ダバ子「……こちらウイングダイバー1、戦闘を開始する」 (9)



< 【此方本部です、市街地に再び現れた巨大生物とレンジャー部隊が交戦中】

< 【ウイングダイバー1は西区のレンジャー部隊に加勢して下さい】


ダバ子「各区域の戦況はどうなってるの」ピィィンッ…ボシュゥッ


< 【レンジャー8が戦死、他のレンジャー隊員が約5名重傷です】

< 【作戦開始からあと二分で一時間経過、北区から援軍要請が来ています】


ダバ子「私の隊から三名向かわせて、私はこのまま……」

ダバ子「……交戦開始」


< 【ダイバー1、どうしました?】


ダバ子「巨大生物を発見、数は七」

ダバ子「西区の隊員に安否確認を、巨大生物を抑え切れていないかもしれない」


< 【了解しました】


ダバ子(恐らく西区のレンジャー部隊は……)




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市民「きゃぁあああああ!! 誰かぁぁあ!!」

市民2「う、ぎひぃぃいっ!!?」グシャァッ

<  ギチギチギチ……!



ダバ子(酸を使わず、噛み千切ろうとしている)キィィンッ…!

ダバ子(恐らくはまだ成体になったばかりの個体……七年も地下で潜んでいたのに?)シュタッ



市民3「ウイングダイバーだ!」

市民4「やった、助かったぞー!」


ダバ子「まだこの辺りはそれほど巨大生物は来てない、けどこうして流れてきている」

ダバ子「EDFの避難誘導車がこの先で展開しています、急いで!」


市民4「ありがとう、ありがとう……!」


ダバ子(精鋭兵である『ペイルウイング』のスーツを借りる事が出来なかったのは痛い、このアーマーでは一度噛みつかれたら……)

<  ギチギチ……

ダバ子「……」バッ! ピィィンッボシュゥッ…!

    ズバァッ!


<   ギィィイッ!?


ダバ子「レイピアGスラストの効果あり……これを本部から持ってきて正解だった」シュタッ

ダバ子(まだ……敵影は残り六、速やかに撃破して救援に向かう)ピィィンッボシュゥッ…!


EDFか期待


『市街地:西区』


レンジャー2「隊長がやられましたぁ!!」

レンジャー3「怯むな! 敵を撃て!」

レンジャー4「くそ、弾切れだ……弾を忘れた、貸してくれ」

レンジャー5「俺もだ」

レンジャー6「しっかりしろ!!」


< ギチギチギチ……!

    ドドドドドドドド・・・!!


レンジャー2「て、敵影……十、いや二十……まだ増えてるのか!?」

レンジャー4「まさか他の区域から来てるのか?」

レンジャー2「そんな馬鹿な!」

レンジャー3「そういう噂だ」

レンジャー5「そうだな」

レンジャー2「いい加減にしろお前達!」


市民を助けることに違和感を覚えた奴は隠れEDF隊員

期待

赤ヘル戦死ということは回収かな?



   ピィンッ! ボシュゥゥッ!



レンジャー2「この音は……!」

レンジャー6「ウイングダイバーだ!」


ダバ子「遅くなって済まない、ウイングダイバーチームの隊長を務めるダイバー1だ」シュタッ


レンジャー2「こっちは隊長が殺られたんだダイバー1、訓練通り我々は貴方の指揮下に入ります!」ザッ

ダバ子「レンジャー1隊長が……そうか、ならよろしく」

ダバ子「敵影が近づいている、私は奴等を足止めするから君達は後方に来ている避難誘導車から弾薬を補給して欲しい」

レンジャー4「ほ、他のウイングダイバーはいないのか!?」


ダバ子「この区域以外のレンジャー部隊が壊滅し、私の隊は少数で敵を殲滅している」

ダバ子「援軍のウイングダイバー部隊はまだ当分来ない、ここを凌ぐなら私達だけでやるしかない」

レンジャー4「そんな無茶な……」

ダバ子「これは命令、作戦開始」バッ

重戦車のチカラみせてやるぜぇー!



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