【艦これ】雷「電を!」提督「甘やかし隊!」 (20)

※初スレ
※見切り発車


雷 「朝よ~!みんな~!起っきなさ~い!!」

暁 「うるさいわね・・・ 起きるから静かにしなさいよ・・・」

響 「доброе утро(おはよう)。早起きはいいものだな」

電 「うにゅう・・・ おはようなのです・・・」

電 「Zzz・・・」

雷 「こら電!シャキッとしなさい!」

電 「はいなのです・・・」

雷 「ほらバンザイして!着替えるわよ!そしたら髪直してあげるからここ座りなさい!」

暁 「朝から元気ねあんたは・・・」

響 「いいじゃないか。私達も着替えて朝食に行こう」

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「「「「いただきま~す!」」」」

モグモグ・・・

暁 「こういう優雅な朝ごはんこそレディにふさわしいわね」

響 「そうだね、任務をこなすには食事をしっかりとっておかないと」

雷 「あっ電、ほっぺたにごはん粒ついてるわよ」

電 「はわっ!? んっと・・・ 取れたのです?」

雷 「逆よ逆!ちょっとじっとしてなさい、取ってあげるから」

電 「むぐぐ・・・ ありがとうなのです!」

雷 「いいのよ!もっと私を頼りなさい♪」

暁 「ちょっと甘やかしすぎじゃない?そんなんじゃ一人前のレディになれないんだから!」

天龍 「おう、チビどもおはよう!暁と電は今日は遠征だから準備しとけよ!」

暁・電 「「は~い!」」

天龍 「よっしゃ集まったなチビども!艤装の点検は済んだな?」

陽炎 「主砲、ドラム缶異常なし!陽炎、出撃できるわ!」

不知火 「同じく、不知火出撃できます」

暁 「暁もオッケーよ!いつでも出れるわ!」

電 「電、装備全て異常なしなのです!」

雷 「ちょっと待ちなさい電!制服のリボンが曲がってるわよ!直してあげるからこっちきなさい!」

電 「はわわ、おねがいしますなのです」

陽炎 (雷は出撃でもないのになんでここにいるのかしら・・・)

雷 「はい直ったわ!出撃の時も身だしなみには気をつけなさいよね!」

電 「ありがとうなのです。雷ちゃんは優しいのです。」ニコニコ

雷 「当然よ!私はお姉ちゃんなんだから!もっと私を頼りなさい♪」

暁 「甘やかしすぎ・・・ はぁ、もういいわよ。気の済むまでやりなさい。」

龍田 「みんな~、準備出来た~?それじゃあしゅつげき~!」

「「「「は~い」」」」

雷 「いってらっしゃ~い!気をつけてね~!」

雷 「電~!遠征だからって油断するんじゃないわよ~!索敵は怠らないようにするのよ~!」

雷 「敵の駆逐艦に遭ったら雷撃戦にならないようにするのよ~!」

電 「は~い!なのです~!」

天龍 「甘やかしてんなぁ・・・ チビを鍛え上げるにはもっと厳しくだな・・・」

龍田 「いいじゃない、微笑ましくて~♪ それとも天龍ちゃんも甘やかしてほしいのかしら~?」ニコニコ

天龍 「バッ、バカ!誰もそんなこと言ってねぇだろ!」

「「「「第2艦隊、ただいま戻りました~」」」」

雷 「みんな、お帰りなさい!戦果はどう?」

陽炎 「鋼材が大量よ!これでまた装備が潤うわね!」

雷 「電、損傷はない?あら、汗かいてるじゃない!お風呂入って着替えて来なさい!」

天龍 「お母さんかよ・・・」

電 「でも雷ちゃん、提督に帰投の報告をしないと・・・」

雷 「そんなの秘書艦の私がやっておくわよ!戦果はいつも通りでいいわね!」

雷 「あ、詳細な報告書は天龍さんお願いね!じゃあ電、お風呂いってらっしゃい!」

天龍 「はぁ!?なんでオレが!?そんなもん他のやつに・・・ って、龍田たちいねぇ!?逃げやがったな!」

電 「天龍さん、どうもありがとうなのです」ペコリ

天龍 「お、おう・・・ ま、任せとけ!」

天龍 「・・・」

天龍 「またその場のノリで引き受けちまった。頼られると弱いんだよな・・・」

コンコン

提督 「入れ」

ガチャ

雷 「失礼します。第2艦隊が帰投しました。戦果は鋼材と燃料を少々。艦隊の損傷はありません」

提督 「いつも通りだな。報告ご苦労。・・・ところで何故旗艦の電が報告に来ない?」

雷 「汗をかいてたのでお風呂に入れました。」

提督 「そうか・・・。これいつも言ってるけどさ・・・ お前、お母さんか」

雷 「お母さんじゃなくてお姉さんよ。な~に、羨ましいの?」ニヤニヤ

提督 「な、なんの話だ?」

雷 「とぼけちゃって~♪ 司令官が電の世話を焼きたくて仕方がないの、知ってるんだからね~♪」

提督 「くっ・・・、しょうがないだろ!上司と部下のあるべき関係としてあまり甘やかす訳には・・・」

提督 「というか雷!お前執務関連では敬語で話せといつも言ってるだろ!」

雷 「いいじゃない、短い付き合いじゃないんだし♪ それより冷凍庫のアイスは少しは減った?電にあげるために買ったんでしょ~?」ニヤニヤ

提督 「・・・あれは、自分のために買ったんだ。気分じゃないからまだ食べてないがな」

雷 「ふ~ん、とぼけるんだ。まぁいいわ。無事に渡せることを祈ってるわ」

提督 「ああもう好き勝手言いおって・・・。ところで報告書は誰が書くんだ?」

雷 「天龍さんに任せたわ。今日中には書き上がるでしょ」

提督 「あんまり顎で使ってやるなよ。アイツ自分が怖がられてないの気にしてるんだから」

雷 「実際怖いどころか優しいんだもの。それに優秀だから、みんなからは頼られてるし好かれてるわよ」

提督 「それでいいんだか悪いんだか・・・ まぁ本当に怖がられるよりはいいんだろうがな・・・」

雷 「さて、それじゃあ執務に戻りましょうか。残ってる書類はどれ?」

提督 「ここの山を頼む。日付順に並べ直して、俺の判が必要なところに付箋を挟んでおいてくれ」

雷 「は~い、まっかせなさ~い!」


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コンコン

提督 「入れ」

電 「失礼します。遠征の報告書を提出しに来たのです。」

提督 「うむ、ご苦労。・・・天龍が書くと聞いていたが?」

電 「あの、やっぱり旗艦の電が書くべきだと思ったのです。それに、天龍さんにはいつも頼ってばっかりなので、電もたまには役に立ちたいと思ったので・・・」

提督 「そうか・・・ いや、問題ない。こちらで精査しておこう。下がって・・・」

雷 (!!)

雷 「そうだ!ちょうどこれから休憩にしようと思ってたのよ!電も一緒にお茶にしない?」

提督 「は? どうしたいきなり・・・」

電 「はわっ!?い、電は大丈夫ですけど・・・ いいのですか?」

雷 「いいのよ! ね、しれ~かん?」

提督 「はぁ、まったく・・・ いいだろう。確かにそろそろ休憩にしようと思っていたところだ」

雷 「は~い、じゃあお茶淹れるから二人とも座って待っててちょうだい!」

電 「はわわ、電も手伝うのです!」

雷 「は~、生き返るわ。デスクワークの合間にいただくお茶って本当においしわよね~」

提督 「その感覚には同意するが、あんまり外で言うなよ?なんというか、アラサーのOLみたいだ」

雷 「あら、オトナの女ってこと?大変、暁より先に一人前のレディになっちゃったわ♪」

提督 「そういう意味じゃなくてだな・・・」

電 (・・・)

電 (司令官さんと雷ちゃんは、とっても仲良しなのです)

電 (電は秘書艦をあんまりやったことがないから、なんというか、司令官さんと話すときは緊張してしまうのです)

電 (司令官さんはみんなを気遣ってくれる優しい人だけど、任務や執務の最中は厳しくてちょっとだけ怖いのです)

電 (秘書艦を務めることが多い雷ちゃんは、『プライベートだと気さくで良い人よ!でもちょっと頭が硬いのが残念なのよね』ってよく言います)

電 (雷ちゃんが司令官さんと仲良くしてるのを見るたびに、電もそうなりたいと思うのですが・・・)

雷 「電、どうかした?」

電 「はわっ!?な、何でも無いのです!」

雷 「そう?あ、司令官、お茶請けにアイスもらっていい?どうせ自分じゃ食べないんでしょ?」

提督 「いや、あれはだな・・・ まぁいいか。1人1つずつな」

電 「い、電も食べていいのですか?」

雷 「いいのよ!もともと私達のために買ってくれたんだし!」

提督 「勝手に決めるな! ・・・まぁ構わんぞ。電は『遠慮せずに』食べなさい」

電 「はわわ。あ、ありがとうなのです。」

雷 「ちょっと~、なんでわたしはダメなのよ~?」

提督 「お前は『遠慮して』食べろ。まったく、勝手に決めよって」

雷電 「「いただきま~す(なのです)!」」

電 「とっても美味しいのです~」キラキラ

雷 「電、わたしのチョコ味も美味しいわよ!一口あげる! はい、あ~ん♪」

電 「はわっ、ムグムグ… どうもなのです!電のバニラ味も一口あげるのです!」

提督 (・・・)

