遊矢「遊星さん!雲の上には天国があるの!?」 遊星「何!?」 (22)

クロウ「どうしたんだ突然」

柚子「アユちゃん達に聞かれて、何て答えればいいかなって」

ジャック「そんな事は決まっている。あるわけがない」

遊星「それはどうかな」

ジャック「何だと!?あるとでも言うのか!」

遊星「無いだろうな。だが子供の夢を壊すわけにはいかん」

遊矢「じゃあ」

遊星「無ければ創ればいい。自分達の力で雲の上に天国をな」

遊矢「さすが遊星さん!」

遊星「しばらく時間がかかると思うから後日連絡する。楽しみにしていてくれ」

柚子「うん!」

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クロウ「空まで行ってどうすんだ?」

遊星「こいつを使う」ゴソゴソ

ブルーノ「それは?」

遊星「雲を寄せる機械だ。周囲の雲を集めて巨大な雲にする」

ジャック「雲を集めて何か作るのか?不可能だ。雲に乗れるわけが」

遊星「だからこの雲を固めるガスを使用し人が乗れる様にする」

クロウ「すげえな遊星は」

遊星「そして第一段階はこのローラーで平らにして完成だ」

ジャック「平らにするのか?」

遊星「そうだ」

ブルーノ「でも雲の上に乗るなんてどうやって?」

遊星「これを説明するのには3日ほどかかる。さあローラーで平らにしてくれ」

クロウ「第一段階って事は」

遊星「ここからが本番だ」

遊星「そしてこの道具だ」

ジャック「何だこれは」

遊星「右から雲を液体に変化させる機械、僅か数時間で成長する植物の種と肥料の入った袋、自動で建築物を作ってくれる機械だ」

クロウ「こんなのどうやって作るんだ?」

遊星「ジャンク置き場に落ちている物を拾い集めて再利用すれば出来上がる」

ジャック「さっさと終わらせるか」

遊星「そうだな」

クロウ「でも作るのはいいけど外から見つかったら」

遊星「これでこの土地を隠す」

ブルーノ「それは?」

遊星「これを全体的に被せれば外からはただの雲にしか見えないドームだ」

クロウ「これなら地上と変わらねえな!」

ブルーノ「子供達も喜んでくれるね遊星!」

遊星「ああ!」

遊星「これが天国だ」

フトシ「痺れるゥ~!」

アユ「何か普通っぽい」

遊矢「ほ、ほら天国も普通って事だし」

柚子「そ、そうよ」

タツヤ「何か微妙なんだよね」

クロウ「今日日の子供は夢がねえな」

ジャック「俺達がどれだけ苦労した事か」

アユ「とりあえず遊ぶよ!」

タツヤ「うん!」

遊星「あまり遠くへは行かないでくれ」

クロウ「俺らでもよく理解できねえんだ!」

遊矢「よく作れたね遊星さん」

遊星「この世に不可能な事はない」

アユ「あ、天使だ!」

ユーゴ「天使じゃねえ!ユ」

鬼柳「天使だぜ!」ドスッ

ユーゴ「」

タツヤ「何か鬼柳兄ちゃんとプラシド兄ちゃんに似てるよね」

プラシド「どう見ても天使だろ。ちゃんとよく見ろ」

アユ「・・・」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!満足天国にようこそ!」

プラシド「俺達こそ地獄の鬼すらも震え上がる天使だ」

アユ「飛んでよ」

プラシド「飛べと言われて飛ぶ天使が居ると思うか?世の中そう甘くはないぞ」

鬼柳「なら見せてやろうじゃねえか!ほら!」パタパタ

タツヤ「天使だ!本物だ!」

ユーゴ「どうやって飛んでるんだ」

プラシド「気合だ」

遊矢「いい眺めだな。雲の上って」

柚子「うん!」

遊矢「雲を千切れば色々な物が作れるな。ほら見てろよ・・・」

柚子「・・・」

遊矢「できた!」

柚子「何それ?丸?」

遊矢「ゆず」

柚子「ゆず?じゃあ私も・・・」

遊矢「・・・」

柚子「はい!」

遊矢「何だそれ?」

柚子「トマトよ!」

遊矢「ハハハ!」

柚子「フフフ」

遊星「見てくれクロウ雲でカラスを作ったぞ」

クロウ「俺なんて雲で蟹を作ったぜ」

遊星「・・・フッ」

クロウ「ハハハ・・・」

遊星「日も暮れて来たようだ」

クロウ「今日はもう帰れ!親に怒られるぞ!」

アユ「また遊びに来ていいよね?」

遊星「是非来てくれ」

タツヤ「天国があるなら海底王国や地底王国何てあるの遊星兄ちゃん?」

ジャック「おい!無茶な事を」

遊星「あるぞ」

ジャック「遊星!」

遊星「大丈夫だ」

フトシ「シビッ!?」

遊矢「どうしたフトシ?」

フトシ「・・・」

柚子「あっちの方をずっと見てるわ」

クロウ「ほら帰るぞ!」

遊矢「う、うん」

フトシ「・・・」

数日後

遊星「最近は海は荒れ地震続きか」

ブルーノ「でも空は安心だよね遊星!」

遊星「ああ」

アユ「遊星お兄ちゃん!」

遊星「来たな。どこでも行ける扉はセットしてある」

柚子「ごめんなさい遊星さん」

ジャック「気にするな。俺達はどちらかと言えば子供好きだ」

遊矢「本当かよジャックさん」

ジャック「どういう意味だ!」

ユーゴ「ジャックは厳ついからな」

ジャック「おい!」

クロウ「行こうぜ。俺が空の飛び方を教えてやるから」

アユ「うん!」





続く

またやってしまったか・・・

クロウ「こうやってな、飛ぶんだよ」

アユ「えいっ!」

クロウ「気合が足りねえ!」

タツヤ「ねえ遊星兄ちゃん」

遊星「どうした」

タツヤ「あれも天使?」

アース「雲の上に国を作るとは愚かなる地上人だ」

遊星「誰だお前は」

アース「私は神秘の代行者アース」

ジャック「地上人だと?」

アース「地上人は環境破壊を行い自然を無茶苦茶にしている。そうじゃないか?」

遊星「どういう事だ」

アース「まだわからんのか!デュエリストがデュエルを行う事により自然は失われていく!」

クロウ「どうすんだ遊星」

遊星「どうやら俺たち地上に生きる者を恨んでいるようだ。そうだな」

アース「当たり前だ。何は地上人を全て殲滅する予定である」

遊星「何!?」

遊矢「ゆ、遊星さん」

ユーゴ「遊星!」

遊星「地上人を殲滅すると言われても困る。俺達だって生きているんだ」

アース「笑止な。ならば地上人の力を見せてみろ、我らとの力比べでな」

遊星「力比べ?」

アース「私を含め代行者は5人居る。天上人の代表と地上人の代表5人で力比べをする!」

遊星「それに勝てば地上を殲滅するのは辞めるのだな」

アース「考えてやる。最初は力だ!」

マーズ「私は力の代行者マーズ!さあ誰から来る」

ボマー「力ならば私だ」

ジャック「油断するなボマー!」

ボマー「うむ!」

マーズ「どすこい!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

アース「先ずは1勝」

遊星「あのボマーが一撃とは・・・恐るべし代行者!」

アース「続いては英知」

マーキュリー「私は英知の代行者マーキュリー」

ユーゴ「エッチな代行者のマーキュリーだと?上等だ!俺がやってやるよ!」

マーキュリー「エッチではなく英知だ。これだから地上人は」

ユーゴ「地上人じゃねえ!ユーゴだ!」

マーキュリー「見たところ知性の欠片も感じられん」

ユーゴ「バカかてめえは!エッチの次はアイだろ?俺のリンへの愛は負けねえ!」

マーキュリー「・・・」

ユーゴ「ちなみにエッチなのも負ける気はしねえよ。ここだけの話だけどよリンをオカズにシコった事が何度もあるぜ!」

タツヤ「顔だけじゃなくてやってる事も遊矢兄ちゃんそっくりだ!」

ジャック「ユーゴ!」

ユーゴ「かかって来い代行者野郎!」

マーキュリー「・・・」

ユーゴ「来いよ!俺は逃げも隠れもしねえぞ!」

マーキュリー「はあ・・・」

アース「2勝だ。どうだ地上人」

クロウ「馬鹿野郎!」

ジャック「もっと真面目にやらんか!」

ユーゴ「悪りい!マジで悪りいと思ってるから許してくれよ」

アース「どうする地上人?」

遊星「次は俺が行く」

アース「ならば」

ヴィーナス「創造の代行者ヴィーナス!」

遊星「創造か」

ヴィーナス「天上のあらゆる物は私が生み出した」

遊星「ならば俺のポケットを見てくれ」

ヴィーナス「こ、これは!?」

遊星「創造ならば俺は誰にも負ける気はしない」

ヴィーナス「な、何でこんな物を!?」

遊星「俺の父は科学者だった。その血筋なのかは知らんが俺は手先が器用で色々な道具を作る事ができるんだ」

ヴィーナス「私の負けだ・・・」

遊星「これで1勝2敗・・・」

アース「ならば次なる相手は奇跡の代行者ジュピター」

クロウ「奇跡だと!?どういう事だ!」

ジュピター「その名の通り奇跡だ。地上人では考えもつかん想像以上のな」

ジャック「奇跡だと」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!それなら俺が」

遊星「柚子だ!」

柚子「わ、私!?」

遊星「アースとジュピターだったな。ちょっと耳を貸してくれ」

ジュピター「何だ」

遊星「俺はかつてタイムマシンであの子の未来を見て来たが将来あの子は八つ子を産む」

ジュピター「バカな!?」

遊星「奇跡だとは思わないか?」

アース「ヴィーナスを上回る創造主だ・・・それにこの目は嘘をついていない」

ジュピター「くっ・・・」

柚子「どうしたの遊星さん?」

遊星「これで2勝2敗だ」

遊星「次はお前のようだな!」

アース「わ、私が」

ヒュペリオン「私が行こう」

アース「マ、マスター!」

ジャック「次は俺だ!何の勝負でも受けて立つ!」

ヒュペリオン「地上人にしては骨のある連中ばかりだな」

ジャック「言え!」

ヒュペリオン「ならば天上界名物の油風呂といこうか」

ジャック「油風呂?」

ヒュペリオン「煮えたぎった油の入っている鍋に入り紙の船に乗せた蝋燭の火が消えるまで我慢する我慢比べよ」

ジャック「いいだろう。やってやる」

クロウ「流石にそれはやべえだろジャック!」

ジャック「何ら問題は無い」

ヒュペリオン「用意しろ」

アース「は、はい」

数日後

ジャック「まだ身体の節々が痛いぞ」

遊星「しかし天上人が分かってくれる奴らで良かったな」

クロウ「でも他にも居るとか言ってたぜ地上を憎んでる連中が」

遊星「それはまた対策を考えればいいさ」

ブルーノ「あれ?遊矢くん達は?」

遊星「また天上で遊んでいる」

ジャック「遊びたい年頃なんだろう」

遊星「そういう事だ」





続く

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