モバP「とあるアイドルの伝説」 (15)

デレマスSSです。
今回は自分の青春時代にハマってたアニメの1話をリスペクトして書いてみます。

今までのように一気にではなく、ちょっとゆっくりペースになると思いますので、
もし読まれるのでしたら、テキトーに読んでいただければ嬉しいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448462418

注意:この話は未来設定+オリジナルキャラが登場します。苦手な方は先に離脱してください。

1、始まる前のちょっとした話

モバP「もしもし俺だけど、今、時間大丈夫か?」

モバP「そう、その話」

モバP「新人の箱船(はこふね)が司会だ」

モバP「そうそう、お前に憧れて入った、あの箱船だよ」

モバP「う~ん…脚本は教えてもらえなかったんだよなぁ……」

モバP「ん?……そうか、それで……見てみるか?」

モバP「分かった。先方には撮影用のスタッフを研修で1人派遣するって伝えておくよ。じゃあ、頼んだ」


モバP「……これで、箱船が一皮剥けてくれたらいいんだが……」

2、撮影開始

 朝の撮影スタートに合わせて衣装や髪型、メイクを準備して……

打ち合わせ通りにスタッフさんの合図で指定されたカメラに向かってポーズをして挨拶をする。

「は~い!みんなのアイドル!箱船自由(みゆ)です♪」

いつも通りの明るい挨拶、こういうのも好きだけど…私は、もっと、あの人のようなクールなアイドルになりたくて…

あ、セリフが遅れちゃう!

「ぅうん!今日は数年前に忽然と姿を消したスーパーアイドル!高峯のあさんの追跡調査番組です!」

『高峯のあ』……クールでミステリアスでカッコよくて、私の憧れのアイドル!

すっごくカッコよくて…たくさんの伝説を持っていて……私にとっては憧れ以上の存在でもあるの!

だから、この企画を見たときにプロデューサーに内緒で偉い人に何度もお願いして企画に入れてもらえることになったの。

まずは、私の挨拶と高峯のあ様の紹介をするコーナーだ。

「高峯のあ…それは、神秘を具現化したようなミステリアスでクールビューティーなアイドル」

そう、誰にも正体が分からないような神秘的なオーラ…

「今日は、そんな彼女が残した足跡を巡って、少しでも彼女の真相に迫りたいと思います!」

そう意気込んで、ポーズを決めると監督さんから「OK」の声がかかった。

上手く出来ていたみたい…よかった。

私は少し安心して休憩スペースに移動する。

そこには…数日前のリハーサルには居なかった女性スタッフさんが居た。

「あ、あの…お疲れ様です」

「お疲れ様」

何て言うか冷たいような短い返事だけしかもらえなかった。

「もしかしたら、初めまして…ですよね?私は…」

「箱船さんよね。大丈夫知ってるわ」

「そう…ですか。ありがとうございます」

う~ん…上手く話しが続かない。

何て声を掛けたらいいんだろう…そんな風に思っていたら、今度は…

「箱船さん、少しいい?」

「え?あ、はい」

スタッフさんから話しかけられた。

「その髪型は?」

「え!?この髪型を知らないんですか!?」

私は、高峯のあが引退後にヘアデザインしたって噂になり大流行している少しアシンメトリーにしてあるショートカットについて説明した。

「……そう。噂……ねぇ」

何だろう…少し嫌そうな声になった…何か私、この人……苦手かも。

その後も、あんまり会話は続かなくて……次のロケ場所に移動になった。

おわり?

>>5

まだまだ終わりじゃないです。
今回は多忙と書き貯め無しなので進みが遅いんです…。
完了まで数日はかかると思います…ごめんなさい。

>>5 じゃない >>4 だ…何でこんなミスばっかり…すみません……

3、アイドル衣装のお店

 次のロケ地はアイドルの衣装制作を任されている場所!

きっと、ここにはのあさん…いえ、のあ様の秘宝が眠っているはず!!

