バラ「私はあなたをきれぁいだと思うわ」ゴミ「ありがとう」(43)

バラ「見て、あそこに虹がでてるわ」

ゴミ「本当だ美しいね」

バラ「ちょっと盗ってきてくれないかしら?」

ゴミ「そんなことしたらお空が泣いちゃうよ」

バラ「だって喉が乾いたんですもの」

ゴミ「泣いた後冷たい態度になるかも」

バラ「あら、雹は勘弁ですわ」

バラ「子供はいつでも元気ね」

ゴミ「ああ、見てるだけで心が洗われていくようだ」

バラ「どこへ行くのかしら?」

ゴミ「小学校へ勉強をしに行くんだよ」

バラ「あなたって博識なのね」

ゴミ「僕の中には百科辞典が捨てられてるからね、でも僕には君みたいな品はないよ」

バラ「確かに」

ゴミ「紳士というものに憧れてるんだ」

バラ「そう」

ゴミ「だから僕に品や礼法を教えてくれませんか?mademoiselle?」

バラ「まず心懸けとしては身の丈にあったことをすることが大事ですわ」

ゴミ「やっぱりゴミのままでいいや」

ゴミ「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

バラ「素晴らしい人間や綺麗な花の下に素敵なゴミは造るのにね」

ゴミ「勿体無い御言葉をありがとう」

ゴミ「君って嗜虐嗜好家?」

バラ「違いますわ、私は上下関係を重んじてるだけですわ」

ゴミ「一応聞いとくけどどっちが下?」

バラ「心配しないで、私のなかではあなたは芋虫より上だから」

ゴミ「非生物が生物に勝った瞬間であった」

ゴミ「綺麗な花には刺がある」

バラ「それが何か?」

ゴミ「つまり僕も刺をつければ綺麗な花になれるということだ」

バラ「んなことはないですわ」

ゴミ「これでどう?綺麗な花になった?」

バラ「中から爪楊枝が突き出ているゴミになりましたわ」

ゴミ「鯛焼き焼いた」

バラ「回文ですわね」

ゴミ「竹藪焼けた」

バラ「あなたは可燃ゴミですの?」

ゴミ「ファイヤーはイヤー」

ゴミ「僕は将来、海へ出たいと思ってるんだ」

バラ「あら駄目よ、海が汚れちゃうじゃない」

ゴミ「そっか」

バラ「私が独りになっちゃうし」

ゴミ「そうだよね」

カエル「はーらーが減ったよー」

蠅「お気の毒に」

カエル「食べていい?」

蠅「御自由に」

カエル「やっぱやーめーた」

蠅「死ぬかと思った」

カエル「おまえは飛べていいなー」

蠅「飛んでどうするんですか?」

カエル「特になにも考えてない」

蠅「飛ぶと人間に狙われますよ」

カエル「本当?」

蠅「はい、現に朱鷺という生き物は飛べたから絶滅させられたとか」

カエル「こえー」

カエル「カーエールの歌がー」

蠅「いいな、カエルさんには歌があって」

カエル「おまえはチーズを作れるじゃん」

蠅「これが個性ですね」

カエル「おまえ俺の特技知ってる?」

蠅「カエルさんの特技ってジャンプと舌を伸ばすことですよね?」

カエル「それもあるが一番の特技は再生能力だ」

蠅「スゲー、そんなことできるんですか」

カエル「小さい頃に失ったと思われる脚や腕が成長したら生えてきたんだから間違いない」

カニ「誰だお前、この辺りじゃ見かけねえ面だが」

サソリ「は、初めまして!サソリと申します!この辺のことはよくわからないけど、これからお願いします!」

カニ「何だ新入りか俺はカニ、ハサミが自慢だ」

サソリ「大きなハサミですね~、私のハサミなんてこんなに小さいのに」

カニ「ハハハッ、小さくて可愛いじゃいか」

サソリ「そ、そんな!か、可愛いだなんて///」グサリッ

カニ「」

カニ「なあサソリって水平気?」

サソリ「水の中に入ったことがないのでわかりません」

カニ「よしっ、じゃあ試しにそこの沢に入ってみろよ」

サソリ「えっ!?無理ですよ!そんないきなり…」

カニ「大丈夫だ、溺れたら俺が助けてやるからさ」

サソリ「で、でもやっぱり…キャアッ!」ダキッ グサリッ

カニ「」

カニ「最初はグー!」

サソリ「ジャンケン…」



カニ、サソリ「「ポンッ!」」グサリッ

カニ「」

カニ「ウラアッ!二度とサソリ虐めんじゃねぇぞ!」

エビ「スミマセンでしたー!」ササッ

サソリ「うう…、カニさん…ヒック…」

カニ「もう大丈夫だからな」ナデナデ

サソリ「怖かったよ~」ダキッ グサリッ

カニ(ああ!サソリ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ可愛いよ素敵だよ素敵だよ素敵だよ素敵だよ)

