わかっているようでわかってないこと (2)


ドラえもん「はい、俺君ほんやくこんにゃくだよ」

俺「わーい!ありがとうドラえもん!!」

俺「これで動物たちと会話できるよ!」ガチャ




俺「さて、ドクタードリトル先生みたいに動物と話すぞ~」

スズメ「チュンチュン」バサバサ

俺「まずはスズメさんと話すか~」

俺「おーいスズメさーん!!」

スズメ「なんだ坊主? おまえもカラスの野郎みたいに俺を捕食しようとしてんのか?」

俺「大丈夫。スズメの肉をお店で出すところもあるけど俺は食べねぇから!!」

スズメ「ふん。人間なんて信用できるか!」バサッ

俺「あっ……いっちゃった」ズーン

俺「気を取り直て他を探そう」

飼い犬「ワンワン!!」

俺「おっ! あそこに犬が」

俺「おーいワンちゃん調子はどうだい?」

飼い犬「はぁ~」

俺「ん?どうかしたんか?」

飼い主「なんで人間って最初だけなんだろうな……」

俺「最初だけ?」

飼い犬「ああ。最初は目を輝かせながら愛でるのに」

飼い犬「いつのまにかめんどくさがられる」

俺「……」

飼い犬「俺たちは言葉を発せない」

飼い犬「ごめんな。俺の言葉を理解できる人間に初めてあったから」

飼い犬「愚痴こぼしちまって」

俺「うん。なんかごめん」

飼い犬「……散歩いきてぇ」

俺「散歩してもらってないのか?」

飼い犬「ああ、もう二週間はいってねえ」

俺「じゃあ退屈じゃないのか?」

飼い犬「そうだな。地獄のように退屈だ」

飼い犬「ネットもテレビもスポーツもなーんもできねえ」











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