【モバマス】荒木比奈、眼鏡を買う。 (50)

某番組を見て思いついた。

値段はオク見て適当に決めてます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435597138


春菜「ひ・な・ちゃん♪」ダキ!

比奈「うわ!もう、びっくりするじゃないっスか!」

春菜「もしかしてダメでした?」

比奈「もしかしなくてもダメっス。怪我したら大惨事っスよ」

春菜「えへへ///ごめんなさい」

比奈「別にいいっス。自分も春菜ちゃんに迷惑かけたりしてるんで気にしないでください」



春菜「じゃあ時間も押してますしさっそく行きましょうか」

比奈「え、行くってどこに?今日は仕事もなかったはずっスけど……」

春菜「いいですから!ほら、Pさんも車で待ってますよ!」


<おーいはやくしてくれー!


春菜「ほらほら!はやくしてください!」グイグイ

比奈「わ、わかりましたから!袖を引っ張らないでほしいっス」



ブロロロロロロロロ


比奈「……あの、どこに行くんっスか?」

モバP「どこって……ロケだよ」

比奈「でも今日撮影があるって聞いてないっスよ?」

モバP「細かいことは気にするな。悪いようにはしないから……たぶん」

比奈「いや、たぶんってなんっスか!たぶんって!?」



春菜「Pさん!見えてきましたよ!」

モバP「もう着いたのか。案外はやかったな」

比奈「着いたって……ちょ!ここは!?」

春菜「はい!我らが聖地、眼鏡店です!」

比奈「いや、私にとっては聖地でもなんでもないっスよ!?」



比奈「というかカメラがあるってことは本当に撮影はあるんっスね」

モバP「だからロケに行くって言っただろ?」

比奈「じゃあなんでこんなドッキリみたいなことをするんっスか?」

春菜「騙すような形になったことは謝ります。でもこうでもしないと一緒に来てくれないじゃないですか」

比奈(それは眼鏡が絡むとテンションがおかしくなる春菜ちゃんのせいっス)

