二宮飛鳥「幸子と楽しい通販生活」 (64)




ー事務所ー



飛鳥、幸子『通販番組?』

モバP「あぁ、うちの新企画でアイドルが週替わりで通販番組をするっていう他の企業とズブズブな企画だ」


モバP「その第一回を飛鳥と幸子にまかせたくてな」

幸子「通販ですか…正直中学生であるボク達にはあまりピンとこないんですが」

モバP「まぁ基本的に買うのは主婦とかだしな、飛鳥はどうだ?」

飛鳥「ふ…運命の悪戯か、それを信じざるを得ないね」

飛鳥「実はボクは特にやる事もないくせに深夜まで起きてることが多いからね、よく深夜の通販番組を見たりしてるんだ」

飛鳥「そんなボクにこの仕事を持ってくるとは…流石だねプロデューサー」

モバP「いや全くの偶然だよ…てか夜はちゃんと寝ろ」


飛鳥「夜の魅力を知らないのかい?これは驚いたな…世界が寝静まる時間にボクという存在がいる、そんな事を確認させてくれるのが夜さ」

幸子「簡潔にまとめてください」

飛鳥「夜更かしって楽しいよね」






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飛鳥「まぁとにかくだ、その仕事受けさせてもらうよ」

幸子「ちょ、ボクの意思は…?」

飛鳥「幸子もやるってさ」

幸子「ボク何も言ってないんですけど!!」

モバP「よし頼んだ」

幸子「ねぇちょっと!プロデューサーさんまで!」



飛鳥「何をそんなに心配することがあるんだい幸子、ボクがついてるんだよ?」

幸子「貴方が心配の種なんですよ!!」

飛鳥「これは驚いた」

幸子「あぁもう…わかりましたよ、どうせボクに拒否権ありませんし…」




モバP「撮影は明日だから今日はしっかり休んどけよ」

幸子「あの台本とかは?」

モバP「無いぞ、ライブ感が欲しいからな」

飛鳥「決められた台詞をなぞるのは趣味じゃない、たすかるよ」

幸子「放送事故とかだけは勘弁してくださいね…」




ーその日の夜ー


幸子「また飛鳥さんに巻き込まれた…最近多いですね…」

幸子「仕方ありません、今日は明日に備えて寝ましょうか…」

飛鳥「あ、ボク寝る時は電気を消すタイプだからそうしてもらってもいいかい?」

幸子「はいはいわかりましたよ…」カチッ









幸子「いやなんでいるんですか!!?」カチッ

飛鳥「同じ寮組じゃないか」

幸子「部屋は別ですけどね!!!」






幸子「いつの間に入ってきたんですか!?」

飛鳥「幸子がお風呂に入ってる時にコッソリとね、鍵も空いてたし」

幸子「空いてても勝手に入らないでください!」

飛鳥「まだ夜の11時だよ、寝るには少し早いんじゃないかい?」

幸子「せめて会話をしてください!!』



飛鳥「誤解しないでほしいな、ボクだって目的も無く友人の部屋に忍び込んだりはしないさ」

幸子「目的があるなら普通にチャイム鳴らしてから入ってください」

飛鳥「幸子、明日の撮影のために勉強会だ』

幸子「…え?」





飛鳥「キミはあまり通販番組といわれてもピンとこないと言ったろう?」

幸子「まぁ…はい」

飛鳥「そんな状態で明日の撮影を迎えればどうなると思う?良くて笑われ悪くて土葬だ」

幸子「殺されるんですか!?」


飛鳥「だからせめて今日だけでも深夜の通販番組を見よう、それくらいはしてもいいだろう?」

幸子「う、うーん…一理あるような無いような…」

飛鳥「あるある」

幸子「…わかりました、ボクもプロです!予習くらいはしておきましょう!ボクはかわいいうえにプロ意識が高いので!!」

飛鳥「よく言ったね幸子、それでこそボクの友達だ」



幸子「ちなみにその番組は何時から放送ですか?」

飛鳥「2時半だね」

幸子「やっぱり寝ましょう」








