幽霊女「あなたをずっと見守ります☆」男「なんなんだよ…」 (277)

男「ねえ…いつまで俺に取り憑いてる気?」

幽霊女「ずーっとですよ♡」

男「はあ…勘弁してくれ、どーしてこうなった…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448288786

―3日前―

家、午後

ドンドンッ
スミマセーン

男「?誰だろう…」
ガチャッ

幽霊女「うぅーらぁーめぇーしぃーやぁー」


男「…」


幽霊女「…」


男「…」


幽霊女「…」

男「…えっ?」

幽霊女「えっ」

男「あの…どちら様でしょうか。」

幽霊女「えっ?いやーだから今言ったじゃないですかうらめしやーって」

男「それは分かります、で、どちら様でしょうか?」

幽霊女「いやいや、うらめしやっていったらわかるでしょ普通。」

男「わかりません、情報が不足しています。」

幽霊女「だから!ほら!よくホラー映画とかで幽霊がやるでしょ!?」

男「やりますね確かにうらめしやって言いますね。」

幽霊女「でしょ!?」

男「だからなんですか…」

幽霊女「だー!かー!らー!私は幽霊だって!」

男「…は?」

幽霊女「幽霊なんです!未練が!あって!現世を!彷徨う!浮翌遊霊!」

男「…冗談ですよね?」

女幽霊「冗談じゃないですよ!触ってみてください!」

男「ええ…?」スルーッ

男「…ほんとだ、すり抜ける…」

幽霊女「でしょ?やっと分かってもらえた?」

男「いや分かりましたけど…だったら尚更何の用ですか」

幽霊女「ふふーん、それはね…?」

幽霊女「今日から!あなたのことを見守らせていただきます☆」

~~~

男「そして3日が経ち…未だにこのはた迷惑な幽霊は俺の元を離れてくれないってわけだ…」

女幽霊「説明乙ですね!」

男「今日からまた学校始まるからさ…できれば家でおとなしくしていて欲しいのだけど?」

女幽霊「ええー?なんでですかー?私はあなたのそばにずっといる事が目的なのにー」

男「お前が憑いてきたら色々迷惑なんだよ…」

女幽霊「いいじゃないですかー私学校では喋りませんよー絶対迷惑になることしませんからー」

男「駄目だ!」

女幽霊「むぅ…どうしても?」

男「どうしても!」

女幽霊「む…」ウルッ

男「っ…」

女幽霊「私…もう随分前に幽霊になったんですけど、今まで私のことが見える人なんて当然いなくて…あなたが最初に話しかけてきてくれたのがとても嬉しくて…それで少しはしゃいじゃって…ごめんなさい」グスッ

男「っ!いや、俺も少し言いすぎた…わかった、学校では絶対に話さないって約束してくれたら憑いてくのを許してやる、約束できるか?」

女幽霊「っ!」パァァ

女幽霊「あ、ありがとう!約束します!」

男「よし、じゃあ行くか…」

男「親父ー行って来まーす」

親父「おう、いってらっしゃい。」

男「…」テクテク

女幽霊「~♪」フワフワ

男「それにしても元気だなあ…」

女幽霊「はい!元気だけが取り柄ですから」

男「幽霊ってもっと陰気臭い奴だと思ってた…」

女幽霊「だからあの時怖がらせようと思ってああしたんじゃないですか」

男「律儀に人んち訪ねてきてうらめしやーなんてされても恨めしさ感じねーよ…」

女幽霊「じゃー今度は登場の仕方変えますかね…」

男「っ!来た!おい、しばらく喋るなよ…」

幼馴染「男君~おはよ~」タッタッ

男「おう幼馴染か、おはよう!」

幼馴染「今日も元気だね~」

男「おうよ、元気だけが取り柄だからな!」

女幽霊(私のセリフ丸パクリですか…)

幼馴染「男君が元気だと私も元気になれるよ~ありがと~」

男「んなっ!//お、俺はなんもしてねーよ!」

幼馴染「えへへ~照れなくてもいいよ~」

男「て、照れてねーし!//ほら!遅刻すんぞ!早く学校行こうぜ!」

幼馴染「そだねー」

今日はここまで
気まぐれ更新です


とりあえずメール欄にsaga入れないと浮遊霊が浮翌遊霊になる

幼馴染とかもうイヤな予感しかしない。
あと女幽霊か幽霊女どっちかに統一して

>>11
>>12
ご指摘有難うございます!

今後は幽霊女で統一しようかと

―学校―

授業中

男「ああー…わかんねー」

幽霊女「…」イライラ

男「ん…なにイライラしてんだ?」ヒソヒソ

幽霊女「…」イライラ

男「おい、なに黙って…あっ」ヒソヒソ

男「ひそひそ声で喋るのを許可する。んで、何イライラしてんだ?」ヒソヒソ

幽霊女「そこ…符号違います」ヒソヒソ

男「えっ?」ヒソヒソ

幽霊女「それとそっちに代入する数も違います」ヒソヒソ

男「まじで?」ヒソヒソ

幽霊女「ここはこうしてこう計算してここにこの数を代入し…」ヒソヒソ

男「こうか?」ヒソヒソ

幽霊女「そうですそうです!できるじゃないですか!」

男「おい、静かにしろ…」ヒソヒソ

幽霊女「大丈夫ですよー。私の姿も声もあなたにしか聞こえないですし」

男「そうじゃなくて俺の気が休まらなくてだな…」

教師「ほれ、男。何1人でブツブツ喋ってんだ…ついでだからお前この問題解け」

男「げっ…はい。」

カッカッカッ

教師「…」

教師「珍しいな、お前が正解なんて…」

男「おお、まじか」

教師「まあいい、席戻れ」

男「はーい」

タッタッ

男「おい、助かったぜ。サンクスな」ヒソヒソ

幽霊女「なっ…ま、まあこのくらい楽勝ですよーハハハハー」

男「しかしお前頭いいんだな」ヒソヒソ

幽霊女「まあ生きてた頃の成績はトップクラスでしたからねぇー」

男「すげぇー…じゃあさ、テストの時とかもこっそり教えてくんね?」ヒソヒソ

幽霊女「それはダメです」

男「チッ…ケチ」

昼休み

幼馴染「男君~一緒にご飯食べよー」

男「おう!もちろんだぜ」


幼馴染「あ、ちょっとおかずもらっていい?」

男「おう、いいぜ」パクパク

幼馴染「うわぁー!やっぱり男君の作るお弁当は美味しいねぇ~」ハムハム

男「お、そうだろそうだろ」モグモグ

幽霊女(本当に美味しそう…私も食べたかったな)ジュルッ

幼馴染「そーだ!今度料理教えてよ!男君の家で!」

男「うぇ!?え?まじ?」

幼馴染「だめ…?」

男「いやいや!全然OK!むしろ嬉しいよ!」

幼馴染「ほんと!?やった~!じゃあ今度の日曜日ね!」

男「おう!!」

幽霊女(リア充ですねー…爆ぜろ)

放課後、帰り道

幼馴染「じゃああたしこっちだから、また明日ね~」

男「おうー」

タッタッ

男「~♪」

幽霊女「ゴキゲンですね~そんなに嬉しいんですかー?」

男「嬉しいに決まってんだろ~♪」

幽霊女「でも幼馴染なんでしょう?何度も遊んだりしてると思いますし今更じゃないですか」

男「確かにアイツとは小学校上がる前からずっと一緒だし、何度も遊んだりしてるけどなー…。でもずっと一緒だったから逆に今更気持ち伝えるのもなんか恥ずかしいなーなんて思っちゃってて…」

幽霊女「はぁー…君は奥手ですねぇー。んで、この機会を利用してハッキリ気持ちを伝えると」

男「おうよ!ばっちり伝えるから草葉の陰から見守ってろよ…」

幽霊女「たしかに私は死んでますけど草葉の陰なんてどこにもありませんし隠れて見守る気ももうありませんよ…」

男「もう?」

幽霊女「え?ああ間違いました、はい」

男「そかー…」

幽霊女「第一そういう印象が幽霊にあるから怖がられるわけでそういうイメージを今はどんどん払拭しないと…」

男「お前、朝と言ってることが逆だぞ…」

とりあえずここまで
気まぐれゆっくりまったり更新ですねこれは

微エロ注意

ー日曜日ー

男「ついに来たな…」

幽霊女「ほんとに日曜ですね」

男「ほんとにってなんだよ…」

幽霊女「いえ、こっちの話です。」

男「この日をどれだけ待ったことか…とりあえず落ち着こう、うん。」

幽霊女「そうですねー。あ、安心してください、私はあなたを彼女から寝取ろうなんて考えてませんから。」

男「寝取るも何もお前幽霊だしそういうこともできないだろ…」

幽霊女「そうですね、憑依して一人試合ならできますが。」

男「それはそれで恐ろしい」

ピンポーン ゴメンクダサーイ!

幽霊女「来たみたいですよ。頑張ってくださいね!」

男「おうよ!任せとけ!」

ハーイイマイキマース

幽霊女「私も微力ながら尽力させていただきます…」ボソッ

~~~

幼馴染「うわぁ~男君の家だー久々に来たなー!」

男「そうかー?」

幼馴染「だって小学6年生の時以来だよー?今高校生だからー…何年前?」

男「あっ…そうか、そうすると5年前くらいになるのか」

幼馴染「5年前以来だからずいぶん久しぶりだよぉ~」

男「確かになー…」

男「…よし!じゃあまず何から作ろっか」

幼馴染「じゃあねぇ~私の一番好きなアレからかなー」

男「よしわかった!早速作っていこう!」

~~~

ココニコレヲイレテフライパンヲアブラヲ…

~~~

オオーイイカンジニヤケテルネ-
ヤッタァ~…

~~~

ヨシアトハユデタコレニサッキイタメタモノヲマゼテ…

~~~

男「ふぅ、だいたいこんなもんかな。」

幼馴染「すごーい!高級レストランのフルコースみたい!やっぱり男君は料理上手いねぇ~」

男「でもお前も吸収早かったしこの中の5品ぐらいはお前が作ってるんだぜ?正直すごいと思ったよ」

幼馴染「えへへ~//ありがとー」

男「じゃあ早速食べてみよっか!」

幼馴染「うん!」

男「飲み物とってくるよ~」

タッタッ

ー台所ー

タッタッ

男「あれ、親父じゃん。おはよう」

親父「おお、男か。おはよう。幼馴染さんとなにしてたんだ?」

男「ああ、料理作ってたんだ。」

親父「そうかそうか、お前は料理上手いからな。幼馴染さんもどうしたら料理が上手くなれるかを教えて欲しかったんだろう」

男「そうだなー」

親父「将来の旦那に美味しい料理を食べさせてやりたいからなー」

男「うぇ!?いや?!幼馴染の料理食べられるとかもう!感激でありますすさすす??!??」

親父「誰もお前とは言ってないがな」

男「んなっ…///」

親父「まあ頑張って落としてこいよ。茶をそこのコップに入れといたから」

男「お、丁度持ってこうとしたんだ、ありがとな」

親父「おう、じゃ俺はまた寝てくるわ…」

男「おーう」

ーリビングー

男「飲み物持ってきたぞー」

幼馴染「わ~い、じゃあ早速食べようかー」

男「そうだな!」

~~~


男「ふぅ~美味かったなー」

幼馴染「そうだねぇ~…」

男「これなら幼馴染もどこに嫁にいっても大丈夫だな!」

幼馴染「えへへぇ~お父さんみたいな事言ってるぅ…やったねぇー…///」

男「おう…お前なんかどうした?ちょっと様子が変な気がするけど」

幼馴染「そんなことないよぉ~?…//」

男「そっか…それならいいんだが」

男「…あのさ、ちょっといいかな。」

幼馴染「ん~?いいよぉ~…」

男「実はさ…あの…その…」

幼馴染「んー…?」

男(ヤバイ…!ここに来て緊張が…)

幼馴染「ん~じゃあさ、先に私からいい…?」

男「えっ?何?」

幼馴染「男君のこと…好きなの」

男「…え?」

幼馴染「今までずーっと一緒にいたからあらためて伝えるのもなんか恥ずかしくて…でもね、今なんか気分がほわほわしてて…今なら伝えられるって思ったんだぁ…//」

幼馴染「男君、好き。」

男「お?え?ええ?…」

男「…マジ!?」

男「いや!実は俺もさ!お前のこと好きでさ!でもずっと一緒にいたからあらためて伝えるのもなんか恥ずかしくてさ!!今から伝えようと思ったんだよ!うん!」

幼馴染「ほんとぉー…?じゃあ私と同じだねぇ~…」

男「そうなんだ!その…」

男「幼馴染、俺も君のことが好き。」

幼馴染「えへへぇ//ありがとー」

男「それで…おまえと付き合いたい」

幼馴染「もちろん私はオッケーだよぉ…」

男「ありがとう!!」

男(キッタァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!まさか向こうも全く同じ状況だったとは!!自分から先に言えなかったのが少し心残りだがこれではれてカップルだ!!)

幼馴染「これで私達カップルなんだよね…?」

男「そ!そうだな!」(やべえ緊張が解けて逆に震えてる…)

幼馴染「じゃあさ…一線越えちゃおっか?//」

男「え?お、おう!なんだ?」(どういうことだ…?)

幼馴染「えへへぇ~…///」

ドサッ

男「うおお!??いきなり押し倒して!?!!?な!これはどういう…」

幼馴染 「男君のすべてを知りたいなぁ~…///」

男「え?え?いきなり!??そういう感じ!??」

幼馴染「毎日ね~…男君で慰めてたの…///もう我慢出来ない…///」

男「!?!!?!!??!?」(マジ!?わりと不思議系なそういうのとは縁がなさそうな幼馴染が俺で…!?!?)

チュッ

幼馴染「んっ…くっ…はぁ…//はぁ…//」チュプチュプ

男「んんっ…!!」レロ…ヌチュ…

男「っ…ぷはぁっ!」

幼馴染「えへへぇ~…今夜は寝かさないよぉ~?//」

男「うぉ、まじか…いきなりそんなとこうぁぁ//…」

~~~

オトコクン!ハァハァ…キモチイイヨォ!

オサナナジミ!アッウワァ//…

ウァァオレモウデソ…チョ…//

キテ!ナカニ!イッショニイコウ!//


~~~

~~~

男「はぁ…はぁ…」グデーッ

幼馴染「はぁー…//」

男「まさかお前がこんなに性欲強いなんてな…」

幼馴染「ううー…//なんでだろう、いつもは抑えられてるんだけどなぁ…なんか食事の後からずっと体が火照って…そしたらいつの間にか男君を襲ってて…ごめん、初めてだったよね…?」

男「ああ、でもそれは君もだろ?」

幼馴染「そうだけど…」

男「むしろありがとうだよ。」

幼馴染「マゾなの?」

男「ちげえ…そーじゃなくて、自分で言うのもアレなんだけど…俺って結構奥手だからさ…」

幼馴染「ああ、そゆことか」

男「正直、お前から言ってくれなかったら俺はまた機会を逃して後悔してたと思う。だから、お前が告白してきてくれた時は正直本当に嬉しかったし救いになった。」

幼馴染「そっか…わかった」

男「ありがとう、これからもよろしくな…」

幼馴染「もちろんだよ。じゃあさ…」

男「おう?」

幼馴染「もうひと試合、行ってみようか…///」

男「ふぇ??もうひと試合!??」

幼馴染「当たり前だよー、男君がもっと積極的になるトレーニングだから!大丈夫!安全日だから!」

男(女性の安全日って言葉ほど疑わしいものはない…)「うう…」

幼馴染「ほら!私のココ、手で慰めて?///」

男「ふぇぇ…」

~~~

男(後に俺は気づいた、この頃からだ。彼女のサドの気が現れるようになったのは…)

ここまで

後日

幽霊女「それで気持ちを伝えるどころか童貞卒業して、そのうえ5回戦までしたんですか。」

男「幼馴染の体力半端ねぇ…」

幽霊女「でも無事に深いカップル関係になれたんだからよかったじゃないですか…」

男「ま、まあな…でもこれからアイツの体力に勝てるかどうか自信がない…」

幽霊女「まあ…頑張ってください。」

男「おう…」


ーその頃幼馴染家ー


幼馴染(勢いであんなことになっちゃったけど…でも男君に気持ち伝えられてよかったなぁ…ていうかあの時のあの感じなんだったんだろ…)

ー時は遡り日曜日ー

親父の寝室

親父「…」ガァーゴォー

スーッ

幽霊女「まあまあ呑気にいびきかいて…息子が大人の階段上がろうって時に」

幽霊女「さて、この身体少し借りますよーっと」ヒョーイーン

親父「…」ムクッ

親父(幽霊女)「さて、行きますか。」

親父(さっき見たところ料理はすべて作り終わりリビングに運んであった…とするとおそらくは飲み物を用意し2人で食べるのだろう…ここで…)スッ

親父「この人の身体を使ってAm〇zonで注文したこの媚薬…一滴垂らすだけでどんなに性欲がない人でもたちまち淫乱へと変えてしまう悪魔の道具…」

親父「これを男の飲み物に2滴たらし…よし」ポタポタ

親父「これで2人はカップル成立と同時に童貞と処女を卒業…素晴らしい計画ですね」

親父「大人の階段ちまちま上がってないで大人の宇宙エレベーターにでも乗っちゃえよ…って言うわけですよ…」

タッタッ

親父(おお、来たきた)

男「あれ、親父じゃん。おはよう」

親父「おお、男か。…」(さあこの飲み物を持ってゆくがいい…)



男「お、丁度持ってこうとしたんだ、ありがとな」

親父「おう、…」(よっしゃあ!)

男「おーう」

タッタッ…

親父「…」

親父「よし!作戦成功!…」

親父「…あ、どっちが男の分か教えてなかった。」

ー現在ー

男「それにしても急にあんな大胆になって…一体どーしたんだろ料理に酒は使ってないしな…」

幽霊女(まさか幼馴染の方が飲んでしまったとは…これはこれで美味しい展開なので結果オーライですかね。うへへ)

ある日の朝

教師「はい、みんな席につけー」

タッタッタッタッ
ガラッ
男「セェェェェェェェェフ!!」シュタッ

教師「アウトに決まってんだろ!!最近遅刻多いぞ男!気をつけろ!」

男「ちくしょー…はーい」

幼馴染「ふふ…まったく朝から忙しいねぇ~」

男「あはは…」

幼馴染「そういうとこも好きだけどねっ」ボソッ

男「ん?」

幼馴染「なんでもなーい」

教師「はいそこ!喋らない!では、朝のHR始める前に1つ。」

男「ん?なんだ?」

教師「季節外れの転校生だ、今日からみんなと共に学んでもらう仲間になるので、よろしく頼む。」

転校生「どうも。今日から急遽、皆さんと一緒に勉強することになった転校生です、よろしくお願いします。」

ヒソヒソ…
美少年じゃね…
ヒソヒソ…
カッコイイというよりかわいい系だな…
女々しいだけだろ…

男「ふーん…」

幽霊女「あら、なかなかイケメン…どう料理しても最高の素材に…」

男「お前変態だったりクール系だったりキャラが定まってねーぞ…」ボソボソ

幽霊女「いいんです、幽霊なのでキャラがふわふわしてるんですよ…幽霊だけに」ドヤァ

男「上手くねーよ!!」

教師「男うるせぇ!…じゃあ、転校生はそこのうるさいのの隣…席空いてるだろ?あそこに座ってくれ。」

転校生「ありがとうございます。」
スタスタッ

男「おお、こっち来んのか…」

幽霊女「嫌ですか?」

男「いやー?そういうわけじゃないが…なんか雰囲気がな」ボソボソ

幽霊女「なるほどねぇ、悪くないと思いますけど。女装とかさせてみたら映えそうですね…」

男「いやもう生えてるから…流石に女装はやめろ。この変態幽霊。」ボソボソ

幽霊女「ぐへへへへ…」

スタスタッ
転校生「男さん、ですね?」

男「おう、よろしくな。」

転校生「ええ、よろしくお願いします。あともう1人、そこの変態さんも…」

幽霊女・男「…!」

幽霊女(私が…見えてる?)

男「おい、それって…」

転校生「そうだ、今日男さんの家に遊びに行ってもいいですか?」

男「えっ?ああ、別にいいけど…」(コイツ…幽霊女が見えてるのか…?)

転校生「それはよかった!隣の人とは毎回親友になろうと思ってますから」

男「毎回…?」

転校生「ええ。僕の親、転勤族なんで…これまでに10回ぐらい転校してます。」

男「ああーそゆことか。それなら喜んで親友になってやるぜ」

転校生「ほんとですか!ありがとうございます!」

男「ああ!…」

男(いきなりあんな思わせぶりな発言されたら詳しく聞かないわけにもいかねえよな…)

転校生「では、放課後楽しみにしてますね!…」

転校生(比較的普通、今まで会った中でも類を見ない温厚な雰囲気。だがまだ判断材料が足りない…様子見ですね。)

短いけどここまで

ーその日の放課後ー

男「あいつガチでお前のこと見えてんのかな」

幽霊女「会って話しゃわかるでしょ。」

男「でも幽霊が見えるってろくな奴いないよな、漫画でもアニメでも」

幽霊女「夏目〇志disってんじゃねーぞ」

男「でも仮にアイツが悪い奴だったらどーする?」

幽霊女「悪いヤツ?」

男「見えることを悪用したり霊操ったり…」

幽霊女「んまーそしたら私も実力行使ですかね」

男「リアルファイトは嫌いだ」

幽霊女「安心してください、流石に私もそこまで喧嘩っ早いわけじゃないので」

ピンポーン
オトコクンイマスカー?

男「早速来たな、」



転校生「改めてこんにちは、転校生です。」

男「男、以上。」

転校生「よろしく、そちらの変態さんも。」

男「変態さん…やっぱりコイツが見えてんのか」

転校生「ええ、そのことについては後で。」

幽霊女「幽霊女、17歳で死んだ幽霊、以上」

男「17だったんだなお前」

幽霊女「ええ、先輩ですよ敬いなさい。」

男「はい」

幽霊女「突っ込めよ空気読めや」

男「サーセン」

転校生「…では自己紹介も済んだところで本題に行きましょうか」

男「今日はただ遊びに来たわけじゃないんだよな?」

転校生「ええ、仕事をしに来ました。」

幽霊女「仕事?」

転校生「ええ。親が転勤族というのは建前上そうしているだけです…本当は祓い屋をやっています。」

男「祓い屋ってアニメとかで見る妖怪退治とかのアレか?」

幽霊女「名取さんですね分かります」

男「オメーは黙ってろ。」

転校生「ええ、まあそんなもんですね。しかし我々は悪霊…主に人に取り憑いてその人の害になっている霊を退治して回っています。」

男「んで?俺についてる霊を見て退治しようと?」

転校生「そうですね。ここへは別件で転校してきたのですが…まさかクラスメイトが悪霊に取り憑いているとは。」

幽霊女「悪霊言うな。」

転校生「しかし…あなたは我々が今まで見てきたどの悪霊よりもオーラが邪悪だ。」

幽霊女「おいさりげなく人のことどす黒いとか言ってんじゃねーぞ」

転校生「しかし、それをコントロールしきっている…完全に自分の支配下に置いてますね。それでいて性格は温厚。親から悪霊を確認できたら即刻退治せよと言われているのですが…この霊を退治するのには骨がいりそうですね…それに実際見てみて害をなしているわけではないしそれに…」

幽霊女「セリフ長い、うざったい」

転校生「やはりコイツ退治した方が良さそうですねオイ覚悟できてんだろーなテメー人の話途中で遮ってんじゃねーぞ」

男(沸点低い…)

幽霊女「うるせえやれるもんならやってみろ」

転校生「テメーみてーな悪霊即刻消してやるわ!この封印札を使って…「甘い!」ヒョッ

幽霊女「私の最強コンボを決めてやる!!!!」

転校生「私の札をかわした…!?」

幽霊女「喰らえっ!Am〇zonで買ったメイド服!!!」

転校生「えっちょとまってなにをす…」

ウワァアアアアアアアアア!!!!!



~~~



男「その速さ、時間にして3秒。その間に幽霊女は転校生のすべての衣服を脱がせ瞬く間にメイド服を着せ彼を彼女に変えていった…」

幽霊女「おお…これは華麗な男の娘ですねぇ…ぐへへ。やはり最高の素材ですわ」

転校生「ふぇぇ…な、なにしてんですか!!」

幽霊女「うるせえ襲ってやる!」ガバー

転校生「きゃっ!そこは!やぁぁ…///」カァーッ

男「すげえ…つかお前幽霊なのに人に触れるんだな」

幽霊女「触れるのはあなたやコイツみたいに霊感があって私を視認出来る人だけですがね。そういう人になかなか逸材がいなくてですね…」

男「なるほどな…」

転校生「きゃー!わかった!わかりましたから!祓いません!祓いませんからこの格好はやめてぇ…//」

男「ほんとに女々しくなったな…」

転校生「う、うるさい!!」

幽霊女「祓わない…確かにこの耳で聞きましたよ。次祓おうとしたらほんとに消しますからね?」

転校生「わ、わかりましたぁ…」ウルウル

幽霊女「あと転校生って言いにくいから祓い屋君って呼ばせてもらうわ」

祓い屋「ふぇぇ…もうなんでもいいですぅ…」グスンッ

男「つかお前さ…」

幽霊女「なんですか?」

男「なぜAm〇zonでメイド服が買えたんだ…」

幽霊女「何言ってんですかーメイド服ぐらいAm〇zonで売ってますよー」

男「いやいや…注文できたとしても受け取れないだろ…」

幽霊女「あー…それはアレですよ、うん」

男「?」

幽霊女「親父さんの身体に憑依して受け取りました☆」

男「!?」

幽霊女「いやー親父さん優しくてー寝ながら『俺の金は自由に使ってくれ!』って言ってくれてー…」

男「親の金でこんな馬鹿馬鹿しいことされたとは…」

幽霊女「てへっ☆」

男「まあおもしれえからいいか」

祓い屋「面白くないですよ!…//」

幽霊女「またいつでもうちに来てくださいねー☆待ってマース」

祓い屋「目が怖い…うぅ」

グゥオオオオオオオオオ!!!!!

男・幽霊女・祓い屋「!!」

男「なに!?なに今の!?」

祓い屋「まさか…悪霊」

幽霊女「悪霊というかモンハンのモンスターでしょ」

祓い屋「多分この声は…私の親が追っていた悪霊。この街に越してきたのもあいつを退治するためです。」

男「なるほど…」

プルルルルルルルル

祓い屋「あ…すみません。」

ハイ。エエ、イマボクモキキマシタ…ハイ、ワカリマシタ。ハイ。

男「誰だろ」

幽霊女「祓い屋仲間じゃねーの」

ピッ
祓い屋「すみません、そろそろお暇させていただきます。」

男「行くのか?」

祓い屋「ええ、召集がかかりまして…退治せよと」

幽霊女「面白そうだから見に行ってみますか」

男「流石に危なくね?」

祓い屋「そうですよ!危険なので一般人と変態は来ないでください!」ダッ

幽霊女「おい!人の事変態呼ばわりすんじゃねぇ!」

男「行っちゃったな、まあアイツなら大丈夫だろ…今までこういう修羅場くぐり抜けてきたんだと思うから」

幽霊女「…やはり追いかけましょう」

男「だから危険だって…」

幽霊女「そうです!危険なんですよ!」

男「じゃあなんで!…」

幽霊女「メイド服のまんま出てっちゃったじゃないですか!!自ら身内に自分の痴態を晒していくスタイルなんて危ない思想じゃないですか!!!でもそのシチュがまた萌える…」

男「はぁ…コイツは究極の変態だな、まあ服と一緒に札とかの道具も置いてったみたいだし、確かに危険か…」

幽霊女「ほら行きますよ!しっかりアナタのカメラで撮影しないと!」

男「しねーよ、まあ行くしかねーか…しゃーねぇ。」

~~~
グゥオオオオオオオオオ!!!!!

祓い屋「いた…見たところ力はあの幽霊程ではない…いける!」

ダッ

祓い屋「悪しき者よ!滅びたまえ!…って、アレ?」

祓い屋「札が…どこいったっけ…」ガサガサ

祓い屋仲間(以下仲間)「おお祓い屋来てたか!ってお前…」

祓い屋「ああ、すみません。札を探してて…」

仲間「いやーまあそれはいいんだが、その格好…」

祓い屋「えっ?」

祓い屋「…」

祓い屋「…うわぁあああああああああああ!!!!!」カァァァ

仲間「なるほど、お前にそんな趣味が…よし!応援してやるぞ!」

祓い屋「そういうのじゃなくてぇ!!///」(服も札も男の家に置いてきたぁぁぁぁぁ!!!!)


祓い屋「まずい…終わった…こんな姿周りに見られるなんて…」グスッ

タッタッタッタッ

男「おーい」

幽霊女「助けに来ましたよー」

祓い屋「…!」


男「祓い屋ー大丈夫かー」

祓い屋「男さぁぁぁぁぁぁん」ウワァァァァァン!!

男「!?」

祓い屋「ひぐっ…もう終わりです…こんなあられもない姿見られたら…えっぐ…」

男「ああー大丈夫だよ。お前元々女っぽかったから」

幽霊女「全くフォローになってないね、うん」

男「とりあえず後ろ下がってろ」

祓い屋「で、でも…力のない貴方達にはどうすることも…」

男「できないかもな、でもやらないで終わるよりマシだ。」

祓い屋「男さん…」

祓い屋「あ、ありがとうございます…!」

男「おう、すぐ終わらせてくっから待っとけ」

祓い屋「はい…」

祓い屋「…//」

幽霊女(やばい…これは華麗な薔薇薔薇展開ですねウマウマです)グヘヘ

タッタッタッタッ

悪霊「グゥオオオオオオオオオ!!!!!」

男「とは言ったものの…」

男「さーて、このデカブツどーするか…今のところなんの策も浮かばないし浮かぶ気配もない。」

グゥオオオオオオオオオ!!!!!

幽霊女「しかしやかましいですねー…」

仲間「クソッダメだ!力が強すぎて封印できない!!これじゃ退治も…」

幽霊女「はぁ…あのー」

男「ん?なんだよ」

幽霊女「これって展開的にあれですよね、バトル物的な…」

男「ああーそうだな。シリアスなのにメタ発言で空気台無しにしてくれてありがとう。」

幽霊女「いやこんな空気壊れた方がマシですし…もう!」シュバッ

仲間「…!!」

仲間「速い…」

男「おいおいなにする気だよ!ひとりで突っ込んで!」

幽霊女「おいそこのデカブツゥ!!!」ゴォォォォォ

幽霊女「図々しく出てきたと思ったら私の男の娘を愛でるSSを勝手にバトルSSにしやがってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」ゴォォォォォ!!!!

ドゴォォォォォォォ!!!!!!!!

悪霊「グギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

男「わ、ワンパン…!?」

祓い屋「あのバケモノを一撃で…」

幽霊女「作者はそういうのかけねーんだよ!!!!少しは空気読んで出てくんなや!!!!」

シュゥゥゥゥゥゥウウウウウ……

祓い屋「完全消滅した…」

男(やべぇこええよアイツこんな力あったのまずくねこれ俺もいつか制裁されるんじゃねコイツ悪霊より悪霊してねこええよ霊に殺されるとか…)

幽霊女「バトルよりそこの男の娘と私の和気あいあいとした萌え萌え話の方が需要あるんだよ!!なにより私が萌えるんだよ!作者も萌えるんだよ!!!」

男「メタすぎる…」ガクガク

祓い屋「ま、まあなにはともあれ…」

祓い屋「ありがとうございます。助かりました」

幽霊女「お安い御用なのだが、これからは退治は余所でやってくれ。」

祓い屋「あはは…」

仲間「お、おい!祓い屋!」

祓い屋「なんでしょう?」

仲間「その悪霊…」

祓い屋「ええ!?ああーこの人は悪霊というかなんというか…」アセアセ

男「あ、アレです!俺のスタンドです!はい!」アセアセ

仲間「スタンド?」

幽霊女「そ、そうそう!!今流行りのスタープラチナ系女子!?女の子もやっぱ強くなきゃねー的な!?」アクセク

男「そうなんですよ!!いやー俺のスタンドつえーわー時止め効かねーわーやべーわー」アセアセ

仲間「は、はあ…まあ悪霊だとしても私たちを救ってくれた恩人です。退治したりはしませんよ」

男「そ、そうですか!よかったです!!」アセアセ (退治してもらった方が良かったのだろうか…)

仲間「ええ、では私はこれで。これからも祓い屋をよろしくおねがいします。」

祓い屋「え??これからも?この街にはもう用はないのでは?」

仲間「いやー上からの通達だ。お前も少し高校生らしくしろと。高校在学中の3年間休暇を取れと。もう転校しなくていいんだぞ」

祓い屋「ほ、ほんとですか!」パァァ

仲間「よかったな!」

祓い屋「は、はい!」(まあそれに関してはよかったんだが…)

祓い屋「…」(この街っていうのがなぁ…この怖い2人組と一緒か…)

男「よかったな!これからもよろしく!」

幽霊女「ぐへへ…私もよろしくおねがいしますね…☆」

祓い屋「は、はい…」(不安でしかねぇ)

ーその後、男家ー

男「」ガクガク

幽霊女「はぁ…そんなに怯えないでくださいよー私なにもしませんって…」

男「殴らない?殺さない?」

幽霊女「するわけないじゃないですか。」

男「はぁ…神経張ってたら疲れた」

幽霊女「お疲れ様であります。」

男「ところでさぁ、お前なんであんなつええの?」

幽霊女「ふふん、これでも私。生きてる頃は『神殺しの女』って呼ばれるほど強かったんですよー??周りからは不良って思われてたらしくて」

男「こえぇ…」

幽霊女「いやー…ホントはただ好きな男と付き合ってただけなんですよ。でもみんな私を捨てていってしまって…半殺しにしたってわけです。」

男「捨てられただけで半殺し…恐ろしすぎる。」

幽霊女「でも最後は見事に本当に好きな人と結ばれてハッピーエンド…」

男「おお、よかったじゃんか」

幽霊女「にはならなかったんですよね…その彼氏とデキちゃって…しかも患ってしまって。」

男「…」

幽霊女「デキちゃったことに関してはすごく嬉しかったんです、彼の子供が産めるって。でも病気の体が出産の負担に耐えられないって。周りから産むのを猛反対されちゃって…てへっ」

男「てへっで済むような軽い話じゃねーよ…」

幽霊女「でも私は彼の子供を産みたかった。その子が元気に生きられるなら私の体一つ差し上げようって。そして私は産みました。」

男「産んだのか…」

幽霊女「でも…やっぱりびょうきでよわってた私の身体が出産の負担に耐えられるわけがなく…そのすぐあとに死んじゃいました。」

男「そうか…」

幽霊女「でもいいんです。その彼も息子も、元気に生きているから。」

男「なんでわかるんだ?」

幽霊女「…なんとなくです。」

男「…なんか悪かったな。」

幽霊女「いえいえ、全然」

男「そうか……今日は寝るわ。おやすみ。」

幽霊女「はい!また明日ですね!」




幽霊女「男…」

ー同じ頃、祓い屋家ー

祓い屋「そこの悪霊!ちょっと待ちなさい!」

祓い屋「貴方を華麗に退治だぞっ☆メイドが冥土へ強制送還!!メイド戦士!祓い屋!!」キラッ
ガラッ

仲間「おーい祓い屋ー風呂上がったから入って………」

仲間「お前…鏡の前でメイド服着てなにやってんだ」

祓い屋「えっ…うわぁあああああああああああ!!!!!///見るなぁぁああああああああああああ!!!!!!////」

ここまで。

ー祓い屋家ー

男「ああー…テスト終わった…いろんな意味で」

幽霊女「で、出たーテスト明けに毎回『いろんな意味でテスト終わったわー』とか言う奴」

幽霊女「でも今回のは私と幼馴染さんのダブル体制で教えたんですから、これで悪い点数だったらしばき倒しますよ」

男「やめてくれ…ほんとに自信ないから」

幽霊女「あ、大丈夫です。私がしばくのは祓い屋さんなんで」

祓い屋「なんで僕巻き添え!?てかなんで勝手にずかずか上がり込んでテストの反省会!?」

男「まあいいじゃねーかテスト爆死したもの同士」

祓い屋「僕はしっかり勉強したのであなたみたいに自信がないことはありません!」

幽霊女「なんでしょうかねー…男の娘にしたい欲求が抑えられず…」

祓い屋「やめてください…恥ずかしすぎます」

幽霊女「でもだいたいバレてんだからええやん」

祓い屋「バレてません!」

仲間「なんだっけ?メイド戦士…」祓い屋「だああ!!!なんでもありません!!」ガツッ

仲間「グフゥ」

幽霊女「大丈夫ですよ、だいたい思考は読めてるんで。なんだかんだ男の娘になりたいんですねわかります!」

祓い屋「違います!!」

男「まあ、祓い屋は男の娘だからしょーがないとして…」

祓い屋「何軽く片付けてんですか!」

男「それより問題は…クリスマスだ。」

幽霊女「ああークリスマスですかー。もうそんな時期ですかー。1年早いですねー」

男「そう…クリスマス、それは恋人達が一年で最も忙しくなる日」

幽霊女「そういえばあなたも数週間前からリア充でしたね、」シネ

男「おい聞こえたぞ、なにボソッと呟いてんだゴラ」

幽霊女「??ワタシニホンゴワカラナイヨー」

男「…まあそれは置いとく。そして、俺はこのクリスマスで男になる!」

幽霊女「もう男じゃないですか、1度に5回戦まで展開したじゃないですか」

男「ぬっ…そ、そういう意味ではなく!恋人達のXmasを経験することにより俺は大人の階段を1段上がって」

幽霊女「ついに中田氏子作りですね!」

男「おい!大人になりすぎだろ!なんで高校生が子持ちの中年おっさんにならなきゃならねーんだ!」

幽霊女「でもウチの旦那は高校通いながらも子育てしてくれたで?」

男「よそはよそ!うちはウチ!高校生で子供を設けるような真似はしないよ!第一に収入はどうすんだよ!」

幽霊女「ウチの旦那はネットで稼ぐ術が云々言っててそれで稼いでたで?」

男「アフィカスかよ!俺は無理だわ!お前さっきから旦那自慢してるけどそれ何の自慢にもならねーから!旦那の顔に泥塗ってるだけだから!」

幽霊女「そこまで言わんといてな…」ウゥ

男「ああ…わかった悪かったさーせん」

幽霊女「わかればええんや☆」

幽霊女「じゃあ話を戻して、デートでしたね?わたしもこっそりついてきますか」

男「デートなんて一言も…まあデートなんだが。それに関しては許可できない。だから今日コイツの家に寄った」

祓い屋「?」

男「祓い屋、俺と幼馴染がデートしてる間コイツを足止めくれないか?」

祓い屋「ああー、封印となると犠牲者が出るかもですが足止めくらいなら問題ないでしょう。」

男「いや、封印とかではなく」

祓い屋「?」

男「幽霊女、コイツを一日限定で好き勝手していいぞ。」

祓い屋「そういう足止め!?」

幽霊女「ええ!?まじ!?男の娘にし放題!?」

男「その通りだ」

幽霊女「いやっふぉぉぉぉぉ!!!!春きた!ついに俺にも春北!!やったぜぇぇぇぇ」

祓い屋「やめてくれよ…(絶望)」

男「…え?」

幽霊女「え?」

祓い屋「え?え?」

男「…」

男「はーん、今の口調からしてそういうことだ。コイツはやはりそういうのを臨んでるらしい」

祓い屋「…!?いや今のはちがくて!!ちょっとした言葉のあや的な!??全然関係ないです!」

幽霊女「ごまかせないんだよなぁ…ぐへへ。これはほんとにいい素材ですわ。ダイヤの原石ですわぁ…」

幽霊女「っと!こうしてはいられない!当日のための衣装をAmazonでhuntingしてこなければ!!」シュルン

男「消えた…行動早いな」

祓い屋「うぅ…」ウルッ



男「…すまないな」

祓い屋「え?」

男「俺も初めてのデートでさ、邪魔されたくねーんだわ」

祓い屋「はぁ、まあわかります」

男「ほんとはお前に押し付けちゃいけねーのは分かってる。でも頼れるのはお前しかいねーんだ。」

祓い屋「…わかりました、やってみます。」

男「ありがとな、…」

男「さて、俺も幼馴染誘ってくるか…」

祓い屋「まだ誘ってなかったんですか…」

男「おう、バッチリ男かましてくるぜ…」

祓い屋「はい、頑張ってください。」

タッタッ…


祓い屋「上手くいくといいですね…」

祓い屋「ふふ、今度はどんな服を着せられるのやら…」

~~~

幼馴染「えー?クリスマス?ごめんね!その日は部活の仲間と一緒に遊びに行くんだ!つぎの日とかなら1日中なかでも外でも出していいし何回戦でも相手できるから!じゃあね!」

タッタッタッタッ…

男「…」

男「…」


男「…」



男「…」



男「クリスマス、どうしようかな…」

こんな感じで
男にクリぼっちの先輩からアドバイスお願いします。

ここまで来てNTR展開は止めて欲しい。

>>65
NTRに関しては作者も好きじゃないんで描けませんというか描きたくないのでご安心を

幽霊女「♪~」カタカタ

男(呑気にAmazonで服漁りやがって…とうとう明日か…さて、一日をどうごまかそうか)

幽霊女「まあバイトとかでいいんじゃねーですか?」

男「おい!心読むな…って」

幽霊女「だってあなたあの日帰ってきてからずっと落胆してましたもん、そりゃ心読まずにはいられませんわ。それにしても…」

幽霊女「『バッチリ決めてくるぜ』キリッ とか言って誘っさ結果がこれだよwwwwwwざまあねえなwwwwww」

男「」ウルウル

幽霊女「あーもうすいません言い過ぎました。にしても彼女はわりと自由人ですねー。ほんとに付き合ってんのかー?ってレベルで。」

男「これでもたまに一緒に帰ってるもん。」グスッ

幽霊女「にしても彼氏より友達優先ですかー。悲しいですねぇ」

男「いいもん。これまでと同じクリスマスになるだけだから」ウッアッ

幽霊女「もー…情けないですねぇ」

幽霊女「むぅ…いつまでしょげてるつもりですかー?」

男「…」グスグス

幽霊女「もぉー…そしたらその彼女さんをこっそり尾行したらどうです?」

男「幼馴染を尾行…なるほど」

幽霊女「バイトやるよりもむなしいクリスマスですがね」

男「ふむ…」

幽霊女(まったく…素直にデートしてりゃここまでネタが枯渇することはなかったでしょーに。めんどくさい方向になっちゃいましたね。まあそんな事はどうでもいいんですよぉ…明日は男の娘生誕祭ですからねぇ)

男「幼馴染…幼馴染…幼馴染…ふへへ、へへへへへ…尾行っていい響きだな…へへ」

幽霊女「端的に言ったらストーカーですね。」

男「聴こえが悪すぎるぞ!さすがにストーカーは…」

幽霊女「いやどうみてもストーカーです本当にありがとうございました」

男「幼馴染…幼馴染…」

幽霊女「ダメですね。耳に入ってません」

断続的になってすまん
今日はこんな感じで
なお明日は仕事が入ってる模様
グダグダ更新もしかしたら日をまたぐかもしれません

よーし書くぞー

ー朝ー

男「クリスマース!いぇぇぇぇ!!!」

幽霊女「はしゃぎすぎです」

男「男、これより男子禁制の幼馴染の部活仲間の集まりに潜入するでござる」

幽霊女「はいはい…もうテンションうざいんでとっとと行っちゃってください」

男「よっしゃあああああ幼馴染は俺のもんだああああああああ」

タッタッタッタッ…

幽霊女「はぁ…まったく」

幽霊女「…ふへへ、さぁ私も行きますか…」

幽霊女「…大丈夫ですよね、男は。」

ー祓い屋家ー

幽霊女「この日のためにたくさん揃えてきたんですよぉ…さぁ!私の望む男の娘になってしまいなさい!!」

祓い屋「ふぇぇ…」

祓い屋(男さんが頑張ってるならわた…僕も頑張らなければ)

幽霊女「うひゃひゃひゃひゃひゃ!まずはコレからぁ!行くぞおおおおおおおおおおおお…」

~~~

ー近所の公園ー

女1「あ、幼馴染ちゃーん!」

女2「きたきたー」

幼馴染「ごめんねー待たせちゃって!」

女1「じゃあ行こっか!」

幼馴染「うん!」

ー近くの茂みー

男「ほうほう…アレが幼馴染の部活の仲間ですかー…けっ、幼馴染が一番可愛いな」

~~~

ーモールー

女1「うわーこの服幼馴染ちゃんによく合うんじゃない?」

幼馴染「そんなーはは!」



男「服のセンスねえな…」

~~~

女2「このパフェおいしー!幼馴染ちゃんにもあげるよ!」

幼馴染「うわーありがとー…ほんとだおいしー!」パクパク



男「俺の飯の方が美味いし、こんなパフェ…」パク

男「…なるほど、美味い」

