絵里「いやもうほんとハラショー」 (26)

私は今――ホームレスをしている。

何処でしているかって、土手でしている。

何で土手なのかって、公園とかだと子供がうるさいし、それに、土手に行けば――リクルートスーツを来てそうなやつとか、何か星っぽいやつとかがいるような気がしていたから――まぁ、無論いなかったんだけどねwwwwハラショー。

無論荒川でやってるのかって?そんなわけ無いでしょ?だって、荒川ってどこよ?って話でしょ?

歳?今はね、35歳よ。

ホームレスになってから?そうね、確か大学卒業して1、2年でホームレスになったからもう10年近くホームレスをやってるわね。

μ'sのみんなはどうしてるかですって?――ちょっと8人も答えるの面倒だから後回しにするわね?

...私がホームレスになった理由?あぁ、聞いちゃう?聞いちゃうの?そうかー、聞いちゃうかー、聞いちゃいますかー.....仕方ない、語るとしましょうかね。

え?誰がこの質問をしているのかって?そりゃもちろん私よ。つまりこれは完全にモノローグってわけ。ほんとハラショー。

じゃ、さくっと語っちゃうわね?



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私は絢瀬絵里。22歳の大学4年生。音ノ木坂学院でスクールアイドル『μ's』として活動したあと、所謂早慶上智と言われるレベルの大学に進学したわ。

学部は勿論法学部。何か法律とかかっこいいし。何かあったら『それは民法第20条に記載されている通り云々~』とか言ってみたいじゃない?え?わからない?それはハラショー。

で、まぁ、それはいいとしてね?法学ってすっごく大変なのよ。で、私挫折したわけ。で、一応卒業できないのはまずいじゃない?だから最低限単位だけは取ってたのよ。それで3年で必要な単位全部取り終えてさて4年生で就活じゃあ!ってなったんだけどやる気が起きないのよねぇ...

で、今日は気晴らしもかねて久しぶりにμ'sのみんなと会うことになっててみんなを待ってるところよ。.....まぁ、日にちが合わなくて全員は来れないとかいうハラショー。

.....あ、誰か来たみたいね。

♢ ♢ ♢ ♢

ことり「おまたせ~」

絵里「あらことり、ハラショー」

穂乃果「やっほー!久しぶり絵里ちゃん!」

絵里「穂乃果もハラショー、今日はあと誰が来るんだったかしら?」

穂乃果「あとは凛ちゃんだけだよ!」

ことり「じゃあ全部で4人だね~」


穂乃果とことりは海未と3人で同じ大学に進んで楽しいキャンパスライフを送っている。


??「5人や!ウチを入れて!!!」

絵里「誰?って、希じゃない!」

希「ウチも来るって連絡入れたのにひどいやん~」

穂乃果「あはは、ごめんごめん」


希は大学でカード占いとか占星術だとかの研究に日々を費やしている。

うーん、それにしても希っておっぱい大きいわね...何かこう、ハラショーしたいわね。


凛「おまた」

穂乃果「おぉ!凛ちゃん久しぶりー、って、凛ちゃん髪伸ばしてるんだね!」

ことり「うわぁ!凛ちゃんすっごく可愛いよ!」

絵里「凛、ハラショー」

希「ええやん!」

凛「そう?えへへ、ありがとう」ニコッ


凛は花陽と同じ大学に進学したものの、大学の空気があまり合ってなかったらしく最近は休みがちなんだそうだ。

あと猫語は止めたらしい。可愛かったのにほんとハラショー。

しかも最近おっぱいも大きくなってる。ハラショー。



.............
..........
.......


穂乃果「あー、9人みんなで集まりたかったなぁ」

ことり「仕方ないよ~、海未ちゃんは公務員の講習、花陽ちゃんは農大でアホみたいに勉強してるし、真姫ちゃんは医大で忙しいし」


そう、それぞれが自分の夢に向かって努力している。.....ていうか花陽農大だったんだっけ!?そりゃあ凛も肌に合わないわけよ!


希「みんなは大学生活楽しんどる?」

ことり「うん!4年生になったら大変だから今のうちに目一杯遊んでおかないとね!」

穂乃果「うんうん!」

希「ええやん!...エリチはどうなん?就活」

絵里「いやー、なかなか上手くいかなくてねぇ」

凛「絵里ちゃんでも苦労するのか~、大変そうだなぁ」

穂乃果「うへぇー、進路について考えたくない...」




絵里「はぁ...どうして働かなくちゃいけないのかしら」

希「そんなニートみたいなことを...」

絵里「ふっ...冗談よ冗談、ただの愚痴」

穂乃果「絵里ちゃんがアホみたいなこと言い出すからびっくりしちゃったよ~」

絵里「失礼なこと言わないでよ~」

ことり「元から結構アホだった気がするんだけどなぁ~」ボソッ

絵里「ん?今何か言ったかしら?」

ことり「いや?相変わらず絵里ちゃんは賢くて可愛いなぁって言っただけだよ?」キョトン

凛「凛はかわいいっていうよりは綺麗って感じだと思うかなぁ」

絵里「え、ホント?ヤダもうハラショー」ニヤニヤ


ことりも凛も嬉しいことを言ってくれるわね。.....ふふっ


希「で、エリチはどこで働きたい~とか、考えてるん?」

絵里「え?いや別に、適当、かしらね」


そう、実際、今の時代あまり就職先を選んでる場合ではない。だから辛い。


ことり「じゃあさ~」


ここだ。


絵里「ん?」


ここで。


ことり「就活したくないならさ~」


このタイミングで。





























ことり「企業しちゃえば良いと思うんだよね~」ニヤッ


――私は、分岐点を間違えた。

アホーチカとみんなの将来の話

のろのろ進行してくっす

ではまたー

前レスことりちゃんのセリフ
「企業しちゃえば良いと思うんだよね~」

が、企業ではなく、起業でした

すまぬ

どうも

少しずつ投下してくよ

これからことりちゃんがしばらく経営論のようなものを語っていきますが、それは私が適当に思いついたエリチを騙すためのそれっぽい謎理論であって実際のそういった理論とは関係ないのでそこのところ理解をよろしく




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ことり「起業しちゃえば良いと思うんだよね~」ニヤッ

絵里「え、起業...?」

ことり「うんっ」

穂乃果「え、絵里ちゃんすっご~い!!!起業するってことは絵里ちゃんが社長ってことでしょ!?すごいすごい!」キラキラ

ことり「」ニヤッ

絵里「私が、社長...」

凛「絵里ちゃんかっこいい!絵里ちゃんならパンツスーツとか着てメガネもつけてやり手の若女社長になれるよ!!!」キラキラ

ことり「」ニヤッ

絵里「やり手の若女社長...」

希「ええやん!」ニッ

ことり「」ニヤッ

絵里「ええやん...」

ことり「絵里ちゃんなら出来るよ~!だって、絵里ちゃんは...かしこいかわいいエリーチカだもん!!!」ニヤァ

絵里「社長.....私が、社長.....KKE――――認められるわ」

ことり「くふっ」ニタァ




即陥落した。当時の私は、自分がかしこくないかわいいアホーチカなんだとは微塵も思っていなかった。ただただみんなに頼られるかしこいかわいいエリーチカであると信じて疑っていなかった。

まず自分が経営学部でもない、経営の知識が微塵も無いというのに周りにおだてられて起業しようと思っちゃうところでお察しのアホさ加減である。ハラショー。

たぶんことりは、高校の時から私がアホなんだと気づいていたんだと思う。そして私で遊ぼうと思ったんだろう。

思えばあの場には、手放しで「ええやん!」とか、「すっごーい!」とか言うようなやつしかいなかった。私をおだてる場としては最高だった。みんなへの連絡を担当したのは、ことり――あれ、これってよく考えると全部ことりの計算づくだったってことよね、何それやだすごい。ことりハラショー。

絵里「ありがとうことり......お陰で私の将来が決まったわ...!」

ことり「うん!絵里ちゃんの役に立てななら、ことり嬉しいっ!!!」エヘヘ


・・・・・・・・・・・・・・・。

(結婚しよ)


凛「で、絵里ちゃんはどんな会社を作るの?」

絵里「え?そうねぇ.....何がいいのかしら」


やばい、もう起業計画が頓挫した...綾瀬絵里、完!....とか言ってる場合じゃないわね。考えるのよ私、大丈夫、私は、賢いのだから。


絵里「....やっぱり、何か奇を衒ったようなモノを作る会社、とかかしら?」

穂乃果「なるほど!確かに、インパクトがあると売れやすそうだよね!!」

希「ええやん!」

ことり「それは違うよ!!」

みんな「え?」


BREAK!!!.....じゃなくて、どういうことなのかしら


凛「どういうこと?」

ことり「だって絵里ちゃんは経営の知識とかあんまりないでしょ?」

絵里「そりゃあもう」

ことり「でしょ?で、それならやっぱり奇を衒ったりとかしないで、スタンダードなモノで攻めるべきだと思うんだ~」

みんな「つまり?」

ことり「変わり種はまぁ、インパクトも強いし当たれば売れそうだけど、でも、人気が鎮静化するのも早そうだよね?それにもう変わった商品なんて昔っから開発されまくってて今から新しく考えるなんてよっぽどの発想がないと無理」

みんな「ふんふむ」

ことり「でもスタンダードなもの...例えば輪ゴム」

みんな「輪ゴム?」

ことり「うん、輪ゴム....輪ゴムって日本だと確か大正あたりに作ったのが第一号って言われてたと思うんだけど、それ以降今の今まで生き残ってて、これから先輪ゴムのない未来なんて考えにくそうでしょ?何で生き残れてると思う?」

穂乃果「需要があるから?」

ことり「そう!あるからだよ...demandが!」

絵里「なぜ英語」


実はことりってアホなの?意識高い?


希「ええやん!」

ことり「まあ、取り敢えず輪ゴムは便利だよね?すっごく」

穂乃果「そうだね!小学生男子は輪ゴム鉄砲で遊ぶし」

凛「マジックとかにも使えるよね」

ことり「ちょっとポイントがおかしいけど....ま、まぁいいかな、うん...まあ、輪ゴムはいろんな使い道があってすっごく便利、だからこそ需要がある、そしてその需要は昔から変わることがないしそれはこれからもしばらく揺らぐことはない....これがスタンダードの強みだね」

絵里「ハラショオ...」


すごい、ことりって、すごい。アホかな?とか思った自分が恥ずかしい。

ことり「でも勿論欠点はある場合もあるよ!例えば本屋だね」

穂乃果「本屋?何で?」

ことり「インターネットの台頭によるものだね」

凛「なるほど!電子書籍とかってやつだね!?」

ことり「うん!他にも要因はあるけど、電子書籍もその一つだね!電子書籍が普及し始めて、誰でも大量の本を一つの媒体に保存することができるようになったっていうのが大きいよね」

絵里「確かに、本って増えれば増えるほど、置き場所もなくなって大変よね」


雑誌とかどんどん溜まっていって大変なのよね。マー〇レットとかとかりぼ〇とか。


ことり「でしょ?でも電子書籍なら沢山の本をタブレット一つにまとめたりする事が出来るってわけだね~」

希「ええやん!」

穂乃果「なるほどぉ!で、他にもあるの!?」

ことり「うん!あとはネット通販とかだね!」

凛「通販?」

ことり「うん、通販を使えば家にいながら買い物ができるでしょ?だからわざわざ本屋さんまで行って買う必要もなくなってきてるんだよね~、それに、本屋に行く楽しみって、目当てを買いに行ったらそれ以外にも面白そうなのを見つけられた!とかそんな感じのものがあると思うんだ~」

絵里「分かるわ!私も大学ノートを買いに行ったら思わず妖怪ウォッチを買ってしまったって経験がよくあるわ」


本屋って、すごいわね。ほんとハラショー。


ことり「ちょっと違う気がするな~...ま、まぁ、でも、そういう楽しみもネットの『この本を買った人はこんな本も買っています』とかで代用出来ちゃうんだよね~」

穂乃果「うーん、ネットってすごいね!」

ことり「だね、だから、商売をやっていくならそういった科学技術の発展でこれからの経済の需要がどう変わっていくか...とかが読めないと場合によってはきつくなっちゃうってことだね~」

絵里「か、会社経営って、すっごく大変なんじゃないかしら...?」

ことり「それは違うよ!!」

絵里「え?」

ことり「例えばさっきの輪ゴム!輪ゴムって、何か売るために大規模な改良とか、販売競争に勝ち残るための戦略とかいろいろありそう?」

穂乃果「うーん...あんまりなさそうだね」

凛「うん、まぁ、材料を変えたりの製品改良くらいはありそうだけど...」

ことり「そう!つまりモノによってはほぼ思考停止してても売れるんだよ!!!」

絵里「は、ハラショー....」

ことり「それに輪ゴムを作っている会社っていえばキョウワが有名だと思うけど、キョウワってゴム関連のものしか作ってないんだよね」

穂乃果「なのに、やっていけてるの?」

ことり「そう!需要があるから!」

絵里「需要が...」

ことり「それに昔から安定して売れてるんだよ!絵里ちゃんが作ったって売れないわけが無いでしょ!」


天啓、ここに得たれり。


そうして私は設立した―――

































『株式会社ハラショーコショー』を。

今日はここまで

ではまた~

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