そう意気込んでいると…スタッフさんが持ってきたのは普通のバニーガール衣装だった。

「これ、実はのあさんが試しで着た宝物なんですよ!」

衣装紹介のスタッフさんは興奮気味に言っているけど…私には魅力的に見えなかった。

高峯のあのバニーガールと言えば

『垂れ耳なロップイヤーとモコモコとスタイリッシュが組み合わさった衣装』

あれしか思い浮かばない…こんな普通の衣装なんて、着るはずがない。

私は、そんな気分になっちゃったから、精いっぱい愛想だけ振りまいて終わりにしちゃった。

そのコーナーの後にも……あの女性スタッフさんが一言だけ言ってきた。

「普通な衣装もいいものよ。誰にだって着こなせるものも着れないようじゃ、ダメ」

って、……もう朝の一件で何が言いたいのか何て考えたくもなかったから聞こえない振りをして…

私はディレクターさんに質問しに行った。

「あの…ディレクターさん…あの人……何なんですか?」

「え?あぁ、君のプロデューサーさんからの推薦でね、研修にって参加させたんだけどさ…」

「私…あの人、苦手です……」

「そうかぁ…でもなぁ……君を誰よりも上手に撮ってるのは彼女なんだよね…」

私を上手く撮っている?どういうこと?言葉の意味が分からなくて少し止まってしまった。

その隙を待っていたかのように…

「そういうことだから、今日のロケは彼女も同行でお願いね」

とだけ言ってディレクターさんは去ってしまった。

取り残された私が、ちょっと考え事をしていると…次のロケ地に移動する連絡が回ってきた。

4、中華料理店

 次に訪れたのは…高峯のあの伝説のメニューがあるお店!

私は、迷うことなくそれを選んだ。

「特製麻婆豆腐」

ここのはただの麻婆豆腐じゃない…お盆の横に一緒に置かれる山椒これが決めてになる。

「ここのお店の麻婆豆腐は高峯のあさんが現役時代に1番お気に入りだった場所として語りつがれています。

そして、この麻婆豆腐……これに山椒を1本分まるまるかけて、無表情で食べきるのが、

高峯のあさんの隠された楽しみだったと言われているんです!」

そう言って、私は山椒の蓋を開けると…迷わず1本分を麻婆豆腐にかけた。

か、辛そう……だけど、これを乗り切ればのあさんに近付ける!!

私は意を決して

「では、いただきます!」

一口食べた。

その瞬間、強烈なスパイスの攻撃と熱さで喉が焼けそうになり…何度もむせてしまう……

ここで何も言えないとただの放送事故になっちゃう!

「エフッ……お、オフッ…美味しい…です……でも、ゴホゴホッ…」

無理やりしゃべった影響でスパイスが気管を刺激してしまい、しゃべれなくなってしまう。

そこでディレクターさんからのカットが入って、一旦休止することになった。

「自由ちゃん…約束したでしょ?ちょっと入れるだけにするって…」

ディレクターさんに怒られてしまった…かなり反省。

そんな沈んだ気分で居ると……またあの人がやってきた。

「これ、飲みなさい」

白い飲みものを渡される。

「これは?」

「ちょっと手を加えた乳製品よ。辛みを和らげるわ」

「あ、ありがとう…ございます」

一口飲んでみる……あ、美味しい……それに喉の痛みが和らいでいくのが分かる……。

「あんな量誰だって咽るわ」

少し気を許そうと思ったけど…またイチャモンを言われる…

「でも、噂だと完食したって……」

「自分の好みの量に入れたかってけど、ふたが壊れてて全部入ったとは思わないの?」

「の、のあさんはそんな失敗なんかしません!!」

「そう……」

そう、のあさんは完璧でカッコよくて…私の憧れの人。

だから、きっとそんなことはしないって思っているし信じている。

私はやっぱり、このスタッフさんを好きになれそうにない。

怒りと…あの人の飲み物で少し回復出来たので、もう1回、ちゃんと撮り直して、次のロケ地に移動することになった。

5、星の見える丘

 最後のロケ地は…少し高い場所にある星が見やすい広場のような場所だ。

ここは、のあさんがユニットを組んでいたアナスタシア先輩やプロデューサーさんと星を見た場所であり…

「ここでは、のあさんのファンの間で囁かれている1つの噂があるのです」

そう、ここにはファンの間で有名な願掛けがある。

のあさんはここで、流星の降る夜に歌ってアイドルとして覚醒したと言われている。

そこから、ここで夜歌ったときに流れ星を見ると願いが叶うって言われるようになっている。

私だってアイドルだもん!ここで歌わないなんて選択肢は無い!

それはディレクターさんたちも同じで…簡易的なステージを用意してくれた。

歌うのは…アイドルとしてまだまだ出始めの私が習った唯一の曲

「お願い!シンデレラ」

ちゃんと私が歌っているのが綺麗に撮れるように照明やいろいろ用意をしてくださって…

ついに歌う時間になった。

イントロが流れる…心を落ち着かせて…習った通りに、笑顔で踊って歌う。

のあさんに認められるようなアイドルになれるよう祈りながら、ただただ本気で歌って踊る。

…2番が終わり…最後のサビの前に差し掛かったとき…


ビュオッ!!


いきなり突風が吹いた。

私はバランスを崩して尻餅をついてしまった…それだけじゃなくて……

「危ない!」

私を照らすために置かれていたライトが転倒してきた!

私は、いきなりの事過ぎて動けない…何かスローモーションのようにライトが私に向かってくる。


その時…目の前に……あの嫌な顔が見えた。

私を抱きかかえて…ライトが当たらない位置に動かされる……

その瞬間…女性スタッフさんがずっとしていた帽子が取れて……

白銀のロングヘアーが目の前に現れる。


え?白銀の…長い髪の毛?

私がその綺麗な髪に魅了されていると……目の前から声が聞こえてきた。


「ここは、私とアナスタシアとあの人の思い出の場所……」

「アイドルは全てのファンを魅了するものだとあの人に言われた場所……」

「そして、私にとって、その全ての人よりも唯1人だけの心が欲しいと願って……」

「その人のためだけに歌い踊って…もうすべての人のためには歌えないと悟った場所……」

「だから…ここは覚醒の場所ではなく、アイドル『高峯のあ』の墓場よ……」


私は、その声の主の瞳を見る。

そこには寂しそうな寡黙の女王とも呼ばれた……1人の女性が居た。

6、エピローグ

 あの番組が私に残したものは何だったんだろう。

プロデューサーさんは、あの番組を境に私が変わったって言ってる。

何が変わったのかは分からないけど、プロデューサーさんの笑顔を見ると良い変化みたいっていうのは分かった。

今、私はレッスンとレッスンの合間の時間でカフェに来ていた。

ここは、私だけのお気に入りのお店で…1人だけの時間が欲しいときに来ている。

あの番組のあと…少しだけのあさんと会話をすることが出来た。

その番組の中でいろいろ言ってしまったこと…感じたこと…勝手にまくし立ててるだけだったような気もする。

のあさんは静かに聴いてくれた。

そして、私に一言だけアイドルの先輩として言葉をくれた。

まだその言葉の意味は分かっていないんだけど……言いたいことは分かっているつもり。

「私らしく…か」

最近は、これが口癖になっている気がする。

矢口先輩も他の先輩も誰もが通った道だって、プロデューサーさんに言われた。

はぁ…まだまだ見つけるのは難しいみたいです。

私は、その時の言葉を思い出して書いたメモを見つめる



『月は自分の姿を知っているけど、魅せ方を知らない』

『月の姿を様々な形、色で魅せる太陽を信じてみなさい』

『自分だけでは気付かないことに気付いたとき…きっとアナタは良いアイドルになる』


まだよく分からないけど、きっとのあさんが認めてくれるアイドルになる。

私は、もう1度だけメモを読み返して、レッスンに戻る支度をした。



終わり

以上です。

何となく『特訓前ってプロデューサーとか一部の人しか知りえない特別なエピソードなのかな?』
って思って書いてみました。

モチーフにしたアニメは約15年前に放送されてたんだったかな…。


そんな雑なあとがきを残して締めようと思います。
願わくば誰かの暇つぶしになりますように……


元ネタ思い出せないのがもどかしいぜ

>>13

「セラフィムコール」っていうアニメの「紅かすみ」の回です。

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