~~~



~~~

女1「今日は楽しかったねー!またみんなで行こうよ!」

女2「いいね!幼馴染ちゃんもいいでしょ?」

幼馴染「もちろん!」

ジャーネーバイバーイ…



男「まあなかなかいいヤツらじゃねーのかな。さて、俺もバレないうちに…」


幼馴染「さーて…」

幼馴染「バレてるから出て来なよー男」

ガサッ

男「ファ!?」

幼馴染「今日1日ずっと私たちの後つけてたでしょ」

男「え?え?…」

男「あ、あの!ごめんなさい!」

幼馴染「もー…大丈夫。怒ってないよ」

男「ええ?」

幼馴染「むしろ私のためにそこまで必死になってくれて嬉しい限りだよ…ストーカーはちょい怖いけど」

男「幼馴染ぃ…」ウルウル

幼馴染「もう!泣かない!流すんから下の棒から白い涙を流しなよ!私に向かって!」

男「ありがとぉ…!!」

幼馴染「ほらー、男の家行くよー?今誰もいないんでしょー?」

男「いやー親父いるけど、まあ大丈夫でしょ」

幼馴染「そっかー!じゃあレッツゴー!」

幼馴染「あとさぁ、家でクリスマスがーデートがー大人の階段がーって言ってたけどね?」

男「聞こえてたの!?」

幼馴染「そりゃ家隣だし丸聞こえ。」

幼馴染「今日は、クリスマスイヴです。厳密にはクリスマスではありません。」

男「ふぇっ!?!?」

幼馴染「だから、まだ君にはチャンスがあります!!」

男「まじか……あの、」

幼馴染「はい?」

男「明日!デートしませんか!?」



幼馴染「…」


幼馴染「ごっめーんwwwwww明日は別の男と会う約束がーwwwwwwwww」

男「」


男「」




男「」





バタンッ


幼馴染「ちょ!?嘘!嘘だから!ごめん!ごめんなさぁーい!!!」…




このあと数10分後に目が覚めた男は誤解を解いてもらい、そのあとめちゃックスした。

幽霊女パートはちょい抜けて9時以降にやる
かも
寝たらごめん

~~~

幽霊女「はぁ…はぁ…」

祓い屋「はぁ…はぁ…」

祓い屋(メイド服に始まり…ナース服、チャイナ服、ブルマ、ミニスカポリス、OLスーツ、ホットパンツニーソ、巫女服、レオタード、スク水…どれだけ着せる気なんだ俺は着せ替え人形か…)

幽霊女「あぁー…楽しかったぁ」

祓い屋「僕はただただ疲れるだけでしたよ…」



祓い屋「…男さんは今頃彼女さんと楽しんでますかね」

幽霊女「ああアイツは彼女に予定キャンセルされて今頃ストーカーしてるよ」

祓い屋「は!?どうしてそうなった!?」

幽霊女「彼女さんの友達付き合いとかでしょ、向こうも大変ですよねー」

幽霊女「でも、なんとなくですけど最終的には彼女と一緒になる気がします」

祓い屋「まあ…そうだといいですねぇ…」

~少し落ち着いて~


祓い屋「時に幽霊女さん、聞いていいですか?」

幽霊女「ん?なんだい可愛い私の坊や?」

祓い屋「すみませんその呼び方どうにかしてもらえますか…」

祓い屋「はぁ、…男さんのことです。」

幽霊女「男?」

祓い屋「はい。」

幽霊女「男がどしたん?やっぱり男の子と好きなん?ホモ?」

祓い屋「違います!」

祓い屋「…本題に戻しますよ。人間には、肉体と魂からなるエネルギー体があります。通常、エネルギー体は遺伝子の影響による多少の類似はありえても基本的に人によって形が違う。」

幽霊女「いきなり何?男のことじゃないん?」

祓い屋「これはその男さん、そしてあなたにも関係することです。」

幽霊女「むぅ…よく分からんの助」

祓い屋「まあ、聞いてください…」

祓い屋「エネルギー体はある特定の状況下に置かれると、その反応値が異常な程にまで膨れ上がります。その特定の状況下というのは、感情が高ぶった時。悲しい、怖い、悔しい、楽しいなどの喜怒哀楽です。それらが高ぶるとそれと共鳴するかのようにエネルギー体の反応も大きくなるんです。」

幽霊女「へぇ、急に学者みたいなこと言いますね。」

祓い屋「うちは祓い屋以外にも色々してますからね…これも研究の一環です。」

祓い屋「悪霊を退治した時、あなたと男さんのエネルギー反応が大きく上がりました。祓い屋やってると人のエネルギーとかを自然に感じ取れるようになってしまいましてね、」

祓い屋「あなたと男さんのエネルギー。ほぼ一致、いえ、完璧に一致していました。」

幽霊女「…」

幽霊女「間違いじゃないですか?」

祓い屋「いえ…僕も最初はただ一つの強大な力があるだけだと思っていた、しかし発生元が二つあることに気づいたんです。そして発生元を特定した」

幽霊女「それが私と男だと」

祓い屋「はい。」

幽霊女「なるほど…」

幽霊女「つかメイド服着てるなかでよくそんな冷静になれましまね」

祓い屋「んなっ…!??」

幽霊女「やっぱり好きなんですね、体が慣れちゃってますからですかねぇ~」

祓い屋「そ、そんなこと!…」カァァ

幽霊女「紅潮しちゃって~えへえへ」

祓い屋「うう…」///

祓い屋「…あの、単刀直入に聞きます。あなたと男さん、どういう関係ですか?」

幽霊女「んー…それはね…」









幽霊女「まあだいたいわかんでしょ?そういうのはもっと後に持ってくんですよー分かってないですねー☆」

祓い屋「えぇ!?しかし…」

幽霊女「いいのよー!ほら!まだ服持ってきたから!もっともっと着せ替えて…」

幽霊女「お前は私が芸術品にしてやるよ!!!!」
ファサッ
祓い屋「えっ!?ちょっとまっt…」

イヤァァァァァァァァァ!!!!

結局寝落ちしてしまいましたね
すまぬ
となりの部屋からすごい
何がとは言わないがすごい

ークリスマスから数日経ってー

男「うう…さみいな」

男「幼馴染…相変わらず体力が…もう精も魂も尽きたわ…」トボトボ

ドンッ

男「ああすみません…」

不良男「おい、どこ見て歩いてんだゴラ」

男「ほんとすみません…」(うわぁめんどくせえ奴だ…)

不良男「なんだその目、締めるぞゴラ」

男「うぅ…」(めんどくせぇ…)

?「おい、待て」

不良男「あ?んだおっさん。誰だよ」

?「道の真ん中で堂々と恐喝とは見逃せねえな」

不良男「テメーには関係ねーだろ、殺されてーかおい。俺はなぁ、ここら辺では『鬼』って呼ばれてんだぜぇ?」

?「腕に自信があるか、いいだろう。来いよ」

不良男「コイツ…後悔しても知らねぇぞ!!」ドッドッドッ

ヒュアンッ

不良男「!?」

?「…」スッ

ドゴォン!!

不良男「ぐっ…ふっ…」

男(不良のパンチをよけつつパンチを…すげえ)

不良男「くそっ!覚えてろ!」タッタッタッタッ

?「ハッタリか…大丈夫か坊主」

男「ああ、はい。ありがとうございます」

?「いいって事よ、俺は神崎ってんだ、よろしく。」

男「ああ、よろしくっ…」(って…)

男(えええ!?名前出すの!?こういうスレで名前出す人なんて見たことねーんだけど!?神崎!?いきなり!?本名丸出し!?プライバシーもへったくれもないけど!?)

男「あのー、おじ…お兄さん強いんですね」

神崎「あーおっさんでいいよ。」

神崎「おっさんも昔は今みてーなこと沢山やっててな…『神』なんて呼ばれてた時もあった。」

男(ええ…いきなりなんか始まった)

神崎「それが高校の頃の話さ…」

男(ええ…なにこれ)

神崎「無知だったんだよな…あの頃は」

神崎「ただひたすらに楽しいことをやり尽くしてた、他人のことなんて考えず。面白いと思ったことを徹底的にやる、とても馬鹿だった…」

神崎「それに気付かされたのはある女に殴られた時だった。」

男「おっさんぐらいの人が女に…」(意外と弱いのか?)

神崎「ああ…アイツはひたすら強かった、そして優しかった」

神崎「一撃だった、全く歯が立たなかったよ。その時その女は言ったのさ、『人傷つけて楽しむより人巻き込んでなにかするほうが楽しいぞ』ってな」

神崎「『手始めにその拳、違うことに使ってみれば』そうは言われたがその時はどう使うか、いまいちわからなかった。」

神崎「弱い人を助ける、俺はそれぐらいしかできなかった、でもこれで誰かの役に立ってるならそれでいいんだ…それが今までやってきたことへの罪滅ぼしになるかは分からんがな…そして今おっさんはこうして」

男「まっとうな道を生きてるって…」

神崎「いや、無職だ……」



男「あー、いや。なんかすんませんはい。」

神崎「いいんだ…今日も面接落ちて落胆してたんだ。だが君に会えてよかった」

男「ど、どうも…」(いや俺何もしてないけど…)

神崎「また、会えるといいな…」

男「あー、そっすね…」(できれば俺は会いたくないです)




~~~


男「なんて話があった」

幽霊女「ギャハハハハハハ!!!!」バタバタ

男「いや、笑いすぎだろ…」

幽霊女「だってwwwwww助けてくれたのはいいけど見ず知らずの青年にwwwいきなり自分語りしだすとかwwwwwwwwwwww」バタバタ

幽霊女「ハッセでもそんなことしねーよwwwwwwwwwwwwしかも神www崎wwwwwwSSスレでおもいっきり本名wwwwwwwwwwww見てる人赤面してこのスレ見らんなくなりますよギャハハwwwwwwハハハハ!wwwwwwwww」ドタドタ

幽霊女「そして極めつけは…」

幽霊女「無 職」

幽霊女「アッハハハハハハハハwwwwwwwwwいい話なムードだったのに最悪な締めだよwwwwwwwwwいらんことまでしゃべるなってwwwwwwwwwあーマジ最高!wwwwww会いたいわwwwwwwwww」

男「でも…」

幽霊女「ん?でも?w」

男「悪い人じゃなかったよ、うん。なんつーか。あとさ、過去語ってた時すごく寂しそうな目をしてた。」

幽霊女「…」



幽霊女「それでもちょっとこれはないわ」

男「全否定か…」

こんな感じで
正月の予定がまったくないです
別に寂しくなんかないもんっ…ぐすん

ークリスマスイヴ夜ー

幼馴染「はぁ…はぁ…男君のエクスカリバーは気持ちいいねぇ…」

男「バーさんか…つか…エクスカリバーも…ねぇから…」ゼェゼェ

幼馴染「そーだ!ねーぇ?男クーン?」

男「なんだよ…こんなにしたのにまだ元気あるのか…化物だな…」

幼馴染「今度する時までオナニー禁止ね?」

男「はぁ??また唐突に…」

幼馴染「そしたらたまりに溜まった男くんのあっついのをたくさんかけてもらえるでしょ?」

男「お、おう……」ゼェゼェ

男(付き合ってみてからわかった。この子すごく変態だ、そしてサドだ…)

幼馴染「もしオナニーしちゃったらねぇ…」

男「ペナルティあるのかよ…」

幼馴染「当たり前よ!そーねー…」


幼馴染「まあまたその時考えますか、どんなペナルティか分からず恐怖を味あわすのも面白いでしょ」

男「この子怖い…」ガタガタ

~~~

ー現在ー

男「あんなに性に貪欲だとは思わんかった…」

幽霊女「よかったんじゃないですか?お世継ぎが早く生まれますよ」フワフワ

男「別に今はいらねーよ!…」

男「毎回生でしてるんだが大丈夫だろうか…」

幽霊女「生々しい話ですね生だけに」

男「上手くねぇよ!」テクテク

幽霊女「いやー楽しみですねぇ」

男「だからまだっ…」ドッ…ドサッ

幽霊女「…?」

?「おい、連れてけ」

?「わかりやした」ガサッ

ザッザッザッ…

幽霊女「…」

幽霊女「…」

幽霊女「なんてこった!男が謎の2人組にさらわれちゃった!」

幽霊女「この人でなしー!(裏声)」


幽霊女「…今のちょっとかっぺに似てましたね」

幽霊女「っと、こんなことしてる場合じゃねー、追いますか…」フワフワ

ー廃工場ー

?「アニキ、連れてきました。」

?「よくやった」

?「おい起きろ!」ドスッ

男「ぐふっ!」

男「…はっ、ここは…?」

?「目が覚めたみてぇだな」

男「おまえら…誰だ?」

?「俺は下っ端A。」

下っ端A「あちらにいるのは俺らのアニキ、『鬼』こと不良男さんだ」

男「お前はあの時の…」

不良男「テメーはあのオッサンを呼ぶための道具になってもらうぜ。」

男「オッサンって…」

幽霊女「アレですか?wネットに本名晒して自ら叩かれていくスタイルの?ww」

男「ぶっ!!」(お前いたのかよ!)

下っ端A「何笑ってやがる!」ドスッ

男「うっ!」

幽霊女「アレですよね?ww無職のオッサンww」

男(オメーは少し黙ってろ!)

~廃工場入口~

?「ったく、何かと思えば誘拐して返して欲しくばここまでこいだ?」サッサッ

~~

下っ端B「アニキ!来ました!奴がっ…」ドスッ

バタンッ

神崎「誰だ、俺に用があるやつは。面接バックれて来てやったんだぞ」

男「!幽霊女、この人だ!」

幽霊女「え?wwマジですかwwwどんな人かなっ…て…」

幽霊女「…!」

神崎「おお、坊主。オメー無事だったか」

男「は、はい…」

不良男「よぉ、オッサン。」

神崎「またオメーか。どうせやりてーんだろ?」

不良男「ああ…殺りてーよ」

神崎「じゃあとっとと終わらすぞ、1社目は間に合わねーが2社目の面接には間に合うかもしれねー」



幽霊女(なんで…)


幽霊女(なんでアンタがここにいんのよ…!)

不良男「テメーはどこまでも俺の神経を逆撫でするな…くそ!殺れ!」

下っ端達「うぉー!!」



幽霊女「…あらあらなんか始まっちゃいましたね…つかまーたバトルもんですか!そっちの方に話進めなきゃダメですか!何なんですかほんとに!」

幽霊女(アイツ…強くなってるのかな)

幽霊女「…ちょっと男さん体貸してください。」

男「ええ…なにすんの?」

幽霊女「この状況を打破します」

男「大人しくしてろって…あの人馬鹿だけど強いぜ?」

幽霊女「あの人だけに任せられますか!行きますよ私は!」ヒュウ

男「ちょっやm…」シュウウウ


男(幽霊女)「…へっ、いっちょ暴れてやりますか」

バンバンッドゴッ

下っ端「おい!ガキが急に暴れてっ…ぐふ!」ドンッ

男「戦いてぇやつはいるかぁ!俺様が相手になってやらあ!」

神崎「おい坊主、お前大丈夫なのか」

男「アンタだけにまかせてらんないでしょ!弱いのに…」

神崎「?」

男「いや!た、ただ俺を誘拐したことを後悔させようと!」

神崎「そういうことか、じゃあ雑魚、頼んだ」

男「がってん承知でさぁ!」

下っ端A「おいお前ら!このガキを殺せ!オッサンの方はアニキが殺る!」

男「テメエらただで済むと思うなよ…!」


幽霊女(アイツばっかに暴れさせねーよ…!)

