夜中の散歩楽しすぎwwwwお前らもやれwwwww(36)

夜中に好きな音楽聴きながら好きな道を歩く!こんな楽しいことはほかにない!!

なんか眠れないし乗っとりというものをやってみる


男「普段は車で溢れかえっている道路を我が物顔で歩く!!ああ!快感!!」テクテク

友「えーっと、とりあえず110番っと……」

男「挨拶もなしにいきなり!?…てか俺だよ!」

友「何だお前かよ。…さて通報、通報……」

男「通報続行!?」

友「………冗談だよ……で?お前は夜遅くにこんなとこで何やってんだよ」

男「深夜徘徊」

友「犯罪の匂い……!」

男「…てかお前も人の事言えなくね?」

友「いや、俺は眠れねーからコンビニでも行こうかと……」

男「んー……そうだ!眠れねーならお前も散歩しようぜ!」

友「…別に言いけどお前にやらされた、って言うからな」

男「何でもう捕まった時の事考えてんの!?…ここら辺はそこまで厳しくねーだろ」

友「…まあな。ここもまだ田舎に近いとこだしな」

男「そうそう!……で、どーよ?」


友「……ぶっちゃけマジ暇だしな…お前もしつこいし、散歩、付き合ってやるよ」

男「おーし……そうと決まればコンビニで飲み物買ってレッツゴーだ!」

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男「選ばれたのは綾鷹でした」

友「はいはい。……で?どこを散歩するんだ?」

男「…んー、とりあえず土手でも歩くかぁ」スタスタ

友「土手…ねぇ」




男「うし、ついたぞ」

友「走ってる人がちらほらいるな」

男「相手の視力を見極めてバレるギリギリの瞬間までガン飛ばすの楽しす」

友「…この間、顔に青アザ作って学校に来たのって……」

男「バレた☆」

友「想像以上の馬鹿だなお前は」

男「さて、どうよ友君?」

友「何が?」

男「…何も感じないのか?」

友「……虫の声がすげーな」

男「そう!」

男「もしかしたらこの声は昼間も鳴っていたのかもしれない……でも車だとかの雑音でかきけされてたんだ」

男「…こうして夜になると昼間押さえつけられてた声が、音が、いっきに溢れ出す……これは深夜じゃないと聴けない物なんだよ」

友「ふーん……まあ、そう考えると風情のある音に聞こえてくるから不思議だな」


男「次は……ちょっと港の方まで行ってみるか」

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男「おー、磯臭いねぇ!」

友「何で喜んでんだよ……」

男「いやぁ……どーよ?」

友「……えーっと、風情があるな」

男「……どこらへんが?」

友「そりゃあ……えーっと……」

男「……はい。タイムアップー」

男「昼間の海は水面が光を反射させてキラキラ輝いてるよな。……じゃあ今は?」

友「…なんつーか、光を反射じゃなくて吸収してるみたいだな」

男「そう!昼間とは真逆な訳よ!」

男「じーっと海だけを見てみ?」

友「んー」ジーッ

男「…自分が何を見てるかわかんなくなるだろ」

友「ぬあー、確かに」

男「じっと目をこらせばかすかに波が見える……けどすぐに目が慣れて波すらもよく見えなくなる……次第に自分は海を見てるんじゃないんじゃないか、なんて思って奥の方の橋の明かりだとか船を見てホッとする」

男「そしてまた海を見るわけだ」

友「…………ん、ちょっと眠くなってきたかもしんねぇ」

男「そうか。今寝るなよ?」

友「おう。そろそろ帰るわ…………今日はなんかグッスリ眠れそうだわ…………ありがとな」

男「ほいほい。じゃあな」

友「おう」テクテク

男「よしよし。よい子は寝る時間だしな……俺は悪い子だからもうちょっとうろつくかね………」スタスタ




男「…さて、やってきました夜の公園」

男「いやぁ、昼間の賑わいが嘘みたいだな」


少女「…」キーコキーコ…

男「……ん?ありゃ近所の………おーい」

少女「……!…ガン飛ばしのおじさんだ」

男「ガン飛ばしは事故みてーな物だし俺はまだおじさんなんて言われるような年じゃねぇぞ!?」

少女「……深夜徘徊のお兄さん?」

男「いやどこの犯罪者………いやいや!!やめて!?俺を指差すのやめて!?」

少女「……変な人」クスクス

男「……君もなかなかのもんだよ」

場所としてはちょっと都会化が始まった田舎ってな所を想像してます

需要無いかもですが一応明日の深夜も投下します

男「…で?君は何でココに?」

少女「………」

男「…んー、まぁ無理に言う必要は無いよ……」


男「……あ、隣良いかい?」

少女「……うん」

男「よいしょっと……うーん、やっぱりだんだん星が見えなくなってきてるなぁ」

少女「そうなの?」

男「うん……まあしょうがない事なんだけどねぇ」

少女「…悲しくないの?」

男「いんやー?それはそれで有りかなー…なんて」

少女「……そういうものなのかな」

男「そういうもんさー」ボケー

少女「……」ポケー


男「……」

少女「……」


男「…俺はさー、思考のドブにはまるのが好きなんだよねー」

少女「……思考の、どぶ?」

男「うん。考えたって答えが出ないような物を考え続けるんだ………仮に答えが出たって意味もないような事をあーでもない、こーでもない……ドブの中でもがくみたいに、ね」

少女「…ふーん……答えが出た事はあるの?」

男「んー、ほとんど忘れちゃうんだなこれが……」

少女「…本当に意味無いじゃん」

男「…でもなんかさ、そうしてると生きてる、って感じが凄くして好きなんだよ」

少女「…よくわかんない」

男「うん。俺もよくわかってないし、しゃーない、しゃーない」

少女「………でもさ、思考のドブにはまりたいんならこんな所来なくったって良いんじゃないの?」

男「いやー、こうして夜空を見上げながらの方が捗るんだ」

少女「…もがくのに、捗るも捗らないもあるの?」

男「んー……なんつーかさ、俺のぐちゃぐちゃの思考をさ、夜空が見守ってくれてるような気分になるんだ……だから存分にもがけるというか」

少女「…夜空からしたら迷惑もいいとこだね」

男「はは…手厳しいな……」


少女「……ねぇ、さっき“ほとんど”って言ったよね……なら、どれか覚えてるものはあるの?」

男「んー?…あるぞ。聞くか?」

少女「…」コクッ

男「…ヤ行ってさ、や、ゆ、よ、の3つしかないじゃん?」

少女「うん」

男「認識できてないだけで実はイ段、エ段があるんじゃないかー、なんて考えてたわけだ」

少女「…」ジーッ

男「…俺見すぎじゃね?……まぁ、いいか……んで、俺はある発見をしたんだよ」

少女「…何?」

男「…ちょっとさ、イェーイって言ってみ」

少女「……いえーい」

男「イエーイ、じゃなくてイェーイな」

少女「…いぇーい」

男「そう!それ!」

男「イェ、ってさ……ヤ行のエ段っぽくね?」

少女「…まぁ、確かに……」

男「つーことはさ!ヤ行なんて存在しなかったんだよ!」

少女「…」キョトン

男「つまりさ、ヤがイァ、でユがイゥ、ヨがイォだったんだよ」

少女「…想像以上にくだらなかった……」

男「だがしかぁーしっ!発見はこれだけじゃないっ!」

少女「…なに」ジトー


男「この話をするとどんな仏頂面のやつでも『いぇーい』って言うんだよ」ニヤッ

少女「……!」

少女「私、そんなに仏頂面だった?」

男「俺が何でここにいるの?ってきいてからずっとそうだったぞ」

少女「…そっか」

男「…ま、あんま重く考えるなや……事情を知らん俺が言えた事じゃないが」

少女「……うん。私、そろそろ帰るね」

男「おう。良い子は寝る時間だからなっ!」ビシッ

少女「お兄さんは、悪い子なの?」

男「まあな!」

少女「……やっぱり、変な人だね」クスッ

男「君もなかなかのもんだっての…」

少女「……じゃ」フリフリ

男「ほいほい」フリフリ



男「さて、と……次はどこをうろつくかな………」スタスタ


今日の投下はここまでです

今回はあんま散歩できてないな……

男「んー……お?」

猫「にゃー」

男「よう猫……お前また貼り紙出されてたぞ?大丈夫か?」

猫「にゃおーん」

男「お前もお前だが飼い主も飼い主だな……」

猫「…にゃー」スリスリ

男「媚びる技術だけは一級もんだな」

猫「にゃあー」ゴロンッ

男「……堂々と腹晒しやがって…」ナデナデ

猫「にゃふっ」

男「…たまには飼い主のとこに戻ってやれよ?」

猫「……」スタッ

男「お?」

猫「…」テクテク… チラッ

猫「にゃー」

男「…ついてこいってか?」

猫「にゃー」

男「……はぁ、まあ暇だしついてくわ」

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猫「にゃーう」

男「こんなとこにも公園があったのか…」キョロキョロ

猫「…」テクテク

男「お?……野良猫か」

野良猫「…」ジーッ

猫「にゃー」

男「お前の舎弟かなんかか?」

猫「…」ジィーッ

男「……?……あー、手、怪我してんなコイツ……車にでも引かれたか…」

野良猫「……」ジーッ

男「…あー。わかった、わかった…近所の猫好きのじじいに伝えとくよ」

猫「にゃー」

男「ほいほい。……んじゃ俺もそろそろおんぼろアパートに帰るわ」ヒラヒラ

猫「にゃー」

野良猫「……にゃーう」

男「じゃあな」スタスタ

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爺「お、えらい遅い帰りじゃの」

男「じじい何してんだよ」

爺「いやぁ、エアコンが壊れてしもうてな、暑いでたまらんのじゃ」

男「夜風にあたるの気持ちいいよなぁ……」

爺「あんたんとこのアパートは夜風あたり放題じゃろ」

男「おんぼろで悪かったな……」

爺「あんたさんもさっさと稼いで家を買えばええさ」

男「さすがスプリンクラー付きの家を持ってる人は違うな」

爺「ただの雨漏りじゃ馬鹿たれ」

男「……あ、じじい、この通路ちょっといった所の公園ってわかるか?」

爺「ふむ……ああ、あそこか」

男「怪我してる野良猫がいるんだ……まあ何とかしてくれ」

爺「老人に丸投げか…」

男「適任はあんたぐらいしか思い浮かばなくてな」

爺「……はぁ……まあ何とかしとくわい…」

男「さすがじじい……じゃ、俺そろそろ帰るから」

爺「ほいほい」

男「じじい、路上で寝るんじゃねーぞ!じゃあな!!」タッタッタ

爺「余計なお世話じゃ!はよ帰れ!」

男「わっはっはっはー」タッタッタ…



爺「…わしもそろそろ帰るかの」テクテク




男「ふぁーあ……さすがに眠い」ガチャッ

男「ただいまーっと」


男「……こんな事が出来るのもいつまでなのかねぇ…」ゴロンッ

男「…都会だと職質とかされんのかな」

男「……毎日職質されてりゃ警官とも顔見知りになれるだろうし…それもまた一興か」


男(これからこの町に起こってくであろう変化は……どうこの町の夜の顔に影響してくるんだろうか)

男「…っべー、ワクワクして眠れん………」


男「…ったく、深夜の散歩楽しすぎだっての………お前らもやれよ……」


以上で一応完結です

最後のセリフはちょっと無理矢理感があったかな……


こんな文章に付き合っていただき、ありがとうございました

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