モバマス百合百景 その2 (136)


タイトル通りのモバマス百合モノですので苦手&嫌いな方はごめんなさい
あとタイトルに「百景」とありますが、別に百話もありません。

その2とありますが基本的に前回とは繋がってません。
前回→ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450257774

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450529723

【Let's Go Lazy】







フレ「…」スヤスヤ


志希「…」スニャスニャ


フレ「…」クースカ


志希「…」スーハス



PiPiPiPi!!!!



フレ「んんっ……ん!」ベシンッ


Pi…


フレ「…」スヤスヤ

志希「…」スニャスニャ

~3時間経過~




志希「ふわあああ…ねむい…」

フレ「ねむいねぇ…」

志希「……ねたい」

フレ「…寝たねぇ」

志希「…んにゃあああっ」バターン

フレ「…んもう、仕方のない志希ちゃんだねぇ」ポフン

志希「えへへ~………スンスン…ハスハス………ふにゃあ~」モゾモゾ

フレ「よしよ~し、いい子いい子ぉ~♪」ナデナデ

志希「んふふー…フレデリカちゃん独り占めー」

フレ「じめられちゃったかー」

志希「じめじめー」

フレ「そんなことないよー?さっぱりしてるよー?」

志希「しめしめ?」

フレ「悪巧みだ」

志希「ひめひめ?」

フレ「照れるなぁ~♪」

志希「にゃははー♪」

フレ「えへへー♪」




~そんな感じで2時間経過~

フレ「今日何しよっかぁ?」

志希「んー何しよっか?」

フレ「何かする?」

志希「何したい?」

フレ「何もしなーい♪」

志希「それだー♪」

フレ「でもでも、ご飯くらいは食べようとおもうんだけど、どうかな?」

志希「さんせー!」

フレ「よぉ~し!フレちゃんの愛情たっぷり手料理の残りをチンして温めたヤツを特別に食べさせてあげよう~」

志希「いぇ~い、福福~♪」

フレ「ふくふくちゃままだよ~」

志希「ん?何かソレちがくない?」

フレ「あれ?そだっけ?」

志希「それ、ぶくぶくでしょ」

フレ「あ、そっかぁ~♪志希ちゃん物知り~」

志希「えっへん☆」

フレ「じゃそこで待っててねー」

志希「うん、大人しく?」

フレ「んー…大人っぽく!」

志希「いいわよん♪」

フレ「行ってくるわねん♪」

志希「よろしくってよ♪」



トテトテ…

フレ「~♪」

志希「…」ゴロゴロ

フレ「お~シャンゼリゼ~♪」

志希「あれ~?フレちゃん怒りのテーマは~?」

フレ「んー?あれは期間限定~」

志希「そーなんだー、でもなんでそれなの?」

フレ「んー?聞きたい?」

志希「聞きたい!」

フレ「それわねぇ…」

志希「それは…?」

フレ「キャラ作りなんだよ!」

志希「大事!!」

フレ「アハハハハハハッ!あ、そういえばさ『だいじ』って『おおごと』っても読むよね?」

志希「まぁ意味はそのままで『だいじ』とも言うしね」

フレ「それって大事だから大事なの?それとも大事だから大事なの?」

志希「?」

フレ「?」

志希「お~シャンゼリゼ~♪」

フレ「お~シャンゼリゼ~♪」

志希「そこしか知らないんだね」

フレ「うん知らない!」

志希「にゃはははははは!…でも私もなんかテーマソング決めようかな~」

フレ「欲しいの?でも素人にはあんまりオススメしないよぉ?」

志希「玄人なの?」

フレ「苦労人です!」ドヤァ

志希「んー…2点」

フレ「あちゃー…志希ちゃん採点キビシーよー」

志希「にゃははー♪でも何にしようかな~」

フレ「やっぱりケミカルなヤツ?」

志希「ケミカル・ブラザーズ?」

フレ「ブラザーなの?」


チラッ


志希「付いてない!」

フレ「知ってるー♪」

志希「あっ、ケミストリーがいるじゃん」

フレ「おー忘れてた」

志希「な~つくさや~♪」

フレ「カエル飛び込むの?」

志希「?」

フレ「?」

志希「あ、香水ってことでPerfumeでもいいじゃん」

フレ「おー!か~わい~♪」

志希「でしょー」

フレ「確かに、志希ちゃんパヒュームって感じする~」

志希「へへー………ん?パフュームだよね?」

フレ「??そうだよ、パヒューム」

志希「パフューム」

フレ「パヒューム」

志希「perfume」←英語発音

フレ「…………ぺぁひゅ~む」

志希「ぷふっ!アハハハハハハハハハハッ!!!アハハッアハハハハハハハハハハッ!!」

フレ「もー、志希ちゃん笑い過ぎじゃない?」

志希「…はあはあ………もう一回…もう一回言って…」

フレ「…………ぺぁひゅ~…んむっ!」

志希「アハハハハハハハハハハッ!!なに…なに最後…ハハハハハハハハッ!!」

フレ「えー?それはもちろんフレちゃんフェロモンをこう、唇から…んむっ!!」

