兄「妹、一緒に音楽をやろう。お前楽器な」妹「は?」 (39)

短編
一気に最後まで投下

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兄「やろうぜ? やろうぜ?」シュタッシュタッ

妹「うーん……」

妹(私が楽器(担当)ってことはお兄ちゃんはボーカルかな? もし有名になったら私の好きなアーティストと共演とか……)

妹「結構悪くないかも!」

兄「やっりぃ!」

妹「バンドやるの? 私はピアノ弾けるしキーボードかなー。あ、でもギターってやってみたいかもしれな

兄「よーし、やるぞぉ! 尻を出せ妹よ!」

妹「んっ!?」


兄「はよ出さんかい!」シュパッ

妹「ちょっと待って!」

兄「私待つわ」

妹「私が楽器って、担当とかじゃなくて……」

兄「文字通りだ」

妹「クソがああぁぁぁ!!」ドンドン


兄「やだー、何暴れてんの? ゴリラ? ウホウホッ?」キャー

妹「ぶん殴るぞ!」

兄「お願いします!!」

妹「なっ、あ、おお……うわぁ」

兄「……」

妹「……」

兄「……ホコリたつからあんま暴れるなよな」フゥ…

妹「うわすっげえムカつく」


妹「ていうかなんなのよお尻を出せって! いや、私が楽器ってのもよくわかんないけど!」

兄「説明しよう!」

妹「よし、よこせ」


兄「叩きます」

妹「は?」

兄「こう、手首のスナップ効かせてだな」シュパッ

妹「何言ってんだこいつ」

兄「こう! いや……こう!」シュピッシュピッ


妹「いろいろと説明が足りないんだけど」

兄「なんじゃらほい」

妹「私が楽器ってのは」

兄「尻を叩いてドラムのごとくビートを刻むわけだ」

妹「それ普通にドラムでいいよなあ!?」

兄「甘いな。小一時間ペロペロしたいくらいに甘い」レロレロ

妹「なんかすごい寒気がするんだけど!」


兄「尻を叩くことによって、お前の口から声が出る」

妹「……」

兄「やらし~↑ぃ声がなぁ!?」クワッ

妹「うん、後でこの分もまとめて殴るから続けて」

兄「それで旋律も奏でられるという画期的な仕組みだ。効率が違いますよ!」

妹「どこでどう道を踏み間違えたら人はこうなるんだ」


兄「百聞は一見に如かず、わかったら実践だ! さあ! 一見というよりむしろ一聴な気もするが! さあ!」スファッ

妹「嫌!」

兄「むう、仕方あるまい」

妹「あれ。意外と素直」

兄「口だけで言ってもわからないだろう」ヌギヌギ

妹「……あ?」

兄「兄ちゃんが手本を見せてやる」プリーン

妹「なんで! なんで私がこんな目に!」


兄「兄ちゃんのケツにお前の熱いビートをぶつけるんだ! カモン!」プリプリ

妹「なんで……なんで……」

兄「Beat it!」ブルン

妹「ほんと逃げていいか」

兄「貴様に拒否権はないわ! このたわけ者!」プリッ

妹「なんでこんな高圧的なんだこいつ……ああもうヤケクソだよ! オラァ!!」ブォン

兄「おおほおぉぉあああぁあぁ!!」ズパーン!


兄「おっ、おほ……あっふ……」ビクンビクン

妹「うわぁ」

兄「ああ……」

妹「うわぁ」

兄「さあ……お前の番だ」ハァハァ

妹「ねーよ」


兄「普通に考えてさあ、わかるじゃん……強すぎるって……楽器って力任せに演奏するもんじゃないじゃん……兄ちゃんのケツ割れちゃったらどうすんの……
  ていうかビートですらないじゃんこれ……スマッシュだよ、スマッシュブラザーズだよ……あれ、今ちょっと上手いこと言ったな……」ボソボソ

妹「いや、なんかつい」

兄「まあいいさ。ハンムラビ法典によれば、"目には目を歯には歯を"だ。大人しく尻を出すが良い」

妹「残念だがその論理は両者が対等な立場にないと成立しない」

兄「お前……兄ちゃんをそんなに敬っていたのか」

妹「逆だよこの消しカス野郎!!」


兄「なんだそのヘヴィな罵倒は!? カス野郎で、カス野郎でよかっただろうが!?」

妹「変わんねーだろ!」

兄「け、消しカス野郎だなんてそんな……そんな……うぅ……」

妹「え、そんな嫌だった? その、なんかごめん」

兄「け、消しカスだなんてそんなぁ~///」ウフフッ

妹「なんで喜んでんだお前は!?」


兄「なんでもいい! 尻を叩かせろ! あわよくばむしゃぶりつかせろ!!」

妹「当初の目的忘れてんだろ! 絶対嫌だね!!」

兄「ふっ、そろそろだな……」

妹「は? 何、……! 体が……!?」ガクッ

兄「俺のケツを叩いた瞬間、俺のケツに仕込まれていた催眠剤が貴様の体内に呼気と共に侵入、もう体の自由は効かないはずだ」

妹「それ嫌すぎるんだが!? もはや意味がわからないんだがぁ!?」


兄「ふっはっは! さあ、ゆっくりと楽しませてもらうか」ワキワキ

妹「さ、っせるかああぁぁぁああ!!!」ググッ

兄「!? 0.1ミリグラムでクジラとかが前日5時間睡眠で1時間半踏み台昇降した後ソファーで30分経った時くらい眠くなるくらいの薬なんだが……」

妹「わっかりづれえんだよ!」ググッ

兄「正直ドン引きですわ」ウワァ…

妹「くっ……殴りに行けない自分に腹が立つ……」グググ


兄「くっ、こうなったら実力行使! 行くぞ妹っ!」トテトテ

妹「ふざけた足音しやがって……来いやぁ!!」

兄「ふん!」ガッ

妹「ウラァ!」ガッ

兄「うおおっ!」レロレロ

妹「舌しまえ鬱陶しい!!」


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<一方その頃>


幼馴染「あれ、醤油ないな。刺身どうすんのこれ。やっぱソースか? ソースでいけるか? やっべなんかテンション上がってきた! 斬新! 私斬新!」


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兄「くっ……薬を盛られたというのになかなかやるじゃないか」ズガガガガ

妹「必要だったか? 今の必要だったか!?」ガギギギ

兄「何を言っているんだお前は」ピゥンピゥーン

妹「くっ、私がアホみたいだ……効果音も含めアホみたいだ……」カキーンカキーン

兄「ふふふ。頑張ってはいるが、そろそろ薬が回ってきて我慢の限界なんじゃないか?」グイッ

妹「くっ」ガクッ


兄「妹の尻! 大公開!」バッ

妹「うわああああああ!!」

兄「これは……なかなか……」

妹「お前後で覚悟しとけよ! 絶対! 絶対記憶なくなるまで殴るからな!」

兄「よきかな」

妹「くっそ、視界の外だけどお前絶対良い顔してんだろ!!」


兄「いやはやなんとも、なかなかどうしてこれは」

妹「くっそぉ……くっそぉ……」

兄「ぺろり」

妹「ひっ!」

兄「ぺろぺろり」

妹「やめろ! 舐めてないのに擬音言うのやめろ!」


兄「それは舐めて欲しいということだろうか」

妹「断じてない!」

兄「でも舐めます」ヌロォー

妹「ひいいいいいいいい!!」

兄「ご飯半杯くらいイケそう」レレレレ

妹「なんか微妙じゃねえかあ゛ぁ゛ぁあぁぁあ゛!!」


兄「はっ!」

妹「うぅ……もう無理ぃ……」

兄「今日はそういうアレじゃなかったわ」

妹「なんなのよ……」

兄「さあ、お前の尻にほとばしる魂のリズムを刻んでやる」

妹「いやもうほんと勘弁」

兄「ぐへへ」スリスリ

妹「死にたい」


兄「ほれ」ペシ

妹「んっ」

兄「ほい」ペシン

妹「あぅっ」

兄「ほほーう?」

妹「死にたい」


兄「それぃ」ペペシッ

妹「んあっ!」

兄「あ、ほれほれ」ペペン

妹「ふっあ……」

兄「あらよっとどした」スペーン

妹「あぅう!」

兄(ヤバイ楽しい)


兄「ほれほれ良いではないかー」パパシペパパシペ

妹「んあっあ!」(え、エイトビートぉぉお!!)

兄「はっほっ」ッペペーンペッペペーンペ

妹「ふぅんんっぁ」(くそ、体が勝手にリズムに乗るほどすっごいジャジー!!!)

兄「へっへっへ、妹もノッてきたじゃないか」

妹「こいつマジで……」ハァハァ


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<一方その頃>


幼馴染「これ無理だわ。ソースはなかったわ。許せん、許せんわ」


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兄「さて、堪能したな……」

妹「本当か? なあ、本当に必要だったか今の!?」

兄「そうだな、尻の音色は良い。だが声のチューニングが甘いな。スポーツの時に重宝されるくらい甘い」

妹「話聞けよおい!」

兄「案ずるな妹よ。我にはチューナーなぞ必要ない!」

妹「ああこれだめだこいつ」


兄「そうと決まれば」ズイッ

妹「ちょ、なんで顔近づけてくんのよ!」

兄「顔の近くにいた方が聴き取りやすいだろ」

妹「声聴くだけなら耳向けろよ! なんで真っ正面で対面してんだよ!!」

兄「別になんとなk……お前の顔が見たくてな」キリッ

妹「今日1でキモい」


兄「ファッキンシスタァァー!!」スペーン

妹「あぁうっ!」

兄「へへ、良い声で鳴くじゃねえか」パシュ

妹「くっ、うっ!」

兄「そいやっ」シュパーン

妹「んあっ!///」


兄「ふんふん」パパパパ

妹「いひいっ!///」(まずい……これ、なんか……)

兄「あっひょぉ」ドゥッパシ

妹「おほぉぉ!///」(なんか、癖になりそ……)

幼馴染「……」

兄「ほらほらどうだほら」トゥルララララ

妹「んああぁぁあ!!///」

幼馴染「……」

兄「……!」

妹「……?///」


兄「ほら、違うんすわ。別にそういう、ほら」

妹「何? もう終わり?///」

幼馴染「まあたぶん世界はそれも愛と呼んでくれるよ」

妹「誰!? 見えないんだけど! 見えな、誰!?」

幼馴染「うん、二人してお尻出して何してるのかは聞かない」

妹「お前まだズボン履いてなかったのかよ!? ケツ丸出しで格闘して私のお尻叩いてたのかよ!?」


兄「違ぇだ……オラ違ぇだ……」

幼馴染「あっ、これ、刺身にソースかけたやつ置いてくから。良かったらプレイに使って?」

兄「いや意味わからな

幼馴染「世間のバッシングに、負けるな!」b

妹「待って! 状況わからないんだけど! ていうかいつまでくっついてんだおいコラぁ!」

幼馴染「」b

妹「すげえムカつくんだが!! 見えないのに!!」



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兄「以上説明となっております!」

妹「わからんわ! もう全部わかんない! どっからどこまでがなんなのかもう全然わかんない!」

兄「言いたいことは一つだ」

妹「なに!?」

兄「お前の尻にむしゃぶりつきたい」キリッ

妹「消え去れえええええ!!!」




おわり

終わりです、反省しかないです
良い夜を
ありがとうございました

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