向井拓海の生態 (91)

声も付くようなので溜まってた妄想吐き出します
後でPixivにもあげるのでそちらの方もよしなに

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432815829

拓海「声が付くぞー。四度目の正直だ―」

夏樹「やったじゃねぇか万年中堅上位」

拓海「ありがとうよ万年圏外」

夏樹「嫌みか貴様」

拓海「いやぁ、アニメ出たからって声は付くたぁ限らねぇわけだが、先に声なら一安心だな」

夏樹「嫌みか貴様」

あやめ「して、理想を挙げるとすれば如何なる声にて?」

拓海「そうさね…欲を言えば男性声優がいいかね。KOF主人公勢とか…中村悠一でもいいな」

早苗「んなわけないでしょうが。せいぜい今をときめく若手か」

巴「馬の骨じゃのう。どこの何者かも分からん」

拓海「女性声優か…耳孕ませるほどのイケメンボイスに期待したいところだぜ…まぁ良い」

拓海「さて!折角だ、心機一転何かしようじゃねぇか。こっからが本番よ」

巴「ほう……何しよるんじゃ?兜ならぬ…」

拓海「褌なら絞めてる。兜シメるにもまだ早い…」

早苗「いや、そっちの兜君じゃないから」

あやめ「首差し出せと命ずれば」

拓海「まだ早ぇっての」

拓海「ふぅむぅ……よし、ここは一丁!」

夏樹「おう!」

後日、某所記者会見

拓海「というわけで、私向井拓海はご覧の通り

拓海「己の手で両乳房切除」

拓海「共に女性器摘出を行い、両性別を超え」

拓海「男性アイドルよりも雄々しく、女性アイドルよりもタフに」

拓海「より益々の躍進と成長をここにお約束いたします」

拓海「ちなみに、こちらが証拠となります。あやめ」指パチン

あやめ「ここに…」ス…

拓海「こちらが確たる証拠、かつての私の両乳房と女性器にございます」

拓海「現在ではこの通り胸は絶壁、股間は人形の如くつんつるてん」

拓海「ほぼ、無性ともいえる姿にございます」

拓海「故に男女の境界を越え」

拓海「純粋に向井拓海、その一個人としての己を活かし」

拓海「そして更なるアイドルとしての進化を、皆様の御覧に入れることとなりましょう」

拓海「突然のお知らせで恐縮ですが、皆様にはより一層のご愛顧を」

拓海「隅から隅までズズイと」

拓海「よろしくお願い申し上げます…!」

夏樹「何故こうなった……?」

巴「いや…いつかこうしようるとは思っとった…」

早苗「度重なる周囲からセクハラ…自分を解放できない仕事の数々…」

早苗「フラストレーションがついに形となって表れたのね…」

夏樹「…女たらしめる部分千切ったからって来る仕事格好良くなるわけでもねぇだろうに」

巴「…一応、Pには言うておいたぞ。漢らしい仕事を八割増しくらいでな」

夏樹「……後で膝枕してやろ」

早苗「私も帰ったらしてやろ」

夏樹「更に頭撫でてやろ」

早苗「一緒にお風呂入ろ」

夏樹「一緒にベッド入ろ」

早苗「縛られてやろ」

巴「何を張り合うとるんか……」

≪心機一転≫

≪藍子≫

拓海「藍子、お前はドラム缶じゃねぇ」

藍子「拓海さん……!」

拓海「缶だ。たまに自動販売機にある縦に長い奴、それだ」

藍子「拓海さん……」

≪勘の良い≫

巴「苺パスタ美味いのう!」

ありす「恐れ入ります」

巴「バナナ寿司美味いのう!」

ナターリア「ダロ!ダロ!」

巴「こがな新鮮で美味いレバー初めてじゃ!」

拓海「お気に召したようで至極光栄…今朝仕入れたばっかでな」

巴「…ところで、Pの姿が今朝から見えんようじゃが、どこへやった?」

拓海「…やはり、テメェのような頭の回る小鬼は好きになれねぇなぁ…えぇ?紅鬼よ」

巴「…やはりあの時の借りも返さにゃいけんようじゃな…のぅ修羅?」チャッ

拓海「斬れるか?アンタをカタギにする為お迎えに来た時よりも」

巴「さぁのぅ……試してみりゃぁ分かる!」

拓海「フッ…来るがいい鬼よ!かつての水軍の末裔ならば我が飢えを満たすはずだぜ!」

巴「よう言う…期待以上のもんを目にするじゃろうなァ」

拓海「ほう…なら見せてもらおうかお嬢…いや」

拓海「巴エエエエエエェェェェェェェェェェェェ!」

巴「修羅アアアアアアァァァァァァァァァァァァ!」

早苗(早く出て行きなさいよ!また事務所一階減るわよ!?)

P(無理ですってば!こんな一触即発で「ドッキリ大成功―!」って出てこれるわけないですって!)

夏樹(だからやめとけつったんだよ…しかも滅茶苦茶嬉しそうだぞあいつら…)

早苗(元気だものね…若いものね……しかも食事同然だものね…)

ガォン ザゴン ビュオォオオオォォォ ガァン

シュラアアアァァァァァァァァァァァァァ

トモエエエェェェェェェェェェェェェェェ

早苗(…責任取って払いなさいよね。修理代)

P(はい……)

≪スルメ≫

女子寮 拓海・早苗宅にて

拓海「…よく食うなスルメ」

早苗「食べますともスルメ」モグモグモグモグ

拓海「まぁ美味いからなスルメ」

早苗「典型的だけど本当合うわよスルメ」カミカミカミカミカミカミ

拓海「……縁起でもねぇのになスルメ」

早苗「…どういう事よ?縁起でもないって」

拓海「simpleに考えれば分かることだ。仮にもアタシら芸能人だぞ」

早苗「それがどうだってのよ。お酒の席じゃそりゃスル」

拓海「あたりめだ。縁起の話してんのに忌み言葉使うな」

早苗「…で、そのあたりめの何が縁起悪いのよ」

拓海「まぁこいつに限らねぇんだけどな。そう考えると食える肴は限られてくるわけなんだが…」

拓海「早苗さん、イカがどうやってこのあたりめになるか知ってるだろ」

早苗「そりゃそれようのイカ獲るでしょ。それで……」

拓海「ジャーキー・プレス特有の…」

早苗「そうそう、干さ……あっ!」

拓海「な?」

拓海「アタシらは芸能人だ、アタシみてぇにいい加減やりてぇ仕事だけやりてぇってのもあるが」

拓海「かといって何の仕事も来ずに干されるのは最早死亡説も囁かれる」

拓海「死んだら終わり、舐められたら終わり、干されたら終わり…いや、スパッと終われるなら死んだ方がまだマシか」

早苗「じゃあ……このあたりめはやっぱり」

拓海「イカにも。演技悪い以外の何もんでもねぇさ」

早苗「そんな……」

拓海「ま!別に担がなくてもいいんだぜ?アタシらはアイドル、人間如きとは理屈が違う」

拓海「まぁ尤も?神々や外宇宙、極道や忍衆などもいる以上、縁起担ぎとも無関係というわけにもいくめぇよ」

早苗「……じゃあ代わりに何か食べたいの、拓海ちゃんある?」

拓海「……チータラ」

早苗「…じゃあチーズ、ね」

拓海「…気にするんだな」

早苗「気にするわよ…声付いてアニメ出たとしても泡沫に消えるかもしれないし…」

拓海「…でも早苗さんと一緒ならアタシは満足だけどな」

早苗「………ありがと」

拓海「…早苗さんだからな。当然だ」

かくして暫く、こずえの外宇宙土産ラインナップからクトゥルフのジャーキーが消えたのであった

≪真≫

拓海「真、お前は例え王子と呼ばれようともやはり可愛らしい」

拓海「お前のなりてぇお前になれ。誰が得するかじゃねぇ、自分自身が納得するんだ」

拓海「お前が貫きてぇ意志を、見せてみろ!」

真「拓海さん……!」

拓海「だからアタシの仕事の横流し先になってくれ。アタシが嫌な仕事何時でも回してやっから」

拓海「利害の一致よ。可愛いまこりんになれるんなら断る理由もあるめぇさ」

真「拓海さん……」アワレミィ…

≪団子≫

京の茶屋にて

拓海「たまにはここで団子もいいな…ここに座りて喰う団子には風情がある」

拓海「つってもこんな場所減ってるってのがな…何がクールジャパンだ、不粋な文明人め」

あやめ「されどもこうして風情ある場で風情ある甘味を口にできる以上、語り継ぐ日本の心はまだ残っているのでしょう」

拓海「なのかねぇ…時にあやめ」

あやめ「はい」

拓海「アタシだけじゃなくお嬢の所にも出張ることがあるだろう」

拓海「それに辺り、分身術の方はどうだ?演出で三人にも増えたが、お前自身としちゃあ」

あやめ「分身ですか。まず5人程度なら安定させて分身させることができるように」

拓海「上出来だ…流石はあやめ、期待できるぜ」

あやめ「ありがたき幸せ」もっちょもっちょもっちょ…

拓海「…なぁあやめよ、この団子、もしかするとよ」

あやめ「?」

拓海「元々この団子は一個だけで、分身している最中に串で一刺しにされたんじゃなかろうかねぇ」

あやめ「………!」ざわ…

拓海「あり得ねぇ話でもねぇ…分身に質量を与える程度昨今では当たり前だからこうして五個分にもなれる」

拓海「まぁどうであれ、分身を一掃すればどんだけいようが知った事じゃあねぇな」

拓海「忍者の分身もそんなに使われなくなるわけだな…」

あやめ「……」カタカタカタカタカタカタカタカタカタ

拓海「明日は我が身かねぇ…気ィ付けろよ。いくら分身しても一網打尽に」

あやめ「あの!」

拓海「?」

あやめ「忍たるもの耐え忍んでこそ」

あやめ「私も節制せねばなりませぬ故…あやめの分を…」

拓海「いいのか?」

あやめ「はい…どうぞ遠慮なさらず…」

拓海「すまねぇな…んじゃ遠慮なく」

もっちょもっちょもっちょもっちょもっちょもっちょ…

あやめ(裏切れない…!忍とはいえこの人だけは…!裏切って敵に回そうものなら…!)

拓海「あやめぇ」

あやめ「ひゃへぃ!?」

拓海「…茶は飲めよ」

あやめ「は、はぁ……」

もっちょもっちょもっちょもっちょもっちょ…

向井拓海は知っている。格ゲーでも食費でも、浮かせる方法を

≪もしも、向井拓海がハンバーガーショップ店員になったら≫

拓海「いらっしゃいませ。店内でお召やがりになりますか」

光「まぁ、店内と言えば店内で…」

拓海「さすればご注文何になさいますか」

光「スマイル下さい」

拓海「スマイルかしこまりました」

拓海「ではスマイルこちらノーマル、アルカイック、デュエリストとございますが」

光(種類あるのか…)

光「じゃ、じゃあ…シンプルにノーマルで」

拓海「えーやだ…」ゲンナリ

光「………」

拓海「ただでさえな、散々やってやってやらされて?んでギャラ出なくてもやって?」

拓海「んでまたここでわざわざやるこたねぇだろ。ビデオ見りゃいいじゃねぇかんなもん」

光「でもメニューに…」

拓海「何でそんなに売れて無くても単なるハンバーガーってメニューに入れると思う?そういうこったよ」

拓海「つか何がたくみんスマイルだ…世間は?硬派なのやりたい系くっころ系不良少女に?」

拓海「しこしこたまたま痛くなるほどのくっそ可愛いひらちゃらな服着せて?」

拓海「んで恥じながらも文句言いながらもやってくれるところ売るって?」

拓海「嘘だらけだ!」

光(中村悠一の声…!?)

拓海「実際アタシも鏡で見てねぇこたねぇんだが…あれが現実だ」

拓海「気の強い女子にさも女っぽい服着せるのは分かる。不良少女ってのもあって効果も分からんでもねぇ」

拓海「だがアタシに限っちゃ……フッ」

拓海「問う、あれ何歳に見えた?」

光「え?」

拓海「例のひらひら着た時のアタシ何歳に見えた、と、聞いているん、だぜ?何十歳に見えた?」

光「……少なくとも」

拓海「少なくとも実年齢の倍以上にゃ見えた。如何にもアタシ自身、そう見えたさ」

拓海「つまりCoもPaもこなせるアタシのCu的な部分、その本質は他でもねぇ…」

拓海「ウェーブがかった黒髪で引き立たせた、ババ臭さにあるってことだ」

拓海「齢十と八つでありながら、二十歳も過ぎぬ未成年の身でありながら、だ」

拓海「早苗さんが保護者となって寮で同居してくれるっての聞いた時は昔からの事もあって多少は安心もあったが…」

拓海「実際は早苗さんと一緒に、いや、それを超える五倍ほどの速度で老け込んでるのかもしれねぇな…」

拓海「周囲可愛いとも思ってはいるが、実際は笑ってやがる」

拓海「他の年増以上の、「うわキツ」としてだ!自分でも分かるさ!」

拓海「『何だこのババァ…これがアタシだと…?ここまで老いていたのか…』」

拓海「『いや…この衣装と髪型が老けこませたのだ…!ここまで……!』と!」

拓海「よくもまぁ…早苗さんならまだ可愛い方だ。年甲斐もなくなんてこともねぇし似合ってる」

拓海「ファンクラブの裏のリーダーになった甲斐もあったってところか」

光「え!?リーダー!?」

拓海「裏のな。まぁ彼女はまだまともに成功してるほうさ…」

拓海「一方でアタシのはどうだ?三半規管の来々々々々々世までとどめ刺したレベルで酔うほどブレまくっている」

拓海「ビーストや熱血は大好物だし、本当にメインにしてぇ。切に」

拓海「クールな美麗ドレスも、まだ許容範囲よ。メイド服だってロングスカートならロベルタみてぇでまだイカす」

拓海「だがあんなダサババァは許されん!二歳増しならまだいいが十歳増しじゃあまだ引退の方がマシだ」

拓海「Suicide king…ババァとして晒し上げることになったと分かっても、まぁ面白いからそのままでもいいか…」

拓海「光、お前が守りてぇ人間共は腹ン中でそう考えてアタシにあんなデビューを飾らせた」

拓海「もう、お断りだな…このままだと肉体や脳まで老いてしまう…」

拓海「英国紳士は老いすら楽しむというが…こんなんじゃあ枯れではなく腐敗…」

拓海「百世紀花京院モブ攻め本描き続けるのが末路ってところか…」

光「………後で、路線についてPに言っとくよ。CoPa二色型にするように」

拓海「…やはり良い奴だな。アタシと違ってヒーローでい続けられるわけだ…」

拓海「…で、何にします?」

光「じゃ、じゃあ…デュエ」

ゴソ…

光(デュエルディスク取り出した!?)

光(しかも拓海さんのメインは勝てば正義の【インフェルニティ】…)

光(様々な実用的ループで実質エンタメしているプロの満足民だ…)

光「ところで…今日のデッキは?」

拓海「【インフェルニティ射手1キル】」

光(実用的な奴だ…意地でもダーク・ロウ立てなきゃ…)

拓海「…さーて、除外も肥えてきたし」

光(ダ・イーザ入れてたんだった……!簡単に肥えるぞこの人なら…)

光「じゃ、じゃあ、このおすすめってついてるアルカイックで!」

拓海「はいアルカイック一丁!」

光「アルカイック……」

拓海「では……参る」

ニィ……

拓海「………如何ですかな」パァァァァァァァァ

光「………仏、だね」

拓海「如何にも、仏にございます」

光「若干、哀れまれてるようにも…」

拓海「慈悲深いからな仏」

光「神々しいな」

拓海「仏だけどな。よし、さてと……」

バッサァ

拓海「んじゃお疲れさんしたー」

光「いやいやいやいやいや!?」

光「ちょっと!どこ行くんだ!?」

拓海「いや、ノルマ片付いたんで。仏の顔だし」

光「ノルマ……?」

拓海「今ので三度目だ。んじゃどうも、新記録出しましたんで、おっかれした!」

拓海「すぁーて、暇だから黒テクンペかましに行くか」スタスタスタ

光「…仏の顔も三度、か」

二度目を見たクラリス「まさかハンバーガーショップで仏の顔を見るとは…」

一度目を見た早苗「ごめんなさい…あたしがおすすめに釣られたばかりに…」

光「…需要、あったのか。こんな時代でも」

≪客寄せみん≫

木場さんの節分イベントにて

拓海「うちのイベントさぁ…鬼いるんだけど、焼いてかねぇ?」

木場「そんな宣伝で来る奴がいるか…」

拓海「あ、炎なら貸すぜ。ちょっとばかし黒いが」パチン ボウッ

木場「………不味い」



この後、必死の説得により量産型嵐のサキソフォンは免れた
美味い蕎麦を奢ることで手を打ってもらったのだ
蕎麦なだけに

≪八百壱式・猫咬≫

みく「えぇっと尻尾尻尾……あれ?ここら辺に置いといたはずにゃのに…」

拓海「………」

拓海(アタシの中の仮説が正しければ…だが……)

拓海(まず…人の姿をしていることには目を瞑ろう。その上で…)

拓海(失礼ながら、試させて頂く!)

みく「拓海ちゃん、みくの尻尾」

拓海「尻ません。あんな長ぇもん見つけてたらすぐに拾ってらぁ」

みく「…欲しかったらあげるにゃ」

拓海「結構。髪の色と揃える拘りがある以上、赤を注文することはできねぇさ」

みく「巴ちゃんの分だにゃ…」

拓海「見つけたら言うさ。猫カフェ巡りの供をしてくれている礼もいい加減してぇ」

みく「にゃあ……じゃあ、お願いにゃ」

拓海「御意…」

みく「うーん…この辺にないとすると……」

拓海(……そろそろ、実験開始と洒落込むか)

拓海「おっとここにィ!」スッ

みく「え、あったに」

拓海「Hipが!」グイッ

拓海「お留守だ!」ズルゥ

拓海「ぜ!」ズブゥ

みく「んにゃあぁっ!?」ビクビクビクビクビクビク

拓海「バッチリクリーンヒット…良い声で啼いたな」

拓海「どーせ使うんなら今刺した方がいいだろ。どういうわけか前立腺に牙突ぶっこまれた鎌足みたいなリアクションしたわけだが」

みく「にゃ…にゃに………」ブルブルブル

拓海「………」ワクワク

みく「何し晒しとんねんホンマ!何や!?何に対しての八つ当たりや!?」

拓海「………」シラァ…

みく「痔なったらどないすねん!アイドルの立場で痔なったらどないすっちゅうねん!」

みく「手加減はおおきにや。拓海ちゃん手加減だけは苦手やさかいな」

みく「せやけど痛かった!直腸から口までの直通一本トンネル出来上がるか思たで!」

みく「おー痛…大阪やけれどもおー痛…ってじゃかぁしいわ!」

拓海「…………」

みく「……おう、聞こえとるんかワレ」

拓海「フゥ……………」ボリボリボリボリボリボリボリボリ

拓海「………No」

拓海「違くね?」

みく「はぁ?」

拓海「確かに、アンタは素になると地元の大阪弁が出る」

拓海「それはアンタのもう一つのステータスであり、ギャップっつーか、何つーか…」

拓海「で、アタシは結局それで買被り、勘違いし、余計な期待を抱いてしまった…その程度だったたぁな…」

みく「…何の事や」

拓海「Fusion…アンタ、今言った事に猫キャラとしての口調を混ぜろ」

拓海「猫アイドルとしての誇りが、アンタにまだ残っているのならば、な」

みく「……その為にわざわざ」

拓海「さ、やれ。何に対しての、からノリツッコミまで」

みく「……次の猫カフェデートの代金拓海ちゃんのおごりにゃ」

拓海「妥当な料金と判断したらな」

みく「…………はぁ」

スゥ―――――――――……

みく「何し晒しとんにゃんホンマ!何にゃ!?何に対しての八つ当たりにゃ!?」

みく「痔なったらどないすにゃん!アイドルの立場で痔なったらどないすっちゅうにゃん!」

みく「手加減はおおきににゃ。拓海ちゃん手加減だけは苦手やさかいにゃあ」

みく「せやけど痛かったにゃ!直腸から口までの直通一本トンネル出来上がるか思たにゃ!」

みく「おー痛…大阪やけれどもおー痛…ってじゃかぁしいにゃ!」

みく「……これでいいんにゃ?」

拓海「…………」

パチ…パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

みく「…ご満足いただけたようだにゃ」

拓海「おう、満足さんだ…」パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

みく「じゃ、約束通り猫カフェの代金全部」

拓海「そういうわけだ」ヒョイ

みく「にゃ!?」

拓海「アンタはそのキャラを貫け。西の猫キャラ…うむ、絶品」

拓海「股座がいきり立つ………!」

みく「それはいいから降ろすにゃ!後履かせてほしいにゃ…!」

拓海「……まぁそれは後だ」ダッ

ドドドドドドドドドドドドドドドド

みく「にゃぁ!?ちょ、どこ行くにゃん!」

拓海「新たなる門出という奴だ…!」

拓海「パレードだよ…大阪弁と猫の融合……それを祝したァ!」

みく「そないな事よりも降ろすにゃあ!お尻丸出」

拓海「クックックックック…」

拓海「フッフッフッフッフッフッフッフ…」

拓海「フハハハハハハハハハハハハ……」

拓海「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」

みく「四段笑いはええからぁ!」

その後、早苗さんによって制されたものの、抒情を話したら理解してもらえてしまった
その後大阪猫アイドル前川みくへの進化、その人気は更に高まった
そして向井拓海もまた、それを見出した張本人として評価されたのであった

拓海「みく、猫の風俗行こうぜ。てっぷりした奴の」

みく「んなもんあらへんにゃ!」

≪かな子≫

拓海「かな子、お前は[ピザ]じゃねぇ。むしろまともな体型だ、安心しな」

拓海「どっかに長谷部しきりみたいだって言う奴がいたら秘孔突いて破裂させてやる」

かな子「拓海さん……!」

拓海「ただ太ってないってなるとお前何アイドルだって話になるからアイデンティティの喪失にもなるな」

拓海「お前さん、何のアイドルだっけか」

かな子「拓海さん………」

※次がラストですが百合っぽいのあります。お覚悟を

≪夏樹≫

拓海「夏樹、お前は…あー…お前は……何だっけか…」

拓海「その……何だっけか…頭悪りぃな本当……ひっで脳筋…」

拓海「あーと……まぁその…何だな……」

夏樹「…で、何なんだよ」

拓海「…まぁな?思ったこと単刀直入に言うから伝わらねぇかもしれねぇが…」

拓海「お前、本当に何のアイドルだ?今更だが」

夏樹「?……本当に今更だな。そりゃあ」

拓海「ロックとバイク、か?ハッハ!それはあまりにもよろしくねぇ答えだねぇ…」

夏樹「…どういう意味だよ。アタシは今までずっとそうして」

拓海「ロックならば、既に初々しいロックと激情たるロックの…そ、アタシの2Pカラーがいる」

夏樹「だりーと涼か」

拓海「そいつらが既にいるわけだ。一方バイクなら、ギャル系ライダーの里奈と硬派リベリオン系特攻隊長のアタシがいる」

夏樹「特攻隊長"だけ"、の族だったけどな。それで全国の極道を撲滅したのは大したもんだが」

拓海「理解ある早苗さんのおかげさ。村上との縁もできたしな」

拓海「無駄ではなかったわけだ…塞翁ホンダ」

拓海「で、だ……お前は、どうだ?」

夏樹「どう、って…決まって」

拓海「ねぇんだなこれが…アンタはあくまで、橋渡し役に過ぎなかったわけだ。お分かりかな」

夏樹「橋渡し…?」

拓海「確かにアンタがいたからアタシや里奈は涼やだりーと会う事も出来た。ただ、何だな…」

拓海「器用貧乏って奴だ。ロックでライダー、なら聞こえはいいが…その本質はどうだ?」

拓海「どっちつかずに思える。確かに優しくて頼りになるし、バイクにもロックにも精通している」

拓海「ただ、それぞれに特化した奴らがいるって時点でお前は見劣りしてしまう」

夏樹「……はっきり言えよ。あるんだろ?言いたいことが」

拓海「いんやぁ…親友においそれと」

夏樹「言いたいことあんならはっきり言え!ダチなんだろ!?だったら!」

拓海「…じゃあ、聞こう」

拓海「夏樹、お前は一体何を個性としている?」

夏樹「個性……?」

拓海「お前にしかないものだ。お前にはそれがない」

拓海「だからお前といったら何って個性がなかなか出てこねぇし」

拓海「そしてお前は自分らしさってのを解放できずにいる」

拓海「正直、自己を確立できちゃいねぇだろ?見りゃ分かる」

夏樹「どこを見て分かるってんだよ……?」

拓海「どこを……ふぅん、例えば、だ…」

拓海「例えば、李衣菜だ。お前を慕い、親子とも兄弟ともいえる、一種の家族関係を作っている」

拓海「あいつが慕い、お前が可愛がり…素ッ晴らしい」

拓海「だがそこで、テメェは晴天覆うほどでけぇ勘違いをしている…」

夏樹「勘違い…?」

拓海「何だと思うねェ?だりちゃん寄ってくる、お前に教えてもらおうとする」

拓海「たわいのない話もするし、励ましてもらったりもする」

拓海「パッと見夏樹良い奴だなぁ……となるがところがどっこい!」

拓海「哀れに見えるんだよねぇアタシにはよォ……」 

夏樹「……アタシが…哀れ?」

拓海「だってよォ…どっからどう見ても自己の無ぇそれだぜ?」

拓海「それはまんま、共依存に陥る奴のそれだ」

夏樹「共依存…アタシがだりーに依存してるってのかよ!?」

拓海「クク…己では気づいちゃいねぇだけさ」

拓海「みんなの頼りになる奴として期待を裏切るまいとするのは結構!」

拓海「李衣菜にロックの先輩として色々教えてやるのも結構!」

拓海「そして涼やアタシとの交流で暴走を止めてくれるのも大いに結構!実際ありがとう!」

拓海「だがな…それでお前は、お前自身を磨き、解放して行けてるか?なぁおい」

拓海「自分らしく、お前ならではを見せられているか?」

夏樹「そりゃ……アタシらしさ位は…」

拓海「大うつけ!アタシに嘘ついてんじゃあねぇぜ!」

拓海「そのお前らしさは元々なかった自己を、周りが作ったもので代用したに過ぎねぇ!」

拓海「他人本位、自分はいいから周りの奴らさえよければいいという一見すれば聖人君子!」

拓海「だがテメェの実際は!お前らしさを解放できず他の存在に依存しきっている」

夏樹「んなわけ…」

拓海「李衣菜が巣立って、あいつが率先してライブやった」

拓海「その時親心というか何というか、寂しさと嬉しさのミックスされた感情があったろう…」

拓海「だが否!実質は否!寂しくて寂しくて仕方がねぇどころか」

拓海「自分を確立してくれる他者という存在が離れいなくなってしまう、ことを恐れている…」

夏樹「違う…!」

拓海「ちーがわねぇ依存者だ。お前ならではってのを強いて言うとまさしく依存者」

拓海「ここまでで否定できるか?えぇ?寂しがり屋の仔猫ちゃんよぉ」

夏樹「うるせぇよ…!」

拓海「認めろ!お前には何もねぇ!ロックもバイクも、失ったらつながりをも失う」

拓海「アタシや李依菜とのつながりを失ってしまう!そう思い込んで」

夏樹「思い込んでなんかねぇ……」

拓海「結局たまたま同じ趣味だったから会ってるだけの庭園透かしの障子が如き薄い」

夏樹「そんなわけねぇだろ……」

拓海「あるさァ!何もなかった木村夏樹ちゃんはロックやバイクの趣味が合うお友達と出会って自分にも何かできたと勘違い!」

拓海「結局お前は演じている!それが好きな木村夏樹を!」

夏樹「違う!アタシは心の底から」

拓海「お前が何なのか分からねぇ以上心の底も素も何もありゃあしねぇ!テメェは演じ切ろうとしている!」

拓海「誰かが慕ってくれる格好良い木村夏樹という偶像を!」

拓海「まぁ仕方ないねぇ?何しろ…」

拓海「誰もいないと、自分が何なのか分からなくなって壊れそうだもんなぁ……?」

拓海「中途半端なサービス人形のような、い・ぞ・ん・しゃ・ちゃん?」

夏樹「………!」ギリィッ

ガシィッ

夏樹「!?」

拓海「…ほれ、手が出た。正論突かれて反論しようもねぇと物理的に黙らせようとする」ミシィッ

拓海「昔のアタシにも覚えがある。いやはや、可愛そうに……」

夏樹「………」

拓海「離してやんさ。例えお前らしさでなくても、アイドルとしちゃあ商売道具だしな…」パッ

拓海「で、今の行動がお前の肯定だ。否定しようもねぇし、したくもなくなった…だろ?」

夏樹「…………」コクン

拓海「水臭いのぅ……親友なんだからいつでも助けてやれるんだぜ?アタシも親友なんだからよ」

夏樹「……なぁ、拓海」

拓海「何だね?」

夏樹「…他にアタシ、どんな風に見える?」

拓海「………ありま、こりゃ最近鏡見てねぇと見える」

夏樹「教えてくれ。きっとどっかにあるはずなんだ…アタシ自身、何なのかって…」

夏樹「いや違う、教えてくれじゃあねぇ…」




夏樹「拓海……助けて………!」



拓海「…………」

拓海「ふぅ……」

拓海「…残念ながらアタシにゃあどうとも言えねぇさ。お前はお前で、アタシは精々知ったかする程度」

拓海「結局夏樹自身何なのか見つけられるのは、テメェ自身だけさね…」

夏樹「自身、だけ……」

拓海「ただ一つ、何かしてやれるとしたら……」グイッ

夏樹「!」

拓海「こうして友の手を握り、探しに行ってやるってくらいかねぇ」

夏樹「拓……海………!」

ギュッ

拓海「…これじゃ寂しがり屋の仔猫ちゃんじゃねぇな」

拓海「甘えん坊の…」

夏樹「るせぇよ…親友なら黙ってアタシの手引いてけよ……」

夏樹「探しに行ってくれる…んだろ…?」グスッ

拓海「旅路は長く、なりそうだがな」ナデリナデリ

拓海「ついて来な。どうであれ長き旅路だってんなら…」

拓海「味わえるものも、半端なもんじゃあ済まねぇだろうぜ」

夏樹「ならその満漢全席…平らげてやるさ……!」

拓海「ヘッ……OK!途中で泣きつくんじゃあねぇぜ?今泣いた分が最後!」

拓海「泣きたかったら、旅が終わってからだ」

夏樹「なら泣き面見せねぇように、引き延ばすか?」

拓海「そいつにゃ及ばん。嫌でも長いぜ」

拓海「では行こうか、友よ」

夏樹「ああ……!」

拓海(…夏樹、お前が何のアイドルだか、やっと分かった気がするぜ)

拓海(今ン所辛うじて、だがな)

木村夏樹、旅人系アイドル
長き旅路を友と駆ける、流浪のロックンローラー

はい、以上で今回はここまでにございます。妄想まみれの短編集お疲れ様でした
最初に言った通り後から渋にも挙げます故、そちらもどうぞ
では、質疑応答に移ります。どうぞ

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