【咲-Saki-】京太郎「クリスマスを貴女と」【安価】 (1000)


○このスレは所謂、京太郎スレです

○コンマや安価で関係を決定したり進めていくので安価要素ばっかりです

○舞台は主に大学編

○安価やコンマ次第ではサークルクラッシュもあり得ます

○あくまでも息抜き用のスレなので基本的にこのスレで終わる予定です

○エロ?まぁ、そうねぇ。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439813518

私だ
告知も終わったんで導入からやっていきます


―― 正直、言って、俺は宗教とかどうでも良いタイプだ。

家は一応、神道だとは思うが、熱心に信仰している訳じゃない。
信じちゃいない神様の存在よりも、日々の生活で積み重なっていく細やかな悩みや目標の方が遥かに大事だ。
まぁ、神様を信じれば女の子にモテるんだったら、俺も喜んで信仰するが、そんな即物的な神様はいないだろうし。
神様を拝んでいるよりも、女の子と仲良くなる為に自分を磨いている方がよっぽど実益があると俺は思う。

―― ただし、今日と言う日は別である。

今日は所謂、キリスト教のお祭りだ。
確かキリストの誕生日とかどうとか…ぶっちゃけ詳しい事は知らない。
俺にとって大事なのは、ただ一つ。
それがお祭り好きの日本にとって、家族や友人よりも恋人と過ごす日だと言う事だ!!!!!


京太郎「ふふ…ぐふふふふ…」

「ママー、あの男の人、キモーイ」

「シッ、見ちゃいけません」

京太郎「…」グサッ

…………幼女よ、君は良く理解するべきだ。
そういう素直な言葉は時に人の心を深く傷つけるものだと言う事を。
それにそうやって気持ち悪い笑みを浮かべる男の人にも理由があるかもしれないだろう?
少なくとも、今の俺は理由なく笑みを浮かべた訳じゃない。
それがこの一年ずっと胸に抱え続けた大願をようやく成就を成し得た証だったのだから。

京太郎「(…思えば、長かったよなぁ)」

ぶっちゃけ、最初から一目惚れだった。
ちょっと気の強そうな瞳も、綺麗な髪も、少し甘い顔立ちも、まるで人形みたいに整っていたんだから。
それだけならちょっと気になる女の子で済んだだろうに、彼女の胸は俺的最高記録を大幅に更新するほど大きかったのである。
まさしく俺の理想がそのまま形になった彼女に一目惚れするなと言う方が酷だろう。


京太郎「(その上、彼女は不器用だけれど、とても優しくて、そして真剣な子だった)」

それでも相手が容姿の良さに男を翻弄するような女の子ならば、俺もここまで入れ込んじゃいない。
けれど、彼女は男を翻弄するどころか、若干、男を苦手に思っている節さえあったのだ。
それだけでも庇護欲が擽られると言うのに、箱入りで育った彼女は少し天然で、でも、料理上手で…。
まぁ、なんつーか、知れば知るほど、好きになっていくような子だった。

京太郎「(だから、俺も思いっきりアタックし始めて…)」

最初はそんな俺を彼女も警戒していた。
多分、男関係で色々とあったのだろう彼女は男に対してあからさまな警戒心すら浮かべていたのである。
そんな彼女に多くの男達が脱落していく中、俺は決して諦めなかった。
少しずつ彼女と距離を詰め、下の名前で呼ぶ事を許して貰い、たまに一緒に帰ったりして。
そうしてようやく今日と言う日にデートの約束を取り付ける事が出来たのである!!!!!!!!


京太郎「ぐふふふふふ…」

おっと、いけない。
また顔から笑みが漏れてしまった。
しかし、そろそろ夕暮れ時だし、彼女との待ち合わせ時間も近い。
幼女に気持ち悪いと言われるような顔で出迎える訳にはいかないから気を引き締めておこう。

京太郎「(…でも、楽しんで貰えるかな)」

ぶっちゃけ、俺はあんまり女の子にモテるタイプではない。
中学の頃には何度か告白した事はあるが、「須賀君はそういう風には見えない」とお断りの言葉を頂いていた。
だから、デートなんてした事は殆どなく、今日のプランも、四苦八苦して立てたものだった。
無論、幼馴染や友人に監修をお願いしてはいるが、実際に実行へと移すのは俺自身なのである。
協力してくれた皆のためにも今日のデートは失敗出来ない。
何より… ――


京太郎「(…俺、自分でも思ってた以上に好きになってたんだなぁ…)」

今までこんな風に不安に思った事は一度もなかった。
中学の頃にやってたハンドボールの試合でさえ、俺は殆ど緊張しなかったのだから。
だが、何事もお気楽に楽しくやってきた俺は、そんな事を忘れたように微かな不安を捨てきれない。
……多分、それは俺が彼女の事を真剣に好きになったからなんだろう。
今日はこの一年、ジリジリと距離を詰めてきた彼女との集大成とも言える日。
彼女との関係がどう転ぶかを決める大勝負を前に、俺は柄にもなく緊張しているんだ。

京太郎「……よし!」

そんな緊張を抱えたまま、ずっと彼女を待ち続けるなんて出来ない。
ここはデートの成功率を少しでもあげる為に、デートプランの再チェックを行おう。
無論、幼馴染達と立てた完璧なプランに穴があるはずないが、ヒューマンエラーはどうしても起こりえるもんだからな。
俺がそれを忘れたりしないようにチェックを繰り返しておこう。


京太郎「(まぁ、彼女が待ち合わせの時間を間違えたりするはずもないし)」

どうしても待ちきれなくて、二時間前からこの公園にいるが、後一時間もすれば待ち合わせの時間だ。
彼女の事だから三十分は前にやって来るだろうし、チェックを繰り返していれば時間もすぐ過ぎる。
後少しで彼女と会えるって言うワクワク感と手持ち無沙汰感をなくすには丁度、良いだろう。

京太郎「(えーっと…確か彼女と最初に会った時にはまず服装を褒めて……)」

………
……


京太郎「…あれ?」

…気づいた時、俺の周りはもう完全に夜になっていた。
眼下に広がる街はもうイルミネーションでキラキラと輝き、ここからでも楽しげな雰囲気が伝わってくる。
……けれど、それはおかしい。
だって、彼女はまだ待ち合わせ場所に来ていないんだから。
幾ら冬で日が落ちるのが早いと言っても、待ち合わせ前に日が落ちるなんてあり得ない。


京太郎「(でも、彼女が待ち合わせに遅れるなんて事あり得るか?)」

それはない、と俺は断言出来る。
何せ、彼女は今時珍しいくらい堅物な女の子なのだから。
何時だって真面目で、時間厳守をモットーにする彼女が待ち合わせに遅れるなんてあり得ない。
例え、あったにしても、携帯に連絡くらいは入れるはずだ。

京太郎「(だけど、俺の携帯はこれまでに一度も鳴ってないし…)」

幾らプランの再チェックに集中してたとは言え、携帯が鳴っていれば流石に気づく。
念のため、取り出してみた携帯にも、着信やメールが届いている事を示す表示はなかった。
さらに念のため、メールセンターに問い合わせしてみたが、新着メールはないらしい。


京太郎「(…じゃあ、俺が待ち合わせの日時や場所を勘違いしてたとか…?)」

…そう思って彼女とのメールを漁ってみたが、やっぱり今日、この場所で合っている。
時間は二時間ほどオーバーしているが、辺りには人の気配はまったくない。
日が落ちた公園にはさっきのような親子連れすらおらず、俺だけが街灯の下でポツンと取り残されていた。
つまり、これは…… ――

京太郎「なるほど…焦らしプレイって奴か…」

俺が幼馴染に借りた本の中には、わざと遅刻してドキドキ感を演出するという高等テクニックが書いてあった。
流石に誘った側の俺がそんな事する訳にはいかないと却下したそれを彼女は実行に移したのだろう。
まぁ、その本には最悪でも五分程度の遅刻にするべきだと書いてあったが、それは根は天然気味な彼女の事。
長ければ長いほど、俺にドキドキ感を与えられると、今もスタンバっているに違いない。

京太郎「(なら、俺がそれに負ける訳にはいかないよな!!)」

ここで彼女が現れないと言うのは、俺に対する信頼の証なのだ。
これくらいの遅刻ならば、俺は嫌ったり、帰ったりしない。
そんな風に思って貰っているからこその焦らしプレイなのである。
その信頼を俺は決して裏切りたくはない。
どの道、今日は一日彼女の為に費やすつもりだったのだから、幾らでも根比べに付き合ってやろう!!




……………

京太郎「(ほぉら、俺はソワソワしてるぞー)」ソワソワ

…………

京太郎「(これ見よがしに携帯パカパカしちゃうぞー)」パカパカ

………

京太郎「(身体が震えてきた…)」

京太郎「(だが、俺はここを動かん!絶対に動かないぞ!!)」

……

京太郎「(あ、やべ。トイレ行きたくなってきた…)」

京太郎「(いや、でも、俺の様子を伺っているかもしれない彼女の為にも我慢しないと…)」





京太郎「…………」

…………0時一分。
……まぁ、正直に言えば、分かってた。
彼女が待ち合わせの時間に遅れたり、あまつさえそれに関して連絡もなしだなんてあり得ないのだ。
流石に日付も変われば、焦らしプレイだなんだと自分を誤魔化す事も出来なくなる。
……途中で事故にあって意識不明の重体、と言う事でもなければ、俺は彼女にフラレてしまったって事なんだろう。

京太郎「けっこー…頑張ったつもりだったんだけどなぁ…」

誰かに好きになって貰えるように、こんなに頑張った事なんて一度もなかった。
逸る気持ちを抑えながら、少しずつ彼女と仲良くなって、自分を磨き、それでようやくデートの約束を取り付けたのだから。
……だけど、この八ヶ月あまりを掛けて頑張ってきたそれらは、どうやら彼女に嫌われるだけのものでしかなかったらしい。
俺が気づかなかっただけでウザがられていただけの可能性だってある。


京太郎「(まぁ…お世辞にも相性が良いってタイプじゃなかったもんな)」

言っちゃ何だが、俺は結構、見た目もノリも軽い。
一応、真剣なものには真剣なつもりだけれど、それを理解してくれるのは幼馴染と数少ない親友達くらいなもんだった。
それに対して彼女は冗談なんかを口にするものの、根がとても真面目な子。
部活にたいしてもとても真摯な彼女は、俺の事を仲間だと認めてくれていても、そういう対象には見ていなかったって事なんだろう。

京太郎「(迷惑…掛けちゃってたかなぁ)」

決して強引にデートに誘ったつもりはなかった。
けれど、それは誘った側である俺だからこそ言える事であって、彼女にとっては違ったのかもしれない。
そう思うと彼女に対する申し訳無さが浮かんでくるが、だからと言って、それをメールにするつもりは俺にはなかった。
なんだかんだ言って、俺はかなりショックを受けているし…何より聖人ではない。
今、ここで彼女にメールなど打てば、恨み事の一つでも書いてしまいそうだった。


京太郎「ともかく…帰るか」

そう自分に言い聞かすように言ってから、俺はゆっくりと手足を動かす。
しかし、長時間、外の冷気に包まれていたそれらは中々、思い通りに動いてくれなかった。
まるでこの場から離れるのを拒むような筋肉に、しかし、俺は立ち止まる事を命じたりはしない。
俺にとって見晴らしの良いこの公園は、もうフラレてしまった事を思い知らされるだけの場所でしかないのだから。
一刻も早くこの場所から立ち去りたい気持ちで一杯だったのである。

京太郎「……」

その最中、俺は公園のゴミ箱に視線を吸い寄せられてしまう。
空き缶や弁当袋などが捨ててあるそれは決して特別なものではない。
それでもこうして気持ちを惹かれるのは、俺の胸の内に未だ未練の気持ちが…クリスマスプレゼントが残っているからなのだろう。
とあるキャラクターを象ったその髪留めは最高の決めセリフと共に彼女の胸をキュンキュンさせ、最高の告白へと繋げるはずであった。


京太郎「(…でも、それももう意味ないよな)」

彼女にフラレてしまった俺にはもうプレゼントを渡す事は出来ない。
幾ら彼女のことを思って選んだ最高のプレゼントだったとしても、それは彼女の迷惑になるだけなのだから。
しかし、キャラ物であるその髪留めを彼女以外に渡しても喜んでもらえるはずがないし。
何より、俺自身、彼女の為を思って買ったそのプレゼントを誰かに渡したくはない。
未だ彼女の事を想う俺の心が、それは決してやってはいけない不義理なのだとそう訴えていた。

京太郎「そぉい!」

だからこそ、俺は懐から取り出したそれをバスケのシュートフォームで投げた。
そんな事を考えながら動きは思いの外、滑らかで、プレゼントはストンとゴミ箱に落ちていった。
……瞬間、スッキリした気持ちと涙が出そうな気持ちが俺の胸の中で混ざり合うのは、本気で彼女の事が好きだったからか。
プレゼントを投げ捨てる事は簡単に出来ても、やっぱり気持ちそのものを投げ捨てる事は出来ないんだろう。


京太郎「ふ…今日の俺は詩人だな…」

調子に乗った言葉すら何処か虚しい。
そう俺が思うのは周りにツッコミを入れてくれる幼馴染達がいないからだけじゃない。
これまでの努力は全部、水の泡になってしまった事に、俺は強い徒労感を覚えていた。
こんな事なら彼女の事を本気で好きになったりせず、早々に告白して玉砕していればよかった。
そんな弱音にも似た後悔と痛みは、俺の中からそう簡単に消えず… ――



………



……






京太郎「…」

咲「京ちゃん」クイクイ

京太郎「…んぁ?」

……そこで俺の意識が現実に戻るのは幼馴染 ―― 宮永咲が俺の袖を引っ張ったからだ。
荷物を持つ俺をクイクイと引っ張るそれに、思い出に耽っていた俺の口から間抜けな声が漏れる。
普段の咲なら、そんな俺に呆れた顔を向けるけれど、今の季節だけは別だ。
何時もは割りと俺に対して容赦の無い咲も、今だけはその顔に心配そうな色を浮かべている。

咲「何か考え事してたの?」

京太郎「ん。まぁ、そんなところだ」

咲「……やっぱり三年前の事?」

京太郎「……分かってるなら聞かないでくれよ」

三年前のクリスマス、俺は片思いしていた同級生に思いっきりフラれた。
ドタキャンどころか断りの連絡一つなかったその時の経験は、未だ俺の中に強く残っている。
結果、俺はクリスマスソングが街の中に流れ始めると虚しさや痛みを強く意識し、こうして当時の事を思い返してしまうんだ。


京太郎「(いい加減、俺も忘れたいんだけどなぁ…)」

けれど、あの時の経験は俺にとって軽いトラウマになっているんだろう。
高校を卒業し、大学に入って、幾らかの女の子と仲良くなっても、恋人になりたい子と言うのはいなかった。
魅力的な子は沢山いるし、彼女に負けないほど俺の好みに合致する子はいるけれど、俺の気持ちはそれ以上に進まない。
性欲が枯れた訳ではないし、下半身は今も現役のままだけれど、俺の中に恋が生まれる事はなかった。

咲「…ごめん。でもさ」

京太郎「ん?」

咲「いい加減、吹っ切っちゃっても良いと思うんだよね」

咲「あのクリスマスから…もう三年も経つんだから」

咲「もうそろそろ京ちゃんも新しい恋を見つけるべきだと思うな」

京太郎「……」

そんな俺の側にこのお節介な文学少女はずっといてくれた。
あのクリスマスから無気力になった俺がここまで立ち直れたのはコイツを始め、多くの友人達のお陰だろう。
それに俺は心から感謝しているし、また咲の言葉が正しいと分かっている。
……実際、もう三年も経つんだからいい加減、吹っ切ってしまえと自分でも思わなくはないのだ。


京太郎「(ただ、やっぱり…始めてだったんだよ)」

それまでも色々な女の子が気になってはいたし、告白した事もある。
しかし、あれほどまでに強い気持ちを覚えたのは後にも先にもあの恋だけなのだ。
それが見るも無残な結果に終わった今、そう簡単に次の恋を探したりは出来ない。
間違いなく本気と言っても良い初恋は、それだけ俺にとって大きいものだったんだ。

咲「もしかしたら身近なところに素敵な恋が転がってるかもしれないじゃん」

咲「たまにはもうちょっと周りを見るべきだと思うな」

…とは言え、それは甘え…なのかもなぁ。
今まで俺に何も言ってこなかった咲が、こんなにも次の恋を勧めているんだから。
やっぱり三年も引きずっていれば、幼馴染としても色々と心配になってくるんだろう。
もうちょっと周りを見ろと言うアドバイスも、他に心配してくれている人がいるからなのかもしれない。


京太郎「……そうだな。そうしてみるか」

勿論、心の中で引っかかるものは沢山ある。
しかし、それは決して咲の心配に勝るものではないのだ。
彼女がそう言うのであれば、少し自分でも努力してみるとしよう。
…まぁ、そうそう簡単に彼女なんて出来ないだろうし、あくまでも努力するだけ、になると思うけれど。

咲「よし。そうと決まれば、私も全力でサポートするから!」

咲「デートプランを建てるのでも、デートの予行練習の相手でも何でも言ってね!」

京太郎「それは有難いんだけどさ」

咲「けど?」

京太郎「…なんか咲に手伝ってもらうと逆にダメになりそうな気がする」

咲「少なくとも、童貞の京ちゃんよりは女心も分かってるつもりだよ」ジトー

京太郎「ど、どどどど童貞は関係ないだろ、童貞は」

…まったく、ホント、咲の奴は容赦ないな。
つか、仮りにもココ外なんだから、女の子が童貞とか言うなっての。
周りの雑踏が大きいとは言え、師走前の今は人も大分、多いんだから。
女の子が童貞なんて言ってるのを聞かれたら、白い目で見られるのは確実だし。


京太郎「それに俺は童貞じゃないぞ」

咲「はいはい。どうせ夢の中なら百戦錬磨って話でしょ」シラー

京太郎「そ、その辺はご想像にお任せします…」メソラシ

くそぅ…見栄すら張らせてもらえない。
こういう時、幼馴染って厄介だよなぁ…。
特に咲の場合、大学まで一緒であるだけに行動パターンが読まれきっている。
これが他の奴相手なら、まだ多少はびっくりしてくれるんだけどなぁ…。

京太郎「(……まぁ、それだけ俺の事を理解している咲が新しい恋を探せって言ってるんだ)」

京太郎「(クリスマスまでの一ヶ月間、新しい恋を頑張って探してみますか)」



※このスレについて



このスレの期間は一ヶ月で、一単位が午前と午後になります

まず午前や午後に誰に会うかを安価で決め、未登場ヒロインの場合は京ちゃんと遭遇済みかそうでないかを安価で決定します

京ちゃんと既に会っている場合は、交友関係をコンマで判定し、そのコミュでの好感度上昇値を決めてから即興で書いていく形になります

京ちゃんと会っていない場合はその遭遇での京ちゃんの印象をコンマで判定し、場合によってはそのヒロイン限定のボーナススキルがつきます

(例【好印象】(池田ァ):池田ァの好感度上昇が+1される)

悪い場合はデメリットスキルがつきますが、コミュを重ねていけば、デメリットスキルも解消されます

その場合、今までそのデメリットスキルで減らされていた好感度が二倍になって+されます

解消された時のメリットはとても大きいので、悪印象がついても諦めないでください



また京ちゃんの恋愛抵抗値は基本的にコミュでヒロインの好感度が上がった分の1/2だけ低下していきます(最低-1)

エンディングまでにこの数字が0になっていた方が良いので、頑張って京ちゃんを恋愛に積極的にしてあげてください

尚、最初の方はヒロイン安価で原村和は出てきません(´・ω・`)


と言う訳で現在の京ちゃんのステータス





                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】

体力 
学力 
魅力 
雀力 
恋愛抵抗値 100/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100


とりあえずヒロイン安価に行く前に京ちゃんの体力なんかを決めたいと思っています
特にステータスをあげる要素はないのでフレーバーみたいなものですが、あった方が話の展開を作りやすいので

と言うわけで


体力↓1
01~32 ほぼ人並みと変わらないレベル
34~65 現役運動部レベル
67~98 オリンピックに出場出来るレベル
ゾロ目 YAMAのNAMAMONOとガチでやれるレベル



学力↓2
01~32 追試常連レベル
34~65 赤点は取らないけれど、良くもないレベル
67~98 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
ゾロ目 世界の天才達とガチで協力出来るレベル



魅力↓3
01~32 ほぼ人並みと変わらないレベル
34~65 どんな相手ともすぐに仲良くなれるレベル
67~98 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
ゾロ目 世が世なら大軍団を指揮し、ガチの英雄になっていたレベル



雀力↓4
01~32 初心者に毛が生えたレベル
34~65 三年で県予選突破出来るレベル
67~98 三年のインターハイで大活躍したレベル
ゾロ目 京ちゃんの愉快なお友達とガチでやれるレベル

潜みすぎィ!?一瞬で埋まってびっくりしたわ…



と言う訳でステータス更新


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


…これはのど、彼女に好かれる為に麻雀やら勉強頑張った京ちゃんですわ…
恋愛抵抗値 100/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100

コピペミスったああああああ(´・ω・`)
という訳でステータスも決まりましたし、本格的にスレ始めていきます


という訳で↓3でー ヒロインの名前をどうぞ

だからお前ら何処に潜んでたんだよ(震え声)
ハオですねー、了解です

ちなみにハオとは面識あり?なし?

↓2

面識ありですねー
では、関係を決めましょうか




ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

↓3でー

親友レベルですねー
それじゃ今回のコミュでの好感度上昇をー



↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10


ハオ 親友 50/100 → 53/100ですね

では即興でやっていきます


京太郎「(と言ってもなぁ)」

新しい恋を見つけると言っても簡単な話じゃない。
そもそも恋なんて自分一人ではどう頑張っても出来ないもんなのだから。
恋を見つけるにしても、相手がいないとどうしようもない。

京太郎「(まぁ、幸いにして俺の周りには女の子は多い訳だけれど)」

俺の今いる大学は麻雀に随分と力を入れている。
インターハイで活躍した選手には奨学金を出したり、海外から有力選手を集めたりしていた。
その結果、大学の中で男女比が少しずつおかしくなっていったのは、それほどおかしな事ではないだろう。
どういう理屈かは分からないが、この世界、基本的には女性の方が麻雀が強いのである。


京太郎「(勿論、例外はある訳だけれど)」

去年のインターハイで俺が戦った三人がその例外に該当するだろう。
明らかに高校生とは思えないプレッシャーを放つその三人は、咲達以上のバケモノだった。
俺も頑張って追いすがろうとしたが、咲達にすら苦戦する俺が勝てるはずがない。
結局、俺は三人から集中砲火を受け、最後のインターハイをトビで終わる事になった。

京太郎「(まぁ、それはさておき)」

ともかく、俺の周りには女の子が多い。
それもとびきりの美少女ばかりと普通に考えれば恋が生まれやすい環境だ。
しかし、咲に言われて気持ちを一新したところで、中々、彼女達の事をそういう風には見れない。
今まで普通の友人として接してきた彼女たちを恋愛対象として見るというのは中々に難しい事だった。


京太郎「はぁ」

ハオ「おや、京太郎」

その難しさに廊下でため息を吐いた俺にハオが声を掛けてきてくれる。
その髪をお団子に纏めた彼女は中国からの留学生だ。
スラリとした身体はちょっぴり大人っぽいが、これでも彼女は同級生。
しかも、世界大会でもガンガン活躍する麻雀部のホープだった。

ハオ「何か悩み事でも?」

京太郎「いやぁ…恋するのって難しいなと思ってさ」

ハオ「はい?」

そんな彼女と俺は、所謂、性別の壁を超えた友人と言う奴だ。
ガイダンスやらレクリエーションで一緒だった彼女とは、部活も同じなのだから。
同じ新入生達の中でも、すぐ仲良くなった彼女は、親友と言っても良いくらいなのかもしれない。
だからこそ、俺はハオに悩みを素直に打ち明け、そして驚いたような視線を返される。


ハオ「京太郎は恋をしたいのですか?」

京太郎「まぁ…うん。色々あって勧められてさ」

ハオ「そう…ですか」ウーン

京太郎「どうかしたのか?」

とは言え、過去に思いっきりフラれた事を口にするのは恥ずかしい。
そう思って少し誤魔化しの言葉を入れた俺に、ハオは何となく収まりの悪い顔を見せる。
悩み、と言うほどではないけれど、微妙な表情。
それに俺が疑問の声を返せば、ハオはゆっくりと唇を動かして。

ハオ「いえ、もし、京太郎に恋人が出来れば、徹麻やったり出来なくなると思いまして」

京太郎「あー…それもそうだなぁ」

さっきも言った通り、俺とハオの仲はかなり良い。
他の数人と一緒に卓を囲んで、一晩中、麻雀するのも割りと頻繁にある事だった。
しかし、俺に恋人が出来てしまえば、流石にそんな真似は出来ない。
他の女性と一晩中一緒だったなんて浮気を疑われても仕方のない状況なのだから。


京太郎「それは…ちょっとさびしいかなぁ」

ハオ「でしょう?」

しかし、それを物足りなく思うのは、俺もハオに負けず劣らず麻雀馬鹿だからだろう。
最初は彼女に興味を持ってもらう為の手段ではあったが、今の俺は麻雀と言うものにどっぷりハマっている。
特にハオ達との麻雀は、実力が近いと言う事もあって、とても楽しい。
勝っても負けてもついつい笑みが浮かぶようなその勝負が出来なくなるというのはやはり寂しかった。

ハオ「あ、そうだ」

京太郎「ん?何か思いついたのか?」

ハオ「麻雀部に所属している人たちから恋人を作れば良いんですよ」

ハオ「それなら一緒に徹麻出来ますし、疑われたりもしません」

京太郎「なるほど…」

…まぁ、徹麻の為だけに恋人を選ぶって言うのもどうかと思うけどさ。
しかし、現実、恋人にするならば、ある程度、趣味が同じであった方が長続きはするだろう。
それを考えれば、ハオの言っている事はそれほど大きく間違っている訳じゃないと思う。
ただ… ――


京太郎「つまりハオもそういう対象に見る事になるな」

ハオ「え?私ですか?」

京太郎「あぁ。ハオも麻雀部の一員だしさ」

ハオ「ふむ…」

そういう意味で言えば、ハオも立派な恋愛対象だ。
何せ、彼女は俺と同じ麻雀馬鹿で、何より、スタイルも良い美少女なのだから。
俺が恋愛というモノに対して尻込みするようになっていなかったら、間違いなく告白していた事だろう。

ハオ「……まぁ、京太郎が本気なら別に恋人になっても良いですけどね」

京太郎「え?」

ハオ「京太郎と一緒にいるのは楽しいですし、恋人になっても上手くやっていけるでしょうから」クス

京太郎「あー…」

そんな彼女から帰ってきたのは、思いの外、好感触な言葉だった。
てっきり「京太郎はそういう風には見れません」とお断りをいただくと思ってただけに、俺は驚きの言葉を返してしまう。
瞬間、小さく微笑んだ彼女にからかわれたのだと分かるが、それを怒る気にはなれなかった。
そもそも彼女をそういう風に見ても良いのかと遠回しに尋ねたのは俺の方なのだから。
からかい混じりとは言え、それに対してきちんと応えてくれたハオに拗ねるほど、俺は子どもではない。


ハオ「それより、京太郎、次は何もないんでしょう?」

京太郎「まぁ…そうだな」

ハオ「だったら、麻雀部で一局打ちましょう」ニギ

京太郎「まったく…」

…ホント、ハオは麻雀が好きなんだな。
さっきの話なんてもう忘れたように俺の手を握ってさ。
何時もみたいにグイグイ麻雀部へ引っ張っていくその姿は色気より雀気って感じだ。
まぁ、俺達はやっぱりこういうのが一番、合っているって事なんだろう。

京太郎「じゃあ、順位が低かった方が、ジュース奢りな」

ハオ「ふふ。負けませんよ」

そんな彼女に俺の思考も切り替わる。
俺だって麻雀の事は大好きで、何より、今は気晴らしもしたいのだから。
ハオがこうして勝負を挑んできてくれているのに、それから逃げる理由はない。
それを示すように俺はハオに賭けを挑んで… ――


―― そして数時間後、俺はハオにジュースをおごるハメになったのだった。



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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 99/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100




(忘れてましたが)11/26 午後のヒロインー

↓3で


クロチャーは面識アリ?

↓2

コレはのど彼女と色々あったから紹介して貰えなかったんだな…
って事で


↓2

ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

悪印象のクロチャーかー
何故かクロチャーが京ちゃんの事を悪く思ってるところを想像出来ない私ガイル

まぁ、ともかく即興で書いてきまーす


11/26 午後


京太郎「うーむ…」

…今日はちょっと失敗だったな。
まさかハオとの勝負に熱中しすぎて新しい恋を探せなかったなんて…。
こんなの咲に知られたら、またジト目で嫌味の一つでも言われてしまう。
まぁ、クリスマスまでは後一ヶ月はあるんだ。
一日くらい進展がなくても…別に良いよな?

「……」スタスタ

京太郎「んー…」スタスタ

しかし、こうして夜道を一人で歩いていると何となくもの寂しいな。
流石にこの辺りは住宅街だから、クリスマス・ソングが流れてくる訳でもないけれど…。
この寒空の下、一人で帰ろうとしてる事に、少しさびしさを覚えてしまうんだよなぁ…。
多分、部屋に誰かが待っていてくれたら話は別だと思うんだけど…俺は一人暮らしだし。
今日も一人寂しく作りおきのカレーを食べるとしますか。



「…」スタスタ

京太郎「……」スタスタ

まぁ、それはそれとして…だ。
さっきから俺の前に一人の女性がいる訳なんだけれど…。
その背中に緊張と言うか、警戒が浮かんでいるのはどうしてなんだろうな?
……いや、まぁ…どうしてとか言いつつ、何となく分かってるんだけどさ。
分かっているんだけれど…。

京太郎「(…違うって言う訳にもなぁ…)」

おそらく俺は変質者か何かだと勘違いされている。
だって、駅からずっと同じ道を歩いているんだもんな!
実際、それは最短ルートが同じだけなんだけれど…しかし、相手は夜道をひとり歩きしている女性。
後ろにずっと誰かがついて回っていれば、色々と緊張もするだろうし、疑う事もあるだろう。


京太郎「(仕方ない。ここはちょっと歩く速度を早めるか)」スタスタスタ

「っ!!」スタスタスタスタ

とりあえず追い抜いてしまえば、見知らぬ女性を不安にさせる事はない。
そう思って早めた足に呼応するように、女性は急ぎ足になった。
まるで今にも襲い掛かりそうな俺から必死に逃げようとしているようなその仕草。
それに俺の心が微かに傷つくのは、急ぎ足から完全に変質者だと思われている事が伝わってくるからだろう。

京太郎「(……仕方がない。とりあえず女性が消えるまで待つか)」

正直、その誤解を解きたい気持ちで一杯だが、ここで彼女を追いかけても逆効果だ。
下手をすれば余計に彼女を怯えさせて、警察を呼ばれる可能性すらある。
日々を平穏に過ごしたい俺にとって、それは決して好ましい未来ではなく、その場で足を止めた。
そのまま彼女が角の向こうへと去っていくのを見送って… ――


「…」チラッ

京太郎「あ」

その最中、一瞬だけこっちに視線を送った彼女と目が合ってしまう。
その瞳に浮かんでいたのは決して隠し切れない怯えと疑念だった。
思っていた通りのそれに、しかし、俺の胸がズキリと痛む。
それは俺の前を歩いていた彼女が思いの外、美人だったからだろう。

京太郎「(…特にそういう対象じゃないとは言え…やっぱり美人に嫌われるのはなぁ…)」

京太郎「(それに…一瞬だったけど、なんか見覚えがあるような気がするし…)」

恋愛に対する意欲が低下したとは言え、俺は健全な青年なのだ。
間違いなく美少女と言っても良い相手にあからさまな警戒心を抱かれるのはあまり面白い事ではない。
ましてや、彼女は何処となく、見覚えのある相手だったのだ。
何処で見たかは分からないが、しかし、見た記憶だけは確かにある彼女から嫌われるのはやっぱり憂鬱な気持ちになる。


京太郎「(…俺の友人の友人…とかじゃないよな)」

俺は比較的交友関係の広いタイプだ。
麻雀部の皆だけではなく、その他の人達とも親交を結んでいる。
そんな友人たちの顔はしっかりと覚えているが、しかし、友人の友人までは定かではない。
もし、彼女が友人の友人で、そこから変質者だと言う噂が流れてしまったらどうしよう。
微かな見覚えにそう思いながら俺は足を止めて。

京太郎「ぶぇっくしゅ」

瞬間、肌身に染みこむような寒さに俺は盛大なくしゃみをした。
もうすぐ12月に入るという今の季節は、一日ごとにドンドンと冷え込んでいるのである。
幾らダッフルコートを着ていても、寒さは完全には防げない。
ましてや、この寒空の下、長時間、運動を止めていれば尚更だ。

京太郎「(…またインフルエンザに掛ったりする訳にはいかないしな)」

心残りは山ほどあるが、しかし、この場にいても何かが解決される訳じゃない。
立ち止まった足にそう言い聞かせながら、俺は再び帰路へとついた。
その内心に浮かんだ憂鬱な気持ちを押しこめながらのそれは決して楽しいものではなくて。


―― その日に食べたカレーの味も俺は良く覚えてはいなかった。



ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 99/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】




11/27 午前のヒロインー

↓3で

なんか智葉書くのすっごい久しぶりな気がする…

智葉との面識はアリ?ナシ?

