八幡「大阪に遊びに行ったよ」 (41)

ガタンゴトン



八幡「思うんだが…」

戸塚「なにを?」

八幡「変な面子で来てるよな…」

戸塚「う~ん、どうかな…僕は八幡と来れてうれしいよ?」

八幡「俺もだ、当然だろ?」

戸塚「八幡…」

結衣「ヒッキー……」

八幡「由比ヶ浜…今のは冗談…」


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結衣「ホントに~?」

八幡「も、もちろん…」

雪乃「比企谷くん…浮気は関心しないわね」

八幡「浮気じゃねぇーし…由比ヶ浜とは…まあ、あれだけど…」

結衣「もう…ヒッキーのバカ」


八幡(状況を整理しないとな…)

八幡(大学に入って1年目の今は10月…)

八幡(俺は今、新幹線に乗っている)

八幡(目的地は…USJJ…!)

八幡(そう…道頓堀ダイブとか名物の多い大阪の名所の一つであるUSJJに向かってるのである)

八幡(名所か?って言われたらなんか疑問符が出るけどね)

八幡(全国にある名所って清水寺とか金閣寺とかそんなの想像してしまうもんな)

八幡(なんか寺とか神社想像しちゃうな、どうでもいいけど)

八幡(で、メンバーは俺と由比ヶ浜と雪ノ下に戸塚……そして)


三浦「ねね、隼人~。富士山そろそろ見えるかな?」

葉山「どうだろうか?今日は天気もいいし、いけると思うけど」

三浦「だよね~?やっぱ新幹線から見る富士山って最高じゃん?」

葉山「確かに綺麗だからな、楽しみだね」

三浦「綺麗って、隼人…照れるって…」


八幡(葉山と…三浦の合計6人だ)

八幡「やっぱり変な面子だ」

結衣「でも、いいじゃん。絶対楽しいってば!」

八幡「正直、旅行代はかなりかかったよな…一泊とはいえ…」

雪乃「旅行代の話をすると器がしれてしまうわよ」


八幡「もちろん冗談だからな?本当に嫌なら来ないっての」

戸塚「でもチケット代は高いよね」

結衣「あたし達、エクスプレスで5個まで優先して乗れるやつだし」

八幡「あれにしないと、1日ではなかなか回れないんだろ?」

雪乃「でしょうね、ただでさえ休日で人が多いでしょうし」

結衣「でも楽しみ~!あたしバックライド乗ってみたいな~」

八幡「あれか…期間限定だったのに、人気が出たからずっと続くようになったやつ」


結衣「そうそう、それ!」

雪乃「でも、もう一つ目的があるのを忘れちゃダメよ」

結衣「うん、わかってるよ」チラ

葉山「優美子、富士山だ」

三浦「ほんとだ、すっごい…!」

葉山「快晴だから、迫力が違うな」

八幡(そうもう一つの目的…ていうか目的ってわけでもないけど)

八幡(三浦と葉山をくっつける…)

八幡(告白するのを、影ながら手伝ってほしいという依頼が来たんだよ…)

八幡(いや、奉仕部なんてもうとっくにないのにどういうことだよって感じだけどな…)

雪乃「あくまで協力はついでだから、楽しむのが大前提だけれど」

結衣「だよね、あ~すっごい楽しみだな~」

結衣「ね?ヒッキー!」

八幡「ん?まあな…」


戸塚「僕は、二人の関係の方が気になるんだけど」

八幡「え…なに言って…」

結衣「い、一応彼氏だよ…ヒッキーは…一応…」

八幡「え、もう恋人関係なのか?俺達…」

結衣「OKしてくれたじゃんっ!」


八幡(俺と由比ヶ浜は、まだ出来立てホヤホヤのカップルだったりする)

雪乃「全くあなた達は…こんなところで」

八幡「こんなところでって、なにもしてないからな?」

結衣「え?…なにもしたくないの?ヒッキーは…」

八幡「いやそういう意味じゃなくて…少し落ち着け」

結衣「うん、わかった。すーはーすーはー」

八幡(単純でよかった…)

八幡(同じ大学に通ってるけど…告白された時はびっくりしたな…)

八幡(勉強がんばったのも、俺と同じ大学入るためだとか…なんか恥ずかしかった)

八幡(しかし、告白してくれたタイミングとしてはベストだったようにも思うな)

