長門「生体兵器ねこビーム?」提督「そうだ」 (203)



長門「なんだそれは?」

提督「知らん。最近開発可能になったらしいが…」

長門「ふざけているのか?」

提督「大真面目だっての。この報告書によれば性能は折り紙つきらしい。非常に高い火力を有しているそうだ」

提督「えーと…ちなみに発射時はニャーと鳴くらしい」

長門「とてもじゃないが信じられないな」

提督「まあ…そうだよなぁ…」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432561234


長門「しかし、なぜその話を私に?」

提督「ああ、開発出来たら長門に装備してもらおうと思ったんだが…」

長門「な、なんだとっ!?」バンッ

提督「うおっ!?」ビクッ

長門「このビッグ7とも呼ばれた私が、そんな可愛らしい装備を付けていられるか!!」

提督「お、落ち着けって…。確かにシュールな光景だろうが、艦隊旗艦に強力な装備があることで士気の高揚にもつながるとも考えているんだ」

長門「そんなふざけた装備で士気高揚もないだろう。考え直してもらおうか」

提督「わ、わかったよ…。そんなに怒ることはないだろ…」

長門(…しまった。本当は装備したいと思っていたのに…)


提督「まったく…。それじゃあ陸奥に装備してもらおうかな…」ボソッ

長門「!!」ピクッ

提督「うん。その手があったか」

長門「……」

提督「…うん?どうしたんだ長門?」

長門「…ま、待ってくれ」

提督「え?」

長門「待ってくれと言っている。…そのねこビームとやら、やはり私が装備しようか」

提督「急にどうしたんだ…」


長門「大切な妹に未知の装備を預けるわけにはいかないだろう」

提督「いや、性能は確認済みで…」

長門「陸奥に辱めを受けろというのか?」

提督「…わかったよ。ねこビームの開発に成功したら長門に装備してもらうよ」

長門「近代化改修…まあ、私には必要ないのだが。そ、それに連合艦隊旗艦を務めた栄光に比べれば微々たるものだが、貰っておこう…か」

提督「…お前、実は装備したいのか?」

長門「そんなことはない」

提督「あ、はい。すいませんでした…」




提督「それじゃ、ねこビームの開発でもするとしますか」工廠→兵装C→生体兵器

長門「頼んだ」

提督「えーっと、資材は…」

長門(…ねこビームか。フッ、胸が熱いな…)

提督「よし…これで開発できるらしい。いくぞ」

長門「…ん、あ、ああ」


ピカーッ

提督「…」

長門「…」ドキドキ


シュゥゥゥ…

「Sホロ カニ光線」

長門「」

提督「あれ?」

提督「…あれ~っ!?おっかしいなー…確かにこのレシピであってたはずなのに…」

長門「」

提督「ん?あ、あのー長門さん?」

長門「ふ…」

提督「ふ?」

長門「ふざけるなーーーーっ!!!」

長門「全然ねこ関係無いだろう!」

長門「もう一度だ!もう一度開発するぞ!」

提督「いやいや無理だって!資材だってタダじゃないんだぞ!」

長門「さあ!早く!」


その後もなぜかカニ光線しか開発できず。しかたないので装備したが、その姿は皆の笑いものになってしまったとさ。

しかし、圧倒的な性能で深海棲艦をバッタバッタと薙ぎ払っていく様に皆、驚愕したとさ。

その戦果を称えるため、戦艦長門は『誇りある蟹航戦』と呼ばれたそうな。航空戦艦じゃないのにね。


めでたしめでたし



というWSGの兵器ネタをちょいちょい出していきます。いまどき知ってる奴いるのか激しく疑問だけど。

次回予告(嘘)


日向改『そうだ、艦載機を放って突撃。これだ…』

11 ハウニブーIV
11 ハウニブーIV
11 ハウニブーIV
14 ハウニブーIV


MVP!!

日向改『そうか…やはりこれからはUFO戦艦の時代だな』


日向(改)「提督」

提督「どうしたんだ、日向?」

日向「いや、何やら最近妙な装備を開発していると聞いてな」

提督「ん、ああ…カニ光線のことね…」

日向「それなんだが…航空戦艦を強化するような装備は開発出来ないか?」

提督「うーん…ないこともないけど…」

日向「ほう?」

提督「確か開発計画書があったような気が…」ガサゴソ

提督「お、これだこれだ」ペラッ


日向「…?これは…ただの円盤のようだが…?」

提督「そう見えるが、コイツは立派な航空機だそうだ。しかも全艦搭載可能」

日向「それはすごいな」

提督「それじゃ、いっちょ造ってみるか?」

日向「よろしく頼むよ」



ピカーッ

シュゥゥゥ…

「Sホロ ハウニブーIV」

提督「なんだかあっけなく完成したな…」

日向「良かったじゃないか」

提督「せっかくだし、残りのスロット分も開発しちまうか」



日向改:装備

11 ハウニブーIV
11 ハウニブーIV
11 ハウニブーIV
14 ハウニブーIV

日向「…まさかの航空戦艦の時代か?」

提督「それも嘘じゃないかもしれないな。ちなみにこの円盤はUFOと言うらしいぞ」

日向「UFO…」

提督「なあ、せっかく装備を新調したんだから、試し撃ちがてら出撃してみたらどうだ?」

日向「そうだな」



最上「ねえ、装備を新しくしたんだって?」

加賀「砲を捨ててまで艦載機を乗せるなんて…。戦力になるといいけれど」

日向「心配はいらないさ」

加賀「…なら良いのだけれど」

最上「敵機発見!」

日向「よし、UFO戦艦の真の力、思い知れ!」

最上「UFO?」

日向「そうだ、艦載機を放って突撃。これだ…」

フォンフォン

加賀「あれは…?」

ビシュゥゥン ドガーン

深海棲艦だったもの『』

最上「」

加賀「」

日向「ふっ…やっと時代が、私に追いついたのか…」

最上「えぇ…」



MVP!!

日向「そうか…やはりこれからはUFO戦艦の時代だな」

加賀「……」

加賀「戦力外どころか、圧倒的な力だったわ…。一航戦の私が活躍すらできないなんて…」

加賀「……」タッタッタ





提督「あのUFO、見た目はあれだが捨てたもんじゃないな…」

提督「そしてこれが新型航空機…」ペラペラ

バタン

加賀「提督」

提督「…次はなんだ」ハァ

加賀「私にも装備を開発してほしいわ」

提督「誰か来ると思ったよ…」


続く?


次回予告2(嘘)


ダダダダダ

加賀『…っ!!』

瑞鶴『一航戦も大したことないわね!!

加賀『…!』

瑞鶴『第二次攻撃隊。稼働機、全機発艦!!この勢いで一航戦を倒すわよ!!』

加賀『…』

瑞鶴『怖気づいて声も出ないってわけ?』

加賀『頭にきました』

20 アヒル攻撃機
20 アヒル爆撃機
46 アヒル戦闘機
12 アヒル攻撃機

瑞鶴『』


どうなる瑞鶴、負けるな瑞鶴!

次回『瑞鶴よ、波間に睡れ』

お楽しみに!!

今日はここまで。WSG2楽しかったな…。

セーブデータ消えたからまた最初からやり直し中。

艦これ人気にあやかって復活しないかな…。ないか…。


バタン

加賀「提督」

提督「…次はなんだ」ハァ

加賀「私にも装備を開発してほしいわ」

提督「おおかた、日向の装備を見て来たんだろ」

加賀「そうね。それで、造ってもらえますか?」

提督「まあ、ちょうど新型機の開発計画書が届いたから、これで良ければ…」

加賀「お願いするわ」

提督「ちょっと待ってろよ。…それにしてもお前ら開発させすぎだろ。消費だって少なくないのに…」


工廠→航空機→特殊機

ピカーッ

シュゥゥゥ…

「Sホロ アヒル攻撃機」

加賀「」

提督「お、ちゃんと出来た。やっぱりすごい見た目だよな」


加賀「ふざけないで」

提督「ふざけてないさ。性能は烈風を圧倒的に上回っているんだぞ」

加賀「烈風を…?」

提督「そうだ。それに考えてみろ。圧倒的な航空戦力で敵を撃滅する姿を」

加賀「圧倒的な戦力…」

提督「まさに栄えある一航戦の姿そのものじゃないか」

加賀「…そうね、この強化は良い判断ね」

提督「分かってくれたか。他にも戦闘機や偵察機に爆撃機もあるから造っておくか」

加賀「楽しみね」


特殊機の開発が終了しました

「Sホロ アヒル偵察機」
「Sホロ アヒル戦闘機」
「Sホロ アヒル爆撃機」


提督「よーし、この新装備の実力を演習で試してみるか?」

加賀「相手は誰に?」

提督「せっかくだ。同じ正規空母の瑞鶴に務めてもらおうじゃないか」




戦闘開始!!

瑞鶴「第一次攻撃隊。発艦始め!」ブウゥゥン

加賀「ここは譲れません」シュンシュン

瑞鶴「えっ!?…な、何よそれ!アヒルじゃない!」

加賀「そうね。確かにアヒルよ」

瑞鶴「新兵器だというから何かと思ったら…まさかオモチャとは思わかなったわ!」

加賀「…」

瑞鶴「全機攻撃開始!やっちゃって!」


提督「…さて、どうなるやら」


ダダダダダ

加賀「…っ!!」

瑞鶴「一航戦も大したことないわね!!」

加賀「…!」

瑞鶴「第二次攻撃隊。稼働機、全機発艦!!この勢いで一航戦を倒すわよ!!」

加賀「…」

瑞鶴「怖気づいて声も出ないってわけ?」

加賀「頭にきました」

20 アヒル攻撃機
  対空パルスレーザー 荷電粒子砲

20 アヒル爆撃機 
  2000lb爆弾 荷電粒子砲

46 アヒル戦闘機
  対空パルスレーザー 長距離AAM 

12 アヒル攻撃機
  対空パルスレーザー 荷電粒子砲


瑞鶴「」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」


提督「あれ…?偵察機持って行かなかったのか…。まあ、対潜装備しかついてないしな…」

提督「ていうかアイツ勝手に攻撃機造りやがったな…。まーた資材が…」


戦闘終了!! 完全勝利 S

瑞鶴「」ユラユラ

加賀「やりました」


その後の出撃で常軌を逸した航空戦を展開する加賀は「逸航戦」と呼ばれたそうな


次回予告3(嘘)

ドカーン

吹雪『きゃあああ!!』バシャーン

夕立『吹雪ちゃーーーん!!』

ピカッ ズヴアァァァァ

深海棲艦『』

長門『ビッグ7の力、侮るなよ』

吹雪『……え?』

夕立『あ、あれは…』

睦月『蟹航戦の…長門さん…?』

長門『あまり艤装(の話題)には触らないでもらいたいものだな(泣)』


駆逐艦たちの危機に颯爽と駆けつける戦艦長門!その背には新型のカニ光線が!!

