ガヴリール「脅してみた!!」(52)

ガヴリール「今月、使い過ぎで課金が出来ねぇなぁ…。何とか、楽して金を手に入れる方法は……」ペラッ

ガヴリール「んっ?」ピタッ

雑誌に掲載されてる小説の一文『バラされたくなかったら、金よこしな。』

ガヴリール「これだぁーっ!!!」

ヴィーネ「~♪」

(物陰にいる)ガヴリール(神足通成功。んじゃあ、ヴィーネの弱味w……おっ!」

ヴィーネ「」コソコソ

ガヴリール(草むらなんかにコソコソ隠れて怪しいなぁ…。これは何かあるぞ)ニヤリ

ヴィーネ「」ペラッ

ガヴリール(んっ、何か開いたぞ…あれは、本か?)

ヴィーネ「っ/////」カァァァァーーーッ

ガヴリール「おいおい、顔を赤くしてるぞ!? 一体、何を読んでるんだ??」コソッ

B○本『』

ヴィーネ「っ///////」カァァァァーーーッ

ガヴリール(な、なぁっ!? あ、あれって/////)カアァーッ

ガヴリール(マジかよっ!? あのヴィーネがまさかの○女子だったとは……)

ヴィーネ「ふぅ…。下界の事を知る一環としてこういう本を手に取って読んだんだけど、思いの外ハマっちゃったなぁ/////」カアァーッ

ガヴリール(ヴィーネって意外なもんにハマりやすいんだな…)

ヴィーネ「もし、ガヴやラフィ、サターニャなんかに知れたら絶対にからかわれるし、これは私だけの秘密にしないとっ/////」カアアァァーッ

ガヴリール(私にだけ今、知られてるんだけどな…)

ガヴリール(でも、これはこれで、十分な弱味になる。今の行動や独り言はしっかりと動画に収めたし、後は今の様子を写真に♪」ニヤリ

ガヴリール(ジャーン…隠密用に改良したカメラ。これはフラッシュもシャッター音も出ないから、相手にバレずに写真を撮ることが出来るんだ!)

カチッ

ガヴリール(よぉし、ヴィーネはこれでいいだろう。 次は…♪)ニヤッ

サターニャ「」

(物陰の)ガヴリール(サターニャはバカだから、何かしら弱味を見せてはくれるだろうな…)

ガヴリール(にしても、こいつは…何でうちの学校の校舎裏なんかに?)

サターニャ「ふっふっふ♪ 悪魔級行為(デビルズアクション)……校舎の壁にスプレーで落書きをしてやるわ♪」プシュー

ガヴリール(おっ、いつも小さなイタズラしかしないあいつが珍しく本当の悪い事をしてるな!)

サターニャ「よぉし、これくらいでいいわね」

落書き『大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。最高!』

ガヴリール(あ~ぁ、こんなしょうもない落書きはすんなよなぁ…)

サターニャ「ふふふっ♪ 偉大なる大悪魔様のやる事は、これぐらいスケールが大きくないとね♪♪」

ガヴリール(落書きの文字は、スケールが小さいけどなぁ…)

サターニャ「さて、早く消さないと…」スッ

ガヴリール(おぉと、落書きしてる所は動画に収めたけど、写真はまだだったな?)ゴソゴソッ

カチッ

ガヴリール(まぁ、あいつを脅す為の弱味としてはこんなもんでいいか…。最後は手強いかもしれないが……)

ラフィエル「~♪」

(物陰)ガヴリール(ラフィエルの場合、サターニャの傍にいる事が多いけど、今回は珍しく一人でいるようだな…)

ラフィエル「~♪」

ガヴリール(呑気に鼻歌なんか歌いやがって…。でも、良く考えたら、完璧主義のあいつが弱味を見せるだろうか??)

ラフィエル「~♪ …?」

ガヴリール(んっ、何だ?)

カエル「ゲコッ♪」ピョコ

ガヴリール(なんだ、カエルか…。おっ?)

ラフィエル「」サアァーーッ

ガヴリール(顔が真っ青だぞ!? あ、もしや!)

