結城晴(12)「あ、あの……女の子っぽい仕事をもっと入れてください……」 (19)

梨沙「」

桃華「」

ありす「」



モバP(以下P)「お、おう……ちょうど、アイスのCMの仕事があるがどうだ?」

晴「それって……可愛い衣装を着れますか?」キラキラ

P「あ、あぁ……とりあえず企画書と衣装原案だ」

晴「あ、はい……わぁぁぁ。これなんかすごく可愛いですね」

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晴「……うん。じゃあ、お願いします」

P「あぁ……とりあえず進めておくよ」

晴「Pさん」

P「な、なんだ?」

梨沙(Pさん……?)

晴「私、なって見せますから。あなたの隣に相応しい女の子に……」

晴「それまで……」

チュッ

晴「待ってて下さいね……えへへ」



キャーハズカシイ!

P「さて、俺も営業に行かないと」ガタッ



ガシッ

梨沙「今のを」

桃華「説明」

ありす「していただけますか?」

P「ア、ハイ」

P「あれは……三日前のことだった」



………………
…………
……

―お城のような建物内

晴「P……」グスッグスッ

P「……」

P(……やってしまった)

梨沙「ねぇ……」

P「はい……」

桃華「13歳未満の少女に性行為をする意味は御存知で?」

P「はい」

ありす「でしたら……」

P「いやぁ、急に雨が振り出して……で、雨宿りにホテルに行って、晴の濡れた服の臭いをかいでいたら見つかって」

P「それで押し倒したら……可愛くて……その……」

P「食べちゃった」

梨沙桃華ありす「……」ピポパピポ

梨沙「あー、ちひろ?ついにやりやがったわ」

桃華「早苗さんですか?急いで犯罪者を捕まえてくださいませんか?」

ありす「専務ですか?本日をもってプロデューサーが一人解雇処分になります」

P「やめてー!!」

ちひろ「……で、どうする気ですか?」

梨沙「ここまで変わってしまうと、アイツの仕事も今まで通りには来ないだろうし……」

桃華「かといって、あのような可愛い系の仕事となると……」

ありす「既に、キュート属性の誰かやL.M.B.Gのメンバーで埋まってますから……」



晴「あ、あの……Pは?」

ちひろ「大丈夫ですよ。命までは奪ってませんから」

晴「よかった……命さえ無事なら」ホッ

梨沙(今ので安堵する辺り、芯の中までは変わってないみたいね……)

ちひろ「というわけで、晴ちゃんを元に戻すにはどうしたらいいか会議を始めます」

ちひろ「いい意見がありましたらドンドン出してください」

桃華「はい、議長!」ビシッ

ちひろ「では桃華ちゃんから」

桃華「志希さんの薬には頼れないでしょうか?」

ちひろ「それなんですが、本人に依頼した所」



志希『そんなのがあったら、とっくの昔にみんなに使ってるよーん』



ちひろ「……と。ただいま、プロデューサーのシャツを餌に作成させてはいますが……」

桃華「今日のすぐは難しいみたいですわね」

ありす「はい。でしたら、茄子さんや芳乃さんに頼るのは?」

ちひろ「残念ながら、明後日までロケに行ってますので……」

ちひろ「一応、戻って来たら事務所に寄るようには伝えてあります」

ちひろ「伝書鳩で」

ありす「そうです…か……伝書鳩?!」

ちひろ「はい。何分、修行のスタイルを取ったロケですので、電波が届かず……」

ありす「一体、何をやらせているんでしょうか……」

梨沙「逆に、アイツをキュートにするのはどう?」

ちひろ「短期的ならイメージチェンジなりの打開策はあります」

ちひろ「ですが、二年三年後となるとある程度の成長を見込まないといけませんので、他のメンバーと被るスタイルになります。その点、本人としても不本意かと」

梨沙「そっか……って、こんな短時間でよく思いついたわね」

ちひろ「本来の晴ちゃん的に、あいさんや真奈美さんの後を追う選択肢が一番単純明快でしたから」

ちひろ「その逆は……で出しただけですよ」

梨沙「ふーん」

梨沙「ねぇ、アンタとしてはどうしたいの?」

晴「え……わ、私ですか?」

晴「えっと……Pさんと一緒にできるなら何でも……」エヘヘ

ありす「あんな犯罪者とですか?」

晴「ありす…ちゃんにとっては犯罪者かもしれないけど、私にとっては初めての人だから……」///

梨沙(?……今の)