次回『旭日は東方より昇り来る』

お楽しみに!!

続きいきます


長門「ところで提督」

提督「なんだ?」

長門「そろそろねこビームを開発してほしいのだが」

提督「ねこビーム?ああ、あったねそんなの」

長門「あったねそんなの…じゃない!!」

長門「おかげで私は蟹航戦などと呼ばれてしまっているじゃないか!!」

提督「いいじゃない、強いんだし…」

長門「良くない!!」

提督「それで?蟹航戦と呼ばれたくないからねこビームが欲しいって?」

長門「そうだ」

提督「資材だって安くないぞ」

長門「そこをなんとか!!」


提督「はぁ…。まあ、新型のにゃんこビームとやらが開発可能になったらしいから、それで良いな?」

長門「新型が?ほ、本当にいいのか…?」

提督「いいよ。じゃあ、ちゃっちゃと開発しますかね」

工廠→兵装C→生体兵器

ピカーッ

長門(にゃんこビームか。フッ、胸が熱いにゃ…)ニヤ

シュゥゥゥ…

「Sホロ 新型カニ光線」

長門「」

提督「…やーっぱ駄目かぁ」

長門「な、何故だ…」

長門「何故、カニ光線しか開発出来ないのだ!?」

提督「さあ?」


長門「資材の配分を間違えているんじゃないのか!?」

提督「間違いも何も、全量投入なんだが」

長門「くっ、まだだ…まだ資材はある…」

提督「勘弁してくれ。開発資材が足りないって」

長門「認めんぞ…こんな結末は…」

提督「まあ、強くなるにはなったから…しばらく我慢してな」

長門「にゃあ…」


バタン

陸奥「提督!!」

提督「どうした?」

陸奥「現在出撃中の水雷戦隊が敵の奇襲を受けて苦戦中と連絡が!」

長門「何?あの方面の敵は奇襲をかけるほど戦力は充実していなかったはず…」

提督「ともあれ攻撃を受けているのは事実だ…。長門、出撃の準備をしてくれるか?」

長門「あ、ああ…しかし…」チラッ

提督「それしかないんだから諦めて装備しろ!」

長門「…いいだろう。だが、帰ってきたら必ずにゃんこビームを造ってもらうからな」

提督「わかった。検討しよう」

提督(…どんだけ欲しいんだよ)

長門「よし。戦艦長門、出撃する!」


ドーン バシャァ

睦月「ふえぇぇ…こんなに敵が居るなんて…」

夕立「こんなの聞いてないっぽい~!!」

吹雪「もう少し耐えれば必ず応援が到着するから…」

ドカーン

吹雪「きゃあああ!!」バシャーン

睦月「吹雪ちゃん!?」

イ級「…」ガシャン

吹雪「あ、あぁ…」

夕立「吹雪ちゃーーーん!!」


ピカッ ズヴアァァァァ

イ級「」

吹雪「……え?」

長門「ビッグ7の力、侮るなよ」

夕立「あ、あれは…」

睦月「蟹航戦の…長門さん…?」

長門「大丈夫か?」

吹雪「あ、ありがとうございます…。あ、あの…もしかして装備新しくなりました…?」

長門「あまり艤装(の話題)には触らないでもらいたいものだな(泣)」

吹雪「す、すいません」


長門「話は後だ。まずはこの敵を片づけるぞ。よし!艦隊、この長門に続け!」

吹雪「は、はいっ!」

長門「全主砲、斉射!て――ッ!!」

ピシュゥーン ドドドドドカーン

深海棲艦「」

睦月「ふぁっ!?」

夕立「な、なんだか私たち必要ないっぽい…」

吹雪「す、すごい…これがカニ光線の力…」




長門「作戦終了だ、艦隊が帰投したぞ」

陸奥「お帰りなさい」

提督「お疲れさん。大活躍だったようじゃないか」

長門「新兵器の力だな」

提督「そう言うなって」

長門「そ、そんなことより出撃前の約束だが…」

提督「ああ、それならお前さんが帰ってくる前に造っておこうと思ってな…」

長門「な、何!?ということは既に完成しているのか!?」

提督「しかし、俺がやるとカニ光線しかできないだろう?そう思って陸奥に造ってもらったんだ」

長門「陸奥に…?」

提督「そしたら驚くべきことに」

長門「驚くべきことに?」

提督「新型カニ光線しか開発出来なかった」

長門「」


陸奥「ご、ごめんね?」

提督「元気出せよな」

長門「…こ、こうなったら」

提督「?」

長門「…こうなったら陸奥にも装備させてやろう」

陸奥「な、何でよ!」

陸奥「嫌よ!こんなの装備するなんて!」

長門「私だって嫌だ!」

ギャーギャー


提督「相手にしてられんな…」


一方その頃

ザァァァン

吹雪「長門さん…凄かったな…」

吹雪「私も、あんな風に…なりたくないけど戦えたらなぁ…」

ザッザッ

提督「どうしたんだ?」

吹雪「っ!し、司令官!?」

提督「悩みごとか?」

吹雪「あっ…はい。その、ええと…私、今より強くなりたくて…」

提督「皆を守るためにか…?」

吹雪「はい…」

提督「そうか…」

吹雪「あの、司令官!!私でも使える新しい装備は有りませんか!?」

提督「一つ言っておくが、装備だけ強くなっても仕方ないぞ。それは理解しているな?」

吹雪「…はい!」

提督「……だったら、いいものがある」スッ

吹雪「これは…開発計画書…?」ペラッ

「イージスシステム」

吹雪「イージス…システム…」



バタン!!

睦月「およ?」

吹雪「はぁっ、はぁっ」

睦月「どうしたの吹雪ちゃん?」

夕立「事件っぽい?」

吹雪「…私、決めた」

夕立「決めた?」

吹雪「私…イージス艦になる!!」

睦月「にゃしぃ?」

夕立「ぽい?」


イージス艦。この時は誰もこの言葉を知る者はいなかった。


次回予告4(嘘)

吹雪『これが…イージスシステム…』

夕立『あまり変わらないっぽい?』



提督『開発で資材が足りないんだ。すまんが、もうしばらく資材稼ぎに行ってくれないか』

伊8『またですか…』

伊58『もう疲れたでち…』

伊19『こうなったら反乱なの!』

伊168『伊号潜水艦の力、見せてあげる!』



提督『潜水艦たちが反乱を起こしてな』

吹雪『説得は私に任せてください!!』



伊8『駆逐艦一人では何もできません』

伊168『船底に大穴開けてあげるから!』

吹雪『司令官…見ててください!私の力を!!』

吹雪:装備
イージスシステム
ASROC対潜III
新型対潜魚雷4連装


伊8『』

伊168『』

伊58(死んだでち)

伊『イク…逝くの…』


突如反乱を起こした潜水艦たち!果たして吹雪は彼女たちを説得できるのか?

次回『水底に悪魔は嗤う』

お楽しみに!!