飛鳥「おやおやプロ意識はどこにいったんだい?」

幸子「むしろプロ意識があるから寝ようって言ってるんですよ」

飛鳥「心配することは無いさ、こんなこともあろうかと時間つぶしように映画のDVDもってきてるから」

幸子「参考までにききますがなんの映画ですか?」

飛鳥「ムカデ人間」

幸子「ナメてるんですか?」

飛鳥「あとマンホールの中の人魚」

幸子「なんで検索してはいけないワードみたいな映画もってきてるんですか貴方」

飛鳥「普通のもあるよ?今が旬のスターウォーズの…」

幸子「あ、それはいいですね」

飛鳥「パロディB級映画」

幸子「素直にスターウォーズ持ってきてくださいよ!!!」





飛鳥「大衆と同じ流行りにながされるなんて冗談じゃないね」

幸子「ほんとにめんどうな性格してますね」


飛鳥「あと持ってきた映画は…コマンドーならあるけど」

幸子「なんでそんなものもってるんですか貴方」


幸子「映画はもういいです、他に時間つぶし出来るものにしましょう」

飛鳥「おや、寝なくていいのかい?」

幸子「飛鳥さんに付き合ってたら眠気がなくなったんですよ…何しますか?」



飛鳥「じゃあウノでもやろうか、もってきるしね」

幸子「なんだか修学旅行みたいですね」

飛鳥「そういえば知ってるかい?ウノって本来は点数があったりするゲームなんだよ」

飛鳥「最後に持ってる札に書いてる数字が点数になっててそれで2位以下を決めるんだ」

幸子「へぇ、そうなんですか」

飛鳥「まぁ2人だから関係ないか……あ、ごめんこれウノじゃなくて遊戯王カードだった」

幸子「間違いますかそれ!?」




飛鳥「遊戯王やる?」

幸子「やらないですよルール知らないですし…他には無いんですか?」

飛鳥「チクタクバンバンなら部屋に取りにいけばあるけど」

幸子「地味ですね…他には?」

飛鳥「バトルドームもあったような…」

幸子「なんでそんな懐かしいオモチャもってるんですか…他は?」

飛鳥「うーん…あ、これはいいものを見つけてしまったようだ」



幸子「なんですかなんですか?」 ワクワク

飛鳥「トランプ」

幸子「王道すぎてコメントに困る……」





飛鳥「トランプを甘く見ないことだ、トランプほど奥深いカードをボクは他に知らない…それほど奥深いものなんだよ…うん…すっごい奥深い…なにこれ…深い…」

幸子「ポキャブラリー貧困になってますよ…眠いんですか?」

飛鳥「眠い?はは、そんなわけ無いだろう?夜はまだまだこれからさ、キミとボクで夜の世界へと入門しよう」

幸子「正直なところは?」

飛鳥「ちょっと眠い」

幸子「…考えてみれば飛鳥さん早朝から仕事でしたもんね、無理はないですよ」

飛鳥「しかし通販番組まではまだだいぶある…寝るわけにもいかないさ」


幸子「アラーム設定して仮眠するっていうのはどうでしょう?」

飛鳥「なるほど、それは名案だ」



幸子「正直ボクもまぁ寝れるなら寝たいですからね、2時半まえにアラームしときますね」

飛鳥「……クゥクゥ」

幸子「寝つきの良さ!!!!」






幸子「まったく…小難しい事言っててもやっぱり子供ですね、まぁ同い年ですが」

飛鳥「……スゥスゥ」


幸子「……」ジ-

飛鳥「……クゥクゥ」

幸子(…黙ってたらただの美少女なんですけどね)

幸子(でも黙ってたらそれは飛鳥さんでは無いですよね…飛鳥さんは飛鳥さんのままでいいかもしれません)



幸子「フワァ…アラームも設定しましたしボクも寝ましょうか」


幸子「おやすみなさい飛鳥さん……んん!?」


幸子「ベッドとられてるんですけど!!!」






ー2時半前ー

ジカンデスケド...
オキルジナンデスケド...
モリクボニハニガオモインデスケド...