志希「アハハハハハハハハハ!!待って…死んじゃう…アハハハハハハハハハ!!!」






フレ「ハイ、お待たせ~」

志希「わーい♪」

フレ「志希ちゃん志希ちゃん、上着着ないとスープはねるよ?」

志希「おー、でもそしたらお風呂入ればよくない?」

フレ「なるほど~」

志希「フレちゃんこそズボン穿いたら?椅子冷たいよ?」

フレ「パンツ穿いてるからセーフ」

志希「なるほど~パンツだもんね~」

フレ「ねー♪…ちめたっ!」

志希「あー言わんこっちゃなーい」

フレ「ううう…私のズボン…ズボンは…」

志希「あ、ごめん。椅子冷たいからお尻に敷いてた」

フレ「わぉ」

志希「殿、暖めておきました~」

フレ「どれどれ…わ~ぉ!ぬる~い♪」

志希「だよね~♪」






志希「フレちゃーん、お風呂沸いたよー」

フレ「はいはーい先入っててー」

志希「はーい」


チャポン…


志希「ふぃー…」

志希「………来ないな…」



ゴソゴソ…

ガラッ



志希「おっ、来た来た」

フレ「ちゃらら~♪」

志希「あははっ☆なになに?ストリップ?」

フレ「ちゃ~ら~ん♪」ファサ…

志希「いいぞいいぞー♪ひゅーひゅー!」

フレ「ちゃららら~ら~ちゃ~らで~り~か~♪」ファサ…

志希「いぇいいぇーい♪」

フレ「こんばんわ…今夜、お相手をさせていただきます…宮本です」

志希「うむ、くるしゅうなーい」

フレ「それでは…失礼しまーす☆」

志希「なんもせず入るんかーい」

フレ「え~、だって裸じゃ寒いも~ん」

志希「仕方ないなあ、おいで~一ノ瀬志希の人間布団、名づけて志希布団だよー」

フレ「やったー☆ふとんて言うか座椅子だけどね~…おほん、それでは失礼します…」

志希「どうぞどうぞ」

フレ「お~志希ちゃんのおっぱい柔らか~い♪わっふー☆」

志希「もうあんまりぱふんぱふんしないでよー…じゃないと……」

フレ「じゃないとー?」パフンパフン

志希「こうだー!!」モニュモニュ

フレ「アハハハハハッ!くすぐったいくすぐったいってー!」

志希「Oh!Yes!Yes!」モニュモニュ

フレ「いえすいえーす!」








フレ「志希ちゃんてさー、アタシと2人の時にケミカルな話しないよねー」

志希「うーん?…ま、そだねー。必要ないし」

フレ「他の人には必要だからしてるの?」

志希「んー…内緒☆」

フレ「あ、ズルーい」

志希「あははー」

フレ「ま、いいけどー」

志希「………………あのさ」

フレ「なにー?」

志希「もしも…あたしがこのお風呂に媚薬入れてるって言ったらどうする?」

フレ「んー…」


志希「……」


フレ「どうもしないかな」

志希「そうなの?」

フレ「だってさぁ、わざわざそんな事するって事は志希ちゃんから求められてるってことだよねー?」

志希「まぁそうだね」

フレ「それって嬉しくない?だって誰かから好かれたり求められたりって凄いことだよ?」

志希「おおーアイドルっぽい」

フレ「それに」

志希「それに?」

フレ「志希ちゃんはそういうことしないって、アタシ思うなー♪本気であればあるほどね☆」

志希「お?殺し文句かにゃ~?」

フレ「薬盛られてるから殺されるのは私だけどね~♪嗚呼…そういえば体の芯が熱くっ…」

志希「おおー効いてる~さすが効き湯~♪」

フレ「ふつー♪」

志希「あははははは♪」







フレ「はぁ~…何もしないまま休日が終わろうとしてる…」

志希「したじゃーん、寝てー起きてーゴロゴロしてーご飯食べてーお風呂入ってー」

フレ「わお!いっぱいしてる~♪」

志希「でしょー?」

フレ「じゃあ、今日のやること終了ー!やる気おーふ」

志希「じゃ、あたしもー」

フレ「はあああ……………………………あー!!」

志希「どうしたの?」

フレ「大学の課題…やってない……」

志希「あちゃー」

フレ「うわあああん!志希ちゃん手伝ってー!!」

志希「えー、あたしー学校の宿題とか学校でおわしてきちゃうから宿題の仕方わかんなーい」

フレ「そんなぁ~」

志希「あ、いい方法教えよっか」

フレ「ホントに!?」

志希「それはねー…」

フレ「うんうん…」









志希「い・ろ・じ・か・け♪」




フレ「………」

志希「にゃははー☆なんちゃってー」

フレ「………よし、アタシもう一回お風呂で女磨いてくる」

志希「ん、待ってごめん。やっぱ手伝わせて」

という訳で「一ノ瀬さん×宮本さん」編おしまい。



タイトルは個人的に敬愛するプリンス殿下の代表曲からとったけど、お話のイメージはフランスのヒップホップバンドHocus Pocusの雰囲気を目指したんです。っていうクッソ香ばしい話しとくな。ハスハス

ごちうさ観てから次上げようと思ってみたら、何だこれは…たまげたなぁ


前回同様リクエストは思いついたやつだけ書いてきますね。(いつ書くとは言ってない)


とりあえず書き溜め分投げます↓

【ダブルプリンセス・ツインプリンス】






沙紀「………遅いなぁ」


テッテッテッ


櫂「よっ、おまたせー!沙紀ちゃん」

沙紀「櫂くん…お待たせー!じゃないっすよ~遅刻っすよ?」

櫂「ごめんごめん、何か迷子っぽい子がいて放っとけなくて」

沙紀「え?大丈夫だったんすかソレ」

櫂「迷子かと思ったら、欲しいものを親が買ってくれなくて離れて拗ねてるだけだった」

沙紀「あー…子供らしい行動っすね」

櫂「ま、という訳で…許してくれるよね?」

沙紀「………信じましょうっ」

櫂「よしっ!で、どこ行くの?」

沙紀「んー…今日はお任せするっす」

櫂「はい?」

沙紀「今日は櫂くんにエスコートしてもらう事にしました。今」

櫂「えっ、ちょ…何それ!?」

沙紀「元々大して決めて無くって、二人で決めようかと思ってたんすけど、遅刻した罰ってことで」

櫂「許してくれるんじゃないの!?」

沙紀「『信じる』とは言ったっすけど、『許す』とは言ってないっすよ~♪」

櫂「えー!」

沙紀「さっ、エスコートしてくださいな。櫂くん☆」

櫂「ちょっ、危なっ!?くっつくなって!」






櫂「だいたいさぁ~何であたしが彼氏役なわけ?」

沙紀「え?だって遅刻したじゃないっすか」

櫂「そりゃそうだけど、だからって別にあたしが彼氏役やる必要なくない?」

沙紀「身長アタシの方が小さいし」

櫂「いや、そうだけど」

沙紀「アタシの方が年下だし」

櫂「それ関係ないでしょ」

沙紀「肩幅だってアタシの方が…」

櫂「ていっ」ビシッ

沙紀「いたっ!?何するんすか!」

櫂「次肩幅の事言ったらねじるよ?」

沙紀「いいじゃないっすか、逞しくて素敵っすよ」

櫂「…」ギリギリギリ

沙紀「痛い痛い痛いっ!!?」

櫂「ふんっ!どうせ水泳しか知らなくて肩幅デカい男女ですよーっだ」

沙紀「そこまで言ってないじゃないっすか~それに胸のサイズは一緒っすよ?」

櫂「あたしは後背筋とか筋肉の分があるから、単純な量は沙紀ちゃんの方が上でしょ」

沙紀「そうっすかねぇ…」ボヨン

櫂「そうよ」ポヨン







櫂「という訳で、はい、服を見るよ」

沙紀「おおー…え…」

櫂「ほら、これなんて似合うんじゃない?」

沙紀「いやここ…むしろ卯月ちゃんとかかな子ちゃん向けっすよね…?」

櫂「そう?沙紀ちゃんも似合うと思うけど?」

沙紀「無理!無理っすよ!こんな淡いピンクのスカートなんて…」

櫂「沙紀ちゃんパンツ多いからたまにはいいんじゃない?今日もパンツだし」

沙紀「そうでも無いっすよ?衣装はスカートも結構あるし…」

櫂「そうだっけ?」

沙紀「こないだこずえちゃんと3人でユニット組んだとき、アタシスカートだったじゃないっすか」

櫂「あー、そっか」

沙紀「だいたいその時は櫂くんがホットパンツだったし…ていうか櫂くんこそスカート少なくないっすか?」

櫂「あたしはホラ…水着も多いからセーフ」

沙紀「ダメっす、櫂くんもスカート見ましょ」

櫂「えー…」







沙紀「あ、化粧品いいすか?」

櫂「いるの?」

沙紀「馬鹿にしてますね?」

櫂「褒めてる」

沙紀「そうっすか…まぁ化粧水だけっすけど…えっと」

櫂「…」

沙紀「…あ、あったあった」

櫂「ねえ沙紀ちゃんコレ、どうかな?」

沙紀「え?…口紅っすか?」

櫂「うん。こっちの薄いピンクより、赤に近いほうがいいかな?」

沙紀「櫂くんも女子っすね」

櫂「ふふーん」

沙紀「こないだまで化粧品選びで岸部さんとか衛藤さんに相談しまくってたくせに…」

櫂「だからこそ、でしょ」

沙紀「まぁそれも確かに。ふーむ…やっぱりこっちの薄いピンクじゃないっすかね。櫂くんならこっちの真っ赤なルージュも似合うっすけど…」

櫂「けど?」

沙紀「合わせる服、ないっすよね?」

櫂「…それもそうね、じゃこっちで。沙紀ちゃんもどう?」

沙紀「いえ、アタシは別に…しかし彼氏役の櫂くんが口紅買うってなんかアレっすね」

櫂「彼女役が口紅に興味わかないのもアレだけどね」








櫂「ちょっとそこで休憩してこっか」

沙紀「櫂くん…いくら彼氏役だからってホテルに誘うのはちょっと引くっす…」

櫂「そ こ の 『 喫 茶 店 』 で 休 憩 し て い こ う か?」

沙紀「『ホテル喫茶店』なんて変わった名前っすね」

櫂「ねじる」

沙紀「ごめんなさい」

櫂「で、どうすんの?」

沙紀「いきます。いきましょう」

櫂「はいはい…あ、でも地元に『べんきょう部屋』ってホテルあったから案外あるかもね。ホテル喫茶店」

沙紀「それ、何勉強するんすか」

櫂「ねじっとくね」

沙紀「なんでっすか!?いたたたっ!?」

櫂「女子に対するセクハラ」

沙紀「女子をねじるのはどうなんすか…」








櫂「えっとソイラテ、トールで」

沙紀「アタシは…普通のドリップコーヒーで」




櫂「席ここでいい?」

沙紀「いいっすよ」

櫂「よっ…しかしドリップコーヒーって…」

沙紀「え?なんか変すか?」

櫂「いや何か…男の子っぽいなって」

沙紀「偏見っすよ…それ言ったらソイラテって」

櫂「なっ、別にいいじゃん!体に気い使ってんの!」

沙紀「さすがアスリート」

櫂「…元ね」

沙紀「あっ……ごめんなさい」

櫂「え…?あ!?違う違う!気にしないで別に水泳辞めたの気にしてる訳じゃないから!!」

沙紀「そうっすか…?」

櫂「ほんとほんと、どうせあのままやったってプロになれるか怪しかったんだし、今の仕事を後悔しちゃいないよ」

沙紀「なら良かったっす」

櫂「あははは…」

沙紀「…」

櫂「…」

沙紀「……………」

櫂「…………………あのさ…」

沙紀「…はい?」

櫂「行きたいとこあるんだけど…いいかな?」

沙紀「?」









沙紀「水族館…すか」

櫂「うん…」

沙紀「櫂くんらしいっすね」

櫂「いいでしょ別に…さてと、ちょっとそこのベンチで待ってて」

沙紀「へ?」

櫂「いいから!トイレだよ」

沙紀「ああ、そういうことっすね」













櫂「おまたせ」

沙紀「あぁ、おかえりなさ…い?」

櫂「…どうかな?」

沙紀「さっき買った服…着てきちゃったんすか?」

櫂「うん…ワンピースなんて久しぶりだったから苦戦しちゃった…アハハハ」

沙紀「…かわいいっす」

櫂「え?あ、そっ…そうかな?いやー良かった…こんな服もってないからさー」

沙紀「アタシ、それ好きっすよ」

櫂「あはは……っはい!じゃあ行くよ!興味のあるなし関係なく付き合ってもらうからね!」

沙紀「やれやれ…攻守交替っすね」








櫂「んー…満喫したー!どうだった?」

沙紀「くらげ…次の作品モチーフはくらげにしてみようかな」

櫂「あははっ沙紀ちゃんらしい感想だ」

沙紀「もう暗くなりそうっすね」