続き投下します。


吹雪「おはようございます、司令官!」

提督「…ん、吹雪か。おはよう」

夕立「私たちもいるっぽい!」

睦月「え、えへへ」

吹雪「…?司令官、なんだかお疲れのようですが?」

提督「いや…なんでもない。しかしなんでお前たちまで…」

夕立「私たちもイージスシステムが気になるっぽい!!」

提督「なに?なんでお前たちがそんなことを……って」チラッ

吹雪「……」サッ

提督「吹雪、お前…口をすべらせたな…」

吹雪「ええと…その、すいませんでした…」


提督「はぁ…。ま、いいだろう。どうせ量産する予定だったし」

睦月「ほ、ほんとですかぁ!!」

提督「ああ。といっても、まずは吹雪の分だけどな。それじゃ、さっそく造るか?」

吹雪「お、お願いします!!」


工廠→補助兵装→攻撃補助

ピカーッ

シュゥゥゥ…

「イージスシステムⅢ」

提督「よし」

吹雪「これで私も強くなることができる…」

提督「そうだな。装備してみようか」


カーンカーンカーン

吹雪:装備
イージスシステムIII

睦月「おぉー」

吹雪「これが…イージスシステム…」

夕立「でも…あまり変わらないっぽい」

提督「ま、これはあくまで補助兵装だし」

提督「あと、この装備は主砲や副砲に効果はないからな。使えるのは魚雷くらいか」

夕立「それじゃ意味ないっぽい!」

提督「そう言うな。それに砲撃戦よりも雷撃戦が主体の駆逐艦にはうってつけの装備じゃないか」

吹雪「あ、そうですね」


夕立「それじゃあ提督さん、私たちにも造ってほしいっぽい!!」

睦月「睦月、楽しみなのね!」

提督「…」

夕立「提督さん、どうしたの?」

提督「その…、非常に言いにくいことだが…」

睦月「にゃ?」

提督「実は、最近開発のし過ぎで資材が足りなくなってきているんだ…。つまり…」

吹雪「つまり?」

提督「しばらくは新たにイージスシステムは開発出来ない」

夕立「ええ~っ!?」

睦月「ふえぇぇぇ…」

提督「それに追加の資材も集められそうにない」

吹雪「な…なんでですか?」

提督「潜水艦たちが反乱を起こしてな」

吹雪「ええ!?なんでそんなことに!?」

提督「それが…」



提督「開発で資材が足りないんだ。すまんが、もうしばらく資材稼ぎに行ってくれないか?」

伊8「またですか…」

伊19「もう!いったい管理はどうなっているの!」

提督「いや、遠征も頑張ってくれて入るんだが、なにせ通常の出撃もあるし…」

伊168「そういうときこと管理は頑張ってほしいんだけど…」

提督「言い返せない…。その、すまんな…」

伊58「もう疲れたでち…」

伊19「……こうなったら反乱なの!」

提督「何!?」

伊8「戦闘は…あまり好きじゃないけど、仕方ない」

伊168「そうよ!私たち伊号潜水艦の力、見せてあげる!」

提督「お、落ち着けお前たち!」

伊19「もう遅いのね!」



提督「という顛末だったんだな、これが」

吹雪「なにやってるんですか…」

吹雪「その前に資材が少ないなら言っていただければ我慢したんですよ?」

提督「まあ、そういう約束だったしな。造らないわけにもいくまい。それに反乱は予定外だった」

吹雪「…事情は分かりました。それなら説得は私に任せてください!」

提督「頼めるなら頼みたいが、大丈夫なのか?」

吹雪「はい!私も開発の恩恵を受けてます。だから責任を持ってやり遂げて見せます!」

提督「……わかった。彼女たちは鎮守府近海の海にいる」

提督「こちらに被害が及ぶようなことはしないと思うが、万が一に備えてこれを持って行け」

吹雪「こ、これは…!?」





鎮守府近海

吹雪:装備
イージスシステムIII
ASROC対潜III
新型対潜誘導魚雷4連装

吹雪「あー、あー、潜水艦のみなさーん!無駄な抵抗は止めて今すぐ鎮守府に帰投しなさーい!」

伊58「…?あの艤装は…?」

伊168「なによそのテンプレなセリフ!」

伊19「それに言うこと聞かなかったらどうするの?」

吹雪「えっ?あ、えーと……げ、撃沈します!」

伊8「…ふざけないで。それに駆逐艦一人では何もできませんよ」

伊58「言うことなんて聞かないよ!」

伊168「そういうこと。だから早く帰って。じゃないと怪我するからね」バシュッ

吹雪「あっ!?」チュドーン

吹雪「……は、外れた?」

伊168「外したの。次に撃つ時は船底に大穴開けてあげるから!」

吹雪「…」

伊58「ふふ、怖いかでち」



吹雪「…そんなに、私の力が見たいんですか…」

伊8「…何を?」

吹雪「攻撃してくる…あなたたちが悪いんですよ…」


吹雪「司令官…見ててください!私の力を!!ASROC発射!」バシュッ

伊19「あれは…魚雷が空を飛んでるの!?」

伊168「そんなもの…海に潜れば当たらないわ!」ゴボゴボ

ザパァン ゴォォォ

伊168「そんな!?海中でも行動できるなんて!?」

ドカーン

伊168「あぁっ!?」大破


伊8「一撃で…!?こっちも魚雷を装填して……」

吹雪「させません!ASROC発射、いっけぇ!」バシュッ

伊8「間に合わない…!」

ドカーン

伊8「うぅ…一度浮上してから…体勢を整えないと…」大破



伊19「くぅっ! 生意気なのね!」

伊58「こうなったら散開でち!」バッ

伊19「さすがに2人同時には攻撃出来ないのね!」

吹雪「左右に分かれた!?でも…そのためのイージスシステムです!!」ピピッ

吹雪「新型対潜誘導魚雷、発射!!」バシュバシュ

伊58「同時攻撃!?」

伊19「くっ!これも追尾してくるの!?」

ドドカーン

伊19「あうぅ…」大破

伊58「や、やられたでち…」大破

吹雪「これで全員の戦闘能力は奪いました」

吹雪「さあ、まだ続けますか?」

伊168「こ、降伏します…」




提督「ということで、お前たちは鎮守府への反乱に艦娘への威嚇だったが攻撃と……。とんでもないことをしたな」

伊168「は…はい」

提督「もはや解体処分は避けられないだろう」

伊8「…はい」グスッ

提督「…が、反乱へと至る過程で私にも問題はあった。それに吹雪の説得にも素直に応じてくれたようだし」

伊168(素直に応じるしか生きる道がなかったとは言えない)

提督「よってこの件は不問とする」

伊19「本当…なの?」

提督「…と言っても何もお咎め無しというのもそれはそれで問題なので、罰として吹雪たちの演習相手になってもらおうか」

伊58「え?」




吹雪「みんな、準備はいい?」

吹雪:装備
イージスシステムIII
新型超音速酸素魚雷5連装
ASROC対潜III



睦月「 睦月、負ける気がしないのね!てへっ!」

睦月:装備
イージスシステムIII
新型超音速酸素魚雷5連装
ドリルミサイル



夕立「さあ、ステキなパーティしましょ!」

夕立:装備
イージスシステムIII
新型超音速酸素魚雷5連装
特殊弾頭機雷投射機




提督「お前たちが反乱を起こしている間に遠征で資材を集めておいたんだ」

提督「せっかくだから新装備の実力を試してもらいたいと思ってな。頼むよ?」

伊8「」

伊168「」

伊58(死んだでち)

伊「イク…逝くの…」


結論:反乱、ダメ、絶対

ミスった

×→伊「イク…逝くの…」

○→伊19「イク…逝くの…」


次回予告5(嘘)

大和『これが私の新装備…ですか?』

大和:装備
160cm砲
波動砲
光子榴弾砲
超重力電磁防壁

提督『そうだ。あ、こっち向けないでください…』



吹雪『司令官、敵襲です!!』

大和『私が行きます!!』

提督『待て』

大和『何故止めるんです!?』

提督『資材が足りなくなるだろ』

大和『あっ…』

補給資材最大値

燃料 2500
弾薬 3250



圧倒的な消費量を誇る戦艦大和。日に日に目減りしていく資材に提督は頭を抱える。

次回『「聖者の嘆き』

お楽しみに!!

出張で更新遅れました。続きを投下していきます。



提督「出来た…これが新開発の装備…」

長門「このようなものが…」

提督「よし。大和を呼んできてくれ」

長門「大和を…?」

提督「ああ。これは大和に装備させようと思う」

長門「…了解」

長門「私には装備させてくれないのか…」ボソッ

提督「お前はにゃんこが欲しいんじゃなかったのか」

長門「っ!?い、行ってくるぞ!!」





大和「戦艦大和、参りました」

提督「ごくろう」

大和「あの…どのようなご用件でしょうか?」

提督「それなんだが、新装備を開発してな」

大和「新装備…?」

提督「先日、司令部より新たな開発計画書が届いてね。それを今日造ってみたというわけさ」

大和「はあ…」

長門「だが、それをまともに運用できるのは我ら戦艦くらいだ」

大和「私たちでないと…!?そんな装備があるんですか?」

長門「そうだ。そこでお前に白羽の矢が立ったというわけだ」

大和「つまり…私にその装備を使用しろと?」

提督「そういうこと。ま、実際に装備してみなさい」


カーンカーンカーン


大和「これが私の新装備…ですか?」

大和:装備
160cm砲
波動砲
光子榴弾砲
超重力電磁防壁

提督「そうだ。今のところで感想はあるか?」

大和「重いです。でも砲塔の動きに問題はなさそうですね」ウイィィンガシャン

提督「なるほどね。あ、こっち向けないでください…怖いです」

大和「あっ!す、すいません!!」

提督「…えーと、じゃあ試射がてら鎮守府近海でも出撃してみるか?」

長門「提督。いくら試射とはいえ実戦は…」

提督「念のため吹雪と睦月と夕立を護衛に付けておく。なにか不調があったらすぐに退却しても構わん」

大和「わかりました」



提督「よし、全員そろったな」

吹雪「大和さん、今日は私たちがご一緒します!」

睦月「お願いしますなのね!!」

夕立「何かあったら私たちに任せてほしいっぽい!!」

大和「よろしくお願いしますね」

長門「提督からも言われているが、何かあったらすぐに退却しろ」

大和「はい。みなさん、準備は良いですか?」

吹雪「はい!」

大和「それでは戦艦大和。連合艦隊、出撃です!」



鎮守府近海

ザザーン

吹雪「青い海を守るため~♪」

睦月「艦娘の出動だ~♪」

夕立「煌く勝利の稲光り~♪」

吹雪・睦月・夕立『深海棲艦撃滅だ!』

大和「…えーと」

大和「随分と勇ましい歌ですね?」

睦月「提督がよく歌ってるんですよ!」

夕立「それに出撃するときはみんな歌ってるっぽい」

大和(提督…。変な歌を広めてしまってます…)


ザアァァァ

吹雪「あれは…?」ピクッ

イ級「…」

吹雪「大和さん、敵艦発見しました!」

大和「敵艦ですか?…数は駆逐艦が1隻のようですね…」

大和「それでは、任務を始めましょう」

吹雪「はい!」

大和「まずは160cm砲で砲撃を行います」

大和「目標は敵駆逐艦」ウィィン

大和「敵艦捕捉、主砲薙ぎ払え!」ドゴオォォン

吹雪「きゃあっ!?」

夕立「す、すごい音っぽい…」クラクラ

睦月「なんで上に向けて撃ってるの…?」

大和「大丈夫です。ちゃんと当たりますから」


ヒュゥゥゥ

吹雪「砲弾が敵艦めがけて落下して…!?」

イ級「…?」

カッ ドカアァァァン

吹雪「」

睦月「」

夕立「」

大和「」

夕立「消し炭っぽい…」

大和(想像以上の威力でした…)

大和「えーっと、それでは次へ進みましょう…」




敵主力艦隊戦

敵艦見ゆ!!