ーなんやかんやあってー

~~~

ー夕方ー

神崎「結局面接間に合わなかったな…」

男(記憶がない…なにがあった。確か幽霊女に意識が飲み込まれそうになってそこから…)

幽霊女「いや意識飲み込んだんですよ」

男(やはりか…んで、なんで俺の手が血にまみれてんだ)

幽霊女「それはアレです、鼻血が」

男(嘘つけクソが!どうせ下っ端血祭りに上げたんだろ!)

幽霊女「もー…しょーがないじゃないですかー」

男(まぁ、片付いたならいいけどさ…)

神崎「また、会っちまったな」

男「ああ、そっすね…」

神崎「お前の戦い方、アイツを思い出した」

男「アイツ?」

幽霊女「…」

神崎「前話したろ、俺をワンパンした女のこと」

男「ああ…」

神崎「少し思い出しちまった…」


神崎「…俺はあの頃から少しは成長できてるんだろうか」


幽霊女「できてるんじゃないですか…一度しかあったことのない人なんてそうそう助ける人いませんよ…」ボソボソ

男「どーしてお前が答えんだよ」

幽霊女「えっ?…ああ、…この人知り合いでして」

男「えっ」

幽霊女「生前に知り合ったんですよ、詳しいことはまあいずれ。」

男「そゆことか…まぁ、いずれ聞くわ。」




男「…でも俺のこと助けてくれたし、きっと大丈夫じゃないですか?」

神崎「そうだと、いいな。」



神崎「…さて!帰るか」


男「…そっすね。」

ー家ー

男「まあ、さ…だいたい予想つくよ」

幽霊女「はい、」

男「アレだろ?アイツ殴ったのがおまえなんだろ?」

幽霊女「まあそんな感じです…」

男「だから『神殺しの女』なんて異名がついた…とか、そんな感じだろ?」

幽霊女「察しがいいことで」

男「誰でも気づくわ。」

こんな感じで

ターン,タタタタタタターン…

幽霊女「お正月に流れるこのBGMってなんなんでしょうね」

祓い屋「春海って言うらしい」

シンシュンハツワライスペシャルー…
幽霊女「お正月に流れるこの糞みたいなテンプレ番組はなんなんでしょうね」

男「ずっとこの体制でやってきたから今更変えようもない老害番組」

ツギノニュースデス、モチヲノドニツマラセタ…
幽霊女「お正月に流れるこのニュースはなんなんでしょうね」

神崎「死期を迎えた老人をお迎えする伝統行事だろ」

幽霊女「へぇー…お正月って面白いですねー」

皆「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。そしてすみませんっした。」

お正月ほんとにやることなくて暇でした。
書き溜めしてたメモ帳のデータ飛んだりしてモチベが下がったりして大変でした。

幽霊女「雪。」

男「雪。」

祓い屋「雪。」

男「学校休みになったな」

祓い屋「そーですね」

男「さて…」

男「オーイwwwwwwミンナデカラオケイコーゼーwwwwwwwwwwww」

祓い屋「ウェーイwwwwwwwwwwwwwwwwwwソッスネーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

幽霊女「イェーイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



神崎「馬鹿じゃねーの…」

酉忘れてしまった…
そんな感じで学生時代あるあるです

男「なあ」

幽霊女「なんですか?」

男「恋愛ゲームって怖くね?」

幽霊女「なんでです?」

男「大体の恋愛ゲームが学生生活の中で女を落とすシステムじゃん?」

幽霊女「そうですね~」

男「それで好みの女の子と結ばれてゲームクリア…それで二週目を始めるじゃん」

幽霊女「はいはい」

男「学校を卒業して世界がループし、すべての人間の記憶が跡形もなく消えて主人公が既視感とともにまた学生生活をスタートしてると想像するとさ…」

幽霊女「…それはたしかにちょっと怖いですね、でもなんで急にそんなこと思ったんですか?」

男「某恋愛ゲームをやっててさ…爆弾処理をさせてくれないヤンデレ幼馴染に気が滅入ってたんだ…」

幽霊女「なるほど…」

幼馴染「え?なに?」

幽霊女「お前じゃねえ、座ってろ」

こんな感じで
半分実話で滅入ってます。
こんな時は祓い屋ちゃんのコスプレでも想像しましょう。

男「にしてもさあ…」

幽霊女「なんですか?」

男「暇が無いだー書き溜めデータ消えただー都子にメンタル殺されただー言っててこのSS全然話進んでないやん?」

幽霊女「まあ…それはしょうがないというか…」

男「そろそろほんとにどうにかしないと、そのうち見てる人いなくなっちゃうよ?1人>>1だけ残ってせっせこせっせこ更新するだけのオナニースレになっちゃうよ?」

シコシコドピュッふぅ…
祓い屋「確かにそうですね…」

男「お前はなに人んちでスタイリッシュにオナニーしてんだ!!」

祓い屋「いやー…幽霊子さん…その座り方パンツ見えてmドカバキドドドドド

幽霊女「何が見えたって?」

祓い屋「自分の死相が見えました…」バタッ

男「幽霊子って誰だし…」

幽霊女「とは言ってもねえ…」

幽霊女「ネタがねーんよ。基本思いついたのをぱぱーとメモ帳に書き連ねてるけど書いた内容とかすぐに忘れちゃうから…だから同じネタがもう一回降りてくる確率はものっそく低いんよ」

神崎「ふっ…ここは俺の出番のようだな…」

男「あ、ハッセ二号だ。」

神崎「誰がハッセだ!」

男「こんな得体の知れないネットの隅で堂々と本名丸出しで出るあたり長谷川くんと変わりませんぞwww」

神崎「うっせ!」

男「でもおっさんもこの状況を打破する具体案なんて実は何ひとつないんだろ?」

神崎「んいや、ひとつある」

男「ほう?聞かせてもらおうか?」

神崎「ズバリ!過去編突入だ!」

男「うわぁ…どっかの漫画と同じようなノリ…」

幽霊女「まったくこれだから馬鹿の集まりは…んーじゃあどーするよ」

神崎「軽くスルーすんなや」

男「ネタをつくるんだよ!>>1脅して!」

幽霊女「ナルホドナー、>>1宅に凸して殴り込みすればいいんですね!行ってまいります!」

男「おーう…」

ったく!こんな板にいられるか!俺は帰るz…ピンポーン
おやこんな時間に誰だろう

うう…急に知らない幽霊さんと屈強な男達が出てきて犯されたのォ…
つーわけで…もうあんな目に遭いたくないので書きます
しかし今は書き溜めてるのとリアルが忙しいのが相まって投下は難しいです

ー幼馴染家ー

幼馴染「バレンタイン…♪バレンタイン♪」マゼマゼ

幼馴染「よーしできた!特製媚薬入りチョコ!これで男くんを敏感肌にして私が逆レ…おっと、」

幼馴染「ぐへへへ…おっとヨダレが…」フキフキ

幼馴染「さーて!男君に私にいこーっと」タッタッ



ー窓の外ー

幽霊女「やべぇ…今晩は眠れなさそう…祓い屋ちゃんに泊めて貰おう」




このあと男が幼馴染に精という精を搾り取られたのは言うまでもない


幽霊女「は?あたし?チョコ作らないのかって?作るか!バーカ!くだらねえ!」

幽霊女(料理できないなんて言えない…)

こんな感じで
拳では敵なしの幽霊子さんの意外な弱点

ーある日の帰り道ー

男「んなっ…」ガーン

男「いつもやってるスーパーが棚卸しのために閉まってる…くそ」


ー家ー


男「という事があって隣町まで行ってしまった…」

幽霊女「だから汗だくだったんですかー私はてっきり昼間から幼馴染さんとお盛んだなーと思ってました」

祓い屋「セブンのネットスーパー様様ですね」ボリボリ

男「当然のように俺んちに居座ってんじゃねーぞテメーはしかもそこからネットスーパーで注文してんじゃねえ!」

幽霊女「私はゾンアマで祓い屋ちゃんの新しい服を…」

祓い屋「」ガタッ

幽霊女「心配しなくてもすぐに着せてあげますよー☆」

祓い屋「」ガタガタガタ

男「尋常じゃない怯え方だな…」

男「つーかさ、幽霊女。」

幽霊女「はい?なんでしょう」

男「お前はなんで男を女装させるのが好きなんだ?少し気になったんだが」

幽霊女「あー…まあ色々あってですね…いずれ話しましょう」

男「ふーん」

こんな感じで
近くのアピタが閉まってたので

ー学校、休み時間ー

屋上

男「あああああああ!!!!!!!!!」

幽霊女「どうしたんですか?大声出して漏らした音をかき消そうとしたナリですか?」フワフワ

男「そうじゃねぇ!なんで!なんでなんだ!!!」

幽霊女「何がですか…」

男「…俺は今何をしている?」

幽霊女「えーと…成績が悪すぎるので土曜日にある12時間補習に出席している。」

男「そうだ…くそ!なんでだ!!!!なんで俺はこんなにもがんばってるのに!!!」

男「何一つ理解ができないんだ!!!!!!!!」

幽霊女「それはお気の毒に…」

男「それに比べて…お前は頭いいよなー…羨ましいぜ…」

幽霊女「そーでもないですよ」

男「え?」

幽霊女「私も昔はクラス最下位レベルの馬鹿でしたから。」

男「それ、マジで言ってんのか?」

幽霊女「はい。一時期は留年の危機すらありましたもん」

男「へぇー…意外だな」

幽霊女「まあ、そこから色々あってなんとか持ち直せましたけど…あなたも努力することを忘れなければきっと何とかなりますよ。」

男「ふむ…」


男「わかった、やれることはやって見る」

幽霊女「はい!それでいいんです!さ、休み時間終わりますよ!教室戻りましょ」

男「おう、そうだn…」

幽霊女「ん?どうしました?」

男「その前にさ…」

男「トイレ行きたい…」ギュルギュルギュル…

こんな感じで
週休1日だと書く時間がほんとに無いですね

男「うう…うう…」ゾクゾク

幽霊女「どーしたんですか?」

男「1500円だけ…1500円だけ…」ヘヘッ…

幽霊女「それはまさか…その金持ってコンビニへ行く気では?」

男「だって!だってぇ…!!!」

男「これ!見ろ!これ!可愛いだろ!」スチャ

幽霊女「あらー…カワイイ子ですね。」

男「だろ!この子は俺がガチャで迎えに来てくれるのを待ってんだよ!」

幽霊女「は、はぁ…」

男「それでガチャを引いたんだ!引いたけど!クソみてーなモンしか出ねーんだよぉ!!!」

幽霊女「はぁ…その1500円で彼女に飯でも奢ってやったらどうなんですかね…」

男「クソぉ!お前にガ○リエルのなにがわかるんだぁ!!俺は迎えに行くぞぉおおおおおお」ダッ

幽霊女「あっ!ちょっと…はあ」

幽霊女「これはひどいですねぇ…早くなんとかしないと…」

こんな感じで
コンビに行ってきます

ども
今更なんですけどいきなり固有名詞のキャラ出すのってSS的にタブーなのかなーと疑問
今構想してる(書いてるとは言ってない)話の中に固有名詞出さなきゃ動かしにくいキャラがいまして

キャラに名前を付けるってことだよな
アニメに出てくるキャラと被らなきゃ大丈夫と思う

俺ガイルのSSにオリキャラに名前付けて出したら某アニメと被ってて結果荒らされた

>>142
そうですか!
ありがとうございます
構想してるのがなかなか楽しくて気づいたら結構出来上がっちゃってたという…
まあ注意事項を熟読して修正加えてゆっくりでも書いていこうと思います。


幽霊女「ほんと、無能な>>1ですんませんね。」

幽霊女「卒業式シーズンですね。」

男「そだなー」

幽霊女「前にも話したと思いますけど私は17で命を絶った身。卒業式は経験したことがないのです」

男「そういやそうだなー」

幽霊女「どんなものだったんですかねー…」

男「んー、俺もまだわからん」

幽霊女「みんな…卒業してからどうしたんですかね」

男「ふわっと飛んで見てくれば?」

幽霊女「死んだすぐ後、そうしたんですけど結局分からずでしてね…」

男「なるほどー…」

幽霊女「みんな元気かな…」

男「なーんて幽霊に心配されてたら世話ねーよ、みんな元気にやってんだろ。」

幽霊女「そう、ですかね…」

男「陰気になるな、そーだ。」

幽霊女「ん?」

男「ちょっと時期が早いけど、夜桜が見れるところがあるんだ。行ってみっか」

幽霊女「…」

幽霊女「ふふ、そうですね。」

こんな感じで
夜桜見たいです

ーある日の祓い屋宅ー

ボーッ…

男「…なあ祓い屋」

祓い屋「なんですか?」

男「お前祓い屋なんだよな、ってことは式神とか持ってるんだろ?」

祓い屋「あぁー…持ってますね。一応」

男「へぇー…」キラキラ

祓い屋「な、なんですかそのキラキラした目は」

男「暇だしさ…式神、出してみよっか☆」

祓い屋「いやいやいや…除霊以外で式神をむやみやたらに呼んではいけなくて…」

男「いるだろ?そこに。悪霊g」ドガァッ

幽霊女「誰が悪霊だ」

男「」チーン

幽霊女「と言っても…私もすこーし気になるんですよねぇ。」

祓い屋「ええ…んー」

幽霊女「ね!少し!少しだけでいいんです!お願いしますよ!」

祓い屋「じゃあ…ほんとに少しだけですよ?」

祓い屋「いでよっ」シュパーン

幽霊女・男「おおっ!?」

???「えー、お呼びでしょうか。」

祓い屋「はい、これが僕の式神、名前は特にないよ。」

式神「どうも。」

幽霊女「ほう、和服黒髪巨乳。顔の札が邪魔だな…にしてもずいぶんとクールですね。」

祓い屋「まあ…札で感情含め色々抑えられてるっていうか?そんな感じです。」

式神「ぬ…悪霊!」シュパッ

男「おおっ!?速い!」

祓い屋「式神は一瞬で霊子さんとの間合いを詰め、次の瞬間には強力な一撃を決めようとしていた…」

男「おお…ナレーション乙…」

幽霊女「血気盛んですねぇ…でもちょっと速いからって調子に乗られては困りますよ!」シュンッ

男「ほぼ同じ瞬間だった…幽霊女は式神の一撃を受け流すようにして避け即座に回り込み肘での一撃を食らわせた…」

祓い屋「ああ…説明口調乙…」

ドガァッ!!

式神「」チーン

幽霊女「I win!!yeah!!」

男「いや倒しちゃダメでしょ…」

式神「くっ…私としたことが一生の不覚…」

幽霊女「へへー私に勝つなんて3000年早かったですねぇ…つかなんで顔を札で隠してるんですか取っちゃいなさいよほれほれ」シャッ

祓い屋「あっ!それ取ったら式神としての力が出せなくなって…」

男「遅かったな」

式神「ふぁっ…ち、力が…」シュン

幽霊女「あら、意外と可愛い顔した女の子じゃないですかーもー」キラキラ

男「平然としてるがこいつの目、今絶対輝いてる。そしてこう考えてる…」

幽霊女・男「もっと可愛くしちゃおうかなー☆」

男「ってな…」

幽霊女「ちょこっとこの子借ります☆」オラコッチコイヤ

式神「えっちょっ…いやぁぁ!!」

ガタッバンッ!

祓い屋「僕のすべてが霊子さんの色に染まってゆく…」

男「諦めろ…目付けられたら終わりだところで札外して大丈夫なのか?」

祓い屋「ああ…アレと式神は結び付けられてるので離されただけなら別に問題ないです、燃やされたりしたらどーなるか分かんないですけど。」

男「なるほどねぇ。」

ー数分経ちー

ガタッ

幽霊女「はーいっできあがりー☆」

パァー

式神「うう…恥ずかしい」

男「これはまた露出高いお召し物を…」

祓い屋「これなんですか?」

幽霊女「Amazonで売ってたサキュバスのコスプレ」

男「ほんとになんでもあるなAmazon…これステマになってない?大丈夫?」

祓い屋「こんな紹介されてもなんのメリットもないと思うし大丈夫でしょう…」

幽霊女「今日からあなたは式神の式子さーん☆よろしくねー!」

式子「うう…こんなはずでは…」

祓い屋「かわいい…」ドキ

式子「主様までそんなこと…」ションボリ



祓い屋「ところで…あの札は?」

幽霊女「え?ああアレセンスないんで燃やしました。」


祓い屋「…」




祓い屋「えっ…ちょ…」



祓い屋「ば、馬鹿!アレないとこいつ…」

幽霊女「ん?どーかしましたか?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨…


式子「あっ…ふふふ…この力…懐かしいな…!ようやく我が元に戻ったか…!!」ゴォォォォォォ…


幽霊女「うおっなんかジョジョっぽい」

式子「我を謀ったな…悪霊の分際で…」ゴォォォォォォ

幽霊女「ちょ、なんですかこのオーラ…」

祓い屋「コイツは山奥の村で悪さをしていた妖をうちの一族が霊札という特殊な封印札で抑えつけ、式神として使っていたんです…」

幽霊女「まさか…その霊札っていうのが?」

祓い屋「さっきあんたが燃やしたアレです…」

幽霊女「…」






幽霊女「(ゝω∂)てへぺろ☆」

男「(ゝω∂)てへぺろ☆じゃねーんだよ!!!どーすんだあれ!!家どころか街壊れんぞ!」

祓い屋「この妖は村人や山の動物を食い荒らして、力が強大なんです…我々一族も封印するのが精一杯で…」

男「なんてことしてくれたんだおまえ…」

幽霊女「いやー…まさかそんな奴とは知らなくて…すんまへん。」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

祓い屋「ちょ!一回落ち着こう!な?長い付き合いじゃないか」

式子「知るか!貴様ら一族にも散々コケにされたからな…その恨み、今晴らさずいつ晴らせというのか…覚悟しろ!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

男「あーあ…ダメだこれ…幽霊女、責任取れ。」

幽霊女「責任って…//でも私幽霊だし//そういうのって女の方から切り出すんじゃ//あぁん///」

男「馬鹿言ってねーでなんとかしろ。」

幽霊女「ツッコミ放棄ですか…全く…」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・・・・

式子「そうだな…見せしめとして、まずはそこの悪霊。お前から食ってやろう…」

幽霊女「いやいや、今はあんたの方が悪霊でしょーが…」

式子「黙れ!悪霊の分際で人の子に味方するか!まったく忌々しい…そしてこのふざけた衣を我に着せ楽しむという我に対するなんたる冒涜。」ビリビリシャー!!

男「あっ…」

祓い屋「衣装が…」

幽霊女「…」ピキッ


式子「私の全身全霊を以て貴様を食ってやる!後悔するがいい…」




男「これー…後悔すんの式子さんの方だわ。」

祓い屋「えっ?」

男「アレは二週間前のことだった…」

ー二週間前ー

幽霊女「ねぇーたまにはあなたもコスプレしませんかー?」

男「俺はそういう趣味はない…見るのは好きだ」

幽霊女「じゃあ着てから鏡に映った自分を見て…」

男「それただの変態だぞ!?とにかく俺は着ない!押し付けんじゃねー!」ギューーー

幽霊女「君がッ!着るまでッ!押し付けるのをッ!やめないッ!」ギュギュギュー!!

男「ちょ!そんなに押し付けたら体勢がっ」ガタッ

男「あっ…」

ガッシャーン!!ビリッ!

男「いっつー…あっ、衣装が…」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

男「えっ?」

幽霊女「私が…TOKAIで素材厳選して作った衣装が…」ピキッピキッ…



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・



男「あっ…あの…すんません!そんなつもりはなくて!これは不慮の事故で…」

幽霊女「…」




幽霊女「問答無用じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!死ねぇ!!!!!!!」シュー!!

男「あっ!ちょっと待って!!やめっ!」

ドドドドドドド…
ウワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!

………………

ー現在ー

男「という事があってな…二、三日立てなかった。」

祓い屋「なるほど…」


幽霊女「衣装が…衣装…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

式子「なんだ?低級の分際で我に歯向かおうというのか?ふん、無駄なことを…これでも私はなかなか高貴な妖でn」ドガッシャァァァァァ!!!!!!!!!!





祓い屋「一瞬にして…」

男「吹っ飛んだ。」


―私の衣装。衣装が。衣装。衣装。衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装衣装イショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウイショウフハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・・・・・・―





幽霊女「…高貴だァ!?んなこと知るか!!!!!衣装の恨みはマリアナ海溝よりも深ぇぞこの野郎!!」ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!

式子「ぐっ…なんだコイツ!?さっきまでのオーラとは打って変わって…身体が飲み込まれそうな禍々しi」ドガッ!!!!!

式子「ぐぎゃら!?!!!???!?」

男「喋る暇を与えてないな…」

幽霊女「っるセぇ!くたばりやがれゴルァ!!!!!!!!!」オラオラムダムダドラララアリアリボラボラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドカドカドカドカドカドカドカドガドガドガドガドガドガ………


ーーーーー

式子「」チーーン





男「これはひでえな…人格変わるレベルまで殴られたんじゃねーか?」

幽霊女「ふん!いいんですよ!これぐらいやっときゃもう札なくてもなんとかなるでしょ!」ムスーッ

祓い屋「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!奴は衣装を汚されてブチギレしたと思ったら、いつのまにか式神が半殺しにされていた…。な…なにを言っているのかわからねーと思うが、おれも何があったのかわからなかった…。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ…。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」ガタガタガタガタ

男「ポルナレフ口調乙…」

ー数日後ー

祓い屋宅



式子「霊子お姉様!お茶が入りました!」

幽霊女「んむ。ご苦労」