櫂「ほんとだ…今日はこの辺でお開きにしよっか」

沙紀「そうっすね。駅まで送るっすよ」

櫂「ひゅ~っイケメンの台詞だね!あ、でもその前に……ハイ、コレ」

沙紀「え…これって…さっき買った」

櫂「うん、口紅。今日は元々あたしが彼氏だったんだから、プレゼント」

沙紀「いや、そんな悪いっすよ」

櫂「いいの、遅刻したお詫び」

沙紀「そんな…」

櫂「ねじるけど」

沙紀「なんでっすか!?」

櫂「じゃあいいから受け取って。四の五の言わず」

沙紀「…ありがとうございます」

櫂「よろしい!……………どした?」

沙紀「いや…あはは…あんまりこういうの付けないんで、似合うかなって…」

櫂「絶対似合うって!あっ、じゃあ塗ってあげるね、ちょっとそこ座って」

沙紀「えっ…ちょっ…いたたた!…ねじれてるねじれてる!!?」






櫂「よしっと……はい、鏡…どう?」

沙紀「…えっと…………いい感じっすね」

櫂「それだけ?」

沙紀「………………かわいいと思うっす」

櫂「でしょ?」

沙紀「………」

櫂「どしたの?ほら、もっとよく見て!こっちの角度!こっちの角度からも!」

沙紀「…………ああああああっ!もう止めて欲しいっす!!恥ずかしい!恥ずかしいから!!」

櫂「はっはっはー!年上の彼氏に逆らうんじゃなーい!!」

沙紀「やっ!ちょっ…やめっ……」

櫂「かわいい!かわいいよ沙紀!」

沙紀「聞こえない!聞こえないっすよー!!」

櫂「あははははははははっ!!沙紀ちゃんってば真っ赤になってかわいー♪」

沙紀「うぅ……」

櫂「ふふっ、最後にひと笑いしたところで、そろそろ行きますか♪」

沙紀「……………櫂くん」

櫂「んー?な…」



チュ



櫂「!!!!???」

沙紀「…んっ」


…ゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!



櫂「ーッ!!!ーッ!!!!??」





スッ…



櫂「ぷはっ!……えっ!?はっ!?なに!?自分なにやっとねんホンマ!?」

沙紀「…知らなかったっすか?アタシの趣味はペイントっすよ」

櫂「はい!?」

沙紀「…鏡」

櫂「えっ…………あっ…口紅……」

沙紀「………………似合ってて…かわいい……っす」

櫂「っ…!?」

沙紀「………」

櫂「……あっ…ありがと」

沙紀「………櫂くん顔赤いっすよ」

櫂「なっ!?お互い様やろ!!?」

沙紀「へへへ…いっしょっすね」

櫂「…そ、そうね」

沙紀「口紅、貸してください。塗りなおしてあげますよ」

櫂「あ…うん」

沙紀「間接キスっすね」

櫂「ぶっ!このタイミングで言う!?」

沙紀「いいじゃないっすかさっき直接したんですし」

櫂「だから気になるの!!」

沙紀「はい、静かにして」

櫂「むー…」

沙紀「…」

櫂「…」

沙紀「ハイ、オッケーっす。馴染ませてみてください」






チュッ




沙紀「………自分の唇でやってもらえます?」

櫂「…お返し」

沙紀「…どうも」

櫂「…どうかな?」

沙紀「かわいいです。すごく」

櫂「………えへへっ」

沙紀「さて…今度こそいきますか櫂く………こほん…行こうか、櫂」

櫂「…今さら彼氏面?」

沙紀「ええ、アタシの彼氏がスカート穿いて口紅付けてるのでそうしようかと」

櫂「奇遇だね。あたしの彼氏も口紅してるの。パンツだし」

沙紀「あははっ、お互い苦労するっすね。彼女として」

櫂「ほんとね」

沙紀「ほんとっす」

櫂「…ぷふっ」



櫂・沙紀「アハハハハハハ…」

「櫂×沙紀」編おしまい。



そろそろ沙紀のドレス姿とか女子全振りの格好見たいですね。

やることあるので次のお話は明日にでも上げます。

【せいちょう】



~更衣室~



ガチャ


晴「おーい光サッカーしようぜ」

光「えー、やだよ。こないだちひろさんに怒られたじゃん」

晴「大丈夫だって、前は花壇にボールがいったから怒られただけだし」

光「やだ。晴って最初はいっつもそういって緩いボール蹴ってくるけど、だんだん強くなってくるじゃん」

晴「そんなことねーよ。その時は光が止めればいいじゃん」

光「それが出来ないから花壇に突っ込んだんだよ!」

晴「いいじゃん別に~なぁ頼むよ光くらいしかいないんだよ~橘はサッカーやらねえし、ほたるは花壇に頭から突っ込みそうになるし~」

光「いーやーだ!」

晴「そんなぁ…いいだろ別に」グッ


モニュ


光「おわっ!…っと、もう危ないだろ、更衣室で暴れたら……全く…晴は子供だなぁ」



シュル…



晴「…あ………」

光「?」








~クローネのお部屋~


ありす「おはようございま…あれ?…まだ誰も来てない……」

ありす「まぁ、いいです。みんなが来るまで調べ物でも…」







ダダダダダダダッ


バァンッ!!


晴「たちばなあああああああああ!!!!」

ありす「きゃあ!?は…晴さん!?おっ…脅かさないでください!!」

晴「光が…光が……!!」

ありす「落ち着いてください!どうしたんですか!」

晴「光が…」

ありす「…はい……」ゴクリ










晴「ブラジャー付けてた!!」











ありす「……はい?」

晴「光が!光がだぞ!しかもスポーツブラとかそういうのじゃない何かこう…大人なヤツ!信じらんねえだろ!?」

ありす「いえ、まったく」

晴「なんでだよ!」

ありす「それはこっちの台詞です…何が信じられないんですか」

晴「だって光だぞ?」

ありす「意味がわかりません。確かに光さんは晴さんと同じくらい子供っぽ…活発で男の子っぽいですが、私たちより2歳上なんですよ?」

晴「そりゃ、そうだけどさ…」

ありす「だいたい、いつも一緒に事務所で騒いでて気づかなかったんですか?明らかに女性的な体つきです」

晴「いや…まぁそうだけど」

ありす「はぁ…何がそこまで不満なんですか、光さんがブラをしてると何か困るんですか?」

晴「いや、困るって言うか…その…」

ありす「もう…馬鹿なこと言ってないで大人しくしててください。私はする事があるんです」

晴「…」

ありす「…」

晴「………なぁ、橘はブラジャーしてるのか?」

ありす「なっ!?なんですか急に!?」

晴「いいから教えろよ」

ありす「嫌です!教えません!」

晴「いいじゃん別に!」

ありす「嫌です!」

晴「ケチッ!」

ありす「ケチでいいです!」

晴「むー…見せろ!」ガバッ

ありす「なっ!?何するんですか!?ちょっ…やめてください!」

晴「くっ…このっ!」

ありす「やめてください!!服が皺になるじゃないですか!!」

晴「ぐっ…このおっ!!」バッ





ペローン


ペターン




晴「良かったぁー…ありすも仲間だ」

ありす「ひ…ぃ………いやああああああああああああああ!!!?」






バシーンッ!