大和「敵は軽巡1、駆逐3…」

大和「次は光子榴弾砲を!」

大和「砲雷撃戦、はじめます!」フィィン

吹雪「光の弾が!?」

カッ ドカアァァァン

吹雪「」

睦月「」

夕立「」

大和「」

睦月「消えちゃったね…」

大和(危険すぎます…)

ホ級「…」ドンッ

大和「っ!?砲撃!?」

大和「超重力電磁防壁展開!!」ブゥン

バシィィン

吹雪「防いだ!?」

夕立「ノーダメージっぽい…」

睦月「すごい…」

大和「敵旗艦には波動砲を使います!!」フォォォォン

大和「発射!」ビシュゥゥゥン

カッ ドカアァァァン

吹雪「」

睦月「」

夕立「」

大和「」

吹雪「跡形も残りませんでしたね…」

大和「そ…そうですね」

大和(波動砲は使いづらいです…)



鎮守府

大和「艦隊が無事帰投しました」

提督「お疲れさん。怪我はないか?」

大和「はい。超重力電磁防壁のおかげです」

提督「なるほどね。まあ、使える装備でよかったよ」

提督「他の装備に関する報告はまとめておいてくれ。後から見るよ」

大和「わかりました。あの、先に補給を受けても構いませんか?」

提督「お、悪かったな。補給物資はいくら必要だ?」

大和「えーっと…昼戦を2回行いましたから…燃料が1000と弾薬が1300です」

提督「」

大和「この装備は消費が激しくて…」

提督「ま…まあしょうがないな…」

補給資材最大値

燃料 2500
弾薬 3250


バタン

吹雪「司令官!!」

提督「いきなりなんだ?」

吹雪「て、敵襲です!!」

提督「何?」

スタスタ

長門「吹雪、物事は正確に伝えろ」

提督「長門か…」

長門「近海を哨戒中の部隊より、敵艦隊が鎮守府を目指して接近中との報告が入った」

長門「今すぐに迎撃の用意が必要だ」

提督「…わかった」

大和「提督、私が行きます!!」

提督「待て」

大和「何故止めるんです!?」

提督「まだお前は補給が終わっていない。それに出撃しすぎると資材が足りなくなるだろ」

大和「あっ…」


提督「長門」

長門「何だ?」

提督「哨戒中の部隊に今すぐ帰投しろと伝えろ」

長門「あ、ああ」

提督「それにこちらから出撃し、鎮守府近海で迎え撃つことはしない」

大和「なっ…何を言ってるんですか!?」

提督「なに。こういうこともあろうかと鎮守府前の海には強力な砲台を設置しておいた」

吹雪「そんなのありましたっけ…?たしか海上油田はありましたけど…」

提督「その海上油田だが、実はこういう物だ」バサッ

大和「超巨大…」

吹雪「海上要塞?」



鎮守府正面海域

ザァァァァ

ヲ級「…」

ル級「…」

ル級「…」

リ級「…」

チ級「…」

ホ級「…」

キラッ

ヲ級「…?」

グォォォォォン ドドドーン

ヲ級 大破

ル級 撃沈

ル級 撃沈

リ級 撃沈

チ級 撃沈

ホ級 撃沈


ヲ級「…ッ!?」バッ

『超巨大海上要塞 ヘル・アーチェ』ウィィィィン

ヲ級「…!?」

キュウゥゥゥゥン

ヲ級「…!!」

グォォォォォン ドカーン



鎮守府

吹雪「」

長門「…敵艦隊、沈黙したようだ」

提督「大丈夫だったろ?」

大和「だ、大丈夫じゃありません!!何ですかあれ!!」

提督「いやー、鎮守府が攻撃された時のために造っておいた『超巨大海上要塞 ヘル・アーチェ』だ」

提督「集光パネルで集めた太陽光を使ってレーザー砲を発射するシステムだ」

長門「いつの間にあのようなものを開発していたんだ…?」

提督「いや、あれは家具屋さんに追加されてたぞ」

長門「家具屋!?あれは家具扱いなのか!?」

提督「ああ。家具屋さんに説明もあるだろう」



家具「超巨大海上要塞 ヘル・アーチェ」

説明:超弩級の家具コイン長者に贈る超巨大家具。上部には巨大なレーザー兵器が鎮座する。文字通り最大最強の防衛家具。

価格:99999コイン

レア度:★★★★★



吹雪「本当だ…」

提督「我々はこの兵器を超兵器と呼ぶことにした」

長門「超兵器…」

大和「明らかに私よりあの砲台が資材を消費しますよね?」

提督「いや、太陽光だから発射くらいではあまり資材は使わない。むしろ固定されているのが弱点くらいか。まあ、滅多に使わないからさ」

吹雪「なんですかそれ…」

大和「はぁ…。私は疲れたので補給が終わったら休みます…」

提督「はい。お疲れさん」

提督「しかし、大和をこのまま運用するとしかし資材の消費がまた激しくなるな…。さて困った…」


ついに起動した超兵器。その力に驚く一同。でも自分が一番超兵器なのはお約束。


次回予告6(嘘)


鳳翔『すみません、私の武装を強化してくれるなんて』

提督『なに、遠慮することはない』




球磨『今日はよろしくだクマ』

多摩『出撃するにゃ』

木曾『本当の戦闘ってヤツを、教えてやるよ』

鳳翔『みんなよろしくね』

球磨『なでなでしないでほしいクマー。ぬいぐるみじゃないクマー』



球磨『左舷に敵艦だクマー!』

木曾『俺に勝負を挑む馬鹿は何奴だぁ?』

多摩『砲雷撃戦、用意にゃ!』

鳳翔『私もいきます!風向き、よし。航空部隊、発艦!』

8 :超巨大爆撃機 アルケオプテリクス

11:超巨大攻撃機 フォーゲルシュメーラ

球磨『』クマー

多摩『』ニャー

木曾『』キソー

超兵器航空機を搭載した鳳翔さんフフ怖!そこ!実は艦砲で瞬殺とか言わない!

次回『始祖鳥の嘴爪』

お楽しみに!!

休暇なので本日更新します。


コンコン

提督「入っていいぞ」

ガチャ

鳳翔「失礼します」

鳳翔「お呼びでしょうか?」

提督「おお、鳳翔か。いきなり呼び出してすまなかったな」

鳳翔「いえ…。そんなことありません」

提督「呼び出した理由だが…新開発した艦載機を搭載してみるかを聞こうと思ってな」

鳳翔「新しい艦載機…ですか?」

提督「ああ」


鳳翔「新しい艦載機を頂けるのは嬉しいですけど…」

提督「嫌か?」

鳳翔「いえ…。でも私のほかにも、もっと搭載数も多くて強い空母がいらっしゃいますよ?」

提督「まあ、確かに鳳翔のほかにも搭載数が多い空母はいるが今回はその逆が望ましいんだ」

鳳翔「少ない方が良いということですか?」

提督「その通り。なんで少ない方が良いかというとだな…、攻撃力が高すぎるんだ」

鳳翔「どういうことでしょうか?」


提督「簡単に言うと強大な火力で逆に周囲を危険にさらしてしまう」

提督「だから数が少ない方が安全に戦える」

鳳翔「逆に危険…。そんな艦載機があるんでしょうか…?」

提督「ま、説明するより物を見た方がいいか。開発計画書はこれなんだが。はい」バサッ

鳳翔「ありがとうございます」ペラッ

鳳翔「…!!」

鳳翔「このようなものがあるんですね…」

提督「あるんだな、これが」

鳳翔「とても艦載機とは思えません」

提督「確かに艦載機ではないよな…」

提督「…まあとにかく、これを装備してくれ」



カーンカーンカーン



鳳翔「すみません、わざわざ私の武装を強化してくれるなんて」

提督「なに、遠慮することはない」

提督「それにどうだ、新しい装備は?」

鳳翔「そうですね…。私には・・・少し大袈裟ではないでしょうか?」

鳳翔「それに…今までの艦載機とは全く違うので、うまく運用できるか不安です…」

提督「不安か…。そう心配することはない」

提督「確かに今までの艦載機とは全くの別物ではあるが、こいつも航空機だ」

提督「これまでと同じように発艦させて戦えばいい」

鳳翔「…はい」


提督「とは言うものの、いきなり強力な深海棲艦が出現する海域に出撃して調整するのも問題だろう」

提督「そうだな…カムラン半島あたりはどうだ?」

提督「敵もそこまで強くないし、ある程度の航空戦も期待できる」

鳳翔「カムラン半島…」

提督「念のため球磨・多摩・木曾の3人を護衛に付ける」

提督「やってくれるな?」

鳳翔「…わかりました。私もお役にたってみせます!」



球磨「今日はよろしくだクマ」

多摩「多摩の手も借りたいって?しょうがないにゃあ」

木曾「本当の戦闘ってヤツを、教えてやるよ」

鳳翔「みんな、よろしくね」

球磨「今日は鳳翔と一緒に出撃できて嬉しいってみんな言ってたクマー」

鳳翔「本当に?ありがとう」ナデナデ

球磨「なでなでしないでほしいクマー。ぬいぐるみじゃないクマー」

木曾「おい、早く出撃するぞ」

鳳翔「ふふ。それでは行きましょうか」

多摩「にゃ。出撃するにゃ」


カムラン半島海域

ザザーン

木曾「それにしても、鳳翔が出撃なんて珍しいな」

多摩「確かにそうだにゃ」

鳳翔「今日は新型の艦載機のテストなのよ」

球磨「…?新型機なんて有ったかクマ?」

鳳翔「どうやら最近になって開発できるようになったみたいなの」

球磨「ふーん…。そうだったのかクマ」

木曾「まあ、なんにせよ役に立ってくれれば問題ない」

鳳翔「ふふっ。今日の木曾ちゃんは厳しいわね」

多摩「違うにゃ。本当は鳳翔と一緒に出撃できて嬉しいのを隠してるんだにゃ」

鳳翔「あら、そうなの?」

木曾「なっ…!ち、違うぞ!そんなことは無い!」

球磨「ふふーん。バレて焦ってるクマ」


木曾「…チッ。そんなことより偵察はしないのかよ?」

鳳翔「ごめんなさい、この艦載機は偵察能力は持っていないのよ」

木曾「はぁ!?そんなんで使えるのかぁ?」

鳳翔「でも戦闘は問題なくこなせるから心配しないでね」

木曾「…わかったよ」


ザァァァァァ


球磨「クマ…?」


ザァァァァァ

リ級「…」

ヘ級「…」

ヘ級「…」

イ級「…」

ロ級「…」

ロ級「…」


球磨「…!左舷に敵艦だクマー!」

鳳翔「…敵艦ですか」ハァ

鳳翔「お話はここまでのようですね。では陣形を整えて戦闘の準備を!」

木曾「おう!さーて俺に勝負を挑む馬鹿は何奴だぁ?」

球磨(だから左舷だって言ってるクマ…)

