふ、今度はイチゴじゃなくてイブちゃんの味がしますねっ」

一舞「も、もーそれ、なんか変態っぽいよー」

一舞「じゃああたしからも、ん」チュ

咲子「ん、えへへ、イブちゃーん♪」

一舞「さきこ」

咲子「イブちゃん、イブちゃんっ」ギュー

一舞「さきこー♪」ギュギュ

咲子「ん、ふふ、これじゃいつもと変わりませんね?」

一舞「まぁ、正直さ、滝見るよりさきこ見てた方が楽しいしね」

咲子「それを言ったらおしまいですよー」

一舞「あたしもそう思ったけどさー」

咲子「もう、イブちゃんったらー、ふふ」

一舞「可愛いなあさきこはー」ナデナデ

咲子「えへへえ」

一舞「まぁこうやってずっといちゃいちゃするだけってのもアレだしさ」

咲子「はい?」

一舞「写真撮ろうよ、滝バックにしてさ」

咲子「うふふ、旅の思い出ですね」

一舞「折角だしね、ほら、こっち寄って」

咲子「はーい」ギュー

一舞「はい、チーズ」

咲子「えい」チュー

一舞「ん」チュ

咲子「あ」

パシャ!

一舞「あー、本当にお互いにキスし合ってる写真になっちゃった」

咲子「い、イブちゃんもしてくるなんて///」

一舞「いや前回もこういうことあったじゃん?やられっぱなしはなーってさ」

咲子「被っちゃいましたね」

一舞「そうだね……これまりかとかには見せられないなあ」

咲子「向こうも分かってるのか写真はあんまり見たがりませんもんね?」

一舞「そういえば向こうも見せてこないよねー」

咲子「向こうは向こうでいっぱいキスとかしてるのかもしれませんよ?」

一舞「なるほどねえ」

(タブンソウジャナインジャナイカナ)
(タブンソウジャナイトオモウ)
ヒソヒソ

一舞(なんかいつの間にか視線を集めちゃってるなー)

ツギコチラデース
ハーイ!

咲子「あ、移動するみたいですよ」

一舞「じゃあそっち行こっか」

咲子「はい」

コレカライクトコロハサムイノデアッタカクシテクダサイネー
ハイ!

一舞「むむ、寒いのかあ」

咲子「どうしました?」

一舞「いや、手袋とかはあるけど、出すの面倒くさいなーって」

咲子「じゃあ、手、繋ぎましょう?暖かいですよ」

一舞「そうだね、でも、多分手袋があっても、手は繋いでたと思うしっ」ギュ

咲子「そうですかーふふふ♪」

~洞窟~

キヲツケテアルイテクダサイネー
ツルツルダー!

一舞「うわっすご」

咲子「一面氷漬けですねー」

一舞「こんな風景倉野川じゃ見られないしっ」

咲子「暖かいですもんね」

一舞「この氷柱にしてもさ!ほら!こんなに長いの始めて!」

咲子「イブちゃんと同じくらいの大きさですっ」

一舞「いやーすごい、この大きさになるまでどのくらい掛かるんだろう」

咲子「きっととってもとってもですよ」

一舞「そうなんだろうけど」

一舞「綺麗な光景だけど、足が安定しないなあ」

咲子「下も氷ですからねー」

一舞「氷の上を歩くなんて、スケートじゃないんだから」

咲子「ふふふ、上手い人だったら滑れるかもしれませんね」

一舞「うう、足がぶるぶるしちゃうしっ」

咲子「あ、イブちゃん、転んじゃ危ないですよ」

一舞「わ、分かってるしっ、でも、あ、っ」ツルッ

咲子「イブちゃん!」

ギュム

一舞「あ……」

咲子「イブちゃん、大丈夫ですか?」

一舞「うん、大丈夫……っていうか、さきこ」

咲子「はい?」

一舞「今……さきこの胸に抑えられてる?」

咲子「はい!」

一舞「……前にもこんなことなかった?」

咲子「あったかもしれませんねー」

一舞「やっぱり」

一舞「……」

咲子「イブちゃん」

一舞「……さきこの胸は、クッションに最適だね」

咲子「えへへ、イブちゃん専用ですよ」

一舞「そんな事、分かってるからっ」ギュ

咲子「イブちゃん、えへへー」ギュッギュ

一舞「さきこ、暖かい」

咲子「イブちゃんが暖かいんですよー」

ナンカコオリヅケノドウクツナノニアツクネ?
マエノホウデバカップルガイチャツイテルカラカナー

……


一舞「いつの間にかもうご飯時だったし」

咲子「今日の晩御飯は山梨らしくほうとうですっ」

一舞「思ったより濃い口なんだね」

咲子「とってもとっても美味しいですよー」

一舞「かぼちゃの味がする」

咲子「麺は太めですね」

一舞「それにしても熱々だから冷まして食べないと」

咲子「ふーふー」

一舞「そうそう」

咲子「はい、イブちゃん」

一舞「え」

咲子「はい、あーん♪」

一舞「あ、あー」モグ

咲子「どうですか?おいしいですか?」

一舞「う、うん……イチゴの時もやられたのに急だったからびっくりしちゃったしっ」

咲子「そうですか?」

一舞「じゃあこっちも……ふーふー」

咲子「あらあら」

一舞「はいさきこ、あーんして」

咲子「あーん♪」

一舞「どうかな?」

咲子「もぐもぐ……ふふふ、とってもとっても美味しいですっ」

一舞「そっかー」

一舞「げふー」

咲子「とってもとっても食べましたねー」

一舞「いや、食べさせ合いだったしゆっくり食べてたはずなんだけど……」

咲子「うふふ、そのせいかいっぱいお腹に入っちゃいました」

一舞「えっと……この後どうしよっか」

咲子「そうですねー」

一舞「一応ホテルは近くだし、温泉もそこにあるけど」

咲子「明日そんなに時間あるわけじゃありませんし、お土産見ません?」

一舞「うん」

~おみやげ屋~

一舞「何がいっかなー」

咲子「信玄餅とか、まりかちゃんは喜びそうですけど」

一舞「まりかはなんでも喜ぶと思うよ」

咲子「そうですよね」

一舞「実は信玄餅ってあんまり食べたことないなあ」

咲子「買って食べてみます?」

一舞「いいよー」

咲子「きっと甘くて美味しいですよっ」

一舞「食べさせ合いするともっと甘くなるだろうね」

一舞「んー、鳥もつ煮とほうとうだったらどっちが受けるかな」

咲子「そうですねえ」

一舞「それとも甘いほうがいいかなあ」

咲子「どうでしょう」

一舞「さきこー、さっきから全然自分の意見言ってないよー?」

咲子「あら、どうでしたか?」

一舞「そうだよー」

咲子「そうでしたか……いや、私はイブちゃんの選んだものなら、なんでも嬉しいので……」

一舞「さきこはそうかもしれないけど」

咲子「みんなも気持ちが篭ってるなら、きっと喜んでくれますよっ」

一舞「ふうん」

咲子「じゃあこのくろ玉なんてどうです?」

一舞「ようかん?」

咲子「んー、ちょっと違うかもしれませんけど」

一舞「黒砂糖とうぐいす餡かー、試食もあるし一口」

咲子「どうですか?」

一舞「甘いねえ」

咲子「甘いですか」

一舞「ふふふ、まりかにはこれにしようかなー」

咲子「きっととってもとっても喜んでくれますよっ」

一舞「あ、この富士山型クッキー可愛くない?」

咲子「可愛いですっ」

一舞「色とりどりだし華やかだよねー、あのゼリーも綺麗」

咲子「でも洋酒入りですよ、あ、まといさんは喜んでくれるかもしれません」

一舞「あたしたちの年齢じゃお酒自体は買えないしねー」

咲子「それならワインのゼリーもありますよっ」

一舞「なるほどそっちもあったか」

咲子「ロールケーキは大きいので食べ応えがありますね」

一舞「んーとそれもいいねえ、悩む」

咲子「お土産って、見るだけでもとってもとっても楽しいですよねっ♪」

一舞「さきこと一緒だと余計にねー」

一舞「まぁみんなのお土産はこんなもんでいいけど」

咲子「はい?」

一舞「あたしとさきこのはどうしよっか」

咲子「お揃いのストラップとかありますかね」

一舞「どうかなー、でも折角の旅行だし、それっぽいのがいいなー」

咲子「うーん」

一舞「なんかないかな……あ、水晶は?」

咲子「水晶?」

一舞「うん、この県産の水晶を使ったアクセサリーとかあるんじゃない?」

一舞「探したらあっさり見つかったね」

咲子「イブちゃんとお揃いのブレスレットですっ」

一舞「じゃあこれにしようかな」

咲子「あ、イブちゃん、知ってます?」

一舞「ん?」

咲子「水晶さんって、運を上昇させる効果があるらしいですよ」

一舞「効果っていうと確実に出るみたいだけど」

咲子「ふふふ、イブちゃんとの恋愛運もアップしますかね?」

一舞「そんなの、常に上がりっぱなしでしょー?」

咲子「えへへー」

……


咲子「イブちゃんイブちゃん!」

一舞「何そんなにはしゃいでんのー?」

咲子「私はこの旅行では常にはしゃいでますよっ♪」

一舞「だろうねー、それで、どしたの」

咲子「温泉!温泉に入りましょう!」

一舞「んー、別にいいけどまだちょっと早いような……まだ混んでるんじゃ?」

咲子「ふふふー、実は、そうじゃないんですよっ」

一舞「そうじゃない?」

咲子「ここはカップルのお客さんも多いらしくてですね、個別の温泉も多いんですって」

一舞「ほう、ここにもそんなシステムが」

咲子「だから、ね?イブちゃん」

一舞「そうだねえ、今日はホテルの部屋に戻ってからかな、って思ってたんだけど」

咲子「勿論そっちでも……♪」

一舞「ふふふ、さきこったらやらしーんだから」

咲子「イブちゃんのせいですよ?」

一舞「分かってるしっ」

咲子「えへへ、イブちゃんっ……♪」ギュ

一舞「じゃ、早速行こ?どっち?」

咲子「あ、ここから真っ直ぐ行って……」

……

一舞「ふうん、中風呂なんだ」

咲子「個室みたいな感じですねー」

一舞「なるほど……空気を読んだって感じ?」

咲子「確かにこれならどんなに声を出してもとってもとっても大丈夫ですねっ」

一舞「も、もー、さきこったら」

咲子「うふふ、イブちゃん」

一舞「さきこ」

咲子「私、ずっとイブちゃんとこうしたかったんですっ!」

一舞「いっつもしてるじゃーん」

咲子「それでも、全然足りませんっ」

一舞「まぁそれはともかく、お湯に浸かろうよ」

咲子「はーい」

ちゃぷん。

一舞「ふう」

咲子「いいお湯ですねー」

一舞「うん、程々って感じで、丁度いいし」

咲子「まぁこれから熱くなっちゃうんですけどねっ♪」

一舞「さきこったらー」

咲子「えへへ、私のイブちゃんへの愛は炎みたいにとってもとっても熱いんですっ!」

一舞「そっかあ、ねえさきこ」ギュ

咲子「はい、なんですか?」ギュウ

一舞「キスしよ?」

咲子「イブちゃん、喜んで……♪」

ちゅっ。

ちゅ、ちゅっ。

一舞「ん」

咲子「ふう、ん」

ちゅぷ、ちゅる。

一舞「ん、っく、ふ、ん、ちゅ」

咲子「ぷぁ、んっ、ちゅ、ちゅっ」

れろ、ちゅぱっ。

一舞「ふ、ふぁ、ん、ちゅ、れる、っ」

咲子「んんん、はっ、あ、れろ、れ、っ」

ちゅぱ、っ。

一舞「ん、ふぁ……さきこ」

咲子「イブちゃん」グッ

一舞「あ、っ」

ばしゃ、っ。

咲子「イブちゃん、可愛いですっ」

一舞「さきこから、なの?」

咲子「ダメですか?」

一舞「ううん」

咲子「よかった、じゃあ早速」チュ

一舞「ん、っ」

咲子「ふふふ、イブちゃんの白いお肌、私の印でとってもとってもいっぱいですねっ♪」

一舞「だってさきこが毎日付けてくるから、あっ」

咲子「もっともっと、私でいっぱいにしてあげますね……♪」

ぺろ、ぺろ。
ちゅっ。

一舞「あ、っ」

咲子「イブちゃんって、こうやってキスされるの好きですよね?」

一舞「さきこにされてるから、だよ?」

咲子「分かってます」

ちゅ、ちゅっ。
ちゅぱ、ぺろっ。

一舞「ああ、ん」

咲子「イブちゃんの声、とってもとっても可愛いです……♪」

一舞「毎晩聞いてるでしょぉ」

咲子「そうでしたね、ふふふ」

咲子「もっと、聞かせてください?」

むにっ。

一舞「あ、むね」

咲子「やっぱり、とってもとっても柔らかいですね」

むにゅ。

一舞「はぁ、さきこ」

咲子「ふふふ、ちょっと指に力を込めただけですよ?」

一舞「だって、さきこに触られただけで感じちゃうんだもん」

咲子「あらあら、じゃあもっと、いっぱい感じて下さいね、イブちゃん♪」

むにむに。すりすり。
くにくに。さすさす。

一舞「はっ、はぁ、は、ああ、さきこ、もっと、もっとして、っ」

咲子「イブちゃん、ほんと、可愛いくて、もっとしたくなっちゃいます……♪」

一舞「さ、さきこぉ」

咲子「はい、なんですか?」

一舞「あのっ、胸、胸ばっかじゃ、やだ」

咲子「んー、具体的にはどうして欲しいんですか?はっきり示してみてください♪」

一舞「さ、さきこのさでぃすとぉ」

ぐっ。

一舞「ほら、お湯の中だけど、分かるでしょ」

咲子「そうですねえ」

一舞「だから、さきこの指で、あたしのなか、ぐっちゃぐちゃにして?」

咲子「イブちゃん……そんなに素直に言われたら、断れないですよっ」

一舞「断った事なんてないでしょ」

咲子「あら、そうでした?ふふふ」

咲子「じゃあ早速……」

ぬちゅ。

一舞「あ、っ」

咲子「あらあら、もうぬるぬるじゃないですか……♪」

一舞「当たり前でしょぉ、さきこに触られてるのにっ」

咲子「そうですか、じゃあ、もっと刺激してあげますね、イブちゃん」

ぬぷ。ぐちゅ、っ。

一舞「ああ、あああ、っ」

咲子「相変わらずイブちゃんの中、とってもとっても狭いです……」

一舞「あ、んっ!ああ、あっ!」

咲子「それで指を締め付けてきて、まるで離さないでって言ってるみたいですねっ」

一舞「さきこ、もっと、もっと」

咲子「はい、喜んで♪」

ぬちゃっ。ぐちゃ。
ごぽ。ぐぽ、っ。

一舞「はぁ、ああ、あっ」

咲子「イブちゃん……♪」

一舞「あ、さきこ、さきこぉ」ギュ

咲子「ふふふ、抱き着いてくるなんて、イブちゃんは甘えん坊さんですね」

一舞「さきこをぎゅっとすると、安心できるから」

咲子「もう、可愛いんですからっ」チュ

一舞「ん」

ちゅっ。ちゅるっ。
ぐちゃ、っ。ぬちゃっ。

一舞「んー、んん、っ」

咲子「ふ、ちゅ、ん、っく、ちゅ」

一舞「ん、ぷは、あ、さ、さきこ、あ、あたしっ」

咲子「イブちゃん、もうイっちゃいそうですか?」

一舞「う、うん」

咲子「じゃあ、もっともっと、可愛いイブちゃんを見せて下さいねっ」

一舞「あ、さきっ」

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
ごぽごぽごぽ。
ぬちゅっ、ぬちゃ、べちょっ。

一舞「さ、さきこ、はげし、あ、ああ、ああああ、ああああああっ!!!」

咲子「イブちゃん?」

一舞「あ、ああ……あ……」

咲子「あらあら、イブちゃんったら、激しくしたら、すぐイっちゃったんですね……♪」

一舞「は……ぁ、は、あ」

咲子「ふふふ、呆けてるイブちゃんも可愛いですっ♪」

一舞「はぁ、あ……さ、さき、こ」

咲子「はい、なんですか?私はここにいますよー」

一舞「ね、ねえ、また、き、キス、キスして欲しいな……」

咲子「イブちゃん、やっぱり、とってもとっても甘えん坊ですねっ♪」

ちゅっ。

一舞「あ、はぁ、さき、こぉ」

咲子「イブちゃん、とってもとっても大好きです……♪」

ぎゅ……

……

一舞「今度はあたしからするしっ!」

咲子「あ、ダメですよイブちゃん、お気持ちはとってもとっても嬉しいんですけど……」

一舞「なんでさ、さっきはそっちからいっぱい……」

咲子「あの、時間制限がありますから、もうちょっとしか時間が……」

一舞「むむむ、そうなの」

咲子「はい、なので続きは……」

一舞「じゃあ手早くやれば大丈夫だね?」

咲子「え」

一舞「大丈夫大丈夫、このイブ様の超絶テクで、すぐにイカせてあげるから、ね?くっくっく」

~10分後~

咲子「はぁ、あ、ん、はぁ」

一舞「さきこ、可愛い……♪」チュ

咲子「ああん」

一舞「ん、ちゅ」

咲子「イブちゃ、ちゅっ」

一舞「ん、っく、ふ、っ」

咲子「んんん、ぷぁ、はぁ」

一舞「さきこ、可愛いけどまだイカない?」

咲子「はー……あ、あともうちょっと、もうちょっとですから……」

一舞「むう……あのささきこ」

咲子「はい?」

一舞「感じてるさきこ、ちょー可愛いしっ……だから、その」

咲子「一緒にします?」

一舞「うん」

咲子「ちょっと寒いですけど、外で」

ざばあ。

一舞「うう、やっぱりお湯から出ると寒いしっ」

咲子「多分大丈夫ですよイブちゃん、これから、温まりますからね」

一舞「じゃ、じゃあさきこ」

ぎゅ。

咲子「こうやって、一緒に」

一舞「ん……」

ぬちゅ、っ。

咲子「あ、ん」

一舞「ふぁ、あ」

咲子「イブちゃん、私これ、好きですっ」

一舞「あたしと一緒に感じられるから?」

咲子「は、はいっ」

一舞「あたしもそうだよ、さきこぉ」

咲子「じゃ、じゃあ、動きますね、っ」

一舞「うん、一緒に、ね?」

ぬちゅっ。
ぐ、ちゃっ。

咲子「あ、はぁ、あ、イブちゃ」

一舞「さきこ、はぁ」

ぬちゅり、ぬちゃっ。

咲子「イブちゃん、あ、ああっ」

一舞「あ、さき、さきこ、あ、て、手、繋ご?」

咲子「はい、イブちゃんっ」ギュ

ちゅ、ちゅっ。
ぐっちゃ、ぐっちゅ。

咲子「イブちゃん、イブちゃん、っ」

一舞「さき、さきこ、あ、ああ、はぁ、さきこ、ぉ」

咲子「もっと、もっと、いっしょ」

一舞「わかってるからあ、さ、さきこもぉ」

咲子「はい、はいいっ」

ぐちゃぐちゃぐちゃ。
にちゃぬっちゅぐちゅり。

咲子「イブちゃん、っ、イブちゃ、ああ」

一舞「あ、あたしっ、も、もう」

咲子「わ、わたしも、そうですよ、い、一緒ですね、っ」

一舞「じゃ、じゃあ、ああ、ああっ」

咲子「はい、は、いっ、あ、い、ぶ、ちゃ、ああああ」

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。
ぬちゃっぬちゃぬちゅり、ごぽっ。

一舞「さきっ、あ、ああ、さき、さきこ、さきこ、さきっ、あ、あああああああああっ!!!」

咲子「いぶ、いぶちゃ、イブちゃん、イブちゃっ、イブちゃ、あああ、あ、ああああああっ!!!」

びくっびくっ!

咲子「あー、はぁ、あ、はぁ」

一舞「はっ、はぁ、はあ、あ」

咲子「あ、い、イブちゃん……」

一舞「さき、さきこぉ……」

ぎゅ。

咲子「はぁ、イブちゃん、あったかい……♪」

一舞「さきこ……さきこ……」

……

~宿泊部屋~

咲子「ちゅ、ん、ちゅ、ちゅっ」

一舞「んんん、は、ん、っ、さきこ、すき」

咲子「私も、大好きですよ、イブちゃんっ……」

ちゅっ。ちゅ、ちゅっ。
ちゅぱっ。

一舞「ふぁ……はぁ……さきこぉ」

咲子「ふふふ、イブちゃん……♪」

一舞「あの、さきこ、もうこんな時間だけど……」

咲子「いいじゃないですか、日向美への道のりは長いですから」

一舞「な、なるほど」

咲子「どうせ移動中は出来ませんし、ね?」

一舞「ねえさきこ」

咲子「はい?」

一舞「お誕生日おめでとう」

咲子「あら、急にどうしたんですか?」

一舞「いや、なんかちゃんと言ってなかった気がしてさ」

咲子「お誕生日会の時に聞きましたよ?」

一舞「二人の時、って意味だし」

咲子「そういえばそうだったかもしれませんが……私はイブちゃんと旅行出来るのが嬉しくって、
   そんなとってもとっても細かいことすっかり忘れちゃってました♪」

一舞「さきこぉ」

咲子「じゃあ、ねえイブちゃん」

一舞「なあに」

咲子「来年も、またこうしましょうね」

一舞「当たり前だしっ、あ、でも毎年遠くへ旅行は難しいかも……」

咲子「ふふふ、私は場所はどこでもいいんですよ?」

一舞「でも、折角ならさあ」

咲子「その気持ちだけで私はとってもとっても嬉しいんです」

一舞「うん」

咲子「それで、私は、ずっとずっとイブちゃんと一緒にいたいですっ」

一舞「あたしだって、そうだし」

咲子「いつも一緒にいちゃいちゃして、えっちなこともして……たまには旅行に行ったりして」

一舞「うん」

咲子「そんなのが、私のとってもとっても大事な幸せなのかなあ、なんて、えへへ」

一舞「さきこ」

咲子「な、なんか、上手く言葉に出来ないですね、もっといっぱい言いたいことがあったはずなのに」

一舞「いいよ、言葉になんかしなくても、だって、分かってるもん」

咲子「そうですか?ふふふ」

一舞「ふふ」

咲子「イブちゃん」

一舞「なんだし」

咲子「愛してます」

一舞「知ってるしっ、なら、あたしだって、さきこ」

咲子「はい、なんですか?」

一舞「愛してる」

咲子「ふふふ、知ってますよー」

一舞「そっか」

咲子「はいっ」

ちゅ。

咲子「ん、はぁ」

一舞「はー……」

咲子「イブちゃんとのキス、とってもとっても大好きですっ」

一舞「ふふふ、そこもあたしとおんなじだねー」

咲子「もっとしていいですか?」

一舞「そんなこと、聞かなくていいしっ」

咲子「えへへー、じゃあもっと……」

一舞「ん……」

ちゅ。ちゅっ。ちゅ。
ちゅ、ちゅちゅっ。ちゅっ。

……

~日向美商店街~

咲子「はいめうちゃん、おみやげ」

めう「むむむ?こりはなにめう?」

咲子「信玄餅です」

めう「もちち?ありがとめう!りんりん先生とまりりは何貰っためう?」

凛「くろ玉」

まり花「わたしはロールケーキだよっ!めうめうのもりんちゃんのも美味しそうなんだよっ!」

凛「れ、レコード屋、折角だしロールケーキだけじゃなくて、私のもどうかしら……?」

まり花「えへへ、食べさせてあげるねりんちゃん!」

凛「///」

めう(なんか急にイチャつき出しためう)

纒「わざわざ私にまでお土産だなんてありがとうございます」

一舞「いえいえ」

纒「ワインのゼリーですか……暫く神棚に飾っておきましょう」

一舞「か、かみだな?」

心菜「いぶき、クッキーありがと……」モグモグ

夏陽「結構美味しいわよこれ」モグモグ

咲子(もう食べてる?)

一舞「ふふーん、あたしのお土産センスは宇宙一だしっ!」

めう「そりは言い過ぎめう、インド人も左に行くめう」

一舞「りん、もちゃちゃの爆発スイッチってこれ?ポチッとなー」セガガガッガッガッ!

めう「むっきゅーん!?」

纒「あはは……あら、春日さん、そのブレスレット」

咲子「はい、イブちゃんとお揃いなんですっ」

一舞「わ、わざわざ言わなくても」

纒「やっぱりそうでしたか、とってもお似合いですよ」

一舞「お似合いだってさーさきこー」

咲子「えへへー」

おわり

お疲れ様でした
咲子ちゃんのシングル「Five Drops 04 -pure grape- 春日咲子」は昨日の2/3発売です

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