モアイ「あーあ何か…こう…やっぱり……でも……だけど…う~ん」



モアイ「島に独りしかいないのは寂しいな」

モアイ「なんで誰もいないの?モアイも自分一体しかいないし…」

モアイ「渡り鳥でも来ないかなー」

モアイ「怪我をしてこの島に落ちてきた渡り鳥をオイラが看護して、しだいに恋へ落ちてく一羽と一体…」

モアイ「そして最後には種族を越えた愛が結ばれる…」



モアイ「ツッコミがいないとボケてもつまんないな」

モアイ「一番モアイ、曲は『孤独なモアイ』」

モアイ「モアイは孤独ーなー生き物さー♪石で造られ海を見ーるー♪」

モアイ「えっ?石で造られたなら生き物じゃないって?そういえばそーかもねー♪」

モアイ「モアイアンブルーの空は今日も平和ー♪それもーオイラのお陰かも♪」




モアイ「喉自慢する相手もいない」

バラ「あなたって趣味とかあるのかしら?」

ゴミ「最近は俳句にはまってるんだ、ちょっと聴いてみてよ
薔薇の花
茨で隠す
恋心     どうかな?」

バラ「ゴミ袋
   ビニルに隠す
   下心    どうかしら?」

ゴミ「季語がない」

バラ「そうですか」

ゴミ「二つ名が欲しい」

バラ「マンガの影響かしら?」

ゴミ「何かカッコいいのつけてよ」

バラ「そうね…、『公害怪獣』とかはどうかしら?」

ゴミ「ヘドラはカッコよくないからヤダ、他のはないの?」

バラ「んーとっ、『過去葬送(グッバイ・ラブソング)』っていうのはいかが?」

ゴミ「マンガの読みすぎじゃない?」

ゴミ「ここで衝撃のカミングアウトをします」

バラ「なにかしら?」

ゴミ「僕はmかもしれません」

バラ「なんとなく気付いてたわ、便乗して私も世界を震撼させるカミングアウトをしますわ」

ゴミ「君がsってこと?」

バラ「実は私、若干mっ気があるんですの」

ゴミ「エイプリルフールはまだ遠いよ」

ゴミ「どんぐりころころーどんぐりこー♪」

バラ「カジノにはまってさあ大変♪」

ゴミ「ドジョウが出てきて『こんにちは』ー♪」

バラ「『坊ちゃん一パケ買わないかい?』♪」

ゴミ「怖いよ」

バラ「だってこの歌、教訓もオチも無いんですもの」

ゴミ「げんこつ山のー狸さん♪」

バラ「………」

ゴミ「あれ?続きは?」

バラ「セクハラですの?」

ゴミ「いや…そんなつもりは…ゴメン」

バラ(イヤンッ私、ゴミにセクハラされちゃった///悔しい///)

バラ「多分明日から私の毒舌が過激なるから、あまり話しかけない方がいいかもしれませんわ」

ゴミ「ああもうそんな時季か…、君も大変だねぇ」

バラ「あら?知ったような口をきかないで下さる?喋りかけられるだけで不快になりますから」

ゴミ「もう始まってるのか」

バラ「そんなことも気付かないなんて、本当にのろまなんですわね。軽蔑を越えて同情が湧きましたが、更に越えて怒りなりましたわ」

ゴミ(やっぱりこっちも可愛いなぁ)

モアイ「もしオイラに可愛い妹がいたら…」

妹『もうお兄ちゃん!いい加減自分で起きれるようになってよ!』

モアイ『……えっと、その、え、すみません…』

モアイ「うん、多分会話すらできないな」

モアイ「オイラのターン!オイラは3ターン前に埋めた『オーパーツ』を『発掘』する!」

モアイ「3ターン埋めたことにより『ハニワ・ザ・ガーディアン』は『ハニワ・プロテクト・マキナ』へと『変化』!」

モアイ「そして効果発動!このオーパーツが埋められていた3ターンの間に受けたダメージを相手に倍にして返す!」

モアイ「轟け!ハニワ・エンシェイント・マーチ!!」

モアイ「暇だから自作のカードゲームを作ったが…」



モアイ「誰か商品化しないかな、絶対売れるのに」

カナブン「ほら!かかって来いよ!!!」

カブトムシ「…」

カナブン「ケッ!チキン野郎め!デカイのは図体だけか?」

カナブン「弱肉強食!何と素晴らしい言葉だろうか!!己の力で頂を目指す快楽を何と例えよう…」

カブトムシ「……」ブーン

カナブン「フンッ!臆病者が逃げて行ったk」

スズメバチ「ねえおにいさん、いっしょにあそばない?」ニコッ

カナブン「」

スズメバチ「おにいさん、あたしとおいかけっこしようよ」

カナブン「お、俺は忙しいからまた今度の機会に」

スズメバチ「あーあ、おなかすいたなー」

カナブン「よしやろう!今すぐやろう!どっちが鬼をやる?」

スズメバチ「んーとねー、じゃああたしがやるー」

カナブン「じゃあ10秒数えてからね」

スズメバチ「うん!いーち、にー…」

カナブン(考えろ!考えるんだ!生き残る方法を!!)