幸子「…う、うぅん」

幸子「…森久保さんのボイスアラーム声がか細過ぎて普段なら絶対起きれないですよこれ」

幸子「…布団出したの久しぶりですね、飛鳥さん、始まりますよ」ユサユサ

飛鳥「…クゥクゥ」

幸子「飛鳥さーん」ユサユサ

飛鳥「んー…あと五分…」

幸子「もう始まりますって…貴方が見るって言い出したんでしょうに…」

飛鳥「……ん」

幸子「おはようございます…は何か違いますね、ほら暖かい飲み物でも用意しますから起きてください」

飛鳥「……ん?」

幸子「めちゃくちゃ寝ぼけてますね…なにが飲みたいですか?」

飛鳥「…コーヒー」

幸子「はいはい用意しますね」












幸子「用意しましたよ、どうぞ」

飛鳥「ん…」ゴクッ




飛鳥「にっがい!!!!!」

幸子「エスプレッソ苦手でした?」









飛鳥「さ…流石は幸子、ありがとう完全に目が覚める苦さだったよ」

幸子「せっかくなんでいただきものエスプレッソマシーンで入れたんですが…苦手でしたか?」

飛鳥「まぁ苦さを回避するのは生物としての本能みたいなところがあるからね…」

幸子「ココアでも入れ直しますか?」

飛鳥「いや結構、せっかく幸子が淹れてくれたんだ飲むよ」ズズッ



飛鳥「タダミルクダケモラッテモイイカナ...?」ナミダメ

幸子「ど、どうぞ…」








飛鳥「さて、あと1分ほどで始まるね」

幸子「通販番組ってなんで深夜にやるんでしょうね、昼にもやってますけど昼の方が見る人多いじゃないですか」

飛鳥「諸説あるけど昼だと他にも見る番組があるからね、深夜だと他に見る物が無いからついつい見入ってしまって購買意欲がわいて買ってしまう人も多いらしいよ」

飛鳥「あとこれは主観だけど昼の通販にくらべて深夜の通販の方が『何に使うんだこれ』みたいな商品が多かったりするね」

幸子「深夜のテンションじゃないと買わないってことですか…」

飛鳥「だね、始まるよ」






テレビ『へい!マイケル!どうしたんだそんなしょぼくれた顔して!』

テレビ『それが聞いてくれよダンテ!見たい番組が2つもあるのにうちのクソッたれなテレビは同時に1つしか見れないんだ!ガッデム!』

テレビ『おいおいマイケル!そんな時なコイツに任せな!』

テレビ『なんだいこりゃ?今からバーベキューでもしようってのかい?』

テレビ『ノンノンノン!まぁ見てなって』

テレビ『おいおい嘘だろ!?同時に2つの番組が写ってやがる!なんだいこりゃ!?』



幸子「…同時に2つも写ったら絶対見にくいですよね」

飛鳥「そうかい?サイバーな感じがボクは好きだね」



テレビ『なんと今ならこの専用リモコンもつけちまうぜ!』

テレビ『おいおいこんなサービスしてもいいのか!?ここは一流ホテルじゃないんだぜ!?』ハハハハハハハ!!




幸子「これ普段はリモコン別売りなんですか?」

飛鳥「だね、でも今ならついてくるんだろ?」



テレビ『これだけでつけてなんと59800円でどうだ!』

テレビ『これはうちのワイフを売っぱらっても買わなきゃな!電話番号は〇〇〇ー〇〇〇〇だ!』



幸子「そんなおいそれと手を出せる金額ではないですね」


飛鳥「〇〇〇ー〇〇〇〇…と」スッスッ

幸子「ちょっと待ちましょうか!!?」






飛鳥「なんだい?もう夜なんだから声のトーン落としたほうがいいよ」

幸子「それはすいません…じゃなくて!!え!?買うんですかこれ!?」

飛鳥「便利そうだからね」

幸子「そうですか!?絶対いらないですよこれ!」

飛鳥「…あ、そういうことか』



飛鳥「心配することはないさ…幸子のぶんも一緒に頼むから」

幸子「いらないですよ!!!もしかして飛鳥さんこうやって変なもの買ったりしてません?」

飛鳥「変なものは買ってないさ、この前買った高枝切りバサミもいい商品だよ」

幸子「寮生活で最もいらないものですよそれ!」

幸子「とにかくこれを買うのはもうちょっと待ってからにしましょう!絶対に後悔しますよ!!」

飛鳥「まぁ幸子がそこまでいうなら……」

幸子「よかった……」



テレビ『次の商品はこれ!なんとマイナスイオンが出る包丁だ!』

飛鳥「!!」ガタッ!!

幸子「買わせないですからね!!?」






飛鳥「なぜ止めるんだ幸子!ボクがマイナスイオンを発生させるのがそんなに嫌かい!?」

幸子「別に貴方が発生させるわけではないですよ!!?そもそも料理とするんですか!?」



飛鳥「しないさ、インテリアに置くつもりだからね」

幸子「無駄の極みですよそんなもの!!」

飛鳥「部屋の片隅に置かれた包丁…ふふ、皆と同じだってことを嫌うボクにピッタリだと思わないかい?」

幸子「もう飛鳥さんそれは中二病とか関係ないです!!病んでますよそんなインテリア!!」

飛鳥「病んでる…?あぁ、確かに病んでるかもしれないね、しかしそれは君達のいう病みなんかでは無いさ、言うならばそれは『病』ではなく『闇』…ボクが抱える影の世界には闇があるからね」

幸子「ええいもう!うるさいんですよ!!」バシ-ンッ!!