カエル「ゲコッ♪」

ラフィエル「っ!?」ピタッ

ガヴリール(へぇ~、なるほどなぁ♪♪)ニヤニヤ

カエル「ゲコゲコッ♪♪」

ラフィエル「ヒィッ!?」ビクッ

ガヴリール(動画には収めた…。後は……)

カチッ

ガヴリール(これで一通り終わったな。よぉし、ここからだ!!)

↑ちなみに言いますが、今回はラフィエルのカエル嫌いがサターニャに知られる前のお話であり、現時点ではカエルが苦手である事はサターニャも知りません!

~翌日~

ヴィーネ「郵便物に名前なしの封筒が入ったけど、誰からかしら?」スッ、ペラッ

内容『月乃瀬=ヴィネット=エイプリル様へ
   同封した写真とある動画を周囲にバラされたくなければ、金をよこせ!!
   指定額、~万円。金はいらないバッグに入れて、指定の○○川に沈めろ!
   もしも、周囲に脅されてる事を話すか、約束を破ったら写真と動画をネットに拡散し、お前の通ってる学校にもバラすからな!!』


ヴィーネ「な、何よこれぇーーっ!!??」

写真『ヴィーネがB○本を読んでる所ばかり』

動画『B○本を読みながら独り言を言ってるヴィーネの様子を撮影したもの』

ヴィーネ「なっ!? ど、どうしてっ!!?/////」カアアァァァーッ

ヴィーネ「い、一体誰が…いつの間にぃっ?!/////」カアアァァァーーッ

一方…。

サターニャ「な、何よこれっ!?」

内容『胡桃沢=サタニキア=マクドウェル様へ
   同封した写真とある動画を学校の担任にバラされたくなければ、金をよこせ!!
   指定額、~万円。金はいらないバッグに入れて、○○川に沈めろ!
   もしも、金を払わなかったら写真と動画をお前の担任に送りつけるぞ!!』

写真『サターニャが学校の壁に落書きしている所ばかり』

動画『笑いながら壁に落書きをしているサターニャの行動を撮影したもの』

サターニャ「う、嘘っ、いつの間にこんなものをっ!? ってか、担任ってあのグラサンにバラすって事っ?!!」

もう一方…。

ラフィエル「」

内容『白羽=ラフィエル=エインズワース様へ
   同封した写真とある動画を友人にバラされたくなければ、金をよこせ!!
   指定額、~万円。金はいらないバッグに入れて、○○川に沈めろ!
   もしも、金を払わなかったら写真と動画を一番仲の良いお前の友達に送りつけるぞ!!』

写真『ラフィエルがカエルを怖がって真っ青になっている所ばかり』

動画『怖がって真っ青になったまま直立不動のラフィエルの姿を撮影したもの』

ラフィエル「……なんという事でしょう。これは、俗に言う強請りというものですね…」

~数時間後 ガヴリールの部屋にて~

ガヴリール「ふぅ、川の中は冷たかったけど、それぞれ沈んであった金の入ったバッグを回収できたし、良しとするか!」ビショビショ

ガヴリール「それにしても成功するとはなぁ…。接触での強請りは危険だし、振り込みもアウトだから誘拐での身代金の勢いでバッグに金を入れさせ、そのバッグを指定した川に沈めさせる。後は、私が神足通で川の中に移動し、金の入ったバッグを回収した後は再び神足通でここに戻ってくるだけ。我ながらいいアイディアだったな!」