カナブン(作戦1 ただひたすら逃げる   スズメバチの方が速そうだから却下

作戦2  どこかへ隠れる   嗅覚がいいらしいので却下

作戦3  他の奴を生け贄にする   結構有効かも?)

カナブン(これだ!作戦3だ!今こそ未来への活路を開く時だ!!)

スズメバチ「ろーく、しーち、えっーとしちのつぎは…なんだっけ?」

カナブン(絶好のチャンス!今のうちに…)「おい!そこのアンタ!幼女と追いかけっこしたくないかい?」

g「よ、幼女!?なんと魅力的な響き…、その幼女の種族は?」

カナブン「スズメバチだ」

g「ハ、ハチィ!?肉団子だけはご勘弁をーーー!!!」

カナブン「あっ、待てよ!」

スズメバチ「おもいだしたー♪はーち、きゅー」

カナブン(やべぇ!墓穴掘っちまった!!とりあえず逃げれる所まで…)




スズメバチ「じゅーう!行くよー♪」



カナブン「畜生何で俺がこんな目に…」ブーン

スズメバチ「ばあっ!!」ヒュン

カナブン「イイイイヤヤヤアアアァァァ!!!」クルッ ブーン

スズメバチ「ひゃあっ!びっくりしたー」

カナブン(速い!速すぎる!!何だアイツ!?化け物か!?)ブーン

スズメバチ「くっちまうどー!」ヒュン

カナブン「母ちゃーーーん!!!」クルッ ブーン

―30分後―

カナブン「も、もう無理…」

スズメバチ「あーおもしろかった!」

カナブン「それじゃあ俺はこれで…」

スズメバチ「あっ、ちょっとまって」ピュッ

カナブン「何この液体?」
スズメバチ「おにいさんがにげちゃわいようににおいつけさせてもらったよ♪」
カナブン「………」

スズメバチ「あとあたしもおにいさんについていくから」

カナブン「」

カナブン「いやいやいやいやいや、あれでしょ?スズメバチさんには家族がいるでしょう?心配してると思うよ?」

スズメバチ「ううん、あたしみんなからきらわれてるんだー、『お前は出来損ないだ』ってね」

カナブン「出来損ない?」

スズメバチ「そ、『労働意欲』『理解力』がたりないんだってさ、みんなあたしとあそんでくれないからいえでしちゃった」

カナブン(あまりと少し違うだけで『出来損ない』か…)


回想

少年「かぶと虫ー♪かぶと虫ー♪そろそろ成虫になったかなー?」

カナブン(あっ!パパ見て!ボク大人になったよ!すごいでしょう!)

少年「…………かぶと虫じゃない、要らない」

訂正 × あまりと少し違う
   ○ 周りと少し違う

カナブン「……お前も俺と一緒か」

スズメバチ「へ?なに?」

カナブン「何でない!ほら飯に行くぞ飯」

スズメバチ「腹ペコだっーー!」

カナブン「俺の縄張りに招待してやるよ、ついてきな」

スズメバチ「ナワバリィー!」

カミキリ「ここの樹液まっじぃな」

タマムシ「うむ、我の口に合わぬ」

カナブン「オイてめーら!ここは俺の縄張りだぞ!看板が読めないのか?まあ漢字使ってるからてめーらじゃ無理か」

看板【こめ本はカナブソのもめです、やってにはいらないで不さい】

カミキリ「いやこれを読める奴は超能力者だと思うぞ?」

タマムシ「漢字全て間違ってるぞ」

カナブン「何ィ!?」

スズメバチ「あっ、よめたー♪」

カミ タマ カナ「「「何ィ!?」」」

カミキリ「ス、スズメバチじゃねぇーかよ…」

タマムシ「ウヌヌヌ…」

カナブン「ハッハッハッ!こいつが怖かったら今すぐ出ていくことをオススメするぜ?こいつは今、腹ペコだからなぁ!」

スズメバチ「けんかしないでみんなでたべようよー」

カミキリ「いいのか?」

スズメバチ「いいともー♪はやくたべよー!」

タマムシ「無邪気を体現したような子だな、善き哉善き哉」

カナブン「ちょっと待て!俺はまだ許可してないぞ!」

カミキリ「スズメバチちゃんがいいって言ってんだからいいじゃねえかよ」

タマムシ「貴公単体では恐ろしくも何ともないからな」

カナブン「グヌヌヌ……、好きにして下さい…」


数分後
スズメバチ「まんぷくまんぷく」

カミキリ「そこでオレは言ったんだ『この樹液を作ったのは誰だ!』ってな」

カナブン「ギャハハハハ!は、腹痛い…、お前やっぱりオモシレーな」

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