奈緒「凛と加蓮が目の前で私を監禁する作戦を話し合ってる……」 (32)


凛「とりあえずベッドに運んだら私が奈緒の両腕を拘束するから……」

加蓮「OK、じゃあ私は奈緒の足をベッドの脚に縛り付けるってことで…」

凛「うん、だからその前に……」

加蓮「うーん……もうちょっと細部を詰めたほうがいいかも」

凛「だね、そしたらさ……」


奈緒「マジかお前ら…」

凛「なにが?……どうかしたの奈緒?」

奈緒「あのさぁ、えっと……まずは言いたいことは山ほどあるんだけど、その前にだ」

加蓮「?」

奈緒「せめてそういう話は私のいないところでしろよ、どういう顔して聞いてればいいんだ私は!」

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凛「あぁ、大丈夫大丈夫、これドッキリだから奈緒は心配しなくてもいいよ」

加蓮「そうそう、どうせドッキリなんだしヘーキヘーキ」

奈緒「意味わかんねーよ!だったらいいってことにはならないだろうが」


加蓮「まぁまぁ落ち着いてよ奈緒、ひとまずお茶でも飲まない?私淹れるからさ」

凛「いいね」

奈緒「こんな状況でお茶出されて飲めるわけないだろ、頭鈍ってんのかお前ら」



加蓮「あっ………そう、だよね……ごめん、私が淹れたお茶なんて汚くて飲めない、よね……ごめんね、奈緒」グスッ

奈緒「えっ、え?…なんだよ加蓮、急に」

加蓮「どうせ私が淹れたお茶なんて薬と消毒液と湿布くさくなっちゃうもんね……ごめんね、私……病弱でごめんね」ポロポロ


奈緒「だ、誰もそこまで言ってないだろ!何を泣いて……」

凛「ちょっと奈緒、今のは流石に言い過ぎだよ……加蓮に謝って」

奈緒「えっ、だ……だってさっきからお前らが」

凛「謝って」

奈緒「」

加蓮「………う、うぅ」グスグス


奈緒「………そ、その……ごめん」

加蓮「……うん、いいよ……じゃあ淹れたお茶飲んでくれるよね?奈緒」

奈緒「いや、それは」

加蓮「飲むよね?奈緒」

凛「謝ったんだから……ちゃんと飲まなきゃダメだよ、奈緒」

奈緒「………………はい」

……


加蓮「はーい、お待ちどうさま凛、奈緒」カチャ

凛「ありがと、加蓮」

奈緒「…………ありがと」

加蓮「はいじゃあ、飲んで」

奈緒「………」


奈緒「な、なぁやっぱりこれって……その」

加蓮「?……どうかしたの、何か」

ガチャッ

モバP「ちーッス、あれ?お前らもう揃ってるのか、今日のレッスンは午後からだよな?」

奈緒「!」

加蓮「そうだよ、何となく早めに事務所にきてダベってたところ」

モバP「ふぅん、そっか……まぁ仲良く熱心なのはいいことだな」

凛「プロデューサーもお茶飲む?」

モバP「いや遠慮しとくよ、これから人と会う約束があってゆっくり出来そうもないし」

凛「そうなんだ、美味しいのに」

モバP「また今度にお願いするよ、じゃあレッスン遅れないように」

加蓮「モチのロン」

ガチャッ

奈緒「…………」


加蓮「よし、じゃあ飲もっか、お茶が冷めないうちに」

奈緒「分かってるよ、ふぅ……ふぅ…」

凛「………ん」ズズ

加蓮「どう?美味しい?」

凛「うん、美味しいよ、流石はかれ」バターンッ


加蓮「うおぁ?!ちょ、凛!?どうしたの?」

奈緒「やっぱりな加蓮!お前、私のお茶に何か変なもの入れただろ!」

凛「……zzz」グースカ


加蓮「……バレてたか、でもなんで凛が睡眠薬入りのお茶を…」

奈緒(むしろなんでバレないと思ったのか)

奈緒「さっきお前らがプロデューサーに気を取られてる間に私と凛のお茶をすり替えておいたんだ」

加蓮「!……そんなこと、いつの間に」

奈緒「別に、このあいだ観た映画の真似しただけだよ」

加蓮「なるほど、流石は私たちのイライザだね……ふぅん」


奈緒「私はヘップバーンみたいに立派じゃねーよ……てか私たちのって」ズズ


加蓮「そっかそっか……けど残念だったね、奈緒」

奈緒「ん?……何が、残念って……どういう意味だかれ」バターンッ


加蓮「実はお茶は3つとも睡眠薬入りだったんだ、凛にも内緒にして……って、もう聞こえてないか」

奈緒「……zzz」グースカ



加蓮「ふふふ」クスクス

………
……


凛「うぇ、酷い目にあった……私まで騙すなんて酷いよ加蓮」

加蓮「ごめんごめん、でもまぁ敵を騙すにはまずなんとやらっていうし」

奈緒「……ん、んぁ?……ここ、は……あっ!」ガチャッ



加蓮「目が覚めた?奈緒……いい格好だね」

奈緒「てんめぇ!この、マジでやりやがったな!くそ、どこだよここ!」ジタバタ

凛「ベッドに磔になっても奈緒は元気だね」

加蓮「ホント、自分の置かれてる状況が分かってないのかな」

奈緒「……あぁっ?!」ピキピキ


加蓮「さて、とりあえずどうしようか……」

凛「………うぅんと」

奈緒「お、おい……なんだよお前ら、近寄んなよ!こっちくんな!」ガチャガチャ


加蓮「ちなみに大声出しても無駄だからね、この部屋エロ同人ばりに防音効いてるし」

凛「うっ、なんか急に頭痛が……」


奈緒「そんなもんいつの間に用意してやがったんだ!」

加蓮「アイドルとしてのツテを利用して、あちこち頼んで回って最終的にちひろさんに話をつけてもらったんだ」

奈緒「結局ちひろさんかよ!!」


加蓮「まぁ、ひとまず奈緒のパンチラでも撮っとくか」ピロリーン

奈緒「ばっ///お前ふざけんな!ふざけんなこのっ!!」

凛「そんなに恥ずかしがらなくても、どうせここに運ぶ時に私たちガン見してたし」

奈緒「だったらいいってことにはならないつってんだろうがよぉ!!」


加蓮「うーん、暗くてスカートの中がよく見えないなぁ」

凛「じゃあ、こう?」ピラッ

奈緒「ひにゃっ/////!?!?」

加蓮「おーバッチリ、今度はおパンツの柄までしっかり」ピロリーン


奈緒「こ、ころす……おまえら、そのスマホもバキバキにぶっ壊してやるからな……//」ワナワナ


奈緒「てかお前らレッスンはどうすんだよレッスンは、いま何時だよ!この部屋時計もないのか!」

加蓮「何時でもいいじゃん、べつに……それより私なんかもう眠くなってきちゃった」

凛「私も、加蓮に飲まされた薬がまだ残ってるみたい」

加蓮「奈緒をここまで運ぶのも疲れたし……ごろーん」ポフッ

凛「私も、ごろーん」ポフッ

奈緒「ちょっ、なに寝てんだお前ら!なんでこの、隣で横になるなよ!ちけえよ!」



凛「別にいいでしょ、ふぁ……奈緒の髪もふもふ……うん」

奈緒「な、なにやってんだ凛お前!そんなとこでもぞもぞと」

凛「するもんだね」

奈緒「え?」

凛「奈緒の匂い」

加蓮「まじで?」

奈緒「やっ、やめろお前らぁあっ!!触るな嗅ぐな!てかこれ外せよこのぉ!!」ガッチャンガッチャン


凛「腋の下とか、特に匂いが強いかも……くんくん」

奈緒「ひあっ!?や、やめろそんなところ、鼻近づけんな!!」

加蓮「あんっ、もうジッとしてってば奈緒……くんくん、ホントだ……すっごい奈緒の匂いがする」スンスン

奈緒「や、やめろって……言ってんだろ///」カァァ


凛「あとはどこかな……膝裏とかもけっこう匂いキツそうかも

奈緒「はあ?!」

加蓮「ほほう、どれどれ」ススッ

凛「どらどら」スススッ

加蓮「くんくん」ペロペロ


奈緒「ふんっ!!」ゲシッ

加蓮「ふびゃっ?!」ガツンッ

凛「へぶっ!?」ゴツンッ


奈緒「やめろっつってんだろうが!!」


加蓮「いったぁ、もう急に膝で蹴らないでよ……おデコ打っちゃったじゃん、いてて」

凛「鼻血でちゃった……そっか、奈緒はこういう乱暴な方が好みなんだね」フキフキ

加蓮「あー、なるほど……そういうことか」

奈緒「………は?な、なんでそうなんだよ、や、やめろ!これ以上私に何するつもりだよ!!」


加蓮「何って、そんなの耳年増な奈緒なら分かってるでしょ?当然」

奈緒「し、知らねーよ!!そんなの!知りたくもない!!」ブンブン

凛「まず服を脱がせます」プチプチ

奈緒「ひゃあっ?!///」

加蓮「下着も脱がせちゃいます」


奈緒「や、やめ……や、やぁあっ?!///」

加蓮「あとはこれをつければ、完璧♪っと……」

カチャンッ

………
……


加蓮「うっ………ふぅ、おはようございます」

奈緒「……おはよう、ございます」ゲッソリ


モバP「おう、てかお前ら昨日レッスンさぼったらしいな、トレーナーさん怒ってたぞ?どうかしたのか?」

奈緒「!」ビクッ


加蓮「ああ、それならえっと……私が急に熱出しちゃって、それで2人に送ってもらって……だからレッスンに出られなかったんだ」

奈緒「…………」

モバP「ん、んん……そういうことならまぁ仕方ないか、俺の方からトレーナーさんにも言っておくよ」

加蓮「ごめんなさい……あとありがとう、プロデューサー」

モバP「いいってことよって……おっ、奈緒……首元のそれ、チョーカーつけてるのか?似合ってるぞ」

奈緒「っ!?……う、うん……そう、かな」

加蓮「でしょ?私と凛の2人で選んだんだ、これ」

モバP「へぇ、そうなのか……なるほどいいセンスだ……あっ、そういえば」


モバP「凛といえば、お前ら凛のこと見てないか?てっきり一緒だと思ってたんだが」

加蓮「え?凛いないの?……変なの、あんなに奈緒に会いたがってたのに………ねぇ」サワッ

奈緒「っ!」ビクッ

モバP「ケータイにかけても繋がらないし、弱ったな……」


加蓮「卯月と未央には連絡とってみたの?」

モバP「いやまだだ、いま確認してみるよ」

加蓮「じゃあ私たちはあっちのひと気のない薄暗い所に行くから……行こう奈緒」

奈緒「は、はい……」


モバP「スマホを取り出しピポパポピ」

……


スマホ「トゥルルルル♪トゥルルルル♪」

凛「う、ん?……ここはいったい」

未央「うぅん、やってしまいましたなぁこれは……」

凛「えっ?……ちょ、ちょっと未央!?これは一体なんなの??」ガチャッ


未央「うーん、つい出来心でしぶりんを監禁してしまった、どうしよう」

凛「どうしようじゃないから!早くこれ外してよ未央!!」


卯月「ち、ちょっと未央ちゃん!一体何ですかこれは!」

凛「あっ、あぁ卯月よかった……はやくこれなんとかして、私行かなくちゃいけないところが」

卯月「こっちの紐がほどけそうになってますよ!ちゃんともっとしっかり縛っておかないと」

凛「卯月ぃ!?」ガーン

未央「おお、しまったしまったこれは失敬」ギュッギュッ

卯月「もう、未央ちゃんのうっかり八兵衛さん」コツン

未央「てへぺろ♪」


凛「2人ともふざけないで!これは一体どういうつもりなの?!」

未央「いや、どういうつもりって……ねぇ?」

卯月「うーん、と……ただなんとなくですかね?」

凛「なんとなくでこんなことしないでよ2人とも!!」

未央「だってさぁ、しぶりんが悪いんだよ?しぶりんがあまりにセクシーでプリチーなんだからさ」

卯月「そうですよ、取り敢えずパンチラ写メっときますね」パシャッ

凛「ちょ、やめてっ!やめてってば!」ジタバタ


未央「まぁまぁそう慌てない慌てない」

凛「慌てないって、どうせこのまま私に変なことするつもりなんでしょ?!エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!」

凛「いい加減、私のエロ同人にはうんざりだよ!!」ドギャァァアアッ

未央「そんなことこっちにキレられても困るんだけど……ねぇしまむー」

卯月「そうですよ、まぁエロ同人みたいなことするのは変わりないんですけどねー」

未央「ねー」

凛「けっきょくかっ!!」ギャーッス




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