晴「いってー……何も叩くことないだろー…女同士なんだし…」

ありす「人の服を捲っておいてまだ言いますか!!?………うぅ…しかも下着ごと…」

晴「ぺったんこで良かったわ」

ありす「うるさいです!!」

晴「…ちぇー」

ありす「うぅ…」

晴「はぁ…俺も出てくんのかなー…胸

ありす「当たり前じゃないですか。晴さんも女の子なんですから」

晴「嫌だなぁ…」

ありす「どうしてですか?」

晴「だってさぁ…くるみとか胸が邪魔で足元見えないんだぜ?いっつも転んでるし」

ありす「くるみさんのアレは異常なだけですし…転ぶのは他の要因もあります」

晴「足元見えねぇとか絶対無理だよ…サッカーできねぇじゃん…」

ありす「まぁ晴さんはそうでしょうね…私は早く大きくなって欲しいですね。背も胸も」

晴「まぁ橘はオタクっぽいし邪魔になんないだろうな」

ありす「どこがオタクなんですか!」

晴「だっていっつもタブレット見てるじゃん」

ありす「たったそれだけじゃないですか!…全く、そのうち晴さんより大きくなりますからね」

晴「はぁ?絶対オレの方が身長デカくなるし!」

ありす「いいえ、私です。文香さんのようなスタイルになる予定なんですから。」

晴「いいや、絶対ありすは珠美体系だね!」

ありす「晴さんこそ、ずっとそのままかも知れませんよ!」

晴「ぐぬぬぬ…」

ありす「むー…」









ありす「わかりました。こうしましょう、今から私のタブレットで身長を伸ばす方法と胸を小さくする方法を調べましょう」

晴「なるほど、いいかもしんねーな」

ありす「えっと…」

晴「早くしろよー」

ありす「待っててください…」




ありす「身長を伸ばすためには規則正しい生活とたんぱく質多めの食事ですね」

晴「もうやってるんだけどな…」

ありす「初潮が遅い人は身長も伸びやすいみたいですよ」

晴「……橘来た?」

ありす「っ…!!!!!??」ベシンッベシンッ

晴「イタイイタイ!!叩くな!叩くなって!!」

ありす「不規則な生活やストレスが多い生活をしてると胸が大きくならないみたいですね」

晴「マジかじゃあ夜更かしを…あれ?さっき身長を伸ばすには規則正しい生活って…」

ありす「そうですね」

晴「むー…」




ありす「第二次性徴期に幸せな恋愛をした人は胸の大きな人が多い…」

晴「は?何だそれ」

ありす「女性ホルモンが関係しているみたいです」

晴「はー、じゃあオレは大丈夫だな。恋愛とか興味ねえし」

ありす「良かったじゃないですか。胸がぺったんこで済みそうですよ」

晴「…何かムカつくな」

ありす「わがまま言わないでください」

晴「でも橘も恋愛してないじゃん」

ありす「なっ!?」

晴「え、してんの?」

ありす「それは!!………してないですけど…」

晴「ダメじゃん」

ありす「こ…これからします!…その予定です…」

晴「人を好きになる予定って凄いな橘」

ありす「っ………!」

晴「あーあ、結局良くわかんねえじゃん。もうさ、直接聞きにいこうぜ」

ありす「聞くって誰にですか?」

晴「実際に身長がある人に聞きに行こうってこと」

ありす「きらりさんとかですか?」

晴「あーでもきらりって胸もあるよな。胸の小さい人がいいなー…あ、藍子に聞いて…」

ありす「やめてあげてください」

晴「え、いやでも…」

ありす「やめてあげてください」

晴「お…おう」








晴「はぁ…じゃあどうすんだよ」

ありす「…揉めば大きくなるでしょうか?」

晴「え…?どこを」

ありす「どこって……む…胸に決まってるじゃないですか!!」

晴「あ、そっか。橘は胸だもんな。いいなーオレなんてどこ揉んだらいいんだよ…」

ありす「頭…背中とかじゃないですか?」

晴「なるかなー」モミモミ

ありす「ならないと思いますけど…と言うかそういうのって自分でやったら効果ないって書いてありましたよ」

晴「え、そうなの」

ありす「たぶん…」

晴「んーそっか…じゃハイ」スイッ

ありす「え…?」

晴「揉んで、頭」

ありす「え、ホントにするんですか?」

晴「やってみないとわかんないじゃん」

ありす「はぁ…」



モミモミ



晴「…」

ありす「…」



モミモミ




ありす「あの…これって頭皮マッサージなんじゃ…」

晴「…やっぱり?」

ありす「そもそも、身長は全身の骨が伸びるんですから頭だけ揉んでも意味ないですよ」

晴「そりゃそうか…じゃ交代」

ありす「…はい?」

晴「いやだから交代」

ありす「頭皮マッサージはいりませんよ?」

晴「いやだから胸をだって。胸は骨じゃないから効果あるんじゃないか?」

ありす「なっ!…何を言ってるんですか!!」

晴「なんだよ。遠慮すんなって」

ありす「遠慮なんてしてません!」

晴「まったく…しかたねえな」ガバッ

ありす「きゃっ!なにをするんですか!?」

晴「照れんなって」ガシッ

ありす「やっ!ちょっ…どこ触ってるんですか!!?」

晴「やっぱないな」モミモミ

ありす「今は無いだけです!!やだっ…やめてください!!」

晴「暴れんなよー揉みづらいだろー」

ありす「揉まなくて結構ですって!!…やっ…も…もうっ!」ドンッ

晴「いってぇ!何だよ折角お返ししようと思ったのに…」

ありす「うぅー…晴さんなんで男の子じゃないんですか!」

晴「はぁ?」

ありす「晴さんが男の子だったらセクハラで訴えられるのに!!」

晴「………橘って結構性格悪いな」

ありす「なっ!?…ぅー…お返しです!」ガシッ

晴「わっ!?バカ!何すんだ!」

ありす「晴さんなんておっきくなってサッカーできなくなってしまえばいいんです!」モミモミモミモミ

晴「橘こそ!デカイ胸のせいでタブレット見れなくしてやる!!」モミモミモミモミ
















ガチャ




文香「おはようございます………あら?」



ワーワーギャーギャー



ありす「晴さんなんてヘディングで縮めばいいんです!」

晴「橘のバカ!」

文香「えっと…………」







文香「…くすっ…………ふふふ…私といる時はあんなにお澄ましなのに…」


晴「ぐぬぬぬ…」

ありす「んぎぎぎ…」


文香「やっぱり…同い年のお友達とだと違いますね……」クスクス










~10年くらい後~



小春「ヒョウく~ん、どこいったの~?」プルン

舞「え?三代目ちゃんいなくなっちゃったの?」ポヨヨンッ

仁奈「トカゲの気持ちになってみたらわかるよ!」ボインッ

桃華「もう…皆さん大人なんですから落ち着いてくださいな」ポワン

こずえ「ちえ、お菓子とって」フンワリ

ちえ「もう、食べ過ぎちゃダメだよ?」ボイーン

薫「たっだいまー」バルン

千佳「ただいま戻りましたー」ポフン

みりあ「お帰り~☆じゃあ私は行ってきますね」プリン

雪美「気をつけて…」ドーン











晴「なぁ、ありす」チョイーン

ありす「なぁに、晴」ペローン

晴「アタシらずっと一緒だよな」モッチャモッチャ

ありす「そうよ、抜け駆けなんてさせないから」チュー

晴「ていうかさ、お前、豆乳飲み過ぎだろ」

ありす「晴こそチキン食べすぎ。口の周り油まみれだよ」

晴「…腹からちゃぽちゃぽ聞こえてんぞ」

ありす「…ちび」

晴「…貧乳」

ありす「ドワーフ」

晴「棒」

ありす「ヘディングし過ぎ!!」

晴「アリス・イン・ぺったんランド!!」

ありす「ああっ!?名前も弄った!」

晴「お前こそサッカーバカにしたろ!」






莉嘉「やっほー☆あ、二人ともまたやってるー」ボンキュボーン

梨沙「やれやれまったくいつまで経っても子供なんだから」バーン

メアリー「あんな狭いソファーで並んで喧嘩すること無いのにネ」アハーン




ありす「ぐぬぬぬ…」

晴「んぎぎぎ…」





???「二人ともっ!」




ありす・晴「「ああん!!?」」

光「喧嘩はよくないぞ!!」ドッカーン

ほたる「そうです!ダメですよ!」スラァー

くるみ「仲良くしよ?ね?ね?」グワァラゴワボイーン




ありす・晴「「だったらよこせええええええええええええええええ!!!!!!!!」」

「晴×ありす」編おしまい。



いろいろ考えた結果、喧嘩友達っぽさが一番かわいいと思いました。

【焦】







李衣菜「おはようございまーす」

夏樹「おう!だりー、おはよ」

李衣菜「あ、なつきちー…あのさ」

夏樹「わりぃ、もう行かなきゃなんだ。急ぎ?」

李衣菜「あ…いや、大丈夫」

夏樹「そっか、じゃあな!」

李衣菜「うん、またねー…」

李衣菜「………はぁ」

みく「あ、李衣菜ちゃんおそーい!打ち合わせやるよー」

李衣菜「あ、うんごめん、今行く」








李衣菜「…」

みく「でねー、そのタイミングでみくがー…って聞いてる?」

李衣菜「えっ…ごめん。なんだっけ」

みく「はぁ!?もうっ…どうしたの李衣菜ちゃん?朝から元気ないよ?」

李衣菜「そんなこと無いよ…」

みく「ある」

李衣菜「ないよ」

みく「ある」

李衣菜「ないってば」

みく「あーるっ!」

李衣菜「ないんだって………」

みく「…」

李衣菜「…」

みく「……あ、夏樹ちゃーん、どうしたの?」

李衣菜「なつきち!?って………あれ?」

みく「ふーんっ……夏樹ちゃん絡みなんだ」

李衣菜「なっ!?ああっ、騙したね!!?」

みく「ふーんだ、嘘つくほうが悪いんだもーん」

李衣菜「このっ………………………はあ…わかった……話すよ…」












菜々「最近、李衣菜ちゃんと会えない?」

夏樹「ああ…そうなんだよ………」

菜々「それが悩みの種だと…」

夏樹「情けないだろ…?笑ってくれ…」

菜々「いやいやいやっ!そんな事ないですよ!!仲のいい人とは一緒にいたいに決まってるじゃないですか!!」

夏樹「ありがとな…菜々」

菜々「えへへへ………おほんっ、でも困りましたねぇ…プライベートで会おうにもお休みが被らない…お仕事で会えるかといえば、お二人はそれぞれプロデュースもお仕事の傾向も違うから難しいですし…」

夏樹「だろ?」

菜々「んー…でしたら…」










李衣菜「路線変更?」

みく「そ、李衣菜ちゃんが夏樹チャンと同じようなお仕事もらえるようになればいいじゃんってこと」

李衣菜「え、待ってよ」

みく「なに?」

李衣菜「同じだよ?」

みく「はい?」

李衣菜「なつきちと私の路線、一緒だよ?」

みく「………………………………………はっ」ヘラッ

李衣菜「ちょっ!?何今の!!!?」

みく「あーはいはい、じゃあ万一仮にそうだと仮定したことにして」

李衣菜「仮定すらしてないじゃん!!」

みく「はいはい、じゃあ説明するねー…」








夏樹「なるほど…つまりアタシがだりーと同じような路線になる事で一緒の仕事を増やすと…」

菜々「そうです!!そうすればお休みも被る確率がグンとあがる事間違いなしですよ!」

夏樹「でもだりーと同じ路線って…具体的にどういう感じだ?」

菜々「そうですねぇ…ナナのウサミンデータによると李衣菜ちゃんとみくちゃん、つまりアスタリスクは結構バラエティが多いんですよ」

夏樹「ふむふむ」

菜々「二人ともリアクションが派手だし、すぐ解散したがるのが受けてるんですよねぇ」

夏樹「つまりバラエティに慣れる必要があるのか」

菜々「それもそうなんですが…忘れてはいけないのが二人がとってもカワイイという点なんです!」

夏樹「???…まぁ、アイドルだしな」

菜々「甘い!!その認識は甘すぎますよ!!!」

夏樹「お…おう」

菜々「なつきちさん、カワイイには二種類あるんです。意図的な可愛さ意図しない可愛さです」

夏樹「?」

菜々「例えば前者はみくちゃん、みくちゃんは猫キャラとしてあざとい笑顔を振りまいていますよね?」

夏樹「まぁな、でもそれアンタも一緒だろ」

菜々「きゃは☆」

夏樹「おおー…」

菜々「あっ、今ちょっと引きましたね?」

夏樹「い…いやそんなことは…」

菜々「いいえ!それでいいんです!同性が引くくらい可愛くあざとくもっと可愛く!アイドルとは偶像な訳ですから『カワイイ』を分かり易くかつ誇張しなければいけないんです!」

夏樹「そういうものか…」

菜々「では聞きますが、ロックアーティストが悪ぶったり過剰なほど着飾るのはすのは何故ですか?」

夏樹「………………なるほど…そういうことか」

菜々「そうです!世が求めているのは象徴…アイコンなんです!!」

夏樹「アイコン…」

菜々「お仕事がキャンセルになって時間もありますし…さぁ行きますよ!いざっ、レッスン場へ!!」

夏樹「おう!!」













李衣菜「え?なんで事務所に来たの?超ロックなアイドルになるための特訓なんだよね?」

みく「ここに李衣菜ちゃんの先生がいるのっ」

李衣菜「こんなところに…?」

みく「あっれー…いない……仕方ないにゃあ……ふぅ…あー!こんなところに真っ赤な炎みたいなのが生えてるー!おいしそー!!」




輝子「ヒィィィハアアアアアアアッッ!!!!!!!!!」バターン




李衣菜「ひぃっ!!??」

輝子「てめぇらあああっ!!!そいつぁカエンタケだぁ!!死にてぇのかボケナスがああああああああ!!!!!!!」

みく「あ、輝子ちゃんおはよー」

輝子「え…あっ…うん……おはよ…フヒッ」

李衣菜「え?なに?どういうこと?」

みく「李衣菜ちゃん、ハッキリいうね。李衣菜ちゃんはヌルいにゃ」

李衣菜「はあ!?」

みく「はい、じゃあロックンローラーらしくシャウトしてみて下さい。3・2・1・ハイ」

李衣菜「え?あ……あの」

みく「はーい時間切れー」

李衣菜「そんな!急にできるわけ無いでしょー!?」

みく「えー?じゃあ輝子ちゃんもいくよー3・2…」

輝子「イィィエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!カエン!!ドクツル!!ドオオオオクウウウウウサアアアサアアアコオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

