杏「ちびっこのいない休日」 (29)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ


本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第116回」
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第116回」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431002276/)

外伝
杏「菜々さんと その2」
杏「菜々さんと その2」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424006024/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431347361

―杏の家―

杏「ふわ…ぁぁ……」

杏(……なんだ、まだこんな時間か…)

杏(今日は休みだし、寝よ寝よ…)

杏(…なんて言ってたら、誰か来るんだよなぁ…)


シーン


杏「………」

杏(あー、そうだ、こずえ達はキャンプ中だった…)

杏(小梅はスポーツ祭で、幸子と輝子はその応援…)

杏(今日は寝れる。絶対寝れる)

杏(よーし、寝まくるぞー…)

杏「…ぐうぐう」

―――――

杏「………んが」

杏「ふわぁぁ………何時だ…今…」

杏(……んー…そろそろ起きて…だらだらするか…)

杏(本当に誰も来なかったな…)ゴロゴロ

杏(メールは……あー、美玲からだ)

杏(こずえ達の事は任せとけ、かー……頑張れよー…っと)

グー

杏(んー……何か食べるか)モゾモゾ

杏(ふわぁぁ……あー、やっぱりまだちょっと眠い…)

杏(こずえ達…大丈夫かな…)

杏(不安要素しかないんだけど…)

―――――

杏「ふー…ふー……ずるずるずる」

杏(うむ、このまさにインスタントって感じの味)

杏(やっぱりカップ麺はいいなぁ…)

杏(こんなとこ小梅達に見られたら…)


小梅『あ、杏さん…また、カップ麺食べてる…』

幸子『もう、カップ麺ばかりでは栄養が偏るといつも言ってるじゃないですか!』

輝子『ちゃ、ちゃんと…ご飯を食べるべき…』


杏(…とか言って怒られそうだなぁ)

杏(まぁ、今は1人で家にいるんだから関係ないけどね~)

杏「ふー……ずるずるずる」

杏(んー…この時間はテレビ何もやってないしなぁ…PCでアニメでも見るか)

杏(…お、このアニメ見た事ないな。ちょうど今から一挙放送やるんだ)

杏(始まるまでにお菓子とジュース用意しとこーっと)

―――――

杏「…ふっ、あははは」

杏(これ面白いなぁ。DVD買っちゃおうかな)

杏「………」

杏(…にしても、今日は本当に何もない休日だなぁ)

杏(…いや、良い事なんだけどさ)

杏「………」

杏(…これ終わったら、昼寝でもしようかな)

―――――

杏「んーっ……!」ノビー

杏(ふぅ、終わった終わった。面白かったなぁ)

杏(んじゃ、昼寝でもするかー)

杏(家だと誰にも邪魔されずにお昼寝出来るからいいねぇ)

杏(これが事務所だと…)


こずえ『あんずー…おひるね…しよぉー…』

仁奈『杏おねーさん、キグルミ着て遊ぶでごぜーますよ!』

紗南『杏さん、ゲームつきあってよー!』

杏『あー、もう、どれか1つにしてくれー…というか、静かに寝かせてくれ…』


杏(なんてことに…)

杏「………」

杏(なんか、やたら今日はちびっこ達の事を考えてるな…)

杏(1人で何も考えずにだらだらすればいいはずのに…)

杏(……まぁ、いいや。寝よ寝よ)

杏「…すやすや」

―――――

杏「…ふぁ……」

杏(……まだこんな時間かー)

杏(なんか今日は時間が経つのが遅いな…)

杏(…まぁ、沢山ゆっくり出来ていいんだけどさ)

杏(あー…そういえば晩ご飯どうしよ…)

杏(カップ麺は…昼に食べちゃったし)

杏(冷凍食品は……しまった、昨日帰りに買ってくるの忘れてた…)

杏(休みの日にわざわざ買い物で外に出たくないしなぁ…)

杏(久しぶりに出前でもとるかな…チラシどこにやったっけ…)モゾモゾ

杏(あー…あったあった)

杏(ピザ…まぁ、悪くはないかな)

杏(中華……うん、悪くないね)

杏(うどんと丼ものも……悪くない)

杏(カレーも……そうだね、悪くない)

杏「………」

杏(……どれも悪くないけど、どれも食べたいって程でもないな…)

杏「……はぁー…」

杏(選ぶのもだるくなってきた…もう飴玉とお菓子でいいかなぁ…)

杏(きらりか菜々さん……流石に今から呼びつけるのもな…)

杏(それに、2人とも今日は遅くなるって言ってたっけ…)

杏「………あー…」ゴロゴロ

杏(もしかして、杏は今、退屈だと思ってるんだろうか…)

杏(いやいや、折角1人で休みをゆっくり満喫できるんだ…)

杏(こんなに素晴らしい事はないじゃないか…)

杏(ここ最近、ちびっこ達に振り回され過ぎてちょっとおかしくなってただけだ、うん)

杏(やっと本来の杏のお休みの姿を取り戻せたんだ。喜ぼうじゃないか)

杏「………はー…」ゴロゴロ

杏(…ゲームでもするかー)

杏(何しよ……)ガサゴソ

杏(……あ、これは…)


幸子『フフーン、やっぱり、こういうほのぼのしたゲームが良いですね!』

小梅『ホラーゲームが好きだけど…た、たまには…こういうのもいいかも…』

輝子『い、いつも集まる時は…ホラーゲームとかモンハンやってるからな…フヒ』

杏『確かに。こういうゲームやるのも珍しいかも』

幸子『ボクはこういうゲームなら大歓迎ですよ!』

幸子『あ、別にホラーゲームが怖いわけではないですよ!ふ、ふふん』

幸子『……って、あれ、なんか急にゲームの雰囲気が』

杏『おや、どうしたんだろうね』

幸子『え、これ、ほのぼのゲームじゃ…ふぎゃー!?』

小梅『わぁ…!』キラキラ

輝子『フヒッ…い、いきなりホラーに…』

杏『残念、実はホラーゲームでした』

幸子『あ…あ…杏さんー!?騙しましたねー!?』


杏(あの時の幸子の顔っていったらなかったなぁ…)

杏(…また、飛びっきり怖いヤツ用意しとこっと)

ピロリローン

杏「!」

杏(…いや、ただのメールに何をそんなに反応してるんだ…)

杏(…小梅からだ)

――――――――――――――――――――――――――――――――
今終わって、事務所に戻ってきました

この後幸子ちゃんと輝子ちゃんとご飯を食べに行く予定なんですけど

もし、ご飯まだだったら、よかったら杏さんもどうですか
――――――――――――――――――――――――――――――――

杏「………」

――――――――――――――――――――――――――――――――
うーん、外出るの面倒だけど

家に食べるもの無くて困ってたし、行くかー
――――――――――――――――――――――――――――――――

杏「…しょうがないなぁ」

―――――

杏「うぃー」

小梅「あ…杏さん…」

輝子「や、やぁ…」

幸子「もう、遅いですよっ。女の子を待たせてはいけません!」

杏「いや、だから杏も女の子なんだけど…」

杏「杏の髪が暴走して、プロペラみたいにくるくる回り始めたせいで」

杏「ちょっと遠くに飛ばされてしまってね」

輝子「そ、そうだったのか…」

小梅「大変だったね…」

幸子「1秒でバレる嘘をつかないでください!輝子さんと小梅さんも信じない!」

小梅「え…だ、だって、幸子ちゃんだって外ハネで飛ぶし…」

幸子「いや、飛びませんからね!?」

杏「流石幸子の外ハネ」

輝子「な、何でも出来るな…フヒヒ」

幸子「もー!外ハネ弄りはやめて下さーい!」

幸子「ほら、もう、遅くなる前に早くお店に行きますよ!」

小梅「う、うん…えへへ」

輝子「フヒ…じゃあ…行くか…」

杏「………ふっ」

杏(…ハッ…今、ちょっと、こっちの方がやっぱり楽しいとか思ってしまった…)

杏(た、楽しくないわけじゃないけど、杏は休日はだらだらするのが一番好きなんだ…!)

小梅「あ、杏さん…どうしたの…?」

杏「ん、いや、なんでもないー。あー、お腹空いたー」

杏「力が出ないから幸子おぶってー」

幸子「何でですか!?」

小梅「ふふ…」

輝子「フヒヒ…」

―数日後―

仁奈「杏おねーさーん!会いたかったでごぜーますよー!!!」ギュウウウ

杏「ぐえー!」

こずえ「あんずー…おみやげー…」グイグイ

杏「え、いや、なんですず…ちょっと、押し付けない…!」

紗南「杏さーん!ゲームやろ!」

杏「どーせキャンプ中もやってたんでしょ!」

美玲「フフン、ちゃんとみんなの面倒を見といてやったぞッ」

杏「お、おう、お疲れ…!」

仁奈「杏おねーさーん!」

こずえ「あんずー…」

紗南「杏さーん!」

杏「ええい!もうしばらくキャンプに行ってろー!!」

幸子「いつもの事務所に元通りですねぇ」

小梅「ふふ…み、みんな…楽しそう…」

輝子「フヒヒ…そ、そうだな…」


ライラ「アキハさん、これ、お土産でございますですよ」

晶葉「何故キャンプのお土産がアイスの当たり棒なんだ…」


おしり

最高のイベントでした…
次はお空で杏ちゃんですね


見てくれた人ありがとう

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