飛鳥「ビンタサレタイタイアトウルサクシテスイマセンデシタ!!!」














幸子「あ…すいませんつい興奮して手が…」

飛鳥「まさか幸子にビンタされる日がくるなんて…ビックリした…」



飛鳥「だがそのおかげで目が覚めたよ幸子…」

幸子「いやもう夜遅いので覚まされてもこまりますよ」

飛鳥「そういうことじゃなくてね、なんにせよボクは目が覚めたんだ…もう二度と通販で変な物なんて買わないよ、なんなら今持ってる物もすべてクーリングオフしてやるさ」

幸子「いや必要なものは置いときましょう」


飛鳥「そう…今のボクはいわば新しい二宮飛鳥!もう通販なんて見ないと誓おう」

幸子「いや明日やるんですよボク達が!!!」

飛鳥「やらない!」

幸子「やるんです!!」

飛鳥「やらないさ!!」

幸子「やります!!」

飛鳥「やらないもん!!」

幸子「やるんですってば!!」







のあ『こうして2人は深夜特有のよくわからないテンションのまま夜を明かしたわ』







ー番組撮影当日ー



幸子「……フワァ」アクビ

飛鳥「ネムイ...」



幸子「…結局あの後一睡もできませんでしたね」

飛鳥「だね…それに途中でなぜか酔ってる楓さん達が乱入してきたし」

幸子「ありましたね、何がしたかったんでしょうかあの人」

飛鳥「最終的には幸子のベッドのシーツ剥ぎ取ってどこかへ走り出したからね、さすがのボクも理解の範疇をこえたよ」









幸子「それになんだかんだで通販の事なにもわかりませんでしたし…」

飛鳥「心配ないさ、幸子が出来ないことはボクがやる」



飛鳥「ボクの出来ないことは幸子がやってくれればいい、それが友達ってものだろう?」

幸子「飛鳥さん……ふふ、そうですね、ボクと飛鳥さんはと、と、友達ですから……」///

飛鳥「だろう?またスカイダイビングの仕事かわりによろしくおねがいするよ」

幸子「せっかく良い話だったのに!!!!」







ー撮影開始ー


飛鳥『ボクという絶対不変の存在がいる限り失敗はないさ、幸子はそこで構えてくれればそれでいい』



幸子(とか言ってましたけど本当に大丈夫でしょうか…不安しかないんですけど)



幸子「テレビの前の皆さんこんにちわ、ふふん!ボクみたいな可愛いアイドルから挨拶されるなんて視聴者さんは本当に幸せ者ですね!」

飛鳥「……」

幸子「…飛鳥さん?カメラまわってますよ」


飛鳥「え…あ……え!?」

幸子「飛鳥さん!?」

飛鳥「あばっ、飛鳥です、はい、二宮で、で、ありんす!」

幸子「ありんす!?」


飛鳥「あり…あり…アリーヴェデルチ!!」

幸子「それ別れの言葉ですよね!?なんでそんなに緊張してるんですか!!?」


飛鳥「あぱっき、き、緊張で……う、腕が震える…!!」ガクガクガク!!




飛鳥「なーんてこと、皆もあるだろう?」

幸子(あー!!なんかすごい通販っぽい!!)








飛鳥「そこで紹介する商品がこれ、【リラックスCD】だ」

飛鳥「このCDに入っているのはいわゆる環境音と言われるリラックス効果のある音楽ばかり、眠れない夜や緊張で震える会議前などにぜひともオススメしたい一品だね」

幸子(す、すごい!ちゃんと通販になってますよ飛鳥さん!!)


飛鳥「え?なるほど…聞きたくてもミュージックプレイヤーを持っていない、か」



飛鳥「そーんなこと、誰しもあるよね?」

幸子「まさかのダブルあるよね!?」






飛鳥「そこで紹介したいのがこれ、ボクも愛用している『カセットテープ』さ」

幸子「売る気あります!?」

飛鳥「もちろんだよ幸子、よく聞いてくれ」


飛鳥「なんとこのカセットテープはカセットを再生できるしさっきのリラックス効果のあるCDはカセット版も販売されているからなにも困ることはないってことさ」

飛鳥「それにこのカセットテープはなんと録音機能つき、さらにはラジオも聞くことができる。どうだい幸子?便利だろう?」

幸子「まぁスマホさえあれば事足りる気もしますが…」


飛鳥「ふふふ、だろうね」

飛鳥「しかしこのカセットテープにはもう1つ秘密があるのさ」

幸子「秘密ですか?」



飛鳥「デレラジとデレパしかラジオが聴けない」

幸子「それ欠陥ですよね」




飛鳥「欠陥商品を売るわけないだろう?これは欠陥じゃなくて個性さ」

飛鳥「それに逆に考えてみればデレパとデレラジしか聞かない人にはきっと便利だよ」

幸子「便利ってなんでしょう」


飛鳥「さぁこのリラックスCDとカセットテープ、今お買い上げのお客様には特別にボクと幸子のサインをCDの裏面に書き込んでおこう」カキカキ

幸子「いやCD聴けなくなりますよ!!」

飛鳥「いいんだよ、本命はカセットさ」

飛鳥「このサインつきCDとカセットテープ、合わせて18,000円でどうかな?ボクなら迷わず電話するけどね」

幸子「…ボクは正直いらないですが、お願いします」




飛鳥「まったく幸子は通販で商品をいらないとは…」

幸子「う…そうですね、軽率な発言でした」

飛鳥「でもそんな幸子にオススメの商品があるんだ、見てくれるかい?」

幸子「オススメ、ですか?」



飛鳥「愛犬ロボ シブリンちゃんさ」

幸子「名前からして絶対にいらないんですけど!!」






飛鳥「ちなみにこんな感じなんだけど」


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幸子「いや完全にいらないですよ!!なんですかこれ!?」

飛鳥「幸子やボクのように1人で暮らすのはとても寂しいからね、そんな寂しさを埋めてくれるのがこの愛犬ロボシブリンさ」


飛鳥「シブリンは賢い犬でね、なんとボタンを押すと…」カチッ



シブリン『悪くないかな』


飛鳥「話し相手にもなってくれるよ」

幸子「なにが悪くないんですか!!?」







飛鳥「強情だね幸子は…そうだ、実際に愛用してる彼女の声を聞いてみるといい」


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幸子「なんですかこのカオス空間!!?ていうか渋谷さん買っちゃったんですか!?」


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凛『このシブリンが我が家に来てからハナコも大喜びでね、いっつも遊び相手になってもらってるよ』


幸子「自分の顔と同じものが犬と遊んでるってどんな心境でそれを見てるんですかこの人!!?」







飛鳥「この愛犬ロボ シブリン、お値段すえおき9800円だ」


飛鳥「さぁ君も孤独な夜から抜けだそう」


幸子「かわりにうなされる事になりそうなんですが…」



ハイカット-




飛鳥「ふぅ、いい仕事したね幸子」

幸子「絶対にこの番組もう二度と呼ばれませんよボク達…」


モバP「おつかれさまだな、2人とも」

モバP「なかなか良かったと思うぞ」

飛鳥「まぁなんてことはないさ、楽しい仕事だったよ」

幸子「できればボクはもうやりたくないですよ…」


モバP「ははは、ところであの愛犬ロボあるだろ?」

モバP「あれ、サンプルが1つあるから2人のどちらかに差し上げてくれってさ」


飛鳥「……」

幸子「……」




飛鳥、幸子『最初はグー!!!ジャンケンポン!!!!』







ー二週間後ー



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幸子「ジャンケンで負けて飛鳥さんに押し付けられましたが…案外あると楽しいですねこれ」



シブリン『悪くないかな』



幸子「本物だと餌代なんか色々とありますがこれならそんな心配もありませんし…まぁ顔が渋谷さんである必要が無いですけど」



ガチャ

飛鳥「お邪魔するよ幸子…うわびっくりした」

シブリン『悪くないかな』

幸子「飛鳥さん、どうかしたんですか?」

飛鳥「あぁ、プロデューサーからの伝言でね」

飛鳥「なんでもあの通販番組来週で終わりらしいよ、たった3話だけしか放送できないみたいだね」

幸子「まぁ初回がボク達ですからね…今思えば悪いことしてしまいました」


飛鳥「いや、二回目の放送で時子さんがムチの紹介をしだしてクレームが殺到したらしいよ」

幸子「なにしてるんですかあの人…」



飛鳥「そして1つ伝言さ」


飛鳥「なんでも愛犬ロボが大好評だったらしくてね、次は愛犬ロボ コシミズを販売したいらしいよ」

幸子「絶対に嫌です!!!!!」



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発売されました



ー終わりー






以上です、ありがとうございました

初めてコラを作ってみたんですが楽しいものですね、今から飛鳥の・ぎコラつくってきます



過去作
モバP「アイドルの飼い方」シリーズ

2人の出てる過去作
二宮飛鳥「子守唄を君へ」

二宮飛鳥「幸子、キミは友達が多いのか?」


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