多摩「砲雷撃戦、用意にゃ!」

鳳翔「それでは私もいきます!風向き、よし。航空部隊、発艦!」

多摩「早速新型機の出番みたいにゃ」

球磨「気になるクマー」

木曾「どんなヤツか見定めてや…」



鳳翔:装備
8  超巨大爆撃機 アルケオプテリクス
11 超巨大攻撃機 フォーゲルシュメーラ


ゴォォォォォォォ

ゴゥンゴゥン


球磨「」クマー

多摩「」ニャー

木曾「」キソー



鳳翔「いつまでも演習って訳にもいきませんっ!攻撃開始します!」

鳳翔「アルケオプテリクスでミサイル発射!接近後に速射砲の発射と爆弾投下を!」


バシュバシュバシュ ダダダダダダダダ ヒュゥゥゥゥ ドドドドドドカーン


リ級 撃沈

ヘ級 撃沈

ヘ級 撃沈

イ級 撃沈

ロ級 撃沈

ロ級 撃沈


完全勝利!! S


鳳翔「私もやるときは、やるのです!」


球磨「」

多摩「」

木曾「」


鳳翔「あら、みんなどうしたの?」

木曾「…」ハッ

木曾「い、いや…何でもないキソ。ちょっと驚いただけキソ」

鳳翔「…?体調が悪いなら撤退しましょうか?」

木曾「あ…だ、大丈夫だ…。おい、姉さんたちもしっかりしろ!進撃だぞ!」

球磨「…はっ!?あまりの衝撃に我を失っていたクマ…」

多摩「とんでもないものを見てしまったにゃ…」




敵主力艦隊戦

敵艦見ゆ!!

ヲ級「…」

ヲ級「…」

ヌ級「…」

リ級「…」

ハ級「…」

ハ級「…」



鳳翔「航空部隊、発艦!」ゴォォォォォ

ヲ級「…!?」シュンシュンシュン


ダダダダダダ ドカーン

制空権確保!


鳳翔「今です!爆弾投下!」


ヒュゥゥゥゥ ドドドドドカーン


ヲ級「…ッ!?」大破

ヲ級 撃沈

ヌ級 撃沈

リ級 撃沈

ハ級 撃沈

ハ級 撃沈


鳳翔「続いてフォーゲルシュメーラにて攻撃を開始!」ゴゥンゴゥン

鳳翔「レーザー砲、発射!」


キュウン…グォォォォォン


ヲ級「…!!」


ドカーン


鎮守府

鳳翔「お疲れ様でした、艦隊が帰りました」

球磨「戻ったクマー…」

多摩「にゃあ…」

木曾「…なぜか疲れた」

提督「お疲れ様」

提督「どうだった?新開発の艦載機は」

鳳翔「はい、圧倒的だったとしか言いようがありませんでした」

鳳翔「それに、提督が搭載数は少ない方が良いと言った意味もわかりました」

提督「そうか…。まあ、使える機体でよかったよ」

鳳翔「これでまた、提督のお役に立つことが出来ます」

提督「ありがとう。これからも期待しているよ」

鳳翔「はい!」



コソコソ

木曾「なぁ、聞いたか?圧倒的と言ってるが正確にはリンチだったの間違いだろ」

球磨「ものすごい火力で敵を蹂躙する様は恐ろしかったクマ…」

多摩「最後のヲ級は11機のフォーなんとかに囲まれて可哀想だったにゃ…」

球磨「どうやらあれが噂の超兵器みたいだクマ」

木曾「へぇ…。超兵器ねぇ…。ま、出来る限り搭載はしたくないな」

多摩「にゃ」

球磨「確かにクマー」


超兵器航空機って恐ろしい。でも主砲ガン積み戦艦だけはやめてください。死んでしまいます。


次回予告6(嘘)

扶桑『はぁ…。防御力と速力が欲しいわ…』

山城『そうですね…姉さま…』

山城『…あら?これは…』

 『とある新装備のモニターとなっていただける戦艦の艦娘を募集中』

 『この開発中の装備は火力と装甲と速力を強化するものです』

 『ドリドリしていただける艦娘は提督までご連絡を!!』

山城『火力と装甲と速力を強化…』

扶桑『これよ、これを待っていたのよ!山城、今すぐに提督に連絡を!』



提督『二人ともなかなか似合っているじゃないか』

扶桑『ありがとうございます』ドリドリ

山城『これで…欠陥戦艦とは言わせないし…』ドリドリ



扶桑『今日の出撃は私たちと一緒なのね』チュイーンドリドリ

吹雪『はい!強くなった私の姿を見ててください!』

吹雪『ところで、その回転している丸いのはなんですか?』

山城『丸鋸とドリルよ』チュイーンドリドリ

吹雪『はい?』



扶桑『山城。遅れないで。突撃よ』

山城『はい、姉さま!扶桑型戦艦山城。突撃します!』

グモッチュイーンドリドリドリドリ

吹雪『ひぃぃ…!深海棲艦が…』ガクガクガク



みんな大好きドリルにソー。でも生体相手の使用は止めましょう。

次回『ドリルの咆哮』

お楽しみに!!

続きを投下します



扶桑「はぁ…」

山城「…?姉さま、悩み事ですか?」

扶桑「ええ…。私たちの能力についてね…」

山城「私たちの…ですか…?」

扶桑「そうよ。私たちって不幸艦でしょう?」

山城「はい…」

扶桑「だからなのか、被弾が非常に多いからすぐにやられて入渠してしまうわ」

山城「そう…ですね」

扶桑「だからね、速力と装甲がもうすこしあればと思ってたのよ…。せめて、伊勢と日向には負けないくらい強くなりたい…」

山城「姉さま…」

扶桑「はぁ…。防御力と速力が欲しいわ…」

山城「そうですね…姉さま…」


山城「…あら?これは…」

扶桑「どうしたの、山城?」

山城「あ、いえ…ここに変な広告が…」



『とある新装備のモニターとなっていただける戦艦の艦娘を募集中』

『この開発中の装備は火力と装甲と速力を強化するものです』

『ドリドリしていただける艦娘は提督までご連絡を!!』



山城「火力と装甲と速力を強化…」

扶桑「…」

山城「姉さま…?」

扶桑「…これよ」

山城「はい?」

扶桑「これを待っていたのよ!山城、今すぐに提督に連絡を!」

山城「は、はい!」




扶桑「ということなんです」

提督「それで、広告を見て来たというわけか」

扶桑「はい。だから私たちを近代化改修していただきたいのです」

山城「お願いします!私たちは不幸型戦艦なんて呼ばれたくないんです!」

提督「…事情はわかった。不幸艦の名を返上できるかは分からんが、やるだけやってみよう」

扶桑「本当ですか…!」

提督「こちらもモニターが欲しかったところだ。だからあんな広告まで作ったんだ」

扶桑「それでは、よろしくお願いします」



カーンカーンカーン


扶桑:船体
真ドリル戦艦


山城:船体
真ドリル戦艦



提督「二人ともなかなか似合っているじゃないか」

扶桑「ありがとうございます」

扶桑「それで…これが噂の新装備…ですか?」ドリドリ

山城「な、なんだか変な形状ですけど…」ドリドリ

提督「これは戦艦用のアタッチメントのドリルとソーだ」

山城「ドリルに…ソー?」

提督「ソーとは鋸のことだ」

扶桑「あの…このような装備で本当に火力と装甲と速力が上がるのでしょうか?」

提督「たしかに砲撃能力は強化されないが、格闘戦では自慢のドリルとソーで優秀な力を発揮できるだろう」

提督「それにこの装備の一番の魅力は防御にある」

扶桑「防御…ですか?」

提督「ドリルとソーの部位に攻撃を受けたとしてもダメージを受け付けないんだ」

山城「そんなことが!?」

提督「ああ。だからいざという時には盾に使うのもいいだろう」


提督「それと速力が向上するという話だが、このドリル戦艦にすると何故かは知らんが航行速度が大幅に向上する」

山城「どのくらい向上するんですか?」

提督「最低でも50ktは出せるだろう」

扶桑「50ktも…!?」

提督「だが、艦娘によっては150kt近辺まで向上すると聞いている」

山城「ひゃ…150kt…」

提督「まさに堅い・速い・強いの三拍子が揃った戦艦になれるだろう」

山城「これで…欠陥戦艦とは言わせないし…」

扶桑「ええ…。私たち扶桑型戦艦の力を見せる時が来たようね、山城」

山城「はい!扶桑姉さま!」

提督「士気が高くて結構。それじゃ、実戦で試してくるか?」

扶桑「望むところです」

提督「念のためだが護衛に吹雪を付ける。いらんとは思うが…。それじゃ、準備が出来たら出撃してくれ」

山城「わかりました!」





吹雪「扶桑さん、山城さん。今日はよろしくお願いします!!」

扶桑「今日の出撃は私たちと一緒なのね。嬉しいわ」チュイーンドリドリ

吹雪「はい!強くなった私の姿を見ててください!」

扶桑「楽しみね」

吹雪「…ところで、その回転している丸いのはなんですか?」

山城「丸鋸とドリルよ」チュイーンドリドリ

吹雪「はい?」

山城「この装備はね、深海棲艦との格闘戦を重視してあるの」

吹雪「格闘戦ですか?」

山城「そうよ。だから丸鋸とドリルで重武装を施したってわけ」

吹雪「はぁ」

吹雪(格闘戦って至近距離での砲雷撃戦って意味じゃないんだ…)

扶桑「山城、吹雪。そろそろ出撃するわよ」

山城「はい、姉さま」

吹雪「あっ…はい!」

扶桑「それでは戦艦扶桑、出撃いたします」

山城「扶桑型戦艦山城、出撃します!」

吹雪「吹雪! 出撃します!」


バシー島近海

ザザーン

扶桑「今日の目的は装備のテストが第一よ」

扶桑「それと提督から『ついでに敵の補給部隊を叩いてくれ』との指令もあるわ。わかったわね?ふたりとも」

山城「はい!」

吹雪「はい!」

吹雪(目的が逆ですよ提督…)

扶桑「それでは、敵も見えてきたことだから攻撃の準備をしましょう」


ザァァァァァ

敵運送船団戦

ル級「…」

ニ級「…」

ニ級「…」

ワ級「…」

ワ級「…」

ワ級「…」


扶桑「敵の脅威は戦艦が一隻…。でも恐れることはないわね」


扶桑「山城。遅れないで。突撃よ」チュイーンドリドリ

山城「はい、姉さま!扶桑型戦艦山城。突撃します!」チュイーンドリドリ

吹雪「え?あの…砲撃戦を…って速い!?」

吹雪「あの速度…50ktは出ている…!?」

ル級「…」ドンッドンッ

バシャーン

扶桑「遅いわ」

山城「そんなのに当たるわけないじゃない!」

扶桑「まずはあなたから倒させてもらうわね」チュイィィィン

ル級「…!!」

グモッチュイーンドリドリドリドリ


ル級「」グシャァ

ビチャッ

扶桑「あら、戦艦なのに随分とに柔らかいのね」ニコッ

吹雪「」

山城「さすがは扶桑姉さま…。私も続きます!」チュイィィィン

グモッチュイーンドリドリドリドリ

ニ級「」グシャッ

山城「これがドリル戦艦の力よ!」




<クライナサイ! ドリドリドリドリ
<サスガネヤマシロ!