下2

なしの利点は特殊スキルがついて好感度があがりやすい事です
またなしの場合は特殊スキルが累積するのでコンマ次第でガンガン好感度があがります
接点アリだと特殊スキルもつきませんし、ちびちびとあげていくしかないです



ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2

これは友人の友人レベルでしょうねー

あ、好感度上昇忘れてた

↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10


11/27 午前

智葉「あぁ、須賀、ちょっと良いか?」

京太郎「ふぁい?」

その日、大学に言った俺に真っ先に話しかけたのは辻垣内部長だった。
かつてインターハイでオカルトもなしに臨海女子の先鋒を務めた彼女の実力は今も色褪せてはいない。
辻垣内部長のライバルでもあった照さんなんかは既にプロ入りした今、インターカレッジでもほぼ敵なしだ。
その上、なんだかんだと面倒見の良い彼女は我が麻雀部の部長として皆に慕われている。
まぁ、一部では姐さん、なんて呼ぶ人もいるけれど。

京太郎「(実際、某自営業な人々との繋がりも深いとか深くないとか…)」

ぶっちゃけ命が惜しい俺はその辺りは全然、知らない。
と言うか、知りたくもない。
俺にとって重要なのは辻垣内部長が、とても頼りになる人だと言う事。
そしてメガネを外すと意外と可愛い顔をしていて、サラシをとれば胸も大きいと言う事だけだ!!!


智葉「…聞こえてるぞ、須賀」

京太郎「すみません、ちょっと眠かったので」

智葉「お前は眠かったら、人の胸のサイズを大声でアピールするのか…」

京太郎「サイズだけじゃなくて可愛い事もアピールしてました!」

智葉「ば、馬鹿。そっちは二度も言わなくて良いんだ…」カァァ

で、この可愛い部長さんは案外、可愛いと言う言葉に弱いらしい。
実際、話を聞いている限り、臨海女子でも、「お姉さま」として慕われていたらしいからな。
同世代の相手に可愛い呼ばわりされる事にあんまり慣れていないんだろう。
まぁ、そんなところが可愛いと思うんだけれど、あんまりそれを連呼しても不機嫌にさせるだけだし。
ここは大人しく彼女の要件を聞く事にしよう。

京太郎「それでどういう要件ですか?」

智葉「あぁ。昨日、ハオに色々と聞いてな」

智葉「どうやら麻雀部の中で恋人を探しているらしいじゃないか」

京太郎「まさか、立候補してくれるんですか?」

智葉「馬鹿。それだったらこんなところで声を掛けたりしない」

京太郎「ですよねー…」

悲しいかな、俺と辻垣内部長の関係は、部員と部長、あるいはハオと言う共通の友人で繋がっている程度のものでしかない。
少なくともそういった色艶のある感情が入り込む余地はなく、俺の恋人に立候補してくれる可能性など最初から0だった。
それでも尚、こうして辻垣内部長がこうして話しかけてくれた理由なんて…まぁ一つしかないだろう。


智葉「お前の事だから、そういう事はないと思うが…一応、釘は刺しておこうと思ってな」

智葉「恋人を探すのは良いが、あんまり部内の人間関係を荒らすんじゃないぞ」

智葉「場合によっては、強制退部と言う強引な手段を使わなければいけなくなるからな」

…やっぱりか。
まぁ、部長としては、やっぱりその辺気になるよな。
古今東西、恋愛って言うものは人間関係を大きく変える劇薬なんだから。
一体、どれだけのバンドやグループがそれによって崩壊したかを考えれば、釘の一つも刺したくなって当然だろう。

京太郎「はい。肝に銘じておきます」

智葉「よろしい」

智葉「…まぁ、部長の立場だから強い事を言ったが…不誠実な真似をしなければ問題はない」

智葉「あくまでも節度を護った付き合いをするように」

京太郎「分かりました」

俺自身、そうやってギスギスする麻雀部は見たくない。
ここの部活動はガチだが、雰囲気そのものはサークルのように穏やかなものなのだから。
新しい恋を探したいという自身のエゴを押し通す為、その雰囲気をぶち壊すほど俺は自分勝手にはなれない。
辻垣内部長に言われずとも、あくまでも節度を持った付き合いをするつもりだった。


智葉「話は異常だ」

智葉「朝から詰まらない話をして悪かったな」

京太郎「いえ、こちらこそ辻垣内部長に要らぬ心労を掛けてすみません」ペコリ

智葉「ふふ。これも部長の仕事みたいなものだ」

智葉「須賀が気にする事ではないさ」

そう言って頭を下げる俺に、辻垣内部長が何とも男前な言葉を返す。
そうやって下手なイケメンよりも男前なセリフを言うから、女性に慕われやすいんだよなぁ。
俺も辻垣内さんを見習って、そういう男前なセリフを口にしてみようか。
…いや、ダメだな。
辻垣内部長ほどイケメンになれない俺じゃ、どう足掻いても滑稽な三枚目が精一杯だ。
生まれ持った顔立ちはどうにか誤魔化せても、雰囲気ばっかりはどうにもならないからなぁ…。

智葉「じゃあ、また部活でな」

京太郎「はい。また」

俺がそんな事を考えてる間に、辻垣内部長が去っていく。
小さく手を振ってから背を向けるその姿は、彼女らしいイケメンなものだった。
…思わず男として敗北感を感じるそれに、俺もまた手を振る。
若干、劣等感を刺激される相手ではあるが、俺もまた彼女を心から慕っている部員の一人なのだから。
辻垣内部長との部活を内心、楽しみにしながら、俺も朝の講義へと向かって ――


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 97/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】
智葉 部員 27/100



11/27 午後のヒロインー

↓3で

モモかーこれはどう転んでも美味しそうですね

というわけで面識アリナシどっちですか?


下2

面識なし…あっ(察し)


と言う訳で

ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???


下2でー

また悪感情である
京ちゃんは始めて会う子に嫌われる呪いでもついてるのかwwwww


11/27 午後

京太郎「むむ」キュピーン

…近い、近いぞ…。
この近くにおっぱいの大きい女の子がいる…!
しかも、それはサラシを外した辻垣内部長なみ…!!
これは一目見ておっぱいチェックをせざるを得ない…!!!

京太郎「(…でも、それらしい人影なんて何処にもないんだよなぁ)」キョロキョロ

今の俺がいるのは大学の外だ。
麻雀部の買い出しに出かけた俺の周りには人通りも多いが、しかし、それらしいおっぱいの持ち主はいない。
いたとしてもそれらは全て偽乳で、周りを偽っている愚か者ばかりだ。
まったく…そんな風にカサ増ししたところで貧乳と言う事実が変わる訳ではないだろうに…。
と、それはさておき。


京太郎「(…これだけ強い反応があるのに姿が見えないとは)」

京太郎「(まさか…センサーの誤作動か?)」

…いや、それはないはずだ。
今日だって俺は辻垣内部長の接近にいち早く気づけたのだから。
センサーが誤作動していたら、辻垣内部長の接近に気づく事なんて不可能だろう。
何せ、あの人、人並み以上の素敵なおっぱいしてるのに、それを恥ずかしがるようにサラシを巻いているし。
並みのセンサー感度では、彼女の事を普乳程度だと認識してしまう事だろう。

京太郎「(つまり…考えられるのは一つ)」

京太郎「(ここに見えない巨乳美少女がいる!!!)」

…いや、美少女かどうかは分からないけれど、見えない巨乳少女がいるのは確かだ。
ならば、俺は一人のおっぱい星人として、それを確かめなければいけない。
それはただの男の本能ではなく、神聖なる義務だ。
それを反故にしてしまった場合、俺はおっぱいを感じ取る能力を失い、ただの凡夫に成り下がってしまうだろう。


京太郎「(多分、この辺り…かな?)」スッ ムニュ

「ひああっ!?」ビクッ

京太郎「…あれ?」

そう思って突き刺した手はなにか柔らかいものに触れた。
厚い冬着の上からでもはっきりとその感触が伝わってくるそれは思った通り、とても大きいものだった。
俺の手から今にも零れ落ちそうなそれは、俺につきたてのおもちを彷彿とさせる。
こうして触れているだけでその美味しさまで伝わってくるようなそこから俺は手を離せなくて… ――

「何するッスかあああああ!」スパーン

京太郎「はんにばる!?」

そんな俺に向かって目の前の黒髪美少女の手が思いっきりスイングする。
腰から思いっきり力を込めたそれは俺の頬へと吸い込まれ、肉の弾ける良い音を鳴らした。
瞬間、走った痛みに何か良くわからない事を口走ってしまったが、今の俺にとってそれは重要ではない。
今の俺が真っ先にしなければいけないのは彼女の胸の感触を覚える事…じゃなくて… ――



「~~~っ!!」ダッ

京太郎「あっ…」

……そのまま人混みの中に去っていく彼女を俺は追えなかった。
無論、俺のおっぱいセンサーは既に彼女の事を覚え、追跡は難しくない。
しかし、去り際の彼女は突如、知らない男に胸をもまれた恐ろしさに泣いていたのだ。
そんな彼女を追いかけたところで、逆に追い詰めるだけだろう。

京太郎「(…しまったなぁ)」

正気に戻った時点で、彼女に謝っておくべきだった。
そうすれば、こうして彼女を見送る事しか出来ないなんて情けない事にはならなかっただろう。
それに強い後悔を感じるが、さりとて、今更、どうにもならない。
俺に出来る事は頬に思いっきり刻まれたモミジのジンジンとした熱を堪える事くらいで… ――



―― そしてそのモミジは彼女の怒りを伝えるようにその日、一日消える事はなかった。




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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 97/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 29/100 【悪印象】


11/28 午前のヒロインー


下3で

正直、ネリーは某修羅場スレが強すぎて勝てる気がしません

それでも頑張ると言いつつ、面識アリかナシかを下2でー

上下にズレてもアリなんでアリでいきましょうか


ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2でー

親友レベルかー
これはハオとは違って悪友って感じになりそうですね(確信)

ってところで今日は日付も変わったんで一旦休みます(´・ω・`)

尚、人数制限ですが、息抜きなんで特に制限は設けません
行動回数は30日×2で60回あるんで、多少増えても大丈夫かなって
またエンディングですが、12/25までに「これもうくっつけよ」って言いたくなるほど関係が進展するか、あるいは12/25を迎えるとエンディングになります


あ、後、ネリーの分の好感度上昇忘れてたのでー


↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10


京太郎「うーん…」

…なんかここ数日ほどちょっと良くない気がするな。
具体的に言うと、新しい女性との出会いがない。
……いや、あるにはあるんだけれど、なんか印象が最悪というか…。
アレでは新しい恋に繋がる前に、まず誤解を解く事から始めないといけない。
俺に一目惚れしてくれるチョロインとお近づきになりたい訳ではないのだけれど、それではちょっと色々と困る。

京太郎「(何とかしないとなぁ…)」

ネリー「きょーうーたーろーっ」ダキッ

京太郎「うへぁ!?」

そう思った瞬間、俺は背中から強い衝撃を感じる。
具体的に言うと体重が34kgのつるぺた幼女が抱きついたような衝撃。
まったく躊躇も遠慮もないそれに身体のバランスが崩れ、ついついくの字に折れ曲がってしまいそうになる。


ネリー「こんなところで会うなんて奇遇だね、京太郎!」

ネリー「これはもう運命だよ運命!」

ネリー「だから、運命の相手である私にジュース奢って!!」

京太郎「誰が奢るか」

それを何とか堪える俺の後ろで、つるぺた幼女がジュースを要求する。
しかし、いきなり飛び掛かってきた挙句、廊下で盛大にすっ転びそうにさせられた運命の相手など俺は認めない。
大体、俺の好みはもっとぼんきゅばーんなおっぱい美少女なのである。
幾らネリーが民族衣装に身を包んだエキゾチックな美少女でも、運命の相手だなどと思いたくはない。

ネリー「何さー…ちょっと悩んでるみたいだから、励ましてあげようと思ったのに…」

京太郎「ネリー…」

ネリー「ついでに相談相手になるフリをして、悩みを解決する効果があるような気がするツボを売ってやろうと思っただけなんだよ…」

京太郎「それを人前で正直に口に出来るその度胸だけは凄いと思うよ」

…うん、まぁ、例えネリーの胸が大きくても、運命の相手だと認めたくはないなぁ。
流石に、人の事をただのカモとしか見ていないような運命の相手だなど色々と悲しすぎる。
ある種、ホステスやソープ嬢に入れ込むようなもんだしなぁ。
例え運命だなんだと言われても、コイツの中でATM以上の扱いになれるとは思えない。


京太郎「つーか、霊感商法はよそでやれ」ガシ

ネリー「ひゃぅ」

まぁ、何にせよ、このまま後ろにひっつかれていると色々とヤバイ。
コイツは自分が認めた相手以外はATMとしか思っていない外道だが、その外見はちんまい美少女なんだから。
男である俺に抱きついていると色々と変な噂も立ってしまう。
最悪、それでゆすられる事も考えられるだけに、俺は背中に手を伸ばし、ネリーの襟を掴んで。

ネリー「むぅぅ…私、猫じゃないのに」プラーン

京太郎「安心しろ。別に猫扱いしてる訳じゃない」

京太郎「そんな事をしたら、猫に失礼だからな」

猫は実害が殆どないし、癒されるが、コイツの場合は実害しかないのだから。
別に特別猫が好きって訳じゃないが、流石にコイツと同レベル扱いは猫が可哀想過ぎる。
俺が動物愛護団体ならば、即座に抗議文書を送るほどの冒涜である。


ネリー「あ、それって侮辱って奴だよ。名誉毀損だよ」

ネリー「これは慰謝料を貰うしかないよね」

京太郎「おう。それならまず弁護士に相談してきてくれ」

京太郎「30分5000円らしいけどな」

ネリー「やっぱり人間、仲良しが一番だよね、うん」

…コイツは。
まぁ、流石に本気で俺から慰謝料を貰おうとしてる訳じゃないんだろうけどさ。
そもそもコイツは決して頭が悪い奴じゃないんだ。
本気で俺から金をせびろうとしているのなら、もっとやり方は幾らでもあるはず。
それでもこうしてばかみたいな直球勝負ばかり仕掛けてくるって事は、それだけ俺に心を許してくれてるって事なんだろう。

ネリー「で、マジな話、何に悩んでたの?」

京太郎「いやぁ…ちょっと女性との出会いがなぁ…」

ネリー「…はい?」

…なんだよ。
ここでそんなネリーに俺も心を許してるから相談…ってな風につなげようと思ったのに。
まるで頭が悪くなったような目で見られるだなんて、流石に傷つくぞ。
こっちの方こそ慰謝料請求すんぞオラァ。


ネリー「つーか、京太郎の周り女の子ばっかじゃん」

ネリー「この大学、女の子ばっかだし、麻雀部もアクティブな男子部員なんて京太郎だけでしょ?」

ネリー「男からすれば所謂、ハーレムでムフフなシチュエーションじゃないの?」

京太郎「おさわり禁止なハーレムはちょっとなぁ」

ネリー「あ、私は触っちゃっても良いよ」

ネリー「代償は京太郎の生涯年収全てだけど」ニッコリ

京太郎「お前の場合はこっちからお断りだわ」

コイツの場合、尻の毛まで抜かれる…なんてレベルで済まないからなぁ。
マジで鵜飼いの鵜のように生かさず殺さずで人生全てを台無しにされる可能性がある。
幾ら新しい恋を見つけたいとは言っても、奴隷のまま一生を終えるのは勘弁して欲しい。

京太郎「まぁ、なんつーか、ちょっとここ最近、女の子から誤解される事が多くてさ」

ネリー「あー…京太郎って外見、チャラ男だもんね」

京太郎「うっせー」

俺だって好きでこんなチャラい顔つきで生まれてきたんじゃないやい。
一時期、本気で髪の色を染めようかと悩んでた時期もあったんだからな!
まぁ、実際、髪を黒くしても、どうにもチャラい印象が消えずに元に戻したんだけど。
服装なんかも俺に似合うものを選ぶとどうしても、ナンパなものばっかりになるし…こればっかりはどうしようもない。


ネリー「あはは。まぁ、その誤解ってのがどういう事かは分からないけどさ」

ネリー「きっと京太郎の事を知ってもらったら、それもすぐに解けると思うよ」

ネリー「なんだかんだ言って京太郎ってお人好しだしね」

京太郎「ネリー…」

…そうだな。
俺がお人好しかどうかはさておき、ネリーにもこうして言って貰えたんだ。
何時かその誤解が解ける事を信じて、俺らしく居れば良い。
そもそもあの二人が一体、誰なのかすらわからない今、ウジウジと悩んでたって意味ないからな。
うんうん、そう考えると気持ちも晴れてきたぞ。
たまにはネリーもいいこと言うじゃないか。

京太郎「ありがとうな、ネリー」

ネリー「ううん。お礼なんて良いんだよ」

ネリー「それより…」スッ

京太郎「ん?」

ネリー「相談料一万円ね」ニッコリ

京太郎「げんこつで良いか?」グッ

ネリー「きゃ、キャッシュじゃなければ許さないもん!!」

京太郎「ははは。遠慮すんなよー」

…まったくコイツは。
こういうところがなかったら、もうちょっと俺も扱いを考えるのにな。
まぁ、ネリーとしても俺の事を励まそうとしてくれたんだろうし…。
ここはその期待に応えて、奴の頭に一万円分のげんこつをくれてやろうじゃないか…!!


ステータス更新


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               /_,..-         ヽ  `  、
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            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 96/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 29/100 【悪印象】
ネリー 親友 60/100



11/28 午後のヒロインー

下2でー



漫ちゃんかー…久しぶり過ぎてテンションあがるな…!
そして同時に皆の中でのハードルが上がってる気がする…!!


てな訳で面識アリかナシかー

下1で

午後に出会うヒロインは面識がない風潮



と言う訳で
ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

下2


【祝】京ちゃんようやくマトモな出会いを得る

それじゃあ好印象、漫ちゃん書いてきますねー


京太郎「(俺は一体、何を勘違いしてたんだろう…?)」

京太郎「(出会いと言えば合コン!)」

京太郎「(大学生と言えば、合コンじゃないか!!)」

京太郎「(特に今の時期なんて、クリスマス前で恋人を求めてる人が多いんだから)」

京太郎「(あっちこっちでも合コンが開催されてるんだから、それに参加させて貰えば良い!)」

京太郎「(と言う訳で…)」

京太郎「今日はよろしくお願いしまーす」ニッコリ

「よろしくねー」

……しかし、レベルが高いなーこの合コン。
この近くの大学に通っている子達らしいけど、皆、うちの麻雀部に引けをとらない。
正直、この人達が合コンに出会いを求めに来てるなんて信じられないレベルだ。
何より…… ――

「それじゃまず自己紹介しよっか」ボン

「うんうん。順番はどうする?」バーン

「まずウチらがやって、それからでええんやない?」タユン

漫「…」モジモジ ユサユサ

皆、おっぱい大きいですよ!!!
もうタユンタユンのユサユサですよ!!!!
しかも、全員二回生以上のお姉さま…!!!
誰と仲良くなれても美味しい…まさしく最高の合コンじゃないか!!
あぁ、俺は今、合コンを満喫している…!!


「ちょっとそこの子ー?目つきがやらしいぞー」

京太郎「いやぁ、お姉さん達が魅力的過ぎてつい」

「あー口も上手いんだー」

京太郎「いや、マジですって。本気と書いてマジなくらいに」

「その割にはさっきから胸の方見てるみたいだけどぉ?」

京太郎「おっぱいって…魅力的ですよね」キメカオ

「ふふ、そこで決め顔されてもねー」

「と言うか正直過ぎるでしょ」

「じゃあ、こんなのなんかどう?」ムギュウ

ふぉおおおおおお!!!!
お姉さまが椅子の上で腕を寄せて、目の前で谷間作ってるうううう!!
ただでさえ素敵なおっぱいが!おっぱいがより強調されて…!!!
これは……素敵だ!素敵過ぎる!!!

京太郎「俺と結婚してください」キリッ

「えー、どうしよっかなぁ?」

京太郎「じゃあ、この生中一気飲み出来たら、連絡先ください!」

「ふふ。それくらいなら良いよー」

よっしゃああああ!!!
お姉さまの許しも貰えた事だし、ここはイッキで行くべきだな!!
まぁ、本来はイッキなんて危険だけれど、俺は大体、自分がどれだけアルコールに強いかわかってるし。
何より合コンなんだから、ここは最初からアクセル踏み込んで盛り上げていくべきだ。
それが俺をこうして合コンに誘ってくれた友人達へのお礼にもなるだろうしな。


………

……



京太郎「(と、まぁ、そういう訳で合コンも結構盛り上がってきてるんだけど)」

漫「…」モジモジ チラチラ

…一人だけ雰囲気に取り残されているお姉さまがいるなぁ。
確か名前は上重さんだったっけか。
あの感じだと合コンとかに参加するのは始めてなんだろう。
まぁ、ぶっちゃけ俺も合コンなんか始めてなんだけど…こういうノリは普段からやっているし慣れもある。

京太郎「(…ま、そういう人を放って盛り上がっていくのも印象が悪いし)」

京太郎「上重さん、楽しんでます?」

漫「あ、えぇっと…」

うぅむ…なんか警戒されてるかな。
まぁ、いきなり自分の隣に男が座ったら当然か。
ましてや、俺はさっきおっぱい好きを宣言したも同然なのである。
下心アリだとそう思われても致し方ないだろう。


漫「た、楽しんどるよ」

京太郎「それなら良かったっす。俺も今日の合コンかなり楽しいんで」

京太郎「つーか、皆、レベル高くてびっくりしましたよ」

京太郎「上重さんも勿論、他の皆も魅力的で超ウキウキっす」

漫「あ、あはは」

うーん…笑顔も硬いな。
これはただ警戒されてるだけじゃなくって、男に対する免疫そのものが少ないのかも。
さっきから何度か他の皆に話題をフラれてるけど、あんまり食いついたりしなかったし。
端っこで一人ちびちびと料理とウーロンハイを口にしてるだけだからな。

京太郎「…ところで、上重さんって麻雀やってないですか?」

漫「な、なんで知って…」

京太郎「そりゃ知ってますよ」

京太郎「上重さん、インハイにだって出場してたじゃないですか」

京太郎「何度か見た記憶ありますよ」

漫「そ、そうなんや…」テレテレ

そういう子には趣味の話を振るのがてっとり早く仲良くなる方法だ。
まぁ、今回の場合、決め打ちで話題を振った訳だけれど。
上重さんの照れた表情を見るに、どうやら悪くはないやり方だったらしい。


漫「…でも、光栄やね」

漫「去年、インハイ個人戦四位の須賀くんに覚えてもらっとるなんて」

京太郎「あ、俺の事もご存知でしたか」

漫「そりゃあうちも未だに麻雀やっとるしね」

漫「気晴らしにインハイくらいは見とるよ」

京太郎「あはは。だったら、格好悪いところも見せちゃいましたかね」

……彼女にフラれてから、俺は行き場のない情熱をぶつけるように麻雀へと打ち込んでいた。
お陰で三年になる頃には咲達ともマトモに戦う事が出来るようになって、インハイにも出場したのだけれど。
しかし、そこで俺は努力ではどうにも出来ない才能と感性の壁に阻まれた。
オカルトなんて生易しいレベルではない強運と流れを読み切るその目。
俺とは比べ物にならないそれらに…俺はまったく太刀打ち出来なかった。

京太郎「正直、四位だなんて言っても、上三人がバケモノ過ぎてオマケみたいなもんですしね」

正直、決勝戦であの三人にぶち当たるまで、そこそこ自信があった。
インハイ個人戦でも順調に勝ち進めていたし、何より、咲達の応援もあったのだから。
まさしく絶好調とそう言っても良い状況の中、俺はズタボロにされた。
文字通り、格の違いと言うやつを思い知らされたのである。


漫「…格好悪ぅなんかないよ」

漫「だって、須賀くん、最後まで諦めとらへんかったやん」

漫「そういうのすっごく格好ええと思うよ」

京太郎「あはは。そうやって面と向かって言って貰えると…ちょっと照れますね」ポリポリ

…そうやって格好良いなんて言って貰えた事なんて何時ぶりだろうか。
咲との付き合いは長いけれど、アイツは滅多に俺の事褒めようとしないからなぁ。
三年のインハイだって、すごかった、とは言っても格好良いなんて言われなかったし。
ホント、数年ぶりの褒め言葉なのかもしれない。

漫「それに比べてうちは…」シュン

京太郎「ん?」

そこで上重さんが目の前で雰囲気を暗くする。
さっきまでは緊張や警戒も大分、解けた感じだったんだけれど…。
ここでこうして落ち込んでるって事は…なんか悩み事あるんだろうか?


京太郎「なんかあったんですか?」

京太郎「俺で良ければ聞きますよ」

漫「でも…」

「あーその子ね。ちょっとスランプみたいなの」

「なんかココ最近、成績があんまり振るわなくなってきたらしくて」

「気晴らしに合コンでもどうかなーって誘ったんだけど…」

京太郎「あぁ。なるほど」

明らかに合コン苦手そうな上重さんがどうしてここにいるのか疑問だったけれど…そういった経緯があったのか。
ならば、ここはお姉さま方の想いを無駄にする訳にはいかないな。
こうして彼女の事情を聞かせてもらったって事は、励ます役目を俺に期待してくれてるんだろうし。
ここは彼女のスランプが少しでも解消出来るよう真摯に話を聞くべきだ。

京太郎「ちなみに上重さんって麻雀の事好きですか?」

漫「そりゃ…好きやで」

漫「子どもの頃からずっとやっとったし…それに憧れてる人もおるし」

京太郎「なるほど。それは良いですね」

…若干、詰まりこそしたけど好きだと言い切れる程度には気持ちが残っている。
なら、俺が精神面をどうこう口にしても、あんまり効果はないだろうな。
そも、俺と上重さんは出会ったばかりなんだから。
まだ友人にすら慣れていない状況で、あれこれ説教をシても彼女の心を動かす事は出来ないだろう。


京太郎「じゃあ、麻雀好きなもの同士、練習試合でもやりませんか?」

漫「え?」

京太郎「ちなみにウチのメンツは結構、凄いですよ」

京太郎「辻垣内部長を始め、強敵揃いです」

漫「あ、あの人がおるんか…」

そこで上重さんが顔を引き攣らせるのは、一度、辻垣内部長と彼女が対戦した事があるからだろう。
俺が一年の時、準決勝でぶち当たった二人は、始終、辻垣内部長が圧倒していた。
オカルトを保たないが故に、決して派手な訳ではないが、流れを読んで躊躇なく叩き込まれる一撃。
それにあの卓の誰もが反応できず、辻垣内部長は圧倒的なスコアで先鋒戦を終わらせた。

漫「でも…そんな事、勝手に約束してええの?」

漫「須賀くん、まだ一年やろ?」

京太郎「ふふふ。これでも男子のホープですからね」

まぁ、ぶっちゃけ、俺以外の男子が殆ど麻雀部に残ってないっていうのもあるんだけどな。
麻雀をゆったりと楽しみたいって人は麻雀サークルの方に集まっているし。
和気あいあいとしているとは言え、全国制覇を目指すうちの部についてこれる男子はそれほど多くない。
俺自身、去年の個人戦で四位だったとは言え、周りのレベルが高すぎて最下位になる事も良くあるし。


京太郎「色々と無茶は聞いてもらえるはずです。多分。きっと」

漫「そこでなんで自信なくなるんや」クス

京太郎「いや、だって、辻垣内部長怖いですし…」

怖いと言っても、何かされる訳じゃないだろうけどな。
なんだかんだ言って部員にも甘いし、練習試合も喜んで受けてくれるはずだ。
そろそろ春季大会が近づいている今、辻垣内部長としても対外試合の数は重ねておきたいだろうし。
上重さんのいる大学は彼女以外もインハイで活躍した選手が多いから、こっちとしても実入りは多い。

京太郎「まぁ、最悪、土下座でも何でもしますよ」

京太郎「それでもダメなら、部としてじゃなく、うちのメンツで空いてるのを集めます」

京太郎「練習試合としては無理でも、上重さん達と卓を囲む事くらいは出来るはずですよ」

全国制覇を目指しているとは言っても、うちの部はそれほどガチガチな訳じゃない。
辻垣内部長は怖いが、さりとて、強権を振りかざすのが好きな人ではないんだ。
休みに他の大学の人と麻雀を打つ程度でグチグチ言ったりはしない。
またうちの部は良くも悪くも麻雀馬鹿が多くて、休みの日に雀荘へと足を運ぶ奴らは少なからずいるのだ。
そういう連中に声をかければ、メンツが足りなくなるなんて事はないだろう。



漫「それは有難い話やけど…」

漫「でも、何でそこまでしてくれるん?」

京太郎「そりゃあ上重さん可愛いですし」

漫「も、もう。そういう冗談を言うところちゃうで?」

そう拗ねるように言いながらも、上重さんの頬は若干、赤くなっている。
さっきぎこちない笑みを浮かべて流していた事を思えば、大きな進歩だろう。
…まぁ、割りと本音なセリフを信じて貰えなかった寂しさはあるけれど、そう以上に彼女と仲良くなれた証を見れるのはやっぱり嬉しい。
上重さんはただのおっぱい美少女じゃなくて、俺にとって同好の士であるのだから。

京太郎「まぁ、そっちもマジなんですが…一番はやっぱり上重さんの気持ちも分かるから…ですかね」

漫「うちの気持ち…?」

京太郎「えぇ。俺も一時酷いスランプで…もう麻雀やめようかと思った時期もありましたから」

俺にとってそれは彼女にフラれてからの一年間だ。
彼女との繋がりであった麻雀は、俺にとって向かい合う事が辛いものになっていたのだ。
何度も麻雀から逃げようと思ったし、退部届けを書いた回数なんて一度や二度ではきかない。
それでも俺がこうして麻雀を続けているのは、周りの人のフォローがあったからだ。


京太郎「好きだけど辛いって気持ちは俺も良く知っています」

京太郎「それがどれだけ苦しいかって事も」

京太郎「だから、俺は今の上重さんを放っておく事が出来ません」

京太郎「その気持ちが分かるから…手助けしてあげたくなるんです」

漫「須賀くん…」

まぁ…これもお節介なんだろうな。
でも、俺はそのお節介のお陰でこうして麻雀を続けられているし…何より、お節介をしてくれた彼女たちに感謝しているんだ。
上重さんにもそうなって欲しいとは言わないけれど…しかし、だからと言って放ってはおけない。
俺に出来る事なんて少ないだろうけれど、彼女がスランプを脱する事が出来るよう、できるだけ協力してあげたくなるんだ。

京太郎「…どうです?ちょっとトキメキました?」

漫「…例えトキメいてたとしてもそのセリフで全部台無しやね」クス

京太郎「そんな…普段よりも5割増でイケメンだったのに…!」

漫「5割増で聞くん?」

京太郎「……いえ、もしかしたら五倍の間違いだったかもしれないです」

漫「ふふ」

そこで見せてくれる上重さんの笑みはとても自然なものだった。
俺がこうして彼女の側で話していたのは数分ではあるけれど、大分、心を許してくれたんだろう。
まぁ、まだまだその胸を揉ませてくれるには程遠いだろうが、それでもさっきよりも前進した。
そう思うのは彼女の口から冗談が飛び出し始めたからだろう。
どうやら彼女は俺が思っていた以上に明るく面白い人であったらしい。


漫「…じゃあ、そんなイケメンの須賀くんにお礼を言わんとね」

漫「ありがとう、須賀くん」

漫「うちの事、励ましてくれて」

京太郎「なぁに、可愛い子の為ならこの須賀京太郎、例え火の中水の中っすよ」

漫「んーそれはちょっと滑っとるかなぁ…」

京太郎「マジすか」

どうやら俺のイケメンモードは既に終わってしまったらしい。
もう何を言っても三枚目にしか受け止めてもらえない何時もの時間のようだ。
ま、まぁ、あんまりイケメン続け過ぎて、上重さんが胸キュンしすぎたら大変だからな。
だから、イケメンモードを止めただけで、本気になればすぐにイケメンに戻れるから…。
俺はまだ本気出してないだけだから…。

漫「あ、それと須賀くんの連絡先教えてくれる?」

漫「練習試合、こっちでも色々と話してみぃひんかったら分からんけど…」

漫「やって貰えるんやったら是非ともお願いしたい話やし」

京太郎「えぇ。勿論です」

よし、これで上重さんの連絡先ゲットだぜ!!
まぁ、連絡先を手に入れたところで、頻繁に連絡出来るって訳じゃないんだけどさ。
俺と上重さんの関係はようやく知り合いから友人に変わろうとしている最中なんだ。
より彼女と仲良くなる為にも、出来るだけ紳士である事を心がけなければいけない。

京太郎「じゃあ、今度、夜中にラーメンの画像でも送りますね」

漫「いきなり飯テロしようとするのやめーや」


あれー?俺は紳士的に美味しい画像を紹介しようと思っただけなのに…解せぬ。


ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 96/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
ネリー 親友 60/100
漫 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)


11/29 午前のヒロインー

下3で出しつつ出勤準備いいいいいいいい


お前ら朝だってのに何処に潜んでたんだよ…(震え声)
ちなみに今日と明日はちょっと帰りが遅くなるので夜出来ないと思います
代わりに明日の朝にやってると思うので、もしよければまた覗いて下さい


と言いつつ、巴さんの面識アリナシか
下2で

面識なし了解です

ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

下2でー

漫ちゃんが奇跡やったんや(白目)
と言う事で明日、悪印象から始まる巴さん書いていきます
またお時間あれば覗いてもらえると幸いです


京太郎「ふふふふふ…」

昨日の合コンは大成功だったな。
最初は若干、固かった上重さんも、後半は他の人とも話してくれるようになったし。
経験豊富そうなお姉さま方も、こんなに楽しい合コンは久しぶりだとそう褒めてくれた。
まぁ、幾らかお世辞も入ってるんだろうが、そうやって褒めてもらえるのは嬉しい。
上重さんを含め、お姉さま方の連絡先も無事にゲット出来たのだから尚の事。

京太郎「ふーんふふふってお?」

それについつい鼻歌を歌ってしまう俺の前に水色のスマートフォンが落ちていた。
そのまま近づいて、拾い上げてみれば、画面は綺麗で壊れているようには思えない。
おそらく何らかの手違いで、誰かが落としてしまったのだろう。


京太郎「(さて、こういう時はどうするべきかねぇ)」

そのままスマートフォンを手に思案するのは、俺も携帯を落とした経験があるからだ。
幸い、拾ってくれた人がとても優しかったので、すぐに手元に戻ってきたが、その間の不便さは中々に辛いものだった。
最近はサイフ機能も内蔵してあるだけに帰ってくるまで、どうにも集中出来なかった事を良く覚えている。

京太郎「(んで、警察に届けても、相手の手元に届くのは時間が掛かるっぽいんだよなぁ)」

警察に届けたところで、それはあくまでも拾得物の一つとして扱われる。
つまりわざわざロックを解除して、持ち主の知り合いなどに電話して取りに来てもらう、なんて方法は警察側では取れないのだ。
拾得物として交番に持っていったところで、その情報が共有されるのは数日経った後だろうし、この持ち主の手元に携帯が戻ってくるのが遅くなる。
その間、この持ち主がどれだけ不安を覚えるかを思えば、警察に届け出て、はい、さようなら、とはしたくない。


京太郎「(ま、ロック機能なんかがあるし、まず無理だろうとは思うけれど)」

京太郎「(念のため、チャレンジだけはしておくか)」

しかし、こういうのは案外、似たり寄ったりな解除方法を設定している場合が多いのだ。
人間というのは不思議なもので、こういうロック機能にもついつい親しみのあるものを使ってしまうらしい。
数字系や簡単な漢字などはその典型で、割りと総当りでも解除出来る事が…って。

京太郎「(…マジで解除できちゃったよ…)」

正直、チャレンジしてはみたものの、無理だと思ってた。
まさかチャレンジ数回でヒットするだなんて、流石に考慮しとらんよ。
まぁ、若干、持ち主の不用心さに心配になるが、解除出来ちゃった訳だしな。
家族とかなら分かりやすい名前で登録されているだろうし、そこに電話してあげよう。


「っ!!!」ダダダ

京太郎「ん?」

「な、何をしているんですか!!!」

京太郎「え?」

そこで俺に話しかけてきたのはメガネを掛けた巫女服姿の女の人だった。
胸は若干、物足りなくて、雰囲気も妙に地味だけれど、その顔立ちはとても整っている。
テレビの中にいてもおかしくはないその美人さんは、しかし、その顔に怒りの色を浮かべていた。
まるで、泥棒でも見つけたようなその感情に俺はついつい首を傾げてしまう。

「それ私のスマホなんですけど…!!」キッ

京太郎「あー…」

なるほど…持ち主さんでしたか…。
それだったらこうやって怒るのも当然だよなぁ。
傍から見てたら、俺が勝手にスマートフォンのロック解除して悪用しようとしていたようにしか見えないし。
落とした側としては、不信感や怒りを覚えても致し方ないだろう。


京太郎「すみません。警察に届ける前に知り合いか誰かにスマホを落としてた事を伝えてもらおうと思って」

「…そうですか。ありがとうございます」

「でも、もう必要ないですよね?返してください」スッ

京太郎「…」イラッ

いや、まぁ…ねぇ?
俺もスマートフォンを勝手に弄って悪かったと思ってるよ?
しかし、まるでこっちの言い分を信じていない「ありがとう」なんて正直、嫌味にしか聞こえないんだ。
疑われる事をした俺が悪いのは分かっているが、こんな対応をされては素直にはなれない。

京太郎「いえ、渡す訳にはいきません」

「はい?」

京太郎「だって、貴女が本当に持ち主かどうかわからないじゃないですか」

「う…」

勿論、俺だって本気で疑っている訳じゃない。
あのタイミングで俺に声をかけてくるって事は、間違いなくこのスマートフォンが拾得物である事を理解している人なのだから。
彼女が持ち主である事はほぼ間違いはない。
しかし、だからと言って、はい、どうぞと渡せるほど俺は物分かりが良い訳じゃない。
意趣返しの一つくらいはしたいと疑念の声をあげた。


「……では、どうすれば返してもらえますか?」

京太郎「そうですね。では、メイン画面の背景をどんな絵にしているか教えてもらえますか?」

京太郎「持ち主さんならそれくらい分かりますよね?」

「く…っ」

そこでこの持ち主さんが、悔しそうにするのは決してそれが分からないからじゃないだろう。
俺は特にそういう事に関して偏見はないが、あまり人前で口にしたいとは思えない類の絵なのだから。
特に彼女は明らかに悪印象を抱いている俺にそれを口にする事を強要されているのだ。
その悔しさたるや、思わず歯噛みするほどなのだろう。

「……です」

京太郎「え?なんですって?」

「魔法少女まどか☆マ○カの全員集合絵です!!」カァァ

京太郎「へぇ、魔法少女なんですか、コレ」

へぇ、これが噂のまどマギって奴なのか。
同級生なんかがたまーに話しているのを聞いてたから、ちょっと気になってたんだけど。
しかし、随分と可愛らしいというか愛らしい感じの絵なんだな。
これがあんな事やこんな事になったりするのか…うーむ…。


「も、もう良いでしょう!返して下さい!!」ジワ

京太郎「はい。どうぞ」

意趣返しも終わった今、彼女の要求に従わない理由はない。
彼女が本来の持ち主である事を証明した以上、ここで俺がスマートフォンを持ち続けても拾得物横領罪になるだけだ。
ただの仕返しに固執して前科がつくような間抜けにはなりたくないし、何より、目の前の彼女は若干、涙目になっているのだから。
あんまり良い印象を抱いていないとは言え、流石に泣かれたりすると気分が悪い。

「……ありがとうございました。では」

そのまま俺の手から奪い取るようにスマートフォンを取った彼女は俺に背を向けて去っていく。
その雰囲気を傷ついたものにしながらの歩みは、若干、良心の呵責を覚えるものだった。
正直、やりすぎたかもしれないとは思うが、ここで俺が彼女に声を掛けても逆効果にしかならない。
ここはもう二度と彼女に会わない事を祈りながら、俺も大学へと向かうべきだろう。


ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 96/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
ネリー 親友 60/100
漫 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる



11/29 午後のヒロイン

下2で


透華かー
微妙なところですけど、原作で面識はないですし、安価出しましょうか


下1 面識アリかナシか

面識アリ了解です

では…

ヒロイン→京ちゃん 下2
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???



↓3
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

あ、そう言えば応えるの忘れてましたね
悪印象はその後の好感度上昇にもよりますが、基本2.3回コミュを取れば消えます

またもう一つ返答するのを忘れていたのですが、実は思った以上にスレの進みが早くて
このスレが終わる頃には一ヶ月終わると終わって「このスレで終わり」と書いたのですが、一周終わるまではちゃんと続けます


と言いつつ大事な友人から親友になるとーかを書いていきます(´・ω・`)


―― 大学の学食における最もコスパの高いものはなにか。

そう尋ねられたら俺は迷いなくラーメンと答えるだろう。
場所にもよるがおおまかに200から300円で食べられ、味もそれほど悪いものは出てこない。
麺だけでは物足りないが、スープを飲めば、そこそこ腹も膨れる。
腹持ちは悪いものの、夕飯までの間、空腹を紛らわせるのには十分だ。
まさしく貧乏学生にとって、救世主とも言うべき存在が学食のラーメンなのである!!!!

京太郎「ずるずる」

透華「まったく…ホント、京太郎は美味しそうにラーメンを食べますわね」

そんな救世主に頼る俺の目の前にいるのは透華さんだ。
ハギヨシさんの主人でもある彼女は、ザ・庶民である俺にも優しくしてくれる素晴らしい人である。
何せ、家にサイフを置き忘れた俺の為にこうして学食を奢ってくれるのだから。
ハラショー!ハラショー龍門渕!バンザイ、透華お嬢様!!!


透華「でも、もうちょっと高いものを頼んでも宜しいのですのよ?」

京太郎「もぐもぐごくっ…いや、流石にそれはなぁ」

確かに透華さんはお嬢様だが、それ以前に俺の友人なのである。
幾ら目眩を覚えるほど経済格差があるとは言っても、それに甘えたくはない。
大事な友人であるからこそ金銭的な貸し借りはどうしても作りたくないのだ。
何より… ――

透華「あまり気にしなくても構いませんわよ」

透華「将来、貴方が龍門渕で働いてもらえば、全て帳消しになりますわ」ニッコリ

京太郎「う…」

…こんな事を言われたら、中々、頼る気にはなれない。
勿論、こんな風に言ってもらえるまで気に入って貰っていると言うのは正直、有難いんだけどさ。
しかし、まだ大学一回生の俺にとっては、卒業後の事を出されるのは色々と重いというか。
まだ自分が何に向いているかも見えていない状況で、卒業後の進路を提示されても若干、困る。


京太郎「ま、前向きに善処させて頂きます…」

透華「もう…またそうやって釣れない事を言って…」

透華「ハギヨシだって貴方と一緒に働けるのを楽しみにしているんですのよ?」

京太郎「まぁ、俺も嫌って訳じゃないんだけどさ…」

タコスの作り方だけではなく、その他いろんな事を教えてくれたハギヨシさんは俺にとって師匠のような人だ。
そんな人が俺と一緒に働くのを期待してくれていると聞けば、どうしても心が揺れ動く。
雇い主である透華さんも大事な友人ではあるし、魅力的な就職先の一つである事に間違いはない。

京太郎「ただ、あんまり可能性を狭めたくないんだよなぁ」

俺ももう大学生。
後数年もすれば否応なく社会の中に飛び込んでいく事になる。
そうなってしまえば、今のように自分の可能性を模索すると言う事は出来ない。
それを思えば、今の大学生と言う時間で、もっと色々と試してみたいとそう思うのだ。


透華「…まぁ、あんまり勧誘してウザがられても悲しいですしね」

透華「今は京太郎との食事を楽しむとしましょうか」

京太郎「…なんか悪いな、学食なんかに付き合わせちゃってさ」

透華「あら、私は案外、学食の味と言うのが嫌いではありませんわよ」

透華「ジャンクフードなんかも良く買い食いしますもの」

透華「純粋培養なお嬢様と思ってもらっては困りますわ」

京太郎「うん。まぁ、それは分かっているんだけれど…」

…しかし、俺の前の前にいるのはA定食を綺麗にフォークとスプーンで食べるお嬢様なんだよな。
普段、目立ちたがりでお嬢様らしさの欠片も感じない透華さんとは思えないくらいその食べ方は上品だ。
正直、大学の学食という環境では場違いにも思えるその姿に、どうしても申し訳無さを覚えるというか。
お嬢様にこういうモノを食べさせてしまって悪いなぁ、と思ってしまう。

透華「まったく…京太郎は変なところを気にするのですから」

透華「……それじゃあ京太郎のラーメンを一口下さらないかしら?」

透華「それで帳消し、と言う事にしてあげますわ」

京太郎「悪いな」

多分、透華さんは本当に何とも思っていないんだろう。
実際、俺は何度か彼女を含めた数人と学食で食べていたりするし。
しかし、今日は他の皆は都合がつかず、こうして二人きりなのである。
その上、彼女に奢ってもらっているともなれば、やっぱりどうしても後ろ暗く思ってしまう。
そんな俺の為に出された提案に抗う理由など一つもない。
元々は彼女のお金なのだからと、俺は躊躇いなくラーメンのドンブリを彼女へと差し出して。


透華「あーん」

京太郎「え?」

透華「あーん、ですわ」ジィ

…………これは一体、俺にどうしろと言うのか。
いや、まぁ…勿論、透華さんのして欲しがっているところは分かるよ。
分かっているけど…ここは昼時の学食な訳で。
すげえええ混雑していて、人目も多い中、そんな恥ずかしい真似出来るはずがない。

透華「ほら、京太郎。早くしてくれないと…」

透華「流石の私も口の中を見られるのは恥ずかしいですわよ…」カァ

京太郎「いや、恥ずかしがるところを間違えてると思うんだが」

透華「え?」

京太郎「…いや、うん。何でもない」

このお嬢様が割りと突飛な発想をするのは何も今に始まった事じゃない。
高1から付き合いのある彼女に、俺は何度も振り回されてきたのだから。
きっと今もそうした方が目立てるとか、友達だからそれくらい普通だとでも思っているのだろう。
実際、異性の友人に対してそんな事はしないと思うんだが…透華さんは妙に幼いところがあるからなぁ。
俺の事も異性だと意識していないからこそ、そんな事が出来るんだろう。


京太郎「(…まぁ、そんな事を今、言っても無駄だしな)」

京太郎「(とりあえず今は…)」スッ

京太郎「ほら、あーん」

透華「ん」パク

俺の前で口を開いた透華さんの中にラーメンを運び込んだ。
それに合わせて閉じた口の中で、彼女がモグモグと咀嚼していく。
お嬢様らしい上品なその動きを、俺は何となく恥ずかしくて見ていられなかった。
彼女から逃げるようにして視線を下ろし、再び自分の口にラーメンを運び込んでいく。

透華「ふふ。案外、こういうのも良いものですわね」ニコ

京太郎「……ん」

何が良いのかは敢えて聞かない。
経験上、こういう時に透華さんの事を刺激すれば、藪蛇になりやすい事を知っているのだから。
ただ、心から嬉しそうにしている彼女の笑みからはどうしても逃げられなくて。
俺はまるで中学生に戻ってしまったかのように小さく頷きの言葉を返した。


ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
透華 親友 45/100


11/30 午前のヒロイン

下2で

大天使エイスリンの時間だああああああああああああああ

あ、面識アリかナシかー

下2で


面識ナシ了解です
では

ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

下2で

あれ…おかしいな…?
ゾロ目は別のになるから悪印象は三割しか出ないはずなんだけど…(白目)
さーて…大天使にどうやって悪印象を抱かせるか考えなきゃ…(震え声)

あ、今から続けても中途半端なところまでしか書けないので今日は終わりです
大天使をどうやって傷つけないように悪印象を抱かせないか修羅場の中で考えてきます…(´・ω・`)

乙です
悪印象て解消されたら好印象のスキルになるの?

ですね。こんな朝から安価取りに来てくれる方が多くて本当に感謝しています。
まだスレは序盤も序盤ですが、最後まで皆さんに楽しんでもらえるよう頑張ります。

また連取に関してですが、現状、人の数が多いのでそれほど問題視してはいません
今回も数秒差なので、たまたまであると思っていますしまだ禁止するほどではないかな、と
あんまり禁止禁止で縛って、こうして人の少ない時間に顔を出してくれる人の方が怖いです
ただ、さらに人が多くなる夜で連取が目に見えて多くなるようでしたら、夜限定での禁止も視野に入れます

>>306
印象系スキルは最初にしか取れないので、好印象にはなりません
しかし、コンマ次第で同じ効果を持った別の名前のスキルを習得出来る予定です

ダメだ、頭がちゃんと回ってない…
あんまり禁止禁止で縛って、こうして人の少ない時間に顔を出してくれる人が減る方が怖いです   ですね(´・ω・`)他にも誤字脱字が一杯…


オッサンA「ザッケンナコラー」

オッサンB「スッゾオラー」

京太郎「…はぁ」

この時期、ホント、こういうの多いなぁ。
まぁ、そろそろ年も終わりで、色々な集まりもあるんだろうけどさ。
でも、スーツ着たおっさんが赤ら顔でガン飛ばし合ってるのは妙にみっともないというか。
あんな大人にはなりたくないと素直にそう思う。

京太郎「(つっても、見てみぬフリをするのはなぁ…)」

俺達が今、いるのは飲み屋街のど真ん中だ。
この時期、色々な人が通るその場所で喧嘩などされたら、周りの人の迷惑になる。
しかし、通行人たちは一触即発な二人を止めようとせず、足早にそこから去っていこうとするだけだった。
俺自身、正直そうしたいが…しかし、見てしまった以上、それから目を背ける訳にはいかない。


京太郎「お二人さん、落ち着いて」

京太郎「事情は良く分かりませんけど、喧嘩は良くないっすよ」

オッサンA「なんだこらてめぇ」

オッサンB「ガキが口挟んで来るんじゃねぇよ」

…そのガキに口挟まれるような真似をしてるのは何処のどいつなのか。
正直、そう言ってしまいたいが、しかし、ここでそんな事を言えば日に油を注ぐだけだ。
この場を何とか穏便に済ませる為にも、ここは下手に出るしかない。

京太郎「お気持ちは分かりますけど、ここ街中ですしね」

京太郎「お二人もご自分の生活があるんでしょう?」

京太郎「喧嘩なんてしても損しかないですって」

オッサンA「ガキが分かったような口聞いてるんじゃねぇよ!」

オッサンB「そうだそうだ!お前らみたいな年頃は生意気で…」

…あ、これヤバイ雰囲気だ。
二人の矛先が一気にこっちに向かってる。
しかも、俺が下手に出てる所為か余計にヒートアップしてるし…。
これはちょっと嫌な展開かなぁ…。


京太郎「いや、落ち着いて下さいよ」

オッサンA「うるせぇ!大体、なんだこの髪は!」ガシ

京太郎「ぐ…」

オッサンB「そんな髪で俺たちに意見なんだ百年早いんだよ!!」

…髪は関係ねぇだろ、髪は。
つーか、俺の髪は自毛なんだよ!
……って言えれば良いんだけどなぁ。
髪掴まれるのはすっげえええええええ鬱陶しいが、この程度ならまだ我慢出来る。
だから…。

京太郎「いや、コレ、自毛なんで…」

オッサンA「あぁん?自毛だー?嘘吐いてんじゃねぇぞ!」ドン

京太郎「ってか髪の事はどうでも良いでしょう。それよりも落ち着いて…」

オッサンB「あ?俺の髪がなんだって!?」

んな事言ってねぇよおおおおおおおお!!!
いや、まぁ、確かにオッサン禿げてるけどさ!!
生え際がかなり後退して脂の浮かんだ頭皮が見えてるけど!!
でも、一人に髪を掴まれてる状況で、そんな事口にするほど俺は命知らずじゃねぇよ!!


オッサンB「…さっきから生意気だなテメェ」

オッサンA「最近のガキは体罰なしに育ってきてるしな」

オッサンA「コイツはちょっと教育的指導って奴が必要だろ」

京太郎「え?ちょ…」

いやいやいやいやいや、ちょっと待てって。
なんでそこで教育的指導だなんて話になるんだよ!!
つーか、こんな街中で止めに入った第三者を殴るなんて本気か!?
下手すりゃ警察沙汰になるぞ!?

オッサンA「オラァ!」ドゴォ

オッサンB「ソォイ!」ドゴォ

京太郎「ぐあっ…」ヨロ ドン

「アッ」

京太郎「え…!?」

ってやべぇ!?殴られて身体がよろけた先に人が…!?
くそ…!しかも、一瞬、聞こえた声は女の子!!
ここで無関係の子に怪我をさせたとなれば、男が廃る!!
俺の身体よ!!!今、この瞬間だけで良い!
かつての反応速を取り戻してくれ!!!!!!


京太郎「わぷ」フニュン

「ヒアッ!?」

…うん。まぁ、無理だったよ。
そりゃ俺がハンドボールやってたのなんてもう何年も昔の話だしな。
高校時代はずっとインドア派だったし、昔のような反応速度なんて出せるはずがない。
結果、俺は見知らぬ女の子の胸にダイブしてしまって… ――

京太郎「ご、ごめんなさい!今すぐどきます!!」バキ

……バキ?
…………いやいやいやいやいや、ちょっとまって。
なんで俺の足元に画板なんてあるの?
しかも、なんかすげぇ小さくいろんなキャラとか書き込まれて…大事にしてるのが伝わってくるんだけど。
あまつさえ視界の端に複数人からの寄せ書きみたいなのまで書いてあって…。


「ア…ワタシノガバン…」ジワ

京太郎「(あばばばばばばばばば)」

だよなあああああ!
まったくこの子の事知らない第三者の俺でさえ大事さが伝わってくる画板だもんな!!
そんなもんが俺の足で真っ二つになったんだから、そりゃ泣くわ!!
てーかこっちこそ、この状況、どうすれば良いのか分からなくて泣きたいわ!!!

オッサンA「あーぁ、女の子泣かしてやがるよ」

オッサンB「これだからゆとりって奴は」

京太郎「」ブツ

京太郎「黙ってろ!オッサンども!!!」

オッサンA・B「っ!?」ビクッ

「ヒゥ!」ビクッ

京太郎「あ…」

……やっちまった。
ここでオッサン相手に怒ったってどうしようもないってのに。
いや、まぁ、諸悪の根源はあのオッサンどもだから、別に怒ったって何ら心が傷まない訳だけれども。
しかし、そうやって怒鳴ったら、俺の目の前にいる外人っぽい金髪美少女も怯えるのが普通で… ――


京太郎「あ、あの…」

「…ッ!」ダッ

京太郎「ぁ゛ー……」

…逃げられた。
割れた画板を大事に抱きかかえて逃げられてしまった。
…でも…そりゃ逃げるよな。
大事な画板割られた上に、目の前で怒鳴られてしまったんだから。
見るからに大人しそうな子だったし…トラウマになってもおかしくはないくらい怖い経験をさせた相手と一緒にいたくはないだろう。

オッサンA「…」コソ

オッサンB「…」コソ

京太郎「…まてよ、オッサンども」

しかし、そんな子は見送っても、そこでそそくさと去っていこうとするオッサンどもを見送ってやるつもりはない。
最初に髪を掴まれた時点で、こっちはかなりイライラしてたんだから。
その上、殴られて女の子を傷つける原因まで作られたってのに大人しくしてやる必要はない。
どうやら、オッサン二人は俺に怒鳴られた事で酔も冷めているらしいが…んな事は俺に関係ないんだ。


ピッピッピ

「はい。こちら110番です。どうなさいましたか?」

京太郎「喧嘩の仲裁に入ったところ、殴られてしまいました」

京太郎「殴られたり髪を引っ張られた箇所が痛いので救急車もお願いします」

「分かりました。至急、そちらにパトカーを向かわせますね」

オッサンA「あ…ぅ」

オッサンB「そ、その…」

オッサン達からすりゃ酔いも覚めた上に目の前で警察沙汰にされたんだ。
そりゃあ顔だって蒼白になってもおかしくはないだろう。
下手すりゃ明日から職を失う事を考えれば、きっと頭の中に色々と巡ったりしているはずだ。

京太郎「…ちなみに示談にするつもりは一切ありませんから」ニッコリ

だが、オッサン二人の生活がどうなろうと俺には許すつもりはまったくない。
俺一人ならばともかく、まったく無関係な女の子まで巻き込んだのだから。
若干、八つ当たり感はあるが、示談に応じて被害届けを取り下げるつもりはまったくない。
そう宣言する俺の前で、オッサン達は顔を引き攣らせて… ――

―― 十数分後、やってきた警察官に二人は仲良くパトカーに載せられて去っていったのだった。


ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】


11/30 午後のヒロイン

下2で


まさかの二度目のコミュを取られるのが巴さんが一番だとは…


↓2
01~32 +2
34~65 +3 【悪印象】解消フラグ1
67~98 +4 【悪印象】解消フラグ2
ゾロ目 +10 【悪印象】解消

ここのコンマは本当に振るわないなwwwwwwww
じゃあ、即興で書いていきます


京太郎「いっつ…」

昨日は本当に散々だった。
サイフは忘れるし、その上、夜には喧嘩の仲裁に入って殴られるし。
あまつさえ、その最中に女の子を思いっきり泣かせてしまった訳だもんなぁ…。
正直、若干、痛みの残る腹の痛みよりも、そっちの方がキツイ。

京太郎「(本当は今日一日、部屋で引きこもってたいくらいだけれど…)」

しかし、仮にも奨学生として大学に通っている俺がズル休みなんて出来ない。
俺に対して留学を勧めたりと強い期待を寄せてくれている教授だっているのだから。
例え、昨日の出来事に落ち込んでいたとしても、大学にはきちんと顔を出すべきだろう。
まぁ、幸い、今日の講義は昼からな上に、それほど難しくはないって。


「…」キョロキョロ

京太郎「あー…」

……あの見覚えのある巫女服とポニーテール。
どう考えても、この前、携帯拾ったあの巫女さんだよな…。
しかも、地面を見渡してるって事はまたなんか落としたのかよ…。
見た目は結構、しっかりしてる感じだけど、意外とうっかり属性なのか、あの人。

京太郎「(…でも、どうすっかねぇ…)」

ここで話しかけても、きっと良い顔はされないだろう。
俺の印象は最悪だろうし、またおとしものを探しているところを見られた訳なのだから。
憎たらしい相手に会うだけじゃなく、恥ずかしいところまで見られるなんて、誰だって避けたいシチュエーションだ。
俺だって彼女と同じ立場であれば放っておいてくれとそう思うだろう。


京太郎「(…でも、見て見ぬふりをするってのはちょっとなぁ…)」

昨日、あの女の子を泣かせたって言うのは結構、俺の中でダメージになっているらしい。
あまり良い印象のない人ではあるが、だからと言って、見捨てる事は出来なかった。
落し物を探すのであれば人手があった方が楽だろうし、話しかけるだけ話しかけてみよう。
それでダメなら放っておけば良いとそう思いながら、俺は近づいて。

京太郎「あの…」

「はい?って…貴方は…」

「…何か御用ですか?見ての通り、忙しいんですけれど」

…うん、本当に取り付く島もないな。
まぁ、それだけの事を俺がしてしまったのだから、ある意味、仕方のない事なのかもしれない。
それにまぁ、今回は前回とは違って、彼女の性格も何となく分かっている訳で。
多少、刺のある対応をされた程度でこっちも怒ったりはしない。


京太郎「落し物でしたら良ければ手伝いましょうか?」

京太郎「スマートフォンなら俺の電話を使えば、位置も分かりやすいですし」

「に、二回もスマホを落とすほどうっかりじゃありません!!」

…どうやら落としたのはスマートフォンじゃなかったらしい。
まぁ、こんな短期間で、しかも殆ど同じ場所で落し物をしているだけで否定しようのないうっかりだとは思うけれど。
しかし、その辺りを突っ込んでも話は進展しない訳だし、素直に黙っていよう。

「それに貴方の手を借りたくありません」

「放っておいて下さい」プイッ

京太郎「分かりました」

本人がそこまで言うなら、俺が手を貸す理由はない。
俺自身、こうして話しかけたとは言え、無理にと言うほど彼女に義理がある訳でもないのだから。
彼女が俺の手を借りたくないとそう言うのであれば、お望み通り、放っておくのが一番だ。
…まぁ、何を探しているのかは知らないけれど、一応、視線を何時もよりも下向きにはしておくし。
何か落し物らしいものがあれば、交番に届け出る事くらいはしておくけれど、こっちから積極的に探すつもりはない。
そう心に決めながら俺は大学へと向かって… ――

ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる


12/1 午前のヒロイン

下2で


ここに来て悪印象ヒロインのケアに走る主人公の鑑
ちなみに悪印象は好感度が10貯まるか、フラグが3貯まれば解消される予定です
まぁ、大抵、後者がメインになると思いますが


↓2
01~32 +2
34~65 +3 【悪印象】解消フラグ1
67~98 +4 【悪印象】解消フラグ2
ゾロ目 +10 【悪印象】解消

チッ…1足りてやがる…
では、即興で書いていきます


京太郎「うぅぅむ…」

…なんか最近、何処からか視線を感じる気がする。
しかも、ラブラブでキュンキュンな奴じゃなく、どっちかって言うと観察されてる感じの。
しかし、何処にでもいる大学生の俺を観察しても、特にメリットはないだろう。
つーか、この大学、色んな意味でバリエーションが豊富だから、俺より観察しがいのある対象は沢山いるし。
大学構内でさえ俺が観察される理由なんてないと思う。

京太郎「(…しかも、俺を観察してる相手の姿が見えないんだよなぁ)」

視線の源らしき場所に目を向けても、そこには誰もいない。
ただ何時も通りの光景がそこに広がっているだけだった。
しかし、肌に刺さるような視線はなくならず、また俺のおっぱいセンサーにも反応がある。
つまりこれは… ――


京太郎「(この前のステルスおっぱいちゃんか…?)」

可能性は高い。
何せ、彼女は触ってみるまで、その姿が殆ど把握出来なかったのだから。
紳士的な俺がついついおっぱいを触ってしまうそのステルス能力は、最早、オカルトなどでは説明出来ないレベルだ。
そんな彼女であれば、俺に気取られず観察するなど造作も無い事だろう。

京太郎「(…しかし、なんで俺の事を見てるんだ?)」

ある種、事故のような形であったとは言え、俺は彼女のおっぱいを揉んでしまったのである。
あの柔らかくて大きな胸の感触はとても素晴らしく、未だ俺の手の中に残って…じゃない。
ともかく、痴漢のような真似をしてしまった俺を観察する理由など思いつかなかった。
会いたくはないと距離を取るのが普通だろう。


京太郎「(それでもこうして俺の事を見ていると言う事は…)」

ハッ!まさか…俺の弱みを握ろうとしているのか…!?
俺だって決して聖人でも何でもない。
ごく普通の大学生でもある俺には人には知られたくない秘密が沢山ある。
それらの証拠を掴み、以前の仕返しをしようとステルスおっぱいちゃんは考えているのかもしれない…!
いや、きっとそうに違いないんだ!!

京太郎「(つまり、ここで俺がするべきは…彼女が諦めるまで清く正しい須賀京太郎でいる事!!)」

京太郎「やぁ、ネリー。今日も爽やかな天気だね」キラキラ

ネリー「うわ、キモ」

ぐふ。短いながらも的確にダメージを与える良いパンチ持ってるじゃねぇか…。
これなら世界を狙える…って相手は世界ランカーの一人だったわ。
見た目はただのロリなのに、ホント強いからなー、ネリー。
俺も結構、強くなったつもりだが、コイツ相手の勝率は三割もない。


ネリー「ってかどうしたの?変なものでも拾い食いした?」

ネリー「ダメだよ、そんな事したら入院して余計にお金が掛かるんだから」

ネリー「そんな無駄なお金を使うつもりなら、その分、ネリーに頂戴」

京太郎「ははは。寝言は寝てから言いやがってくださいませ、ネリー様」キラキラ

ネリー「…どうやら重傷みたいだね」

…どうしてそこで俺に対して気の毒そうな目を向けるのか。
つーか、普段とここまでキャラが変わっていれば、何か理由があるって分かるだろうに。
友人として、まずはその事に関して気にするべきだと俺は思うな。

京太郎「それより何か私めにして欲しい事などございませんか?」

ネリー「預金通帳の場所と暗証番号教えて!」ソクトウ

京太郎「だ・れ・が・教えるか!」ギリギリ

ネリー「いたたたたたたた」

まったく…コイツはすぐに調子に乗るんだから。
他の誰にだって教えられるもんじゃないが、ネリーには絶対に教えちゃいけない類の情報だろ。
コイツなら俺が口からこぼした瞬間、すぐさま俺の部屋へとあがって全額引き下ろしてもおかしくはない。
って…ハッ!!!?


京太郎「ネリーが馬鹿な事言うから俺の立場が悪くなっただろ!!」

ネリー「…私、確かに馬鹿な事言ったと思うけど、それはちょっと理不尽だと思うな」

何が理不尽なもんかよ。
俺は今、ステルスおっぱいちゃんに一挙一動を監視されてる状態なんだから。
こうして女の子にアイアンクローなど掛けているところを見られてしまったら彼女の中の心象が悪くなる…!
そうなったら俺は軽犯罪を起こした時点ですぐさま通報!前科持ちとして将来が闇に閉ざされる事になるんだ…!!

ネリー「ま、何があったのかは知らないけど、ほどほどにね」

ネリー「京太郎を心配してくれる人って結構多いんだから」

ネリー「私もお金さえ払ってくれるなら何時でも相談に乗ってあげるしね」

京太郎「…ちょっと一言余計な気がするけど、ありがとうな」

ネリーもこうして遠回しとは言え、心配してくれているんだ。
清く正しい須賀京太郎になるにせよ、限度は考えないといけないかもな。
これがネリーだから冗談で済んだけれど、咲なんかの前でやったら即座に救急車呼ばれてもおかしくはないし。
まぁ、何はともあれ…こうして監視の目がある間は色々と気をつけるとしよう。



「(…へぇ)」


「(結構、女の子の友達も多いんっすね)」


「(しかも、あんな風にじゃれあいが出来るくらい心を許してくれてる子もいて…)」


「(思った以上に人気者…なんすかね?)」


「(いや、でも…ただ手が早いだけの可能性はまだ否定出来ないっす)」


「(実際、私もいきなり胸を触られてしまった訳だし…)」カァァ


「(やっぱりもうちょっと観察は必要っすね、うん)」



ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる


12/1 午後のヒロイン

下2で

ダルインの時間だあああああああああ!!!!


あ、面識アリナシを下2でー


地獄 が はじまる…



下2

ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

普通だあああああああああ!!!
良かった…本当に良かった…
ここで悪印象とってたら大天使を泣かせた敵認定させるしかなかった…(フルフル

ってところで時間もないので朝の投下は終わります
今日の夜は久しぶりにがっつり投下する予定です(´・ω・`)多分


京太郎「むむむ…」

…やっぱりどうしてもこの前の女の子の事が気になる。
結局、あのまま謝罪も出来ずに、さようなら、だったもんな。
許してもらえるとは思わないけれど、せめて一言くらいは謝りたい。
そう思って、この前と同じ場所に来たのだけれど…。

京太郎「(…まぁ、そう簡単に見つかる訳ないか)」

そもそも彼女がこの道を歩いていたのは、日付も変わった時間なのである。
この辺りには飲み屋くらいしかないし、女の子が普段からこんな道を歩いているとは思えない。
年も俺に近い感じだったから、彼女も飲み会か何かの帰りだったのだろう。
それでも、と一縷の望みを掛けてやってきたが…やっぱり空振りに終わったみたいだ。


「…」ダルーン

京太郎「……」

ってなんだ、あのおもち美少女は…!
この前のステルスおっぱいちゃんと互角…いや…下手をすればそれ以上か…!
なんたるおっぱい力…!俺のおっぱいスカウターがはちきれそうだぜ…!!

京太郎「(まぁ、それより気にするべきは彼女がベンチですっげえええダルそうにしている事だけど)」

なんか目に力もないし、心なしか身体もぐったりしてる。
正直、こうして見ているだけで若干、心配になるくらいのダルそうな雰囲気だ。
苦しそうと言うほどではないけれど、ちょっと放っておけない。
…一応、念のために声を掛けてみるか。


京太郎「あのー…」

「……?」クル

あ、動いた。
なんかナマケモノを彷彿とするくらいダルそうな雰囲気があったから無視される事も予想してたんだけど…。
どうやらこうして俺に向かって首を動かすだけの体力や気力はあるらしい。
それでもダルそうにベンチに背中を預ける姿勢は変わらない辺り、こういうのがデフォな人なのかもしれないな。

「……」ジィ

京太郎「え?」

…って、なんで俺、ジッと見られてるんだ?
ハッ…まさかいきなりナンパしてくる失礼な男だと思われたとか!?
なんて事だ…!俺はただダルおっぱいさんの事を心配して話しかけただけなのに…!!
確かにこれをキッカケに色々とお近づきになって、おっぱいをガン見しても笑ってゆるしてくれる程度の仲になりたいと思っていたけれど!!!

モモは宥並みらしいからシロより大きいな クロチャーを信用すれば


京太郎「えっと…大丈夫ですか?ちょっとしんどそうに見えますけど…」

「…大丈夫。何時もの事」

京太郎「…それはそれで逆に心配になってくるんですが」

その誤解を解こうと話しかけてみたものの、帰ってきたのは何とも心配になる言葉だった。
何時もしんどいとか重い持病でも持ってるんだろうか。
しかし…相手が大丈夫だって言ってるのに、言葉を重ねてもお節介になるだけだしな。
とりあえず大丈夫だって事は分かったんだから、ナンパだって誤解されない内にここから去ろう。

「それより…聞きたい事がある」

京太郎「聞きたい事…ですか?」

「数日前、この辺りで喧嘩に巻き込まれなかった?」スゥ

…な、なんだ、この目の鋭さは…。
さっきまでダルそうにしてたのに…今はそれがまったく感じられない。
勿論、眼の色が変わったり、やたらと鈍い瞳の輝きなんかは変わってないんだけれど…。
その内側に込められてる感情と言うか、雰囲気がさっきとは段違いだ。
ここで嘘は絶対に許されない。
そんな雰囲気が目の前のダルおっぱいさんから伝わってくる…!!


京太郎「……はい」

「…じゃあ、君がエイスリンの画板を壊したの?」

ま、まさかの関係者さんでしたか…。
と言う事はここでダルそうに座ってたのも、そのエイスリンって言う子の為なんだろうな。
俺も彼女のことを探してたけれど、きっとこのダルおっぱいさんも俺の事を探していたんだ。
それでお互い出会ってしまう辺り、運命めいたものを感じるけれど…でも、今は喜んではいられない。

京太郎「…そうです。その説は本当に申し訳ありませんでした」ペコリ

「……」

勿論、彼女はエイスリンさんの関係者であって、エイスリンさん本人ではない。
しかし、こうして俺を探すくらいに彼女と親しいのは事実なんだ。
そんな彼女に謝っても意味は無いと分かっていても、どうしても謝罪せずにはいられない。
あの時、エイスリンさんに謝れなかった気持ちを、俺は目の前のダルおっぱいさんにぶつけてしまっていた。


「…言い訳しないの?」

京太郎「しません」

本当は色々と言い訳したい気持ちはある。
そもそも俺が彼女とぶつかったのは殴られた所為だし、画板を壊してしまったのも不可抗力だ。
だが、だからと言って、俺がエイスリンさんを傷つけたと言う罪が消える訳じゃない。
俺が下手な事をしなければ、胸を触られた挙句、画板を壊されるって言う不幸は彼女には起こらなかったのだから。

「……そう。じゃあ…良い」

京太郎「…え?」

「もう別に怒ってないから…謝らなくても良い」ダルーン

そう言って、ダルおっぱいさんは再びダルそうな雰囲気に戻ってしまった。
さっきまでの有無を言わさない様子など忘れてしまったようにダルそうにしている。
…どうやら俺は彼女に許してもらう事が出来たらしい。
まぁ、ダルおっぱいさんに許してもらっても肝心のエイスリンさんに許してもらえなければ意味ないんだけれど…。


「…小瀬川白望」

京太郎「え?」

「私の名前…」

京太郎「あ、お、俺、須賀京太郎って言います」

……何がなんだか良くわからないけど自己紹介されてしまった。
つーか、小瀬川さんって、三年前のインターハイで咲達と戦った宮守女子のエースじゃねぇか!?
なんか見覚えがあると思ったけど…あの時よりもおっぱいが成長し、さらにダルさが増している所為で気付かなかった…!!
……じゃあ、まさかさっきダルおっぱいさん改め、小瀬川さんが言ってたエイスリンって…次鋒のエイスリン・ウィッシュアート選手か!?

「……後、アドレスも交換しよ」

京太郎「え?い、良いんですか…?」

かつてモニター越しに見る事しか出来なかったライバル校のエース。
そんな彼女と思いもよらないところで面識が出来た事についつい戸惑いの声を漏らしてしまう。
俺にとって麻雀に本気で打ち込み始めた三年前のインターハイと言うのは色々と特別なのだから。
あの年、火花を散らしてぶつかった雀士達の戦いがあますところなく素晴らしいものだったからこそ、俺は今も麻雀を続けていられる。
俺にとって小瀬川さん達は下手な麻雀プロよりもずっと憧れを覚える対象なんだ。


「…君が嫌な人ならここでバイバイで良かったけど」

「思ったより良い人そうだし…エイスリンも色々と気にしてたから」

京太郎「え?」

「…だから、セッティングしてあげる」

……なんか、トビトビで良く分からないけど、とりあえず俺は小瀬川さんのお眼鏡に適ったらしい。
んで、俺が思ってたよりも良い人そうだから、ついでにエイスリンさん改めウィッシュアートさんにも紹介してくれると。
ウィッシュアートさんが気にしてたって一体、何の事かは不安だけれど…しかし、ここで俺は拒む理由はないよな。
小瀬川さんがこうして言ってくれてるのは間違いなく厚意だし、何より、俺自身、ウィッシュアートさんに謝りたいんだ。
まさしく渡りに船と言っても良い展開に躊躇う必要なんてない。

京太郎「是非、お願いします」

「…ん。じゃあ、赤外線準備して」

京太郎「はい」

……っと、よし、送受信完了。
これで小瀬川さんのアドレスが俺のスマートフォンにも登録されたって訳だ。
まぁ、あくまでも連絡用のモノだから、気安く連絡したりは出来ないけどな。
それでもおっぱい美少女のアドレスがまたひとつ増えたって言うのは素直に嬉しい。


「……ふぅ。話しすぎてダル…」ダルーン

京太郎「お、おぉぉ…」ゴクッ

そんな事を思ってる間に小瀬川さんのダルさが頂点に達したのだろう。
さらに身体をベンチへと預けた彼女の身体は軽く反り、おっぱいを強調するような姿勢になった。
正直、こっちに向かって突き出されるようなおっぱいにドキがムネムネするが、しかし、それを気取られてはいけない。
彼女は俺の事を信用してウィッシュアートさんに合わせようとしてくれているんだから。
ここで小瀬川さんの信頼を裏切るような真似はしちゃいけない。

京太郎「…大丈夫ですか?」

「大丈夫。ダルいけど…目的は達成したし、一人で帰る」

京太郎「…気をつけてくださいね」

「ん。じゃあ、また連絡するから」

そんなダルそうな雰囲気を纏わせながらも、小瀬川さんの足元はしっかりしていた。
フラフラと千鳥足を描く事はなく、まっすぐ何処かへと向かっていく。
さっきダルそうにしてたのを知っているだけに、それでも若干、心配な気持ちはあるが…本人が大丈夫だと言っている訳だし。
ここは素直に見送って、俺も家に帰るとしよう。


ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 



12/2 午前のヒロイン


下3で

>>416
げ、原作よりも時間が経って、シロのおもちも育ってるから…(震え声)

後、恋愛抵抗値はヒロインの好感度と連動しているので、ヒロインの好感度が上がらない限り、変動しません
なので、悪印象が解消された時には京ちゃんの恋愛抵抗値も大きく下がると思います



そしてアコチャー了解です

面識アリかナシか下2でー

アコチャーの面識ナシかーそうかー…
すげぇ嫌な予感がするけど…



ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???


下3でー

ギリ好印象だあああああああああああああ!!!!
ぜってえええ悪印象だと思った…


―― その日は朝からドタバタしていた。

俺の住んでいる部屋の右隣は今まで誰も入居していなかった。
しかし、どうやら新しく入居者がやって来て、引っ越しを始めたらしい。
俺が目を覚ました時には、何か重いものを運び込む音が微かに聞こえていた。

京太郎「(まぁ、一日もすればそれも終わるだろうし…)」

そもそもこのマンションは案外、壁が厚い。
こうして引っ越しの音が聞こえるものの、それは微かなものだった。
洗濯機を動かしている音の方がはるかにうるさいであろう程度なのだから、それほど気になったりはしない。
少なくとも、そんな音よりもまだ見ぬお隣さんが一体、どんな相手なのかの方が気になる。




京太郎「(一回挨拶だけでもしてみるか?)」

京太郎「(いや、でも引っ越し中は色々と忙しいだろうしなぁ)」

京太郎「(今、挨拶されても困らせてしまうかもしれない)」

…こういう時、経験のなさがどうしても露呈するよな。
何度か引っ越ししていれば、こういう時にどう行動するべきかも分かるんだろうけれど。
しかし、俺の引っ越し経験なんて、長野の家からこっちに越してきた時の一回だけしかないんだ。
引っ越してきた隣人に挨拶した経験などないし、どう行動すれば良いのかわからない。

京太郎「(…ま、いいや)」

京太郎「(買い物に行くついでにすれ違ったら挨拶するくらいにしよう)」

京太郎「(丁度、色々と切らしてて補充しなきゃいけないものも多いし)」

そうと決まれば、即行動だ。
ウジウジ悩んでいるだけなんて俺には似合わないからな。
とりあえず外に出ても恥ずかしくない程度の格好をして…サイフも持ってっと。
よし、それじゃあ出発するとしようか。


………

……



京太郎「(うん。まぁ…そう簡単にすれ違ったりしないよな)」

そもそも隣の部屋で物音がしてるって事は恐らく荷解きか何かの真っ最中だったんだろうし。
マンションから外へと出るまでの間に隣人とエンカウント出来る確率なんてそう高くはない。
まぁ、元々、エンカウント目的で外に出た訳じゃないから、特に困る訳ではないのだけれど。
何となく残念というか運が悪い気がしてしまうのは何故だろうか。

京太郎「(しかし…ちょっと買い込みすぎたかなぁ…)」

…でもさ、仕方ないじゃん。
まさか今日がスーパーの特売で、日用品から食料品まで普段の数割引になってるなんて予想してなかったんだから。
正直、両手一杯に買い物袋をぶら下げる今の姿はすげぇ格好悪いけれど、しかし、決して裕福ではない大学生に贅沢は出来ない。
特に今の時期や色々とコンパやら何やらで物入りなだけあって、安い時に買いだめしておかなければすぐさま貯金に手を伸ばす事になってしまう。


京太郎「(しかし…それもちょっと楽しくなってきたりしてて…)」

まさか10個入りの卵が98円で変えるとはなー。
普段は200円弱で売っている事を思えば、ほぼ半額。
正直、これだけで今日の俺は大勝利した感で胸が一杯だ。
ふふふ…この卵を一体、どう料理してやろうか…今からでも楽しみだぜ…。

京太郎「げっ」

…しまった。
今日、マンションのエレベーター点検日じゃん。
しまったぁ…買い物に夢中になりすぎてその辺、完全に忘れてたわ…。
くそぅ…もうちょっと時間をずらせばエレベーター使えたのに…。
……仕方ない、ちょっと疲れるけど、階段で目的の階まであがるとするか。


京太郎「…ふぅ」

……ヤバイなぁ。
結構、荷物を持っているとは言え、まさか数階登っただけで口で呼吸するようになるなんて。
中学の頃ならこれくらい全然、余裕だっただろうに…やっぱ体力的に衰えてるのかなぁ。
これから出来るかもしれない恋人にだらしない身体を見せるのもアレだし…毎日の日課にジョギングでも考えた方が良いんだろうか。

「はぁ…ふぅ…」

おぉ、まさかの先客が。
後ろ姿しか見えないから顔はわからないけど…結構イケイケな格好してる事から察するに大学生くらいなのかな?
つーか、その手に結構、大きなダンボール抱えてるし…もしかしたら俺の隣人さんかもな。
まぁ、まだ確定じゃないし…何より、このまま俺の部屋まで行けば分かる話だからな。
声を掛けるのはもうちょっと後にしよう。


「あっ」ズル

京太郎「っ!?」

ちょ、まっ!?
なんで、いきなり足滑らせ…ってかヤバ、俺も登ってる最中…!?
手、荷物…卵、受け止められな…!!

京太郎「(くそがあああああああ!!!)」バッ

「きゃぅ」ボフ

京太郎「……ふぅ」

…………何とかキャッチに成功したか。
いやぁ…危ないところだった。
後一瞬、判断が遅れていたら、俺ごと階段を転がり落ちてたところだったぜ。
……まぁ、袋の仲に入ってた卵は絶対に割れてるだろうけど…それも仕方のない犠牲だよな。
……さようなら俺の98円……。


「はわ、はわわわわわわ」プルプル

京太郎「えっと…」

……しかし、これどうしようか。
俺に抱きとめられてる隣人さん(仮)、顔を真っ赤にして震えてるんだけど。
こんなにイケイケな格好してる美少女が男慣れしてないなんて事はないだろうし。
単純に階段から落ちそうになった事が怖かったんだと思うけれど…。

京太郎「(…ふむ。ここは小粋なジョークで彼女を和ませるとするか)」

京太郎「お、親方!空から美少女が!」

「……」プルプル

……滑った。
というか、聞いてすら貰えてないっぽい。
ヘタすれば大怪我に繋がっていただけにそりゃ怖がるのも当然だろうけど…。
この反応はちょっと強すぎじゃないか…?


京太郎「え、えっと…その、とりあえず…」

「っ!」バッ

京太郎「うぉ!?」

い、いきなり動いた。
いや、まぁ、生きてる人間だし、動くのは当然なんだろうけれど。
しかし、今まで身体をガッチガチにしてただけに、その行動がすげぇ予想外というか。
まるで逃げるように階段を駆け上がる姿に驚きの声をあげてしまう。

京太郎「(…で、これ俺にどうしろって言うんだよ…)」

目の前にあるのは隣人さん(仮)は置いてったダンボール。
周りにあるのはさっき俺が緊急避難の為に投げ捨てた買い物袋だ。
流石にその両方を同時に運ぶのは結構、厳しい。
昔ならばいざ知らず、今の俺は完全知性派なのだから。


京太郎「(…でもやるしかないよな)」

今日はエレベーターの点検日だ。
普段は階段を使わない住人たちも否応なく階段を使わざるを得ない。
そんな状況で階段に荷物を放置すれば、誰かに持っていかれる可能性というのは高いのだ。
しかし、俺にとって今日の戦果は捨てられるものではなく、また隣人さん(仮)のダンボールも放置してはおけない。
これが引っ越しの荷物であった場合、彼女にとって大事なものが入っている可能性もあるのだから。

京太郎「(…仕方ない。ちょっと頑張るか)」スッ

京太郎「よいしょっと…ぉ」ズシ

お、思ったよりこのダンボール重いな…。
こうやって持ち上げるだけでも結構、腰に来るって言うか…。
女の子がこんなものを持ち上げて階段登ってたらそりゃバランス崩すのも当然だよなって感じ。
ま、まぁ、俺は男だし?知性派だって言っても、元運動部所属だし?
これくらい買い物袋を両手に持ったまま余裕で運べるし?



京太郎「ぜー…はー…」

……うん、ごめん、ちょっと意地張った。
やっぱりちょっとキツかったわ…。
い、いや、買い物袋さえなければ余裕だったんだよ。
アレ軽いけど面積取るから重心がちょっとズレちゃってさ。
い、いやぁ…それさえなければ余裕だったんだけどなー。
こんなに息を切らす事なんてなかったんだけどなー!

京太郎「(…明日からジョギング始めよう)」

…うん、まぁそれはともかく。
とりあえず、何とか買い物袋とダンボールを俺の部屋の前まで届ける事には成功した。
後は隣人さん(仮)が本当に隣人さんだったかどうかを確かめればミッションコンプリート。
…まぁ、違ったら、このマンションの管理人に連絡して、さっきの人を探してもらう必要はあるけれど。
恐らく大丈夫だろう。


京太郎「(さて、それじゃあ)」ピンポーン

「は…はい…」

お、出た出た。
しかし、インターフォン越しじゃさっきの人かどうかは分からないな。
そもそもさっきのイケイケ美少女が声をあげたところなんて俺、数回しか聞いてないし。
パターン化された電子音で判別出来るのは相手が女の人って事くらいだ。

京太郎「ちょっと失礼な事をお聞きしますが、さっき階段から落ちそうになってた人ですか?」

「あ…ぅ…」

…うん、これはビンゴだな。
電子音でもはっきりと分かるほど、隣人さんは恥ずかしがっている。
やっぱりさっきのイケイケ美少女は隣人さんだったか。
どうやらマンションの管理人に連絡する必要はなさそうだ。


京太郎「自分、隣に住んでる須賀京太郎と言います」

京太郎「さっきダンボールを置いて行かれたので、もしかしたらと思って持ってきました」

「…あり、がとうございます。ダンボールは置いてってください」

京太郎「え、でも…」

「後で取りますから…お、置いておいてください…」

……これ警戒されてる…のか?
しかし、警戒されるほど何かをしたつもりはないんだけどなぁ…。
咲みたいな引っ込み思案なら、知らない男に抱きとめられたってだけで顔を合わせられなくなってもおかしくはないけれど…。
隣人さんはイケイケ美少女だったし、そんな引っ込み思案な性格には見えない。

京太郎「(…ま、気にしても仕方がないか)」

京太郎「分かりました」

京太郎「じゃあ、扉の前に置いておきますね」

本人が置いておいて欲しいと言っているのに、扉を強引に蹴破る訳にはいかない。
とりあえずやるべき事はやったのだし、後は本人に任せるとしよう。
それに俺自身、やる事が沢山あるんだ。
さしあたっては…割れた卵をどう処理するかから考えなきゃいけないよな…。


………

……



ピンポーン

京太郎「…ん?」

誰だ、こんな時間に。
俺は割れた卵からようやく殻を取り除いてニラ玉を作るのに忙しかったんだけど…。
まぁ、もうおおまかに出来ちゃってるから、火を止めて後は予熱に任せるか。
それよりもインターフォンインターフォンっと…。

ガチャ

京太郎「はい」

「あ、あの…私、今日、隣に引っ越してきました新子憧です」

「さっきのお礼と引越しの粗品を持ってきたんですが…」

京太郎「あぁ。ありがとうございます」

ってさっきの隣人さんか。
この時間にこうして引越しの挨拶に来たって事はとりあえず引っ越しは一段落したんだろう。
また階段から落ちていないか若干、心配だったが、どうやら大丈夫だったらしい。


京太郎「今、開けますね」

「い、いや、開けないでください」

京太郎「え?」

…いや、流石に挨拶に来てくれた人に扉を開けないのは失礼だと思うんだけれど…。
でも、今の彼女の声は必死で、到底、冗談とかには聞こえなかった。
つまり…これは…。

京太郎「その…俺、失礼な事しましたか…?」

「ち、違います」

「あたしを助けてくれた事も荷物を運んでくれた事も本当に感謝しているんですけど…」

…顔を合わせたくないくらい嫌われている。
一瞬、そんなキツイ事を思い浮かべたけれど、どうやら違ったらしい。
しかし、それなら一体、どうしてさっきから頑なに会おうとしないんだろう?
まさか汗で化粧が堕ちてすっぴんだとか…?
いや、それなら普通に化粧してから挨拶に来るだろうし…何より、さっきちょっと見た彼女の顔は化粧ッ気が薄かった。
多少、化粧が堕ちたくらいで、彼女のイケイケ美少女っぷりはまったく損なわれないだろう。


「実はあたし…その男性恐怖症気味で」

京太郎「え?」

「さ、さっきもお礼を言わなきゃと思ってたんですが…怖くて言い出せなくて…」

京太郎「あー…」

…………そう言われれば、何となく全てに納得がいく。
そういう恐怖症って言うのは理屈でどうこう解決出来るもんじゃないからなぁ。
頭では分かっていても、自分を抱きとめた俺が、どうしても怖くて仕方がなかったんだろう。
外見からしてイケイケだから勘違いしてたけれど…彼女が怖がってたのは大怪我じゃなくて俺自身だったんだな…。

京太郎「すみません。俺、そんな事何も知らないで…」

「い、いえ、須賀さんは何も悪くありません」

「悪いのは、その…あたしの方なので…」

んで、多分、そんな自分を新子さんは責めている。
見た目こそイケイケだけれど、こうして引越しの挨拶に来るくらい彼女はしっかりとしている人なんだから。
ちゃんとお礼も言わずに逃げて、会おうともしない自分に、強い自責を感じているのだろう。
機械越しの声とは言え、尻すぼみになっていく彼女の声からはそれが伝わってきていた。


京太郎「…じゃあ、お相子にしましょう」

「え?」

京太郎「俺も悪かったし、新子さんも悪かったって事で相殺です」

そして、俺にそんな彼女を責めるつもりは毛頭なかった。
彼女が男性恐怖症である事を感じ取れるサインは幾つかあったのだから。
それに気づかず、外見に騙されていた俺が彼女の事を責められる理由なんかない。
こうして人に知られたくはないであろう秘密を教えてくれた事に、こっちの方が申し訳なくなるくらいだ。

京太郎「と言う訳で、今日のことはお互い忘れて白紙にしましょう」

京太郎「んで、また明日から隣人としてよろしくおねがいしますって事で」

「…ふふ。良いですね、それ」

そんな俺のアイデアを彼女も気に入ってくれたらしい。
インターフォン越しに聞こえる声はさっきよりも明るいものになっていた。
男性恐怖症ではあるけれど、元々の新子さんは明るい性格をしているんだろう。
多分、今も魅力的な笑顔を見せてるんだろうなぁ…インターフォン越しじゃ見えないけどさ。



「では、今日のところはドアノブに粗品を下げておきますから」

京太郎「えぇ。また後で回収させて貰います」

「ごめんなさい。よろしくおねがいします」

京太郎「いえいえ。では」ガチャン

…さて、と。
ドアノブに粗品を下げる程度じゃすぐだろうけれど…もし出会ったりしたら気まずいしなぁ。
もうちょっとだけ待ってから粗品の回収に入るとしよう。
幸い、今は晩飯の準備中で、ニラ玉の味見なんかもあるし。
ほんの数分時間を潰すくらいならすぐだろう。

京太郎「(…にしても新子さんかぁ)」

……そういや阿知賀にも同じ名前の人がいたっけ。
あの時はテンパってて気づかなかったけれど、思い返せば顔もそっくりだった気がするし。
また今度、会う機会があれば、聞いてみるかな。
と今はそれよりも…… ――

京太郎「…」パクッ ジャリ

……ニラ玉の中に卵の殻が混じってた。
食べられなくはないから食べるけれど……こりゃ失敗だな…。

現状、連取を規制するつもりはないんで同じ人狙いまくっても問題ないです
こっちでマズイな、と思ったら後で禁止したりするかもしれませんが、今はその欲望を存分に解放してください(ゲス顔)

ステータス更新


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
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          , <///////////\   ///////////> 、
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       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|

【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)


12/2 午後のヒロイン

下3で

そ、その手があったか…!!<<ザルで濾す

で、これは下にズレて巴さんですかね
と言う訳でー


↓3
01~32 +2
34~65 +3 フラグ1
67~98 +4 フラグ2
ゾロ目 +10 悪印象解消

ホント、このスレのコンマは振るわないな!!!!


京太郎「うぅむ…」

夕飯を食べ終わっててから数時間…ちょっと小腹が空いてきた。
こういう時に間食するから、また体力が堕ちてだらしない身体になるんだよな。
もう既に今日必要な分の摂取カロリーは口にしているんだから、コレ以上はお茶しか飲まない。
再び中学時代の体力を取り戻すにはそんな鉄の意思が必要なのだ。

ピロリン♪

京太郎「…ん?」

おっと誰かからLINEが来たか。
えーと…これは上重さんからだな。
なになに…緊急事態発生…?
なんだ…どういう事なんだ…!!
まさか上重さんのおっぱいがさらに大きくなったとでも言うのか!!!
ともかく、詳細を確認する為にLINEに飛ばないと…!!

あ、完全に下2のつもりだった…
本当にありがとうございます!!あやうく好感度+2のつもりで書きあげるところだったわ…

後、何時の小ネタか分かりませんが展開次第ではサークルクラッシュも憧VS淡もあり得ます


ジュワー

京太郎「……」

トロォ

京太郎「……」

ハフハフゴクン

京太郎「……」

ウマー

京太郎「…………」

くっそがあああああああああ!!
謀ったな!謀ったな!上重えええええええ!!!
何が緊急事態だよ!!なんか上重さんが滅茶苦茶美味しそうにたこ焼き食ってるだけじゃねぇか!!!
そりゃ確かに俺は前、ラーメン食ってるだけの動画を送ったよ!!送ったけどさ!!!
何もこのタイミングでこんなリベンジを仕掛ける事はないだろおおおおおおおお!!!!!


京太郎「(もうダメだ、我慢出来ない)」

こんなに美味そうなたこ焼きを見せられて我慢なんぞ出来るか!!
何が一日分の摂取カロリーだ!!
俺くらいの年頃は燃費が悪いもんなんだよ!!
ちょっとくらいカロリーオーバーしたところで問題ないはずだ!!
と言う訳で…ヒャッハー!夜食だー!!!

京太郎「(…しかし、今から料理を作るってのもなぁ)」

…違うんだ。
夜食って言うのは、そういう健康的で経済的なモノの事を言うんじゃない。
もっと身体に悪くて、サイフにもボディブローのようにジワジワ利くようなものじゃなければ。
だが、この時間に開いている店などもう殆どない。
つまり…ここで俺がとるべき選択はひとつ…!!


京太郎「(ラーメンだ!ラーメンを食べに行くぞ!!)」

ラーメンは良い。
適度にジャンクで、サイフにも適度なダメージを与えてくれる。
何より、店によっては0時を過ぎても普通に営業していると言うのが有難い。
衝動的に夜食を食べたくなった時の心の味方。
それがラーメン屋なのだと俺はそう断言出来る。

京太郎「(さて、それじゃあ、さっさと準備して…っと)」

まぁ、準備と言ってもサイフをポケットに突っ込んでジャケットを羽織るくらいだけどさ。
この時間にラーメン屋に行くのに着飾っても仕方がないし。
ラフな部屋着の上からジャケットを羽織れば、それでもう外行きの準備は完了だ。
さぁ、早く出発しよう、ラーメンが…この適度に空いた小腹を満たしてくれる楽園が俺を待っている…!!


京太郎「(…と思ったんだけどなぁ)」

「は、離してください」

不良A「なーにカマトトぶってんだよ」

不良B「こんな格好で夜道を歩いてるんだ、どうせそういう職業の人なんだろ?」

不良C「金払うからさ、一発ヤらせてくれよ」

……なんでこういう場面に遭遇しちゃうかねぇ。
しかも、絡まれてるのはあのうっかり巫女さんだし。
名前も知らない上にお互い好いているとは言えない間柄なのに、どうしてこんなにもエンカウント率が高いのか。
もうちょっとおっぱいが大きかったら、俺も素直に喜べるんだけどなぁ…とそれはさておき。

京太郎「(さて、どうやって助けようか)」

ここで見て見ぬ振りをするという選択肢は俺にはない。
幾ら彼女が俺にとって好ましい相手ではないとは言え、ここで見捨てたるのは流石に後味が悪すぎる。
見るところ彼女を取り囲んでいる三人もガラが悪いし、うっかり巫女さんがレイプされる可能性だってあるのだから。
とは言え、俺は肉体的には人並み程度で、三人を相手に大立ち回り出来る訳でもない。
つまり、ここで俺がするべきは… ――


京太郎「あー…そこの君たち、その女性が嫌がっているじゃないか」

「あ、貴方は…」

不良A「あ?なんだよ、オッサン」

お、オッサン…?
いや…まぁ、こいつらにしてみれば、そりゃ少しは年上かもしれないけどさ。
しかし、それは一歳とか二歳くらいの話で、オッサンと呼ばれるほどじゃないはずだ。
俺はまだ大学一回生で二十歳にだってなってないんだからな!!

不良B「話しかけてくんなよ、うぜぇ」

不良C「こっちは今、良いところなんだよ」

不良A「それとも格好つけて痛い目にあいたい訳?」ニヤニヤ

…見事に調子乗ってやがる。
まぁ、普通、三人揃えば一人を相手に喧嘩で負ける事はないしな。
俺を見てニヤニヤと笑っているのも、勝てると確信しているからなんだろう。
まぁ、俺は漫画の登場人物なんかじゃないから、実際、喧嘩となったら100%負ける訳だけれど。


京太郎「いや、痛い目に合うのは嫌だけれどな」

不良B「じゃあ放っとけよ、今時、ヒーロー気取りなんざ流行んねぇぞ」

京太郎「まぁそうなんだろうけどなぁ…」

実際、俺は喧嘩を止めようとした結果、殴られただけじゃなく一人の女の子を傷つける事になってしまった。
人として正しい事をしたつもりが、裏目に出てしまったのである。
それを思えば、こうしてわざわざ彼らの前に身を晒すのは下策なのかもしれない。
下手をすればこのガキどもを刺激して、うっかり巫女さんが余計に酷い事をされる可能性だって俺の頭の中にはあった。

京太郎「でもさ、一応、そこにいる人、知り合いなんだよ」

京太郎「まぁ、正直、あんまり好ましい関係とは言えないんだけれど…」

京太郎「見捨てられないだろ?」

だからと言って、女の子が怯えているのを影で隠れて見続ける事なんて出来ない。
例え、自分の行動で状況が悪くなったとしても、保身の為に怯える女の子を見続けるような奴は決して男じゃないのだ。
ましてや、それが既に二度遭遇している相手ともなれば尚の事。
ここで彼女のことを見捨てたら、俺はもう二度と誰かに対して胸を張れなくなってしまう。


不良A「ヒューオッサン格好良いー」

不良A「ついでだし、その格好良いサイフの中身も見せてくれよ」

不良B「ハハ、そりゃ良いな。金額次第じゃ、このお姉さんも助かるかもよ?」

不良C「勿論、ヒーローのオッサンとしては、お金出してくれるよなぁ?」

…ここでまさかのオヤジ狩りか。
いや、まぁ、俺は親父じゃなくて、まだまだ若いし、貧乏な大学生なんだけれど。
しかし、こいつらにとってはそんな事、どうでも良い事なんだろう。
邪魔された鬱憤晴らしにカツアゲがしたい。
このガキどもの顔にはそんな表情がありありと浮かんでいた。

「や、止めてください。その人は無関係です!」

不良A「いやいや、こうしてお姉さん助けに来てくれたのに無関係はないっしょー?」

不良B「それにそういうヒーロー気取りってマジむかつくんだよなぁ」

不良C「こっちを苛つかせた慰謝料って奴は必要じゃねぇ?」

そんなガキどもから彼女は俺を庇おうとしてくれるが、聞き入れるはずがない。
こいつらの矛先は既に彼女ではなく、俺へと向けられているのだから。
ここでうっかり巫女さんが何を言ったところで、こいつらはカツアゲを止めようとはしないだろう。


京太郎「いやいや、俺のサイフの中身なんてホント、しょぼいもんだからさ」

不良A「ハ?何言ってんの?」

不良B「そういうの判断するのは俺らな訳」

不良C「オッサンは無駄口叩かずにサイフ差し出せば良いんだよ」

「っ!」

…そしてそれは俺にとって狙い通りのものだった。
少なくとも俺がこうしてヘイトを集めている間、彼女に酷い事をされたりはしない。
少しずつこのガキどもの注意も、彼女から俺の方へと移ってきている。
まぁ、理想はその間に彼女が逃げてくれる事なんだけれど…どうやら彼女にそのつもりはないらしい。
俺に向かって心配そうな視線を送りながら、その肩を震わせている。

不良A「良いから、もうサイフ出せよ」

不良B「半殺しにあってからサイフ奪われるか、サイフ差し出してから痛い目あうので済むか」

不良B「どっちがマシかは賞味期限切れのオッサンの頭でも分かるだろ?」

「そんな…っ!」

そこで彼女が悲痛そうな声をあげるけど…まぁ、そうなるよな。
俺が介入した時点で、こいつらは目に見えて苛ついていたんだから。
サイフを差し出したところで用無しとばかりにボコられるのは目に見えている。
だから、ここで俺がするべきは… ――


京太郎「…それはつまり脅迫か?」

不良C「オッサン、頭悪ぃんだな。こういうのは脅迫じゃなくてアドバイスっつぅんだよ」

京太郎「…いやぁ、自分が殴るからサイフ出せなんてアドバイスは始めて聞いたなぁ」

不良A「オッサン、ふざけんのも大概にしろや」

不良B「もうマジムカついたわ。良いからボコろうぜ」

不良B「適当にボコってやりゃ泣いてサイフも差し出すだろ」

…さて、何だか旗色が悪くなってきたな。
出来ればもうちょっと時間を稼ぎたかったけど…まぁ、ここらが限界か。
後は口八丁手八丁じゃなく、身体で時間を稼がないとな。
正直、そういうの苦手なんだけど…まぁ、彼女の為に我慢するか。

「や、やめて!!」

不良A「あん?」

不良B「何、お姉さん、その人に惚れてんの?」

「ち、違います!私はこの人の名前も知りません!!」

そこで俺を庇うように立ち塞がったのはさっきまで震えていたうっかり巫女さんだった。
…いや、より正確に言えば、彼女の身体は今も震えている。
けれど、彼女は俺を庇おうとその身体をガキどもに晒し、強い言葉を放っていた。
…ちょっと腹立たしいものの、その姿が少し格好良い。
俺の知るかぎり、二度も落し物をしたうっかり巫女さんとは思えないくらいだ。


「で、でも…この人は本当に無関係なんです…」

「お金なら私のを差し上げますから…この人の事を見逃してあげてください」

不良A「ヒューなんだこれ。何、俺ら漫画の中にでも入ったの?」

不良B「ちょー笑えるんだけど。何これ、ラブコメって奴?」

不良C「つーかさ、お姉さんのサイフももうとっくの昔に俺らのもん確定だから」

不良C「そんなもん差し出されても、意味ねぇんだよ」

「っ!」

しかし、そんな彼女の声もこいつらには届かない。
ここまで話している限り、こいつらは野放しにされてるのが不思議なくらいのクソガキどもだ。
こうして彼女の事を囲んだ時点で、そのサイフの中身まで手に入れるつもりだったのだろう。
…分かってたとは言え、こうして口にされるとあまりのゲスっぷりに腹立たしさに腹の奥が熱くなる。

京太郎「…大丈夫ですよ」

「でも…!」

京太郎「なぁに俺も男ですからね」

京太郎「三人集まって調子に乗ってるだけのガキには負けませんよ」

不良A「…あ?」

不良B「なにちょーしぶっこいてんの?」

不良C「こりゃもう全殺し確定だな」

……オッケー、素敵な言葉を頂いた。
多少、挑発すれば言ってくれると思ったが、まさかここでハッキリと殺意を言葉にしてくれるとは。
他にも色々と有難いお言葉を聞かせてもらえたし、後で楽しい事になりそうだ。
まぁ…何はともあれ… ――


「何をしている!」

不良A「なっ!」

京太郎「殺されそうになってます!助けてください!!」

不良B「オッサン!テメェ!!」

ハッ!バーカ!!
何の勝算もなくこんな修羅場に飛び込むかってんだ!!
とっくの昔に警察には通報してるし、スマートフォンも録音モードにしてるっての!!
テメェらがカツアゲしようとしてたって事も全部、証拠として保存してあるんだ!
言い逃れなんてさせるかよ!!

不良C「くそ!逃げろ!!」

京太郎「誰が逃がすかよ!!!」

不良B「ぐぁ…!オッサン、離しやがれ!!」

ここで一人でも逃してしまったら報復の可能性がある。
俺はともかく、彼女の方にその矛先が向いてしまったら、俺はどれだけ悔やんでも悔やみきれない。
だからこそ、俺は逃げようとする不良どもの手を掴んで、その場に押し留めて。


「大人しくしろ!!」

不良A「くそ…覚えてやがれオッサン!」

不良B「その面覚えたからな!!」

不良C「ろくな死に方出来ると思ってんじゃねぇぞ!!」

ハハ、吠えよるわ。
三人纏めてしっかりと手錠掛けられながらじゃ、ただの負け惜しみにしか聞こえない。
こいつらの救いようのなさはしっかり携帯に録音したし、当分は出て来られないだろう。
…まぁ、その代償に腹やら顔やらを殴られたり蹴られたりしたが安い代償だ。

「あ、あの…」

京太郎「ん?」

「こ、これ…」スッ

京太郎「……あぁ」

そんな俺にうっかり巫女さんがハンカチを差し出してくれた。
手加減なしに思いっきり暴力を振るわれた所為で、口の中とかもちょっと切れてるもんな。
そういうのを拭くのに使ってくれ、と言う事なんだろう。


京太郎「ありがとうございます」

「いえ、その…」

「あ、お二人とも、ちょっと良いでしょうか?」

京太郎「あ、ハイ」

そこでうっかり巫女さんが何かを言おうとした瞬間、警察官に声を掛けられる。
一体、彼女が何を言おうとしていたのかは気になるが、しかし、今は彼らの方を優先しないとな。
こうしてクソガキどもを捕まえたけれど、起訴出来ません、とかになったら大変だし。
俺も彼女も急いで引越し先を見つけて、この辺りから離れないといけなくなる。

「録音聞かせていただきました」

「彼らは三人とも質が悪い少年であり、我々としても刑事事件として起訴したいと考えています」

「つきましては、署の方で色々と詳しい話を聞かせてもらいたいのですが…」

京太郎「俺は構いませんよ」

「わ、私も…頑張って証言します」

…まぁ、色々と詳しい話をしている間に午前様になっちゃいそうだけどな。
しかし、だからと言って、あいつらを塀の向こうに送る為の助力を惜しむつもりはない。
夜食に食べるつもりだったラーメンは恋しいが…口の中が切れてる今、食事しても痛むだけだろう。
そう思いながら、俺は彼女と一緒にパトカーに乗って。



―― 結局、丑三つ時になるまで俺は警察署で延々と話を聞かれ続けたのだった。

ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)


12/3 午前のヒロイン

下3で

しずもんの時間だあああああああああ
あ、ちなみに言い忘れていましたが、基本、面識ナシは京ちゃんと同じ大学ではない、と言う事になります




という訳で面識アリかナシかー
下2で

面識ナシ…これは…(ゴクリ




ヒロイン→京ちゃん
01~32 悪印象 初期好感度10
33~65 普通 初期好感度20
67~98 好印象 初期好感度30
ゾロ目 ???

下3で


ゾロかーゾロかー………

正直、ここで終わりにするつもりでしたが、折角のゾロですし、これ書いちゃってから終わりにしましょうか


―― 私の幼馴染はあんまり男の人が好きじゃない。

…じゃなくて男性恐怖症だったっけ?
なんかそんな感じで、男の人がかなり苦手みたい。
高校の時から家族以外の男の人にはぎこちなかったけれど…ここ最近はまたちょっと色々あって。
余計に男の人が苦手になっちゃった幼馴染の事を私は結構、心配していた。

穏乃「(引っ越した先でも、隣が男の人だったって聞いた時はかなり心配だったけれど…)」

けれど、どうやらその男の人は結構、良い人だったみたい。
引っ越し初日で階段から落ちそうだったところを助けてくれただけじゃなくて、何も言わずに逃げた事まで許してくれたってそう言ってた。
私はまだその人に会った事はないけれど、でも、あの警戒心の強い幼馴染が良い人だって言うんだから、きっととっても良い人なんだと思う。
まぁ、そんな良い人とも中々、顔を合わす事が出来ない辺り、幼馴染の男性恐怖症が重症だって事を感じたりもしたんだけれど。


穏乃「(ま、何にせよ、今日はお呼ばれした訳だし)」

幼馴染が引っ越しする時、私は講義の都合なんかで手伝えなかった。
準備の方は手伝ったけれど、人手が一番、必要な当日に手伝えなかった心残りは大きい。
でも、幼馴染はそんな私の心残りを晴らすように部屋へと招待してくれて、荷解きを手伝って欲しいってそう言ってくれた。

穏乃「(だから…頑張らないとね!)」フンス

そう握り拳を作りながら、私は買い物袋と一緒に階段を登っていく。
一応、エレベーターはあるけれど、私は基本、動いている方が好きなタイプだし。
買い物袋だって飲み物とかお菓子くらいしか入ってないから、あんまり重くもない。
幼馴染の部屋はちょっと高いけれど、これくらい丁度良い運動だと思いながら駆け上がって ――


ドン

穏乃「わぷっ!?」

「っと」グッ

でも、多分、急ぎすぎちゃったんだろう。
私とはまた別に降りようとしていたジャージ姿の男の人に踊り場でぶつかってしまった。
瞬間、バランスを崩した私を、その男の人が素早く掴んでくれる。
そのお陰で転ばずに済んだ私は、ふぅと一つため息を吐いた。

穏乃「ありがとうございま…」ドクン

―― 瞬間、身体の内側が熱く燃え上がった。

その熱は風邪を引いた時のモノとはまったく違う。
あんな気怠い火照りとかじゃなくて、身体の内側そのものがざわつくような熱。
まるで私の中で何かが目覚めようとしているようなそれは、到底、抑えられるものじゃなかった。
ドクンドクンと心臓の鼓動が激しく、そして強くなり、私の中から何かが溢れて… ――



「はぁ…はぁ…っ!」


「しぃぃぃぃぃぃぃずぅぅぅぅぅぅぅぅうっ」


「っ!」


「ったく…ようやく勝ったぞ、しず」


「や…やだ…手…離して…!」


「やだじゃねぇ…暴れるなって」


「で、でも…わ、私…私…」


「良いから…ほら、こっち向けよ…」


「やだ…」


「…なんでだよ」


「私…今…絶対酷い顔してるから…」


「知るかよ」


「ひぅ!?」


「あー…確かに酷い顔してるな」


「っ…!」


「涙ポロポロ零して…ったく…そんな状態で走って良く転ばなかったな」


「……ぅ」


「…ほら、綺麗になったぞ。だから…今度こそ俺の顔見れるだろ?」


「それとも…そこまで俺にしてもらわないとダメか?」


「…違うけど…でも…」


「ったく…ほら」





「これで…もう逃げられないな」


「ぅ…」


「ったく…手間かけさせやがって…」


「ごめん…」


「そうだぞ、海よりも深く反省しろ」


「…うん…」


「…ま、今回の件に関しちゃ俺の方が圧倒的に悪いけどな」


「えっ…?」


「俺がさっさと中学決めたらしずをそんなに追い詰める事なかったからな」


「だから…ごめんな。…全部、俺のせいだ」


「そ…そんな事ないよ!」


「悪いのは…卑怯だった私で…あんな事言っちゃった…私の方で…」シュン


「そんなに卑怯な言葉だったか?」


「友達と一緒にいたいっていうのは極普通の要求だろ」


「そう…だけど…でも…憧は阿太中に行くって…そう言ってたし…」


「そんな憧の前であんな…卑怯だよ…」


「憧だって京ちゃんと一緒にいたいのに私だけ…我儘言って…」


「…ごめんね…」


「…いや、謝るような事じゃねぇだろ」


「でも…」


「大丈夫だって。憧も気にしてなかったし」


「つか、そもそもしずを追いかけろって言ったのは憧の方なんだぞ」


「えっ…?」



「お前は卑怯って自分を責めてたけど…憧の奴はきっとそんな事気にしてねぇよ」


「…本当に?」


「じゃなきゃ、俺に追いかけて捕まえろなんて言わないって」


「アレで居て冷たいところは冷たいからな、あいつ」


「怒ってるんなら寧ろ自分のところに引きとめようとしてるだろうし」


「だから…さ。そんな風にウジウジすんなって」ポンポン


「何時もみたいに…明るくしてくれた方が…俺も憧も嬉しい」


「…うん…ごめんね…私…最近、変なの…」


「変?」


「うん…京ちゃんと中学別になるって思ったら胸の中ぐちゃぐちゃってしちゃって…」


「離れたくないって…そんな気持ちばっかりになっちゃって…」


「迷惑だって分かってるのに…私…どうしても止まらなくて…」


「約束だってしてもらったのに…私…ホント…ダメなの…」


「…じゃあ…俺は…」


「…ダメ」


「え?」


「それだけは…絶対にダメ」


「…いや、でも…お前…」





「…勿論、京ちゃんが阿知賀に来てくれるなら…私は嬉しい」


「でも…こんなので阿知賀に決められたら…私…もう憧に顔向け出来ない」


「京ちゃんを奪ったんだって…きっと一生、恨まれちゃう…」


「だから…京ちゃん…一つ…お願いがあるの」


「…なんだ?」


「…阿太中に…憧と一緒に…居てあげてくれない?」


「…良いのか?」


「…うん。だって、私…京ちゃんと約束したもん」


「月に一回は一緒に麻雀やるって…そう約束したから」


「だから…私はきっと大丈夫」


「京ちゃんと離れ離れじゃないって…分かってるから…だから…」グスッ


「それに…私…京ちゃんは阿知賀じゃなくて…阿太中に行った方が良いんだよ」


「阿知賀に来たら…きっと満足に麻雀出来ないし…」


「玄さんも灼さんも…来年から受験で忙しくなるし…」


「だから…京ちゃん自身の為にも…阿太中に…行くのが良いよ」


「しず…お前…」


「でも……お願い…もうちょっとだけ…」


「…ギュって…して…?」


「京ちゃんと離れ離れになっても…寂しくなったりしないように…」


「京ちゃんの事…私に…刻みこんで」



穏乃「(…違う)」

これは私の記憶じゃない。
私に京ちゃんなんて言う名前の幼馴染はいなければ…こうやって男の子に捕まった事もない。
私は学年で一番早かったし、山や登りに関しては大人だって引き離せるくらいだったんだから。
けれど…胸の内から沸き上がるようなその記憶は…止まってくれない。
嘘だって分かってるのに…こんな事なかったって理解しているのに…。
でも、私の何処かが『これは本当の事だ』ってそう言っている…。

穏乃「(…なん…で?)」

穏乃「(どうしてこんな…いきなり…)」

…違う、いきなりなんかじゃない。
多分…この人が…私の事を助けてくれたこの人が京ちゃんなんだ。
私の知らない私の幼馴染で…私に追いついてくれたたった一人の男の子。
不器用な私を抱きしめてくれて…愛してくれて…沢山の幸せをくれた人。
この人が…京ちゃん。
私の…私の京ちゃんなんだ…。



京太郎「あの…」

穏乃「あっ…」

京太郎「大丈夫ですか?」

穏乃「あ…う、うん…」

そう答えるけれど…訳が判らない。
だって、私の中にはこの人の胸の飛び込みたい気持ちとそれに戸惑う気持ちと二つあるんだもん。
まるで突然、私の頭の中にもう一人の私が出来てしまったような感覚。
頭の中がクラクラするようなそれは到底、気持ちの良いものじゃないはずなのに…。

穏乃「(でも…私の身体…ドキドキしてる…)」

頭の中は戸惑っていても…身体の方はそうじゃないみたい。
私の身体はもう…この人の事を認めてしまっている。
この人が京ちゃんなんだって…私の運命の人なんだって事。
だから…こうして顔を覗き込まれるだけでも、胸のドキドキは止まらなくて…お腹の奥も…何だか苦しくなっちゃう。
今まで一度も経験した事のない…でも、別の私は知っているソレは多分、『よくじょー』って言うエッチなもので…。


穏乃「~~~っ!」カァァ バッ

京太郎「あ」

そこまで理解した瞬間、私は京ちゃんから跳ねるように離れちゃった。
い、いや…でも、それで良いんだよね。
だって、このままくっついてたら…私、絶対におかしくなっちゃうもん。
身体だけじゃなくて心まで別の私に支配されて…この人の事が好きになっちゃう。
それが絶対にいやって訳じゃないけれど…でも、どうしても抵抗感はぬぐいきれなくて。

穏乃「あ、ありがとうございました!じゃあ!!」ペコリ

京太郎「あ、はい」

そのまま逃げるように私は階段を駆け上がっていく。
高く高く高く…幼馴染の部屋よりもさらに高く。
まるで京ちゃんから逃げるように駆け上がった私は屋上の扉にたどり着いて。

穏乃「はぁ…はぁ…」

……何時もの私なら、この程度で息をきらしたりはしない。
私はその気になれば、この辺りの山を全て駆け上がる事が出来るんだから。
でも、そんな自慢の身体は今、蕩けるように火照って、動機も収まる気配がない。
それは間違いなく、さっき出会ったあの男の人の所為で…。

穏乃「京……ちゃん…♥」

―― …瞬間、私の口から漏れたその声は自分でも聞いたことのないくらい甘くてやらしいものだった。


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 94/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
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透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???


12/4 午後のヒロイン

下3で

マホはラブじゃんで出会ってるので面識アリで判定しますねー


って事で下3でー

ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

61かー…コンマ次第では好きも見えますね(ゲス顔)



↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

65かー、自覚してないだけでラブオーラ出しまくってるんでしょうね、きっと

って訳でそんなマホはまた明日に回します(´・ω・`)流石に投下しすぎて疲れた
また明日、よろしくおねがいします

初回の判定でゾロ目を出すと、>>1の過去の作品の記憶が引っ張られるのかね?

乙です
リーディングシュタイナーええの
これは既に出てきたキャラ(あるいは面識ありのキャラ)でも起こる?

五時起きのつもりが寝過ぎたでござるの巻

>>578>>586
仰るとおり初回の判定でゾロ目を出すと別世界の記憶に引っ張られます
逆に言えば、初回判定でゾロ目を出さない限り、今回のような事は起こりません
あんまりあっちこっちで記憶が混線したらそれこそ洒落にならんですしね(´・ω・`)あくまでもここは女の子とイチャイチャするスレなんでオカルト色強めすぎるのもアレですし


またハギヨシさんですがアリです
ただし関係性は親友固定で、ヒロインの悪印象を改善したり、ヒロインに好印象を抱かせたりするくらいが効果になりますかね
ヒロインとのコミュと言うよりもドラ○もんに泣きつくのび○のようなものが近いかもしれません

面識ナシのゾロ限定?
それともアリでもなるの?

>>592
ぶっちゃけそこは悩んでます
面識アリのゾロは最初から好感度100のヤンデレ風にしようと思ってたのですが、今回、しずを書いた感じだと遠からずヤンデレっぽくなりそうですし
あんまり差異はなさそうなんで両方共、ゾロ出したら混線させた方が盛り上がるかなって
この辺、ご意見あれば書き込んでいただけると幸いです(´・ω・`)

混線させたら盛り上がるってこっちのスレしか見てない人は置いてけぼり食らうだけなのですが…

結構、面識アリかナシかで変えたほうが良いって人の方が多いみたいですね
では、予定通り面識アリは好感度100スタートのヤンデレで、面識なしは記憶が蘇る感じにしようと思います

>>603
今回はコピペし始めるところがちょっと遠かったんで、若干長く続きましたが、他の世界線の回想は2.3レスで済ませる予定です
ぶっちゃけ、私の作品を知っていればクスリと出来るレベルで考えているのでそこまでシナリオ的には引っ張りません
あくまでも二人がくっついた世界があったのだとそう認識して貰えば問題ない程度にするつもりです

と言いながらそろそろ始めます(´・ω・`)昨日出来なくてごめんなさい


京太郎「うーむ…」

…と言う訳で早速、予定していた通り、ジョギングを始めようと思った訳だけれど。
昨日はそれに行く途中に女の子にぶつかってしまったんだよな。
しかも、俺と同じジャージ姿で特徴的なポニテ。
数年前から殆ど変わってないその姿は、恐らく阿知賀の高鴨さんだと思うんだけれど…。

京太郎「(なんか様子が変だったよなぁ…?)」

ぶつかって転びそうになったのを支えたところまでは普通だった。
でも、そのまま俺の顔を見た瞬間、顔の表情が一気に蕩けたというか。
ただシチュエーションに酔ってるんじゃなくて若干の色気さえ感じられた。
俺は今まで女の子があんな表情を浮かべるところを見た事がないけれど…なんつーか、一目惚れ的な表情?


京太郎「(ふっ…どうやら俺の美しさがまた一人虜にしてしまったようだな…)」

京太郎「(まったく罪深い男だぜ、俺は)」

……なーんて事はないよなぁ。
一目惚れされるくらい俺がイケメンなら、もうちょっと色々とアプローチがあっても良いはずだし。
しかし、現実、俺は今も独り身で、どれだけ頑張っても女の子とは友人関係にしかなれない。
まぁ、そういう状況を悔やんでいる訳ではないけれど、一目惚れされるようなイケメンではない事だけは確かだと思う。

マホ「京太郎先輩?」ダキッ

京太郎「おっと」

…まぁ、そんな事を考えるよりも今は優先するべき事が沢山あるよな。
何せ、今日は清澄高校のOBとして、後輩たちの指導に来ているんだから。
今の清澄は咲達の活躍によって部員も増えたものの、その卒業によってレベルがガクっと落ちている。
流石に一年の頃の俺みたいな初心者がゴロゴロいるほどじゃないが、俺でも色々と指導してやれる程度には。


マホ「どうかしたんですか?」ジィ

京太郎「抱きついてからそういう事聞くなっての」ナデナデ

マホ「えへぇ♪」

そんな清澄麻雀部の中でも、コイツ ―― マホはかなり強い方に入る。
限定的とは言え、他人の打ち筋からオカルトまでを完全にコピー出来るマホは高校一年からトリックスターとして名を馳せていた。
しかし、その代償のように一試合一回のチョンボは中々、なくならない。
それさえなくなれば、去年の個人戦でも優勝を狙えただろうに…本当に惜しい奴だ。

京太郎「(だからこそ、俺も色々と世話を焼いてしまうんだけどさ)」

俺とマホの出会いは三年前まで遡る。
咲達に憧れたマホは自分だけの必殺技を作ろうといろんな人に取材をしていたのだ。
んで、その中には清澄麻雀部員と言うだけで、当時まだ無名だった俺もいて…。
まぁ、それ以来、どうにも危なっかしいマホの面倒を色々と見てやるようになった訳だ。


京太郎「(多分、俺の中でマホは咲とかと同じポンコツ枠なんだろうなぁ)」

自分が面倒を見てやらなければいけない。
そんな風に思うからこそ、俺は大学の休みに合わせて、こうして清澄高校に帰ってきたのだろう。
勿論、マホ以外にも色々と可愛がっている後輩はいるが…やっぱり彼女は格別だ。
ストレートに好意を示してくれるマホは一人っ子の俺にとって妹のような存在なのだろう。

「相変わらずマホちゃんは京太郎先輩にデレッデレねー」

「せんぱーい、マホちゃんに手を出したら犯罪っすよー?」

京太郎「誰が手を出すかっての」

俺は何処ぞの副会長のようにロリコンではないのだ。
むしろ、どちらかと言えば、ボンキュッバーンなお姉さまの方が好みである。
出会った頃から身長が1cmしか伸びていないちんちくりんのマホをそういう目では見ちゃいない。
勿論、そんな事、こいつらも分かってて、こうしてからかってきているんだろうけどさ。


京太郎「さて、それじゃあ何人か初対面の奴もいるから改めて自己紹介しようか」

京太郎「俺は須賀京太郎。去年までこの清澄麻雀部にいた元部員だ」

マホ「今は東京のすっごい大学に通ってるんですよ!ねー?」

京太郎「まぁ、すごいかどうかは判らないけど、大学には行っているな」

マホ「えへへ。マホ来年、京太郎先輩と同じところ受けますから待っててくださいね」デレデレ

京太郎「…おう。楽しみにしてるよ」

出来れば俺もマホと色々な話をしてやりたい。
大学に通う為、東京に下宿するようになってから、マホとは大分、会えていなかったからな。
こうして俺に抱きついたまま離れようとしないのも、その間に色々と寂しがらせてしまったからなんだろう。
しかし、今は後輩の面倒を見る時間であって、マホとの旧交を温め時間ではないのだ。
デレ顔晒すマホに色々と言いたい事はあるが、今はそれをスルーしておこう。

「須賀先輩って、去年の個人戦四位の…」

「確か決勝でボコボコにされた…」

京太郎「あー…」

……まぁ、そういう印象が強いよなぁ。
俺は咲達のようにオカルトを持ってる訳じゃなく、ひたすらに地味な打ち方しか出来なかったし。
ひたすら牌効率と観察力だけでインターハイで勝ちを重ねた俺の事を覚えている奴はそれほどいない。
特に男子は女子よりも注目度が低いだけに、去年の決勝で他三人からボコボコにされた俺の姿しか記憶していなくてもおかしくはないだろう。


マホ「…だから、どうしたんですか?」

「え?」

マホ「決勝で負けちゃったからどうだって言うんですか?」

「ま、マホちゃん先輩…?」

そんな一年に俺が何かを言うよりも先に、マホがその口をゆっくりと開いた。
俺に抱きついたまま、後輩たちに向けるその視線は明らかに不機嫌そうなものになっている。
普段、自分の事を多少、馬鹿にされたところで、呑気なマホは怒ったりはしない。
コイツがこうして怒りや不機嫌さを露わにする時はたった一つ。
自分の大事な人を馬鹿にされたり傷つけられたりした時だけだ。

マホ「マホは去年の京太郎先輩が凄いと思います」

マホ「去年の決勝で京太郎先輩が戦ったあの三人はマホの知ってるどんな人よりも強い人達でした」

マホ「見ているだけで寒気がするようなあの打ち筋は咲先輩や優希先輩よりも怖かったです」

マホ「でも、京太郎先輩は最後まで一瞬足りとも諦めず、最後には逆転手まで準備してました」

…まぁ、その逆転手も上がれなかったら意味がないんだけどな。
結局、最後はツモ和了で風前の灯だった点棒を根こそぎ持って行かれたし。
……残酷だけれど例え最後まで諦めなかったとしても、結果が伴わなければ意味がない。
特にインターハイなんてほんの1000点の差で天国と地獄が別れる世界なのだから尚の事。

   神域
雀聖   人鬼

   犬


マホ「確かに京太郎先輩は負けちゃいました」

マホ「でも、あの三人に心折られなかったのは京太郎先輩だけです」

マホ「最後まで諦めずに食らい付こうとしていたのは京太郎先輩だけなんです」

マホ「マホは…そんな京太郎先輩が誰よりも格好良いと思います」

京太郎「……ありがとうな、マホ」ナデナデ

でも、そんな俺をマホは誰よりも評価してくれている。
最後まで足掻いて、それでも尚、潰されてしまった無様な俺の為に怒ってくれているんだ。
出来れば、そんなマホに色々と言ってやりたいけれど…でも、今は後輩たちの前だし。
今は短くお礼の言葉を伝えて、その頭を撫でてやる事にしよう。

「あ、あの…マホちゃん先輩…」

「今のはアンタらが悪いよ」

「そうだよ。須賀先輩はわざわざ東京から、私らの指導に来てくれてるのにさ」

「京太郎先輩大好きなマホちゃんじゃなくても、怒るって」

京太郎「はは。まぁ、事実だし、俺は気にしてないけどな」

まぁ、ちょっとグサっとは来たが、その程度で怒るほど俺は器の小さい男じゃない。
ましてや今回はマホや二三年生がこうして代わりに怒ってくれたんだから。
一年生に対する蟠りは既になく、こうして軽く笑い飛ばす事が出来る。


京太郎「それに俺の実力を分かってくれてるなら話は早い」

京太郎「さっき何人かの一年生が言ってた通り、俺は決して強い方じゃない」

京太郎「女子よりも弱いって言われる男子で、四位になるのが精一杯だった男だ」

京太郎「…だから、その程度の男に一度くらいは勝てるよな?」

「え?」

……まぁ、それはそれとして、指導にはちゃんと熱を入れないとな。
若干、失礼な事を言われた事なんて気にしちゃいないが、さりとて、俺の目的は全体の底上げな訳だし。
こうして後輩を扱く為にわざわざ長野に来ているんだから、手心なんて加えてはやれない。
来年、マホ達がインターハイで活躍出来る為には一年生のレベルアップも必要な訳だし、何より ――

「あーあ、私ら知らないよ」

「言っとくけど、京太郎先輩、咲先輩達と互角にやれるくらい強いんだからね」

「み、宮永先輩達と互角!?」

「ぶっちゃけふっつーに手強くて隙がないからあんたらの実力じゃ一勝すら無理だろうけどさ」

「え゛っ!?」

マホ「京太郎先輩、がんばってくださいね!」ニッコー

京太郎「おう。任せろ」

マホの声援まで受けて頑張らない訳にはいかない。
俺が長野に滞在出来る時間はそう長くない訳だし、かなりスパルタなやり方でやってやろう。
休日にこうして麻雀部に来るくらい熱意がある部員たちなんだから、スパルタ方式でもついてこれるはず。
そう思いながら俺は席について ――


―― それから部活が終わるまでの間、俺は一度たりともトップを譲る事はなかった。


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 92/100

【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100

12/5 午前のヒロイン


下3で

>>616見て、これ勝てる訳ないよなぁと思ってからの>>617で吹いた

そしてあわいい子の時間だああああああああああ!!!


面識はアリ?ナシ?

下2

アリですかーって事は同じ大学ですね
つか、東京勢集まりまくってますね、この大学…



ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2でー


どう足掻いても親友からの好きです本当に(ry

では上昇量ー

↓3
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

ここは妖怪が多いインターネッツですね
では、書いていきまーす


京太郎「(昨日はアレからほぼ夜までぶっ通しで麻雀漬けだった)」

まぁ、それくらいは大学でも頻繁にやってるんで疲れたりはしない。
と言うか、その程度で音を上げる程度の根性じゃハオ達を相手に徹麻とか無理だからな。
ただでさえ実力が近くて油断できない相手と延々と麻雀打つにはかなりの集中力が必要だ。
それを日常的に養っている俺は特に問題はなかったんだけど…一年生の方がなぁ。
最後の方は殆ど泣きが入って、終わった頃にはもう真っ白になってた。

京太郎「(ただ、移動疲れだけはどうしてもなぁ…)」

後輩たちの面倒を見て、次の日にはまた大学だ。
移動には新幹線を使ったとは言え、やはり体の節々に疲労は残る。
それも眠ればなくなると思うんだが…時間の都合上、俺はそのまま大学に来るしかなかった訳で。
身体のあちこちに残る疲労の塊に肩や首を動かせば、ゴリゴリと嫌な音が身体の中で鳴った。


京太郎「(ま、今日は午前の二つさえ乗り切れば後は休みだ)」

京太郎「(その後は適当に部室で眠らせてもらえば、皆が集まる頃には疲労もなくなっているだろう)」

京太郎「(だから、今だけ我慢して…)」

淡「おっはよー!キョータロー!」ダキッ

京太郎「うぉお!?」ビックリ

瞬間、俺の身体に抱きついてきたのは、昨日のマホとは比べ物にならないほどの質量だった。
人並みに育ったその身体から与えられる衝撃は、決して小さいものではない。
少なくとも徹夜で東京まで帰ってきた俺にとっては辛く、思わずたたらを踏んでしまった。
それでもギリギリのところでバランスを崩さなかったのは、偏に運が良かったからだろう。

淡「あれ?なんか元気ないね」

淡「ダメだよー、今日は部活があるんだから」

淡「もっと元気出しなって!」ウリウリ

京太郎「おうふ…」

そんな俺の様子に気づく事なく、衝撃の源は俺に顎を押し付けてくる。
背中からグリグリと肩を押すようなそれに変な声が口から出てしまった。
どうやら眠気と移動疲れは肩の方で強いコリになっているらしい。
肩に圧力を感じる度に痛さと心地よさが合わさった何とも言えない感覚が俺の中を走り抜けていく。


淡「うわ、変な声。もしかしてマジで疲れてる感じ?」

京太郎「…そう思うなら離れろよ」

淡「えー…」

そう言いながらも声の主 ―― 俺と同期である大星淡は中々、俺から離れようとしない。
背中からその腕を回して俺に抱きつき続けている。
それに若干、役得めいたものを感じるのは、淡の胸が意外と大きいからだろう。
服の上からでもハッキリと分かるその膨らみは、俺の背中にあたって、ムニュムニュと形を変えていた。

京太郎「(…でも、相手は淡だしなぁ)」

しかし、その持ち主が淡と言うだけで、持ち上がりそうなエクスタシーが下がっていく。
無論、それは淡の容姿が好みじゃないなんて理由ではない。
ちょっと小生意気そうな顔に子犬のような愛嬌を浮かべるコイツは紛れもない美少女だ。
常に根拠の無い自信に溢れ、人生を楽しそうに謳歌している淡はキラキラと輝き、容姿以上に魅力的に見せている。

あーいや、ごめんなさい。やっぱ書き直します

淡「うわ、変な声。もしかしてマジで疲れてる感じ?」

京太郎「…そ、そう思うなら離れろって」

淡「えー…」

そう言いながらも声の主 ―― 俺と同期である大星淡は中々、俺から離れようとしない。
背中からその腕を回して俺に抱きつき続けている。
それに若干、役得めいたものを感じるのは、淡の胸が意外と大きいからだろう。
服の上からでもハッキリと分かるその膨らみは、俺の背中にあたって、ムニュムニュと形を変えていた。

京太郎「つーか、い、色々と当たってるからな」

淡「えへ。当ててんのよーって奴だよ♪」

こ、コイツは…!
いや、まぁ、俺としては嬉しい話なんだけどね!!
普段、まったく縁がない巨乳が俺の背中に押し当てられてるのは正直、嬉しいシチュエーションなんだけど!!
でも、それを素直に喜べない理由もあるっていうか…。

淡「ふふ。キョータローっておっぱい押し付けるだけですーぐ赤くなっちゃうんだから」クス

京太郎「ぐぬぬぬ…」

…淡にとって、俺はからかいの対象でしかないんだよなぁ。
こうして俺に胸を押し付けてくるのも、その為の行為でしかない。
まぁ、なんだかんだと仲良くやっているし、その無防備なからかい方は信頼の裏返しではあるのだろうけれども。
しかし、からかわれていると分かって喜べるほど、俺はMではないのだ。


淡「耳まで真っ赤になっちゃって…本当にキョータローってチョロいよね♪」

京太郎「…いや、これは仕方ないだろ」

京太郎「男なら誰だってこうなるわ」

淡「そうなの?私、キョータローにしかこういう事する気ないからわかんない」

京太郎「っ」ドキッ

…で、一体、コイツの何が質悪いかって言えば、こういう事をサラっと言っちゃう事なんだよなぁ。
無論、こうやって胸を押し付けてくるからと言って、淡の中で俺が特別だ…なんて事はない。
友人として大事に思ってくれてはいるのだろうけれど、異性として意識されていない事はこの半年以上で良く分かっている。
それでも、こうして胸がドキリとしてしまうのは、淡がとても魅力的な女の子だからだろう。
小生意気そうな顔に子犬のような愛嬌を浮かべる淡は常に根拠の無い自信に溢れ、自身を容姿以上に魅力的に見せていた。

京太郎「…何時も言ってるけど、そういう事、男に言うなよ」

京太郎「俺以外の奴にんな事言ったら誤解されるぞ」

淡「大丈夫だって。こんなのキョータローにしか言わないもん」

……だから、そういうのがダメなんだって。
そう言っても、多分、改めるつもりはないんだろうなぁ…。
今も淡は俺の背中に抱きついたままで離れる気配すらないし。
ホント、コイツは女所帯の麻雀部に入ってよかった。
これが男の多い部活なんかに入ってたら天然のサークルクラッシャーっぷりを発揮するところだったぞ…。


淡「それよりさ、キョータローって疲れてるんでしょ?」

淡「講義出たりせずに、私と一緒に休憩しようよ」

淡「何時もお世話になってるし私、マッサージしてあげる!」

京太郎「…お前、わざと言ってるんじゃないだろうな」

淡「えっ?」キョトン

あー、うん、落ち着け、俺。
今までの付き合いで淡にそういう暗喩を使いこなす知能がない事くらい分かってるだろう。
コイツは未だに高校1000年生とかスーパーノヴァを超えたビッグバン淡ちゃん様言っちゃうようなアホの子なんだから。
それが男に対してどういう風に聞こえるかなんて、まったく意識してはいないはずだ。

淡「良く分かんないけど、京太郎はマッサージして欲しくないの?」

京太郎「いや、して欲しくない訳じゃないけどなぁ…」

さっき淡に抱きつかれた時にも思ったが、結構、身体は凝っている。
肩だけではなくあちこちで乳酸が固まって、筋肉を硬くしているのが伝わってきていた。
そんな身体を解そうとしてくれる淡の気持ちは間違いなく有難い。
有難い…のだけれど。


淡「大丈夫だって。私、けっこーマッサージ得意だし」フンス

京太郎「いや、講義の方どうするんだよ」

淡「まだ講義まで30分は余裕あるし大丈夫じゃない?」

いや、逆に言えば30分しか余裕がないんだよなぁ。
ここから部室に行ってマッサージして貰い、そこから講義室へと行こうとすると結構、時間がシビアになる。
今日の一限目は必修科目であるが故に、遅刻したりはしたくない。
ましてや、それを受けなければいけないのは淡も同じなのだ。
俺にマッサージしていた所為でコイツまで遅刻…なんて事になったら、どれだけ謝っても謝りたりない。

淡「ほぉら!疲れてる時は遠慮しないの!」グイッ

京太郎「ちょっ!?あ、淡っ!?」

そんな事を考えてる間に、淡は俺の背中から離れ、代わりに腕を抱きしめる。
そのおっぱいの谷間に腕を抱き込むようなそれに俺の身体は抵抗出来なかった。
分厚いコート越しでもハッキリと分かる柔らかさを味わおうとするように足が動き、淡の後についていってしまう。
おのれ…淡…!男の本能を利用するだなんて卑怯だぞ…!!


京太郎「(…ま、まぁ、ここで淡の気持ちを無駄にするのも可哀想だし…)」

なんだかんだ言いつつも淡は俺の事を心配してくれているのだ。
強引に俺を部室へと連れて行こうとするのも、間違いなく厚意からなのだろう。
ならば、ここで俺がするべきは、彼女の気持ちを拒む事ではなく、自信を強く律する事。
マッサージがどれだけ気持ち良くても、眠ったりせず、時間が来たら淡と共に講義に出るよう心に命じる事なのだ。

京太郎「(…正直、ちょっと不安ではあるけれど)」

どれだけ言い訳しても俺はおっぱいから離れがたく思う男の本能に負けてしまっているのだ。
コイツのマッサージを受けて自分を保てる自信と言うのはあまりある訳ではない。
しかし、既にこうして本能に負けてしまった以上、二度の敗北を喫するのは我慢ならないのだ。
絶対に淡のマッサージになんて負けはしない。
不安を覚える心に俺はそんな言葉を浮かばせて。


京太郎「スヤァ」

淡「ふふ」

あは、キョータローってばもう寝ちゃってる。
まだマッサージ始めて五分も経ってないんだけど…それだけ淡ちゃん様のマッサージが気持ちよかったのかな?
ううん、この淡ちゃん様が馬乗りになって肩やら腰やらをグイグイしてたんだもん。
気持ち良くないはずないよね。

淡「(…ってかさ、頑張り過ぎなんだよね)」

キョータローって結構チャラそうに見える割には真面目なんだよね。
奨学金貰ってるから勉強に手は抜けない、なんて真顔で言っちゃうんだもん。
まぁ、そんなキョータローに試験前、色々と助けて貰ってから仲良くなった私にはあんまり言えないけれど…。
でも、もうちょっと手を抜いても良いんじゃないかなーって思っちゃう。


淡「(特に最近は恋人を作る為とか言って、色々とやってるみたいだし…)」

だからと言って、キョータローは勉強にも麻雀にも手を抜かない。
むしろ、普段以上に精を出して、その合間に色んな事に手を伸ばしてる。
そういうのを…確かスト…スト…ストレイツォって言うんだっけ?
ともかく、そんなキョータローは悪くはないと思うんだけれど… ――

淡「(…なんか胸がムカムカする)」

…面白くない。
だって、キョータローの側には淡ちゃん様がいるんだよ?
すっごく可愛くて麻雀だって激強な私がいるのに、恋人を作りたいとか…なんか悔しいじゃん。
私がそういう風な対象には見られてないんだってそう言われてるみたいで…胸の奥が苦しくて。
…だから、ここ最近はキョータローを見るとついついからかいに走っちゃう。


淡「(…もっと私の事を見てよ)」

淡「(私の事…意識してよ)」

淡「(私は…結構、キョータローの事を…)」

淡「あわ…っ」ボッ

わ、私、何を考えてるんだろ。
こんなの…まるでキョータローに見てもらえなくて嫉妬してるみたいじゃん。
違う違う、私とキョータローはそういうんじゃないの。
と言うか、キョータローは私の弟みたいなもんだから、お姉ちゃんの事見てるのは当然の事だし!
その責務を果たさないキョータローが悪いのであって、私はなんら悪くもおかしくもない!!

淡「(…これも全部、キョータローの所為だよね、うん!)」

淡「(このー!反省しろー!!)」プニプニ

京太郎「う…うぅん…」

淡「…えへへ」

…ふふ、可愛い寝顔見せちゃって。
そんな顔見せられちゃったら…お姉ちゃんとして許すしかないじゃん。
まぁ、他の子にそんな顔見せたら、許さないけどね。
今の部室は私とキョータローの二人っきりで、その寝顔も独占させてくれるから。
特別にお姉ちゃんの寛大さを持って許してあげる♪


淡「ふあぁ…」

…でも、私もキョータローの寝顔を見てると眠くなってきちゃったな…。
キョータローと一緒の講義だからって、頑張って起きたもんね。
キョータローと一緒の時はあんまり気づかなかったけど、やっぱり眠気は身体の中に残ってたみたい。
それがキョータローの気持ちよさそうな寝顔に引き出されて、ついつい欠伸になっちゃった。

淡「(…私も寝ようかな)」

キョータローがいない講義に出たってあんまり面白くはない。
それならここでキョータローと一緒に二度寝を楽しむ方がよっぽど良い気がする。
…それに、私がいない間にキョータローの寝顔を見られたりするのはちょっと嫌…。
じゃなくて、ほら、イタズラされると色々と大変だしさ。

淡「(…まったく、キョータローの癖に…手が掛かるんだから)」モゾモゾ

えへへ、本当にキョータローは淡ちゃん様がいないとダメだよね。
だから、夢の中でもちゃんと私が出てこれるように添い寝をしてあげる。
…まぁ、私達が今、いるのは部室の隅にある一人用のベッドだけど…密着すれば二人で何とか眠る事はできるし。
私は寝相悪い方じゃないからきっと落っこちたりとかしないはず。

淡「…それじゃあキョータロー、おやすみ…♪」

ステータス更新


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 91/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100

12/5 午後のヒロイン


下3で

エロい人の時間だあああああああああ!!!!

あ、面識アリかナシかを下2でー

ほうほう面識アリ…これは結果によっては面白い事になりそうな

下2
ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2も下3もやべぇじゃねぇか!!(ビッターン


↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

なんだこれwwwwなんだこれwwwwwww


と、とりあえず書いていきます


塞「ふふふふーん♪」

おっと、思わず鼻歌が。
でも、仕方ないよね、昨日は京太郎君と会えなかったんだし。
後輩の指導をしてくるとかで長野に行った彼の後を追いたかったけど…。
でも、私と京太郎君はまだ付き合ってないんだもん。
長野に行くついでにご両親にご挨拶とか流石に重いよね。

塞「(でも、い、何時かはさ、しっかりご挨拶出来れば良いなァ…)」モジモジ

今はまだ仲の良い友だちレベルだけど…これから先はそうと限らないし!
って言うか、そうじゃなくなるよう積極的に動くつもりだし!!
京太郎君も今は恋人を探してるって言ってるし…積極的に行っても悪いようにはならないよね。
少なくとも一緒に徹麻するくらいには仲が良いし、家にお呼ばれした事だってあるんだから。
異性の友人と言う枠組みを超えて、心を許してくれているのは確かだと思う。


塞「(まァ…今はまだそういう風には意識して貰っていないだろうけれど)」

私は結構、そういうオーラを出してきたつもりだけど…京太郎君の方はそうじゃないみたいで。
二人っきりで良い雰囲気になった時も、ただ緊張してるだけじゃなくて怯えのような色を浮かべる事があった。
だから、私はこれまであまり積極的にアピールしてこなかったけれど…本人からのお許しが出てるなら話は別。
あまり押し過ぎちゃうと引かれちゃうかもしれないから加減は必要だろうけど、これからはもうちょっと強めにアピールしていこう。

塞「(…まずはその手始めにお弁当も作ってきちゃったりして…)」

古来から女の子が男の人にアピールする手段はお弁当だって決まってる。
胃袋さえ掴んじゃえば、お嫁さんとしても評価は高いもんね。
だから、ここ二週間ほど京太郎君に出すお弁当を頑張って作ってきてたんだけれど…中々、会心の出来と言えるものは出来上がらなかった。
でも、そんな努力はようやく今日、報われて…こうして彼に食べさせてあげるお弁当も準備出来たし。
後で京太郎くんにLINEでも送って昼ごはんに誘ってみよう。


塞「(でも、その前に部室にお弁当を置いておかないと)」

この時期、講義室の暖房は基本的にフルパワーだもん。
夏よりはマシとは言え、下手に講義室に持ち込んだらお弁当が傷んじゃう。
京太郎くんの胃袋を掴むのに、傷んだお弁当を出す訳にはいかないし、とりあえず部室にでも置かせてもらおう。
人のいない部室ならば、常温のまま置いておいても、傷んだりはしないと思うし。

塞「(ふふ…楽しみだなァ)」

このお弁当を食べた時、京太郎君はどんな顔を見せてくれるかな?
どんな事を言ってくれるかな?
何時でもお嫁さんに行ける…とか言ってくれたら…どうしよう。
そしたら私も京太郎君のお嫁さんにして欲しいな…とか言っちゃったりして…えへ、えへへ…。


塞「ってあれ?」

…部室の鍵、開いてる?
って事はもう誰か中にいるのかな?
しくったなァ…こんな朝から部室に人がいるなんて。
あんまり冷蔵庫とかには入れたくないんだけど…仕方ない。
痛むよりはマシだろうから、部室の冷蔵庫を借りよう。

ガララ

塞「おっはよー」

京太郎「うへへ…」スヤァ

淡「えへぇ…♪」スヤァ

塞「………………は?」

…………は?
え?どういう事?
なんで京太郎君が淡ちゃんとベッドに寝てるの?
しかも…なんでそんなに密着してるのかな?
…おかしくない?いや、おかしいよね?
だって…二人は別に付き合ってる訳ないし…そもそも、ここ部室だよ?
そんな…不埒な真似して良いはず…ないじゃん…。


塞「(……お、落ち着いて)」

塞「(冷静に…冷静にならなきゃ…)」

…でも、落ち着くってどうやって?
だって…京太郎君が淡ちゃんと寝てるんだよ?
私だってそんな事した事ないのに…淡ちゃんは同衾してて…!
私の前で…京太郎君に抱きつきながら、見せつけるように幸せそうな寝顔を…!!

塞「…っ」ギリィ

……冷静になんてなれるはずない。
許せるはずない…!
だって、そこは私の居場所だったはずなんだもの。
そこを手に入れる為に…私はずっと努力してきたんだもの。
なのに…なんで、そこに淡ちゃんがいるの?
ただ京太郎君とじゃれあってるだけで…自分を磨く事すらしてなかった淡ちゃんが彼と同衾してるの…!?


塞「(…ダメだ。今の私は冷静じゃない…)」

…このままじゃ私は淡ちゃんに今の気持ちをぶつけてしまう。
京太郎君の隣でスヤスヤと眠っている彼女に嫉妬の声をあげてしまう。
それで淡ちゃんが起きる分には構わないけれど…でも、それは京太郎君を起こす事にも繋がるんだから。
昨日、色々あったのかその寝顔の中に疲れを浮かばせる彼を起こす事は出来ない。

塞「(だから…今は…)」

頭を冷やす為にも、この場から去ろう。
そう自分に言い聞かせても、私の足は中々、その場から動かなかった。
どれだけ冷静になろうとしても、私は今も安らかな寝顔を見せる淡ちゃんにフルフルと震える腕を叩きつけたい衝動で一杯で。
数分後、それを何とか押さえつけた私は二人から逃げるように部室を去って… ――


京太郎「はぁ…」

……やっちまった。
絶対に淡のマッサージになんて負けはしないなんて言っておきながら、五分も経たない内に即堕ちしちまったぜ…。
いや、思いの外、アイツのマッサージが気持ちよかったからとか、上に乗って動く身体が柔らかくて暖かかったとかあるんだけど…。
そういうのは全部、言い訳にすぎないよなぁ。
結局、淡まで寝ちゃって、その後の講義まで休ませてしまった訳だし…。

京太郎「(まぁ、淡は昼に学食を奢る事で許してくれた訳だけど…)」

それでもやっぱりやっちまった感は消えないよな。
俺はともかく、アイツは結構、成績がギリギリなんだから。
必修だからテストもそれほど難しい訳じゃないが、淡は常に赤点候補生だ。
出席点もかなり重要なアイツにとって、今日の欠席が天国と地獄を分ける結果にならないと良いんだけれど… ――


塞「…京太郎君」

京太郎「ん?」

この声は…塞さんか。
…でも、塞さんがどうしてここにいるんだ?
今日の部活は休むって辻垣内部長に連絡があったから、てっきり今日はもう来ないと思ってたんだけれど。
実際、今日の部活はもう終わって、俺も帰っている途中なんだ。
そんなタイミングで塞さんに声を掛けられるなんて…ちょっと気になるけれども… ――

京太郎「(何はともあれ、まずは塞さんの方に…って)」

塞「……」フル

京太郎「え?」

…俺の知る塞さんはとてもしっかりとした人だ。
後輩の面倒見も良くて、俺もついつい頼ってしまう事がある。
けれど、可愛いところも沢山あって、魅力的なお姉さんといった印象が強い。
でも、こうして目の前にいる彼女にはそんな雰囲気がまったくなかった。
その顔は俯き、肩も小さく縮こまって、身体そのものから活力が消えている。
まるで今にも死にそうなくらいに、塞さんは焦燥していた。


京太郎「さ、塞さん、大丈夫ですか!?」

京太郎「いや…てか、何があったんです!?」

そんな塞さんの姿を俺は見ていられない。
初めて見る彼女の様子に、口から言葉が飛び出していく。
蝋梅と驚きに彩られたそれは決してスマートなものではない。
そう理解しながらも、俺は矢継ぎ早に言葉を繋いでしまう。

塞「心配…してくれるの?」

京太郎「当たり前じゃないですか!」

京太郎「俺にとって塞さんは大事な人なんですから」

塞さんは大学に入りたての俺を麻雀部へと案内してくれた人だ。
その頃からしっかり者の先輩であった彼女に、俺は大学生活のイロハを教えてもらったと言っても良い。
あの教授は気難しいからやめたほうが良い、この講義は出席をあんまり取らないからオススメ。
そんな大学生活を送る上で重要な情報をいくつも教えてくれた彼女に俺はとても感謝している。


京太郎「(それ以外にも色んな遊びに付き合ってもらって…)」

徹麻やちょっとした小旅行にオリエンテーション。
女所帯の麻雀部の中、俺がこうして馴染む事が出来たのは、そうした催し物に積極的に俺を誘ってくれた塞さんがいるお陰だ。
そうした中で俺と仲良くなってくれた彼女を、俺はとても大事な友人だとそう思っている。

塞「私が…大事なの?」

京太郎「えぇ。大事です」

京太郎「だから、教えてください」

京太郎「今の俺に一体、何が出来ますか?」

そんな大事な人がこうして見る影もないほどに焦燥しているんだ。
出来ればそれを何とかしてあげたいと俺の心が強く訴えている。
しかし、悲しいかな、俺は彼女がどうしてこんなにボロボロになっているか、その理由すら察する事が出来ないんだ。
そんな自分の情けなさに胸が痛くなるが…ここは彼女に出来る事を聞くしかない。


塞「…じゃあ、お弁当を食べてくれる?」

京太郎「お、お弁当ですか…?」

塞「…うん。とっても頑張って作ったんだけれど…」シュン

…………もしかして…今日、塞さんが休んだのは恋人と会う為だったのか?
んで、多分、それを楽しみにしてお弁当を作ったんだけれど…何かがあってそれを食べてもらう事が出来なかった。
だから、俺にそれを処分して欲しいって…そういう事なんだろう。

京太郎「(…あ、やべ。割りとショックだ…)」

いや、まぁ…塞さんほど魅力的な人に恋人がいない方がおかしいんだけどさ。
でも、今まで男の影なんてまったく感じなかっただけに油断してたって言うか…。
多分、魅力的なお姉さんってだけじゃなく、割りとそういう目で見てたんだろう。
流石に100%意識してた訳じゃないだろうけど…しかし、間違いなく心の何処かで意識はしていた。


京太郎「…それくらいお安い御用ですよ」

京太郎「と言うか、こっちの方からお願いしたいくらいです」

京太郎「塞さんのお弁当とか絶対、美味しいに決まってますし」

塞「…でも、かなり時間も経っちゃってるし…」

京太郎「そんなの俺は気にしませんよ」

京太郎「そもそも塞さんがそのお弁当に込めた気持ちは時間でどうにかなったりはしません」

京太郎「有り難く頂きます」

まぁ、その気持ちは俺に向けられたもんじゃないだろうけどさ。
でも、塞さんが俺代理を頼んでいるのは事実なんだ。
役者不足かもしれないが、ここは彼女の気持ちの篭ったお弁当をいただくとしよう。

京太郎「と言っても、この辺りで食べられる場所はありませんし…」

塞「じゃあ、あの…京太郎君の部屋はどう…?」

京太郎「あ、そうですね」

確かにこの辺りなら、俺の部屋にもそれなりに近い。
日も完全に落ちているこの時間、外でゆっくりするのは中々に辛いし、ここは俺の部屋まで歩いて行こう。
まぁ、正直、恋人がいるかもしれない塞さんを一人暮らしの男の部屋にあげるのは辛いけど…しかし、今の彼女を放置する訳にはいかないし。
ゆっくり落ち着いて話を聞く為にも、俺の部屋で塞さんのお弁当を食べさせてもらうとしよう。


塞「…お邪魔します」

京太郎「えぇ。どうぞ。まぁ…ちょっと散らかってますけれれど…」

塞「もう六回目だし、それくらい気にしないよ」

…良かった。
いや、塞さんが俺の部屋の散らかり具合を気にしていない事じゃなくて。
ここまで一緒に歩いている間に、塞さんの顔色も大分、マシになった。
勿論、完全に元通りって訳じゃないけれど、さっきのような焦燥しきった感はない。

塞「じゃァ、私、お茶入れるね」

京太郎「あ、いや、でも…」

塞「…お願い。今は京太郎君の為に動かせて」

京太郎「…分かりました。じゃあ、お願いします」

…正直、あんまりお客さんに動いてもらうのは心苦しいんだけどな。
でも、今の塞さんはやっぱりまだ辛さを残しているままなんだ。
動いている事でそれが多少はマシになるなら、止める理由はない。
ちょっと心苦しいけれど、台所は塞さんに任せるとしよう。


塞「…ありがとう。じゃあ、少し待っててね」

京太郎「えぇ」

…さて、ではその間、俺はどうしようか。
お客さんを動かして一人、ドンと部屋のベッドに座っているのもなんか偉そうだしなぁ。
……今の間に部屋の中を多少、片付けておくか。
塞さんは気にしないって言ってくれたけど、片付けも出来ない男だと思われるのは悲しいし。

塞「…」シュル

京太郎「おぉ…」

ま、マイエプロンだと…!?
やべぇ…女の子がエプロンつけて俺の部屋の台所に立ってるよ…!!
今まで女の子を招いた事はあったけれど、そんな光景は一度も見た事がなかったし、ちょっと感動する。
まぁ、相手は俺の恋人とかじゃなくて、他の彼氏がいるであろう塞さんなんだけれど…。


京太郎「(…エプロンつけてる塞さんの色気がやばい)」

普段はあんまり気にしないようにしてるけど…塞さんって腰からお尻のラインがホントエロいんだよなぁ。
それが覗き見える背中にエプロンの紐が結ばれると…何だかそれを余計に強調されているような気がするというか。
こう新妻オーラがムンムン出てて色気がやばい。
やっちゃいけないって分かってるんだけど、後ろから抱きしめたくなるくらいに。

塞「…どうしたの?」

京太郎「あ、い、いやぁ、何でもないっす」

…そんな塞さんの後ろ姿に見とれてる間にお茶の準備が終わったらしい。
勝手知ったるなんとやらでお盆にお茶を載せた塞さんがこっちにやってくる。
そんな塞さんに「後ろ姿が色っぽくて見惚れてました」なんて冗談でも言えるはずがない。
今の彼女はひどく傷心しているのだから。
こうして頼ってくれた彼女に貞操の危険を感じさせるようなセリフを言う訳にはいかない。


京太郎「と、ともかく…お弁当食べましょう」

塞「…うん。じゃあ…コレ」スッ

そこで塞さんが俺に差し出してくれたのは思った以上に大きい弁当箱だった。
流石に重箱ほど大きい訳ではないが、普通の女の子では食べきれないであろう大きなサイズ。
塞さんもそれほど食べるタイプじゃないから、これもきっと彼氏にお弁当を作る為に買ったんだろうなぁ…。
…って、そんな胸の痛む事考えるよりも今は… ――

京太郎「それじゃあ」カパ

京太郎「お…おぉぉぉ…」

な、なんだ、コレは…。
唐揚げにハンバーグにベーコンのアスパラ巻き…!
まさしくお弁当の頂点に君臨するであろうオカズ達が揃い振みしているじゃないか!
しかも、周りを彩るいんげん豆の胡麻和えや漬物なんかも凄い美味しそうだ…!!
こんなに気合の入ったお弁当、見たことがないぞ…!!


京太郎「いただきま~す!」

ハッ!気づいた時にはもう食事の宣言を…!?
まぁ、これだけ美味しそうなお弁当を前にして我慢なんて出来ないよな。
今日の昼が淡にも奢った分、何時もよりもコスト控えめにして、結構、お腹は減っていたんだから。
一目見た瞬間、俺はこのお弁当しか受け付けない身体になってしまっている。

京太郎「…」パク モグモグ

塞「ど、どう…かな?」

……うん、コレはアレだな。
なんつーか…もうアレしかない。
アレだよアレ。
もうアレ過ぎるっつーかさ。
キング・オブ・アレって感じ。


京太郎「…美味しいです」

塞「ほ、ホント…?」

京太郎「えぇ!メッチャクチャ美味いですよ、コレ!!」バクバク

例えるならそれは、一口食べたら、そこから食欲に穴を開けられ、さらに食べたくなっていく美味しさ…!
一噛み毎に美味しさが口の中に広がりつつも、それは決して満足感につながらない。
もっともっとと色々と食べたくなって、箸が勝手に動いてしまう…!
ヒャッハー!こんな美味いお弁当が我慢出来るかー!

京太郎「いやぁ、こんなに美味しいお弁当作れるなら何時でもお嫁さんにいけますね」

塞「…え?」

京太郎「あ゛っ」

しまったあああああああああああああ!?
俺は馬鹿か!大馬鹿野郎か!!
明らかに恋人関係で傷心してる塞さんにそれは言っちゃいけない言葉だろ!!
どう考えても禁句だっただろうが!!
幾らお弁当が美味し過ぎてそんな月次な褒め言葉しか見つからなかったとしても、それは言っちゃいけないだろおおおおおお!!!!!


京太郎「い、いや、あの、ち、違うんです!」

京太郎「その…なんて言うか、俺が毎日、食べたいと思っただけで…」

京太郎「ま、毎日、こんな美味しいお弁当が食べられるなら幸せものだなぁって…」

塞「…っ」ジワァ

あばばばばばばばばばっ。
何をやってるんだ俺はっ!?
さっきのミスを何とかリカバリーしようとして余計に傷口広げてるじゃねぇか!!
お陰で俺の目の前で塞さん泣いちゃってるし…も、もうこれどうしたら良いんだ…!?

塞「…京太郎君…っ」ダキッ

京太郎「ぬぉお!?」

ちょ、さ、塞さんまずいですって!?
そんな風に思いっきり抱きついたら胸が!胸が!!
淡よりも小ぶりだけど柔らかさがハッキリ伝わってくる胸が俺の腕にですね!?


塞「…食べてる時にごめん」

塞「でも…もうちょっとこのままでいさせて…」ギュゥ

京太郎「…塞さん」

…多分、泣き顔を見られたくないんだろうな。
塞さんにしてみれば、俺は弟分みたいなもんだろうし。
これから先も先輩兼友人と言う関係を続けていく為にもあんまり弱みを作りたくはない。
そんな塞さんの気持ちは分かるし…今は大人しくしておこう。

京太郎「(…にしても…)」

…一体、塞さんの恋人って何処の誰なんだろうな。
出来れば、ここまで塞さんを傷心させた事に説教の一つもしてやりたいところだけれど…。
でも、あの塞さんがここまで入れ込んで、気合の入ったお弁当を作ってくるんだ。
きっと俺なんかじゃ太刀打ち出来ないくらい凄い奴なんだろうなぁ…。



ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 81/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 60/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍上昇する



12/6 午前のヒロイン


下3で

あ、溢れる愛情は恋愛抵抗値を増加じゃなくて下降させます(´・ω・`)次修正しときます…

↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

64ですねー(´・ω・`)微妙に好意を自覚するにも物足りないもどかしい感じ…

それはさておき、そろそろ出勤準備するので今日はもう終わりです
日曜日は夜辺りがっつりやる予定です(´・ω・`)多分

あ、大人組はオッケーですし、お泊りイベントとかも面白いそうですね
まぁ、この流れだと中々、同じヒロインでとれる事はないと思いますが…メモ帳に書き加えておきます(´・ω・`)


―― 昨日の塞さんは中々、俺から離れようとはしなかった。

男としては役得なシチュエーションだけどやっぱり心配だ。
俺にとって塞さんは可愛いところはあるけれど、とても頼りになる先輩なんだから。
そんな人が一時間近く俺に抱きつき続けていたんだから、何があったのか気になってしまう。

京太郎「(でも、塞さんは何も話してくれなかったんだよなぁ…)」

アレからそれとなく話題を振ろうとしても、それとなく誤魔化されるだけだった。
その代わり、何時も以上に機嫌が良くて色々と世話も焼いてくれたけれど、だからと言って気になる気持ちは収まらない。
あんなにも傷心していた塞さんが、多少、機嫌が良くなったところで、無理をしているようにしか思えないのだから。
普段、お世話になっているだけあって、何か彼女の為に出来る事はないだろうか。
どうしてもそんな事を思ってしまうのである。


京太郎「(帰る時は大分、マシだったみたいだけれど…)」

塞さんは大事な友人とは言え、一人暮らしの男の部屋に泊まって貰う訳にはいかない。
彼女にはとても大事に想う恋人もいる訳だし、終電前には帰って貰った。
去り際、ちょっと寂しそうだったのは気になるけれど…その辺、流される訳にはなぁ。
俺は塞さんと噂になっても嬉しいだけだが、彼女にとってはそうじゃないんだから。

京太郎「(それにまぁ、辛い時は何時でも電話下さいとは言ったし…)」

この辺りが友人として俺が彼女に出来うる精一杯の事だろう。
事情を話そうとはしない塞さんにコレ以上踏み込んでも、ただ迷惑になるだけだ。
それならばこのまま一歩引いたところで避難場所としてあり続けた方が彼女の心を安定させる事に繋がるはず。
個人的にはもっと色々としてあげたいんだけれど…俺はそれ以上を塞さんに望まれてはいないんだ。


ネリー「きょーうーたーろーっ」ダキッ

京太郎「うぉ!?」

そこまで考えた瞬間、俺の背中に衝撃が走る。
しかし、それは昨日のそれとは違って軽く、また柔らかさも大分、控えめだった。
…まぁ、声から判断すると俺に抱きついてきたのはネリーだもんな。
淡の奴に比べれば体重もおっぱいも大分、控えめである。
仮にもおっぱい美少女の淡と幼児体型のネリーを比べるのは酷だろう。

京太郎「…って何いきなり抱きついてきてるんだよ」スッ

ネリー「はぅ」

そんなネリーを俺は背中に手を回して捕まえる。
まるで猫のように首根っこを強引に抑えるようなそれにコイツは抵抗しようとはしなかった。
大人しく俺にぶら下げられたネリーは俺の真正面に運ばれた瞬間、頬を膨らませる。
ここまでの流れはこの前と殆ど同じだと思うんだけど…どうやらネリーはご不満であるらしい。


ネリー「…違う」

京太郎「何が違うんだよ」

ネリー「淡と抱きついた時の反応とちがーうー!」ムスー

…あぁ、なるほど。
多分、昨日、俺が淡に抱きつかれてたところをネリーも見てたんだな。
んで、同じイタズラをしようと思ったけれど、軽くいなされてしまったと。
守銭奴とは言え、意外なほどしっかりしてるコイツとしては、たまのイタズラで赤くなる俺が見たかったんだろう。

京太郎「つっても…お前の胸じゃなぁ」

ネリー「せ、セクハラだよ、それっ」カクシ

京太郎「いや、セクハラも何も…事実だしなぁ」

俺の言葉に恥ずかしそうに自分の胸を隠すけれど、ぶっちゃけコイツは隠すほどおっぱいがある訳じゃない。
そもそもそんな胸を押し付けるように抱きついてきたのはネリーの方なのだ。
その話題を口にしただけでセクハラ扱いなのは正直、解せない。
それを言うならば、最初に貧乳などというものを押し付けてきたネリーの方がセクハラしているのではないかと思ってしまう。


ネリー「…ホント、京太郎はおっぱい好きだよね」ジトー

京太郎「お前がお金が好きなのと同じくらいにはな」

ネリー「うわぁ…」ヒキッ

京太郎「いや、そこで引くなよ」

お前にとってお金とはそれほどまでに大きいものなのか。
いや、俺の中に燃えたぎるおっぱいへの情熱もそれに負けてるつもりはないけどさ。
ないけど…流石にここで思いっきり引いたような顔をされるのは理不尽ではないだろうか。

ネリー「それよりさ、さっきのセクハラ代として今日の学食奢ってよ」

京太郎「貧乏学生舐めんな」

京太郎「お前に奢るくらいなら昼飯ワンランクアップさせるわ」

ネリー「…昨日の淡には奢った癖に」ムゥゥ

昨日、俺が淡に奢ったのは、俺の所為で講義を休ませてしまったからだ。
決してアイツがあの大きくて柔らかい胸を俺に押し付けてくれたからじゃない。
んな事は淡と同じくらい付き合いの長いコイツも分かっていると思うんだけど…。
…うーん…なんか変だな。


京太郎「…なんか、今日のネリー変じゃないか?」

ネリー「…そんなの知らない」プイ

…どうやら今日はかなり虫の居所が悪いみたいだな。
普段、お金お金と言っているけれど、コイツがこんなに不機嫌になったところは見たことがない。
俺が猫のように服を引っ張っているように多少、ぞんざいな扱いをされてもそれを普通に受け止めているんだけれど…。
コイツも何かあったんだろうか?