桃華「でも……おそらく今のままでしたら、あのプロデューサーちゃまはもう戻ってきませんわ」

晴「なら待ちます……アイドルを辞めて、普通の女の子として待ってます」

晴「あの人がいないアイドルのお仕事なんて、小さな夢しか叶えられないおとぎ話の魔法使いでしかありません!」

晴「それじゃあ、シンデレラは舞踏会にすら行けないから……」

梨沙「晴……」

梨沙「本気なのね」

晴「あ……はい。もし梨沙ちゃんがPさんを許さないというなら、私にその怒りや絶望や……愛をぶつけて」

晴「今なら、受け止める自信があるから」

梨沙「勘違いしないで。別にアイツのことなんて「嘘」



晴「梨沙……嘘をつくならもう少し、演技ってのを覚えないと」

梨沙「う、嘘……また、何か言っちゃった?!」

梨沙「うぅ……あの時みたいに、好きって言っちゃったの?それとも私の子のパパになってって言ったの?じゃなければ……」

ありす「あの……梨沙さん」

梨沙「何よ……あぁ、まさか夜な夜なアイツのことを考えて一人で「ストーップ!!」

ありす「な、何をしているかは聞きませんが、現在進行系でプロデューサーへの……その気持ちが駄々漏れです」

梨沙「え……嘘」

晴「ニヤニヤ」

梨沙「騙したのね!!」

晴「騙したなんて人聞きが悪いな。引っ掛かっただけだろ」

梨沙「なぁんですってぇ!」

晴「やーいやーい!」





桃華「というより」

ありす「晴さんが……」

ちひろ「戻ってますね」



晴「……うわ、やべ!」

梨沙「晴~##」ピキピキ

晴「ま、待て!これには深いわけが」

バタン

P「なぁんだ。もうバレたのか」

みんな『プロデューサーさん(ちゃま)!?』

晴「悪ぃ……」

梨沙「どういうことよ……」

P「まぁ、元はといえば、ドッキリ企画で『もし○○が▽◆な性格だったら』というのがあって」

P「本来、765プロさんが請け負っていたが、あそこは意外に素の演技までできない子が多くてな……ウチにお鉢が回ってきたわけだ」

P「で、晴に怪しい楽曲と五円玉でちょちょいと仕込んだわけさ」

梨沙「だからたまーに、素のアイツが出ていたわけね」

晴「まぁ、そういうことだ」

P「もちろん専務や部長等偉い人には知らせてあるからな」

ちひろ「なら私にも教えてくださいよ!!」

晴「いやぁ、ちひろさんって、笑いのツボにはまると止まらないからなぁ」

ちひろ「失礼な!」

ありす「ということは梨沙さんもお仲間ですか?」

梨沙「違うわよ!」

桃華「でしたら……さっきのプロデューサーちゃまへの想いは……」

梨沙「」

梨沙「……」プルプル

梨沙「わ、忘れなさいっ!!」

晴「ふーん……」

梨沙「//////」カオマッカ

ちひろ「……で、実際にドッキリを撮りますか?」

P「どうですかね……もう少し重くない子にしてみます」

ちひろ(そんな子いるかしら?)

P「まぁ、とにかく晴はありがとう。約束通り、今晩でも肉を喰いに行くぞ」

晴「へへっ、やりぃ!」

梨沙「あ、ちょ……ずるいわよ!」

桃華「そうでしわ。お肉でなくとも私の精神を弄んだ罪は償って欲しいですわ」

P「わかったわかった。日曜日にみんなで千葉の桃京遊園地にでも行くか?」

ありす「子どもじゃないんですから……」

梨沙「じゃあ、ありすは置いていくわね」

桃華「ありすさんはお一人で過ごしてくださいませ」

ありす「ちょっと!!」

晴「あははは」

梨沙(……?)

梨沙(晴の首筋にバンソウコウ?)

梨沙(怪我でもしたのかしら?)

梨沙(まぁ、アイツならいつものことね)



P「よーし、肉喰いに行くぞー!」

晴「おー!」

P(その後も楽しみにしておけよ)ボソッ

晴(お、おぅ……///)



おしまい?

おまけ

P「でも、なんでラブホテル云々の話がお前から出たのか?」

晴「それは///……千枝とみりあの奴らが」



みりあ『ラブホテルって結構せまいんだよね』

千枝『お風呂なんて硝子が透明で透けちゃいましたから』

みりあ『あと、おもちゃがいっぱい売っているんだよ』

千枝『お、大人のおもちゃです……えへへ』

晴『ぶっ!』



晴「……って言ってて、つい」

P「……ちょっと、ちひろさんに相談しないと」



―なお二人が詳しいのは、荒木さんの薄い本をこっそり読んで知識として知っていたのが真相だとわかったのはまた別のお話です

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