雷「おかしいわ」 電「え」 (21)

電「何がなのです?」

雷「私たちの司令官よ。なんで甘えてこないのかしら」

電「?」

雷「弱音を吐かないっていうか、愚痴の一つもこぼさないじゃない」

雷「おかげで私の『甘やかしたい欲』が限界突破してて、手がうずうずしてるの」ワキワキ

電「か、かなり特殊な欲なのです。でも確かにそうなのです、司令官さんはとてもしっかりしてるのです」

雷「そうなのよ、だからこう……やりきれない気持ちが……」ワキワキ

夕張「呼んだ?」ヒョコッ

雷・電「!?」ビクッ

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電「はわわわ! びっくりしたのです!」

雷「呼んでないですよ!」

夕張「えー、おかしいな? 私に何か発明してほしいセンサーが反応したんだけどな」

電「何なのですそれ」

雷「発明……? はっ、そうだわ!」ピコーン

雷「明石さん、ちょっと相談があるんですけど」

夕張「おっ、やっぱりセンサーは正しかった!」


雷「――って感じの道具、作れるかしら?」

夕張「んー、まあできないこともないけど……完成は明日になっちゃうけどいい?」

雷「もちろんよ! 作れるならぜひ作って欲しいわ」

夕張「了解! じゃあ首を長くして待っててね!」

スタスタ

電「……雷ちゃん」

雷「分かってる、何も言わないで」

電「そ、そんなものを司令官さんに使う気なのです?」

雷「欲望を抑えきれなかったの。1回だけだから!」

電「……」

雷「はぁ、待ちきれないわ」ウズウズ


――翌日――


夕張「お待たせー! 予定より早く完成したわ!」

雷「ありがとう明石さん! これが例の?」

夕張「ブツよ。このスプレーを提督の顔に吹きかければ、たちまち…」

雷「皆まで言わなくていいわ。あとは直接確かめてみるから!」

夕張「オッケー、健闘を祈ってる。ちなみに効き目は30分で切れるから、時間をちゃんと把握しておいてね」

スタスタ

雷「こ……これで」ドキドキ

雷「これで司令官は、私に……」ドキドキ

電「ホントに使う気なのです?」

雷「電っ! いたの!?」

電「電としてはそういう司令官さんは見たくないのです」

雷「大丈夫よ、30分だけ!」

電「30分は結構長いのです……」



――執務室――


提督「ふぅ、これで今日の分は終わりか」

提督「ついでにこの書類も片付けてしまおう」

コンコン

雷「失礼するわ司令官」

提督「雷か、入ってくれ」

ガチャ

雷「どう? お仕事は捗ってる?」

提督「まあな。今日の分は終わったよ」

雷「えっ、もう?」

提督「そんなに量はなかったしな。ところで何の用でここに?」

雷「うん……ちょっとお話があって。時間あるかしら」

提督「ちょうど区切りがついたし、構わないよ」

雷「よかった!」

スタスタ

雷「あのね、秘密の話なの。できれば誰にも聞かれたくないの」モジモジ

雷「耳を貸してもらえる?」

提督「もちろんだ」

スッ

雷「ふふ、ありがとう。実はね」

提督「ああ」


雷「司令官に甘えん坊になってもらいたいの」

提督「……は?」


シュッ!

提督「うっ! 雷……な、何だこの……香り、は……」

バタッ

雷「ごめんなさい司令官」

雷「でもこれっきりだから! 1回だけ私に甘えてくれれば……!」ハァ ハァ

提督「」

雷「……?」

雷「あれ……司令官? ちょっと、ねえ」ユサユサ

提督「」

雷「大変っ! 反応がないわ! ど、どうしよう、もしかしてこれ失敗作じゃないの!?」

提督「うっ」ピクッ

雷「あ、よかった起きた」

提督「なんだ……? 急に意識が遠くなって……」

雷(さあ、ここからが重要よ)ゴクリ

雷「司令官、大丈夫?」

提督「雷」

雷「きっとお仕事のせいよ、見えない疲れが溜まってるの」

雷「だから気を失ってしまったんだと思うわ」ニコッ

提督「……いや、確かお前に何かを吹きかけられたような気がするんだが」

雷「!」ギクッ

雷(記憶操作に失敗! っていうか効果なし?)


提督「しかし、そんなことはどうでもいい」

雷「!」


提督「何でだろうな雷。お前を見てると……こう」ドキドキ

提督「言いようのない気持ちが、胸の奥底から湧き上がって……」ドキドキ

雷(こ、これは……!)

提督「すまない雷……こんなこと言ったら間違いなく引かれると思うんだが」

雷「なに?」

提督「俺は……俺は今……!」


提督「お前の胸に飛び込んで、頭を撫でられたいという気持ちが抑えきれないんだ!」

雷「……」


雷(計画通り)ニヤッ


提督「くそ、なんだこれは! 俺はどうしてしまったんだ!」

雷「いいわ」

提督「え」

雷「司令官のその欲求、思う存分満たしてあげる」キラキラ

雷「さあ、遠慮せず飛び込んで」スッ

提督「しかしこんなこと!」

雷「いい子いい子してあげるから……ね? おいで?」ニコニコ

提督「ぐはぁっ!」ドクンッ

提督「……い」

提督「雷ぁぁぁぁぁ!!」ダキッ

雷「よしよし」ナデナデ

提督「不思議だ……俺は今、すごく幸せだ……」

雷「私もよ司令官」ナデナデナデ


電「はわわ」ブルブル

電「あの司令官さんが……あんな……あんな……」ガタガタ

電「おそろしい発明なのです! 夕張さんは罪深いのです!」


提督「すごく安心する」

雷「いい子いい子」ナデナデ


電「……で、でも……ちょっとだけ羨ましいのです……」

電「…………」

夕張と明石は別人だよ


――――――

――――

――

提督「……ん?」

提督「はっ! お、俺は何をしてるんだ!?」バッ

雷「あっ」

提督「悪かった雷! なんで俺はお前に抱きついて……許してくれ!」

雷「ううん、気にしないで。それよりもっと…」

提督「頭を冷やしてくる! 本当にすまなかった!!」

スタタッ

雷「あ……行っちゃった……」

雷「もう30分経ってしまったの? すごく早いわね……」

雷「司令官、可愛かったわ。もっと甘えて欲しかったのに」

雷「……」

雷「……あと1回だけ使ってもいいかしら」ゴクリ


電「雷ちゃん」

雷「!!」ビクッ

雷「電! 今の聞いて……!」

雷「冗談よ冗談! もう充分満足したし、この道具は使わないわ!」アセアセ

電「電にも……」

雷「え?」

電「電にも甘えて欲しいのです!」



――鎮守府・中庭――


提督「何だったんだあれは。まるで幼少期の感覚に戻ったようだった」

提督「みっともない姿を晒してしまったな……疲れているんだろうか」


雷「司令官!」スタスタ

電「お話があるのです」スタスタ

提督「!? 雷と電か」


提督「さっきは本当にすまなかった雷」ペコリ

雷「いいのよ。というか」

>>10
夕張は発明とかしなかったっけ、迂闊…

もっと書きためれば良かった
また書いたら更新します

雷が夕張のこと明石って呼んでるからじゃない?
電は夕張って呼んでるけど、雷は明石って呼んでるから何か理由あるのかもだけど

>>14
本当だ…ミスしました、なんで気づかなかった

幸いまだ更新少ないので、このスレをHTML化します
ミスを直して今度はもっと書き溜めて改めてスレ立てます、すみません

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