亜里沙「Pく~ん、一緒に飲みましょうよぅ~えへへ」 (28)

・モバマスSS 
・オータムコレクションのてんてーとドリフ「チーム月見酒」のお話
・お酒はハタチになってから

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443794984


P「ど、どうしたんですか?」

亜里沙「え、えーっとぉ」

亜里沙「……あれ、こんな感じじゃなかったかしら……」

P「はい?」

亜里沙「な、なんでもないですよ」

P「えーと、晩酌のお誘いですかね……?」

亜里沙「そ、そうなの!」

P「じゃあお仕事、もう少し残っているので待ってていただけます?」

亜里沙「は~い」

P「おまたせしました」

亜里沙「いいえ、無理言ってごめんなさい」

P「えと、どこか行きたいお店とか?」

亜里沙「うふふ~、実はあるんです!」

亜里沙「こないだ早苗さんと楓さんに教えてもらって~」

P「ああ……なるほど……」

P(チーム月見酒か……)
※ドリームLIVEフェスティバルの楓さん、早苗さん、亜里沙せんせいチーム

亜里沙「日本酒のおいしいお店で~」

P(あかんぞこれ)

亜里沙「ここです!」

P「へぇ、眺めのいいところですね」

亜里沙「お月さまも見えるところなのよ」

亜里沙「ほら、風も入ってくるでしょ?」

P「お、ホントだ」

亜里沙「お酒を注ぐとね、そこにお月様がキレイに映るのよ~」

P「そうなんです?」

亜里沙「あ、お姉さんがお酒頼んであげるわね!」

P「あ、はい」

亜里沙「あのぉ店員さん、高垣楓さんのキープを……」

P「ちょっと待った!」

亜里沙「代わりに入れてくれれば飲んでいいって言ってくれてたんですけど」

P「もしかして三人でそれ飲んでたんですか?」

亜里沙「はい。でも、私が頼むってことは私のお酒になるわよね」

P「いやさすがにPとして奢られるわけには」

亜里沙「お姉さんのお酒が飲めないんです?」

亜里沙「むうむう!」

P「わかりました、じゃあ食事は俺が持って、お酒は亜里沙さん。これでどうです?」

亜里沙「さんせい!」

亜里沙「かんぱ~い」

P「かんぱい」

亜里沙「お仕事おつかれさまでした~♪」

P「はい、おつかれさまです」

亜里沙「うふふ、今日はウサコちゃんもオヤスミしちゃったから」

亜里沙「たっぷりお姉さんに付き合ってもらいますよぉ」

P「なにか不満なことでもありましたか」

亜里沙「え、そ、そういうわけじゃないけど」

P「今度秋物ファッションのお仕事もあるし、あまり深酒は」

亜里沙「あ、あれぇ?」

亜里沙「Pくん、もしかしてお酒はキライ?」

P「うーん、キライじゃないですけど」

P「なにかそれより、俺に言いたいことがあるんじゃないですか?」

亜里沙「……こ、困ったなぁ」

P「や、やっぱりお仕事のことで……?」

P「ファッションはダメでした!?」

亜里沙「え、ち、違うのよ! 違うの!」

P「それじゃ一体?」

亜里沙「あー……あのね」

――チーム月見酒。

早苗「お仕事お疲れ様ァ!」

亜里沙「かんぱ~い」

楓「うふふ、かんぱ~い」

早苗「いやぁ、お酒が飲めるお仕事ってホント好き!」

