真姫「毒のいきもの展?」凛「うん」 (64)

凛「商店街の福引で当たったの。3人招待だからかよちんと一緒にいこーよー」

真姫「…別に私興味無いし」

凛「行こーよ行こーよー」グイグイ

真姫「引っ張らないでよ!」

凛「真姫ちゃんが行くって言ってくれるまで凛は引っ張るのをやめないよ!」グイグイ

真姫「あぁもう!わかった!行くわよ!!」

凛「やったー!ありがと真姫ちゃ~ん」ダキッ

真姫「はぁ」

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〜当日〜

凛「お待たせ〜」

花陽「おはよう真姫ちゃん」

真姫「おはよ。花陽、凛」

凛「興味無いとか言ってたくせに真姫ちゃん一番乗りだにゃ〜」

真姫「凛達が時間よりも20分遅れてきたからでしょ!!」

花陽「ご、ごめんね…私が支度に手間取っちゃったばかりに」

真姫「あっ…」

真姫「べ、別に気にしてなんかいないわよ」

凛「真姫ちゃん、かよちんには優しいにゃあ」

真姫「うるさい!早く行くわよ!!」

りんぱな「は〜い」

〜博物館〜

ゾロゾロ

真姫「結構な人ね」

凛「思った以上に人気だにゃ」

花陽「毒の生き物って、普段は危険で怖いから近づけないけどこういう機会だとよく見られるもんね」

真姫「なるほど…それは一理あるわね」

凛「でも毒の生き物ってどんなのがいるのかにゃあ」

花陽「うーん…蛇とか?」

真姫「有毒生物なんて昆虫から爬虫類魚類植物までいるものね」

凛「楽しみだにゃあ」

チケットヲゴテイジオネガイシマス

凛「あ、招待券で3人分」

ハイゴカクニンイタシマス…カシコマリマシタ

ソレデハコチラヲオススミクダサイ

花陽「いよいよだね」

真姫「そうね」

〜爬虫類ゾーン〜

真姫「初めは爬虫類なのね…」テクテク

花陽「何か薄暗いね」

真姫「蛇は基本夜行性だからね」

凛「あ!見て真姫ちゃん!マムシだよ!」

花陽「凛ちゃん良く見えるね…私全然見えないよ」

凛「ほらここ、目があるよ」

http://imgur.com/wkxRVbS

真姫「マムシって、ザ・毒蛇よね」

凛「ふむふむ…真姫ちゃん、蛇の毒には大きく2種類あるって知ってた?」

真姫「当然よ。出血毒と神経毒でしょ?」

凛「流石だね。じゃあマムシはどっちの毒?」

真姫「うぇっ…えぇと確かこの前パパが」ブツブツ

凛「カッチコッチカッチコッチ」

花陽「出血毒だよね?」

凛「かよちん正解!だけど真姫ちゃんに答えて欲しかったにゃ」

花陽「あぁっ、ごめんね真姫ちゃん」

真姫「いいのよ」

花陽「出血毒は噛まれると痛くて腫れたりするんだよね?神経毒はうまく立てなくなるとか」

真姫「怖っ」

凛「マムシは噛まれても痛いくらいらしいにゃ。毒の量もそこまで多くないし血清もあるからほぼ死ぬことは無いみたいだね」

真姫「凛、貴女やたら詳しいのね」

凛「フフン、この日のために凛は勉強してきたのにゃ!」

花陽「り、凛ちゃんが勉強…?タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ〜!!」

真姫「花陽、落ち着きなさい!凛が勉強だなんてA-RISEが音ノ木坂に来るくらい有り得ないことだけど確かに勉強してしたみたいだわ!」

凛「さらっとひどい事言うね。真姫ちゃんもかよちんも」

凛「でもマムシの怖さは毒なんかよりも身近さなんだよね」

真姫「どういうこと?都会にはいないでしょ?」

凛「7月くらいになると皆田舎に帰ったり田植えをしたりするよね?」

花陽「あぁ…とってもいい季節」

凛「そのころってマムシも産卵期で凄く気が立ってるみたいなの。だからそんなところに足を踏み入れたら…」

真姫「噛まれるってわけね」

花陽「でも、蛇って基本夜行性なのにどうして明るい時に噛まれるの?」

凛「それは蛇が日光浴に出てくるからだにゃ」

花陽「なるほど〜」

凛「だから前に行った真姫ちゃんの別荘、時期が時期だから良かったけど夏と逆だったら確実に出会ってかもね」

真姫「ひっ!」

花陽「ねぇ凛ちゃん、マムシドリンクのマムシってこのマムシだよね?」

凛「うん」

花陽「じゃ、じゃあお父さんはマムシ飲んでたんだ…」

凛「へー、かよちんのお父さんは健康派だにゃあ」

花陽「うん!お父さんもこれ飲んだらどこまでも行けそうって言ってたし」

凛「マムシドリンクってスタミナドリンクみたいなものなんだ〜。今度飲んでみようかな」

真姫「////」

凛「あれ?真姫ちゃんどうしたの?」

真姫「な、なんでもないわよ!次行きましょう!次!!」

凛「ここはヤマカガシだね」

花陽「ヤマカガシ?」

凛「日本の三大毒蛇の一つだよ」

真姫「マムシとハブとこれなのね」

http://imgur.com/THSywVC

凛「うん!」

真姫「いかにも毒もってますって感じの柄ね」

凛「まるでデーハーなにこちゃんみたい」ププ

花陽「り、凛ちゃん…」

凛「でもね、このヤマカガシって実は最近まで毒のない蛇って言われてたの」

まきぱな「ええっ!?」

凛「性格も大人しくて、人を襲ったりしないからそう思われてたんだって。でもこのヤマカガシに噛まれて死んじゃった人がいるんだ」

真姫「それでヤマカガシが毒蛇だとわかったのね」

凛「しかも目立たない奥の方に毒の牙を持ってたみたいで、浅噛みくらいなら毒の牙が刺さらなかったんだろうね」

花陽「大人しい蛇が実は毒持ってました〜かぁ…」

真姫「例えるなら、ことりが裏ではとても怖いとかかしらね」

凛「真姫ちゃんのパパが治療と偽って小さな女の子を」

真姫「殴るわよ?」

凛「ゴメンナサイ」

凛「こっちはハブだね」

花陽「ハブは知ってるよ。将棋強いよね」

真姫「そのハブじゃないと思う…」

http://imgur.com/FMXgnQk

http://imgur.com/FZBewq5

花陽「冗談だよぉ」

凛「修学旅行で見たもんね?ハブ対マングース」

花陽「うん!結構面白かったよね〜」

真姫「ハブ対マングースって…勝負見えてるじゃない」

凛「それが面白いんだよ!」

真姫「…よくわかんないわ」

真姫「てゆーか、ハブって結構大きいのね」

凛「ハブは日本でも最大級の毒蛇だよ。大きいものだと2メートルくらいはあるんじゃないかな」

花陽「沖縄にしかいないっていうのが幸いだよね…こんなのが音ノ木坂にいたら気絶しちゃうよぉ」

真姫「気絶してるうちに噛まれて絶命してそうだけど」

凛「ハブは神経質だからちょっと近付いただけで…」バッ

真姫「うぇぇ!?」

凛「噛まれちゃうにゃ。しかもハブは攻撃の速さも恐ろしいところなの」

真姫「へぇ…じゃあそんなハブ凛にはマングース真姫ちゃんからのキツーイ一撃をお見舞いしてあげるわね…」

凛「あ、いやぁ…あはは」

ゴンッ


凛「うぅ…」

花陽「よしよーし」

真姫「全く…変なことしないでよ!」

凛「因みにテレビ版だけど男はつらいよの寅さんもハブに噛まれて死んじゃうにゃ」

花陽「今日一番のビックリだよ!!」

真姫「馬鹿な兄はどこまでも馬鹿なのね…さくらが可哀想よ」

花陽「ところで凛ちゃん、この3匹ならどれが一番毒が強いのかな?」

真姫「マムシが最弱なのは何となくわかるけど…ヤマカガシとハブは死人が出るのよね」

凛「いや、マムシも下手したら死ぬからね…」

凛「うーん…毒も強さだけじゃなくて量もあるからにゃ〜。でも大きさ的に考えてハブだと思うよ」

真姫「へー、やるじゃない」

花陽「流石はハブさんだね」

凛「ささ、次行くにゃー」

花陽「今度は世界の毒蛇なんだね」

真姫「コブラでしょうね」

花陽「ヒューッ!」

真姫「花陽、それ違う」

花陽「えへへ」

真姫「あっ、この蛇知ってるわよ。ガラガラヘビよね?」

凛「うん!」

花陽「これがお腹を空かせてやってくるのかぁ…」

真姫「ガラガラヘビって、どこがガラガラしてるのかしら」

花陽「お腹をやってくるくらいだし胃袋がいつもガラガラなんじゃないかな?」

凛「チッチッチッ、ガラガラヘビの尻尾の所を見てみるにゃ」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira080941.jpg

花陽「あっ、何か変わった形になってるよ」

凛「そう!そこの所を震わせて威嚇するにゃ!その時の音からガラガラヘビって来てるんだよ」

真姫「へぇ〜」

凛「外国の毒蛇は毒の強さも量も桁違いだから、出会っても絶対に触っちゃダメにゃ!」

花陽「そんな機会はないと思うけどな…」

花陽「凛ちゃん、この子はヨコバイって付くくらいだから横に這うのかな?」

凛「うん、こうやって…身体をSやJの字のようにくねらせて」

真姫「砂漠を移動するってわけね」

凛「おおっ、真姫ちゃんご名答!」

真姫「生き物解説のところに書いてあったんだけど…」

凛「それじゃあ2人にはクイズだよ!」

花陽「はいっ!」

凛「このヨコバイガラガラヘビの英名はなーんだ」

花陽「え、英名!?」

真姫「英語の苦手な凛から英語のクイズですって…!?」

凛「カッチコッチカッチコッチ」

花陽「え、えぇ…ガラガラスネークとか?」

真姫「ヨコバイ…サイド…サイドスネーク?」

凛「ぶっぶー。ヒントは短距離空対空ミサイルの名前だよ」

真姫「わかるかっ!!」

花陽「それほんとにヒントなのぉ!?」

凛「正解はー…サイドワインダーでしたー!」

まきぱな「…」

凛「あれ?リアクション薄いにゃ」

花陽「ご、ごめんね凛ちゃん」

真姫「正直、サイドワインダーって言われてもピンと来ないわ」

凛「」ガ-ン

凛「せ、せっかく苦手な英語まで覚えたのに…」シクシク

花陽「り、凛ちゃん…!?」アセアセ

真姫「ほっときましょ。行くわよ」

花陽「あっ、あぁ…」

花陽「えぇと…この子はサンゴヘビって言うんだね」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081020.jpg

真姫「写真だと綺麗な体の色ね」

花陽「て言うか、基本薄暗いからあんまり見えないね」

真姫「仕方わよ。蛇にストレスを与えさせないようにしなきゃ。毒蛇だって生きているんだもの」

花陽「そうだよね」

凛「ハァ…追いついたにゃ」

凛「あっ、サンゴヘビ」

花陽「凛ちゃん、このサンゴヘビはどんな蛇なの?」

凛「サンゴヘビは猛毒を持つ蛇の1つにゃ。色からするに毒もってますって感じでしょ?」

真姫「なるほど、こうして色を鮮やかにした方が的に襲われないし印象としても残るわね」

凛「実はこのサンゴヘビにあやかってそっくりな無毒の蛇がいるんだよ」

真姫「うぇぇ!?」

凛「ニセサンゴヘビって言って、本当にそっくりだったよ」

花陽「ニセって…そんなの名前にしていいのかな」

真姫「ニセウルトラマンみたいなものでしょ」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081021.jpg