ガヴリール「さぁて、さっそく課金に使うとするか!!!」

~翌日 学校にて~

ヴィーネ「………はぁ」

サターニャ「ヴィネット、元気がないわね…どうしたの?」

ヴィーネ「別に、なんでもないわ」

サターニャ「なんでもない訳ないでしょっ!? いっつも元気なあんたが珍しく溜め息なんかしてるから、様子が変だってすぐに分かったのよ!」

ヴィーネ「………」

サターニャ「話しにくい事だったら、後で話さない?」

ヴィーネ「えっ?」

サターニャ「いや、どうせならラフィエルとガヴリールも混ぜて一緒に相談に乗ってもらった方がいいわね」

ヴィーネ「サターニャ……」

ラフィエル「で、お話しとは一体なんですか、サターニャさん?」

サターニャ「ヴィネットの奴、悩み事があるみたいで、一緒に相談に乗ってもらうと思ってね」

ヴィーネ「はぁ……」

ラフィエル「成る程。いつものヴィーネさんとはちょっと違いますね。何だか、深刻に悩んでそうな顔付きですね…」

サターニャ「ガヴリールも呼びたかったんだけど、なぜか近くにいなくて、探しても見つからなかったから仕方なくあんただけ呼んだって訳よ」

ラフィエル「……そうでしたか」

サターニャ「えぇっ、脅しですってぇー!?」

ヴィーネ「」

ラフィエル「ヴィーネさん、やはり…」

サターニャ「ちょっとぉー、ヴィネットも私と同じだったのっ?!」

ヴィーネ「えっ、私も同じって…」

サターニャ「実は私もなのよ。脅されてるの…」

ヴィーネ「えぇっ、サターニャも!!」

ラフィエル「やはりサターニャさんもでしたか」

↑の一部ですが、ヴィーネ「」の辺りは、正しくはヴィーネ「」コクリ

です。すみません!

サターニャ「やはりとか「も」ってまさか…」

ヴィーネ「ラフィも?!」

ラフィエル「はい。実は私もサターニャさんやヴィーネさんと同様に脅しに遭ってます」

ヴィネサタ「えええぇぇーーーっ!!??」

ヴィーネ「皆、脅しに遭ってお金を強請られてる、なんて思いもしなかったわ…」

サターニャ「私もよ。てっきり私一人だけかと思ったぐらい…」

ラフィエル「あのう、二人ともちょっとよろしいですか?」

ヴィネサタ「「なに?(なによ?)」」

ラフィエル「今回の強請りの件、何だか変だと思いませんか?」

ヴィーネ「変?」

サターニャ「確かに、皆一斉に強請られるのはおかしいと思ったけど…」

ラフィエル「それも変だと思う点の一つですが、もう一つはタイミング良く弱味を握られてしまったことです」

サターニャ「タイミング良く??」

ヴィーネ「あっ、それもそうね!! 皆、その日に同時に強請られてたとしたら、犯人は同じ日、一気に私達の弱味を握ったって事よね?」

ラフィエル「えぇ。同じ日に一気に弱味を握れるなんて、都合というか、タイミングが良すぎませんか!」

サターニャ「あっ、確かにそうね!?」

サターニャ「あっ、でも私たちを強請った犯人って同一犯なのかしら?」

ラフィエル「では、ヴィーネさんとサターニャさん…脅しの内容はどんな風でしたか?」

ヴィーネ「よ、弱味までは話せないけど、確か…いらないバッグに金を入れて○○川に沈めろって記されてあったわね。もちろん、弱味の証拠となる写真と弱味の様子を撮影した動画が納められたSDカードが脅しの手紙と一緒に送付されてきたわ…。もしも、約束(金を払う)を破ったらバラすって脅しもあったような…」

サターニャ「えぇーっ、私と同じ内容じゃない。私に送り付けられた脅しの手紙も、いらないバッグに金を入れて○○川に沈めろって記してあったのよ。しかも弱味の写真と動画が入ったSDカードも一緒に送付されてね!」