式子「あと、ちょうどいい天気だったので衣装の洗濯もしておきました!」

幽霊女「ほー、君はほんとに使えるねご苦労」

男「…」





男「いやいやいやいや!キャラ変わりすぎだろ!!」

祓い屋「あの後あなたが帰ってからの話です…」

ー数日前ー

式子「うーん…」ムクッ

幽霊女「ん、起きたか」

式子「はっ…」

祓い屋「また暴れるのか…今度は私が札を…」

式子「…」

式子「すみませんでした!霊子さん!いや、霊子お姉様!」

幽霊女「…は?」

祓い屋「えっ?」

式子「すみません!少し調子に乗ってました!霊子お姉様が目を覚まさせてくれたおかげでこうしてまともな妖として目覚めることが出来ました!!」

幽霊女「お、おう…そうか…(妖の時点でまともではないよな…)」


式子「まぁ…部屋がめちゃくちゃに…急いで掃除しますね!!」ササッ


幽霊女「…」





幽霊女「これは…使えるな☆」

祓い屋「まじでか……」


ー現在ー

男「マジでか…」

祓い屋「そういう事があって、あの通り形から入ろうということで霊子さんにメイド服を着せられ喜んで仕事をするメイドになったわけです…」

男「なるほど…和の妖が洋のメイドですか…」




式子「霊子お姉様!これからもよろしくお願いしますね♡」

幽霊女「うむ、よろしく頼むよ君。」

こんな感じで
ちょっといつもより長めに
メイド妖怪編みたいな

男「」ボーッ




男「ああー…春だな…」ボーッ


ザワザワ…


幽霊女「木々が風で揺れてる…こんないい天気の日にはどっか遠くにでかけたいですね…」ボーッ




祓い屋「それも分かりますけどこうやってぼーっとしてるのもいいですね…」ボーッ




式子「あぁーずっとお姉様を眺めていたいですねー…」ボーッ




男「それはお前だけだよな…」ボーッ




祓い屋「ねむ…」スゥー…



男「ふぁあ…俺も寝よ…」グデーン




幽霊女「…」スヤスヤ




式子「」ムニャムニャ

こんな感じで
春のこの時期って束の間の休息…
って雰囲気するんですよね

ー放課後、体育館裏ー


幼馴染「ねぇ男…」

男「急に呼び出してどうしたん?」







幼馴染「もう別れよっか…」







男「」



男「…」



男「は!?!?!!?!???!???!!!?!?」


幼馴染「私…登場しては毎回男を犯して…なんかもう私出てきたら『あっこりゃめちゃックスフラグだな』とか言われて…」

男「っ…!それは…」



幼馴染「もう嫌なの!男とそういう展開になるのが!私淫乱娘の称号なんて欲しくないのよ!!!それに…男ってなんか普通すぎ。だから…別れよう?」



男「いやいや!俺は全然嫌じゃないよ?それにそれって自制出来るじゃない!俺と一緒に頑張ろ?な?って…」


男「普通過ぎはないでしょ!?!?!???!!!!」スッ


幼馴染「触らないでっ!!!」バッ




男「あ…」





幼馴染「じゃあ…さよなら」タッタッタッタッ





男「あっ…あっ…」ポタポタ








ー物陰ー



祓い屋「マジでか…」

ー祓い屋宅ー


祓い屋「そんなことがあって…」



幽霊女「それでずっとあんな感じだと…」



男「」ポケーッ|∵|




式子「いや流石にあの落ち込みようはないでしょう…顔埴輪になってるじゃないですか…」




男「オサナナジミガ…フツウスギッテ…」ポケーッ|∵|




幽霊女(ちょっと…誰か慰めて来てくださいよ…このままじゃ違和感しかないです)コソコソ



祓い屋(じゃあ僕が行ってきますか…)コソコソ




祓い屋「あー…男さん?確かに失恋は辛いことですよ?でも意味の無いことではないと思うんですよ…失恋をして人は成長してゆくんです…」


男「オトコノムスメデレンアイケイケンノナイヤツニナニイワレテモココロニヒビカンシウスッペライコトシカイエンノカコノメメシイオトコガタカスクリニックデソノコカンニツイテルサミシイモノトッテオンナニナッテコイツイデニシネ」ポケーッ|∵|








祓い屋「す、すみませんちょっと用事を思い出して…」幽霊女「だぁーっ!!!ロープ持って貴様はどこ行くんじゃああああ!!!!」

祓い屋「ちょっと樹海まで散歩…」幽霊女「絶対樹海じゃねーだろ!散歩じゃねーだろ!黄泉の国まで旅に出ようとしてんだろ!」

式子「仕方ありませんね…お待ちください元マスター。次は私が行ってまいりましょう」



祓い屋「だいじょうぶ…?あいつこわいよ…」ウルウルグスンッ



式子「心配には及びませんよ…怖さなら私のが上ですから♪」



幽霊女「ちゃんと説得して慰めてくれるのかな…なんだか嫌な予感がする」


スッスッ…


式子「男さん…今すぐいつもの男さんに戻ってください。」



幽霊女(ずいぶん直球だな…)



男「」ポケーッ|∵|




式子「…そうですか。」




式子「じゃあもう腹切ってください。私が介錯して差し上げましょう…」スチャッ

幽霊女「待て待て待て!!!説得すんの!誰が切腹しろっつった!!!そこまで重い問題じゃねーよ!!」



式子「ですがお姉様、こういう奴はもうダメです。来世にしか期待できません…」


幽霊女「あーわかった。お前の頭に期待出来ないことはわかった。お前腕っ節はいいが脳筋っていう強キャラの王道タイプだな?フツー失恋したからって死ぬ奴はいないよ?フツー…」

式子「ううっ…すみませんお姉様…世間知らずでございました」

幽霊女「もーお前はあれだ。学校いけ。」

式子「あー!もう!めんどくさいんだよ!!!なんか喋れや!」ドッ…



幽霊女「っと、蹴りをみぞおちにお見舞いしようとした時…」

ススッ

式子「避けたッ!?」

ドッガァ!!

式子「ぐばっ!!」


式子「」チーン


幽霊女「間もなく体勢を変えた男は即座に式子の鳩尾に一発お見舞いしていた…」




男「ツヨクナッテカラコイクソヨウカイ」ポケーッ|∵|






式子「أريد أن أمأريد أن أموتأريد أن أموتوتأريد أن أموت…」ブツブツ…


幽霊女「おい、何唱えてんだ。」



式子「いや…無に還るまじないを…」



幽霊女「待て待て!!自分を成仏させるのやめろ!!」



男「」ポケーッ|∵|スッ


祓い屋「あっ…」

幽霊女「ちょ、どこ行くんですか!」



男「」ポケーッ|∵|スタスタ



ガチャンッ!



幽霊女「男…」

男「…」テクテク



??「…おい」



男「…誰。」

神崎「俺だよ、俺。シケたツラしやがって…どーした」

男「なんだ、ネットにすべてを晒して人生終わらせた人か。」

神崎「おい、誰が長谷川だ…ノーダメージだぞ俺は」

男「そう…」


神崎「つれねーな、なんかあったか?」

男「…」


ーーー


神崎「なるほどな、大体わかった。」



男「俺は…もうアイツと一緒になれない…」グスッ

神崎「ったく、泣くな。まだ1回振られただけじゃねーか。」

男「でももう、すべて終わった…普通すぎるし…」



神崎「終わってねーよ。」


男「…え?」

神崎「たかが1回振られただけ。それもまだ日が浅い…何度でもやりなおせる。」

神崎「もう1回、彼女と会って話してこい。駄目でも自分の思いを伝え続けろ、しつこく、相手がウンザリするほどにな。」

神崎「そうすりゃなんとかなるさ…ダメだったとしても、悔いはなくなるだろ。案外、そういうので上手くいくんだぜ?」



男「…」



神崎「俺も昔好きな女がいてな…猛烈にアタックしたけどダメだった。奴には俺なんかよりもずっといい奴がいたんだ。それ見たら『ああ、あの女にはコイツが必要なんだ』って思えちまってな。それからはその男を…」男「ちょい待ち。」

神崎「お?行く気になったか?」



男「時代背景が違いすぎない!!!!????」

男「今は現代なんだよ!!??お前がいたよーなアマアマベタベタな時代とはまた違うんだよ!!!お前の時はそれでよかったのかもしれねーけど今そんなことしたらしつこいと訴えられて裁判所行きだよ???分からないの?これだから個人情報ガバガバ男は…もう黙ってろよ視界から消えろよ俺の前に現れるなよ!!!!!」



神崎「えっ…」



男「帰る!!」フンッ!タッタッタッタッ…



神崎「えっ…あっ…ちょ…」




神崎「えぇー…」ショボーン

ー家の前ー

男「」ハァ…




ツンツン



男「誰だっ…て、え?」


幼馴染「ふふ。」


男「お、幼馴染…」



幼馴染「ははっ…驚いた?」



男「なんでここに…???」


幼馴染「ふふっ…私たちはもう終わり?やり直せない?」



男「え?」



幼馴染「そんなことないよ。だって…」















幼馴染「今日はエイプリルフールだもーん!!」













男「…え?」


幼馴染「だーかーらー…ぜーんぶ嘘っ!!私は男のことをそんな風に思ってないし別れようとも思ってないよ!」


男「じゃあ…普通すぎるなんてことないの…?」ウッウッ…


幼馴染「気にするねーそこ、全然そんなこと思ってないよ!」


幼馴染「男の反応を見たかったんだ…私が男の中でとても大切な人ってことが再認識できてよかったよ。ごめんね、こんなことして」ニコッ


男「お…」

男「お……」



男「おざな゙な゙じみ゙ぃ…」グスグス

幼馴染「もー、そんなに泣かないの。」







幼馴染「男、大好き。」


男「俺もだよ、幼馴染。」





幼馴染「うっはー!なんかベタベター!ベトベター!小っ恥ずかしいぃ~!!」

幼馴染「そーだ。このまま男んちでお止まりしよーかなー…//」

男「おっ…久々だな」

幼馴染「ふふっ…今日は寝かさないからねっ///」

男「臨むところだ♪」



ー物陰ー



祓い屋・幽霊女・式子「マジでか…」←こっそり付いてきた

このあとめちゃくちゃ云々






幽霊女「…」






幽霊女「いやいや…」










幽霊女「エイプリルフールは午前だけなんですよ…」






幽霊女「ただ今午後、もう夕方。幼馴染が男を騙したのも夕方の放課後。」













幽霊女「はぁ…マジで四月馬鹿ですね…」



幽霊女「まあ、面白いからいいですけど。」クスッ

こんな感じで
爆ぜろ、シネ。

男「はぁ………はぁ………」ヘバーッ

幽霊女「どーしたんですかそんなに疲れて」

男「いろいろあった………」グヘェー



ー遡ること10分ほど前、スーパー前ー



男「よし、これで夕飯の買い物は終わった…帰るか…」

男「自転車の鍵………」

男「?」

男「自転車の鍵…………あれ?」

男「自転車の鍵…ない。」

男「あれ?あれ?うそ?え?え?」ガサガサゴソゴソ

男「」


男「鍵…忘れた…」

男「そうだ、携帯で電話して持ってきて…」ガサガサ

男「」


男「ケータイ…忘れた…」

男(どうしよう…ここから家までは割と遠い…)

男「はぁ…もうやだ…」


ー現在、家ー

幽霊女「んで、自転車の後ろを持ち上げタイヤを擦らないように持って帰ってきたわけですか…」

男「実話だぞ…>>1の…」

幽霊女「何を言ってるかよくわかりませんがお疲れ様です…」

男「もう…動きたくねぇ…」

こんな感じで
やることたくさん

まだかね?下半身神威空間に飛ばしたままなんだが?

>>176
幽霊女「なんですか?この貧相なものは」チョキチョキ


嘘ですごめんなさい
次の話、前半あたりはとりあえず下書きできたわ…
ってぐらいです
気長にお待ちくだs…うわなにをするやめ幽霊女「ってなんで>>1君が!?」ドカッバキッボコッ

テレビ『明日も平年並みの気温となり、暖かく過ごせるでしょう…』

テレビ『CMのあと、今大人気のアイドル椎名神子ちゃん生出演です!!…』ワーワー


幽霊女「ふぇー…」アゼーン



式子「人気ですねー椎名神子(しいなみこ)ちゃん。」

男「誰だよそれ。」

式子「今テレビに出てる人です。3ヵ月前に彗星のように突如現れ、デビューシングル『巫女ミコは~とでおはらい☆日和』を発売。今月までにその売上200万枚を突破…今やYKB84などと肩を並べる日本のトップアイドルです。」

式子「あの方の実家は有名な神社で最初はイメージキャラとしてデビューした…って後のインタビューで言ってましたね。」

幽霊女「なんでお前そんな詳しいんですか…」

式子「いやー…それは…妖界でもかなり流行ってるみたいでそれなりの情報は耳に入れたくなくても入ってくるというか…」

幽霊女「妖界?なにそれ、なんかようかい?」

式子「違いますよぉ…あやかしかい…妖怪の世界の事ですお姉様。この世界と全く同じ座標にあり少し次元のズレた世界です。まーいわゆる妖怪の原宿とか妖怪の渋谷とかそんな感じのがたくさんある感じです。」

幽霊女「なるほど…」

式子「そこのJK幽霊にも人気のアイドルです。」

幽霊女「JKで幽霊…闇深すぎでしょ。いやそれにしても『巫女ミコは~とでおはらい☆日和』ってなんだよ…ネーミングセンスのかけらもねーじゃねーか…こんなのが受けるんなら私のコスプレ講座とかも受けるんじゃねーですかい?」

式子「お姉様のコスプレ講座…視聴確定録画確定購入確定です!!!!」



男「まぁ…どうでもいいけどな…俺には幼馴染がいるから…」

幽霊女「アレはただの淫乱サキュバスでしょ…」

男「おい今なんつった消し炭にされてーか」ピキピキ

幽霊女「やれるもんならやって見やがれあいつが毎回毎回出てくる度に盛りやがって、エロシーン量産キャラが散滅してやるよ」ピキピキ


ドカドカドカドカ…


式子「いいぞいいぞやってしまえお姉様!!」

ワー!キャー!…

テレビ『みこみこどっきゅん☆悪霊退散!巫女系アイドル!椎名神子でーす☆よろしくお願いしまーす☆……』ワーワー



祓い屋「…」ブルッ

ー数日後、学校ー

男「あぁ…新学期だりぃ」

幽霊女「何言ってるんですかここはサザエさん時空で…」モゴッ!


男「なんか言ったか?」イアツー

幽霊女「!!」クビフリブンブンッ!

男「よし、それでいい。」


幼馴染「男君おはよう!昨日はお楽しみでしたね!」

男「ああ、…」

幽霊女「うわあとうとう描写すらなくなったよ…」

男(描写はねーけど毎日5回連続とか言えない…)

幽霊女(うわぁ………)


ガラーッ


教師「おはよーございまーす、席つけー」


幼馴染「じゃ、男君。放課後に体育倉庫でね♡」コソッ


男「お、おう…」コソッ

幽霊女「」


幽霊女(やっぱりエロシーン量産機じゃねぇか死なねえかな)

キーンコーンカーンコーン…


教師「はーい、じゃあみんな席についたところでHR始めまーす。」

幽霊女「この先生は相も変わらず雰囲気が緩すぎますね…」

男「まあそれがいいとこなんだけどな…」

教師「つーわけでさ、新学期なわけですがこのクラスに新メンバーが加わりまーす。入ってきてくださーい」


ガラッ


神子「はーい!今日からこのクラスの一員になる、椎名神子だみょー☆よろしくねー。」



・ ・ ・


モブ「し、椎名神子だ…」



一同「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」


男「その時、教室にいたすべての生命が歓喜し、手を取り、新たな仲間の登場を祝った。2人と1体を除いて…」


幽霊女「ナ、ナレーション乙…」


祓い屋「!…」ブルルッ

\シイナミコダー!!/\ホンモノモカワイイー!!!!/\サインチョウダーイ!!!!/

ワイワイガヤガヤ

神子「ちょ、みんな押さないでー!はいはいサインは色紙とセットで350円でーす!!!」

男「おい、仲間が仲間に商売してんぞ、いいのかそんなんで。」

幽霊女「この子ってテレビでやってたあのダサダサアイドルちゃんですか?」



祓い屋「…先生、保健室行ってきます。」タタッ

教師「おー、祓い屋大丈夫かー?行ってこーい。」

神子「んー、きゅはっ…やっと抜けられた…」

男「ん?なんかこっち来るぞ」

幽霊女「…あー、やっぱりネーミングセンスなし女ですかー。」

神子「男君?っていうのかな。」

男「え?ああ、そうだけど?」

神子「そっか、よろしくね☆」

男「は、はぁ…」

神子「それとそこの…幽霊女さんだっけ?確か霊子さんって呼ばれてるのか」

幽霊女「!?」

神子「よろしくね!」

幽霊女「あ、あぁ…はい。」

神子「それと…ふふ。祓い屋…あら?いない…」

教師「ー?祓い屋と知り合いかー。アイツは今保健室いったぞー。」

神子「そーでしたか…」

神子「ふふ、男君、幽霊女さん、また後で★」クルッ
タタタッ

ホラミンナーイチゲンハジマルヨー…

幽霊女「…」

男「…」


幽霊女・男「またこのパターンか…」

ー保健室、ベッドの上ー

祓い屋「なんで…なんでここにまで…!!!」ブルブルブルブル…

ー放課後、学校沿いの道ー

パコパコアッハーン

男「いやー、疲れ 幽霊女「それ以上しゃべるな!」

幽霊女「文章じゃ簡略化されてるがこっちは生々しくてえげつないプレイ見せつけられてんだよハゲ!病みそうだわ!!帰るぞ!」

幼馴染「疲れたねぇー…そりゃー公衆の面前じゃ言えないようなあんなことやこんなこと… 幽霊女「だからやめろぉぉぉぉ!!!」ヒュウウウウウ!!!!

幼馴染「うわ風強いパンツ見える///」アセアセテレテレ


幼馴染「そーだねぇ…帰ってゆっくり思い返そっか。」

男「そうだn」ガッ

幼馴染「!?」

幽霊女「路地裏に引きずり込まれた…」

男「ぐはっなんだ今度はレイププレイか?」

??「いやいや、そんなことしないから。君の性癖どーなってるの…」

男「!?お前は…」



男「誰だ??」

??「誰だじゃねーよ!今大人気のアイドル神子様だよ!」

男「ああー同級生をくいもんにしてたあの子ね。初日の売上は?」

神子「え?あー350×75人だから…ってそんなことはどうでもいいんだよ!!」

男「ぬぬ…んでー?俺に何か用ですか?」

神子「ん?あーそうだった。一緒に帰ろ?」

男「やだ。それじゃあ… 神子「待て待て待て待て!!」グイッ

神子「かわうぃぃぃ女の子の私からの誘いを断るっていうの?」

男「自分からそういう人って論外だわ。じゃあ… 神子「ああ待って待って!!」ググッ

神子「ねえとりあえず一緒に帰ろ?まずはお試ししよ?初回無料だから…」

男「金取る気だったのかよ!!どこの悪徳商法だよ!」

男「ほかのヤツと一緒に帰ればいいだろ!」

神子「いやぁ…他の子と帰ったら何されるかわかんなくて…あなただけじゃない?私に興味無さそうなのって。」

男「それは褒められてるのか貶されてるのかよくわからないんだが…」

神子「いやいや、もちろん褒めてるよ!」

男「…」

男「あー!わかった!わかったよ!ただし幽霊女と幼馴染も一緒な!!」

神子「ほんと!?ありがとー!!」

ー帰り道ー

幽霊女「んで、究極に修羅場なわけだ。」

幼馴染(神子さんもなかなか大胆ですねぇ…転校初日から人の彼氏盗ろうなんて…)ピキピキピキピキ

神子「ふふーん♪」ルンルン

神子「…」スタスタ



神子「あのー…幼馴染さん?」

幼馴染「あ゙ぁ゙!!??」ギロッ

神子「…なにか怒ってます?」

幼馴染「べーつーにー????」ニコッ(#^ω^)

男(ひどい…)

~~


男「あー、俺祓い屋んちに用あるの忘れてたわ。先帰っててみんな。」

神子「そっかー、じゃあここでお別れだね★また明日!」

幼馴染「そーうーだーねー!!また明日!!」ピキピキピキピキ


幽霊女(…はぁ。)

ー少し経って、祓い屋宅の近くの道ー


男「はぁ…なんだかとんでもねぇのが来たな…幼馴染は壮大な勘違いしてるしよ…」



幽霊女「もう関わりたくないです、マジで。。。」



神子「でも関わる運命なんだよ?」ヒョコッ



幽霊女「ファッ!?ぎゃあああああああああああああ!!!!!!」



男「うおぉぉ!?どこから湧いてきた!?」

神子「幼馴染さんが消えた後こっそり跡をつけてきたのよ☆」

男「こいつこええよ…」

幽霊女「ああ…平穏な頃に戻りてぇ…」



神子「そこまで大袈裟にしなくていいよ…ああ、私もキャラ外すわ。」

男「アレが素じゃないのか…」

神子「ちょ…アレが素だったらマジでキチガイじゃん。流石にそこまでやばくないわよ。」

幽霊女「なるほど…これがギャップか…」


テクテク…


男「さて、祓い屋の家についたわけだが、なんでお前はついてきたんだ?」ピンポーン

神子「…実は目的はこっちだったり。」

祓い屋「はーい?うぉぉっ…!!」


神子「どうも、祓い屋クン。久しぶり。」


祓い屋「ああ…ああ…」ブルブルブルブル…


式子「祓い屋様ー、誰が来て…」

式子「あなたは……!」

幼馴染「あら、祓い屋クンの式神さん…今は式子さんって呼ばれてるらしいね、久しぶり。」


男「久しぶりって…そういや俺達の名前知ってたりとか幽霊女が見えてたりとか…お前何者なんだ?」



神子「ん?ああ…ちゃんと話されてなかったの?アレだよ。私は…」












神子「祓い屋クンの幼なじみで、フィアンセよっ☆」










こんな感じで
今更だけど幼馴染ちゃんに霊子さんとかは見えてないよっ★

幼馴染ものの甘ったるいSS書いてくれ。このSSとは別に

>>190

ー学校、屋上ー

幼馴染「男君の作ったお弁当はやっぱり美味しいな!はい、あーん♡」

男「なんだか恥ずかしいな…//」パクッ

男「自分で言うのもなんだが美味しいな」モグモグ

幼馴染「えへへ、私の自慢だからねー///」

男「は、恥ずかしいセリフ禁止!//」テレ

幼馴染「ええー?///」


バ リ ッ


幽霊女「リア充が、死滅しろ…」ゴゴゴゴゴ…

はいこんな感じのしか書けません
本編後半はやっと20%できたかなー見たいな感じです。
幼馴染の容姿は150cmショートのゆるふわ~な感じです。ご自由に想像してください。

あらすじっ!

男(パペット)「おまえはだれだー!」

神子(パペット)「わたしははらいやくんのおさななじみでせいどれいだー!」

幽霊女(パペット)「な、なんだってー!」

神子(パペット)「はらいやくーんわたしにせーえきちょうだーい♡」ジュポジュポグッポグッポ

祓い屋(パペット)「あぁ~イク!」ドピュルルルル!!!

神子(パペット)「あはぁ~♡いっぱいでたぁ…」バコッ

幽霊女・神子・式子「」チーン

男「嘘をつくな、嘘を。」

あらすじおわりっ!

~~~

祓い屋「んで…な、何しに来たんですか」フルフル

神子「らぶらぶしに来ました」キュピッ

祓い屋「やめろ!!!!!!」ガクガクガクガク

幽霊女「あのー…この子メチャクチャ怯えてますけど…こんな娘がフィアンセなんて普通なら死ぬほど喜びますけどね。あ、私もう死んでますけど!」ヨホホー

男「おい、他所からパクるのはやめろ。」

幽霊女「今更じゃない、いいのいいの♪」


神子「まぁー……今日は家を知りたかっただけだからこれで帰るわ。興が冷めた。ギャラリーもいるし…」

男「コイツフリーダムだな…」

神子「流石に私もこの中でそんなヘビーなことはできませんし。ふふ、明日は早いですよぉ?ではっ」タタタッ

~~~~~

祓い屋「ああ…ああ…」ガクブルガクブルガクブルグラブル

男「おい、どさくさにまぎれてポチポチゲーしてんじゃねぇ」トリアゲッ

幽霊女「んで、祓い屋さんはなんであんなに神子さんに怯えるに至ったんですか。」

祓い屋「ああ…オワタ…」ボヘェーッ

男「だめだこりゃ、アレは完全に逝ってるわ。」

式子「えーと…その説明は私からさせていただいてもいいですか?」

幽霊女「お、知ってるの?」

式子「えぇーまぁ…知ってるというか目撃してしまったというか…家政婦はミタ的な…」

男「目撃したのか承知したのかハッキリしろよ。んで?とりあえずおおまかなことを説明してもらえるかな。」

式子「ああ、はい。」


式子「私が山奥で悪さしてたって話は聞きましたよね?」

幽霊女「ああ、ヤンキー時代な。」

式子「そ、そんな大層な名前をお姉様につけていただけるなんて…」ジーン

男「どこに感銘受けてんだわけわかんねーよ。話進まねえよ。」

式子「ああはい。んで封印され式神になったあと、まだ幼子の祓い屋様の式神となったのです。」

式子「その時から祓い屋様と神子様はご友人でした。人間の言葉でいうと幼馴染みという奴ですね。」

男「へぇ…国民的アイドルと幼馴染みか…」

幽霊女「なんてエロゲですかね。」

式子「幼少の頃はそれでよかったのですが…祓い屋稼業は年々衰退の一途を辿り、個別で操業するには厳しくなっていきました。そこで、神子様の椎名家と祓い屋家の2大祓い屋名家で縁談を組み、一つの大きな組にまとめ上げようとしました。そこで目をつけられたのが祓い屋家当主の息子の祓い屋様と、椎名家当主の娘の神子様です。」


男「あれ?確か椎名ってとこは家が神社じゃなかったっけ?祓い屋稼業とは関係ないんじゃ?」

式子「それは表での話です、裏では有名な祓い屋ですよあそこの家は。」

男「へぇ…」

式子「それが中学に上がった頃の話です。最初は二人も喜んでいました。あの日までは…」


男「あの日?女の子の…」ドカッ


式子「デリカシーなさすぎです。続けますよ。」

式子「アレは中学2年生のクリスマスイヴの日でした…あの日は学校の友達とクリスマスパーティーをする予定でした。」

男「仏教系の奴らがバリバリキリストの生誕祝うのか…」

式子「子供ですから!いちいち茶々入れないでください!」

ー3年前クリスマスイヴ、椎名家ー


祓い屋「お邪魔しますしまーす。」ガチャンッ

神子「来たきた!なんでするを二回言ったのか分かんないけどとりあえず入って入って!」タタタッ

ー神子自室ー


祓い屋「アレ?他のみんなは?呼んだはずだけど?」


神子「ああ…みんなは先に帰ったよ?」

祓い屋「えっどうして?」

神子「パーティーはもう終わったから。」

祓い屋「は?嘘だろ?なんで…」

神子「祓い屋クンには8時に来てもらうように言ったわよね、私。」

祓い屋「ああ、そうだな…」

神子「でもね、みんなには6時に来るように伝えたのよ★」

祓い屋「えぇっ…!?」

神子「パーティーは祓い屋クンがうちに来る前にお開き…そして今、私とあなたが2人きり。ふふ、ここまで私の計画通り。これがどういうことかわかるわよね?」

祓い屋「いやいや…何を言ってるかわからないんですけど…???」

神子「だーかーらー…これから私たち2人でパーティーするの!」

祓い屋「2人で…?」

神子「もぉ…鈍いね。クリスマスイヴの日の夜9時~翌3時までをなんて言うか知ってる?」


祓い屋「え?は?」


神子「『性の6時間』っていうのよ♡」ヌギヌギ

祓い屋「!?!!!??」ビクッ!!

祓い屋「いや…いやいやいやいやいや!?!!!???何脱いでんの??人の前でいきなり何を…」

神子「だーかーらー、スるんでしょ?これから。」

祓い屋「するって…なにを??」

神子「ナニを。」ガシッ

祓い屋「ちょ!!!??!?!どこ掴んで…」

神子「はふふ♡祓い屋クン、口では嫌がってるけど身体は正直ねっ///」ハムッ

祓い屋「ちょ!!!ナニを咥えて…あっ//」

神子「んはぁっ…//おっきぃ…///」ジュルジュポジュポポ

祓い屋「あっ…まっ…まずいってそれ…ううっ…もう出そ…」

神子「んっ…」ジュルズズッグポッグポッ…

祓い屋「あっ!待って!うぁぁ…//」

神子「んっ!!//むぐっ///」ドピュルルル…


ー現在ー

祓い屋「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」

祓い屋「やめろ!それ以上思い出させるな!!!アレこそ淫乱サキュバスだ!!!!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!」

幽霊女「やけに描写がリアルでしたね…」

式子「あの光景は今でもはっきりと思い出せます…そして思い出す度にうずいて…」キュンキュン

男「それは余計な情報だな…」

祓い屋「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!!」ジタバタバタバタバタバタ

幽霊女「発狂してますね…」

男「SAN値が直葬したか…ところでさ、式子さんはなんで詳しい事知ってんだよ。式神は確か召喚されないとこっち出てこれないだろ?」

式子「ああー…あの日はなんか知りませんが霊門が開きっぱなしでしたね。」

男「おいさらりと新単語入れるのやめろよ霊門ってなんだよ。」

式子「霊門ーれいもんーはこの世界と妖界を繋ぐ扉のようなものです。祓い屋は霊門を開く術を詠唱することで式神をこっちの世界に召喚できるのですよ。」

男「へぇー」

式子「そして…その出来事から祓い屋様は神子様を露骨に避けるようになり…中学卒業と同時に全国の悪霊を退治するために旅に出ました。と言いつつも本心は神子様の元から離れたかったのでしょうけど。」

式子「女の子だったら…という内なる願望から男の娘になった時も結構喜んでましたよね。」

幽霊女「ああーたしかに。道理で無理やり着せる楽しみがなかったわけだ。」

男「コイツがとんでもない思考を持ってるのはわかった。」

幽霊女「うーむ…にしてもどうしたもんですかね。」

祓い屋「」ガタガタガタガタ


幽霊女「祓い屋さんに早く元に戻ってもらって新調した服着て貰わないと…なんかいい方法はないもんですかねぇ…」

男「祓い屋がこんなんじゃな…」

男「んー、いっそ祓い屋をほんとに女の子にしちゃうとか…」

幽霊女「なるほど濃厚なレズプレイですか!」

式子「それは難しいと思いますね…てか状況が何も変わってないじゃないですか!変えるのは神子様の方ですよ!」

男「なんだよお前ら考えもしねーで…じゃああれか?あのアイドルの欲を抑えるとか…」

幽霊女「発想が突飛すぎるでしょ…無理に決まって」 式子「あーそれならできるかもしれません。」

幽霊女「えっ…」

男「できるん?どーやって?」

式子「色欲を司る妖を呼んでくりゃいいんですよ!えっと…アレ!ラストエンペラーさん!」

男「おいおいなんだその満州国執政みたいな名前は」

式子「Lastってそういう意味じゃなくてですね…Lust、いわゆる性欲やら色欲とかそういう意味ですね。七つの大罪?みたいなのに書いてあったでしょ?んでその性欲を司る妖が性欲の皇帝、ラストエンペラーって呼ばれているのですよ。ちなみに本名は誰も知りません。」

男「そーなんだ…」(ネーミングセンスが皆無に等しい…)

式後「ちょうど私顔見知りでして…今から連れてきますね。妖界まで行ってきて。ちょっと祓い屋さんの懐から札を取ってくれませんか?」

男「連れてこれるの!?」

幽霊女「これか、はい」ペラッ

式子「ありがとうございますお姉様。ほいっ」ボンッ

男「その刹那、俺達の目の前にどこかで見たことあるようなドアが現れた。そう、まさにアレはどこでもド…」モゴッ!

幽霊女「ナレーション乙、だがそれ以上言ったら…わかるな?」

男「っー!っー!」コクコク

式子「これがさっき言った霊門です。普段は祓い屋様の力で一瞬出現させてから0.1秒の間にスッと通ってすぐに消しているのですが…私が戻ってくるまで出しときますね。」

幽霊女「召喚されるたびそんなマジシャンみたいなことやってんの…」


式子「じゃあちょっと行ってきますね…」ガチャッドンッ

男「妖怪って進んでんな。」ボヘェ

幽霊女「まったくですね、ついてけーわ。」ボヘェ

ー30分後ー

ガチャッ
式子「連れてきましたよー♪」


??(http://i.imgur.com/JLuEITb.jpg)「ワタシがラストエンペラーネ、よろしくアル。」


男「やっぱり○儀じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

男「なにこれ!?どこからどう見ても満州国執政ですが!?清国最後の皇帝ですが!?略してラストエンペラーですが!?!?本名みんなご存知愛新覚羅溥○ですが!?!?」

ラストエンペラー(以下L・E)「え?愛・おぼえていますか?いい曲だよネ。」

男「誰も超時空要塞の話はしてねーんだよ!!!つか○儀アニオタ!?!?」

L•E「チガウチガウ、ワタシ色欲操るふ…ラストエンペラーネ。」

男「おいいま溥って言いかけたけど?これ絶対○儀じゃね?もう言い逃れできなくね?」

幽霊女「んで…溥儀連れてきたはいいけどどーすんの?」

L•E「ちょ!ワタシ溥儀じゃないネ!勘違いも甚だしいネ!」


男「…1937年のあれはひどかったな…」

L•E「あぁ…日本軍は残酷なことしてくれたアル…ってなに言わすネ!!!」

男「やっぱり溥儀じゃないか。」

式子「コイツに神子さんの性欲を99%ほど吸い取ってもらいましょう。」

男「そういうことか。できんの?」

L•E「んん…当たり前ネ!人の欲は本当にどす黒いアル、そういうものを統制して過ちを起こさないようにするのが私の役目アル。」

男「過ち起こされてんだけど…思いっきり痴情のもつれ発生してんだけど。祓い屋が中学生の時、3年前のクリスマスにどうして助けてやらなかったんだよ。」

L•E「ああ…中学生だし多少は大丈夫…と思ってたアル…あとヨザクラカルテット見るのに忙しかったネ。」

男「おいこのアニオタとことん無能なんだけど。妖界ってこんな無能ばっかなのかよ…」

式子「この人はちょっと特殊でして…妖界の妖怪自体はもっといい方たちばっかなので…」

式子「いうても私は神子様のこっちでのご自宅を存じておりませんよ?」

幽霊女「あー…それは…」



男「…おい、祓い屋、神子の家調べろ。」



祓い屋「…!」ヒッ


祓い屋「そんな…アイツに近づけってのか!?」

男「そういうことになるな。」

祓い屋「そんなっ!!」ガタガタガタガタ…

祓い屋「無理だ…殺される…アイツに精という精全部絞り尽くされて…今度こそ…」ブルブルブルブル

男「大丈夫!俺達も尾行してやるからいざとなったらお前を助けてやるって!」

祓い屋「そんな…無理だ!アイツ強いもん…僕は嫌だ!そんな危険なことやりたくない!あああああ…」ガクガク

幽霊女「ちょっと!あなたのためにやってることなんですよ!?ここであなたが頑張らなくて誰がっ」バッ


男「…」


幽霊女「…!男…」


男「…やりたくない、か。」

男「それならそれでいいんじゃないか。」

幽霊女「ちょ、男!」

男「幽霊女、少し静かにしてろ。」

幽霊女「!…」


祓い屋「…」


男「これは祓い屋、お前自身が決めることだ。ただ…」


男「ここで諦めたら神子は変わらずお前を執拗に狙い続け、お前も逃げ続けるだけだ。」


男「お前は今まで1人で奴から逃げてきたんだろ?その道中、この状況を打開できるかもしれない仲間達に出会った。これはまたとないチャンスなんじゃねえか?」





男「…まあ、お前がどうなろうと知ったこっちやないけどな…俺はお前が『所詮その程度のやつだった。』と思うだけだからな。」

祓い屋「……」



祓い屋「……よ。」



男「んっ」

祓い屋「待てよ!」ガッ

男「…」


祓い屋「…もう、もう逃げたくないんです。」



祓い屋「どうせ死ぬなら…やれること全部やって死にたい!!それこそ!この状況を少しでもどうにかしたい!!!もう女に怯えて逃げ惑うなんてごめんだ!!!」



男「…」

男「それがお前の答えか。」



祓い屋「やってやりますよ!!ああ!ここまで来たらもうヤケクソだコノヤロー!!」バァァ



男「そうか、わかった。」クルッ


男「そういうことだ。溥儀、協力してくれるか?」

L•E「任せるアル!ちゃちゃっと解決ヨ!って…もういいよ、もう溥儀でいいよ…」

幽霊女「祓い屋さん…!」

ーその頃、窓の外ー

紙人形「」ペラペラ


ピュー…



ー某所ー

紙人形「」ペラペラガシッ

神子「ごくろーさまー。」ピトッ

神子「…ふむふむ、ハァ…」クチュクチュ…

神子「私の性欲をどうにか、か。んっ…//」クチュ…

神子「それは困るなぁ…うっ…//私たちはお世継ぎを作らないとんあっ…//いけないからなぁ…あっ…//」クチュクチュ…

神子「っ…はぁ…はぁ…あんまりこういう手は使いたくなかったけど…」ボフッ

式神「お呼びでしょうか。」

神子「んっ。」カミペラッ

式神「…、御意。」シュンッ

神子「ふぅ…」


神子「ごめんね~…男クン。これも全部うちらの組の為だから…あんっ//」クチュクチュ…

神子「ぐっ…ああっ!祓い屋クン!祓い屋クン…//」ビクッビクッ

神子「はぁ…//祓い屋クンは私だけのもの♡」フフッ

こんな感じでっ!
ノリで書いてたら神子ちゃんがヤンデレになった!

ー番外編ー

幽霊女「移されるんだって」

男「なにが」

幽霊女「SS。」

男「へ?」

幽霊女「Googleの規約かなんか?に引っかかるのでエロいSSは別板にすべて移されるそうですよ?」

男「そうなん?」

幽霊女「そしたらこれも無事じゃないでしょーね」

男「まじでか…」

幽霊女「あんたが幼馴染と濃厚なプレイするから…しかもそれをオフじゃなくて書き起こすから…」

幽霊女「あーあ全部あんたのせいだ!あんたのせいだー」

男「いやいや!待て待て、そんな事言ったら直前の神子のアレだって十分アウトだろ?俺だけじゃねーよくそが」

神子「?そんなことしたおぼえないにゃん♡」

男「じゃあ直前のあれはなんなんだ?」

神子「にゃっ…」ギクッ

神子「あれは…そう!ちくわ食べてたにゃ!」

男「ちくわ?」

神子「そ、そうにゃ!祓い屋クンのこと思いながらちくわを食べたにゃ!」

男「へぇ…どうでもいいけどその猫言葉やめろよ…腹立つから」イライラ

神子「ふぇぇ……」

幽霊女「つかクチャラーですか…アイドルがそんなんでいいんですか?」

神子「ぐっ…これから直します…」

さっそくネタにしててワロタwwwwww

>>207
ネタは新鮮なものほどオイシイって寿司屋でも言いますもんね!

というわけで

このSSも移動させられるんですかね…
一応新板のURLは登録しましたけどそうするとまた新しくスレを立てなきゃいけないのかなー…
そうするとどういう風に続けたらいいんでしょう…

URL張ってくれーー

>>209
新板のURLならこれですよ
SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

どうでもいいことですけどこの酉でTwitter始めたのでキャラの設定とかはそっちの方に不定期に出していこうかなと思ってます。

つづきっ

ー翌朝ー


男「ん…ふぁー…」


幽霊女「あ、おはようございます。」

男「おはよー…今何時?」

幽霊女「もうすぐ8時ですが…」

男「あーそう……!?」ガタッ


男「おい…おいおいおいおいおい!!!」


幽霊女「なんですか慌てて…」

男「遅刻じゃん!ガチ遅刻じゃん!!マジ遅刻じゃん!!!」

男「なんで起こしてくれなかったんだよ!!」


幽霊女「そんないきなり起こせなんて…だって私じゃなくてこれは幼馴染さんの役目でしょ?」

男「んん…そういえば。」

幽霊女「いつもは早くうちに来てあなたを起こしてくれるんですよー…全くだらしない…」

男「確かにな…そうだ、じゃあその幼馴染はどこなんだよ。」

幽霊女「そういや…今日は来ませんね。」

男「え…?」

幽霊女「風邪かなんかで休んでるんじゃないですか?」

男「いや…アイツは生まれてこの方1回も病気やケガをしたことないのが取り柄だ…ここに来て病気だーけがだーなんてありえなさそうだが…」

幽霊女「一応行ってみます?家。」

男「ああ…そうだな。」

ー幼馴染の家ー


幼馴染母「幼馴染?今日は朝から走り込んでから直接男君の家に向かうってLINEが来てたけど?」


男「そうなんですか…どっかですれ違っちゃったかな…戻ってみます、ありがとうございます。」


幼馴染母「じゃあね~幼馴染のことよろしく~」フフフ…

男「は、はい…」


~~~


男「…駄目だ、LINEメッセージ送っても既読がつかない。電話しても繋がらない…」

幽霊女「ケータイは持ってないってことですか?」

男「あるいは持ってるけど電源が切れてるか…くそ!」



祓い屋「おはようございます…」テクテク

男「おお祓い屋、おはよう。」

式子「お姉様おはようございます♡」

幽霊女「おはよ♡」


男「ってお前、昨日神子が迎えに行くのをほのめかすような発言してたけど…来なかったのか?」


祓い屋「ああ…それなんですけど…」


祓い屋「結局来てなくて…ポストにこの手紙が入ってただけでして…」

男「手紙?ちょっと見せろ!」

祓い屋「あっ、はい…」



『あの子は預かった。誰だかわかるよね?返して欲しくば…』



男「あの子……」

幽霊女「えっ…まさか…これって…」

祓い屋「なに?なんかあったんですか?」


男「いや…でも祓い屋の家にわざわざ手紙を届ける理由が分からない……」

男「…」



男「…!!」

男「こりゃ…やべえな。」

男「核を叩く前にまずは周りの殻を揺さぶろうって魂胆か……くそ!」タッタッタッ

祓い屋「あっちょっと!どこ行くんですか!」タタタッ

幽霊女「早くしないといろいろ大変そうですねっ」フワッ


式子「お姉様!説明していただけないでしょうか?」フワフワ



幽霊女「えぇ?ああ…」



~~~



式子「なるほど…」

祓い屋「えっ…じゃあまさか…幼馴染さんを攫ったのって…!」

男「今までのことを考えると…やったのはアイツしかいねえ…」タッタッタッ…

ー町外れの廃倉庫ー

男「手紙の住所はここか…まったくどんだけ雰囲気作りにこだわってんだ…」


ー倉庫内ー


男「おい、出てこいよ。アイドル崩れの淫乱サキュバス。」


??「サキュバスって…ひどいこと言ってくれるなぁ~」シュッ

シュタッ


神子「おはよう、祓い屋クン。」


祓い屋「っ!!」

祓い屋「神子…こんなとこでなにしてんだよ。」


神子「やーっとまともに名前で呼んでくれたね…久しぶりに呼ばれたよ♡」

男「おい、幼馴染はどこだ。」

神子「あの子かぁ~…どこかな~…」

男「テメェ…」

神子「なーんて、ほら、あそこ。」

(倉庫の2階)

幼馴染「っ!!んー!!ん!!」モゴモゴ


(口にガムテープ、身体を縄で縛られている幼馴染。)


男「幼馴染!!あんなとこに…」


神子「ふふ、どうする?奪還して逃げる?」

男「奪還して逃げる…か。合ってるがちょっとちがう。そこに一つプロセスを追加だ。」


神子「?」

男「奪還して、お前をまともに戻して、逃げる。」ニヤリ

神子「っ…!!」


神子「そうか…どうしても私をいじめ倒すんだね…」


男「いじめ倒してるわけじゃない」


神子「いや、これはれっきとしたいじめだよ。私はただお世継ぎを作らないといけないだけ、そこの祓い屋クンと。」


男「…祓い屋の意向は無視ってか。」


神子「っ!そんなことは…」
男「お前は幼馴染みなのに祓い屋のこと1ミリも分かってねーな。ずっと一緒にいて、何を見てきた?何を感じた?何を知った?」


神子「…!!」

神子「………ない。」

男「ん?」

神子「そんなこと…そんなことないっ!!!」

神子「あたしが一番の!!!あたしが一番の理解者であり祓い屋クンの幼馴染みなの!!!」シュッ


神子「アイツらがいるから祓い屋クンは…やっつけてやる!!祓い屋クンに取り憑く悪霊はみんな!!!あたしの邪魔をするものはみんな!!!!消えればいいッ!!!!」シュシュシュ…

式神1「」シュバッ

式神2「」シュバッ

式神3「」シュバッ

式神4「」シュバッ

………

男「1、2、3、4…ってキリがねーなこれ…」

神子「あはははは!!!!私のよりすぐりの精鋭たちよ!これだけの数、相手にできるかな?」


幽霊女「ざっと見70ぐらいですか…現役の頃に比べたらそうでもないですねぇ」

男「『神殺し』の頃か?」

幽霊女「そうですねぇ…」トオイメ

男「…まぁ、『神』が殺せたんだから『式神』を足止めするくらい、わけないよな?」


幽霊女「もちのろんです!」


男「俺は幼馴染救出、お前は式神を相手にして、祓い屋は式子の援護のもとに神子んとこまで行って説得、それからはL•Eの出番だ…できるか?」


祓い屋「やりますよ!」


男「よし、決まり!行くぞ!」ダッ

神子「でかい口叩けるのも今のうち!行けっ!!」バッ

幽霊女「腕がなるぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!
!!」ドガッ

式神1•2•3「グハッ!!!」

男「はええよ…よし、俺もっ」ダダッ

祓い屋「式子!大丈夫か?この数…」タッタッタッ


式子「なにがです?心配する要素なんてどこにもありませんよ?」シュッ

祓い屋「それは…ポン刀!?」

式子「ええ、なかなかの業物ですよ?」

式神御一行「」シュシュシュシュ


祓い屋「わぁ!まとめてきた…!!」


式子「はぁ…私をそこらの式神風情と一緒に!!」シュババババ



式子「しないでくださいっ!!!」シュバッ



式神御一行「グフッ」バタバタ


式子「安心してください、峰打ちですよ!」ッヘーイ!

ー男サイドー


男「幼馴染!!」ダッ


幼馴染「ー!ー!!」ムグムグ


男「いたっ!」ダッ


式神「」バッ!


男「っ!邪魔だぁぁぁぁ!!」ボコッ


式神「グハッ」バタンッ


男「あれ…なんか意外と弱いな…そんなことより」

幼馴染「ー!!」クチテープビリッ

幼馴染「っぷはー!苦しかったー…」

男「大丈夫か!?」

幼馴染「ん、大丈夫~。何もされてないよぉ」

男「そうか…よかった」グスッ

幼馴染「あれー?泣いてるー」

男「だって…当たり前だろ…」ポタポタ

幼馴染「んもぉー男の子ーなくなー」ヨシヨシ

男「…」


幽霊女「まーたイチャイチャか…」


男(…!幽霊女…下の雑魚は?)


幽霊女「腹の足しにもなりませんでした。もうちょい鍛えてください。って回答しとく。」


男(すげえな…)

幼馴染「あの女…男と2人っきりになるために私を消そうと…」ゴゴゴゴゴゴ…


男「あー!ちゃうちゃう!順を追って簡潔に説明するとだな…」


カクカクシカジカシカクイム-ヴ


幼馴染「え!?祓い屋君の幼なじみ!?」

男「そういうことだ。」


幼馴染「ヤンデレか…なかなか厄介だねぇ」


幼馴染「ってことはさ、早く祓い屋君のとこに行かないとやばない?」


男「え?」


幼馴染「ヤンデレ彼女と2人っきりってかなり状況的にヤバイって相場が決まってるの。」

男「ううむ…式子がいるから大丈夫だとは思うが…」

幽霊女「まあ、とりあえずいってみましょうか?」

男「そうだな…」


幼馴染(式子?誰?)


タッタッタッ…

ー一方、祓い屋ー



祓い屋「ついたっ!」タタッ



神子「あ、来たね♡」


祓い屋「ぬぬ…けじめをつけにね…」


神子「私を、どうしたいのかな?」


祓い屋「」フッ

ボシュン

L•E「おー?もう出番ネ?」


神子「この方は…まあ、妖界の有名人を連れてきてくれるほど、私のことを思ってくれてるのね…//うれしい♡」


神子「その人連れてきたってことはあらかた予想がつくけど…残念、そう簡単に落ちる私じゃないんだなー」


祓い屋「んなこと分かってますよ…昔から負けず嫌いだったもんな…」


神子「ふふ、どうする?力ずく?」


式子「」シュタッ


神子「…なるほど。さすがに私の雑魚式神じゃその子は手に負えないなぁ…」

神子「じゃあ、使っちゃおっかな…私の切り札!」

神子「」フッ

ボシュンッ

??「…」

(黒を基調とした洋服に身を包む式神。)

祓い屋「式神…」


式子「他の雑魚と雰囲気が違う…気を付けてください!」


??「…」


??「っべぇー…まじっべぇーよ…」


祓い屋「??」

??「ちょっとマスタァー…これから合コンなのにぃ…」


神子「ふぇ?合コン!?」


式子「ちょっと誰ですかこのチャラ男…」

祓い屋「中学の頃はこんな奴いなかったよな…」


神子「え、ああ…地方でのライブついでに祓い屋クンを探す旅に出てその時に式神にしたんだけど…」

??「チッ…しゃーねー…」スッ

式子「っ!来ます!」チャキッ



??「LINEで電話しとくか…」ポチポチ

式子「はぁっ!?」

祓い屋「スマホ…!?式神が…!?」

プルルルルルル…

??「あーもしもし?貞ちゃん?ごめーん…今日の合コンやっぱパス…急に上司に呼び出されちゃってさぁ…うん、うん。まじごめんなー…え?二次会?カラオケ?うんうん!わかった!じゃあ!」ピッ


式子「昼間から合コンって…」


祓い屋「とんでもねぇ奴だな…」


??「ランチ合コンはダメかもしれねーけど…」


??「…二次会のカラオケまでにお前と決着をつける!」ビシッ


神子「…」

式子「は、はぁ…」

??「あ、俺式雄。そこのマスターにそんな名前つけてもらったけどダッセーから真名を教えてやるぜ。妖界ホストのスター、シューティングライト…人は俺をそう呼ぶ…」ナルシ-


祓い屋「…なあ神子、なんでこんなやつ式神にしたんだ?」


神子「だって…こんな性格だって知らなくて…」アゼン


式雄「さぁ…覚悟しろ…」チャキッ


式子「…!来る!」チャキ



式雄「…っておい!名前!なんで式雄なんだよ!」


式子「え?」

式雄「←これだよこれ!ダッセーんだよざけんな!くそ!」

式子「なんだかめんどくさいヤツですね…」

式雄「この怒りを俺のエクスカリバーに込め…お前を瞬殺するぜぇ!」キラ-ン☆彡.。

式子「いちいち擬音がうざい!とっとと倒しますよ!」シュッ

式雄「…あれ?どこいった?」

―元高級悪霊の力、ナメルナヨ…―


式子「」シュッ


神子(早い…一瞬で後ろに回り込んで…!!)

式子「はああああああ!!!!!!」


式雄「…」


式雄「なーんてな!」キ-ン!!


式子「なっ!?」


祓い屋「後ろからの不意打ちに即座に対応した…」

神子「ふふ、一筋縄ではいかないわよ?あははは!!!」


式子「私の剣を見切っている!?」カ-ンキ-ン

式雄「そう簡単にはいかないぜぇ!」キラ-ン

式子「…!」シュッ

式雄(横に避けた…そのまま柄で突いてくるかそれとも峰打ちか…まぁどっちも防いでやるがな!)

式子「ふっ!」ヒョコッ


式雄「しゃがんだ!?」


式子「」アシカケ-

式雄「なにっ!?体勢がっ!!」ステ-ン

式子「はっ!」ドガ-ン!!!!

式雄「ブフッ…」



式雄「」チ-ン

神子「素早く下に潜り込んで足をかけ転ばせてから柄で鳩尾に一突き…なによ…なによこれ!」ボウゼン



式雄(あー…久々に負けた。これだよ、これ。勝負の時の緊張感…十数年ぶりに味わった…)



式雄(つか…式子って言ってたっけ…可愛くね?未だに律儀に和服きてるし…剣術強いし…おっきいし…何かとは言わないけど…)ムクッ


式子「!!まだやりますか?」

式雄「…」


式子「…」ザワザワ


式雄「あの…俺と付き合わない?」

式子「…」



式子「…は?」

式雄「君のことが好きになった、君と付き合いたい!」キラッ


式子「は!?え?え?ちょ、いきなり何言ってんの!?」

式雄「そうだな!まずLINE交換しよう!」スマホトリダシ


式子「はぁ!?いやいや…私スマホ持ってないですし…」アセアセ

式雄「じゃあ買いに行こう!通信料は俺が払うから!これでも俺結構稼いでんだぜ!」


式子「いやいや!いきなりそんなこと言われても…」

式雄「今すぐ行こう!ケータイショップデートしよう!ね?ね?」グイッ

式子「ち、ちょっと!袖引っ張らないでー!」


ボシュンッ


祓い屋「…」


神子「…ふ、ふん!負けた、負けたわ!けど私はまだ捕まるわけには…」


祓い屋「」プチ-ンガシッ


神子「ふぇ!?捕まった?」アセアセ

祓い屋「」バ-ン

神子「いやっ!!」ガタッ


(神子の腕をつかみ投げ出した祓い屋)



祓い屋「」ガッ!!


神子「ぐっ…!!痛い…」

祓い屋「」ガッガッガッ!!!


神子「ちょ!いだ!やめて!ああ!!」

(転んだ神子の鳩尾に蹴りをいれる祓い屋)


祓い屋「」ガッ!ガッ!!ガッ!!!ガッ!!!!

神子「ゲフッ…あああ!!!!いだい!やめで…」ポタポタ


祓い屋「…なにか言うことは?」ガッ

神子「がっ!やめて…」ハァハァ

祓い屋「…やめて?敬語も使えないのか?」ガッ!ガッ!!


神子「うああ!!!…やめて…くださ…」

祓い屋「聞こえない。」ドスッ

神子「ぐぁぁ!!!!…やめてください…お願いします…」


祓い屋「やっと言えた。でもやめない。俺が今までに食らった精神的ショックはこんなものじゃないから」ドスッ!!ドスッ!!

神子「ぐっ…!がっ…!ああ…」


(ひたすら鳩尾を殴られる神子)


神子(祓い屋クンの変なスイッチ入っちゃった…痛い…痛いよぉ…)





神子(あれ…?痛くない…というよりなんか気持ちよくなってきて…)





神子(……もっと殴られたい…?アレ?私まで変になっちゃった…あはは…)

祓い屋「はぁ…はぁ…もういいや…お前も懲りたろ…」シュンッ


祓い屋「なんか変になっちゃったな…ごめんなさい。神子、大丈夫…?」



神子「……さい。」



祓い屋「え?」



神子「もっと……ください。」


祓い屋「は?」


神子「もっと!もっと殴ってくださぃ…//」ハァハァ


祓い屋「え、何言ってんですか……やべ…ちょっとやりすぎたかも…ごめんなさい!」アセアセ


神子「はぁ…祓い屋さまぁ…もっと私を醜い目に合わせてくださぃぃ…もっとこの愚かな豚にひどい仕打ちを…//」ハァハァ


ドガ-ン


幽霊女「オラァ!!敵はどこだぁぁぁぁぁぁ」



幽霊女「ってあれ?」

男「祓い屋!大丈夫かっ…て、どした?」


祓い屋「え、いや…ちょっとやりすぎました…」


幽霊女「やりすぎ?」


男「L•E、なにそこで突っ立ってんだよ。状況説明しろや」


L•E「ああやっと喋れたネ。介入する隙がなくて困ってたネ。ちなみにワタシは何もしてないアル。」

男「ええ?」

カクカクシカジカ

男「マジで…」


幽霊女「祓い屋さん…やりすぎってレベルじゃないっすよそれ…」


祓い屋「ええ…」

神子「はぁー…もう私はアイドルでも祓い屋でもない…祓い屋クンの忠実な犬です豚です玩具です…//好きに扱ってください…//」


L•E「こうなっちゃお手上げネ、性欲は操作できるけど性癖までは操れないアル。ワタシ帰るヨ。」ボシュンッ


祓い屋「ええ!?」


男「これは擁護できん…祓い屋、自分でなんとかしろ…」テクテク

幽霊女「まあよかったですね。立場が逆転したから怖くありませんよ?」クスクス


祓い屋「はぁ!?」

幽霊女「ふぁ~まだ間に合いますか学校」

男「走ればなんとか…ってところかなぁ。でもいいや、サボっちゃえ。行くぞ幼馴染。」

幼馴染「え?ああ…ご、ごめんね祓い屋くん!あと神子ちゃんも…パートナー見つかってよかったね!じゃあ!」タタッ

祓い屋「ちょ、ちょっと!みんなーー!!!」

神子「はぁ…一生付いてゆきます祓い屋さまぁ…///」

幽霊女「さーて…帰りますか…」



幽霊女「ぐっ!」ドクッ



男「ん?どうした??」

幽霊女「え…な、なんでもないっすよ?」アセ


男「?そうか…」


幼馴染「男くーん!はやくはやくー」

男「ん、はーい。」テクテク

こんな感じで
GWがGWじゃなかった

ザァ----…

男「雨だな。」

祓い屋「雨ですね。」


ザァ-------…


幽霊女「はぁ…」

男「どうした?」



幽霊女「ちょっと…嫌なこと思い出しちゃいました。」フワッ



幽霊女「…寝ます。」

男「そっか。…」




幽霊女「…はぁ。」

こんな感じで

ー祓い屋宅前ー

男・幽霊女「はらいやくん!あーそーb」ガチャッ!

男「おわっ」ヒョッ


式子「バァァァァァァァカ!!!!!!!」フワフワフワッ…



男「なんだ…?」

幽霊女「なんなんですかね。」

家の中に入る男と幽霊女


男「…わお」



祓い屋「」チ-ン


ー十数分経ちー


男「んで、なにがあったん?」

祓い屋「いや…それが…」


ー遡ること数十分前ー


祓い屋「え?今日?なんかあったっけ?」

式子「はぁ!?今日が何の日か忘れたんですか?」

祓い屋「えっ、あの…すみません覚えがないです…」



式子「…」スッ


式子「」チャキッ


祓い屋「えっちょ」

シュバシュバシュバシュバババババババ…



式子「もういいです!!!まさかここまで鈍感なんて思いませんでした!!!」フンッ

式子「…安心してください、峰打ちですから…」


祓い屋「ぐは…」チ-ン

ー時は戻って現在ー


男「なるほどな…」

幽霊女「あちゃー…」

祓い屋「どーすりゃいいんでしょう…」

男「そりゃー今日がなんの日か思い出してしっかりそのことを謝罪してお詫びの品だろうな」

幽霊女「式子さんがそこまで怒るほどなんですから相当大事な日だったんでしょう?」


祓い屋「って言われても…」

幽霊女「最初から全部思い出してください。真面目にやらないと式子さん悪霊に戻っちゃうかもですよ!」

祓い屋「うう…」


ー同じ頃、公園ー


公園のベンチに腰掛けている式子

式子「はぁ……」ショボン

ボンッコロコロ…

式子「ん、」


子供「あ、おねーちゃーん!ボール取ってー!」ワイワイ

式子「ん、はぁーい」ポンッ

子供「ありがとー!…おねーちゃん元気ない?」

式子「えっ…そんなことは…」

子供「なんだか元気なさそうだねーこれあげる!」スッ

式子「ん…これ」

子供「チョコ!じゃーねー!」



式子「…」

式子「」ポリッ

式子「…チョコなんて久々に食べましたね。」