亜里沙「もう、早苗さん、飲み過ぎはダメですよ」

早苗「固いこと言わないでさ~、亜里沙ちゃんだって、担当のプロデューサーと飲みに行ったりするでしょ?」

亜里沙「え?」

早苗「え?」

楓「あら、お酒は苦手なの?」

早苗「そんなことないわよね? 夏祭りの時も結構パカパカ一緒に」

亜里沙「あ、あれは勧められたから……」

楓「自分ではあまり飲まないのかしら?」

亜里沙「そ、そーですねぇ」

楓「アルコールをサケているのかしら、お酒だけに」

早苗「……」

亜里沙「お、面白いですね!」アハハ

早苗「……亜里沙ちゃん、無理しなくていいから」

早苗「まあ若いんだし、無理に飲むものじゃないかもしれないわね」

早苗「でも、ほら、男の人だったら、お酒が入った方が本音が出ると思わない?」

楓「そうですね、あんなことやこんなことを話したりしてくれるかも」

亜里沙「あ、あんなこと……」

早苗「そうねぇ、かわい~く、『プロデューサーさぁん、一緒に飲みましょうよぅ~』とか言ったらイチコロじゃない?」

亜里沙「かわい~く……」

楓「おすすめのお酒があるんですって言いながら、これとか勧めたらどうかしら」ドン

早苗「それは楓ちゃんが飲みたがってるだけでしょう」

――2時間後。

早苗「それでさー、やっぱり身長が……」

亜里沙「うふふ、うふふ、うふふ」

楓「亜里沙ちゃん、大丈夫?」トクトク

亜里沙「らいじょーぶれす」クイッ

楓「あら、本当に飲めるのね~」

早苗「亜里沙ちゃん結構丈夫よぉ、夏の時も足腰はしっかりしてたし」

亜里沙「ウサコのお酒が飲めるウサー!」

早苗「なぜかウサコ語を話すようになるけど……」

楓「ほら、亜里沙ちゃん、おちょこにお月様」

亜里沙「あ、ほんとだ、うふふ」

楓「ここ、風も入ってきて、いいところなのよ」

亜里沙「うふふ、そうですねぇ~」

早苗「お月様にはウサギがいるのよね?」

早苗「亜里沙ちゃん、ウサコちゃんが見てるんじゃない?」

亜里沙「ウサコちゃんは私の中にいるんれす」

早苗「ほほう、では身体検査しちゃおっかなー」

亜里沙「きゃー♪」
――

亜里沙「っていうようなことがあって」ヒック

P「なるほど……って、その酔っ払った後の話は必要でしたかね!?」

亜里沙「らって……Pくんが、お酒はぁ……」

亜里沙「キライなのかなぁって……」

P「いや、ちゃんと飲んでますよ」

亜里沙「お姉さんのお酌は嫌ー?」

P「嫌じゃないですよ、おいしいです」

亜里沙「もっと、Pくんの本音が聞きたいなぁ~って思ったから」

P「あー」

亜里沙「あら、空っぽになっちゃった」

店員「もう一本追加しますか?」

P「あー……」

亜里沙「大丈夫ですよ、まだ飲めます~」ニコ

P(一瞬でしゃっきりモードになった)

P「じゃあ、もう一本」

店員「かしこまりました」

P「亜里沙さん、大丈夫そうですね?」

亜里沙「ぐでーん」

P「おう」

亜里沙「うふふー、Pくんの前以外では、こんな姿は見せませーん♪」

亜里沙「お姉さんも、お酒がキライなわけじゃないけど」

亜里沙「もっと色々、仲良くなりたいなぁーって思って」

亜里沙「Pくんの本音が聞きたいなぁ~って」ゴロゴロ

P(ううむ、クビを左右にゴロゴロ振っている。かわいい)

P「まあ……そうですね、普段も本音を言ってないわけじゃないですけど」

亜里沙「ほんと?」

P「ほんとですよ、ほんと」

亜里沙「じゃあ……今度のお仕事のこととか、どうなの?」

P「ん?」

亜里沙「なんかさっき、ファッション系のお仕事は~って言ってたし」

亜里沙「ちょっと躊躇してたのかなぁって」

P「あ、いやその」

亜里沙「うたのおねえさんとか、舞台や公演の衣装とかは多かったけど」

亜里沙「水着とかもやったし、ブライダル……とかでも……私は……」

P「あ、ああ! いやその、それは」

P「ただ今回はスタッフさんと相談するけど、セルフプロデュースでね」

P「メンズライクをテーマにするっていう、チャレンジ的な面もあるから、どうかなと」

亜里沙「先生、チャレンジするの、好きですよ」

P「は、はい」

亜里沙「私が持ってる、私らしい部分、全部出しちゃうから」

亜里沙「ちゃんと見ててね?」

P「お、おす!」

亜里沙「うふ、はい、お酒」

P「あ、どうも」

亜里沙「……あ、でも、簡単に答えちゃったけど、やっぱり先生のこと不安だった?」

P「そうなんですよ、亜里沙さん、そんなに身長低くないはずなんですけど」

P「今回の面子はだいたい背が高くてモデル体型な感じで……」
※秋物語ガチャは軒並み160センチ超え。

亜里沙「あ! じゃあ今度のテーマはやっぱり似合わないって思ってたんだ!?」

P「いえ、けして、そういうわけでは!」

亜里沙「許さないウサー! もう一杯注いじゃうウサ」トプトプ

P「いただきます!」

――
P「ですからね! ウサコちゃんとサイドテールのイメージを突破して……」

亜里沙「う、うん」

P「あえて新イメージで振ると! そしてまたウサコちゃんを活かした太陽のような衣装で……」

亜里沙「そ、そうなんだ」

P「イメージが合流することで、弾けるような笑顔とお姉さん力が輝くと!」

P「そこからさらに倍でお姫様風衣装のシンデレラモードですよ!」

亜里沙「は、はい」

P「この3段ステップですよ! サンライトイエロー! プリンセスホワイト!」

亜里沙「Pくん、こ、声大きいんじゃないかなぁ」

P「はい!! ……すみません」

P「ブルーも捨てがたいんですよねぇ……」

P「クイーンなレッドでパワーを魅せつけたあと、その振り幅に冒険が少し足りなかったので……」

亜里沙「確かに、緑とかもあまり着たことなかったかしら?」

P「そう! 子どものためには、もっとカラフルにいろんな配色で登場できた方がいいかもって……」

亜里沙「そうよねぇ」

P「今回の秋ファッションは他のメンバーとの兼ね合いで、色の面でも絶対勉強になるはずですから」

P「これはなんとしても成功させたいなと」

P「でも、でも……もし、亜里沙さんが、こんなお仕事は嫌だなぁって思ってたら、俺は……」

亜里沙「てい」ペチペチ

P「おふっ」

亜里沙「だから、大丈夫、だよ?」

P「……ん。はい」

亜里沙「お姉さんに任せて、どんどんお仕事持ってきてね」

P「……はい」

亜里沙「でも、お仕事の話ばかりになっちゃったかしら」

亜里沙「ねー、Pくんは好きな子とかいないのー?」

P「え!?」

P「い、いやそれは、お、俺は、仕事が恋人かなぁ~」

亜里沙「あら、じゃあ先生で仕事してるから、先生が恋人かしら?」ウフフ

P「あ、え、とぉ」

亜里沙「ん~?」

――
早苗「それで、どうなったの?」

亜里沙「覚えてないんです」

楓「そうなの? 残念ですね」

亜里沙「なぜか翌日、Pくんが二日酔いでフラフラになってて」

早苗「記憶がなくなるくらい飲んだからじゃ」

亜里沙「お姉さんは元気よ~って言ってたんですけど」

楓「亜里沙ちゃんは後に残らないのね」

亜里沙「う~ん、記憶も残らなかったみたいで……」

早苗「あはは!」

早苗「まあ、でも、楽しく飲めたんでしょ?」

亜里沙「ええ、さすがにお店で続けるのはマズいってことで」

早苗「……ん?」

楓「え?」

亜里沙「……あ! じ、じゃなくって!」

早苗「まさか……」

亜里沙「ち、違いますよ~、なんでもないですよぉ」

早苗「そういえば、記憶がなくなった後、どこで目が覚めたのかしら?」

亜里沙「え、ええとぉ……」ダラダラ

早苗「一晩か! 一晩過ごしちゃったか!」

亜里沙「と、途中で、さすがにPくんは帰っちゃったみたいでぇ……」ダラダラ

亜里沙「はっ!」

楓「あら、お酒で吐くまで飲ませる必要もないかしら」ニコニコ

早苗「……そういうのはいいのよ」

早苗「さあ! とりあえず記憶している限りのことを話しなさい!」

亜里沙「は、はう、黙秘、黙秘ウサ!」

楓「沈黙は金……あ、こーるどな飲み物がほしいですね」

早苗「楓ちゃんは黙ってて!」

楓「ふふっ」

おしまい

今ならガチャで秋てんてーを引くと、ぷち衣装で素敵な「ステッキ」がついてきます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom