ちょっと怖い艦隊これくしょん (96)

注意書き

一部鬱っぽい表現や艦娘の轟沈などの表現が出てくる事があります、それらが気になる方はお戻り下さい

基本的には気が向いた時などに書きに来ます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442370980



  解体任務

提督「よしこれで新しい海域に進めるな、初めての艦娘も来たしウチも大所帯になったなぁ……」

提督「と、そういやそろそろ建造終わる頃か、見に行くか」

提督「さて誰かな?ってしまったさっきのドロップで母港一杯か……あーどうするか……あっそう言えば今日まだ解体任務してなかったな、先にそっちやるか」ピピッ

提督「任務受けてと、さて工廠行くか」

大淀「ああ提督、どの艦娘を解体しますか?」

提督「おうそうだな……んーそろそろ艦娘を選ばないとダメかな?使ってない艦娘は解体していいか」

大淀「……どなたにしますか?」

提督「んー適当に駆逐艦で練度の低い子……」

五月雨「あれ?提督と大淀さん?」

提督「ん?五月雨かどうして工廠に?」

五月雨「ちょっと夕張さんとお話を」

提督「そうか……あーもう五月雨でいいか」

五月雨「え?何がですか?」

提督「解体任務だよ、丁度母港一杯でまだやってなかったからさ」

五月雨「えっ?でも今私の艤装って予備は無かったはずじゃ」

提督「うんだから艦娘を辞めてもらう事になるね、解体して普通の女の子になるんだ」

五月雨「そんな!私もっと提督と皆と一緒に!」

提督「分かってるよ、でも母港が一杯だとどうにもならないんだ、駆逐艦も遠征は睦月型がメインで、出撃は改二のある子や島風雪風辺りがいるからな」

五月雨「う……そうですね」

提督「安心しろって、何も今生の別れじゃないんだからさ、そりゃ毎日ってのは無理だけどたまに遊びに来ればいいよ、元艦娘ならそれくらいは大丈夫なはずだからさ」

五月雨「……はい、今までお世話になりました提督」

提督「おう元気でな五月雨」

大淀「……では解体しますか?」

提督「ああ」ポチッ

五月雨「……?あれ?」ピクッ

五月雨「……お別れ……」カーン

五月雨「……ああ……そっか」カーン

五月雨「……さようなら提」カーン

提督「ん?あれ?五月雨?どこ行った?」

大淀「これで後一人ですね」

提督「おい大淀、五月雨は?五月雨はどこ行った?急に消えたぞ?」

大淀「何を言ってるんですか?五月雨さんならたった今提督が解体したじゃないですか」

提督「は?嫌々待てよ、解体しただけで何で消えるんだよ?今までそんな事無かっただろ!」

大淀「あぁそうでしたね、提督は艤装が一つしかない時に解体したのは初めてでしたっけ?」

提督「え?そうだけど……てか普通の女の子になるんじゃ?」

大淀「ええそうですね、表向きはそうなってますね」

提督「表向き?」

大淀「いえ正確にはそのはずだった……ですか?」

提督「……どういう……意味だ?」

大淀「考えてもみてください、今国内だけでもいくつの鎮守府がありますか?その鎮守府にそれぞれ何人の提督が居ますか?その提督に何人の艦娘がついていますか?」

提督「……それは……」

大淀「鎮守府一つに提督は数千人、多い所だと数万人居ます、そしてその提督一人に艦娘が数十人から百人以上の所もありますね、もしそれが全員一気に解体したらどうなりますか?」

提督「……」

大淀「数百万人、いえ数千万人の女の子が急に増える事になるんですよ?それをどうやって養いますか?食糧も仕事もどうなりますか?」

提督「……」

大淀「無理ですよね?でも戦争が終われば必ずその状況が来ます、当然一部の艦娘や提督は深海棲艦がまた現れないとも限りませんから残すでしょうが、ほとんどの艦娘や提督は必要なくなりますよね?そうしたら国の運営が無理になります」