~~~

12年前


ー祓い屋総本家ー


祓い屋父「…」


祓い屋父「おい、祓い屋。」

祓い屋(5歳)「ん、なんですか?ちちうえ。」

祓い屋父「今日からお前の式神、そして教育係になる妖だ。…もっとも、最初はお前の方が教育係になるかもしれんがな。」ボシュッ


式子「はぁーなぁーせぇー!!!!!!」ジタバタ

祓い屋「わぁ…」

祓い屋父「では、私は依頼が入っているので失礼する。」シュッ


祓い屋「…」

祓い屋「ちちうえ、きょうもいそがしそうだな…」


式子「…」フンッ


祓い屋「…ぼく、はらいや。きみのなまえは?」


式子「…ふん、人間なんかに名乗る名などない。」


祓い屋「そうか…じゃあぶなんにしきがみさんでいいかな!」


式子「勝手にしろ。くそ…!こんな忌々しい封印札などなければお前ら人間など取るに足らないというのに…」イライラ


祓い屋「ん、これ。」スッ


式子「ん?なんだこれは。」


祓い屋「チョコ。イライラしてるときはこれたべるのがいい。」


式子「ふん、人間の食べるものなど口にするものか。」


祓い屋「そうなの?まあいいや、いちおうわたしておくね。じゃあボクはみこちゃんとのやくそくがあるのでまた。」


式子「ふん、またなどないぞ。お前が帰ってくる間にここを抜け出してやる…」

祓い屋「ふん、て。くちぐせ?」


式子「お前らのせいでそうなりつつあるわ!」イラッ


祓い屋「そうか。…じゃあっ」タタッ


式子「ふん!」ムスッ


~~~


ー祓い屋総本家、庭のはずれー


式子「くそっ…ここもか!」バンッ

式子「敷地内に強力な結界が張ってある…おそらく私を逃がさないようにだろうな…」

式子「こんな結界…この札がなければ簡単に破壊できるのに…くそ!」イライラ



式子「ん、」クシャッ

式子「これは…さっきヤツにもらった『ちょこ』という奴か…」

式子「」ポリッ


式子「…」


式子「悪くは無いな…。」

~その後、あらゆる手を試したが進展はなく、数日経った。~

祓い屋「ただいま。」

式子「…おう。」

祓い屋「きょうもだめだったの?」

式子「ああ、私の霊力に制限がかかってる今は得物を持たない限り満足に戦えもせん。お前、この屋敷に張られている結界を解け。」

祓い屋「…」

式子「なんだ、急に黙るな。」

祓い屋「ぼくはむり。けっかいのせいぎょなんてとてもできない…」

式子「くっ…使えない。なら屋敷の人間に頼め。」

祓い屋「それもむり。ぼくひとりのおねがいでけっかいをどうにかするわけない。」

式子「やけに弱気だな。」

祓い屋「ぼくにはそんなさいのうないから…」


式子「…」

祓い屋「ぼくはとうさんのあとをついでとうしゅ?にならなきゃいけないんだけど…ぼくはおちこぼれでなにをやってもぜんぜんうまくいかなくて…」

式子「…」

祓い屋「ぼく、ほんとうにとうしゅなんかになれるのかな…」

式子「ふん、その歳でそこまで自らを悲観するな。」

祓い屋「うう…」

式子「誰だって上手く行かないことはある…お前はたまたまそれが重なってるだけかもしれないしな…高級の悪霊である私もこのように手も足も出ないこともある。」

祓い屋「…」

祓い屋「はげましてくれたんだね。…ありがとう!」

式子「っ!はぁ!?そ、そんなことあるわけないだろう!?勘違いするな!」

祓い屋「はは。」ニッコリ

式子「…ん、やっと笑ったな。」

祓い屋「あっ…」

式子「それでいい。餓鬼は無邪気に笑っていろ…」

祓い屋「…うん!そうだね!」


\テキシュウダ-!/


祓い屋「!?」


式子「敵襲…か。」


祓い屋仲間「おい祓い屋!お前も庭に出て応戦しろ!敵の数が尋常じゃない!」

祓い屋「あ、はい!!」タタタッ




式子「ふん…勝手にやってろ。」

式子「…ん?」

式子(…待てよ、この混乱に乗じて脱出すれば…)フワッ

ー屋敷のはずれー

式子「おお、読み通り…結界が弱まってる!」

式子「この程度なら今の制限された力でも十分に壊せる!!」

ドガッシャ-ン!!!

式子「!?」

ウォォォォォ…

式子「くっ…前線で防ぎきれなかった悪霊共がこちらに来た…というところか。まあなんとかなるだろう…同じ悪霊を襲うなんてことは…」

ウォォォォォ!!!!

式子に向かって飛びかかってくる悪霊

式子「何故だっ!?はっ…まさかこの札のせいで式神と認識されて…あああ!!!」

ハァァァァ!!!!

バ-ン!!

式子「!?」

祓い屋「いないとおもったら…こんなとこにいた!」

式子「貴様…!」

霊札の簡易結界で悪霊の攻撃を防ぐ祓い屋

式子「貴様、なぜ私を庇う!私はここから逃げようとした敵と変わらぬようなものだぞ!?」

祓い屋「だって、ぼくのしきがみだから…」


式子「っ…!」


祓い屋「じぶんのしきがみくらいちゃんとかんりできないと…おちこぼれでもそれぐらいはできなきゃ…」


式子「…」

祓い屋「ぐっ…もうれいふだのれいりょくが…!!」プルプル



式子「…おい、なにか棒みたいなものははあるか?」

祓い屋「ぼう…?そこのそうこにぼくがつかってたぼくとうなら…」プルプル

式子「わかった。あと、霊札を持ってこう祈れ、『式神のご加護を』と。」

祓い屋「ぬっ…わかっ…た…」


祓い屋(式神をご加護を…!!)

祓い屋「だめだっ…もう…!」


シュバッ!!!!

ウォアアアアア!!!!


バシュウ…

衝撃波のようなもので消滅する悪霊


祓い屋「これは…!」

式子「この木刀、なかなか手入れされてるな。使いようによっては真剣を凌駕する威力を出せるかもしれん…」チャキッ

祓い屋「しきがみさん!!」


式子「勘違いするな…この状況、切り抜けなければならないという目的が一致しただけだ。」

ゴゴゴゴゴ…


式子「そうと決まったら容赦はしないぞ…有象無象の低級共が…」


―高級悪霊の力、舐めるなよ―


シュバババババババババ!!!!!


木刀が風を切り次々に悪霊を薙ぎ倒してゆく


シュバ-ン!!!!!


グァァァァ!!


あっという間に悪霊を全滅させる式子


式子「ふん、口ほどにもない。」


祓い屋「…!!」


祓い屋「かっこいい!すごくかっこいい!!!」キラ-


式子「んなっ…煽てには乗らぬぞ…//」



祓い屋「ねぇ…行っちゃうの?」



式子「…」


式子「ふ、ふん!餓鬼のお遊びに付き合ってやるのも…また一興か…」フッ


祓い屋「わぁー…!!」キラキラ

祓い屋「これからよろしく!!しきがみさん!!!」



式子「んっ…よろしく、おねがいします……//」

ー現在、公園ー


式子「…」ハァ…


??「ん、これ。」スッ

式子「…!」ハッ

祓い屋「チョコ、お詫びのしるしです…」

式子「祓い屋様…」

祓い屋「忘れてた…ごめんなさい。今日は『あなたと僕が初めて出会った日』でしたよね…?」

式子「…もう、今更遅いですよ…」ポリッ

式子「でも…今回はチャラです、チョコに免じて。」ホロッ


祓い屋「…はは!なんだそれ!」クスクス


式子「むぅー…そこまで笑わなくてもよくないですかぁ?」クスクス


祓い屋「式子さん。」

式子「はい。」

祓い屋「これからもよろしくお願いしますね?」


式子「っ…」





式子「はいっ!」ニコッ

祓い屋「式神のご加護を…」



式子「あれ?まだそれ覚えてたんですか?」



祓い屋「え?式神を操る際に重要な呪文なのでは…?」



式子「んなわけないじゃないですかー!テキトーに言ったんですよテキトーに!!」アッハハハハ



祓い屋「…霊札」シュシュシュシュ



式子「えっちょっ」バババババ



式子「」チ-ン



祓い屋「ずっと覚えてた僕が馬鹿みたいです。」テクテクテク

こんな感じで
ちょっと心が温まるような話

アナ「幽霊女先生の!コスプレ講座~!」

テンテケテケテケテンテンテ-ン!!

アナ「さあ始まりました新コーナー!」

アナ「幽霊女先生のコスプレ講座!このコーナーでは毎週ゲストの方をお迎えして、その方に幽霊女先生のコスを着用していただく、というコーナーです!講師の幽霊女先生、よろしくお願いします。」

幽霊女「どうも~」

アナ「えー、では記念すべき第1回のコスチュームはこちら!!」ダダンッ


―メイド服―


幽霊女「はい!これはコスプレ会では王道中の王道、まさにコスプレの王様ですね!」

アナ「えー、ではこちらを着ていただくゲストの紹介です!本日のゲストはこの方!祓い屋さん!」

祓い屋「ど、どーもー……///」テレテレ

アナ「えー、祓い屋さんは祓い屋家の次期当主。幼少の頃からみっちり仕込まれた霊能力は一級品!」

幽霊女「ご覧ください…女の子のような華奢な体、それでいて貧相な胸…そしてこの恥じらい…」

祓い屋「胸が貧相なのは当たり前でしょう…あったら怖いです…」

幽霊女「だがそれがいいっ!!!!」ガシッ

祓い屋「うわっ…!!急につかまないでください!!」

幽霊女「むはー!たーまりませんなぁー!!」クンカクンカ

祓い屋「やっ…ちょ…やめろぉ!!///」


アナ「…、えー、本日はこのあたりで…ってこのコーナー大丈夫なんですか…?なんかテキトー過ぎません?」

アナ「と、とりあえずまた来週!」


幽霊女「男の娘最高ゥ!!!!」ムグムグ

祓い屋「ぎゃあああああああ!!!!!」ジタバタ


~~~~~


幽霊女「みたいなのどーよ?」

男「できるかぁぁぁぁぁ!!!!」

こんな感じで
なんかもっと百合百合でデレデレあまあまなSSにするつもりだったのにわりとシリアス路線を突っ走ってるよね

テレビ『貞子VS伽椰子!』ワ-ワ-



幽霊女「…」イラッ


男「どしたん」


幽霊女「なーにが貞子VS伽椰子だよ。ホラー映画なのにどうやって戦うってんですか?お互いの呪いを気としてドラゴンボールですか?」


男「そこまで言うか、俺は普通に面白そうだと思ったんだけどな」


幽霊女「いっそ貞子VS伽椰子VS霊子にした方がいいと思うんですよ。」


男「自ら乗り込んでゆくスタイルなのか…」

幽霊女「いやいや、幽霊だから呪いとか瘴気の類効かないし!?元ヤンですよ!?神殺しですよ!?生前のキャリアが一番大きいの私じゃないですか!?」

男「戦闘力的にはな、あと幽霊だから呪いの類が効かないってのは少し暴論だと思うぞ。」

幽霊女「ああもう!ごちゃごちゃ注文が多いですね!!!」イライラ


ア゙ア゙…

幽霊女「…えっ?あなたなんか言いました?」

男「?なにも?」

幽霊女「えっ…???」

ア゙ア゙…ア゙ア゙…

幽霊女「ねぇ!?なにか聞こえません!?」

男「ん?なにも…」

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……

幽霊女「えっ?えっ?やだやだやだやだ…なにこれ…」

幽霊女「そこの戸棚の中…??」

ガラッ






伽椰子「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


幽霊女「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バタンッ


スッ…


祓い屋「えぇ…」

男「見事に気絶したな…」

男「…にしてもこれは少し悪質だったんじゃないか?」

祓い屋「実験ですよ、実験。幽霊が幽霊を怖がるかのね…」

男「こんなのの実験結果なんに使うってんだ…」

幽霊女「アッ…アア…ゴベンナ゙ザイ゙…」ピクッピクッ

こんな感じで
戸棚にいたのは祓い屋クンで、伽椰子の声は祓い屋クン持参の発泡スチロールで鳴らした音だよ!(本家の伽椰子の声もそうして録音してるそうです)

ー祓い屋宅ー


幽霊女「あっ、ちょっ!そこにバナナ置かないでください!!」ブ-ン

男「引っかかる方が悪いんだよ…ぐはっ!赤コウラぶつけんじゃねぇよ幽霊女!!」プップ-

式子「お姉様とはいえと今回の勝負、負けられません…トゲゾー!?!?」チュド-ン!!

ヤイノヤイノ…ガヤガヤ…


祓い屋「いや!?当然のように僕の家でマリオカートするのやめてもらえません!?!?」

プルルルルルル…


祓い屋「んっ…はい?」ピッ



祓い屋「っ!?あっ…」

祓い屋「はい、ええまあ、充実はしてきました…」



祓い屋「はい。え!?今から?」



祓い屋「えっ…ああ、問題はありません。はい、はい…では…」ピッ

ワイワイガヤガヤ…


祓い屋「…ちょっとストップ!」ブチッ

男・幽霊女・式子「っ!?」


男「おいなにやってんだよ!1位だったのにぃ…!!」

幽霊女「へっwざまあみろですっ」


式子「祓い屋様…そんな焦ってなんです…?」イライラ

祓い屋「心配してるようでイライラしてるのがひしひしと伝わってきて怖いんですけど……」


祓い屋「…父上が来ます。」

式子「!?」


男「父?」

幽霊女「父ですか…」

祓い屋「こちらに向かっていると先程の電話で言っていました…」

式子「龍宮寺様がこちらに…」


男「??りゅーぐーじ?誰よ…」

式子「祓い屋様の苗字でございます。」

幽霊女「苗字かっこいいっすね。」ハナホジ-


祓い屋「それはお褒めの言葉なのか罵倒なのか……」

男「へぇー」

式子「祓い屋様の本名は龍宮寺破雷夜(はらいや)。しかしここまでDQNネームだとさすがに…ということで『祓い屋』を名乗っているということです。」


男「へぇー…えっ!?!?」


幽霊女(祓い屋って…ずっとSS上でのポジション名とか仮名とかそんなんだと思ってた…)


男(おい、仮名なのもしかして俺だけ?俺だけ時代遅れの人間なん???)

祓い屋「ちょ…恥ずかしいからその名は出さないで…」

男「出さないでいるようでいつも出てるからなそれ、今更おせえよ?」

式子「そして、その父上が…龍宮寺マサトキ様でございます。」

男「へ、へぇ…」(このSSいつから実名OKになったんだ…??これ俺達も名乗らなきゃダメなパターンなのかな……名乗らなきゃ時代の波に取り残されるのかな…)

ガタガタ…

祓い屋「っ!?来ます!」

男「来る!?なにが!?」

祓い屋「みんな外へ!」

ー祓い屋宅、玄関ー

ゴォォォォォォ…

祓い屋「っ!あれだ!」

幽霊女「あれ…うおお!?」

男「えっ…なにあれ」


祓い屋の指さす空の彼方から白い龍のようなものがこちらへ向かって飛んでいる。


祓い屋「龍の式神…父が移動手段としてよく使うものです、ハクリュウという名前です。」


男「へぇ…イメージ的にシェンロンを白くした感じだな…」

ゴゴゴゴゴ

幽霊女「あの…減速する気配がないんですけど」

ドドドドドドド…

式子「ああ、マサトキ様はいつもああなので大丈夫です…」

ガガガガガガガガ……!!!

男「いや大丈夫じゃねーよ!?ぶつかる!ぶつかるって!!!!」

ドドドドドドドド…!!!!!!


ドガ--ン!!!!!


~~


男「あ、あ…」ホロッ


幽霊女「ギリギリ…」フゥ…

祓い屋「父上は毎回こーやって人を驚かせるんですよ…ハクリュウに限らずヘリとか車に乗った時も…」

男「嫌がらせかなにか!?」


シュタッ


マサトキ「よっ!久しぶり!破雷夜、元気してたか?」

祓い屋「父上!そういうのはやめてって何度言ったら…あと名前で呼ぶのやめてください!!」

マサトキ「おースマンスマン!つい癖で…」

式子「マサトキ様、久しぶりでございます。」

マサトキ「おおー、魔之芽も元気だったか!」

男「マノメ…??」

式子「ああ、私の昔の名です。マサトキ様、そっちの名は捨てました。今は式子でございます。」

マサトキ「ほうほう、名前を捨てたか…過去の清算をつけたんだな。」

式子「ええ、まぁ…」

男(えっ…何?こいつも真名とかあるの??えっ?なに?式神だから…って理由の簡素な名前しかないと思ってたのに何?ここに来て後付け的な?)オロオロ

祓い屋「えっと、父上。そろそろハクリュウしまわないと…」


マサトキ「えっ?」



ハクリュウ「グッ…」ゴゴゴ…


男「え?何?急に力んで…まさか願いを叶えて…」



式子「いや…叶えるどころか精神打ち砕いてくれますよ。とりあえず離れておいてください。」


男「お、おう…」ヒョイ




ハクリュウ「グボォェェェェ!!!!」オロロロロロ



マサトキ「うわっ!?やべぇ!!」シュッ


ボシュンッ


男「!?!?」


幽霊女「ハクリュウってそういう!?」



マサトキ「ああ、こっちの世界に長くとどまり過ぎるとこうなる。吐く龍(ハクリュウ)ってな!!」ガハハハ



男「シャレにならねーよ!!!いきなり人の前で力んで何出すかと思ったらとんでもねー汚物吐き出しやがって!!シェンロンみたいな見てくれなのに新橋のサラリーマンよりタチ悪いじゃねーか!!!!」

マサトキ「さて…」


マサトキ「男君だね、大きくなったなぁ…」


男「えっ?」


祓い屋「父上…男さんと知り合いなんですか?」


マサトキ「ん、そっか。知らないのも無理ないな。実は君の父さんとは古くからの付き合いでね」

男「親父と祓い屋の親父さんが知り合い!?初耳なんですけど…」

マサトキ「まぁ…奴は寡黙だからな。あんまり自分のこととか話そうとしないんだ。」

男「そーだったんですか…意外だな…」

マサトキ「祓い屋は赤ん坊の頃に1度こっちに来させたんだがなぁ。男の親父さんにも会ってるぞ」

祓い屋「そうだったんですか………」

祓い屋「…」ハッ

祓い屋「…まさか、今回僕をこの町に送った理由って…」

マサトキ「ん、ああ。もちろん悪霊の討伐というのも目的の一つだったんだがな。男くんと丁度同じくらいの歳だし、お前も転校ばかりで友達が少なかっただろう?」


祓い屋「そういうことですか…」


祓い屋「まぁ、男さんと友達になれたのは嬉しかったし…このことに関しては感謝しておきます…」


マサトキ「おう…って!?」


幽霊女「っ!?」


祓い屋「ああ…そちらは霊子さんです。一応悪霊ではないので安心ください。」

幽霊女「一応って。なんで曖昧にするのそこは断言しといてよ。ワタシアクリョウジャナイヨ。」


マサトキ「いや…そういうことではない。…まあいい」


マサトキ「霊子…か、よろしく。」


幽霊女「?はい…」


男「知り合い?」

幽霊女「んいや?初めて会ったと思います。」

マサトキ「さーて…久々にこっちよったから男くんの親父さんにも挨拶してくるかねぇ…」


マサトキ「つーわけでちょい行ってくっか…」カラッカラッ


男「ってうちの場所知ってるんすか!?」


マサトキ「おう、知ってる知ってる…」カラッカラッ


そう言うと男は下駄を鳴らしながら歩いていった。


男「…ところで破雷夜クン…?」


祓い屋「その名は…まあいいです、なんですか?」


男「つかぬことをお聞きするのですが、破雷夜さんのうちってまさかの大企業?」



祓い屋「え?ああ…表の顔はそうですね。」

男「やっぱり…すげえな。」

幽霊女「オモテ?なにやってんすか?」



祓い屋「『龍宮寺グループ』…聞いたことないですか?」


幽霊女「んー…聞いたことないかもです。」


男「まじか、CMとかで結構流れてるけどな」

幽霊女「へぇ…具体的にはなんなんです?」

祓い屋「龍宮寺グループは様々な分野でビジネスを展開している超巨大企業です。前身は龍宮寺財閥と言って三井、三菱、安田、住友と並んで5大財閥の一つとして明治日本の近代化に貢献しました。」

祓い屋「創立はうちのひいひいおじいさんだそうで。祓い屋家業に関しては江戸以前からやっていたそうですが…」


祓い屋「今は僕の兄が最高責任者だったと思います。」


男「へぇ…お前の兄すげえな。」


祓い屋「そうですね…勉強も運動も出来て祓い屋としての技術も1級でした。」


男「ふぅーん…」

男「って、おろ?おかしくね?」

祓い屋「なにがです?」

男「…確かお前は龍宮寺家の次期当主なんだろ?
普通は兄が長男として龍宮寺家の次期当主となるはずなのだが…?」

祓い屋「ああ…兄は自分から『家は継がない、祓い屋なんて古い。自分はビジネスでうちを引っ張ってゆく』って言って降りちゃったんですよ。
んで、表の方は兄が継ぐ、裏の方は僕が継ぐ。
ってことで話がつきました。」

幽霊女「なるほどねぇ…複雑ですね。」

祓い屋「まあ、僕もたまに兄の会社が作ったもののテストプレイヤーやったり、それなりに表の方に尽力はしてるんですけどね。そのせいで学校休んだりしなきゃいけなくなったり…」

男「ああ、たまにお前が学校休む理由はそれか。」

幽霊女「本編は学校パート端折りすぎてそんな描写ないけどな」ヘッw

男「何か言ったか?」ギロッ


幽霊女「!!!」フルフル


タッタッタッ…


男「…ん?誰かこっちに向かってきて…」

祓い屋「あっ…噂をすれば…」


??「おい!!!親父見なかったか!?」タッタッ

祓い屋「どうしたんですか、兄さん。そんなにあわてて」

20代後半くらいのスーツを着た男がこちらへ走ってきた。

男「この人が祓い屋のお兄さんか。」

祓い屋「ええ…龍宮寺グループの社長、龍宮寺杜次(トウジ)です。」

??「っとぉ!?男くんか!どうも!親父と破雷夜から話は聞いてるぞ!!
俺、杜次!よろしく!ところで親父…龍宮寺マサトキみなかった!?!?」セカセカ

男「えっ…なんか俺の親父に会いにゆくとか言ってうちに向かいましたけど」

杜次「マジ!?ホントフリーダムなんだから…」セカセカ

祓い屋「だから何かあったんですか?今日はいつにも増して落ち着いてないですけど?」

杜次「いや、今日はグループの役員会議で…勇退したとはいえ親父もまだグループの顧問だから、必ず出席するようにって言ったのに…」

祓い屋「父さん……」

幽霊女「親父さんなかなか勇者ですね。」

杜次「なあ!よかったらうちまで連れてってくれないか?親父そこにいるんだろ?」

男「いるかどうかはわかりませんけど確率は高いかと。」

杜次「よし、行こう!会議の時間まであと1時間半しかない!!」

祓い屋「わりとやばいですね…」

幽霊女「なんだかせかせかした忙しいヤツですね…」

杜次「む、すまん…そういう性格で…って、君。人間じゃないな?」

幽霊女「ちょ、私は人間(の幽霊)ですよ!」

杜次「そういうことを聞いてるんじゃない、生きてる人間じゃないな?と聞いている。」アクセク

幽霊女「ああハイ。善良な幽霊です!!!」キャピッ

杜次「…」

杜次「まあいい。早く親父のところに行かないと…」

男「なーにがキャピッだ。ババa…」ゴフッ!!!

幽霊女「ん?どうしたんですか?そんな顔して」ニコ-ッ

男「いえ…なんでもありません」ビクビク

ー同じ頃、男宅ー

コンコン

男親父「ふぁーい…」ガチャッ


マサトキ「よっ」

男親父「あっ…」


マサトキ「久方ぶりだな、鈴(れい)。」


鈴(男親父)「…マサトキのおっさん。」


マサトキ「おいおい、今じゃお前もおっさんだろー?」ハッハッハ


鈴「はは、そうっすね。」


マサトキ「…葬式以来か。」

鈴「そうですね…十数年ぶりくらいですか。」

マサトキ「どうだ?最近。」

鈴「まあまあっす、男が毎週女連れ込んでるくらいですかね。」

マサトキ「はは、ませてるな…今の高校生は。」



鈴「…」


マサトキ「…」


マサトキ「…元気にやっててよかったよ。あれ以来、結構塞ぎがちだったからな…」

鈴「はは…男のおかげですかね。アイツが元気にやってることで、俺も頑張ろうって気になるっつーか。」


マサトキ「なるほどな……」


マサトキ「実はな、会ってきたんだよ、男に」

鈴「っ…!そうだったんすか。」

マサトキ「大きくなってたなあ。」ハッハッハッ


鈴「…そうっすねぇ。いつの間にか、親よりもたくましくなって…」

鈴「祓い屋君もずいぶん大きくなりましたよね…最初うちに来た時は影で驚いちゃいました。」


マサトキ「んまぁ…奴はまだまだ小童だがなぁ」


ガラッ


杜次「父さーん!!!」タッタッ



マサトキ「おっ。もう一人の童が来たな。」


杜次「どこいってたんですか!?もう会議始まりますよ!!」


マサトキ「おー、すまんすまん。」


杜次「もう…今日はそのためにわざわざここまで呼び出したのに。」


祓い屋「そうだったんですか…突然こっちに来るとか言い出して目的何も言わないんですもん。」

マサトキ「あー、そのことはすまん。マジで。」


マサトキ「あ、そうだ。しばらく祓い屋の家に居候するから!」

祓い屋「…は!?」

マサトキ「こっちでやらなきゃいけねーこともあるし…な!!」

祓い屋「そんな勝手な…」

式子「んー、まあいいんじゃないですか?」

祓い屋「僕は別にいいんですけど…」

マサトキ「よーしけってーい!!」キャッキャッ

幽霊女「子供か…」

男「また賑やかになるな…」フッ

マサトキ「…じゃ、俺は行くわ。」ボシュッ

??「マスター。」

マサトキ「急いでるからコイツを使うか…」

男「…おい、誰この人。」ヒソヒソ

祓い屋「これは父の使役する式神の1人…樒(シキミ)さんです。空間を切り裂けます。」ヒソヒソ

男「…!?空間を切り裂くってなんだし…」

祓い屋「そのままです、見ててください。」

マサトキ「樒、タワーの最上階、会議室まで直行だ。」

樒「…わかった。」シュバッ

グワァ-ン

男「空間が手刀で裂けた……」

幽霊女「すげえ…」

マサトキ「じゃあなっ!!」シュッ

バタンッ

男「ふぇぇ…」

ー数日後ー


マサトキ「おい魔之目!ボンビーなすりつけんじゃねぇ!!」ピッピッ


式子「今は式子だって言ってるでしょう!!もういいです徳政令カード使って…」ポチポチ


男「馬鹿!!あああ俺のここまで積み上げた資産が…」ピコピコ


幽霊女「へっw式子さんに感謝ですね。借金チャラですw」


祓い屋「いやいや…」



祓い屋「勝手に僕の家に集まって桃鉄すんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」


男宅イメージ:http://i.imgur.com/dqf9lPX.jpg

BGM:https://youtu.be/SgQ0pPz4nCo

~~~

幽霊女「…はい、つーわけでクソつまんねー祓い屋親父来訪回でしたー」ハナホジ-

祓い屋「ふざけんな!!!つまんなかったわけではないでしょ!?つか何このコーナー!?まんまアレでしょ、〇魂でしょ!?〇Gオンリーでしょ!?」

幽霊女「…るっさいですねー、別にいいじゃないですか。細かいことは」

祓い屋「よくねーよ!?さすがにSSでもそのくらいの節度はわきまえようよ!?つか何この画像!!雑コラ過ぎて突っ込む気も萎えるんだけど!?」

幽霊女「なにって、いつも見てるでしょ?万事屋霊ちゃん。」

祓い屋「いや見てねーよ!?」

男「あの…ウチを勝手に万事屋に改造されても困るんだけど…」

幽霊女「いいんだよ…視聴者は文字だけじゃどーなってるかわかりゃしねーって…だからちょっと画像で補足説明してあげてるんですよ…」ヒソヒソ

男「なんの補足にもなってねーよ!!お前視聴者舐めてんだろ!?こんな馬鹿なことやってたらほんとに視聴者いなくなっちゃうよ!?」

幽霊女「もういるようでいねーから問題ねーって…」ヒソヒソ

幽霊女「じゃあ本日の本題、その視聴者に絡んだことです。」

幽霊女「えー、年明けらへんまで?まあそれなりに順調だったこのSS。なにを血迷ったか『神崎(かみさき)』さんの出現によって実名登場のキャラが蔓延る事態になってしまったわけですが。」

男「あー、それね。最初は俺も実名は出すまいと決め込んでたけど、神崎に神子、マサトキ、鈴、杜次、んで破雷夜までもがそのポジション自体が実名だったという始末。」

幽霊女「そうそう、私は不安ですよ。こんなことずっとしてたらいずれ『くっさ、死ね』ってレスでここ埋め尽くされちゃうんじゃないかってね?」

男(こんなパクリコーナーやってる時点でそういうレスで埋め尽くされてもおかしくない状況が作り出されてるんだが…)

男「うん、たしかに。」

幽霊女「でもね、いつまでも枠にはまったこんな名前でいいのかって思う時もあるんですよ。ポジション名しか与えられない人生…そんな型にハマった人生とか歩んでも面白くないでしょ?」

男「お前もう死んでるから人生とかないんじゃ…」

幽霊女「こまけーこたぁいいんだよ!!!」

幽霊女「というわけでね?思ったんですよ。開き直っちゃおうって。」

男「…ふぇ?」

幽霊女「私もこんなポジショニングネームから脱却して、あだ名である『霊子』に改名しようってねぇ!!『くっさ死ね』なんて怖くありませんよー!!2スレでも3スレでも埋めちゃってくださいよ!!!埋められたら立て直す。2つ埋められたら3つ、4つ埋められたら5つってね!!!」(霊子さんマジ天使とか呼ばれたら最高ですねぐへへへへ)

男「お前は理性が煩悩に埋まってるから早く救出してやれ……」

男「あのなぁ…改名しようったってどーやってするんだよ。それ作者権限だろ?お前1人じゃどーやっても無理…」

幽霊女「というわけで、コレを用意しました!!」ババ-ン!!

男「?なにそれ」

幽霊女「なーまーえーへーんーこーうーボーターンー!!」ドラエモンボイス-

男「は?何?名前変更ボタン?」

幽霊女「はい。作者が佐川のにーちゃんに応答してた時にこっそり奪ってきました。」

男「コイツ……」

幽霊女「んで、なりたい名前を念じながらこのボタンを押すと、名前が変わるんです。」

男「…つまり?」

幽霊女「こうです。」(霊子…)ポチッ

霊子「はい。」

男「おおっ!?マジもんなのそれ!!??」

霊子「いや、さっきからそうって言ってるじゃないですか。」

男「oh......」

男「…お、俺も…」

霊子「男さんはそのままポジショニングネームを貫くんですからいらないですよね☆」グチャッ

男「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

霊子「なに大声出してるんですかうるさいですよ?」

男「ああ…ああ…正直俺もこんなポジショニングネーム返上したいと思ってました…まじすんません…気取ってサーセン…俺にも使わせてください…」

霊子「いや、無理ですよ。もう壊れてますし…」

男「そーこーをーなーんーとーかー!!!!!!!れいえもーん!!!!!」ウワァァァァァァン

霊子「れいえもんって…まあないこともないですけど、これはかなりリスキーですよ?」

男「えっ!?あるの!!」

霊子「はい。」

霊子「あーんーかーさーくーせーいーきー」ドラエモンボイス

男「?なにこれ」

霊子「安価作成機です。」つ↓

男「安っぽい名前だな…んでどんな風に使うんだ?」

霊子「この矢印の横に番号をつけて文末に置くと。その番号分下った先のレスの聖なる視聴者様のお導きによりどんなことも決められる。という優れものです!!」ドヤッ

男「おおっ!!」

霊子「ただ難点があってですね…そもそも視聴者がいないとこの道具成立しないんですよ。」

男「うっ…」

霊子「そして、この過疎SSでこれを使うということは、自殺行為に等しいんですね。」

男「なるほど…」

男「ちなみに他の道具は?」

霊子「これも作者からぶんどって来ましたが…佐川男子の誘惑もむなしく作者さんは戻るのが早く。これと名前変更ボタンぐらいしか取れませんでした。」

男「つまり、ない。と…」

霊子「そういうことです。」

霊子「ふぁぁ…眠くなってきました。もう日をまたいじゃうじゃないですか…作者の都合的にもう寝なきゃですよぉ…」フォ-

男「さっきからメタ的なことしか言わねーなコイツ…」

霊子「…まぁ、それは渡しときます。使うかどうかはあなた次第ということで。私は寝ます、幽霊ですから睡眠なんていらないですけど。」デハデハ-

男「お、おう…」

祓い屋「ふぁぁ。僕も帰りますか…呼び出されたけど結局空気でしたし。どっかの眼鏡掛け器の8位ぐらいの扱いで寂しいです。」スタスタ

男「お、おう…おやすみ…」



男「どうしようか………」

こんな感じで。オ〇ホ取ってた間に部屋に誰か入ったのでしょうか?なんか荒れていますね。









男(名前…)ヒソッ

↓1

霊子「ふぁぁ…おはようございます…」

雄納穂(おなほ)「…」プルプル

霊子「…プッ」

霊子「ギャハハハハハ!!!!ウッハwwwwwwwwwなんですかその名前wwwwwwwww」ウエチラッ

霊子「…なるほど、二つの安価が統合したパターンですか!運がいいですね!!!」ニコッ

雄納穂「こんな運いらねぇよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

霊子「いやいや、いらないとか言っちゃ駄目でしょー?お客様は神様なんですからー」ゲスガオ

雄納穂「…もしかしてずっとこのまま?」ブルブル

霊子「あー、それもいいんじゃないですか?wwwwww私的にはもう最高のセンスですよ?
変える必要なんてないですって。つか少ない視聴者が考えてくれたネームなのに変えるとかゲスの極みですか?私以外私じゃないんですか?」

雄納穂「両成敗されろ……」プルプル



~~~



幼馴染「…ところで、私はポジショニングネームのままなの?」

こんな感じで
いやー、素晴らしい名前が出来てよかったですね!!!!!!

ガチャッ


男「ただいま…」←戻った

霊子「…男よ。」

男「ん、いきなりなんだ」

霊子「セッ〇スしましょう!!!!」ババ-ン


男「どーした?暑さで頭やられたか。」


霊子「っ…」シュン

男「ちょ、なんだよいきなり…ちゃんと経緯を説明してくれって…」

霊子「ああ、はい…」


ーさっきー


霊子「…」ペタペタ

霊子「ぬぅ…」ペッタンコ

霊子「ううう……」ヒッグ

霊子「もっと大きかったらなぁ…」ペタペタ

霊子「ググってみましょ…」カタカタ


『胸を大きくする方法!』

霊子「ん、これ…」カチッ




霊子「ふむふむ…」




霊子「なるほど…///」

ー現在ー

霊子「というわけです!」


男「どういうわけです!?」


霊子「だっ…だから!//」モジモジ


霊子「うう…胸、おっきくしてほしいんです!」ソワソワ


男「んで?そのためにはセッ〇スで一緒に気持ちよくなればあるいは…ってこと?」


霊子「そうですそうです!」


男「…あのなぁ、そういうのって好きな人同士でやらなきゃ駄目だって…」


霊子「私は君のこと好きですよ?」キョトン


男「んなっ…///」カァァァァ

霊子「ね?」コンガンノメ

男「むぅ……」


男「……だけなら、」



霊子「えっ?」



男「も、揉むだけなら!やってあげてもいいけど!」


霊子「はぁぁ…!」キラキラ

霊子「ど、どうぞ…///」サッ



男「きれいな肌だな。」プニ



霊子「んっ…」



男「乳首、綺麗なピンク色。」コリコリ



霊子「んっ…ふぅ…」ピクピク


男「んっ…ちゅ…れろ…」チュパチュパ


霊子「んあぁ!!あっ…//んぐっ//」ハァハァ


霊子「ちょっと…激し…ああんっ!!」ビクビク


男「ん、イっちゃった?」


霊子「…!!変態…」プイッ


男「お前も変態だろ、可愛い奴だな…」チュッ

霊子「んむっ……!」ヌチュヌチュ


男「れろ…んっ…んん…!」モニュモニュ

霊子「んっ…!!!」ビクビク


男「んっ…はぁ、意外と感じやすいのかな。」



~~~~~



霊子「はぁ………」

男「大丈夫か?」

霊子「少し疲れました…こんなんで大きくなるんですかね…」

男「毎日続ければあるいは…?」

霊子「そーですかぁ?」

霊子「…ふふっ」

男「…っ。」

こんな感じで
シリアスばっかは疲れますしここはVIPですもん
たまにはこういうのもアリかなと…

ご無沙汰しております
誠に勝手ながら、当分こちらでの活動を休止したいと思います。
こちらのリメイク的作品を
http://ncode.syosetu.com/n6483di/
の方で連載しております。
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