みく「ね?」

李衣菜「ね…って」

輝子「コツは思い切りと…愛……ヘヘヘッ…」

李衣菜「そんなこといったって…」

みく「李衣菜ちゃん」

李衣菜「な…なに?」

みく「じゃあ次は衣装に着替えて万全の状態でやろっか♪」

輝子「私の衣装…貸すよ?……肩パッドとか…鎖とか……髑髏とか…」

李衣菜「えっ、ちょっ!?」










夏樹「ちょっと…これは………無しだろ…」

菜々「うわぁっ!そんな事ないですよ!可愛いです!」

夏樹「だって…これ…アンタの衣装だろ…?」

菜々「なつきちさん」

夏樹「?」

菜々「スマイルですよ?キャハ☆」

夏樹「菜々…アンタすげえよ…鬼のメンタルだよ…」

菜々「ちょっと止めてくださいよ!それじゃあまるでナナがやらされてるみたいじゃないですか!!」

夏樹「無理だ…アタシには…」

菜々「そーんな事無いですよ!はい手はこう!脚は内股気味で、顔は一番かわいいアングルでぇ…キャハ☆」

夏樹「きゃ…きゃは☆」

菜々「そう!」

夏樹「……あああああああああああああああああああああ!!!??」ゴンゴンゴンゴン

菜々「夏樹さん頭!!頭割れちゃいますってえええ!!!!???」

夏樹「もう…殺してくれ……orz」

菜々「もう、大丈夫ですよ。ホラ、顔上げて…パンツも見えちゃってますし」

夏樹「っ!!?」ババッ

菜々「………おや?」

夏樹「なんだよ…」

菜々「…えい」ペラッ

夏樹「おまっ!?何すんだ!」

菜々「…えい」ペラッ

夏樹「やめろって!」

菜々「それです…その表情ですよ夏樹さん!!恥じらいに潤む目、上気した頬…!意図しない可愛さです!!」

夏樹「…?」









李衣菜「ねぇみくちゃん」

みく「んー?どうしたのー?」

李衣菜「私、世紀末に生きてるの?」トゲトゲ

みく「かもねー」

李衣菜「股間に髑髏ってダサくない?」ゴロッ

みく「かもねー」

李衣菜「絶っっっ対フェイスペイントいらなかったよね」

みく「かもねー」プルプル

李衣菜「ちょっと今笑いこらえてるでしょ!ねえ!」

みく「そ…そんなことないにゃ~♪………」

李衣菜「はぁ…恥ずかしい…」

みく「ホラ、胸張って。レッスン場でガツンと声だしてもら……ぶほぉっ!」

李衣菜「みくうううううっ!!!!」

みく「にゃはははははっ!……あれ?レッスン場に誰かいる…?」

李衣菜「え?」







菜々「さん、ハイ」

夏樹「キャハ☆」

菜々「えい」ペラッ

夏樹「おい!またっ…」

菜々「さん、ハイ」

夏樹「キャハ☆」

菜々「…」ピクッ

夏樹「っ…!」ババッ

菜々「いいですねぇ~いい顔してますよぉ~、ゲッヘッヘッへ…それではもういっちょー…さん、ハイ」




みく「しつれいしまーす」

李衣菜「…しまーす…」

夏樹「キャハ☆」

菜々「せいっ」ブワッ

夏樹「きゃっ」



みく「…え」

李衣菜「…え」



菜々「もおおおお!!夏樹ちゃんってば、かーわーいーいー♪…………あれ?」

夏樹「ん?どうした?…………え」





菜々「あ」
夏樹「あ」






一同「「「「え…何ソレ…」」」」













李衣菜「…」

夏樹「…」

李衣菜「…」

夏樹「…」





李衣菜・夏樹「「(死にたい…)」」




夏樹「だりー…どうしたんだ…その格好」

李衣菜「なつきちだって…」

夏樹「これはその…アレだよ」

李衣菜「どれ?」

夏樹「……次の仕事の衣装だよ…」

李衣菜「…絶対ウソだ……」

夏樹「…そういうだりーはどうなんだよ。そんな………なんだ……世紀末の雑魚キャラが背伸びしたみたいな格好」

李衣菜「……仕事です」

夏樹「ホントかよ…」



李衣菜「…」


夏樹「…」








李衣菜「…お仕事どう?」

夏樹「どうって普通だよ…ぼちぼち。そっちこそ、みくとは上手くやってんのか?」

李衣菜「うん…まぁね」

夏樹「そっか。みくって面倒見もいいし、楽しそうじゃん」

李衣菜「口うるさいけどね」

夏樹「あははは、いいじゃねぇか。大事にされてんのさ」

李衣菜「そうかな…」

夏樹「そうだよ」

李衣菜「…」

夏樹「…」

李衣菜「あの…」





夏樹「会いたかった」




李衣菜「…え」

夏樹「最近ゆっくり会う機会無かったからさ…寂しかった」

李衣菜「………………私も」

夏樹「へへっ、一緒か…」

李衣菜「…だね」

夏樹「はぁ…アタシも焼きが回ったな……こんな柄にも無いことしちまって」

李衣菜「柄は派手だけどね」

夏樹「うるせぇ」コツン

李衣菜「いてっ」

夏樹「だりーにはかっこ悪ぃとこ見せちまったな。がっかりしたろ」

李衣菜「うぅん、そんな事無いよ。だって同じ事考えてたんでしょ?嬉しいよ」

夏樹「お互い相方の入れ知恵だけどな」

李衣菜「私たちよりあっちの方が相性良さそう」

夏樹「ハハハッ、言えてる」

李衣菜「…あのさ、そっち行っていい?」

夏樹「ん?…ああ」

李衣菜「よっ…」ズリズリ


ペトッ


夏樹「くっつき過ぎじゃねぇか?」

李衣菜「いいじゃん別に…嫌なの?」

夏樹「ま、いいけどよ」

李衣菜「なつきちの隣落ち着く」

夏樹「アタシもだよ。肩の棘さえなかったらな」

李衣菜「あははは、やっぱり?」

夏樹「菜々の衣装なんだから傷つけんなよ」

李衣菜「…ねぇ」

夏樹「なんだ?」

李衣菜「会えない間どんな気持ちだった?」

夏樹「見て分かんないか?」

李衣菜「楽しそう」

夏樹「バッカお前………焼けたトタン屋根の上にいる猫の気分だったよ」

李衣菜「何それ?」

夏樹「………落ち着かなかった………にゃあ」

李衣菜「……」プルプルプル

夏樹「笑うなら笑えよ!!!!」

李衣菜「ふ…ふふっ………そんな事ないし」

夏樹「てめっ、この!!」

李衣菜「あはははははっ!やめてってば!…って、いだだだだだ!髑髏が!股間の髑髏が!?」

夏樹「笑ったしかえしだっ!!」









みく「ねぇ菜々ちゃん」

菜々「何ですか、みくちゃん」

みく「この場合ピエロはどっちなんだろ」

菜々「どっちでしょうねぇ」

みく「はぁ…」

菜々「妬けちゃいます?」

みく「胸焼けしそう」

菜々「ナナもです」

みく「…はぁ、菜々ちゃんご飯食べにいこっか」

菜々「そうですね、今日は私奢っちゃいますよ」

みく「わーい」








李衣菜「あー!今、おっぱい触ったでしょ!なつきちのエッチー!!」

夏樹「うるせやつだな…!その口、塞いでやるっ!」グググッ

李衣菜「わー!ストップストップ!いやー!みくちゃん助けてー!!」







みく「何食べよっか?」

菜々「犬でも食べれるやつですかね」

「だりなつ」編&今回はここいらでおしまい。


なつきちのモデルはブライアン・セッツァーだって1145143939346回は言ってる。

素敵な百合SSをありがとう
本当にありがとう

>>123
ありがとう。前回百合物に挑戦してみて、初めて百合を激しく嫌う人の存在を知って驚いてたから、そう言ってもらえると嬉しい。

百合死ね先輩はただのツンデレだぞ

>>125
ビビリだからツイッターとか他の百合SSのコメント見てみたんだけど、結構「百合だから」って理由で拒否反応示す人がそれなりにいたもんで…


百合死ね先輩マジパネェっす

基本どんなものにも拒否反応示す人はいるから気にしてたらキリないぞ
つまり百合書いてくれ

乙です
嫌なコメントなんて専ブラ使ってNG指定で一発よ

>>127
まぁそうなんだけどね。あぁこんなにいるんだーって

思いついた奴だけ書いてるから次回はまだ未定です…むっちゃ重い話思いついて没にしたりで時間はかかりそう




>>128
嫌なコメントも反応のひとつだから(胃痛)

そうやって全レスしてると、百合死ね先輩以上にねちっこい奴らに絡まれかねんぞ

>>130
確かに。ありがと、これで最後にしとく

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