八幡「知るか、嫌な予感するから帰れ帰れ」シッシッ

沙希「そうはいかない、あたしに愛してるとか言った責任を取るまでは帰らない」

八幡「覚えてねーよ」

沙希「あたしは覚えてる、愛してるとか結婚しようとか幸せにするとか言ってた」

八幡「誓って言ってないよそれ！」

沙希「あ、あんた…」ﾜﾅﾜﾅ…

八幡「分かったろ？いいから帰ってくれよ」

沙希「あたしに愛を誓うなんて…キザな男」ﾎﾟｯ
八幡「救急車呼んで！この人重症なんです！」

沙希「まだ救急車はいらない、十月十日後に…ね？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

八幡「警察呼んで！この人ヤバい！」

沙希「あたしが逮捕しちゃうぞ☆」

八幡「…」ｼﾗｰ…

沙希「…ごめん」ｼｭﾝ…

八幡「いや、いいんだ。早く帰ってくれたら忘れるから」

沙希「忘れられると困る、愛してるとか結婚しようとか幸せにするとか子供は二人欲しいとか言ってた事まで忘れられるから」

八幡「さっきよりボリュームが増えてやしませんか！？」

沙希「それだけあたしの愛は深い」

八幡「深いのはお前の妄想だよ、現実と向き合え」

沙希「だから愛してるとか結婚しようとか幸せにするとか子供は二人欲しいとか毎日味噌汁作ってくれとか言われたあんたに嫁ぎに来た」

八幡「はあ!?」

沙希「あたしもとうとう嫁か…感慨深い」ｼﾐｼﾞﾐ

八幡「待て待て待て」

沙希「どうしたの？婿養子が良かった？」

八幡「いいか川城」

沙希「川崎ね」

八幡「そこはどうでもいい、大事なのは俺はお前と結婚はおろか、愛してるなんか言った記憶が無いことだ」

沙希「愛してるとか結婚しようとか幸せにするとか子供は二人欲しいとか毎日味噌汁作ってくれとか一緒の墓に入ってくれとか言われた」
」

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