吹雪「」ボーゼン

コツン

吹雪「」ハッ

ル級?「」プカプカ

吹雪「ひぃぃ…!深海棲艦が…」ガクガクガク



扶桑「残りは3隻…。いけるかしら?」

山城「当然です。姉さま」チュイーンドリドリドリ

吹雪「…」

吹雪(新装備のテスト。その護衛。単純な思いでこの戦場に来てしまったことを私は後悔しました)

吹雪(そこで私が見た光景はワンサイドゲーム…。いいえ、地獄絵図)

吹雪(圧倒的な速力と装甲で敵を寄せ付けず、巨大なドリルと鋸で敵を轢断していく二人の姿はまさに地獄の鬼のよう)

吹雪(私は何もすることが無く…いや、この光景を前に、あまりの恐怖で何もできませんでした)



完全勝利!! S

扶桑「ふふっ。この装備は十分使えるわね」

山城「はい!早く帰って提督に報告しないと!」

吹雪「」ガクガクガク

扶桑「…?どうしたの?帰還するわよ」

吹雪「あっ…は…はひぃ」ガクガクガク




鎮守府

提督「…なるほど。この装備は深海棲艦相手にも非常に有効だったと」

扶桑「はい」

山城「できれば正式に私たちの装備にしていただけませんか?」

提督「それは構わんが…」

提督「その前に風呂入ってこい。返り血でひどい見た目だぞ…」

扶桑「あら、そうね。少し休憩をしましょうか」

山城「はい。急いでも装備は逃げませんものね」

提督「そうだな。ゆっくりしてこい」

扶桑「それではお先に失礼します」

バタン


提督「やれやれ…」

提督「…」チラッ

吹雪「…」ガクガクガク

提督「…怖かったか?」

吹雪「…っ!」ジワッ

吹雪「し、しれいかぁ~~ん!怖かったですよぉ~~!」ガバッ

提督「よしよし、ありゃ俺でも怖いわ」ナデナデ

提督(失敗したな…。駆逐艦とは一緒に出撃させられんわこりゃ)

吹雪「ぐすっ…。な、なんであんな装備を造ったんですか?」

提督「いや、なんだかずいぶんと熱心な妖精さんがいてな…。そいつがこういっていたんだ」



妖精さん『提督さん!我らの敵はあの深海棲艦です!こちらもそれ相応の装備で敵に当たりましょう!』

妖精さん『具体的に言うとドリルです!ドリルを装備して、敵を粉砕しましょう!』

妖精さん『頭と頭を合わせ、どちらが先に引くかの真剣勝負!これですよ、これ!』



提督「ってな感じでな」

吹雪「な、なんですかそれ…」

提督「ま、今日のことは悪い夢でも見たものと思ってくれ」

吹雪「はい…。そうですね」


この件以降、ドリル戦艦は駆逐艦と出撃できなくなった。味方にも大ダメージ(精神的)だから仕方ない。


次回予告(嘘)8

川内『提督ー!夜戦したいよーっ!』

提督『うるさいなぁ』

川内『はやく夜戦~!』

提督『あー、もうわかったよ!夜戦で戦えるように新装備上げるからおとなしくしてくれ』

川内『新装備!?本当!?』

提督『ただし静かにしてくれ。わかったな?』

川内『もちろんだよ!』


川内:装備
電子光学方位盤II
新型超音速酸素魚雷 5連装
280mmAGS 3連装


提督『数がないから大切に扱うように』

川内『うん!これで、またバリバリ夜戦ができるね!』

提督『期待してるよ』

川内『まかせて!』



我、夜戦ニ突入ス!!

那珂『那珂ちゃんセンター!一番の見せ場です!!』

川内『やったぁー!!待ちに待った、夜戦だー!!』

川内『見える、私にも敵が見えるよ!!さすがは電子光方位盤!!』

神通『二人とも、もう少し静かにして…』



夜戦におすすめの電子光学方位盤です!え?そんなものを入れるスロットは無い?まあ、そうなるな。

次回『青海の刺客』

お楽しみに!


ずっと疑問に思っていたんだけど、予告のどの辺が(嘘)なんだ?

>>140 予告の内容を若干変更する場合があるからです。基本的には変わりませんが…。

久しぶりに投稿します。


執務室


川内「夜だねー」

提督「そうだな」

川内「夜はいいよね~、夜はさ」

提督「はいはいそうだね」

川内「夜戦したいな~」チラッ

提督「考えとくわ」

川内「むっ…こうなったら…」

川内「提督ー!夜戦したいよーっ!」

提督「うるさいなぁ」キーン

川内「はやく夜戦~!」

提督「あー、もうわかったよ!夜戦で戦えるように新装備上げるからおとなしくしてくれ」

川内「新装備!?本当!?」

提督「ただし静かにしてくれ。わかったな?まだ執務終わってないんだからさ…」

川内「もちろんだよ!」


工廠


川内「おおっ…これが最新の装備!」


川内:装備
電子光学方位盤II
新型超音速酸素魚雷 5連装
280mmAGS 3連装


提督「火力が高い割には巡洋艦クラスでも装備できる優れものだ」

提督「あと、数がないから大切に扱うように」

川内「うん!これで、またバリバリ夜戦ができるね!」

提督「期待してるよ」

川内「まかせて!」

提督「あと静かにしろよ」

川内「うん!提督、ありがとう!」

<イヤッホーゥ ヤセンダヤセンダー!

提督「うるさいって言ってるんだけどなぁ…」



翌日

川内「この新装備を早く試したいな~。提督、夜戦するしかないんじゃない?」

提督「そんなことないんじゃない?」


翌々日

川内「夜だよ!ということで夜戦しよっ!」

提督「無理」


翌々々日

川内「んっ…提督ぅ…夜戦、しよ?」

提督「帰れ」イラッ


翌々々々日

コンコン

神通「神通、参りました」

那珂「おはようございまーす!」

提督「おはよう。二人とも朝早くから悪かったな」

神通「いえ…。あのご用事は…」

提督「それなんだが…」

提督「川内の新装備を試してほしいんだ。夜戦で」

那珂「つまり、お仕事ですね!」

神通「それはいいんですけれど…なんでまた急に?」

提督「あいつ、夜戦夜戦うるさいから黙らせるために新装備を渡したんだが、これがまったくの逆効果でな」

提督「むしろ早く夜戦で試したいとうるさくなってしまった。しかも毎晩言い寄ってくるんで堪ったもんじゃない」

神通「そ、それは姉がご迷惑をお掛けしました…」

那珂「提督も大変だねー」

提督「だから一度夜戦に連れて行って戦わせれば、少しはおとなしくなるだろう」

提督「そういうことで、二人は川内と一緒に夜戦へと出撃してほしい」

神通「わかりました」

提督「よろしく頼んだぞ」


川内型の部屋


川内「えっ!?夜戦に連れてってくれるの!?」

神通「はい」

川内「いや~、やっと夜戦できるんだ~」ニヤニヤ

神通「ええ。姉さんがあまりにも夜戦だ夜戦だとうるさいと苦情が来てますので」ニコッ

川内「うっ…。しょ、しょうがないじゃん…。新しい装備だって貰ったのに使うところがないんだからさ…」

神通「少しは反省してください」

川内「は…はい…」

那珂「まぁまぁ…これから出撃なんだし明るく頑張らないと!」

川内「そ、そうだね。よーっし!私の実力を見せてあげる!」

那珂「元気も出たことだし、出撃の前に提督のところに行かなきゃだね!」

川内「夜戦か~。楽しみだな~」

神通(本当に大丈夫でしょうか…)


執務室


提督「さて、3人にはこれから夜戦に向かってもらうわけだが、昼戦と違って敵の攻撃もより危険なものとなる」

提督「特に!川内は新装備を付けているからと油断していると轟沈する可能性もある。十分注意するように!」

川内「はい!」

提督「それと今回の旗艦は神通に任せる」

神通「私でよろしければ」

提督「状況は冷静に見極めるように」

神通「わかりました。それでは旗艦神通。出撃します」

那珂「行ってきまーす」

提督「気を付けてな」



製油所地帯沿岸


ザザーン

川内「しかし何とも言えない場所を選んだねー」

神通「敵の数、強さもほどほどのここなら装備のテストにはうってつけです」

川内「まあ私は夜戦が出来ればどこでもいいや。や・せ・ん!が出来れば」

神通「そんなことばかり言ってると足元をすくわれますよ…」

那珂「おーっと!そんなこと言ってる間に敵はっけーん!」


敵艦見ゆ!

敵前衛艦隊

ホ級「…」

ハ級「…」

ハ級「…」



川内「よーし、それじゃはじめよっか!」

神通「砲雷撃戦…開始します!」

那珂「那珂ちゃん、現場はいりまーす!」

川内「まずは280mmAGSの試射をっ!」ドドドンッ

ドカーン

ホ級 撃沈

川内「うわ~。すごい攻撃力…。14cm砲とは大違いだね」

那珂「那珂ちゃんも負けません!いっくよー!」ドンッ

神通「撃ちます!」ドンッ

ドカーン

ハ級 撃沈

ハ級 撃沈


戦闘終了!!


那珂「あっという間に終わっちゃったね?」

川内「あ!」

神通「どうしたんですか?」

川内「ってこれじゃただの昼戦じゃん!」

川内「私は夜戦をしに来たのー!」

神通「まあ、まだ次の戦闘もありますから…」

川内「次はちゃんと夜戦をするからね!」

神通(はぁ…。提督がうるさいと思う理由もわかったような気がします…)




敵艦見ゆ!

敵主力艦隊

ル級「…」

チ級「…」

ヘ級「…」

イ級「…」

イ級「…」


川内「これなら夜戦に行けそうだね!」

神通「その前に大破しないように気を付けてください!」

那珂「戦艦には注意だね!」


神通「敵の数が多いですね…。姉さん、雷巡と軽巡は倒しましょう」

川内「そうだね…。よし、行くよ!」

那珂「りょうかーい!」ドンッ

へ級「…!」大破

川内「砲雷撃戦よーい!撃てー!」ドンッ

チ級「…!」ドカーン 撃沈

神通「逃しません!」ドンッ

ドカーン

ヘ級 撃沈

川内「これで夜戦まで逃げの一手だね」

神通「はい!」



ドーン

キャア!

ニゲテバカリナノモツマンナイネー

バシュッ

ウワッアブナイナー

ハヤクヨルニナッテー!




神通「日が…落ちた」

川内「ということは…」


追撃せず  夜戦突入←


我、夜戦ニ突入ス!!


川内「やったぁー!!待ちに待った、夜戦だー!!」

那珂「那珂ちゃんセンター!一番の見せ場です!!」

川内「電子光学方位盤起動!」ナイトビジョン

川内「おお~っ!!見える、私にも敵が見えるよ!!さすがは電子光学方位盤!!」

神通「二人とも、もう少し静かにして…」


川内「どこに居るのか丸見えだね!」

川内「さあ。私と夜戦しよ!新型超音速酸素魚雷発射!」バシュゥッ

ドゴーン

ル級 撃沈

川内「さすがは新型魚雷!戦艦ですら怖くない!」

イ級「…」ガシャン

神通「姉さん!後ろ!」

川内「え?」

<ゲイゲキタイセイヲトレッ

ドンッ

チュドーン

イ級 撃沈


<ゲイゲキタイセイカイジョ

神通「あの、姉さん…今勝手に砲撃が…」

川内「え?ああ、これって自動で砲撃してくれるみたいなんだ」

神通「そんな主砲があるんですか…?」

川内「そういう主砲みたいだね」

那珂「そんなことより、あとは駆逐艦が一隻!那珂ちゃん攻撃しまーす!」バシュッ

チュドーン

イ級 撃沈


戦闘終了!!


鎮守府


川内「いやー!やっぱり夜戦は最高だよ!」

提督「あ、そうですか」

川内「もう昼間のように敵の位置が分かってさぁ」ペラペラ

提督「はい」

川内「とくに暗視装置は有効だったかなー。起動してみるとこんな風に…」ペラペラ

神通「あの…ごめんなさい…すぐに静かにさせますから…」

川内「それに夜戦している感じが最高だよね!」

神通「姉さん、ちょっとは静かにしてください!!」探照灯ピカー

川内「ああああ!!目がああぁぁぁ!!」

那珂「うわー。探照灯はダメだよ…」

提督「容赦ないね」

神通「仕方ありません」


ナニモミエナインダケドー!

ネエサン?シズカニシナイト…

ヒイッ…!ゴメンナサイィ!

ギャーギャー


提督「結局うるさいのは変わらず…か」ハァ



その後


那珂「結局、電子光学方位盤は取り上げられちゃったの?」

川内「うん…」

那珂「でも、代わりの装備は貰ったんだよねー?」

川内「うん…。魚群探知機…」

那珂「ぎょぐんたんちき?」

川内「これなら夜間でも【魚の位置】をレーダーに捉えることが出来るって…」

那珂「あー…」

川内「ああ…電子光学方位盤…」シクシク



電子光学方位盤を取り上げられた川内。でも魚群探知機は海底基地の捜索に役立つから大丈夫(震え声)



次回予告9


瑞鶴『勝負よ、一航戦!』

加賀『五航戦なんて相手になりません。時間の無駄です』

瑞鶴『ふん!そんなことを言っていられるのは今のうちよ!』

加賀『随分と大きな口が叩けたものです』

瑞鶴『くっ…偉そうに…。次の演習で泣いても知らないから!』



演習場

加賀『大衆の前で恥を掻く準備はできたかしら』

瑞鶴『これを見てそんな態度がとれる?』


24 超巨大攻撃機 フォーゲルシュメーラ
24 Su-47J ベルクート
24 Su-47J ベルクート
12 神電


加賀『あれは超兵器…。なぜあなたがそんな物を?』

瑞鶴『鳳翔さんに無理を言って一つだけ借りてきたのよ!お説教もあったけど…』

瑞鶴『さあ、覚悟しなさい!一航戦!』

加賀『…』

加賀『鎧袖一触よ。心配いらないわ』


20 アヒル攻撃機
  対空ミサイルVLS
46 アヒル戦闘機
  電子攪乱ミサイルVLS


瑞鶴『航空機を減らしてきた…?これなら制空権を奪われなければ勝てる…!』



やったね瑞鶴!これなら勝てるよ!電子攪乱ミサイルという産廃なんて怖くない!

次回『雷雲に鵺は啼く』

お楽しみに!!

お待たせ。ようやく続きが完成。投下します。


鎮守府:工廠


カーンカーン


「Sホロ 神電」
「Sホロ Su-47J ベルクート」


夕張「出来たぁ!」

瑞鶴「…この艦載機だったら…あの一航戦にも勝てるわ!」

夕張「いや…必ず勝てるわけじゃないと思うんだけどなぁ…」

瑞鶴「何?自分で作った装備に自信がないの?」

夕張「自身がないというより、加賀さんの艦載機のほうが性能は上なんで普通に考えて厳しいんじゃ…」

【速度比較】

アヒルシリーズ:5000
ベルクート  :3300
神電     :4200

【耐久力比較】

アヒルシリーズ:1500~2600
ベルクート  :150
神電     :180


瑞鶴「う…」

夕張「もう諦めたら?」

瑞鶴「ううっ…」

夕張「そもそも、なんでこんなことに?」

瑞鶴「そ、それは…」



数日前…

瑞鶴『勝負よ、一航戦!』

加賀『五航戦なんて相手になりません。時間の無駄です』

瑞鶴『ふん!そんなことを言っていられるのは今のうちよ!』

加賀『随分と大きな口が叩けたものです』

瑞鶴『くっ…偉そうに…。次の演習で泣いても知らないから!』




瑞鶴「って喧嘩を売った以上は何としてでも勝たないと…」

夕張「それって自業自得じゃ…。でもまあ、他に良い装備でもあれば…」

瑞鶴「…!」

瑞鶴「…あるわ」

夕張「え?」

瑞鶴「他に良い装備がある!」ダッ

夕張「あっ!ちょっと!?」




居酒屋 鳳翔

瑞鶴「ということで鳳翔さんの超兵器を貸してください!」

鳳翔「良いですよ」

瑞鶴「…!本当ですか!?」

鳳翔「と言いたいところですが、ダメです」

瑞鶴「な、なんで!?」

鳳翔「理由はわかりました。が、」

鳳翔「私たちの艦載機は戦って誰かを守るためのものです。だから、戦うだけの目的で使う人には貸せません」

瑞鶴「で、でも」

鳳翔「デモもヘチマもありません!」

瑞鶴「それ古い…」

鳳翔「はい?」ニコッ

瑞鶴「なんでもありません…」


鳳翔「とにかく、ダメです。それでは私は今夜のお店の準備がありますから」クルッ

瑞鶴「ま、待って…!」

鳳翔「まだ何か?」

瑞鶴「私だけならいいんです!でも、翔鶴姉ぇが『五航戦なんか』って言われるのは嫌なんです!」

瑞鶴「だから、五航戦だって戦えるところを見せないと…!」

鳳翔「…」

瑞鶴「お願いします。鳳翔さん!!」

鳳翔「…わかりました。その熱意に免じて、今回は貸します」

鳳翔「でも、慢心してはいけませんからね」

瑞鶴「…!ありがとう鳳翔さん!」



数日後 演習場


瑞鶴「ようやくこの前の借りを返す時が来たわ!」

加賀「そんなこと言って…大衆の前で恥を掻く準備はできたかしら」

瑞鶴「これを見てそんな態度がとれる?」


24 超巨大攻撃機 フォーゲルシュメーラ
24 Su-47J ベルクート
24 Su-47J ベルクート
12 神電


加賀「あれは超兵器…。なぜあなたがそんな物を?」

瑞鶴「鳳翔さんに無理を言って一つだけ借りてきたのよ!お説教もあったけど…」

瑞鶴「さあ、覚悟しなさい!一航戦!」

加賀「…」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」


20 アヒル攻撃機
  対空ミサイルVLS
46 アヒル戦闘機
  電子攪乱ミサイルVLS


瑞鶴「航空機を減らしてきた…?これなら制空権を奪われなければ勝てる…!」

瑞鶴「よし、第一次攻撃隊。発艦始め!」



観覧席


提督「始まったな」

翔鶴「瑞鶴…。あの子、大丈夫でしょうか…?」

提督「ま、高確率で負けるだろうな」

翔鶴「…」

提督「当然だろう。装備の性能も違う」

提督「なにより瑞鶴は装備を変更してから、まともな艦載機運用を行っていない…」

提督「装備が変われば戦い方も変わる。慣れる前にぶっつけ本番。それではうまくいかないだろうな」

翔鶴「そう…ですね」

鳳翔「でも、もしかしたら一矢報いるかもしれませんよ?」

提督「…ん?鳳翔か。どうしてそう思う?」

鳳翔「あの子も闇雲に戦うつもりではないでしょう」

鳳翔「それに…装備が劣っているからといって油断していると、きっと痛い目にあうんじゃないでしょうか」

提督「うん。確かにな」

翔鶴「鳳翔さん…」



演習場


瑞鶴「戦闘機部隊は敵部隊の展開を抑えて!」

ゴォォォォ

瑞鶴「よしっ!捉えた!長距離AAMを発射!」

バシュゥ

加賀「射程はこちらも同じよ。AAMを発射」

バシュゥ

ドゴォォォン

瑞鶴「劣性…。やっぱり、制空権を簡単に奪わせてはくれないわね…」


瑞鶴「続いて第二次攻撃隊、発艦!巻き返すわよ!」

ゴウンゴウン

加賀「あれは超兵器…」

瑞鶴「さあ、火力の違いを見せてあげる!ホバー砲をくらいなさい!」

ドドドドドドーン

瑞鶴「やった!敵機撃墜!このままレーザーユニットを…」

加賀「…」

加賀「頭にきました。」

加賀「対空ミサイルを用意。敵超兵器をロック」ピピピッ

瑞鶴「…?対空ミサイルでは超兵器を撃破できないはず…。それに残った武装は対艦用…」

加賀「ロック状態で兵装を電子攪乱ミサイルに変更。発射」バシュゥ

瑞鶴「えっ!?対艦兵装で航空機を…!?」

瑞鶴「全機散開!避けて!」


ドンッ

ヒュゥゥゥゥゥ…ザパーン


瑞鶴「落下している!?何があったの!?なんで!?」

加賀「優秀な子たちですから」



観覧席


翔鶴「超兵器が…!?」

提督「加賀…。あいつロックシステムの不具合を突いてきたな…」

翔鶴「どういうことですか?」

提督「もともと対艦兵装を航空機に向けて使用できないのは知ってのとおりだ」

提督「しかし、別のロック可能な装備でロックして、その後兵装を切り替えることで対艦兵装でもロックすることが出来る」

提督「妖精さんもたまにはミスをするんだな、これが」

翔鶴「でも、たった一撃で撃墜なんて…」

提督「電子攪乱ミサイルは特殊な電子妨害装置を積んでいる。それに最新の航空機は精密な電子機器の塊みたいなもんだ」

提督「それを乱されれば、飛行に支障が出るため簡単に墜落してしまう…といったところかな?」

翔鶴「そんな…」

鳳翔「…それでもあの子はまだ諦めてはいないみたいですよ?」

翔鶴「え…?」

鳳翔「勝負は、最後まで諦めないことが大事ですから」


演習場

ヒュゥゥゥゥ…ザパーン


瑞鶴「最後の超兵器が…!」

加賀「攻撃機、発艦。目標が射程内に入り次第攻撃」ゴォォォォ

ピシュゥゥン ドカーン

瑞鶴「…っ!」小破

加賀「そろそろ諦めたらどうかしら?」

瑞鶴「まだよ…!まだ、私は戦えるわ!」

瑞鶴「神電部隊、発艦!」ブゥゥゥゥン

加賀「無駄よ。攻撃隊は対空レーザーを発射」

ドカーン

瑞鶴「くぅっ…!まだ全部は撃墜されてない!」

加賀「悪あがきね…これで終わりにしま…っ!?」ドカーン

加賀「何…!?後ろから…」小破



【レーザーユニット】プカプカ


加賀「あれは…超兵器の…。なぜ…?」

瑞鶴「引っかかったわね…あれは超兵器が撃墜される直前に投下しておいたのよ」

瑞鶴「超兵器さえ撃墜すれば、後は性能の劣る神電しか残らないから注意がそれると思った」

瑞鶴「そこを狙って攻撃する。単純な罠だけど割と効果的よね」

加賀「謀った…というのね」ギリッ

瑞鶴「そうよ!あなたが馬鹿にした五航戦の意地よ!」

加賀「…」


加賀「そう、良いでしょう。この際、プライドは関係ありません」




加賀「認めましょう。今この瞬間から、あなたは私の敵よ」ギロッ




瑞鶴「…!!」ビクッ


瑞鶴「の、残った神電は敵艦へ集中砲火!」

加賀「対空ミサイル用意」ピッピッピッピ

加賀「発射します」バシュバシュバシュバシュ

瑞鶴「ミサイルが来る…避けて!!」

加賀「無駄よ」

ドカーン

瑞鶴「ああ!?」

瑞鶴「くっ…まだ、レーザーユニットが残ってるわ!」

ピシューン 

加賀「無駄よ」スッ

瑞鶴「当たらない…!」

加賀「敵が見えていれば攻撃をかわすのは容易ね」

加賀「攻撃機、荷電粒子砲を発射」

ピシューン ドカーン

瑞鶴「きゃあああ!」大破



観覧席


翔鶴「瑞鶴っ!」

鳳翔「…」

提督「勝負あったな」




演習場


加賀「もう諦めなさい」

瑞鶴「うぅ…。ま、まだ…終わっていないわ…」

加賀「…残念だけれどこれで終わりよ。荷電粒子砲を発射」

ピシュゥゥン

瑞鶴「あ…」

瑞鶴(やっぱり…勝てなかったなぁ…ごめんね、翔鶴姉ぇ…鳳翔さん…)

ドカーン





鎮守府:医務室


瑞鶴「…ん」

瑞鶴「…あれ…医務室?」

提督「起きたか」

鳳翔「あら、気づきましたか?」

翔鶴「瑞鶴…大丈夫…?」

瑞鶴「提督さん…鳳翔さん…翔鶴姉ぇ…」

提督「加賀に随分とやられたみたいだな」

翔鶴「まったくもう…心配したわ」

瑞鶴「あ…。そうか…。でも、もう大丈夫」

瑞鶴「あと…その…ごめんなさい、鳳翔さん」

鳳翔「なぜ、謝るんですか?」

瑞鶴「…わざわざ無理言って超兵器まで借りたのに、結局負けちゃって…」

鳳翔「いいんですよ。良い兵器でも必ず勝てるわけではないことがわかったでしょう?」

鳳翔「それに…あなたはよく頑張りましたから、謝ることありませんよ」

瑞鶴「はい…」


提督「さて、もういい時間だし、そろそろ我々も仕事に戻らないとな」

鳳翔「そうですね」

翔鶴「瑞鶴…、今日はゆっくり休むようにね」

瑞鶴「うん…。ありがとう翔鶴姉ぇ」

提督「あ、言い忘れてたが、演習場から戻るときに加賀が『やられました。さすがは五航戦です』ってぼやいてたぞ」

瑞鶴「え?」

提督「じゃあな」

瑞鶴「あ、あの提督さん…」

バタン


瑞鶴「…私もようやく認めてもらった?のかな。ふふっ…!」




執務室

提督「今日はご苦労だった」

加賀「はい」

提督「演習は見せてもらった。超兵器相手に小破で済んだのはさすがと言いたいが、すぐに頭に血が上るのはよくないな」

加賀「はい…」

鳳翔「まったくですよ?出来る限り冷静でいなければ、今日みたいに不意を突かれますよ」

加賀「すみません…」

鳳翔「それに、演習なのに相手が気を失うまで攻撃を加えるなんて。ねえ?」

加賀「で、でも」

鳳翔「デモもストもありません!」

鳳翔「今日の夕飯は半分ですからね」ニコッ

加賀「(´;ω;`)」

鳳翔「下がってよろしい」

加賀「はい…」フラフラ

バタン


提督「鳳翔…デモもストもって言い回しは古いぞ…」

鳳翔「ええっ!?そうなんですか?」

鳳翔「デモもヘチマもって言ったら古いって言われたので、こっちが新しいかなって思ったんです」

提督「うーん…どっちも使う人は今時見かけないなぁ…。やっぱり古いかも」

鳳翔「ふ、古い…」ガーン



鳳翔さんは知識が豊富なだけで古い人じゃありません。


次回予告(10)


大淀『提督、漁業組合から妙な嘆願書が届いています』

提督『漁業組合から?内容は?』

大淀『鎮守府付近の海域に漁に出ると、とある無人島から妙な歌が聞こえてくる。深海棲艦かもしれないので調査をお願いします』

大淀『とのことです』

提督『妙な歌…ねぇ。セイレーンかローレライでもいるのか?』

大淀『ご近所迷惑ですよね』

提督『まあ、ほっとくわけにもいかんだろ。少数の調査隊を組んで出撃する』

大淀『さくっと行って、しょっぴいてきましょう』




叢雲『妙な歌声…。勘違いじゃないの?まったく…休日に出撃する身にもなってほしいわ!』

吹雪『仕方ないよ。深海棲艦だったら一大事だから』

青葉『でも、もし幽霊だったら大スクープですよ!!』

吹雪『青葉さん…』

瑞鶴『まったく…そんな理由でついてくるなんて…。気楽でいいわよね』

叢雲『そろそろ当該の無人島付近に到着するわよ』


シーン…


吹雪『何も…聞こえませんね…』

青葉『はぁ~…スクープはありませんでしたか…』


何もなかった。そう判断した時、その時です。私たちは妙な歌が聞こえてくるのに気づきました。

耳を澄ませると…確かに聞こえてきます。それは…



この手に寄せる袱紗朱の色 この目開いてその顔見れば(略)



叢雲『』

吹雪『』

青葉『』

瑞鶴『』



謎の歌声の正体はいったい…?

次回『謎の演歌歌手を保護してね』お楽しみに!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月03日 (水) 00:08:36   ID: YZ5b92VZ

島風は謎の推進装置を欲しがるなwww

2 :  SS好きの774さん   2015年06月19日 (金) 12:05:18   ID: liubCZVC

↑もしくは粒子放ってるかも

3 :  SS好きの774さん   2015年07月08日 (水) 21:05:19   ID: xjxSnZfA

飛行機型の超兵器に電子錯乱は非常にマズイ…

4 :  SS好きの774さん   2015年07月19日 (日) 12:08:27   ID: u3n5aDcE

ツクツク、ポーイ。ツクツク、ポーイ
駆逐艦S『もうそんな時期なんだね』

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom