彡(ﾟ)(ﾟ)「焼き鳥という料理ならそこまで難しい技術いらんやろと思ってな」
（´・ω・｀）「そうかな？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁ極めよう思ったら話は別やけど、そうでもないしな」
（´・ω・｀）「結構適当なスタイルだね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁそれなりに苦労はしたけどなぁ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「開業費得るために焼き鳥系の居酒屋で二年バイトして」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ついでに食品衛生責任者の資格とってな」

（´・ω・｀）「二年で開業資金貯まるの？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「実家から通ってたから金は結構たまったわ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「それにみてみい。この店の狭さを」
（´・ω・｀）「カウンター４席のみはクッソ狭いね」　
彡(ﾟ)(ﾟ)「ウチはここで飲み食いする客よりもバラ売りの持ち帰り客メインやから」
（´・ω・｀）「結構売れるの？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「割りと近隣の住民が買ってくわな」

彡(ﾟ)(ﾟ)「おばちゃんとか仕事帰りのサラリーマンとかドカタの兄ちゃんとか」
彡(ﾟ)(ﾟ)「焼き鳥の匂いパタパタさせてたら買いたくなるもんなんやな」
（´・ω・｀）「ほう」
彡(ﾟ)(ﾟ)「やから店内は狭くてえんや。広すぎてももて余すわ」
（´・ω・｀）「そうかもね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「この狭い店舗やから比較的安く用意できたんやで」
（´・ω・｀）「ふーん」

（´・ω・｀）「ていうか、やき卯って、なか卯のパクりじゃん」
彡(ﾟ)(ﾟ)「店名なんて飾りやしヘーキヘーキ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ま、とにかく旧交を暖めようやないか。安くしたるから食ってけや」
（´・ω・｀）「じゃ遠慮なく」
（´・ω・｀）「でメニューは？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「これやで」
（´・ω・｀）「どれ」

（´・ω・｀）「え、これだけ。焼き鳥屋ってもっとメニュー豊富じゃないと駄目なんじゃ？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「多種の在庫を抱えて過剰在庫になるリスクを軽減しとるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「このメニューなら仕入れは肉は鳥のモモ肉だけ。余りそうになったら煮込みにぶちこむんや」
（´・ω・｀）「この品数でやってけるの？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「現状なんとかなっとるし大儲けしたいわけでもない。日銭が稼げりゃそれでええ」
（´・ω・｀）「若いのに考え方が退廃的だなぁ」

（´・ω・｀）「とりあえず食べさせてもらおう。ビール頂戴」
彡(ﾟ)(ﾟ)「はいよ。アサヒのドライやで」
（´・ω・｀）「ごくごく、ぷはー。うまい」
（´・ω・｀）「これだけ品数が少ないと全品制覇できちゃうね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「せやな」
（´・ω・｀）「じゃモモとネギマとつくね、塩とタレで一本ずつ。あと煮込みとおしんこね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「あいよ」ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ

（´・ω・｀）「さすが手慣れたもんだね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「そらそうよ。これでも一応プロやで」ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ
（´・ω・｀）「お。かっこいい」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ほれ、おしんこ」
（´・ω・｀）「きうりとナスと大根か。ポリポリ」
（´・ω・｀）「焼き鳥一本150円って高いのか安いのかよくわかんないな」
彡(ﾟ)(ﾟ)「安くはないやろな。かといって高すぎるという事もないはずや」

彡(ﾟ)(ﾟ)「10円玉がじゃらじゃらくるのがうざったいからこの設定やで」
（´・ω・｀）「なるほどね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ほれ焼けたで。モモとネギマ、各２本」
（´・ω・｀）「どれどれ。ﾊﾟｸｰ」
（´・ω・｀）「こ、これは…！」

（´・ω・｀）「普通だね」
彡(ﾟ)(ﾟ)「原住民の歯に衣着せぬ言い方嫌いじゃないで」

（´・ω・｀）「いやおいしいよ。普通においしいって感じ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁ特別手を抜かなければ、炭火で焼いた肉がマズイことはそうそうないわな」
（´・ω・｀）「そうかもね。ﾋﾞｰﾙｺﾞｸｰ」
（´・ω・｀）「肉も大きくて食べごたえあるし、いいんじゃない」
彡(ﾟ)(ﾟ)「はい、つくね。あと煮込みな」
（´・ω・｀）「つくねうめぇ。ボリュームある」
（´・ω・｀）「煮込みもイケるよ。予想よりおいしい」

彡(ﾟ)(ﾟ)「さよか」
（´・ω・｀）「ちゃんと焼き鳥さんしてるみたいで良かった。安心したよ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ファーwwそらどうも」
（´・ω・｀）「僕もこっちに引っ越してきたし、近いからちょくちょく寄らせてもらうよ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「サンキュー原住民」
（´・ω・｀）「僕、砂肝とかの内臓系も好きだから仕入れといてよ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁ考えといたるわ」