千早「ねぇ、雪歩」 (17)


雪歩「どうしたの、千早ちゃん」

千早「携帯の音が出なくなってしまったのだけれど……」

雪歩「音?」

千早「えぇ、ボタンを押すたびに鳴っていたのが鳴らなくなって……」

雪歩「ちょっと貸して?」

千早「はい」

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雪歩「えっと……千早ちゃん、マナーモードにした?」

千早「していないわ」

雪歩「なってるよ?」

千早「本当?」

雪歩「うん、これがそのマークだよ」

千早「故障してしまったのかしら……」


雪歩「故障ではないと思うよ……」

千早「だけど勝手になったのよ」

雪歩「気づかないうちにやっちゃっただけだと思うよ……」

千早「私は機械に強いほうではないけれど」

雪歩(というか弱いほうだよぉ……)

千早「それでもマナーモードにしたらさすがに覚えてるわ」

雪歩「でっでも、短縮ボタンとかもあるし……」

千早「……?」

雪歩(かわいい)


千早「どのボタンかしら」

雪歩「短縮ボタンって名前のボタンじゃないからね?」

千早「???」

雪歩「んと、千早ちゃんが普段やってる方法以外にも、マナーモードにするやりかたがあるって事だよ」

千早「そんな……頑張って手順を覚えたというのにまだ他にもあったというの……」

雪歩「別に全部覚えなくちゃいけないわけじゃないから」

千早「携帯マスターへの道は長いのね」

雪歩(一生無理ですぅ……)


千早「でも、雪歩はさすがね」

雪歩「え?」

千早「私の携帯の事、持ち主の私よりも詳しいんだもの」

雪歩「千早ちゃんに何回も聞かれたからだよぉ」

千早「つまり私のおかげということね」

雪歩「予想外の前向きさだったよ」


雪歩「あ、お迎えの人が来てくれたみたい」

千早「行きましょうか」

雪歩「わざわざ送ってくれなくても……」

千早「私がしたいからするだけよ」

雪歩「ありがとう、千早ちゃん」

雪歩(千早ちゃんのお家からお暇する時、千早ちゃんはいつもわざわざ車までお見送りをしてくれる)

雪歩(申し訳ないって気持ちもあるけど……でも嬉しいな……)


千早「また明日事務所で、雪歩」

雪歩「うん、また明日ね、千早ちゃん」

雪歩(千早ちゃんは私が車に乗っても、見えなくなるまで見送ってくれる)

雪歩(風邪を引いちゃうよって言っても変わらない)

雪歩(だから私も車の中で、ずっと千早ちゃんの方を向いてる)

雪歩(千早ちゃん、見えなくなっちゃった……)

雪歩(ばいばい、千早ちゃん)



.


~765プロ事務所~


真「やっぱり雪歩が入れてくれるお茶は美味しいよ」

春香「うんうん」

雪歩「えへへ、そう言って貰えると嬉しいなぁ」

ドア「ガチャ」

千早「おはようございます」

雪歩「!」

音無「おはよう、千早ちゃん」

千早「音無さん、おはようございます」


春香「おはよー、千早ちゃん」

真「おはよっ千早!」

雪歩「お、おはよう……千早ちゃん」

千早「おはよう、春香、真」

千早「……萩原さん」


雪歩「私、お茶入れてくるねっ」

千早「あっありがとう……」





雪歩(ちょっと態度悪かったかも……)

雪歩(でもでも……)

雪歩(萩原さん……か……)


続く

萩原さん
水瀬さん
四条さん
我那覇さん

オーケー、つまり4部作ってことか
期待

割とどうでもいいレベル…よって糞スレ

期待

高槻さん忘れてた
ちょっとシベリア送りされてくる

あくしろよおらっ!

はよ

まだか

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