提督「……今だってなんとかやっていけてる」

大淀「戦争特需等もありますから、でもそれも無くなれば仕事にあぶれる人もいるでしょう、そんな中で戦い以外の事をほとんど知らない元艦娘がどうやって生きていくんですか?皆が皆鳳翔さん達のような仕事に使えるモノを持ってる訳じゃないんですよ?」

提督「……それ……で?……五月雨は?」

大淀「魂を解放した状態ですね、人間で言えば亡くなったのと同じでしょうか?体は残りませんが、ちなみに私のような一部を除いて艦娘は解体されるまでどうなるか思い出せなくなってるそうですよ?」

提督「あ……あぁ……俺が……五月雨……を?」

大淀「それで?提督?もう一隻は誰にしますか?今現在ウチの鎮守府には、予備の艤装を持ってる艦娘は居ませんが」

提督「ああっあああっ」

大淀「お選び下さい提督」ニコッ

提督「ああああああああっ」

提督「ああああああああっ」

五月雨「ひゃってっ提督?大丈夫ですか?」

提督「えっあっ?五月雨?えっ?何で?執務室?」

五月雨「大丈夫ですか?大分うなされてましたけど」

提督「……夢?」

五月雨「だと思いますよ、何か怖い夢だったんですか?」

提督「……ああすまん五月雨許してくれ」

五月雨「えっ?何のことですか?」

提督「いや何でもないんだ……そうか夢か……良かった」

五月雨「?」

提督「さて仕事仕事」

五月雨「あっこれさっき頼まれた書類です、それとさっき大淀さんに会ったときに伝言を頼まれたんですけど」

提督「ん?大淀から?何だって?」

五月雨「解体任務のもう一人は誰にしますか?って」

        終わり



  鎮守府正面海域

何度でも……何度でも……戦い続ける……そう何度でも



提督「……なぁ?ちょっと疑問なんだが」

五月雨「何ですか?」

提督「鎮守府正面海域の深海駆逐艦いるだろ?一体でいるやつ」

五月雨「はいいますね」

提督「戦意高揚の為にあの辺りでMVP取ったりしてるよな?」

五月雨「はい」

提督「ウチ以外も、隣もその隣も提督はほぼ皆やってるはずだ」

五月雨「それが何か?」

提督「いやな、こっちとしてはありがたいが何で単艦なんだろな?むしろ相手が出てこれないように固めとくべきだろ?されたら困るけど」

五月雨「うーん言われてみれば」

提督「そんで一つの仮説を立ててみた」

五月雨「何ですか?」

提督「実はあの駆逐艦は同じ個体で、何度も沈んでは復活してる可能性だ」

五月雨「そんなのありですか?」

提督「いやな?こんだけ何度もやられてるのにずっと単艦のままで、しかもいなくなりもしないんだぞ?普通の艦の運用とは思えん、偵察としてもお粗末だ」

五月雨「うーんでもなんでそれが復活してるに繋がるんですか?」

提督「ああつまりだな、あの個体は偵察を任されたが単艦の為に発見されて即座に轟沈、でも復活して再び別の艦娘に発見されて轟沈、それを繰り返して報告すら出来ずに轟沈と復活を繰り返してるとか」

五月雨「そんな……じゃあ別の駆逐艦の時は?何種類かいますよね?あそこで出会う駆逐艦」

提督「3種類だったか?確か、まぁそれも簡単だよ、報告が全くないから新しく送る、でも提督や艦娘が増えて交戦回数が増える、交互に轟沈復活のサイクルに入る、てな感じで増えたんじゃないかな?」

五月雨「う……うーんそれは……まぁないとは言い切れませんけど」

提督「まぁ深海棲艦が復活してるってのが既に荒唐無稽ではあるがな、さて、休憩はこの辺にして執務をするか」

五月雨「あっはい」



いつになったらボクは帰れるんだろう?いつになったらボクは報告が出来るんだろう?いつになったらボクは……あぁまたきた……またすぐに轟沈するのか……

      終わり

こんな感じで気が向いた時やネタが思いついた時に書きに来ます、今日はとりあえずここまでで

何か艦これ関係の単語とか出していただけましたら、書けそうならちょっと怖い話を考えてみますのでよろしければどうぞ



  艦隊のアイドル(笑)

那珂「艦隊のアイドル!那っ珂ちゃんだよー!みーんなー盛り上がってるー?」

ワーワー

那珂「それじゃあ今日も私のライブ始めるよー!」

ワーワー

私は艦隊のアイドル、皆の笑顔の為に頑張っちゃうんだよ!