ネリー「…だって、私、なんかムカムカするんだもん」

ネリー「昨日、淡が抱きついてるのを喜んでた京太郎を見てから…」

ネリー「なんか…凄い胸の中苦しくて…我慢出来ないんだもん…」

京太郎「あー…」

…なんだ、嫉妬してたのか。
まぁ、淡とネリーは同い年かつ何度も戦っているだけあってライバルみたいなもんだしな。
こうして大学に進んでからは二人も仲が良いけれど、やっぱり淡の方だけ優遇されているように見えていたら、あんまり面白くはないんだろう。


京太郎「まぁ、アレだな」ストン

ネリー「……うん」

京太郎「別に淡の事だけ特別扱いしてる訳じゃないから安心しろ」

ネリー「…でもさ」

まぁ、そんな事言われても信じられるはずないよな。
実際、ネリーは昨日、俺が淡に昼飯を奢ったところを見ていたんだろうし。
自分には奢ってくれていないのに、淡の方には奢ったと言うのは大きな状況証拠だ。
それに対して嫉妬しているであろうネリーの気持ちを言葉だけで何とかするのは難しい。

京太郎「俺にとっちゃ淡もお前も大事な友だちなんだ」

京太郎「昨日は色々あって淡に奢る事になったけれど、同じ状況なら俺はお前にも奢ったよ」

ネリー「…ホント?」

京太郎「あぁ。本当だ」

とは言え、ここで言葉を尽くさないと言う選択肢は俺にはない。
ネリーが気にしているのは自身の損得だけではないのだから。
言葉ではどうにもならないからと淡と同じように奢ったところで、コイツの嫉妬は解消出来ない。
もっと根本にあるネリーの疑念を何とかしなきゃ、ネリーは要らぬ嫉妬を覚え続けるだけなんだから。


ネリー「…じゃあ、今日のお昼ごはん私に奢ってくれる?」

京太郎「調子に乗るな」ペシ

ネリー「いたぁっ」

折角、マジな雰囲気なのに、そんな事言う奴はチョップだ。
まぁ…実際はその雰囲気が恥ずかしくなったってところなんだろうけどさ。
何せ、ここは大学の構内で、周りには人影もちらほらあるんだから。
そんな中で大事な友だち宣言した俺も中々に恥ずかしい。

ネリー「むむむ…イけると思ったんだけどなぁ」

京太郎「そこまで流されやすくねぇよ」

ま…こうして何時ものような冗談を口にするようにはなったんだ。
ネリーの中での諸々は多少は解決出来た…とそう思ってもいいだろう。
思ったよりも簡単にどうにかなって不安はあるけれど…今はコイツが思ったよりもチョロかったって事で安心しておこう。
ただ、少しの間、淡と絡むときは色々と気をつけた方が良いかもな。
また同じように嫉妬していたら、フォロー出来るのは俺しかいない訳だし。
それで二人の間がギスギスして結果、サークルクラッシュに…なんて目も当てられない。


京太郎「ま、今日のところはジュースで我慢しとけ」

ネリー「え?」

京太郎「…だから、詫び代としてジュースくらいは奢ってやるって言うんだよ」

何にせよ、俺の行動でネリーを不安にさせたのは事実なんだ。
100円程度のジュース代くらい出してやるのは吝かじゃない。
そもそも普段、貧乏だ貧乏だなんて言ってるけれど、そこまで困窮している訳じゃないからな。
物入りな時を考えて節約しているだけで、ネリーにジュースを奢ってやるだけの余裕はある。

ネリー「…京太郎って結構チョロいよね」ニコ

京太郎「お前にだけは言われたくない」

ネリー「えー。私がチョロいのはお金に対してだけだよ」

京太郎「自覚あるなら直せよ」

そんな俺にネリーは心から嬉しそうな笑顔を見せる。
ニコニコと明るいそれは何時ものコイツでも滅多に見れないくらい輝いていた。
どうやら俺にジュースを奢ってもらえると言うのがよっぽど嬉しいらしい。
本当にコイツはどうしようもなくチョロい奴だな。
そんな事を思いながら俺はネリーと共に自販機の方へと歩いて行った。

ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 79/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 64/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍上昇する



12/6 午後のヒロイン


下3で

まさかのネリー連取である


↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10 ???獲得

まぁ、どう足掻いても好き突入しちゃうよね!

と言う事でかいていきまーす


ネリー「ふんふふーん♪」

なんだろ、今の私、すっごく幸せ。
別に通帳に入ってるお金の額が増えた訳でもないのにね。
ただ、京太郎と一緒にいられるってだけでついつい鼻歌が出ちゃう。
今の私は通帳の桁がひとつ増えた時並に上機嫌だった。

京太郎「なんか今日は随分と上機嫌だよな」

ネリー「分かっちゃう?」

京太郎「そりゃ隣で鼻歌まで歌われたらなぁ…」

京太郎はそう言うけれど、多分、それだけじゃないと思う。
見た目はかなり軽く見えるけれど、京太郎はかなり周りを見ている奴なんだから。
私が鼻歌を歌ったりしなくても、きっと私の気持ちは伝わってたはず。


ネリー「(…実際、京太郎には一杯、助けられちゃってるもんね)」

私と京太郎が始めて会ったのは大学のオリエンテーションでだった。
この大学には留学生は沢山いるけれど、その中で民族衣装を普段から着ている人は少ない。
郷に入っては郷に従え…だったっけ?ともかく、そんな感じで洋服とか着て、馴染んでいる子が殆ど。
でも、私の国は、この国の中で悲しくなるくらい知名度がなくって…だから、私は普段から民族衣装を着るようにしていた。
少しでも日本人の中にグルジアに対する親しみを持ってくれる人が増えてくれたら良いなって私はそう思っていたんだけれど。

ネリー「(…でも、結構、それでからかわれる事も多くて)」

腹が立つけれど…それが決して悪いと言うつもりはない。
周囲から浮いている人がいれば、それはやっぱり異物に思えて当然だし。
それにちょっかいを出したくなるようなガキがいるのは何処の国も同じ。
少なくともグルジア人ってだけで差別されないだけ、この国はずっとずっとマシで。
だから、私はそれくらいの事で日本人の事を嫌いになったりしないし、また特に気にしてもいなかった。


ネリー「(…ただ、京太郎は違ったんだよね)」

その時、私をからかっていたのは見るからに頭が空っぽそうな女だった。
流行ってだけでどんな服でも躊躇いなく着ちゃいそうなその女は、滑稽な事に自称オシャレ通で。
最初は民族衣装を着てる私にアドバイスって言う形だったけれど、私がそれを聞かないとなると段々、トゲトゲしくなっていったんだ。
最後の方には自分の取り巻きまで呼んで、私に嫌味やからかいの言葉を投げかけるようになっていったんだけれど。

ネリー「(…それを京太郎は他の班から気づいたんだよね)」

私と京太郎の班はそんなに近い訳じゃなかったのにね。
でも、コイツは私が周りからからかわれているのを知って、わざわざ私の班にまで乗り込んできてくれた。
その時、私がどれだけ驚いたかは、まぁ、言葉にしなくても分かって貰えると思う。
だって、私の周りにいる人は私がからかわれているのを知っていても、何のアクションも起こさなかったんだから。
それを離れているところから気づいた挙句、私の為に乗り込んできてくれるなんて普通は思わない。
少なくとも…私の友人や家族以外でそんな事をしてくれる人なんて今までいなかった。


ネリー「(で、コイツは私を連れて行った)」

そんなところに私を置いてはおけないって強引に引っ張っていってくれて、自分の班に参加させてくれた。
そこは私が最初にいたところよりもずっと暖かくて、優しい場所で。
私をからかうどころか、ジュースを奢ってくれたり、お菓子を分けてくれたりと、とても良くしてくれた。
だから、私はそのオリエンテーションをとても楽しい気持ちのまま終わる事が出来て…そして京太郎に興味を持ったんだよね。

ネリー「(ぶっちゃけ私は最初、猫被ってたし)」

私はお金が大好きだ。
でも、私はそんな自分をあんまり表に出したりはしない。
それが他人に対して、どんな風に映るかくらい私にだって分かっているんだから。
……でも、どうしてだろうね。
私は京太郎に助けてもらった時、この人なら本当の私を見せても嫌わないんじゃないかって…そんな風に思った。



ネリー「(そんな私を京太郎はずっと気にしてくれていて)」

多分、あの自称オシャレ通達から嫌がらせを受けたりしないか心配だったんだろう。
実際、私が班を移る時に色々と言っていたし…移籍の為、嫌味の内容を教授達にも伝えていたんだから。
その後、説教されたらしい自称オシャレ通達は実際に何度か私を狙うような素振りを見せていた。
けれど、その度に京太郎は私の側に来てくれて…人知れず私を護ろうとしてくれていたんだよね。
そうしている間に私はドンドン京太郎と仲良くなって…本当の自分を躊躇いなく出せるようになって ――

ネリー「(…それで今日、彼に酷い迷惑を掛けちゃった)」

幾らお金が好きだって言っても、私にだって超えちゃいけないラインくらい分かってる。
普段、京太郎に奢れ奢れと口にするけれど、それは決して本気じゃない。
まぁ、奢ってもらえるなら喜んでついていくけれど、そうじゃなくても機嫌を悪くしたりはしなかった。
ぶっちゃけ私は京太郎よりもずっとお金持ってるし…貧乏人からお金を巻き上げる事がどれだけ辛いかも知っているんだから。


ネリー「(なのに、私は京太郎の優しさに漬け込んじゃって…)」

それは本当なら決してやっちゃいけない事だった。
京太郎が自主的に私に奢ろうとしてくれるのは良い。
でも、私は彼に不満をぶつけて…その上で彼にジュースを奢ってもらったんだから。
それは彼にとってほんの100円程度の小さい出費だけれど…でも、私にとって超えちゃいけないラインを踏み越えるものだった。

ネリー「(でも…嬉しくて嬉しくて仕方がないんだよね)」

私の為に京太郎がお金を出してくれた。
それだけで私の頬はついついにやけてしまいそうになる。
勿論、お金で彼の気持ちを確かめる事がどれだけ低俗で馬鹿な事なのかくらい私にだって分かっているけれど。
でも…こうしてジュースを買って貰った事で私は淡に勝ったんだってそう思って… ――


ネリー「(…あれ?)」

……なんで私、淡に勝ったなんて思うんだろう。
そもそも私は淡と勝負している訳じゃない。
まぁ、確かに三年間、私と戦い続けたあのちょっぴりアホい子は私にとってライバルではある。
でも、こうして一方的に勝負を仕掛けるほど嫌っている訳じゃない。
むしろ、私は色々な意味で自分と対照的なあの子の事をそれなりに好ましく思っている。

ネリー「(…私は色々と汚れちゃってるもんね)」

グルジアと言う国は日本とは全然、違う。
普通に生きていこうとしても、どうしても社会の暗い部分に触れる事になるんだから。
それは私も例外ではなくて…色々と知らなくても良い事を沢山知っている。
でも、淡はそんな事まるで知らない純真な子で…その身体だって京太郎好みなもので… ――


ネリー「…むぅぅ」

京太郎「どうしたよ、いきなり膨れて」

ネリー「…なんでもなーい」

…私だって子どもの頃からちゃんと栄養取っていればきっともっとスタイルが良かったはず。
それこそアワイにだって負けないくらい胸も大きくて…きっとサトハみたいに格好良い女性になれていた……と思う。
まぁ、既に成長期も終わった今、そんな事を思っても致し方ないんだろうけれども…。
でも、今の自分が京太郎の好みから外れていると思うと、やっぱりちょっと悔しい。

ネリー「何でもないけど…手を繋いで」

京太郎「なんだ。寂しいのか?」

ネリー「そ、そうじゃないけど…」

別にそんな風に寂しがるほど私は子どもじゃないし。
そういうのはアワイとかそういう子どもっぽい子のやる事でしょ。
私は見た目は子どもかもしれないけれど、中身は京太郎よりもずっと大人だし。
寂しいから手を繋いで…なんて言ったりしない。


ネリー「(…でも、何となく手放したくないんだもん…)」

…今の私達の周りには誰もいない。
京太郎の仲が良いサキもハオもアワイも…皆、家に帰っていて。
今は私が京太郎に頼んで、家に送ってもらっている最中。
ただ…それももうすぐそこで終わって…彼ともお別れ。
そう思うとまるで隙間風みたいな寂しさが胸の中に入り込んでくる。

京太郎「ま、何か買えとか言われるよりずっとマシだから良いけどさ」グッ

ネリー「あ…」

そんな私の手を京太郎は強引に、しかし、優しく掴んでくれる。
私よりもずっとずっと大きな手で包み込むようなそれは思いの外暖かい。
冬の寒さなんてまったく気にならないそれは冷たい寂しさをゆっくりと溶かしていってくれる。


京太郎「どうかしたか?」

ネリー「…いや、京太郎ってタラシだなって思って」

京太郎「手を繋いでって言ったのそっちだろ」

ネリー「それは…そうだけど…」

…でも、こんなに効果が高いだなんて思ってなかったんだもん。
こうして手を繋がれただけで胸の奥がジワァってなっていって…頬がにやけてしまう。
ホント、腹立たしいくらい私の事を嬉しくしてくれるよね。
まぁ…それが悪いって言う訳じゃないんだけど…。

ネリー「(…なんか頬が熱いし…)」

…なんだろう、何だか…妙に恥ずかしい。
何時もは抱きついてもそんな風に思う事はないのに…今の私は京太郎に手を繋がれただけで顔を赤くしちゃってる。
これは……やっぱり、私がしたんじゃなくて…京太郎からされているから…なのかな?
うぅ…なんだか頭まで熱くてちゃんと考えられない…。
考えられない…けど……。


ネリー「……」ギュッ

でも、この手は手放したくない。
自分がチョロいんだって言われるみたいで腹が立つのは確かだけど…でも、それ以上に嬉しいんだもの。
もう私の住んでいるマンションは見えているけれど…それまではこうして京太郎の手を感じていたい。
そう思った瞬間、私の手は京太郎の手を強く握り返してしまって…。

京太郎「…ん?」

ネリー「…っ」プイッ

…そんな私に視線をくれる京太郎から逃げるように目を背けてしまう。
うぅ…何時もはこんな事ないのに…どうしてこんなに恥ずかしいの?
私、一体、どうなっちゃってるのかな?
色々と気になる事はあるけれど…でも、今は… ――

ネリー「(…出来るだけマンションに着くのが遅くなるようにゆっくり歩こう)」

ステータス更新


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 78/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 親友 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 良い人…かもね 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍上昇する



12/7 午前のヒロイン


下3で

あ゛こ゛ち゛ゃん゛だああああああああああああああああ


↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4 【好印象2】取得
ゾロ目 +10 【好印象3】まで取得

好印象1と2の効果で+2されて36ですね
なんか次くらいで親友レベルにいっちゃいそうな気がしなくもない

と言う事でアコチャー書いてきます


京太郎「(…まぁ、女の子が時折、化けるのは俺も知ってたけどさ)」

昨日のネリーはやばかった。
何がやばいって…なんか帰っている途中、やたらと可愛くなったんだよなぁ…。
普段は小憎たらしいアイツが、なんかヤケに殊勝になって顔を赤くしていたし…。
チラチラとこっちを見ては目をそらすネリーに正直、ドキドキしてた。

京太郎「(ま、まぁ、ドキドキってだけで決してグラついてた訳じゃないけれども!)」

俺はおっぱい好きだ。
例え貧乳がどれだけ可愛かったとしてもグラついたりしない。
俺にとってはおっぱいは人生であり、おっぱいこそ至高なのだから!
ノーオッパイノーライフ!!ハラショーおっぱい!!!!


京太郎「(…よし。何とか気の迷いも晴れたな)」

京太郎「(んじゃ、馬鹿な事やってないでそろそろ大学に行く準備をしよう)」

京太郎「(ついでに咲にもメール送っといてやらないとな)」

京太郎「(今日は必修だからちゃんと起きろよ…っと)フリック

「きゃあああああああああ!!!)」

京太郎「っ!?」

い、今の声は…隣の新子さんか…!?
防音性がそれなりに高いこのマンションでこんなにハッキリと悲鳴が聞こえるなんて尋常じゃない…!
間違いなく彼女の身に何かがあったんだ…!!
とりあえず咲へのメールは放っておいて…今は新子さんの事だ!!

ピンポーン

憧「は…はい…」

京太郎「…はぁ」

…良かった。
とりあえずインターホンに出られない状態と言う訳ではないらしい。
まぁ、前と同じく声に怯えが残っているのが気になるけれど…でも、誰かに脅されているような感じではないし。
彼女の安否を疑う必要は今のところないだろう。


京太郎「隣の須賀です。悲鳴が聞こえたので、ちょっと心配になって」

憧「お騒がせしてごめんなさい…」

京太郎「いや、新子さんが無事ならそれで良いんですよ」

正直、さっきの悲鳴は明らかに異常だったからな。
変質者が彼女に襲いかかった可能性だって脳裏を過ったくらいだ。
しかし、こうして声を聞く限り、そういう訳でもなさそうだし。
一体、何があったのか気になるが、コレ以上踏み込むのはお隣さんとしての領分を超えている。

京太郎「まぁ、何かあったら何時でも声かけて下さい」

憧「あ…じゃ、じゃあ、あの…一つお願いがあるんですが」

京太郎「…ん?」

だから、ここは大人しく自分の部屋に戻って準備しよう。
そう思った俺の耳にオズオズとした新子さんの声が届いた。
そんな彼女の事を放っておけるはずがなく、俺は部屋へと戻ろうとしていた足を止めて。


憧「実はき、綺麗にはしてるんですけど…部屋の中にゴキブリが出てしまって…」

京太郎「…あぁ。なるほど」

このマンションは比較的新しい方だが、それでも築数年は経過している。
その間、住人はずっと住み続けていたし、Gの愛称で嫌われる生き物もそれなりに生息していた。
勿論、新子さんの入居の前には清掃業者も入っているが、マンションの構造上、どうしても他の部屋と繋がっている部分はあるし。
そういう所から新子さんの部屋にもGが侵入してしまったのだろう。

憧「あたしもそろそろ大学に行かなきゃいけないんですけれど、怖くて動けなくて…」

京太郎「俺が代わりに退治すれば良いんですね」

憧「お願い出来ますか…?」

京太郎「それくらいお安い御用ですよ」

幼馴染の家は親父さんと二人暮らしで、基本、咲一人だったからな。
アイツの家にGが出た時にそれを駆除するのは俺の役目だった。
だからと言って積極的に遭遇したい訳じゃないが、しかし、お隣さんのお願いを拒むほどじゃない。
ましてや、相手が美少女ともなれば、二つ返事をするのが当然だろう。


憧「じゃあ…」ピッピッピ ガチャ

憧「開きました」

京太郎「はい。じゃあ、お邪魔しますね」

このマンションの防犯システムは基本、電子ロックだ。
昔懐かしい鍵も使えるが、インターホン横のボタンでも解錠が出来る。
さっきインターホン越しに聞き慣れた電子音が流れていたし…恐らくそれを使って鍵を開けてくれたのだろう。
そんな事を思いながら俺は彼女に断りを入れながら部屋の扉を開いて ――

京太郎「(お、おぉ…)」

瞬間、ふわりと漂ってきた匂いは俺の部屋のものとはまったく違うものだった。
無論、間取りやその他は一緒ではあるが、その中の空気は別物のように思える。
こう…小物一つ一つから女の子の匂いがすると言うかなんというか…。
こうして入り口に立っているだけで、そこが『女の子の部屋』である事を意識させられてしまう。


憧「す、須賀さん…?」

京太郎「あ、い、いや、今、行きます」

それに思わず足を止めてしまった俺に新子さんの声が届く。
恐らく真正面のガラス戸を隔てた向こう側に彼女がいるのだろう。
新子さんがそこから出ようとしないのは、男性恐怖症の所為か、こっち側でGを目撃したからかは判らないけれども。
しかし、それでもこうして玄関に立っているだけじゃGは退治出来ないんだ。
ここは詳しい事情を新子さんから聞く為にも彼女の方へと近づいていこう。

京太郎「えっと…とりあえず、俺と会うのも怖いでしょうし、このガラス戸は開けない事にしますね」

憧「…ありがとうございます。助かります」

京太郎「いえいえ」

そのままガラス戸に近づいた俺に聞こえてくる彼女の声は若干、安堵の色が混じったものになっていた。
扉を隔てたすぐそこに男の俺がいるよりも、新子さんはGに対して怯えているのだろう。
男の俺が来てくれたのだから大丈夫だとそんな安堵が声に浮かんでいるのを感じた。
…ならば、男としてその期待に応えないとな。
一体、どれだけ巨大なGか知らないが、新子さんの為にも見事駆逐してやろう。


京太郎「で、件のゴキブリは何処にいるんです?」

憧「実はその…バスルームに…」

京太郎「えっ」

…バスルーム?
え?いや、その…マジで?
ま俺も隣に住んでいるからある程度間取りも分かっているけれど…バスルームって事は…その前に脱衣所もあるんだぞ?
もしかしたらそこに脱ぎ捨てられた下着や服だってあるかもしれないのに…俺を招き入れて本当に大丈夫なのか…?

京太郎「(お、落ち着け、須賀京太郎)」

京太郎「(ビークール…クールになるんだ…)」

初対面で逃げていった新子さんの男性恐怖症は決して軽いものじゃない。
下手をすれば日常生活を送れるかすら怪しいレベルのものなんだ。
そんな彼女がこうして部屋に招き入れたのだから、脱衣所の中も空っぽに違いない。
そうだ、だから俺がそうやってドキドキする必要は欠片も… ――


憧「大学に行く為にシャワーを浴びてたら、こっちに向かって飛んできて…」

京太郎「…そりゃ怖いっすね」

それは男でも怖いわ。
俺だって悲鳴をあげる自信があるし…女の子からすれば、トラウマになってもおかしくはない。
…でもさ、でも、それって…つまり脱衣所の中身は空じゃないって事ですよねえええええ!?
絶対に新子さんの下着とかカゴの中に入ってるよな!!!?

憧「タオルなんかも脱衣所にあるんですが…怖くて近寄れなくて…」

憧「ご面倒だとは思いますが…どうかバスルームを見てくれないですか?」

京太郎「…分かりました」

だが、ここで狼狽を表に出す訳にはいかない。
こうして彼女が俺を招き入れてくれた理由は恐らくそれだけ件のGが怖いからだ。
男である俺に下着を見られるかもしれないという事すら忘れるほどに今の彼女はGに怯えているのだろう。
そんな彼女に下着を見られる可能性を口にしたところで心の中に迷いを生ませるだけだ。
だからこそ、ここで俺がするべきは余計な事を口にせず、淡々と仕事をこなす事。
…決して役得だと思ってるから黙っている訳じゃないぞ?


京太郎「では、殺虫剤とかは何処にありますか?」

憧「実はその…こっちにありまして」

京太郎「マジっすか」

憧「…はい」

…どうしようか。
流石に俺でも素手でGと対峙するのは辛いぞ。
じょうじじょうじと鳴いたりしないだろうが、それでもカマキリやカブトムシのように素手で捕まえられるようなフォルムや動きをしていないし。
とは言え、タオルすら取れないで部屋に篭ってるって事は今の新子さんはほぼ裸の状態な訳で。
ガラス戸を開けてくれなんて言ったらセクハラになってしまう。

京太郎「(仕方がない、一旦、俺の部屋に戻って愛用のゴキジェ○トを…)」

憧「あ、あの…ちょっとだけ開くので…後ろ向いてもらって良いですか?」

京太郎「え?」

そんな事を考えた瞬間、新子さんの声が届いた。
それに思わず聞き返してしまうのはそれが信じられなかったからである。
例え、ちょっとだけとは言え、彼女が俺のすぐ側で肌を晒す事になるのだから。
もし、俺が彼女の言葉に従わず扉を見ていた場合、新子さんは裸を見られてしまう。


京太郎「…良いんですか?」

憧「須賀さんなら変な事しないと信じていますから…」

…どうやら俺は思った以上に新子さんに信用されているらしい。
マトモに会ったのは引っ越しの時だけなんだけれど、あの時、頑張った事が今に繋がっているんだろう。
…なら、ここで彼女の優しさを拒む訳にはいかないよな。
ここで新子さんの提案を拒んだら、彼女に対して下心があると言っているようなもんだし。
まぁ、実際、仲良くなりたいっていう下心はあるんだけれど、かと言って新子さんの裸を覗くつもりはないんだ。
部屋に戻るまでの手間なんて知れているものだが、ここは彼女の優しさに甘えさせてもらおう。

京太郎「じゃあ、お願いします」

憧「は、はい。それじゃあ、良いっていうまで後ろ向いてて下さい…」

京太郎「分かりました」クル

ガチャ

京太郎「…」ゴクリ

まぁ、それはそれとしても微かに聞こえるドアの音にやっぱりドキドキはしてしまう。
こうして俺が後ろを向いているとは言え、ほんの1mもない距離で裸の美少女がその肌を晒しているのだから。
男としての本能のような部分がどうしようもなく興奮し、胸の鼓動を激しくさせる。
鼓膜の裏側で鳴るようなドクンドクンと言うその音に俺は身体を硬くしながらその場に立ち尽くしていた。


憧「置きました…」

京太郎「じゃあ、振り返って大丈夫ですか?」

憧「大丈夫です」

…ふぅ、どうやら殺虫剤の受け渡しはうまくいったらしい。
おずおずと振り返った先には俺が使っているのと同じゴ○ジェットがあった。
これなら有効射程範囲や必要照射時間も分かっているし、Gを逃す事はまずない。
そう思いながら、俺はそのゴキジェッ○を手にとって。

京太郎「じゃあ、サクっとやってきますね」

憧「…はい。お願いします」

敢えて軽い言葉を選びながら、俺はバスルームへと向かった。
玄関すぐ側の入り口にあるその扉を潜れば、その先はバスルームである。
瞬間、視界の端にピンク色の小さい布が見えた気がするが、それは決して意識しない。
ここから先は俺とGとの神聖なバトルなのだ。
一瞬の油断が命取りともなる状況でパンツやブラの事など考えてはいられない。


―― それからの数分はまさしく死闘と言っても良い時間だった。

俺が新子さんから話を聞いた時、俺はヤツの事を一匹だと思っていた、
だが、ヤツは二匹居て…一匹目を仕留めた瞬間、俺に飛びかかってきたのである。
後、一瞬、俺の反応が遅れていたら、俺も新子さんのようにトラウマを植え付けられていた事だろう。
だが、俺は何とか二匹目の存在に気づき、空中でゴキジェッ○を散布した。
結果、有毒物質の中へと飛び込む事になった二匹目のGはそのままポトリと床へと落ち、その生命を散らしたのである。

京太郎「(…ま、そんな連中の後始末も終わったし)」

バスルームに転がった二匹の死骸もゴミ箱に捨てた。
それ以外にはGの気配もしないし、恐らくもう大丈夫だろう。
後はそれを新子さんに伝えれば、ミッションコンプリート。
彼女も安心して大学に行く事ができるし、俺も新子さんの好感度が稼げてハッピーエンドで終わる事が出来る。


京太郎「新子さん、終わりましたよ」

憧「ほ、本当ですか…?」

京太郎「えぇ。しっかり始末しておきました」

京太郎「まぁ、俺の手にかかればこんなもんですよ」

実際は結構危なかった訳だけれど…それを新子さんに伝える事は出来ない。
そんな事を口にすれば依頼人である新子さんも気に病むだろうし…何より、ギリギリの戦いだったと伝えても格好悪いだけなのだから。
俺も男である以上、やっぱり新子さんほどの美少女には格好良く思っていて欲しいのである。

憧「…ありがとうございます。なんとお礼をすれば良いか」

京太郎「気にしないでください。女の人がゴキブリを怖がるのは当然ですし」

京太郎「これからも見かけたら俺の事を是非頼って下さい」

憧「本当にありがとうございます…」

京太郎「いえいえ。こっちも役得がありましたし」

憧「…役得?」

あ゛。
し、し…しまったあああああああああ!!!
何でここでそんな風に口を滑らせてしまうんだ…!
ここでそんな事を言ってしまったら、新子さんの下着を見たって勘違いされるだろ!!
いや、まぁ、実際見ちゃったけど!!
思いの外、フリフリでエロ可愛いピンクの下着見ちゃったけどさああああああ!!



京太郎「い、いや、あの、実は俺、女の子の部屋とかあんまり入ったりした事がなくてですね!」

京太郎「入った時からいい匂いがして、凄い女の子らしいなぁって思っただけであって…!」

京太郎「け、決して、脱衣所のかごの中にあった新子さんの下着を見たりはしていませんし!!」

京太郎「そ、そう!全然!これっぽっちも!!まったく見てません!!!」

憧「…み、見たんですか?」

京太郎「ぅ」

ば、馬鹿な…!これだけ否定したのに…なんでバレたんだ…!?
もしや新子さんは人の心が読めるエスパーってヤツなのか…!!
だ、だとしたら、さっき俺が新子さんの裸を見たいと思ってた事も見ぬかれているかも…!
く、くそ…!こんなの…もう正直に言うしかないじゃないか…!!

京太郎「…すみません。ちょっとだけですが見ちゃいました…」

京太郎「さっき殺虫剤を受け渡して貰う時も、正直、新子さんの裸が見たかったです…」

憧「…………」

ち、沈黙が痛い…。
辛いじゃなくて…なんか肌がヒリヒリするように痛いんだよ…。
一応、正直に全部、口にしたけれど…新子さんの顔は見えないし…。
俺の告白に彼女が何を思っているかも全然、伝わって来ないんだ…。
お陰で男性恐怖症の新子さんが、俺の告白でまた男の事が苦手になったらどうしようってそんな事ばっかり思い浮かんで…。


憧「…須賀さんって正直な人なんですね」

憧「そこまで聞いてなかったんですけれど…ちょ、ちょっとびっくりしちゃいました」

京太郎「うぐ…」

……どうやら新子さんはエスパーでも何でもなかったらしい。
いや、まぁ、冷静に考えれば、エスパーなんてあり得ないよな。
さっきのも俺の心を見抜いたんじゃなくて必死過ぎて逆に怪しまれただけなんだろうし。
あまりにも痛い部分を探られて、狼狽しすぎたな…。
ちょっと冷静になればすぐに気付ける事だったのに…。

憧「…でも、その…こ、今回はお相子って事で…」

京太郎「…え?」

憧「そもそもそんな状況で須賀さんを招き入れたあたしが悪いんですし…」

憧「そ、それに…そんなに正直に言ってくれたって事は本当にちょっとだけしか見てないんでしょうし…」

…て、天使だ…天使がここにいる…。
まさか下着を見られて、あまつさえ、裸が見たかったとまで聞かされたのに…俺の事を許してくれるだなんて。
勿論、幾らか社交辞令も混じってるんだろうけれど…でも、今すぐ出て行けと言われてもおかしくはなかった状況だし。
それをこうしてフォローして許そうとしてくれているだけでもかなり嬉しい。



憧「そ、その代わり、次はないですよ?」

憧「あたしだって部屋に男の人をあげるのはかなり恥ずかしいですし…」

憧「次はちゃんと恥ずかしいもの片付けてから須賀さんの事呼びますから」

京太郎「…ありがとうございます」

しかも、彼女にはまた俺を部屋に呼ぶ意図があるらしい。
まぁ、それは色っぽいものじゃなくて、Gを退治する為のものなんだろうけれども。
しかし、それでも嬉しいと言う俺の気持ちは変わらない。
こうして俺を許してくれた彼女の為に、次もまたすぐに駆けつけよう。
そう心の中で決めながら俺はお礼の言葉を口にして。

京太郎「…じゃあ、俺はもう帰りますね」

憧「すみません。見送りも出来ずに…」

京太郎「いえいえ、それより風邪を引かないように気をつけてくださいね」

そう新子さんと言葉を交わしながら、俺は彼女の部屋を後にする。
本当はもっと色々と話もしていたいが、新子さんは裸のままだし。
何より、俺は彼女の友人ではなく、ただのお隣さんに過ぎないのだ。
男性恐怖症である彼女にあんな事を言ってしまった以上、和やかに談笑とはいかない。


京太郎「(…まぁ、これからだな)」

今日の事で彼女が俺の事を見直してくれたか、あるいは幻滅したかは判らない。
しかし、どちらにせよ、それは今日中に結果が出るようなものじゃないんだ。
このまま新子さんの隣で住んでいる間におのずとそれも伝わってくるだろう。
若干、それが不安ではあるけれど、しかし、気持ちを逸らせても意味はないし。
いずれ彼女と仲良くなる事を期待して…って!!

京太郎「(やば…!そろそろ時間じゃねぇか…!!)」

新子さんのところで色々あって講義の事完全に忘れてた…!!
そろそろ出ないと今日一発目の講義に間に合う電車に乗り遅れてしまう…!!
とりあえず準備は昨日の内にしておいたし、カバン持って!スマートフォン準備して…!!

京太郎「(よし、忘れ物はないな!!)」

…なーんか忘れてる気もするけれど、課題はカバンの中に入れたし、サイフもちゃんと持っている。
鍵だってポケットの中に入れたばっかりだから、忘れるはずがない。
…それでも何かを忘れているような感覚がどうしても付き纏っているけれど…でも、今はそれを気にする時間はないんだ。
とりあえずサイフはあるんだから、最悪、後で買えば良い。
どことなくうしろ髪惹かれる自分にそう言い聞かせながら、部屋を飛び出して… ――


―― 結局、大学についてから咲を起こす為のメールを送信していない事を思い出したのだった。

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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 78/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する



12/7 午後のヒロイン


下2で

どうしてか竜華と言うだけで事故しか見えない私がいる

面識アリかナシかを下2でー

大学生で面識アリ…(ゴクリ



ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2で

好感度6…これは同じ麻雀部員程度にしか思われてないですね(´・ω・`)

ってところで流石に二時なんて寝てきます(´・ω・`)明日はちょっと投下厳しいかもしれませぬ…ごめんなさい

ってあ、上昇値決めとかないとですね

↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

あ、恋愛抵抗値下げるの忘れてたんで備忘録ついでにステ貼り直します


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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 75/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する
竜華 特に関心ナシ 10/100


後、面識ナシは補正で好感度上昇補っていく感じなので今のままで良いかなーと
今回、憧を見て貰ったら分かるようにコンマ次第でボーナスがガンガン積み重なっていきますし
下手なヒロインよりも好感度100は近いはずです

ククク…まさかこの時間から投下を始めるとは思うまい…
それはさておき、以前の隣人さんは私のストーカーではありません
あんまり詳しい事は言えませんが隣人さんもある種、被害者みたいなもんなので(´・ω・`)つーか相手、同性ですしね


京太郎「(…やってしまった)」

まさか新子さんとのゴタゴタで咲への連絡を忘れてしまうだなんて。
まぁ、新子さんの下着見たり、裸の彼女がすぐ側まで来てたりと忘れる要素は盛りだくさんだった訳だけれども!!
しかし、そんな事、拗ねる幼馴染に説明したら、余計に機嫌を損ねる訳で。
俺は咲の奴に平謝りを続けるしかなかった。

京太郎「(まぁ、それも何とか許してくれた訳だし…)」

咲自身、俺がアイツを起こす義務なんてない事を良く理解しているのだろう。
最初は拗ねるような顔を見せていたものの、謝り続ける内に気まずそうな表情を見せるようになった。
そのまま数分もしない内に咲は俺に許しの言葉をくれ、俺は無罪放免となった訳なのだけれど。


京太郎「(つっても、俺のミスで、アイツが一回、講義を欠席したのは事実だし)」

何処かでその埋め合わせはした方が良いだろうな。
この大学じゃ代変とかは効かないから俺が代わりに授業を受けるって事は出来ないけれど。
でも、課題のレポートを手伝ってやったりする事は禁止されている訳じゃない。
どの道、アイツの出る講義と俺の出る講義は殆ど被ってるし、自分のレポートをやるついでと考えればそれほど手間って訳でもないし… ――

竜華「あ、須賀くん」

京太郎「お」

そんな事を考えながら、麻雀部へと向かう俺に話しかけてきたのは清水谷先輩だった。
ただ、こう言っちゃなんだけど…俺はあんまり清水谷先輩と仲が良い訳じゃないんだよな。
勿論、同じ麻雀部員として仲良くはしているが、あくまでもそれだけだ。
俺としてはボンキュバーンな見事なプロポーションを誇る彼女と仲良くしたいのだけれど…やっぱり下心が見えている所為だろうか。
心なしか距離を取られる事が多い気がするんだよな。


竜華「今、ちょっとええかな?」

京太郎「はい。構いませんよ」

俺がこうして清水谷先輩に話しかけられた事なんて本当に数えるほどしかない。
しかし、今までの俺はそのチャンスをモノにする事が出来ず、彼女とどうにも距離を詰める事が出来ていないのだ。
そんな俺の中で、コレを期に清水谷先輩と仲良くなりたいと言う下心は決して小さいものではない。
出来ればおっぱい好きの俺でさえ認めざるを得ないあのムチムチとした太ももに触れるくらい仲良く… ――

竜華「…須賀くん、また目つきがやらしくなっとるよ?」ジト

京太郎「…すみません」

ぐぬぬ…また下心を見抜かれてしまった。
俺ってそんなに分かりやすいタイプなのかなぁ…?
いや、今朝の新子さんとのゴタゴタは自分でもわかりやすすぎたと思うのだけれど。
でも、今の俺は別に太ももに目を向けてる訳じゃなく、ハッキリと清水谷先輩に視線を返しているのだ。
そんな状態で下心を見抜かれるだなんてよっぽど俺がスケベ顔をしていたとしか思えない。


竜華「まぁ、須賀君がスケベなのは今に始まった事じゃないし気にしとる訳ちゃうけどね」

竜華「でも、そういう目は出来れば塞の方に向けてあげて欲しいかなぁ」

…なんでそこで塞さんの名前が出てくるんだ?
まぁ、清水谷先輩と塞さんは別々の相手をお世話してたという縁から、同い年の中でも仲が良いけれども。
しかし、それなら塞さんに恋人がいる事くらい清水谷先輩も分かっているだろう。
そんな人に下心アリの視線なんぞ送ったら、それこそ本気で幻滅されるんじゃないだろうか。

京太郎「(…ハッ、まさかそれが目的なのか…!?)」

清水谷先輩にとって、俺は下心満々のスケベ顔を躊躇いなく晒すような男なのだ。
そんな奴が親友と言っても良いほど仲良くしている塞さんの側にいるのは我慢ならないのだろう。
もしかしたら、俺が塞さんを毒牙に掛けるかもしれない。
そう思う清水谷先輩にとって、とっとと俺が幻滅されて、距離が出来る方が有難いのかも…!?


京太郎「(まさかそこまで清水谷先輩に嫌われているだなんて…!)」

竜華「…な、なんでいきなり落ち込むん?」

京太郎「…いえ、何でもないです」

…まぁ、その真偽のほどはさておいておこう。
今はこうして清水谷先輩の方から話しかけてくれた訳だし。
まずはあっちの方を優先するべきだろう。
……べ、別にコレ以上考えても凹みそうだったからじゃない。

竜華「それならええんやけど…」

京太郎「それで話って何の事ですか?」

竜華「ん。実は塞の事なんや」

京太郎「…さ、塞さんのですか…?」

こ、これはやはり…アレなんだろうか?
遠回しに言っても俺が理解できないから、直接、塞さんから離れろ的な…!?
も、もしそう言われてしまったら…俺はどうすれば良いんだろう…!?
清水谷先輩にコレ以上嫌われるのはキツイが塞さんと疎遠になるのもやっぱり嫌だし…。


竜華「最近、塞は妙に元気が無いと思わん?」

京太郎「あぁ。そうですね」

竜華「だから、須賀くんと塞の間で何かあったんかなぁ?って」ジッ

く…中々、清水谷さんも焦らしてくれる…!
この言い方じゃ、一体、彼女が何を言いたいのかまったくわからないぞ…!
いや…まぁ、塞さんの事心配しているのは事実なんだろうけどさ。
ただ、俺に思い当たる節や後ろ暗いところが多くて、どう受け止めれば良いのか判らないんだよな…。

京太郎「い、いや、何もないですよ…?」メソラシ

竜華「ほーぉ…ほんまに何もなかったんか?」

京太郎「そ、そんな年がら年中、俺と塞さんの間に何かある訳ないじゃないですか…」

確かにここ最近の塞さんは妙に元気が無い。
俺達の前では一応、いつもどおりにしているつもりなんだろうけれど、それは常に空元気感漂うものだった。
そんな塞さんは俺も心配しているし、何があったのかは気になるけれど…でも、それは俺が原因じゃないし。
俺が彼女と会った時にはもっと酷い状態だったのだから、恐らく俺の知らない塞さんの恋人が原因なんだ。


京太郎「(だけど、塞さんから元気がなくなった原因を清水谷先輩も知らないって事は…)」

京太郎「「(恐らくその理由を意図的に伏せているんだろう)」

京太郎「(ならば、ここで俺がするべきはペラペラと憶測を口にする事じゃない)」

京太郎「(塞さんの気持ちに極力沿った答えを返すべきで…)」

竜華「…本当の事言うてくれたら、私の太ももにちょこっとだけ触らせてあげてもええんやけどなぁ?」

京太郎「多分、塞さんの恋人が原因だと思います!」キリッ

…ってハッ、しまった!?
清水谷先輩の太ももと言う魅力的過ぎる餌の所為で、つい本当の事を口走ってしまうなんて…!!
な、なんて巧妙な誘導尋問なんだ…!!!

竜華「…塞の恋人…?」

京太郎「お、俺、そんな事言いましたっけ…?」

竜華「…往生際の悪い子は太もも触らせてあげへんよ?」

京太郎「はい!言いました!!」

こ、こんな誘導尋問に引っかかるなんて…!
悔しい…でも、本当の事を言っちゃう…ビクンビクン


竜華「…と言うか、それ本気で言うとるん?」

京太郎「…まぁ、憶測ですけれど…」

竜華「…原因、須賀くんやなくて?」

京太郎「俺が会った時にはもっと落ち込んでましたよ」

竜華「……ふむ」

そこで清水谷先輩は考えこむような素振りを見せる。
ただ、それは何というか…色々と複雑そうなものだった。
清水谷先輩がそうやって思考に耽っていたのは数秒だけだったけれど、その間に俺への疑念や呆れが混ざり合った表情を見せる事もあって…。
俺が言っている事を疑っている訳じゃないのに、俺を疑っているような顔をしている。

竜華「…つまり須賀くんがなんかやらかしたって事やね」

京太郎「ま、まったく信用ないっすね」

竜華「正直、この件に関しては須賀くんに対する信用はゼロやからね」

ひでぇ。
まぁ、太ももにつられて、ホイホイ尻尾を振るような男はたしかに信用出来ないだろうけれども。
しかし、俺はちゃんとそのままを口にしているし…清水谷先輩もそれを信じているみたいなんだけれどな。
それでどうして俺が疑われるのか理解出来ない。



竜華「ま、何はともあれ原因は分かった訳やし…」

竜華「後は須賀くんにどうにかしてもらうしかないやろうね」

京太郎「…俺がっすか?」

竜華「君以外の誰がおるん?」ジトー

う…なんか清水谷先輩の目がかなり厳しくなっている…。
どうやら俺が塞さんがおかしくなった原因と言うのは、彼女の中で揺るがぬ真実であるらしい。
正直、それに色々と物申したいけれど…しかし、ここで何を言っても、清水谷先輩に呆れられるだけなのは目に見えているんだ。
ここは彼女の判決を大人しく受け入れるとしよう。

竜華「と言う訳で須賀くんは当分、塞のフォローよろしくね」

竜華「そうすれば塞も自ずと元に戻るやろうし」

うーん…それで本当に戻るのかなぁ…?
塞さんがおかしくなった原因は、どこぞのイケメンに袖にされた事だと思うんだけれど…。
それを俺がフォローしたところで、特に何の意味もないんじゃないか?
まぁ…清水谷先輩がしろって言うなら、俺も喜んでするけどさ。
俺も元々、塞さんの事気にしていたし、それが彼女の為になるんなら躊躇する理由はない。


京太郎「分かりました」

京太郎「ただ、俺は塞さんと被ってる講義とかは殆どないんで…」

竜華「あぁ。それ以外は私の方でフォローするから大丈夫」

竜華「まぁ、私のフォローなんて殆ど要らへんやろうけどね」ニヤリ

…なんか含みのある言い方をするなぁ。
まぁ、何にせよ、こうして清水谷先輩との共同戦線が決まったんだ。
塞さんを立ち直らせるという目的では完全に一致している訳だし、下手に疑っても仕方がない。
そんな事よりも今は… ――

京太郎「そ、それで約束の太ももタッチは…」

竜華「ん?私、そんな事言うたっけ?」ニッコリ

くっそおおおおおおおおおおお!!!
謀ったな!!謀ったな、清水谷先輩…!!
確かにここは大学の構内で…周りにも人がいるけどさ!!
清水谷先輩にさっき言っただろ!なんて問い詰めるなんて出来ないけど!!
でも、俺は本気で楽しみにしてたんだぞ!!
ほんの一瞬でもタッチさせて貰えるのを心待ちにしてたんだからな!!!


竜華「…もう。そんな悲しそうな顔しぃひんの」

竜華「そんな風に見られたら、まるで私の方が悪役みたいやん」

京太郎「…少なくとも男の純情を弄んだ悪女だと思います」

竜華「あんなんで弄ばれる方が悪いと思うんやけどなぁ…」

そんな事言われても、清水谷先輩の太ももにはそれだけの魅力があるんだ。
おっぱい派閥の俺が揺れるほどのその太ももはいっそ魅惑的だとそう言っても良い。
それを餌にぶら下げられて、食いつかない奴だなんて男じゃないだろう。

竜華「まぁ、アレやね」

竜華「今は好感度不足やし、アカンけど…」

竜華「塞の事解決してくれたら…好感度もあがるかもよ?」

京太郎「マジっすか!?」

つまり…全てのカギは塞さんの問題解決にあるって事か…!!
これは全力で…いや、全力以上で塞さんを元気づけないと…!!!
うぉおお!!て、テンション上がってきたああああああ!!!!


京太郎「では、不詳須賀京太郎、今より塞さんの援護任務に入ります!」ビシ

竜華「ん。頑張ってね」

清水谷先輩にも頑張ってって言われた!!
これはやっぱり清水谷先輩も太ももタッチに前向きだって事だよな!?
ならば、こんなところでマゴマゴとしている訳にはいかないよな!!
今すぐ塞さんの元に言って、彼女の事を元気づけなければ…!!

竜華「…まぁ、かもやから、上がらんかっても責任は取らへんけどね?」

―― そんな風に思い込みながら廊下を走る俺に、清水谷先輩が漏らした最後のつぶやきなど届くはずがなかった。

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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 73/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する
竜華 特に関心ナシ 10/100


12/8 午前のヒロイン

下2でー

姫子かーどっちに転んでも美味しそうですよね(ゲスカオ

ってところでまず面識アリかナシかをー下2でー

大惨事の予感…!!!



ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

下2でー

好感度36…可もなく不可もなくってかんじですね…(´・ω・`)私のポンコツっぷりがヤバイ
では好感度上昇量をー


↓2
01~32 +2
34~65 +3
67~98 +4
ゾロ目 +10

好感度38…まぁ、友人の中でも親しい的な…?
多分、ハオなんかの徹麻仲間なんでしょうねーきっと
と言いつつそろそろ出勤準備にいてきまする(´・ω・`)今日は恐らく夜にがっつり出来るはずです

>>919
その感は否めないが、たしかゾロ目でスキル獲得のチャンスがあったはず
ゾロ目を連発すれば一気に追い上げる可能性はあるで

>>763の時はネリーの好感度がワンランクアップの時だったから?
面識ナシはゾロ目が出れば、で
面識アリは好感度ランクアップの時にゾロ目なら、みたいな感じか?
とにかく面識アリなら有利って事はなさそうだな
結局コンマ次第か……

>>923->>926
一応、ランクアップの時にゾロ目出せばスキル習得が出来る…
予定だったのですが、たまーに忘れているので、もし書いてなかったら突っ込んで下さい(´・ω・`)


そして今日は早めに帰ってこれたのですがちょっと仮眠しようと思ったらこの時間でしたの(´・ω・`)おのれ…
とりあえず二時くらいまでやっていこうと思います


京太郎「(と、言われるまま、塞さんの側にいるようにしたけれども)」

でも、やっぱりそう簡単にどうにかなるほど単純な問題では無いらしい。
極力、側にいようとする俺に塞さんは嬉しそうな顔を見せてくれてはいたものの、やっぱり何処となく元気がなくて。
俺達と談笑している時にも俺や淡に、悲しそうな目を向ける事があった。
流石にその理由までは判らないが…何かしら金髪に思うところでもあるのだろうか?

姫子「…」

京太郎「(ってアレは…)」

姫子先輩か。
どうやら姫子先輩も今日は午前から講義があるらしい。
その手に荷物を持ってチョコチョコと歩く様は相変わらず可愛らしいものだった。
こ大学に通っている女の子は基本的にレベルが高いけれど、その中でも姫子さんは特に魅力溢れる人だと思う。


京太郎「姫子先輩」

姫子「あ、須賀君。どげんしたと?」ニコ

まずはこの方言だ。
分かりやすくする為か、ちょっぴり東京ナイズされているものの、やっぱりところどころに方言は残っている。
あくまでも分かりやすいレベルのそれは彼女の可愛らしさをワンランク上のものにしていた。
その上、小悪魔めいた顔に何処か幼さの残る笑顔まで浮かべる彼女に俺は強い魅力を感じる。
いや、より正確に言えば、それは俺だけじゃなくて、姫子先輩と付き合いのある殆どの男どもだと言うべきか。
実際、姫子先輩が告白されたって話を結構、頻繁に聞くし。

京太郎「(ただ、それが成就する事はないだろうけど)」

あんまり大きな声では言えないが、姫子先輩には想い人がいる。
その人にぞっこんだと言っても良い彼女が男になびく事はまずないだろう。
…まぁ、その相手が姫子先輩と同じ女性だと言う事は若干気になるけれども。
しかし、その辺は外野が口出しする事ではないし…何より ――


京太郎「ちょっと恋のエキスパートである姫子先輩に相談がありまして」

姫子「別に私は恋んエキスパートってつもりはなかやけん」

姫子「……ばってん、大事な後輩ん為なら幾らでも相談に乗るばい」ニコ

京太郎「さっすがー姫子先輩ってば話が分かるぅ」

俺が姫子先輩に聞きたいのは恋愛の事だからな。
正直、俺は恋愛に関しては素人同然だが…彼女の方はプロと言っても良いレベルな訳で。
同性相手という禁断の恋を中学生の頃から続けてきた姫子先輩のアドバイスは間違いなく参考になるはずだ。

京太郎「それで聞きたい事というのは…髪の事なんですけど」

姫子「髪?」

京太郎「えぇ。やっぱり想い人と同じ髪の色とかって気になったりします?」

姫子「んー…質問ん意図ば良く分からんばって、やっぱ気になると思うたい」

京太郎「やっぱそうですかー…」

…って事はやっぱり塞さんが気にしてるのは俺達の髪の色って事なのかな。
だったら、ここで俺がやるべきは…それをどうにかする事だろう。
まぁ、流石に髪の色を変える時間はないけれど…でも、俺は塞さんのフォロー役を清水谷先輩に任せてもらった訳で。
そんな俺の髪を見る度に心を痛めていれば、塞さんは何時まで経っても元気になれないだろう。


姫子「他には何かあっとー?」

京太郎「いえ、とりあえずそれだけで大丈夫です」

本当は俺に恋人が出来るように色々と聞きたい事はあるけどさ。
でも、こうして大学の構内を歩いているって事は、姫子先輩も講義を受けに来たんだろうし。
それを長い間、引き止めておく事は出来ない。
とりあえず聞きたい事は聞いたんだから、後の事はまた今度、相談しよう。

姫子「あ、そうだ」

京太郎「え?」

姫子「徹麻、今度は何時やっとー?」

姫子「そろそろ淡ん奴にリベンジしたくなってきたけん、目にもん見せてやらんとね」グッ

そこで姫子先輩が握り拳を作るのは淡との因縁が三年越しのものだからだろう。
三年前インターハイ準決勝で姫子先輩が所属していた新道寺の決勝進出を阻んだのは他ならぬ淡なのだから。
無論、大学に入ってからは仲良くしてはいるが、やはり姫子先輩の方は淡の事を強く意識しているらしい。
こうして彼女が俺達の徹麻に参加するようになったのも、部活での勝敗で淡に負け越しているから、と言うのも大きいのだろう。


京太郎「んー…まぁ、俺もそろそろやりたくはあるんですが…」

姫子「忙しかと?」

京太郎「そうですね、今は他に色々と気になる事があって」

勿論、俺だって徹麻は好きだ。
同格の相手と一晩中、鎬を削るような戦いを続けるそれは麻雀好きの俺には最高の時間だと言っても良い。
ただ、今は恋人探しや塞さんの事に時間を割かなければいけないのだ。
忘年会シーズンと言う事もあって他にも色々とやる事があるし…当分は徹麻も出来そうにない。

京太郎「また出来そうだったら連絡します」

姫子「ん。楽しみにしちょるばい」

京太郎「えぇ。では、俺はこれで」

…さて、そう言って姫子先輩と別れた訳だけれど…まずは髪の事をどうするかだよな。
出来れば部活までにこの髪の色をどうにかしたいんだけど…流石に今から髪を染めるのは厳しいそ。
…そういや、この辺りにドンキがあったっけか?
うん、ドンキならアレも置いてあるだろうし…講義のない時間にでもちょっと見に行ってみよう。

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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 72/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積6 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する
竜華 特に関心ナシ 10/100


12/8 午後のヒロイン

下3でー

巴さん強いなー

↓2
01~32 +2
34~65 +3 フラグ1
67~98 +4 フラグ2
ゾロ目 +10 解消

悪印象解消ならずですね

とりあえず書いていきます


京太郎「むぅ」

ドンキのジョークグッズコーナーでかつらを買って髪を色を隠せば塞さんに辛い思いをさせる事はなくなる!
そう思って黒髪のかつらを買ってつけたんだけど…淡には笑われるし、ネリーにはそんな金があるならくれとタカられるし散々だった
それでも、塞さんに効果があれば話はまた別だったんだけど…でも、あんまり効果があったとは言えなくて…完全に笑われ損集られ損だったな…。
まぁ、二人にはちゃんとデコピンで仕返しはしておいたが、そんなに黒髪になった俺ってダメなのかなぁ…?
店内に備え付けてあった鏡の前で被った感じ、あんまり悪くないと思ったんだけれど…。

京太郎「(…やっぱ女性用のカツラってのがダメなのかなぁ…)」

でも、男用のカツラなんてないんだよなぁ…。
あったとしてもツルッパゲに一本毛のNAMIHEIスタイルなジョークグッズしかなかったし。
流石にそんなカツラを被って、塞さんの側にいたら、彼女にも白い目が向けられかねない。
いっそどっかの専用サイトとかでちゃんとしたカツラを買った方が良いんだろうか…。


京太郎「(でも、こうして歩いている限り、別にちらほら見られてるって訳じゃないし…)」

やっぱりこのカツラを着用してる俺はそれほどおかしい訳じゃないらしい。
だとしたら、塞さんが俺達に微妙な目を向ける理由は髪の色が原因じゃないんだろうか?
でも、俺と淡の共通点と言えば、今年一回生って事くらいなんだけれど…。
ハッ…まさか塞さんの恋人って年下なのか…!?
何故か俺はイケメンで大人オーラ全開の社会人を想像してたけど…世話好きの塞さんの事だし…年下と言う可能性は大いに有り得る!!

京太郎「(…だとしたら、一体、どうすれば塞さんにあんな目をさせないで済むんだ?)」

髪はカツラでどうにかなっても、年齢まではどうしようもない。
現実には漫画のように急成長する魔法や、一日で一年が経過するような部屋なんてないのだから。
大学に入ってまだ一年目の俺はどう足掻いても一回生以上にはなれない。
いっそ留学でもすれば話は別なのかもしれないけど…それは何の解決にもならないし。


京太郎「ぬぐぐ…ってあれ?」

「……」スタスタ

…アレはこの前のうっかり巫女さんじゃないか。
あの事件からずっと会えていなかったけれど…どうやら彼女も無事らしい。
…ただ、こうしてスタスタと街中を歩くその姿は何時もと違って私服だけれど。
やっぱりああやって絡まれた上で巫女服とか怖くて着れないんだろうか。

京太郎「(…まぁ、本当は声も掛けたいけれど)」

でも、俺とうっかり巫女さん…いや、あのうっかりさんは親しい訳じゃないからなぁ。
むしろ、あんな事件があったとは言え、俺達の関係は敵対に近いものだし。
ここで近況を聞きたいと話しかけても警戒されるだけだ。
とりあえず彼女が無事なのは確認したんだから、ここは安心しておこう。


ドン

「きゃっ!?」

「ごめん!ちょっと急いでるんだ!!」

……って、何でそう思った途端に目の前で転ぶかなぁ。
いや、まぁ、今回はうっかりさんが悪いんじゃなくて、街中で全力疾走してた男の子が悪いんだろうけど。
しかし、見事に手に持った買い物袋が落ちて中身が散乱しちゃってるし…これは見てみぬフリは出来ないよなぁ…。

京太郎「…」ヒョイヒョイ

「あ…ありがとうございます」ペコリ

…ん?
あれ、何で俺、普通にお礼を言われてるんだろう。
てっきり俺を見た瞬間、うっかりさんに警戒されるもんだと思ってたんだけど…。
まるで今回が初対面のようにうっかりさんは申し訳無さそうにしていて…。


京太郎「(…あ、もしかしてカツラの所為か)」

他の人の反応もちょっと試してみようと思って被りっぱなしだったもんな。
その所為で大分、俺の印象も変わって、俺の正体に気づいていないのだろう。
…正直、カツラ一つで誤魔化されるそのうっかりっぷりに疑問は湧くが…でも、他に理由は考えられないし。
とりあえずそういう事にしておいて、思考を打ち切った方が良い。

京太郎「(それよりも今は中身の方が大事だからな)」

流石に散らばった中身を持っていくような奴はいないと思うが…それでもここは東京の街中だ。
人通りはそれなりにあるし、中身を拾おうとするだけでも結構、邪魔になる。
答えの出ないであろう疑問を考えるのは後でもできるし、今は彼女の手伝いに専念しよう。
まぁ、幸いにして散らばった中身がそれほど多かった訳じゃないし、すぐに終わるだろうけれど ――


「ありがとうございます。本当に助かりました」ペコリ

まぁ、そんな訳ですぐに終わったんだけど…これどうしようか。
流石のうっかりさんでも声を出せば俺だって気づくよなぁ…。
いや、別に気づかれても良いんだけど…折角、普通に接しているのに警戒されるのはやっぱり寂しいというか。
どうせならこのまま気付かれずに別れてしまいたい。

京太郎「い、いえ、気にしないでください」ウラゴエ

「あの、失礼ですが…何処かで会った事ありますか?」

京太郎「気のせいじゃないですかね?」ウラゴエ

「そう…ですか。いきなり変な事聞いてすみません」

京太郎「いえいえ」ウラゴエ

びびった!正直かなりびびった!!!
苦肉の策で微妙に裏声にした瞬間、失礼ですが…だもんな…!!
一瞬、バレたと思って背筋に冷や汗が浮かびそうになったぞ…。
まぁ、それもうっかりさんがうっかりだった所為で何とかなったみたいだし…。
コレ以上、怪しまれないように手早くこの場を離れよう。


京太郎「では、俺はこれで…」ウラゴエ

「あ、お礼がまだ…」

京太郎「い、いや、けっごほっ」ウラゴエ

「だ、大丈夫ですか?」

京太郎「だ、大丈夫っす」

「…あ」

京太郎「あ゛っ」

し、しまった…!
あまりにも喉を酷使して咳き込んだ拍子に裏声使うの忘れてた…!!
しかも、目の前でうっかりさんが何かに気づいた顔をしているし…!
これ多分…つーか、間違いなく俺の正体に気づいたからだよな…!!

「も、もしかして貴方…」

京太郎「じゃあ、俺はこれで!」シュバッ

「あっ」

勿論、俺が積極的に彼女の事を騙そうとした訳じゃない。
でも、結果的に俺がうっかりさんの事を騙して、しかも、誤魔化しつづけようとしたのは事実なんだ。
それを騙しただの何だの言われるのは割に合わないし…何より、このまま彼女と一緒にいるのは気まずい。
そう思った俺は一方的に言い捨てるようにしてうっかりさんの前から逃げ出したのだった。

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
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         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
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       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|

【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 72/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積8 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する
竜華 特に関心ナシ 10/100


12/9 午前のヒロイン

下3でー

アイドルの時間だああああああああああ!!!
京太郎スレでちゃちゃのん書くの始めてだからちょっとキャラブレるかもしれませぬが頑張ります

後、面識アリナシを下2で

ありゃ、そういや姫子も増えてませんね
とりあえずこっちで好感度コンマ取るとそのまま埋まりそうなんで先に次スレ立ててきます

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

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            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
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【名前】 須賀京太郎

【ステータス】
体力 ほぼ人並みと変わらないレベル
学力 成績優秀で教授から留学を薦められるレベル
魅力 どんな場所でも必ず中心人物になれるレベル
雀力 三年のインターハイで大活躍したレベル


恋愛抵抗値 72/100


【交友関係】
咲 幼馴染 ??/100
ハオ 親友 53/100
謎チャー 変な人… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
智葉 部員 27/100
ステルス○○ 痴漢 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積4 フラグ2)
ネリー 好き 66/100
漫 良い人 30/100 【好印象】:好感度の上昇値が+1される(類似効果と累積する)
謎のうっかりさん ムカムカする 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる(累積8 フラグ2)
透華 親友 45/100
謎の大天使 コワイヒト… 10/100 【悪印象】:好感度上昇が全て無効になる
白望 …思ったより悪い人じゃなさそう 20/100 
憧 正直な人 36/100 【好印象2】:好感度の上昇値が+2される(類似効果と累積する)
穏乃 憧のおとなりさん…だよね… ??/100 【??の絆】:???
マホ 親友 65/100
淡 好き 67/100
塞 もう貴方なしじゃいられない 100/100 【溢れる愛情】:コミュした時、恋愛抵抗値が通常の二倍低下する
竜華 特に関心ナシ 10/100
姫子 後輩 38/100

誤爆なんてなかった(白目)
と言う訳で次スレです
【咲-Saki】京太郎「クリスマスを貴方と」咲「その2」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440516723/)


んでちゃちゃのんの好感度コンマを下3でー


ヒロイン→京ちゃん
01~21 特に関心はない
23~43 大事な友人
45~65 他の人には譲れない親友
67~87 他の人とはちょっと違う好き…かも?
89~98 貴方なしじゃ生きていけないくらい大好き
ゾロ目 ???

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