凛「でもこうして、有毒の生物に似せて生き延びようとしてる姿勢は感服だよね〜」

花陽「そうだね。蛇でも工夫を凝らして生きているんだね」

真姫「何浸ってるのよ。次行きましょう次」

凛「真姫ちゃん一番楽しんでるよね?」

真姫「べっ、別にそんなんじゃないわよ!さっさと見て回りたいだけなの!!」

凛「はいはい。行こっ、かよちん」

花陽「うんっ」

凛「ここはアフリカゾーンにゃあ」

花陽「何だろうこの蛇…ブラックマンバ?」

凛「えっ、ブラックマンバ!?」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081019.jpg

凛「にゃあ〜。このクリクリした瞳が可愛いにゃあ」

真姫「(この薄暗い中良く見えるわ…)」

凛「ブラックマンバは毒蛇の中でも人気の高い蛇なんだよ!世界で2番目に大きいコブラなんだ」

花陽「そうなんだ…って、この子がコブラ!?」

真姫「コブラって言ったらどいつも頭がでかいのしかイメージしてなかったわ」

花陽「知らなかったなぁ」

凛「…ブラックマンバはとっても恐ろしい蛇にゃ」

凛「毒も強いし大きいから量も多い。噛まれたら確実に死ぬよ」

真姫「嘘…」

凛「しかもジャングルの中を素早く動いてくるから見つかったら遺書を書くべきだね。あっ、遺書なんか書いてる暇もなかったにゃ」

花陽「この子がそんなに怖い蛇だったんだ…」

真姫「ねぇ凛、どうしてブラックなの?写真だと灰色っぽいけど」

凛「それは口の中が黒いからって言われてるよ」

真姫「ふーん」

花陽「ねぇ凛ちゃん、一つ気になったことがあるんだけど」

凛「かよちんどうしたのー?」

花陽「蛇って夜行性なんだよね?目はいいのかな?」

凛「えっとね、蛇の視力はヒトよりも弱いにゃ」

花陽「えっ、じゃあどうやって獲物を見つけるんだろう?」

凛「いい質問ですね。真姫ちゃんとは大違いだよ」

真姫「何か言った?」

凛「べっつにー」

真姫「あっそ」

凛「蛇は嗅覚に優れていて、臭いでエサを探すの」

花陽「そうなんだ」

凛「あと、マムシとかピットって呼ばれる器官で感知したりすにゃ」

花陽「ピット?」

凛「簡単に言うとサーモグラフィーにゃ。エサの温度をピットで感じ取って、そこに近付くんだよ」

花陽「ほぇー、ありがと凛ちゃん」

凛「沢山勉強してきたから、なんでも聞いて欲しいにゃあ」

真姫「その集中力を普段の勉強にまわしなさいよ…」

凛「それとこれとは関係ないにゃ!」

凛「あ、そう言えば真姫ちゃんにもピット器官あったよね〜?」

花陽「真姫ちゃんピット付いてタノォ!?」

真姫「はぁ!?イミワカンナイ!!」

凛「だってだってー、この前部室が停電した時に」


ーー
ーーー

穂乃果「わっ!停電だぁ!」

絵里「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

海未「ブレーカーが落ちたのでしょうか」

絵里「ブレーカーでもブローカーでもいいから早く明るくしてよぉ!!」

希「えりち、今真っ昼間やで」

パチッ

穂乃果「あ、点いた」

にこ「…どぅおぇ!!ちょっと何やってるのよ!!」

真姫「しまっ…もう明るくなったのね!!」

ーーー
ーー

凛「暗い部屋の中にこちゃんの温度を感じっとてスカートの中に顔を突っ込んでたにゃ。アレはピットで感じ取った以外の何物でもないね」

真姫「変な捏造しないでよ!!」

花陽「真姫ちゃん…」ドンビキ

真姫「花陽貴女停電した時隣にいたわよね!?」

花陽「そ、そうだったかなぁ…?」

凛「かよちんは嘘つかないにゃ」

真姫「うるさい!!」

真姫「もぅ!次行くわよ!次!!」

凛「はいはい」

花陽「またねー」テクテク

花陽「今度はエジプトコブラだって」

真姫「…」

凛「真姫ちゃん機嫌直して。ほら、ジュースあげるから」

真姫「」プイッ

花陽「あはは…」

凛「トマトジュースだよ?いらないの?」

真姫「…」

真姫「…いる」ボソッ

凛「はいどうぞ」

真姫「ありがと」

凛「あ!エジプトコブラだ!!」ガッ

真姫「ブフッ!」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081166.jpg

真姫「ちょっと凛!こぼれたじゃない!!」

凛「エジプトコブラと言えばクレオパトラだよ!」

花陽「あっ、もしかしてクレオパトラが自殺に使った蛇かな?」

凛「うん!」

真姫「うぇぇ…」フキフキ

花陽「なんか…凄い歴史を感じる蛇だね」

凛「そう考えると蛇って昔からずっとこの形なんだよね」

花陽「蛇って神聖な生き物って言うもんね」

凛「ナムナム」

花陽「ナムナム」

真姫「ちょっと凛!拝んでないでこの蛇の解説しなさいよ!!」

凛「あぁごめんね。エジプトコブラはかよちんも言った通りクレオパトラが自殺に使った有名な蛇だよ。毒は神経毒でかなり強い毒にゃ」

花陽「やっぱりコブラは毒が強いんだね」

凛「でも最近は数も減ってきて血清もあるから死亡率は減ったはずにゃ」

真姫「ふーん」

凛「因みにエジプトコブラは特定動物で飼育するにはちゃーんと知事の許可がいるんだよね」

花陽「そ、そうなんだ」

真姫「よくもまぁそんな動物を連れてきたわね」

凛「貴重な個体だもんね〜」

花陽「もう一回拝んでおこう」

凛「凛も凛も〜」

真姫「わ、私も…」

まきりんぱな「なむなむなむ」

凛「あ、因みにエジプトコブラは和名で本当はアスプコブラって言うんだよ」

花陽「そうだったんだぁ」

真姫「ホント色んなこと調べてきたわね」

凛「えへへ」

凛「ふぅ…これで、ヘビエリアも最後だね」

花陽「最後はどんな蛇かな?」

真姫「まだ見てない毒蛇で言ったらアレでしょ」

花陽「アレ?」

真姫「そう、コブラの王様」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081262.jpg

凛「キングコブラにゃー!」

花陽「うわー、やっぱり大きいねぇ」

真姫「これぞ毒蛇ね」

花陽「笛を吹いたら壺から出てきそうだよね」

真姫「ふふ、それどれだけ大きな壺なのよ」

凛「キングコブラは世界一大きな毒蛇で有名だよね。大きさも毒の量もキングの名に相応しいにゃ」

真姫「強さはNo.1じゃないの?」

凛「毒の強さはさっきのブラックマンバやここにはいないけどクサリヘビとかの方が強いにゃ」

花陽「大切なのは質より量なんだね」

凛「そのケタ違いの毒の量で一説には象も倒すと言われているよ」

真姫「象も…」

花陽「ガラス越しだからよかったけど実際に会ったら噛まれる前に死んじゃうかも…」

凛「でも実はキングコブラって山の奥で暮らしているし性格も温和だからよほどのことがない限り噛まれたりしないよ」

花陽「そうなんだ…よかった」

真姫「にしても大きいわねぇ」

凛「キングコブラは平均で3mあるしね。かま首を持ち上げたらヒトの大人と変わらないくらいになるにゃ」

花陽「わ、私よりも大きい…」

真姫「い、意味わかんないわよぉ…」

凛「かよちん真姫ちゃん見て!今からモグモグタイムだって!」

真姫「モグモグタイム?あぁ、餌の時間なのね」

花陽「凛ちゃん、キングコブラの餌ってどんなのかな?」

凛「うーん…凛が見た本だとネズミだったりトカゲだったり、後小型のヘビも食べるって書いてたにゃ」

花陽「流石はキングだね」

真姫「でもこの子メスなのね」

凛「キングなのにメスとはこれいかに」

花陽「あっ!餌が入れたれたよ!」

ヤ-ン!ヤ-ン!

凛「どうなるんだろう…」

キングコブラ「…」ノソッ

花陽「動いた!」

ヤ-ン!

ガブッ

ヤァァァァァン!!!!!!!

真姫「噛み付いたわ!」

ヤ…ヤン…

凛「流石キングコブラ、一瞬で動かなくなったにゃ」

モグモグ

花陽「凄い迫力だったね」

凛「あー、楽しかったにゃあ」

花陽「色んな蛇が見られたし面白かったよ♪」

真姫「凛がここまで知識を持って来るとは思いもしなかったわ」

凛「えへへ」

凛「2人にたくさん聞いてもらいたいなって思ったらみるみる覚えられたんだ」

花陽「凛ちゃん…」

真姫「…」

真姫「それじゃ、勉強も私達に教えるつもりで頑張ってみたら?」

凛「そ、それは無理な話にゃあ!」

真姫「どうかしらね?」

真姫「そうねぇ…私は英語でも教えてもらおうかしら」

花陽「わ、私も…」

凛「もー!2人して凛の苦手教科を!!」

凛「こっちが教わりたいくらいにゃあ!!」

凛「さて、今度は両生類エリアだね」

花陽「わぁ〜、綺麗なカエルさん」

真姫「そう言えばカエルも毒持ってたんだっけ」

凛「これは…イチゴヤドクガエルだね」

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真姫「こっちには青いカエルよ」

凛「えぇと、その子はコバルトヤドクガエルだったかな」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081279.jpg

花陽「宝石みたいだね!」

真姫「そうなるとルビーとサファイアね」

花陽「凛ちゃん、カエルさんの毒はどうやったら危険なの?」

凛「種類によっては触っちゃダメなのもいるけど、基本は食べるとダメにゃ」

花陽「ふむふむ」

真姫「こんな目立つ色したカエルなんて食べる人はいないでしょ」

凛「人じゃなくて捕食動物に効果があるの。勿論触っちゃダメな種類には人も効くけど」

凛「ほら、あそこにいるモウドクフキヤガエルなんか毒の強さは世界ナンバー4なんだよ」

花陽「ええっ!?こんなに小さいのにナンバー4なのぉ!?」

真姫「や、やるじゃない…」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081281.jpg

凛「でもね、原住民達はこのカエルの毒を吹き矢に塗って狩りに使ったりするんだ」

真姫「それだけ強い毒ならイチコロね」

真姫「でもそんな強い毒をどうやって抽出したのかしら」

凛「うーん…凛はそこまで調べてきてないにゃ。ごめんね真姫ちゃん」

真姫「別にいいわよ。帰ったら自分で調べるから」

花陽「(原住民(´・ω・`)って結構すごかったんだ)」

凛「(でも何でこんなところにモウドクフキヤガエルがいるんだろう…とても貴重なカエルなのに)」

ヤンヤン

真姫「あら?また何か始まったわよ」

オイシソウナカエルヤン

パクッ

花陽「あっ食べた!」

ウグッ!ク、クルシ…

バタッ

凛「なるほど…カエルを犠牲にしてまで毒の恐ろしさを凛達に教えてくれたんだね」

真姫「グスッ…ありがとう、カエルさん」

花陽「ううっ…」

凛「今度は日本のカエルさんだね」

花陽「あっ、ガマガエルだ」

真姫「ヒキガエルでしょ?」

花陽「ガマガエルだよっ!」

真姫「ヒキガエル!」

花陽「蝦蟇!」

真姫「ヒキ!」

凛「呼び名なんてどっちでもいいにゃ」

凛「凛はイボガエル派だけど」

凛「イボガエルはアマガエルとかと違って触っちゃダメなカエルさんにゃ」

花陽「えっ、そうなの?」

凛「あー…でもキチンと手を洗えば大丈夫だったっけ」

真姫「ハッキリしなさいよ」

凛「多分大丈夫だった気がするよ!」

真姫「多分って…それじゃあここにいる必要ないじゃない」

凛「でもでも、日本のカエルさんの中では強い毒を持ってる方なんだよ!」

真姫「さっきのモウドクフキヤガエルだっけ?それ聞いた後だからなんか弱っちく感じるわ」

凛「くぅ…可哀想なイボガエルさんにゃあ」

真姫「て言うか、両生類エリアってここだけ?」

花陽「あ、あっちにイモリがいるよ」

真姫「あらホント…て言うかイモリって毒あったのね」

凛「人に影響はないけどね…でもイモリやカエルさんを触った手で目をこすったりしたら炎症を起こすから絶対に手を洗おうね」

花陽「は〜い」

真姫「さてと、次はなんのエリアかしら」テクテク

ー出口ー

3人「…えっ?」

凛「これだけ!?」

花陽「もっと他にもたくさん毒の生き物っているよね!?」

真姫「爬虫類と両生類だけじゃないの」

凛「にゃー!詐欺にゃあ!!」

花陽「でも待って凛ちゃん。とても貴重な種類がいたわけだからそれにお金を回しちゃって予算が足りなくなった可能性があるよ」

真姫「なるほどね」

凛「うー…もっともっと教えたかったにゃあ!ミノカサゴとかベニテングタケとかウルシとかー!」

真姫「…」

真姫「じ、じゃあ今から家に来て教えてよ」

凛「へ?」

真姫「折角凛が頑張って調べてきてくれたんだから気になるじゃない。だからウチで話して欲しいのよ」

花陽「真姫ちゃん…!」

凛「うん!いーっぱいお話してあげるにゃあ!!」

花陽「よかったね、凛ちゃん!」

真姫「////」テレテレ

凛「それじゃあ!真姫ちゃんの家まで競争になあ!!」タッタッ

花陽「あっ!待って凛ちゃん!!」

真姫「家の方向逆よー!!」

おしまい

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