提督 (駆逐艦が嬉しそうにしているのを見るのはいいものだな)

提督 (いや、憲兵に目をつけられるような意味ではなくてだな)

提督 (本当であれば一緒に遊んだりお菓子を買い与えたりして甘やかしてやりたいのだが、鎮守府の規律を保つにはそうもいかない)

提督 (提督と艦娘の上下関係がガタガタでは、いざという時に素早い指揮や判断の妨げになる)

提督 (いや、私がこれまで女性とあまり親しい間柄になったことがないということは関係なくてだな)

提督 (特にこの電は最初期から世話になっているし、もっと甘やかしてやりたいのは山々なのだが・・・)

電 「司令官さん、どうかしたのです?」

提督 「あ、いや、何でも無い。それよりどうだ、旨いか?」

電 「はい!ごちそうしていただき、どうもありがとうなのです!」ニコニコ

提督 「気にするな。お前たちにはいつも世話になっているからな。」

雷 (・・・)

雷 (またつまんないことで悩んでるわね)

雷 (うちの司令官は、艦隊の運用や作戦の指揮はいうこと無いんだけど、いわゆるヘタレというやつで)

雷 (艦娘たちと仲良くしたいと思っててもうまく態度に示せないのよね)

雷 (しかも頭が硬いところがあるから、鎮守府の規律を保ったままみんなと仲良くするのは不可能だと思ってるみたい)

雷 (今回も、私のサポートがないと電にアイスをご馳走することもできなかったし)

雷 (まったく、司令官は私がいないとダメなんだから♪)

雷 (電を甘やかすのは本当は私の役目なんだけど、今日は特別にもう少しサポートしてあげるわ♪)

雷 「ふ~ん、本当に世話になってると思ってるなら、行動で示してほしいな~」ニヤニヤ

雷 「例えば~、頭を撫でてくれるとか~してくれてもいいんじゃな~い?」ニヤニヤ

提督 「はっ!?どうしたいきなり!?」

雷 「電もしてほしいわよね~?」

電 「はわっ!?急にそんなこと言われても・・・」

雷 「ちゃんとお願いしないとしてナデナデしてくれないわよ~?」

提督 「い、雷・・・ 別にそんな無理して言わせなくても・・・」

電 「し、司令官さん!!」

提督 「ど、どうした!?」

電 「あの・・・あ、あのっ!!」

提督 「う、うむ!!」

電 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

提督 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

電 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

提督 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

雷 (もどかしい・・・!)

電 「撫でてもらって、いいですか・・・?」ウルウル

提督 「」

提督 (これが・・・ デストロイヤー(駆逐艦)の威力か・・・)

雷 「ちょっと司令官!なにボーっとしてるのよ!返事してあげなきゃダメでしょ!」

提督 「はっ!う、うむ! いいだろう!近うよれ!」

提督 (『近うよれ』ってなんだよ!?江戸時代か!)

雷 (予想以上にダメダメじゃない・・・)

電 「あ、あのっ!じゃあ、よろしくお願いしますなのです!」スッ

提督 「お、おう・・・」

ナデナデ・・・

電 (これは・・・)

提督 (いいものだな・・・)

電 (司令官の手、大きくてとっても落ち着くのです・・・)

提督 (電の頭は小さいな。やはり艦娘といえど子供の頭だ)

ナデナデ・・・

雷 「は~い!そこまで!!」

電 「はわっ!?」

提督 「うおっ!?いきなりどうした!?」

雷 「司令官!交代よ!今度は私の番!」

提督 「あ、ああ そうだったな。それでは・・・」

ナデナデ・・・

電 「あ、あの・・・?雷ちゃん・・・?」

雷 「な~に?電?」

電 「雷ちゃんが私を撫でるのですか?」

雷 「そうよ!電はいつも頑張ってるから私が撫でてあげる!えらいえらい!」

電 「あ、ありがとうなのです・・・」

提督 (あれ?俺が2人を撫でてあげるという話じゃなかったか・・・?)

電 (まぁでも・・・)

提督 (電と仲良くなれて結果オーライってことでいいのかな?)

電 (司令官さんに撫でてもらえたから良かったのでしょうか?)

雷 「電、も~っと私に頼っていいのよ♪」ナデナデ

本日はここまで
こんな感じの、雷電姉妹(ときどき提督)を中心とした軽い話を不定期で書いていくつもりです

お目汚し失礼しました
感想・指摘等あればお願いします

この文量書き溜めるのにどの位かかった?

>>16
トータルで6時間くらいでしょうか
途中で1週間位あいだが空きましたが

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