八尺様「ぽぽぽ……」 (81)

ミ--ンミンミンミ---ン... ミィィ----ンミンミンミィ----ン...

八尺様「ぽぽ……。今日も暑いわ……」ポテポテ

八尺様「村をこうして歩き回ると、特に暑いわね……」

老夫「あっれ! おいおいオメエよ! 杖なんかついて、どした? 腰でもやったか!?」

老夫2「おぅ、まぁただよー。やっぱり、あれだな! 年食うとちいっと屈んだだけでも、どうもいけねぇや」

老夫「ちげえねぇや!ちょいとしたことで、すぐにぽっくり逝っちまいそうになるかんな!」

ワハハハハハ!!

八尺様「ぽぽぽ……。お年寄りはこんな話ばっかり。消えることが怖くないのかしら?」ポテポテ

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八尺様「それにしても……」

老夫3「はーー、どっこいしょ。そろそろ一休みすっぺぇよ」

老婦「んだや、したら茶ぁ淹れてくっけぇ、ちょいと待っといてー」ヨタヨタ

八尺様「ぽぽ……。この村も、もう老人ばかりで、人が少なくなったわね……」ポテポテ

八尺様「怪異は、伝承してくれる人が居なくなれば存続出来ない……。このまま、この村と一緒に、私も消えてしまうのかしら……」ポポポ……

ポテポテ

翁『ばーさんやーい! そろそろ昼飯にすっぺぇよー!』

婆『はいはい、分かりましたよ。それじゃあ、あの子を起こしてきてくださいねぇ』

八尺様「……やっぱり、ここもお年寄りばかr……ぽ? 〝あの子〟?」ヒョイッ

チリ-ン チリンチリ-ン

少年「zzZ……」ス-... ス-...

八尺様「……」

少年『ん……、くぅ……』ス-... ス-... ゴロン...

八尺様「くぁwせdrftgyふじこlp!!!?////」ズッキュゥゥゥン!!!

八尺様「ぽ、ぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽ………////」プシュゥゥゥッ!

スタスタ

翁『おぅい、少年、少くんや。昼飯だでよ。起きなー』ユサユサ

少年「……ん。……おじいちゃん?」モゾモゾ コシコシ...

翁『おうおう、目ぇ擦るな。痛めっぞ? ささ、ばーさんが昼飯作っとるけぇ、先に顔洗ってこ』ニカッ

少年『ん、分かった』 ボ-...

八尺様「(は、はわぽぽぽぽぽぽぽ………//// 少年くん……、少くん、だっけ? か、かかか可愛い過ぎるわ!!?///)」ハァハァ...!

翁『それじゃ、ワシぁ甲子園観てるから、顔洗ったら来いよ?』ポンポン スタスタ...

少年『ん...』コクリ... カクン

八尺様「(女の子座りで頷いた流れでそのまま二度寝に入る翔くん! 抱き締めてよしよしして膝枕でゆっくり寝かせてあげたい!////)」ハァハァハァ...!

少年『ス-……はっ。起きなきゃ……』コシコシ ヨタヨタ

八尺様「(あ、目を擦っちゃ駄目よ! 人間の目は繊細なんだから! 嗚呼、伝えたい! そして、膝に乗せて後ろからそっと目を押さえてあげたい!)」ハラハラハァハァ

八尺様「(……ん? 膝の上……)」

ホワワワワァ...ン

八尺様『ぽぽ、目を擦っては駄目よ? 私が押さえてあげるから』ヨシヨシ ソッ...

少年『えへへ、八尺お姉ちゃんの手、優しくて、柔らかくて、大好きー』

八尺様『ぽ、手だけかしら?』

少年『ううん! 八尺お姉ちゃんも大好きー!』ダキッ

八尺様『ぽぽぽ、少くんったら』

少年『えへへー』

ホワワワワァ...ン

八尺様「ぽ、ぽぽぽぉ……/// もぅ、少くんったらぁ///」クネクネクネクネ

八尺様「……ぽっ! い、いけないいけない。幸せ過ぎて危うく別の怪異に成るところだったわ……」フ-...

少年『……』ジ-...

八尺様「……ぽ?」

少年『……』ジ-...

八尺様「……」

少年『……』ジ-...

八尺様「……?」クルリ

ミ--ン ミンミンミ----ン...

クルリ

八尺様「……?」(自分指差し)

少年『……』コクリ

八尺様「(こ、この子、私のことが視えて……。ということは……)」ダラダラダラ...

現在の自分
→生垣の外からこちらを覗き込む謎の女(超高身長)

→単なる不審者

→怖がられる

→嫌われる

→\(^o^)/

少年『……だれ、ですか?』

八尺様「ぽ……」

少年『ぽ?』

八尺様「ご、ごごごごめんなさーーーい!」ドヒュンッ...!

少年『……』

少年『……はやっ』

婆『少くーーん! ご飯でぇきてるよー!』

少年『あっ、はーーい! ……あのお姉さん、誰だったんだろう』ショタショタ...

ども。レスありがとうございます。

不定期更新ですが、何卒よろしくお願いします。

多分、今日はここまで……かも。

<さあ、三回の裏、直江津高校の攻撃は……

カチャカチャ...

翁「ん〜〜……」モグモグ

婆「こらお父さん。食べるのかテレビ観るのかどっちかにしてくださいよ」

翁「おお、悪い悪い。つい、なぁ」

少年「……ごちそうさまでした」カチャ

婆「あら、もういいのかい? まだおかわりあるよ?」

少年「ううん、もうお腹いっぱい。おいしかったよ」ニコ

婆「そうかい? あんた、身体の事もあるんだから、もっと食べ……」

翁「んっんん! ばーさんや、お茶のお代わり淹れてくれや」

婆「え? あ、ええ、はいはい」

翁「少や、食器は流しに置いておけよ。それから、薬はちゃんと飲め」

少年「うん、わかってるよ。それじゃあ食器を片付けてくるね」ショタショタ...

翁「……ばあさんよ、あまり身体のことは言ってやんなや」

婆「でも、もっと食べて栄養を付けないと……」コボコポ...

翁「そうだけんどよ。無理に食わせて腹ぁ壊しちまっても仕方あんめえよ。ゆっくり治していけばいいべや」ズズ-...

ー台所ー
カチャカチャ ジャ-...

少年「……」キュッ

ガサガサ パクッ

少年「んっ……」コク… コク...

少年「ふぅ……」コト

少年「……少し、さんぽでもしてこようかな」ショタショタ

<打ったー! センター前のタイムリーヒット! 直江津高校、1点を返しました!

翁「おぉーーしおしおし。 いいぞぉーー」

婆「ほぉらもう。お父さん、お茶零しちゃいますよ?」

少年「おじいちゃん、おばあちゃん」

婆「はいはい。どうしたの?」

少年「薬、飲んだよ。ぼく、少し散歩してくるね」

婆「あれ! 暑いんだから部屋にいればいいのに!」

少年「ううん、少しは身体を動かさないと、余計に具合悪くなっちゃうよ」

翁「そうだな。少しは運動した方がいいわな」

婆「そうかい? それじゃあ、ほら。帽子と水筒と。あと、虫除けスプレーを持ってくるから」ヨッコイショ

少年「うん、ありがと」ニコ

ガラガラ

少年「行ってきまーす」

婆「はい、行ってらっしゃい。気を付けて行くんだよ!」

少年「大丈夫だよ、少し歩くだけだから」

婆「そうかい? 小まめにお茶、飲むんだよ?」

少年「はい。行ってきます」ショタショタ

ー村内・用水路脇の畦道ー
ジ--ワ ジ--ワ ミィィィ--ン ミンミン ミィィィ---ン

少年「ふぅ、あついなぁ」ショタショタ

少年「ん。用水路にゲンゴロウがいる……。やっぱり東京とは違って、こっちは自然がゆたかなんだ」ショタショタ

少年「……? あの人……」

八尺様「ぽぽぽぽぽ……」シクシク...

八尺様「ぽぽ……。どうしてあの子には私が視えたのかしら……」グスグス ...

八尺様「ぽ……。絶対変な人(?)だと思われたわよね……」メソメソ...

少年「……」ショタショタ

少年「……」チョコン

八尺様「ぽぉ……。不幸だわ……。空はあんなに青い、の……に?」

少年「……。こんにちは」ニコ

八尺様「……ぽぽぽっ!? こ、ここここんにちは!?(超裏声)」

少年「……」

八尺様「……」ポポポポポポポ...

少年「……ぷっ。あはは、へんな声」クスクス

八尺様「っっ〜〜〜〜〜!!!///(ぽぽぽーーー! は、恥ずかし過ぎるわ! 裏返っちゃったーーー! って、何で少くんがここに!?)」

少年「あはは。お姉さん、さっきうちの前にいた人だよね?」

八尺様「ぽぇっ!? え、えと、その、たまたまね!? たまたま、フラッと通り掛かっただけでその、別に覗いてたわけじゃ……!」アタフタ

少年「わ、分かった、分かったよ!」

八尺様「ぽっ……。……うぅ、更に恥ずかしい……///」

少年「お姉さん、ここで何してたの?」

八尺様「ぽぽ? 私は、その……。(し、少くんに恥ずかしいところ見られて落ち込んでたなんて言えない……!)」

少年「? お姉さん?」

八尺様「ぽっ。え、えーとね、私は……そ、そう! タガメを捕まえに来たのよ」

少年「えっ、タガメ!?」

八尺様「(ぽぽぽぽいバカァ! 私のバカァ! 何で見た目いい歳した女がタガメなんて獲りに来るのよ! こんなんじゃ、少くんにまた変な人だと思わr……)」

少年「すごい! ここ、ゲンゴロウだけじゃなくてタガメもいるんだ!」キラキラ

八尺様「(よくやったわ私! 好感触よ!)」グッ!

八尺様「ぽ、ぽぽぽ。えぇ、この村は水が豊かだからね。山の麓近くを流れている川なら、小魚がいるし、夜になれば蛍も沢山いるわよ」

少年「ほんとう!? ぼく、蛍を見てみたい!」ズイッ!

八尺様「ぽぽぽ。少くん、少し落ち着いて」ポンポン

少年「あっ……。ご、ごめんなさい///」ポスン

八尺様「ぽぽぽ、いいのよ。(あぁもう! 照れて俯く少くん! なんて可愛いの!)」

少年「あ、そういえばお姉さ……けほっ!」

八尺様「ぽっ?」

少年「けほっ……!」ケホッ ゴホッ!

八尺様「ぽぽ!? し、少くん!? どうしたの!?」アタフタ

少年「だ、だいじょう、ぶ……けほっ!」ゴホッ ゴホッ!

八尺様「だ、大丈夫そうに見えないわ!」サスリサスリ

少年「……っっ!」ゲホッ! ゲホゲホ......!!

八尺様「少くん……!」トントン

少年「……っ! ……けほっ。ぅーー……」

八尺様「ぽぽぽ……。止まったの?」サスリサスリ

少年「……うん、止まったよ。ありがとう、お姉さん」ニコ

八尺様「ぽぽ、いいのよ。少くんは、身体が……?」

少年「うん。ぼく、生まれた時から身体が弱くて。今のはぜん息の発作なんだ」

八尺様「ぜん、そく?」

少年「うん。こうやって身体が弱いから、夏休みの今はおじいちゃんたちがいるこの村に来てるんだ」

八尺様「ぽぽ、そうなのね」

少年「うん。また来月から検査入院しなくちゃいけないから、東京に帰るまでは、空気がきれいなここで暮らすんだ」

八尺様「ぽぽ、来月に東京に……ぽっ!? し、少くん、東京に帰ってしまうの!?」

少年「うん、そうだよ」

八尺様「ぽぽぽぽ……。なんてこと……」シクシクシクシク...

少年「? ……あ、そだ、そうだよ」

八尺様「ぽぽ……?」グスン

少年「お姉さんの名前、教えてください」

八尺様「ぽっ。私の名前?」

少年「うん。お姉さんはぼくの名前を知ってるけど、ぼくはお姉さんの名前を知らないから。だから、教えてください」

八尺様「ぽぽ、いいわよ。教えてあげるわ。私の名前は……」

プップ-!

少年「?」クルリ

ブロロロロ... キ--ッ

ウィィ--ン

おっさん「あっれ! オメェ、翁さんっとこのお孫さんだっぺ? こんな所で何してっだ?」

少年「こんにちは。ぼく、散歩してるんです」

おっさん「こんな暑いのに大丈夫か?」

少年「はい。お茶も帽子もあるので」

おっさん「そうかい? だけんど、1人で用水路さいっと、落っこっちめぇよ?」

少年「1人?」

おっさん「? 誰かと一緒か?」

少年「ここに女の人が……あれ?」

キョロキョロ

おっさん「女の人? ……! まさか……!」ガタガタ...

少年「? おじさn……「坊主!」

少年「は、はい!」

おっさん「オメェ、もしかして白い服着た、背の高い女を見たか!?」

少年「は、はい」

おっさん「!!」

少年「あ、あの……?」

おっさん「車さ乗れ! 早く!」

少年「えっ! で、でも……!」

おっさん「いいから早く乗ってくれ!」

少年「は、はい」ガチャッ バタン!

ブゥゥゥ---...ン!

少年「あの、いきなりどうして……」

おっさん「えれぇ事になった……! えれぇ事に……!」ガタガタ ブルブル

少年「?」ゾクッ




























八尺様「……」

八尺様「………」

八尺様「…………ぽ」

























































八尺様「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

















本日はこれにて。レス、コメント等ありがとうございます……。

また、暫くの後にお会い致しましょう……。

ー翁の家ー
ブゥゥ--ン! キ-ッ!

バタン!

おっさん「はぁっ、はぁっ……! お、翁さんっ……!」ドンドン!

ガチャッ パタン

少年「……」ショタショタ

婆『はいはい、どちら様ですかー?』パタパタ

ガラガラ

おっさん「た、大変だ婆さん。しょ、少年くんが……ッッ!」ゼ-ゼ-...

婆「え?」

少年「た、ただいま」

婆「まぁ、お帰りなさい。一体どうしたんだい? ……まさか、具合でも悪くなったのかい!?」ガシッ

少年「う、ううん。大丈夫だよ」

おっさん「ち、ちげぇんだ! 婆さん、あ、アレが……!!」

婆「?」

翁「おーい。さっきから何を騒いで……」スタスタ

おっさん「は、八尺様が出たんだッッッ!!」

翁・婆「「!!!?」」

少年「八尺……さま?」

ー少年の部屋ー
翁「むぅ……」

婆「なんて事に……」

少年「あ、の……」

翁「いいか、少」

少年「う、うん」

翁「オメェが遭ったデカイ女は、八尺様っつってな」

婆「……っ」ビクッ

翁「この村に昔っから伝わる、妖怪みてぇなもんだ」

少年「妖怪……」

翁「あぁそうだ。恐ろしい妖怪だ。奴は、獲物と定めた人間に近付き、攫っていく。この村では、昔から度々人間が攫われてんだ。ワシの古い友達もやられた……。攫われた人間がどうなるかは分からんが、今まで帰って来た奴はいねぇ……!」

少年「……!」ゾクッ

翁「少、オメエはその八尺様に目ぇ付けられたんだ。いいか、これからは一歩たりともこの部屋を出るな!」ガシッ!

少年「う、ん……。わかった」コクコク

婆「少くん、いいかい? ここに暫く分のご飯や、お丸を持ってくるから。トイレも、我慢してこの部屋でするんだよ?」

翁「今、おっさんが寺さ行って札を持って来てくれてっから、そしたらその札も貼るからな」

少年「……」

おっさん「何でまた今になって……」

翁「さぁ、分からん。分からんが、確かに八尺様は〝いる〟。ワシの孫を、攫われてたまるか……!」

おっさん「翁さん……。よし、また何かあったら呼んでくれ。俺も、仲間さ引き連れて応援に来っからよ!」

翁「おぉ。何から何まですまねぇな。恩にきる」

おっさん「とんでもねぇ。それじゃあ、また」

ガチャ バタン!

ブ----ン...

翁「……さて、と」

婆「お父さん、お父さん! ほら、早くお札をくださいな!」

翁「あぁ、今行く! 盛り塩は?」

訂正 >>65>>66の間にお願いいたします。

ー数十分後ー
おっさん「お、翁さん! 貰ってきたぞ!」バタバタ!

翁「おお、すまねぇな。助かった」

おっさん「とんでもねぇ。こんな事くらいしか力になれねぇで、寧ろすまねぇ」

翁「充分だ。さ、オメエも家さ帰れ。あと、近所の人らに今回の事を……」

おっさん「大丈夫だ、もう伝えてある。もう皆家さ篭ってる」

翁「そうか。まぁ、皆八尺様の恐ろしさは知ってるからな……」

おっさん「何年ぶりだい、八尺様が出たんは」

翁「70年振りだ」

婆「もう部屋に置いておきましたよ! ほら、後はお札と、窓に板を打たないと!」

翁「よし、板はワシがやる。母さんは札を貼ってくれや」

婆「はい!」パタパタ

翁「……」

翁「ワシらの家族を、攫われてたまるか……!」

ー少年の部屋ー
少年「……」

ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
翁『えぇか、少。これから、ワシらは絶対にお前に声を掛けんし、部屋にも来ない。つまり、これから誰かが来るとすれば、それは全部八尺様だ。夜中に、ワシらの声で誰かが話しかけてくるやもしれん。だけんど、それは全部八尺様だ』

少年『う、うん』

翁『時計はもう読めるな? いいか、6時だ。朝の6時を過ぎたら、部屋から出ても構わん。だが、それまでは決して、何があっても、誰が声を掛けてきても部屋を出るな』

少年『分かっ、た……』

婆『ほら、少くん、ここにご飯置いておくからね。お腹が空いたら食べるんだよ?』

少年『うん、ありがとうおばあちゃん』

婆『ああ……。どうして少くんがこんな事に……』

翁『泣くなばあさん。……よし、少。ワシらはもう出る。いいな、決して6時まで出るなよ!』

少年『は、はい』

スタスタ キィ...

バタン!


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

少年「……」チラッ

P.M. 8:00

少年「……お腹、空いたな」グゥ-...

少年「ご飯食べよう」モキュモキュ

少年「……八尺、様」

少年「……悪い人には見えなかったけどなぁ」モキュモキュ

ー村内・ひまわり畑ー
八尺様「ぽぽ、ぽぽぽぽ……」

八尺様「あの男、折角の私と少くんの時間を邪魔して……」ギリィ...!

八尺様「……ぽぽぽ。あの男、殺してやろうかしら……?」

八尺様「……ぽぽ。いや、あんな男に構う時間があるなら、その分少くんに費やしたいわ」

八尺様「……ふふ。絶対に逃がさないわぁ、少くん」

取り敢えず今日はここまで……。シリアスは苦手だと気付きました。このままシリアス入るか、結局コメディ入るかは今後の気分次第です……。

それでは、また後日……。

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