ライブや握手会、他にも色々な事をやって皆を元気にするのがアイドルのお仕事だよ!


那珂「こらー!合いの手が違ーう!」


那珂「ちょっ痛い痛い!長門さん力!力入りすぎ!折れちゃうよー!」


那珂「皆ー!差し入れだよー!間宮さんのアイス!」



……でもそれだけじゃないんだよアイドルのお仕事は


那珂「ライブの為に時間を作らなきゃ……よっし那珂ちゃん出撃ー!」


那珂「握手会用の時間も作らなきゃ、那珂ちゃん出撃ー!」


那珂「間宮さんのアイスなら皆喜んでくれるよね?これでいいの?服を脱ぐだけなら簡単簡単」


アイドルの裏側はとっても大変なの!それに皆に知られないようにしないとね、だって那珂ちゃんはアイドルなんだから!

でもアイドルでも艦娘だからね、ちゃんと提督の指示に従って出撃もしないと……アイドルだから華麗に戦うんだよ!


那珂「どっかぁーん!」


那珂「いつもありがとー!」


那珂「ゲームがつまらなくっても、那珂ちゃんの事は嫌いにならないでください!」


でもいつも上手くはいかないんだ……


那珂「きゃあっ顔はやめて!」


那珂「こんなになっても、那珂ちゃんは絶対路線変更しないんだから!」


……でも那珂ちゃんはアイドルだから!こんな姿をいつまでも見せる訳にはいかないんだよ……


那珂「ちょっと長めのオフ頂きまーす、おやすみなさぁい」


すぐに直さないとね

那珂「それじゃあおやすみなさぁい」ガコン

ボコボコボコボコザバァン

那珂「ん……んんー!那珂ちゃん六号起動しました!お仕事ですね!」

那珂「記憶同期……完了!それじゃあ行ってきまーす」タタッ

那珂「「「「「……」」」」」ボコボコボコボコ

……また酷くやられてるなぁ……アイドルなんだからもっと気をつけないと

カチャカチャ

……そろそろ三号と五号は限界かな?また新しく造らないとね

カチャカチャ

だって那珂ちゃんはアイドルなんだから

カチャカチャ

知ってる?アイドルって偶像って意味なんだよ?だから……ね?


軽巡棲鬼「コンナ姿ニナッチャッタ那珂チャンハモウ那珂チャンジャナインダヨネ……」カチャカチャ


……アイドルは皆の為にいるの!だから……こんな姿の私はもうアイドルにはなれないんだよね……

      終わり

こんなもんでどうでしょうか?他にもあれば拾えそうなモノは拾いますのでどうぞお気軽に、では



  バーナー

ボクは工廠の妖精、バーナー担当だ、艦娘の建造は時間が掛かる、大きな艦娘は特に掛かる


提督「うげ五時間……高速建造材使うか」


でもどんなに時間が掛かる艦娘も、ボクがちょいと炙ればすぐに出来る

ボォー

長門「私が、戦艦長門だ。よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ」

これがボクのお仕事、ボクが炙れば作業もすぐ終わる、誰も待つ必要がなくなるし良いことずくめだよね

今日もボクは艦娘を炙る

ボォー

今日もボクは艦娘を炙る

ボォー

今日もボクは艦娘を炙る

ボォー

今日は炙らなかった

今日は艦娘を炙った

ボォー

今日も 今日も 今日は 今日は 今日は 今日も今日も今日も今日も明日も明後日も

最近ボクの仕事がない


提督「やっぱりドック4つならデイリー楽チンだな、ほっとけば勝手に出来てるし、あらかた揃ったから狙う必要もないしな、とまた一時間か」


最近提督は建造をしたらすぐに工廠を出て行く、炙る事もなく、建造が終わってもすぐには来ない、ヒドいときには翌日の朝に来る

……今日もボクは仕事がない

今日もボクは仕事がない

今日もボクは炙らない

今日もボクは炙らない

今日もボクは炙れない

今日もボクは炙れない

炙れない

炙れない炙れない炙れない

炙れない炙れない炙れない炙れない炙れない炙れない炙れない炙れない炙れない

炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい炙りたい

今日は朝から大忙し、艦娘を炙って炙って炙って

あれ?炙ったのに皆動かなくなっちゃった?まぁいいか……艦娘はまだまだ沢山いるしね




TV『○○鎮守府で放火と見られる火事がありました、現場ではバーナーの様なもので燃やしたと見られる跡があり更にーーーーー』



次はどこで炙ろうか……何を炙ろうか……バーナーの燃料ならこんなに沢山あるんだし、何でも炙れるよ……ほらそこのボクを見てるアナタもボォー

        終わり

とりあえず書きやすいのを書きました、高速建造材って余りますよね沢山……他はもう少し考えてみます、では



  秘書艦

秘書艦?ウチは結構コロコロ替えてたね、まぁその日の気分とか艦娘とのコミュニケーションとかでね

書類仕事が苦手な子は嫌がる子も居たけど、結構皆楽しそうにやってくれたよ

家具を選ぶのを手伝ってもらったり、一緒にお出かけしたり……楽しかったな……

ん?今?今は……ずっと同じ艦娘が秘書艦をしてるよ、と言うか……彼女にやってもらうしかないんだけどね

張り切ってくれるしねいつも、どんな仕事もやろうとしてくれるし……うん助かってるよ……どんな事でもしようとするしね

ルールとかも作ってさ……うん、色々なルールを……ね、今じゃそれを守るのが精いっぱいだよ……

なんて言ってたらもう時間だ、また会えたらいいな……もし会えたらね……さよなら

ただいま……うん何もしてないよ……分かってるよちゃんとね

すぐに仕事やるから安心してくれよ、な?すぐに終わらせてあれ?

消しゴムどこだ?知らないか?……そうかまぁいいか

手伝ってくれるのか?そっちの分は?もう終わったのか休憩してていいぞ?本当に休憩しててくれ

誰と話してたって?別に誰でもないぞ、いや本当に誰でもないって艦娘と話したりできないだろ?

菓子でも食べてのんびりしててくれよ、な?

……今は君しかいないんだから

……俺と君しかいないんだから



??「ふふっ」

       終わり



  バケツ

高速修復材通称バケツ、バケツの中に何か液体が入ってるみたいだけど、あれを入渠中の艦娘に使うとすぐに修理が終わる

たとえ何十時間残っていてもすぐに元気になって出てくる

一体何が入っているんだろう?

……気になる……

……………………



長門「何だコイツは!?鎮守府に深海棲艦!?」

加賀「見たことのないタイプですね」

北上「提督!指示を!提督!あーもうっどこに行ったのさ提督!」

球磨「とりあえず倒すしかないクマ」チャキ

長門「提督を探すのはその後だな、各艦砲撃準備!撃て!」ドォン

北上「……嘘、治ってく?」

加賀「撃ち続けなさい!」バシュシュ



……何時になったら終わるのかな?早く終わらせてくれ皆……もう……何も考えられなく……あれ?皆って誰だっけ?アレはなんだっけ?俺は誰だっけ?

     終わり



  大破進軍するまで沈まない

??「只今帰投しました司令官、すみません僕がまた大破してしまって」

提督「ん、ああ、大丈夫だ」

??「それじゃあドックに行くのです、また後でクマ」

提督「うん」

??「お腹減ったな……後でお酒飲もうかな」スタスタ


艦娘は大破状態で進軍しない限り沈まない、理由は分からないが一回で沈む事はない、艦娘の艦としての部分は必ずセーフティが機能する……でも……


提督「……あれって誰だっけ?元最上だっけ?いや……」


艦娘の人としての部分の、大切な何かが壊れてしまっていくようだ


提督「……名前呼んでも誰も反応しなくなったな、もう……」

        終わり

短めの奴をまとめて、沢山ありがとうございます、それぞれ考えてみますので気長にお待ち下さい、では



応急修理女神

司令官から人形を貰った、何でもこれを身につけていれば轟沈を免れるらしい。

どういう仕組みかは分からないが有り難く受け取っておこう。

これから出撃だ、この人形の世話にならぬようにしないとな、では行ってくる司令官。


  「くっ大破か……いや大丈夫だ司令官からコレを頂いている、次が敵の主力がいるはずの場所だ、このまま行こう」


  「しまっぐあっ……だがこの……人形……が」ブクブクゴポゴポ

  (あれ?轟沈しない……はずじゃ?……司令官……)ゴポゴポ


大丈夫ですよ、安心して下さいね今元に戻しますから。


  (元に……戻す?)ゴポゴポ


メギッメギョッミシッ


  (ぐっぁっ……あ……ぐ……そんな無理やり……がっ)


はいこれで損傷は直りましたよ?もう一回戦ってくださいね?


  「ぷはっはぁはぁ」ザバァ

  「……くっ戦わないと……」ヨロヨロ


あの人形はどうやら一回でなくなるらしい、いや単に海の中で落としたのか?なんにしてももうあれは……資源も修復材も無しに身体を直す……もう勘弁願いたいな……。


提督「あっいたいた」

  「ん?司令官か、どうした?」

提督「はいこれ、また何かあったら困るしさ、御守りとして持っててくれよ、な?」

  「……」

提督「どうした?長月?何かあったら困るだろ?もちろん気をつけるけどさ、転ばぬ先の杖ってやつかな?」

長月「……ああ……ありがとう司令官……」


転ばぬ先の杖……違うよ司令官……これは沈まない御守りじゃない。



沈んでも大丈夫ですよ、私が一回だけ元に戻してあげますから


         終わり

沈んだのにその場で全快で復帰する、どんな理屈で一体何なのでしょうね?女神ですからさながら戦乙女でしょうか?
ちょっと怖い……かな?他もう少し待って下さい

>>48は誰なんだろう

>>62 秘書艦をよく読めば分かるかもしれません。

まだネタ募集してるなら
ログイン毎に秘書官が初めまして、とか言ってくる奴について

>>65ネタは随時募集中です、なるべく色々書きたいと思いますがどうにも浮かばない物も多いので、浮かんだ物から書いていきます

それと>>48についてですが、分かってる方もいらっしゃると思いますが、ヒントを一つ……かまいたちの夜をご存知ですか?



  捨て艦

提督「くそっまた道中大破か……何度目だ?偵察によれば主力艦隊自体は何とかなるはずなのに……そこまで行けさえすれば……」

球磨「でも途中で必ず強い艦隊と出くわすクマ、それさえ無ければ主力艦隊まで行けるクマが」

提督「……ん?待てよ?なら……よし球磨、明日もう一度だ」

球磨「どんな編成クマ?」

提督「長門陸奥赤城加賀球磨そこまではそのまま、後一人を五月雨辺りでいいか」

球磨「クマ?五月雨の練度だとあそこは荷が重いクマ」

提督「いいんだよこれで、さぁ明日こそ突破だ」

球磨「……提督?何か嫌な予感がするクマ……」

ピピッ

提督「状況は?」

球磨『主力艦隊手前で五月雨が大破状態クマ、提督すまないクマ、帰還指示を』

提督「問題ないそのまま進軍しろ」

球磨『く……れ?え?提督?今何て言ったクマ?』

提督「聞こえなかったか?そのまま進軍しろと言ったんだ」

球磨『……本気かクマ?』

提督「いいから指示に従え球磨」

球磨『……了解……皆このまま進軍するクマ』

『エッ?オイクマ!ソンナ……』

球磨『……ではこのまま進軍するクマ……』

提督「おう期待してるぞ」ピッ


提督「お帰り球磨、成果は?」

球磨「……敵主力艦隊を撃破したクマ、こちらの被害は長門陸奥小破他軽微……五月雨轟沈クマ」

提督「おうそうか、これで海域突破だな、明日は一度休みを取るか皆に伝えといてくれ、もうお前も休んでいいぞ」

球磨「……それだけ……クマ?」

提督「ん?ああ五月雨の事か?まぁ残念だが仕方ないよな、これも戦争なんだからさ」

球磨「……そうクマね……じゃあ球磨はもう休むクマ」

提督「おう」

クマ「……」パタン

提督「またか……この艦隊さえ突破出来れば、ん?そういや前も……」

球磨「……編成を変えてみるクマ?」

提督「あぁそうだな、長門陸奥赤城加賀球磨、それと後は……睦月型もこんなに要らないか、長月辺りで」

球磨「提督?長月は遠征しかしてないから、練度はともかく改造や改修をしてはいないクマ、いきなりは無理クマ」

提督「大丈夫だって、ほら明日頼むぞ」

球磨「……提督?まさかまた」

提督「球磨?お前は俺の言うことを聞いてればいいんだよ、な?」

球磨「……」

提督「ああそうだ、今日の夜は一緒に食事しようぜ?色々話したい事もあるしさ」

球磨「……ゴメンクマ、明日の為に早めに寝るクマ」

提督「そうか?なら仕方ないか、じゃあこれ終わったら休んでいいぞ」

球磨「……クマ」

提督「それで?」

球磨「……敵主力艦隊撃破、長門陸奥赤城加賀小破、球磨は軽微……長月……轟沈……」

提督「そうかこれで次に進めるな、そんじゃ今日はもう仕事も終わりだし一緒に飯でも」 

球磨「……ゴメンクマ、疲れたからもう寝るクマ」

提督「え?そっか?まぁそれなら仕方ないか?」

球磨「それじゃあまた明日クマ」パタン

提督「……変だな?前は誘ったらすぐに来てくれたのに……あーケッコンカッコカリの話しようと思ったんだがなぁ……」

球磨「……敵主力艦隊撃破、小破以上無し……如月轟沈……」

提督「よしこれで進めるぞ」

球磨「……提督……もう休ませてもらうクマ」パタン

提督「えっ?あぁ分かった」



球磨「……小破以上無し、漣轟沈……」

提督「よし!このまま一気にいくぞ!そんで球磨この後なんだが」 

球磨「ゴメンクマ、今日はこれで休むクマ」パタン

提督「んっ?そうか……おやすみ」



球磨「……長門陸奥赤城小破、他軽微……曙轟沈……以上クマ……これでもう休むクマ」パタン

提督「あっ球磨?……何か最近球磨との間に壁が……どうしたんだろ?まぁいいか、もう少しで球磨の練度も上がりきるし残る海域もあと少し!上手くいきゃ海域攻略と同時に球磨にコイツを渡せるかもな、そうすりゃ球磨も元気になるよな」

提督「なぁ球磨?」

球磨「何だクマ?」

提督「最近お前以外の艦娘が俺を見ると目を逸らすんだけど」

球磨「……そんな事もあるクマ」

提督「そうか?……まぁいい、とりあえず残す海域はここだけだな、ここを突破すれば一通りの海域を制覇する事になるぞ」

球磨「……そうクマね」

提督「よし!明日の決戦に備えて英気を養ってくれ」

球磨「……提督……明日はどんな編成クマ?」

提督「ん?明日はいつもの感じで、最後の一人は雷あたりかな?それで頼むぞ」

球磨「……またクマか……」

提督「ん?何か言ったか?」

球磨「別に何も……それじゃあ今日はもう寝るクマ」

提督「おう、ああそうだ球磨、明日は疲れるだろうけど大事な話があるから、夜はつき合ってくれ」

球磨「……分かったクマ……」

提督「んじゃな」

球磨「……夜があればクマ……」パタン

提督「ん?今何かって行っちまったか」

ピピッ

球磨『……提督……』

提督「おう状況は?」

球磨『……小破中破無し……大破一隻』

提督「そうかならそのまま進軍で」

球磨『クマ……了解……クマ』

提督「?おい球磨?何か変だぞ?お前、いつもと感じが」

球磨『何でも無いクマ……このまま敵主力艦隊との戦闘に入るクマ……』

提督「ああ」

球磨『それじゃあ……サヨナラクマ』ピッ

提督「ん?クマ?最後何て?おい?」ピピッピピッ

提督「くそっ何て言ったんだ?それに明らかに様子が変だったけど……まぁ帰ってきたら聞けばいいか」

提督「遅いな……そろそろ報告に来ると思ったが……何やってんだ?」

ガチャ

提督「ああ球……磨……」

長門「……報告に来たぞ提督」

提督「えっ?長門?」

長門「長門陸奥赤城小破加賀中破雷大破」

提督「おおそうか、雷も無事だったのか、それで?球磨はどうした?」

長門「……球磨……轟沈」

提督「……は?何……言って?」

長門「聞こえなかったか?球磨轟沈だ」

提督「えっ?いやいや、おかしくないか?だって球磨は旗艦で、それに敵主力艦隊前で大破一隻って」

長門「何を言っている?今回は雷が旗艦だろう?最後で大破したから報告は私が代わっているが、その時点で大破していたのは球磨だ」

提督「は?」

長門「何を呆けている?球磨が言っていたぞ?提督の指示だと、通信は慣れていないだろうから自分がやると言ってな……本当にどうした?」

提督「……」コトン

長門「何か落としたぞ?これは指輪か?何かあったのか?」スッ

提督「……」

長門「……ふん、これで報告は終わりだ」パタン

提督「……何で?……球磨……お前が……何でだ?」

        終わり?

……頼むクマ……球磨はどうなっても構わないクマ……だからこれで……提督を見逃して欲しいクマ

???「見逃す……ですか?」

許せとは言えないクマ、でも直接何かをするのは止めて欲しいクマ、提督もやりたくてやってた訳じゃないクマ

??「そうか?悲しんでる様子もなかったぞ?」

……確かに提督は皆の轟沈をを悲しんではいなかったクマ、でも普通にやってても突破出来なかった所だけクマ、最初からやってた訳ではないクマ

??「そうね、最初はしてなかったわね、でもやり始めてからはどんどんやってたわよね?」

……それはその通りクマ、だから許せとは言えないクマよ

?「あの人を見逃すか……でも私達は正直どうすればいいんですか?」

だから球磨をどうしても構わないクマ、皆の気がすむまで、何でも何度でも好きにすればいいクマ、だから提督は見逃して欲しいクマ

?「あんなクソをどうしてそこまで庇うの?鎮守府でも孤立してまで、あんなクソにそんな価値があるの?」

……確かに提督は酷い奴クマ……捨て艦を何度もやってそれを省みない人クマ……それは球磨も嫌だったクマ……でも……それでも球磨は……アイツが……提督が好きなんだクマ

???「……こんな事をする程……ですか?」

クマ、それに直接進軍をしたのは球磨クマ、だから半分は球磨の責任なんだクマ……たから……

??「……もういい、よく分かったよ球磨……本当にいいんだな?正直言って水に流してはやれんぞ?」

構わないクマ……提督さえ無事なら

??「……分かった、皆もいいな?球磨に免じて司令官自信には何もしない……いいな?」

??「……そうね、女の子にここまでさせておいて、それを無視する訳にはいかないわよね」

?「まぁ仕方ありませんね」

?「……ふんっ皆バカじゃないの?……本当にバカよアナタは……」

……ありがとうクマ

???「でも忘れないでくださいね?あくまで私達だけですよ?もし提督がまた誰かを、なんて事になったら……それは知りませんよ?」

……分かってるクマ……

??「ではいこうか……もうここに留まる必要はない……向こうで続きをしよう」

……ありがとうクマ……サヨナラクマ提督……

       終わり

こんな感じで、別に五月雨や長月が嫌いな訳ではありません、むしろ大好きです、でもだからこそこういう役どころをさせる訳ですが……書きやすいので

秘書艦の事に関しては明日辺りにまた色々と、では今日はこれで

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月24日 (木) 16:06:38   ID: MybEmiYI

夏に一時的に大量発生したマジキチホラーssのインパクトが抜けきれないせいで薄味に感じてしまう・・・

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