勇者「この酒場で仲間を集めれば良いのか」ｶﾞﾁｬｯ

妹「お、お兄ちゃんにしては珍しくちゃんと酒場に行けた様子…」ｺｿｺｿ

酒場

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

ガチムチ戦士「ガハハハ」

ムキムキ武闘家「ガハハハ」

勇者「…雰囲気怖い…」

妹「このままだとお兄ちゃんのことだから一人で良いとか言いそう…」

勇者「もう一人旅で良いや…」

妹「まずい…あっ、店員さん」

店員「はい？」

妹「あそこの勇者が仲間を探しているようですよー」

店員「あっ、ありがとうございまーす」ｽﾀﾀ

店員「お仲間をお探しですか？」

勇者「ヒェッ！？え？あ、はい……まぁ…一応…」

妹「ほっ…良かった」

店員「どのようなお仲間をお探しでしょうか？」

勇者「う～ん…」ﾁﾗｯ

ガチムチ戦士「ガハハハ」

勇者「ああいうのじゃない人……」

店員「あっ…あー…なら、女性とか？」

勇者「女の子！！可愛い女の子が良いです！！」

妹「ほっとしたのも束の間…スケベなお兄ちゃんめ」

店員「こんな子なんてどうでしょう？」

勇者「踊り子！！可愛いしこの装備ヤバくないですか！？」ﾊｧﾊｧ

妹「ダメだ…このままだと風俗業開業しちゃうよ」

妹「あのーすいません」ﾂﾝﾂﾝ

ガチムチ戦士「おう？どしたァッ！？」

妹「あの勇者の仲間になってもらえませんかー」

ガチムチ戦士「どうする相棒？」

ムキムキ武闘家「ガハハハ人暴れするか、相棒！！」

ガチムチ戦士「よーし、良いぜ、仲間になってやらァッ！！」

店員「この遊び人の子なんてすでにパフパフ覚えてて…」

勇者「その子！！その子に決めま…」ｶﾞｼｯ

勇者「ん？」ｸﾙｯ

ガチムチ戦士「そいつはキャンセルだぜ、勇者ァッ！！」

勇者「ヒェッ…」

ムキムキ武闘家「我々がお供するぞ勇者ァッ！！」

店員「あっ…でも…良いのですか？」

勇者「あっ…その……」

ガチムチ戦士「良いってよ！！ガハハハハこれからよろしくな！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼ

妹「よし、これであの肉壁ブラザーズさんたちがお兄ちゃんを守ってくれるはず」

妹「PTにはあと一人入れるから…回復役の僧侶さんを…」

ムキムキ武闘家「PTはあと一人入れるが、どうする勇者ァッ！？」

ガチムチ戦士「このまま行っちまうかァッ！？」

勇者「あっ…えーっと…はい…おまかせします…」

ガチムチ戦士「よーしじゃあ出発だァァッ！！」ｶﾞｼｯｽﾞﾙｽﾞﾙ

勇者「ああっ…引きずって行かないでくださ…ああああ…」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

妹「ダメだあいつら…筋肉を過信しすぎてる…」

店員「あーあ…行っちゃったよ……」

妹「あ、あのー…」ﾋｮｺｯ

店員「あ、あれ？君はさっきの…」

妹「あの人達なんですけど、僧侶さんいないと厳しいですよねー…？」

店員「うーん…まあ勇者さんが初級回復呪文くらいなら使えるだろうし…」

妹「お兄ちゃん火の玉攻撃呪文も出来ません…」

店員「ええっ！？勇者なのに！？ってかお兄さんだったの！？」

妹「…はい、恥ずかしながら」

店員「それじゃあ僧侶さんいたほうが良いかもですねぇ…」

妹「どなたか優秀な僧侶さんいませんかねー？」

店員「あー…いるにはいるんですけど…」

妹「おっ…じゃあその方にお願いできないでしょうか！？」

店員「女の子の僧侶さんとかもいますし、お兄さんはそっちのほうが喜ぶんじゃあ…」

妹「いや、お兄ちゃんを喜ばす必要なんてぜんっっっぜん無いです！」

店員「そうですか……あの…絶対後悔しませんか？」

妹「しません！！はやくはやく！！」

店員「そ、僧侶さーん、お呼びですよー…」

ｶﾞﾁｬｯ

えっちな下着モッコリ僧侶「やだぁ～ん、久しぶりぃ～ん」

妹「oh…男の人がえっちな下着着てる……」

えっちな下着モッコリ僧侶「なっ、なによ女じゃないの～あたしパス」

店員「あ、いえこっちの子は違うんです」

妹「うう…キャンセルしたいけど…さっき後悔しないって言ってしまったし、しかたないか…」

妹「そ、外にいるお兄ちゃんのPTに入ってもらえませんかー…？」

えっちな下着モッコリ僧侶「お兄ちゃん…？」ﾋﾟｸｯ

えっちな下着モッコリ僧侶「もぉ～それさきに言ってよ～」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ

妹「いてっいてっ…ご、ごめんなさい…」ﾋﾘﾋﾘ

えっちな下着モッコリ僧侶「それで？お兄さんイケメン？」

妹「えっ…あー…いや、普通かと」

えっちな下着モッコリ僧侶「あらやだ、聞いてみただけよぉ～」

えっちな下着モッコリ僧侶「あたしブサメンでもイケるから心配しないでぇ～」

妹「あ、く、くれぐれもお兄ちゃんをよろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ

えっちな下着モッコリ僧侶「はいは～い、いっぱい気持ち良くしてきてあげるぅ～ん」ｽﾀｽﾀ

妹「…ま、まあ気持ち良いなら良いよね、うん……」

妹「さてと…お兄ちゃんたちはどこに…あっ、武器屋さんにいた！」ｺｿｺｿ

ガチムチ戦士「ガハハどれにする勇者ァッ！？」

勇者「ど、どれと言われましても……」

ガチムチ戦士「決めきれぬかうぬぅ…よし俺が決めてやろう！！」

ガチムチ戦士「親父ィッ！！鉄のオノ二つゥッ！！」

武器屋「あいよ」

勇者「…絶対重いやつだ」

ガチムチ戦士「ガハハ慣れれば楽勝ってもんよォッ！！」

ムキムキ武闘家「お、おい…なんかヤバイのがこっちに近づいて来てるぞ……」

勇者「えっ？」

ガチムチ戦士「なんだァッ！？モンスターカァッ！？」

えっちな下着モッコリ僧侶「いやぁ～ん、可愛いじゃなぁ～い」ｷﾞｭｯ

勇者「オェェェェ…オェェェェェッ…」

ムキムキ武闘家「な、何者だ貴様！？」

えっちな下着モッコリ僧侶「あなたたちの性欲のはけ口、僧侶でぇ～す」

えっちな下着モッコリ僧侶「股間のこん棒でいっぱい突いてっ」

ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

妹「なんだかよくわからないけど上手くPT組めた様子…ひと安心」

ガチムチ戦士「まあこんなのでもいないよりはマシだろうガハハハ」

えっちな下着モッコリ僧侶「失礼しちゃうわぁっ！ねーっ？」

勇者「ちょ、ちょっと離れてください…50mくらい…」

えっちな下着モッコリ僧侶「それじゃ回復できないじゃなぁ～い、やだもぉ～ｗ」ｻﾜｻﾜ

勇者「こっ、股間を撫でないでっ…ちょっと…」

ムキムキ武闘家「さて、そろそろ出発しないと日が暮れるぞ勇者ァッ！！」

勇者「あ、すいません…はい…行きます」

妹「よしよし、やっと出発か」

勇者「ま…まずはどこを目指せば良いんでしょう…？」

ガチムチ戦士「ガハハハまずはも何も、魔王城だろう！！」

ムキムキ武闘家「だな、魔王をぶっ倒せば済む話だ！！ガハハ」

えっちな下着モッコリ僧侶「ねーねー魔王ってイケメンかなぁ？ねぇどう思う？」

妹「大丈夫かなぁ…あの人達…あっ、強そうなモンスター！！」

ムキムキ武闘家「さあさっさと行こう」ｶﾞﾌﾞﾘ

ムキムキ武闘家「え？」血ﾌﾞｼｬｰ　ﾊﾞﾀﾝ

ガチムチ戦士「武闘家ァァァッ！！？ダメだ…死んでるぞォッ！！！」

勇者「ヒェッ…なんだこのモンスター！？」

ケルベロス「わんわん！！！！！」

ガチムチ戦士「こいつは地獄の番犬ケルベロス！？なんだってこんなところに！？」

勇者「ひ、ひぇぇぇぇ…」

ガチムチ戦士「勇者ァッ！！自分を信じろ！！お前は勇者だ！！さっき買った斧を持て！！」

勇者「うううっ…自分を信じる…」ｶﾞｼｯ

ガチムチ戦士「僧侶、武闘家の蘇生は頼むぜぇ！！」

えっちな下着モッコリ僧侶「まっかせてぇ～ん、二人とも頑張ってよっ」ﾁｭｯ

ガチムチ戦士「行くぞ勇者ァッ！！！オラァァァッ！！！」ｽﾞｵｯ

勇者「ううう…勇者、勇者だ…ああもうどうにでもなれぇぇぇっ！！！」ｽﾞｵｯ

ｻﾞｸｯ

えっちな下着モッコリ僧侶「勇者ちゃん私…モンスターじゃな…い…」血ﾌﾞｼｬｰ　ﾊﾞﾀﾝ

勇者「ああっ…すいませ…死んでる！！！」ｿﾞﾜｯ

ガチムチ戦士「ぎゃあああああっ！！！？」ｶﾞﾌﾞｶﾞﾌﾞ

ケルベロス「がぶがぶ」

ガチムチ戦士「勇者……頼む…仇を…と…って…」ｶﾞｸｯ

勇者「む、無理ですってぇぇぇ…」

妹「や、やばい！！お兄ちゃんピンチ！！」

妹「どうしよどうしよ……」

ケルベロス「ぐるるるる…わんわん！！！」

ケルベロス「わんわんわん！！！」

勇者「もうダメ…気絶しそ…」ﾊﾞﾀﾝ

妹「犬…？そうだ！！」

妹「おーい、ポチ、お肉あるよー…」

ケルベロス「う？わんわん！！」ｽﾀﾀ

妹「おっ、よーしよしこれあげるよー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ケルベロス「もぐもぐわんわん！！」

妹「お弁当持って来てて良かった…」

ケルベロス「くーんくーん」

妹「おっ？」

ケルベロス「くーんくーん」

妹「もしかして仲間になりたそうにこちらを見てる…？」

ケルベロス「わんわん！」ｺｸｺｸ

妹「良いけど…お兄ちゃん見守るのも案外大変だよ？」

ケルベロス「わんわん！」

妹「よーし、じゃあ今日からお前はポチね！！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