ヴィーネ「えっ、サターニャもいらないバッグに金を入れて○○川に沈めろって内容だったの!?」

サターニャ「えぇ…。」

ラフィエル「間違いありませんね。」

ヴィーネ「えっ、じゃあ、ラフィも?!」

ラフィエル「はい。同じく脅しの手紙を貰い、内容はいらないバッグに金を入れて○○川に沈めろで、同じく弱味の写真と動画が入ったSDカードも送付されていました」

サターニャ「皆、内容が同じだって事は…」

ラフィエル「同一犯の仕業で、まず間違いはありません!」

サターニャ「ちくしょう…一体、誰よ!? こんな事して、見つけたらただじゃおかないわ!!!」

ヴィーネ「直接、接触して強請らなかったのは、正体を知られないようにする為ね!」

ラフィエル「だとすれば、犯人は私達を良く知る身近な人物になりますね」

サターニャ「どうしてよ?」

ラフィエル「考えてもみてください……犯人は私たち全員から金を脅し取っています。つまり、私たちを良く知っているからこそ、成しえる事だと証明している訳です」

サターニャ「あっ、成る程、そういう事ね」

ヴィーネ「しかし、一体誰が? 私たちを知ってる人はこの学校のクラスメイトや教師のほとんどであって、その中から犯人を絞るのはどうも…」

ラフィエル「私はもう誰だか分かりましたよ。ちなみに、ヴィーネさんとサターニャさんはいつぐらいに川にお金入りのバッグを沈めたんですか?」

ヴィーネ「沈めたのは手紙を貰ってから15分後よ。ちなみに私は~万を要求されたわ」

サターニャ「意外と安いのね…。私は~万とちょい高めよ。あっ、沈めたのは手紙を貰ってから20分後かしら」

ラフィエル「あっ、それで皆、各自同じ川に沈めるように指定されていたのに、その日は誰もすれ違いで会えなかったのですね…」

サターニャ「で、アンタは?」

ラフィエル「私は25分後です! ちなみに額は~万です。」

ヴィーネ「えぇっ!? ラフィだけ一番高いっ!!」

ラフィエル「はい。おかげで引き落とすのに時間が掛かりました…」

サターニャ「それで、ラフィエルは犯人が誰だか分かったって言うけど、一体誰なのよ?」

ラフィエル「その前にもう一つ、ヴィーネさんとサターニャさんが○○川を去った後、すぐに私も来て川にバッグを沈めましたが、犯人を突き止める為に隠れて川の近くを窺っていました」

ヴィーネ「へっ、そうなの!?」

ラフィエル「はい。そして、ずっと窺っていましたが、誰も来ず、川が濁っている事もあって川の中を見る事が出来なかった為、千里眼で川の中を見通した所、バッグがなくなっていました!」

サターニャ「えっ、じゃあ、犯人はラフィエルの目を掻い潜ってバッグを取って行ったって事になるわよね?!」

ヴィーネ「ラフィに見つからずに川の中のバッグを取るなんて…そんな事……」

ラフィエル「いいえ。一つだけ方法があります!!」

ヴィーネ「えっ?」

サターニャ「何よ、その方法って!?」

ラフィエル「神足通です」

サターニャ「神足通っ!?」

ヴィーネ「それってガヴとラフィのような天使だけが使える、瞬間移動的な能力のことよね?」

ラフィエル「はい。もし、犯人が神足通を使えるのなら、別の場所から川の中に移動してバッグを取りに行く事が可能となるでしょう」

ヴィーネ「そうね…。あっ、まさか犯人って!!??」

ラフィエル「ヴィーネさん、気付きましたか…」

ヴィーネ「えぇ。でも、どうして……」

サターニャ「何よ、ラフィエルとヴィネットだけ解釈しちゃって!? まだ私が分かってないじゃないの!!」

ラフィエル「では、サターニャさんにヒントです! 犯人は、私たちを良く知ってる身近な人物、接触しなかったのも私たちを知る良く人物だったから、そして神足通が使える事です。もう、お分かりですよね?」

サターニャ「う~ん、今のヒントで何が………あっ、そっかぁ、そういう事ねっ!?」

ラフィエル「サターニャさんも分かったようですね。では、犯人は誰でしょう?」

ラフィエル「あっ、ちなみにタプちゃんではありませんよ? タプちゃんは天界の学校に通っていて下界にはいませんし、私たちを強請る動機もありませんしね」

サターニャ「それは分かっているわよ…」

ヴィーネ「あの心優しいタプちゃんが、ありえないわよ…」

ラフィエル「冗談ですよ♪ では、改めまして…はい!」

ヴィネサタ「「ガヴ(ガヴリール)ね!!」」

ラフィエル「そうです! ガヴちゃんなら当然ですが、私たちの事を良く知ってますし、天使ですから神足通も使えますので、今までの推理に出てきたワードにピッタリ合致する訳です♪」

ヴィーネ「でも、まさかガヴがねぇ…」

サターニャ「ありえなくもないわよ! ガヴリールはあの性格だし、金にだっていつも困ってて、ヴィネット…アンタに良く金を借りようともしてるぐらいだもの」

ヴィーネ「………それもそうね!」

ラフィエル「ちなみに弱味を握れるような現場を押さえられたのも私たちのいる場所を把握した上で神足通で移動したからです。まぁ、各自弱味を見せてしまったのは偶々でしょうが…」

ヴィーネ「じゃあ、決まりね!」

ラフィエル「それにこの場にいないのはガヴちゃんだけですし、先ほどサターニャさんが仰られたように「探したけどいなかった」というのもおかしいですしね」

サターニャ「そっかぁ!? ガヴリールの奴、気付かれる事を察知してさっさと逃げたのね!」

ヴィーネ「どうであれ、お金が無いからって私たちから強請り取る、その腐った性根だけは許せないし、早く追いかけないとね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サターニャ「でも、追いかけるにしたってどうやって?」

ラフィエル「私に良い考えがあります♪」

サターニャ「えっ?」




その頃…。

ガヴリール「はぁはぁ。強請りが成功したとはいえ、ラフィエルとかヴィーネ辺りは後々鋭いし、やっぱ逃げた方が正解だな」タッタッタ

ガヴリール「それにあらかじめノートパソコンとネットに繋げる為の物も持っておいたし、脅し取った金も全額持った。それにラフィエルはきっと千里眼で私の居場所を察知することも見越して、千里眼でさえも見通せない特殊な結界を私の周りに張ったからひとまずは大丈夫だろう!!」タッタッタ

ガヴリール「学校は面倒だし、サボればOK。後は、ほとぼりが冷めるまで遠い場所にでも隠れ住めb?「そうはさせませんよ?」

ガヴリール「っ!?」

ラフィエル「見つけましたよ、ガヴ♪」

ガヴリール「うっ、どうしてここが分かったんだっ!? お前の千里眼でも見通せない特殊な結界を張ったはずなのに?!」

ラフィエル「そうだと思いまして、こちらもある対策をしておいたんですよ」

ガヴリール「対策?」

↑正しくは「見つけましたよ、ガヴちゃん♪」になります。

ラフィエル「そうですよね、サターニャ?」

サターニャ「えぇ。」ヒョコ

ガヴリール「サターニャ、お前まで来てたのか!?」ビクッ

サターニャ「当たり前でしょ。それよりもまさか、魔界通販で買ったグレートアップ剤が天使なんかの役に立つとは思いもしなかったわ」スッ

ガヴリール「なっ、まさか!?」

ラフィエル「そうです♪ サターニャさんがそのグレートアップ剤を購入していた事は知っていましたので、お願いして特別に使わせて頂きました」

サターニャ「本来は悪魔専用なんだけど、ラフィエルに使ったら千里眼がいつも以上にグレートアップしてね……」

ラフィエル「ガヴちゃんが張った特殊な結界すら見通せて、ガヴちゃんの居場所が分かるようになった訳です♪」

ラフィエル「さしずめ、この能力の事を、千里眼の強化タイプ「万里眼」と名付ける事にしました!」

ガヴリール「なっ!? そんなのありかよ……」

ラフィエル「ガヴちゃんを捕まえる為なら何でもしますよ。さぁ、覚悟して下さいね?」

ガヴリール「ヒィッ!? に、逃げる…神足tラフィエル「そうはいきませんよ! ヴィーネさん!!」

ヴィーネ「はい、キタァ! ハァッ!!!」シュル

ガヴリール「っ!?」

クルクルクル・・・ギュッ

ガヴリール「うぐっ! く、苦しいっ、ロープが全身に巻き付いて…」ミチミチッ

ヴィーネ「逃がさないわよ、ガヴ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガヴリール「ヒィッ!? ヴィーネ、お前まで!?」ミチミチッ

サターニャ「ヴィネット、いつの間に、こんな能力を身に付けたのね…」

ヴィーネ「本来は良く学校に行きたがらなかったり、休日も外に出ないガヴを無理矢理連れ出す為に身に付けたけど、まさかこういう風に役に立つときが来るとはねぇ」

ラフィエル「でも、お手柄ですよ、ヴィーネさん♪ ロープを操って離れた相手を一瞬でグルグル巻きにする…素晴らしい能力じゃありませんか♪(いつか、サターニャさんに使ってみたいです♪)」ドキドキッ

サターニャ「ラフィエル、あんた今、よからぬ事考えてない?」ジトーッ

ラフィエル「あっ、それよりも……♪」チラッ

ガヴリール「」

サターニャ「そうねぇ…」チラッ

ガヴリール「………」

ヴィーネ「ガヴゥ………」チラッ

ガヴリール「っ!?」

ガヴリール「や、止めろ。ゆ、許してくれっ!?」ビクビクッ

ラフィエル「ダメです♪ ガヴちゃん、強請りはやってはいけない行為なんです、しっかり罰は受けてもらいますよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガヴリール「わ、分かった。やり過ぎた、謝るし、金も返すから頼む、許してくれ!?」ビクビクッ

サターニャ「今、あんたの鞄見たら金が半分以上無かったわよ! 課金に使ったでしょ…だから、金を返した事にはならないし、許すわけにはいかないわよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガヴリール「ヒィッ!? もう二度としない…だから!?」ビクビクッ

ヴィーネ「もう二度って言うけど、一度やった時点でアウトなのよ? だから、今ここでアンタの腐った性根を叩き直してあげるわ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガヴリール「あはっ、もう…」ビクビクッ

ラフィサタヴィーネ「「「覚悟してください(覚悟しろぉ)(覚悟しなさい)ガヴちゃん(ガヴリール)(ガヴ)------っ!!!」」」

ガヴリール「っ!?…………うわあああぁぁぁーーーーーーーーーっ!!??」


~おまけ~

ガヴリール「うぅ……ぐすっ」ボロボロ

ヴィーネ「私に対して脅し取った額が安かったのは私が優しい性格ゆえに毎回仕送りが減っている事、金をとるとはいえ、いつもお世話になっている事への後ろめたさから来ていたのね…」

サターニャ「そんで、私はヴィネットのラフィエルの間に出して貰えるそうだったから、この金額という訳で。ちなみにラフィエルは、お金持ちで、一番羽振りが良かっという訳ね」

ラフィエル「そういう事でしたか。どうりで、ヴィーネさんは安く、サターニャさんはちょっと高め、そして私は一番高い額だったのですね…」

ガヴリール「」コクンッ

ヴィーネ「でも、ガヴ。二度としちゃダメよ? 私たちは友人なんだし、次は何か困った事があったらちゃんと相談に乗るからね!」

サターニャ「まったく、反省しなさい、反省を」

ラフィエル「まぁまぁ、これだけすればガヴちゃんももう二度とこういう事はしないでしょうし、今回はこれで済ませましょう」

ガヴリール「なぁ、ラフィエル?」

ラフィエル「はい?」

ガヴリール「お前、最初から私が犯人だって分かってただろ?」

ヴィネサタ「「えっ!?」」

ラフィエル「さぁ、何のことでしょう?」

ガヴリール「とぼけるな…。ヴィーネとサターニャからさっき聞いたが、私が最初に犯人だと気付いたのはラフィエルで、ラフィエルの言葉でヴィーネとサターニャが細かい疑問を抱き、お前の言葉で私が犯人だと分かったそうじゃないか?」

ラフィエル「………」

ガヴリール「つまり、お前の言葉がきっかけになったという訳だ。つまり、ラフィエルお前はヴィーネとサターニャの二人を言葉巧みに誘導させ、最後には私が犯人である事をわざと気付かせた……そうなるんだよ?」

ラフィエル「………」

ヴィーネ「そういえば、ガヴの言う事に一理あるわね。本当なの、ラフィ?」

サターニャ「アンタ、一体どういうつもりで?」

ラフィエル「はぁ、分かりました。流石はガヴちゃん、鋭いですね…」

ヴィーネ「えっ、じゃあ、本当なの? 最初からガヴが犯人だって気付いてたのって!?」

ラフィエル「はい。」

サターニャ「ど、どうやってガヴリールが強請りの犯人だと!?」

ラフィエル「髪の毛です!」スッ

ガヴリール「あぁっ、私の髪の毛だ!?」

ヴィーネ「えっ?」

サターニャ「アンタ、それどこで?!」

ラフィエル「さっきほどの推理で川にバッグを沈めた後、しばらく物陰で様子を見張り、しばらくしてから千里眼で見えなかった川の中の様子を探って、仰いましたよね、私が?」

サターニャ「あっ、そういえば」

ヴィーネ「そうね! 確かに、言っていたわね」

ラフィエル「バッグは見当たりませんでしたが、代わりに私が沈めたバッグの位置ぐらいに一本だけですが、この金髪の毛が石に引っ掛かっているのが見えたので、すぐにガヴちゃんだと一目瞭然で分かりました。」

ガヴリール「マジかよっ!? 私は現場に痕跡を残していったのか…気付かなかったよ」

サターニャ「それ、ガヴリールのだったのね?」

ラフィエル「間違いありません。見つけてすぐに回収し、白羽家の力を使って下界の人たちが行うような「DNA鑑定」というものを行った所、DNAがガヴちゃんのものと一致しましたので!」

ヴィーネ「さ、流石は、ラフィの家ね……。でも、なんですぐに犯人がガヴだと打ち明けたのかしら?」

サターニャ「そうよ! そんな事してる間にガヴの逃走を時間稼ぎしてるようなものになっちゃったじゃないの!? 結果的に捕まえる事は出来たけど…」

ラフィエル「簡単ですよ。ガヴちゃんに逃げ回るだけ逃げ回らせて、後々ギリギリまで追い詰める……こういう緊迫感、ワクワクして面白く楽しくありませんかっ?♪♪///」ドキドキワクワクッ

サターニャ「そう感じるのは、あんただけよ!?」

ヴィーネ「やっぱり、そういう事だと思ったわ…」

ガヴリール「ツッコむのも疲れたけど、その以前に悪い事した私がツッコむのもあれだしな。」

サターニャ「ところで、ヴィネットとラフィエルはガヴリールからどんな弱味を握られてたのかしら?」

ラフィヴィネ「「っ!!??」」ビクッ

サターニャ「ふっふっふ、気になるわねぇ♪ そうだ…ガヴリール、強請りの件はもう水に流すから二人の弱味が何なのかを教えなさいよ?」ニヤニヤ

ガヴリール「そうだな…。それhラフィヴィネ「「………(ガヴちゃん……)(ガヴ……)」」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガヴリール「いやっ!? 悪いが、私の口からは何も教えられない…」ビクビクッ

ラフィヴィネ「「っ♪♪」」ニコリ

サターニャ「何よ! もういいわよ、直接本人に聞くから!!」

ガヴリール「お、おい。止めとけって!?」

サターニャ「ねぇ、ヴィネット、あんたは一体どんな弱味wヴィーネ「サターニャ……」ボソッ

サターニャ「えっ?」

ヴィーネ「弱味? 一体何の事を言っているのかしら~?? 大体、私に弱味なんて何もないわよ~♪」ニコニコッ

サターニャ「で、でも、あんたhヴィーネ「んっ~、な・に・か・し・ら~っ♪♪」ゴゴゴゴゴゴゴ…ニコリ

サターニャ「」ゾゾッ

サターニャ「あっ、ヴィネットはいいわ。じゃあ、せめてラフィエルだけでmラフィエル「サターニャさん…」ボソッ

サターニャ「へっ?」

ラフィエル「私も弱味なんてありませんよ? だって天使学校では次席ですので!」ニコリ

サターニャ「で、でmラフィエル「サターニャさんっ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ニコニコッ

サターニャ「」ビクビクッ

サターニャ「ふ、二人には……弱味なんてなかった……。」

ラフィヴィネ「「っ♪♪」ニコリ

ガヴリール(サターニャ……)

サターニャ「さ、さぁ…ガヴリール、さっさと帰るわよ!!」グイッ

ガヴリール「お、おいっ、引っ張るなって!?」ズズッ

ヴィーネ(写真と動画は後でガヴから取り戻して消去しておかないと…。ガヴには知られたけど、他の人物には知られないようにしないと。)

ラフィエル(写真と動画、ガヴちゃんから取り戻して消しておかねば…。それにサターニャさんにはあの弱味を絶対に知られたくありません……サターニャさんが私を楽しませてくれなくなり、尚且つ今までの事で仕返しをされる可能性もありますので…。)


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