八幡(2年の最後の…あのギスギスして、まだ子供だったのに無駄なこと色々考えてたあの頃に告白されてたら)

八幡(俺は断ってたと思うしな……)

戸塚「でも、このUSJJへの旅行は、元々は誰が決めたのかな?」

結衣「あたしだよ、彩ちゃん」

戸塚「そうなんだ、由比ヶ浜さんが…ていうことは、八幡と旅行したかったの?」

結衣「それは…えへへへへ」

八幡「だ、だからな…そういう話が出た時に雪ノ下と戸塚も誘おうってなったんだよ」

結衣「うん、資金的にかなり高額だから行ける人だけって感じで」

八幡「そういう意味ではみんなギリギリか…」

戸塚「帰ったら、シフト増やさないと駄目かも…」

結衣「それで、あたしが隼人くん達誘ってみたんだけど、優美子と隼人くんが来れるってなってさ」

雪乃「そういうことなのね」

戸塚「思い出に残る旅にしたいよね、八幡」

八幡「おう…」

八幡(そういや、小町からおみやげ頼まれてたっけ…魔法使いの杖とマフラーだったか)

八幡(俺の資金持つかな…)


八幡「あ、それとこの前平塚先生と話したんだが」

結衣「えっ?なにか言ってた?」

八幡「道頓堀のラーメンとか、難波の有名なラーメンを網羅して来いとか…」

戸塚「うわぁ…」

結衣「え~~…」

八幡「しなかったら、どうなるかは…拳をボキボキさせてたな」

雪乃「一泊二日でしょう?そんなことできるの?」


結衣「どうなんだろう?できるかな?」

戸塚「えっとね…距離は離れてないから…まあ、二日目ならいけるかな?」

八幡「1日にラーメン何杯も食べるのはキツイな…正直」

戸塚「そうだね…平塚先生なら平気だろうけど」

結衣「太っちゃうよ~」

雪乃「それほどカロリー自体は多くないんじゃないかしら?スープを飲まなければ」

雪乃「ただ塩分が多そうね」

八幡「まあ、その辺はその時に決めるか…」

結衣「うん、ていうか二日目電車に乗るまでの間、どこに行くか決めてないよね」

戸塚「大阪市内は地下鉄も走ってるし、すぐに新大阪に行けるからね」

戸塚「ある程度直前で決めても大丈夫かな?」

八幡「まあ、その辺りはホテルに入ってからでもいいだろ」

結衣「うん」


……


新大阪

プルルルルルルルルルルル

葉山「着いたな…優美子、はぐれないようにね」

三浦「いくらなんでもそんなことしないって」

葉山「いや、荷物も持ってるからさ…よかったら持とうか?」

三浦「え…?ホント?じゃ、じゃあお願いしてもいい?」

葉山「ああ」


八幡「…うまくやってるみたいだな」

結衣「うん、これからだよね」

雪乃「あなた達は、あなた達の関係を向上させるのが先だと思うけど」

結衣「もう…ゆきのん…!」


葉山「あ、そうだ、比企谷」

八幡「…なんだ?」

葉山「優美子がさ、二日目に心斎橋に寄ってみたいらしいんだが」

八幡「心斎橋か」

葉山「いい感じの服の店があるらしくてさ」

八幡「まあ、難波とかのすぐ近くだし、行けるんじゃないか?」

葉山「そうか、ありがとう。まあ、時間があったらでいいよ」

電車

デデンデデン

三浦「ねえ、隼人さ…」

葉山「なんだい?」

三浦「この満員電車の人…もしかして…」

葉山「まあ、終点的には…」


結衣「人が多すぎ…ヒッキー…」

八幡「東京にも負けてないんじゃねぇのか…これ」

雪乃「多分、みんなUSJJのお客さんね」

戸塚「係りの人大変そうだね…」

USJJ 入口

結衣「なんとか開場に間に合ったね…」

雪乃「そうね…」

葉山「いいね、こういう雰囲気。ランドにみんなで行った時以来か」

三浦「確かに、ていうか姫奈とか戸部来れないって言うし」

八幡「そういえばあいつら来なかったんだな」

三浦「単純に、お金の問題だけどね。貯金してなかったらしくて」

八幡「そりゃどうしようもないな」


雪乃「ふう、真夏じゃなくてよかったわね」

結衣「うん…熱中症になってたかも…」


八幡「あれ、小町からメールか…」

八幡「なになに?本当の透明マントと、本当に飛べる箒も買ってきて…?」

八幡「小町…冗談だよね?大丈夫だよね?」

八幡「…」

雪乃「そういえば、気になったのだけど…」

結衣「どうしたの?ゆきのん?」

雪乃「仮装してる人が多いわね、メイクなども」

結衣「ああ、ハロウィンと重なってるからかな~」


三浦「そのわりにはなんかミニスカの警官とかいるし」

八幡「コスプレ喫茶かここは」

戸塚「秋葉原的なやつかな」


八幡(スカートが短すぎて見えそうだな…)

結衣「ヒッキー」

八幡「コホン」

結衣「もう…ばか」

今はこんなところで
旅行の金額関連はかなり適当です

入場

八幡「うお…さすがに人が多いな…」

結衣「迷子になりそう…ヒッキー、手つないででいい?」

八幡「え…ま、まあいいけど…」

結衣「えへへ、ありがとう」ギュ


八幡(あ、由比ヶ浜の手が…柔らかい)


雪乃「いきなり見せつけるわね…」

戸塚「うらやましいね、八幡」

三浦「はあ、やっぱり人多いね…隼人~」

葉山「じゃあ、少し手でもつなぐかい?優美子」

三浦「う、うんそうしよっか」


雪乃「あっちもいい感じね」

戸塚「ここでする必要ないよね…実際、告白とか…」

雪乃「それを言っては駄目よ」

葉山「最初はどこに行こうか?」

優美子「あーしは、魔法使いのあれがいいかな」

結衣「あたしは…なんでもいいよ」

雪乃「クモ男なんていかがかしら?」

戸塚「えっと、鮫のやつかな?」


八幡「意見分かれたな…」

葉山「君は?」

八幡「俺か?そうだな…バック・ドラフトかね」

葉山「また渋いチョイスだな…一番手にそれって…」

八幡「葉山、お前は?」

葉山「俺はスペースファンタジーのライドマシンがいいかな」

三浦「そんなのあるんだ」

葉山「室内コースターだね、おもしろそうだし…いま、すいてそうだけど」

三浦「じゃあそれでいいじゃん」

雪乃「そうね、あまり悩んでも仕方ないし」

八幡「魔法使いは確か整理券だしな」


葉山「じゃあ、悪いけど、最初はスペースファンタジーで行こうか」

八幡「4人組みで後ろ向きで乗る感じだな」

結衣「ふ~ん、なんか怖そう」

八幡「まあ室内だしそんなでもないだろ」


結衣「だといいけどさ…あ、来たよヒッキー、行こ!」

八幡「おう…」


八幡「…おいおい」

結衣「どうしたの?」

八幡「いや…なんでもない」

八幡(前方あーしさんじゃないですか…しかもスカートから見えてるし…今日は水色か、意外!)


八幡(その隣が葉山と…うまくいったみたいだな)

三浦「ちょ、ヒキオ…あんた」

八幡「え…?」

三浦「あんた見てたでしょ?え?」

八幡「な、なんのことだよ…」


三浦「絶対視線おかしいし、キョドってるのがキモ過ぎだし」

八幡「……」

三浦「無言になんなっての、訴えるレベルなんだけど?」

八幡「いや、待て…スカートの中身見えただけで」

三浦「やっぱりね、キモいっての」

結衣「ヒッキー、それは駄目絶対」

八幡「悪い…由比ヶ浜」

結衣「まったくもう、ヒッキー意外とスケベだし」

八幡(しかし、目の前でパンツ見えてたら見ようとしてなくても視界に入りますよね?)

八幡(まあ、これは胸の奥にしまっとこう)


結衣「ヒッキー…あの、上ってるよ…」

八幡「そうだな……一応ジェットコースターだしな…」


結衣「きそう…」ギュウ

八幡「あ…」(手をつかまれたな…)

結衣「き……きゃあああああああ~~~」

ゴオオオオオオオ

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結衣「ヒッキー」

八幡「なんだ?」

結衣「怖いっていうより…酔うね…」

八幡「予想以上にクルクル回ってたからな…」

結衣「でも、楽しいかも」

八幡「俺はしばらくいいわ、何回も乗るものじゃないだろ…」


三浦「隼人…少し酔うね…」

葉山「確かに、目がまわるからな」

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