モバP「まぁ、さっきも言った通り悪いようにはしないから許してくれよ」

比奈「まぁ、もうここまで来たら腹括るっス」


モバP「よし!話もまとまったし春菜!タイトルコール!!」

春菜「荒木比奈、眼鏡を買う!イェーイ!!」パチパチパチ

モバP「今回は全品10万円越えの眼鏡しか扱ってないという超高級眼鏡店」

モバP「サウザンド・リヴァー銀座本店にお邪魔しております」

比奈「悪意しかねぇ!?」


比奈「ちょっと待つっス!自分にはそんな高級眼鏡は必要ないっスよ!」

比奈「だいたいよく考えてみたら今使ってる眼鏡で十分なんで買い換える必要はないっス!」

春菜「え、でも比奈ちゃん視力落ちましたよね?」

モバP「え?そうなの?」

春菜「はい、遠くを見るとき目を細めてますし……たぶん0.04くらいに落ちてるんじゃないでしょうか?」

モバP「……店員さん、ちょっと調べてください」

店員「わかりましたー!」

比奈「や、やめ!自分で歩けまスから引きずらないでほしいっス!」


~5分後~

店員「視力は両目で0.04でした」

店員「現在お掛けになってる眼鏡の度とは合ってないですね」

比奈「マジっスか……そんなに落ちてたなんてショックっス」

モバP「っていうか見ただけで裸眼視力当てる上条さんパネェ」

店員「ちなみに現在の眼鏡は何年ほどお使いですか?」

比奈「えっと……確か5年前ぐらいに買ったものだったかと」

春菜「それっきり視力検査にも行かず、レンズも交換せずに生活してたから視力が落ちちゃったんですね」


比奈「いやいや!でもそんな高級眼鏡はもったいないっス!」

比奈「自分には5000円、高くても1万5000円ぐらいで十分っス!」




春菜「あ、これとか似合うんじゃないですか?」

モバP「こっちの細い※フレームにしてイメチェンなんてのもいいかもな」

比奈「話を聞くっス!!」


※フレームとはレンズの形のこと


春菜「まぁまぁ、とりあえず試着してみましょうよ」ズイ

比奈「だ、だからそんな高級品は恐れ多くて……」

モバP「まぁまぁ、買うかどうかは後回しにして試着してくれよ」ズイ

比奈「で、でも……」


「「似合うと思いますよ?」」ズズイ


比奈「か、掛けるっス!掛けるからそんなに迫らないでください!!」


比奈「ど、どうっスか?」

モバP「おぉ!なかなか似合うじゃないか!」

春菜「ツーポイント、俗にフチなしと呼ばれる眼鏡ですね!」

春菜「レンズ周りの※リムがないので顔の印象があまり変わらないのが特徴です!」

春菜「それになんといっても軽いので掛けていても負担になりにくいんです!!」

春菜「有名な人だとスティーブ・ジョブズ、うちの事務所だと風香ちゃんが愛用してますね♪」

比奈「わ、わかりましたから落ち着いてください」


※リムとはレンズ周りの縁のこと



モバP「ちなみに俺はこの眼鏡をかけてたら影でのび太と呼ばれるようになったぞ」

春菜「モバPさんも案外ドジなところがありますからね」



比奈「でも今の眼鏡よりにかけてても負担は感じないっす」

モバP「いまの眼鏡は負担があるのか?」

比奈「ええ、いまの眼鏡だと長時間の執筆がしんどくて」

春菜「比奈ちゃんがいま掛けているのはプラスチック製のフルリムですからね」

春菜「比べてみるとだいぶ重さが違いますよ」



モバP「ならいいじゃん!いいじゃん!これ買おうよ!」

比奈「え、でも試着だけじゃ……」

春菜「これいくらですか?」

店員「そちらの商品はク○ムハーツの人気商品となっておりまして」

店員「お値段がレンズ代込みで38万円となっております。」

比奈「さ、さんじゅうはち!?」

モバP「買います、一括で」

比奈「勝手に話進めないでほしいっス!」



モバP「なんだよ、比奈も気に入ってたじゃん」

比奈「で、でも38万はさすがに庶民にはちょっと……」

モバP「なに言ってんだよ。眼鏡は顔のパーツなんだぞ!それぐらい金かけろ!」

比奈「金かけりゃいいってもんじゃないっスよ!!」

モバP「そのセリフ、ちひろの目を見て言えんのか!!?」

比奈「絶対無理!!!!」



春菜「落ち着いてくださいPさん!」

春菜「決して安い買い物じゃないんですから本人の意思を尊重するべきですよ!!」

比奈「春菜ちゃん……私は信じてたっス。春菜ちゃんは人を思いやることができる優しい子だって!」

春菜「比奈ちゃんはあっちの商品も見てみたかったんですよね!行きましょう!!」グイグイ

比奈「へ?」

モバP「そ、そうだったのか!すまないかった!じゃあさっそく行こう!」グイグイ

比奈「や、ちょ、違うっス!そういう話じゃないっす!」


店員「こちらの眼鏡もおすすめですね」

春菜「ハーフリムですね。レンズの上の部分だけリムがあるんです」

春菜「ニューウェーブの亜子ちゃんやピンポンのスマイル君が掛けてるような眼鏡ですよ!」

モバP「俗に言う黒縁眼鏡が流行る前はこのタイプをよく見たきがするな。実際掛けてみてどうだ?」

比奈「ん~……なんか顔の印象が変わってしまう気が……」

モバP「あ~……確かにな。」

春菜「いま比奈ちゃんが掛けてる眼鏡に比べると真面目な印象を受けますね」



P「俺も仕事中はこのタイプの眼鏡かけてるもんな」

P「実際、知的で真面目そうってよく言われるし」

春菜「でもこの前、見た目に反してバカなことがバレて大恥かいてたじゃないですか」



比奈「でも、その……雰囲気が変わってしまうのってPさん的にはどうなんっスか?」

モバP「ん?どうとは?」

比奈「いや、プロデュース業的に困ったりとかは……」

モバP「別にいいんじゃね?買います」

店員「Di○rの商品で35万円になります」

比奈「だから勝手に話を進めないで欲しいっス!!」

店員「今ならオリジナルデザインの眼鏡ケースとレンズクリーナーをおつけしまして……」

比奈「だから買わないっス!!!」



モバP「あのな比奈。もう嫌がる下りは十分撮ったからいいんだぞ?」

比奈「いやテレビの演出で嫌がってるんじゃなくて本当に嫌なんっス!!」

モバP「じゃあ何が気に入らないんだよ!!」

比奈「この番組の全てがっスよ!!!」

モバP「このわからずや!!!」

比奈「どっちがっスか!!!!」



春菜「ふたりもと喧嘩はやめてください!!!!」

春菜「こんな所でみっともない喧嘩なんかして!恥ずかしくないんですか!!」

モバP比奈「「す、すいません」」

春菜「ふたりには聞こえないんですか!眼鏡の声が!!」

モバP「眼鏡の声……っすか?」

春菜「心を澄ませたら聞こえるはずですよ!彼らの悲しみの涙が!!!」



モバP「いや、この子マジでなに言ってるん?」ヒソヒソ

比奈「だから春菜ちゃんと眼鏡屋に行きたくなかったんっスよ」ヒソヒソ

春菜(話はまだ終わってませんよ!!)

モバP(こいつ直接脳内に……!)



春菜「さぁ行きましょう」

モバP「え、行くってどこに?」

春菜「眼鏡を探しに行くんですよ」

比奈「いや、探すもなにも次の売り場に移動するだけっスよね?」



春菜「私としてはこういうのも似合うと思うんですよ」

モバP「アンダーリムか」

比奈「アニメのキャラクターで掛けてるのはよく見ますけど街中だとあんまり見ないっスよね」

春菜「目立つデザインですし、お店に置いてある数も少ないですしね」



モバP「俺も真鍋和ちゃんに惚れて似たような眼鏡買ったけど外ではかけてないな」

春菜「楽器じゃなくて眼鏡を買ったんですか……私もです」



比奈「う~ん……かけててみるとちょっと気恥ずかしいっスね」

春菜「大丈夫!バッチリ似合ってますから!」

モバP「買おう!!」

<こちらはよんじゅう……

比奈「買わないっス!!」



比奈「う~ん……かけててみるとちょっと気恥ずかしいっスね」

春菜「大丈夫!バッチリ似合ってますから!」

モバP「買おう!!」

店員「こちらはよんじゅう……」

比奈「買わないっス!!」



モバP「じゃあいったいどんな眼鏡がいいんだよ?」

比奈「いや、そもそも値段が高いんスよ!」

モバP「そりゃ良いモノは高いに決まってるだろ」

比奈「だから自分はJ○nsとかZ○ffとかで十分なんスよ」

比奈「それに自分としてはあまりデザインを変えたくないというか……」

春菜「確かに変えない方がいいと思います」

モバP「え?なんで?」

春菜「そんなの決まってるじゃないですか」






春菜「比奈ちゃんは今かけてる眼鏡が一番似合ってるからですよ」







比奈「は?」

モバP「へ?」

春菜「うんうん!今日色々かけてもらって確信しました!」

春菜「やっぱり比奈ちゃんは今の眼鏡が一番似合ってます!」



モバP「いやいやいや!なんだよそのオチ!?」

春菜「あれ?Pさんは似合ってないと思いますか?」

モバP「いや、似合ってるとは思うけど……春菜もあんだけ買わせようとしてたじゃん!」

春菜「いや、私は別に……」

比奈「確かに、思い返してみると値段を聞いたり、テンション上がって荒ぶったりしてますけど」

比奈「買えとは一言も言ってないっスね」

モバP「」



春菜「そもそも私は比奈ちゃんが持つ眼鏡に対するマイナスイメージを払拭したかっただけですし」

比奈「マイナスイメージ?」

春菜「比奈ちゃんは眼鏡をかけている自分に自信がないようだったので」

春菜「眼鏡一つでこんなにも自分を演出することができるということ理解してもらいたかったんです」



春菜「舞台の上にいる眼鏡をかけてない比奈ちゃんも素敵ですけど」

春菜「普段の眼鏡をかけている比奈ちゃんだって十分魅力的だってことをこの企画を通して知って欲しかったんです!」

比奈「春菜ちゃん……」

春菜「だから普段の自分に……もっと自信を持ってください」




春菜「というわけで私が最後にオススメするのはこの眼鏡です!」

比奈「これは……?」

春菜「私が事前に指示して作ってもらった一品で、比奈ちゃんがいつもかけている眼鏡と同じデザインです」

比奈「私のためにここまで……」ジーン





春菜「受け取って……くれますか?」

比奈「もちろんっスよぉ!!!」ダキッ!





モバP「イイハナシダナ-」グスングスン

店員「ご感動のところ申し訳ありません」

店員「オーダーメイドの商品のお支払いについて千川様に問い合わせたところ」

店員「モバP様がお支払いするとお聞きしたのですが」

モバP「なにそれきいてない」



店員「お支払いいただけないのでしたら商品をお渡しできないのですが……」

モバP「いや、この流れで眼鏡あげないってのは番組的に困る」

店員「では、分割でもよろしいのでお支払いいただけますか?」

モバP(まぁ、ガチャとイベントで大爆死したと思えば安いもんか?)

モバP「わかりました、俺が払います。おいくらですか?」



店員「希少な鼈甲ををふんだんに使用した完全オーダーメイド製になりますので」

店員「レンズ代込みで81万円になります」

モバP「」

店員「今なら半年間の延長保証にご加入いただけますとこちらの洗浄液をおつけしますが……」

春菜比奈「「おねがいします」」

モバP「いらねぇよ!!!」


おわり。

ちなみに影でのび太と呼ばれてるのは俺の実話。
そんで頭良さそうな眼鏡のくせに実はバカなことがバレたのは真っ赤な実話。
だけど真鍋和ちゃんに憧れてにた眼鏡を買った話だけは実話。
ふとしたアクシデントで81万の眼鏡買わされたのも実話。

皆さんも気を付けましょう。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom