結城晴「暑い……」 南条光「燃えてきた!」 (22)


光「心頭滅却すれば火もまた涼し、だよ。心地いいくらいだっ!」

晴「物事には限度ってのがあるだろ……あー死ぬー……」

光「水分は取らないと、だな。飲み差しで悪いけどポカリいる?」

晴「お、サンキュ」ジュー


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晴「ってか、なんでエアコンの温度が下げられないんだ?」

光「節電週間……だから?」

晴「何でそんなのしてんだって話だろ。でっけー会社なのにさ、ケチ」

光「会社が大きいから部屋も多いし、エアコン代が馬鹿にならないんだろうなぁ、きっと」

晴「それでオレらが潰れたら……うー、出るとこでてやる……」


光「ソファに座らず、立って動くと少しは涼しいよ?」

晴「オレ今疲れてんの。出来たら動きたくない……」

光「炎天下であれだけサッカーしてればなぁ」

晴「そういうことだから、アイスくれー」


光「さっき食べただろ。暑い時は冷たい物や甘い物が美味しいけれど、そればっかりじゃダメだぞ!」

晴「ほーしーいー、ほーしーいー」パタパタ

光「……あとでカフェ行きたいんだけど、付き合うか? パフェとか量多いし、丁度良さそうなんだ」

晴「いいのか!?」

光「いいんだ!」b

晴「やったっ♪」



光「あ、でも、今は混んでるかも」

晴「同じこと考えてる奴って多いもんな」


晴「……そうだ!」ピコーン!

光「なんか思いついた?」

晴「良い物を思い出した。これで暑さともさよなら出来る!」タッタッタッ

光「よくわからないけど信じるぞ。気をつけてねっ!」


………………
…………
……

光「おかえりなさい!」

晴「ただいまー」

光「良い物って見つかった?」

晴「……ブイッ!」

光「やったぁっ♪ で、良い物って?」

晴「じゃーん」ドサッ

小型扇風機「私だ」

光「おおー! ところでこれ、どこから持ってきたんだ?」


晴「アイツの部屋!」

光「アイツ? P?」

晴「おう。コンセント何処かわかるか?」

光「貸してっ!」ブスッ

晴「ツマミはもちろん強、だな!」パチッ

扇風機「ぶおおおー、ぶおおー」

光 晴「「いえいっ!」」パチン♪


晴「あぁぁぁぁぁ、生き返るぅぅ……」

光「うん、ゾクゾクするね……とっても気持ちいい……」

晴「ちょっとだけぬるいのが厳しいけどなー」

光「まぁ仕方ないって……晴ちゃん?」

晴「ン?」ペラッ


光「シャツめくってお腹出すの、はしたないよ?」

晴「暑いんだからいいだろ。それに、服の下を風が通って気持ちいいぜ?」

光「それはそうだろうけどさ、誰が見てるかわかんないし」

晴「今ここオレらしかいねーだろ」


光「あ、そっか」

晴「光はやんねーの?」

光「うん、いいや!」

晴「……えいっ」

ペラッ

光「わっ!? な、何をするんだ!」

晴「いいから試してみろって」

光「む、む、じゃあ……あっ♪」

晴「涼しいだろ?」

光「あぁぁぁぁぁ……♪」


光「でも、お腹冷やすといけないから、ここまでだな」パサッ

晴「ん、そうか」

光「ところでさ」

晴「何だ?」

光「えい」コショッ

晴「ひゃあっ!? 何すんだよ!」

光「不意打ちで服を捲り上げるのって、こういうことなんだからね?」

晴「違うだろ! オレ、そこまでしてねーし!」

光「したよ?」


晴「なんだよ、怒ってんのか?」

光「怒ってはいないかなぁ。びっくりはしたけど」

晴「……仕返しっ」コショコショコショコショッ

光「あぁぁぁぁっ!? 何を!」


晴「納得いかねーからな。おあいこおあいこ!」

光「むー……アタシも!」コチョコチョコチョコチョ

晴「っはぁっ!? ふ、ふざけ、ひか、やめ、あひゃははあははっは!?」コショコショコショコショッ

光「んっ!、晴ちゃ、こそ、ギブアップせいっ、んぅっ、わき、ははははははっ!」

晴「光がやめろっ、次は腹に、んふっ! くらえっ!」コチョコチョコチョコチョ

光「お、お腹! だ、だめっ、そこ、くすぐっ、ああっ、うひぃ!」コショコショコショコショッ


晴「とーどーめーだーっ、はうんっ! でやーっ!」スリコチョコショニョワ

光「あ、ちょ、はるちゃ、押したらあぶなっ」グラッ

晴「えっ? ━━━ああっ!」

ドサッ



光「…………」

晴「…………」


ミィィンミンミンミンミィィィン……ミィンミンミンミンミンミンミィィィィ……



光「……暑いね」


晴「……そりゃそうだろ」


光「何かごめんね。アタシがもっとしっかり立ってれば」


晴「いや、ふざけたのはオレも一緒だし」


光「…………」

晴「…………」




ミィィンミンミンミンミィィィン……ミィンミンミンミンミンミンミィィィィ……


光「……そろそろどいてくれないか。起きられないんだ」

晴「あ、ああ、悪ぃ。怪我とか、してねーよな?」

光「全然だ。そっちは?」

晴「いや、オレもない」

光「……これ、擦り傷じゃ?」ツン

晴「っ! 光がつけたやつじゃねーし!」

光「そ、そう。……喉乾かない?」


晴「……あー、確かに乾いた、かもな」

光「そろそろカフェ、行く?」

晴「……用事思い出した。パスしていいか?」

光「……うん、わかった」

光 晴(……気まずい……)


光「じゃあ、行ってくるね、ばいばいっ!」

晴「あ、待った!」

光「どうかした?」

晴「ああえっと、そのだな」

光「…………」

晴「……今度、埋め合わせするから! 覚えといてくれ!」

光「……うん! 楽しみにしてるから! それじゃっ!」

バタン! タッタッタッタッ……

晴「…………」

晴「……暑い……」

おわり

ss書くののリハビリでした。や・お・い三拍子ですみません。依頼出してきます。

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