【オリジナル】男「変身」【仮面ライダー】 (22)


社長「お疲れ様。これからも頑張りたまえ」

男「はい」

社長「ところで……どうかね彼、使えるか?」

男「ええ、よく働きますよ」

社長「そうか、これからも能のある者をどんどんつぎ込んでいく」

社長「我々人間が奴らリクシーを滅ぼすときは近い」

アナウンス「新聞会社前に熊型リクシー出現、現地に2名が戦闘中、もう1名が向かっています」

アナウンス「特殊戦闘員1名は至急現地に向かってください」

男「私が行く」ピッ

アナウンス「1名出撃します」

男「では私はこれで、失礼します」

社長「ああ」


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デブ「チッ」

ベアーリクシー「グガァ……」

戦闘員「……」

戦闘員2「……」

ベアーリクシー「グァァアアアア!!」

デブ「逃げるなよ」カチャ

ベアーリクシー「グガァァアア!」

デブ「死にさらせ」バンバンバン

ベアーリクシー「アアアァァァ!」

デブ「もっと近づけ……」バンバンバン

ベアーリクシー「グルゥア!」ブンッ

デブ「ハッ!」サッ

デブ「俺をあんまり動かすなよ、疲れるんだから」

ベアーリクシー「ググググァーーッ!」

デブ「タイムリミットだ、後ろ」

ベアーリクシー「ア?」

男「変 身」

 |

 牛

 鬼

 |


デブ(横に向いて口を開いた牛の顔、その横にある小さな木箱)

デブ(その名は、仮面ライダー牛鬼!)

ベアーリクシー「グガァァアア!」ドスドス

牛鬼「必殺」

 『右脚封印解除』

牛鬼「ライダーキック!」ドスッ

ベアーリクシー「アアアァァァ!」ドガン

  シュゥウウ

牛鬼「変身解除」

 『解除』

デブ「ありがとうございます」

男「いや、生きててよかったよ」

デブ「ははっ……戻りましょう、報告は僕が」

男「ああ」


男「……」

デブ「あ、終わりましたよ」

男「ん、ああ」

デブ「デスクに頼まれた資料置いてあるんで、僕はこれで」

男「ああ」

男「ゲホッ ン゛ん゛ん……」

男(腹が……減ったな)

男「……」スタスタ

 ・・・

後輩「あ、せんぱ~い!」

男「どうだ、売れ行きは」

後輩「いい調子ですよ~! これも、私がかわ」
男「コーヒーと……」

男「いや、麻婆豆腐だけでいい」

 ザワッ

後輩「は~い! 激辛麻婆豆腐ですね~!」

男「フゥ……」

男(ここは、後輩がやっている社内食堂だ)

男(ここの名物、激辛麻婆豆腐が、私にはあっている)

男(妻の手料理が食べられなくなった後、何を食べても腹が満たされず、満足に至らなかった)

男(その時に食べたのが、この店の麻婆豆腐である)

後輩「お待たせしました~」ドンッ

男(見るからに辛いその料理は、私の胃を誘う)

男(これだ、匂いを吸い込むたび、体が痺れるこの匂い)

男(レンゲで掬い上げる……マグマに豆腐が浸されているようだ)

男「ハン……んん……ハン」

男(一口、また一口と口へ運ぶ)

男(辛い……痺れる……痛い……だが)

男「ハン……んッハァハァ、ン……」

 カランカラン

男(うまい)

後輩「せんぱい」

男「ん? 何だ?」

後輩「何か鳴ってますけど」

男「ん?」ピピピ

男「ああ……何だ?」

アナウンス『山辺に虎型リクシーが出現した恐れあり、出撃してください』

男「わかった。会計だ」

後輩「は~い! 完食ありがと~ございま~す!」



肥満社長「う、うああぁ!」

タイガー「グルゥゥゥ……」

肥満社長「くるな! くるな!」

タイガー「グルルルウゥゥ」ガシッ

肥満社長「ヒィ!」

タイガー「お前らヒトのせいで我々が死んで行くんだぞ……」

タイガー「この木々を切り倒し、ゴミを出すだけの建物を次々を造りだす」

タイガー「心がなくなった生物など、生きているとは言わん!」

肥満社長「な、何でもする! だから命だけは!」

タイガー「その行為が心が無いと言っているのだ!」

男「待て!」

タイガー「グルルゥゥ」

男「変 身!」

 |

 牛

 鬼

 |

牛鬼「ハッ!」

タイガー「お前は……何故戦う」

牛鬼「言う必要はない、ハッ!」ブンッ

タイガー「グルゥア!」ブンッ

牛鬼「牛剣!」

 『武器解放』

牛鬼「ハッ! ハッ!」ブン ブン

タイガー「グルゥアアア!」ギン

タイガー「我が爪と同格か」

牛鬼「ッ! 必殺」

 『右脚封印解除』

牛鬼「ライダーキック!」

タイガー「ガァァアアア!!」ギィィン

牛鬼「グワッ!?」ドサッ

タイガー「グルルゥ……」

牛鬼「どういうことだ……!?」

 カーカー

タイガー「ここまでか……」スゥゥ

牛鬼「消えた……」

あっはい
書きます


社長「見逃した?」

男「はい、牛鬼の力と同格でした」

社長「……リクシーの力を引き出すには、君の思いも反映されるんだよ」

男「はぁ……?」

社長「牛鬼の場合は、破壊しようと思うと力が強くなる」

社長「だがそれだと暴走してしまう」

男「……」

社長「適合者は少ない、君の力はそれまでということになる」

男「! そんなはず」

社長「ふむ……もっと引き出せられるはずなのだけども」

社長「まぁ対処はしておくよ、封印箱を返したまえ」

男「……はい」コトッ

社長「直ぐに戻す、心配しないでくれたまえよ」

男「はい」

社長「それと」 コンコン

社長「入りたまえ」

デブ「失礼します」ガチャ

社長「彼にもライダーになってもらう」

男「!」

デブ「え?」

社長「というわけだ、一々説明しなくてもわかるな?」

デブ「は、はい……」

男「よろしく」

デブ「はい……?」

社長「これを使え」コトッ

デブ「雷神、ですか」

社長「これで用事は終わりだ、帰っていいぞ?」

男「私はこれで」

デブ「あ、自分も」ガチャ

社長「……ふぅ、これ、出来るといいのだが」


男「大学行ってるんだろ?」

デブ「はい」

男「いいのか? ここに来て」

デブ「僕には必要ないですから」

男「ほう……」

デブ「好き勝手に過ごしても大物になれるとか周りが言ってるんで」

男(周りが面倒だからじゃないのか)

デブ「……俺は」ボソッ

男「ん?」

デブ「何でもないです」

男「つまんないのか?」

デブ「まぁ、そんな感じですかね」

男「……昔は皆が皆相手を落とそうと勉強に必死だったのに、腐ったものだ」

デブ「そういう人もいますけどね」

男「勉強か……懐かしいな」

デブ「知りたいときだけに知れば十分ですよ」

男「結局はな」

デブ「あ、僕時間なんで帰ります」

男「ああ」

デブ「また明日」

男「ああ」

男(……こんな会話をしたの、何時ぶりだろうか)

男(平和か……これが)

男「一歩進んだ気がするぞ……お前ら」


男(気分転換に散歩に行ったのはいいが)

男「……」

男(誰かに見られている)

男(しまった、銃を持ってくるのを忘れた)

男(俺としたことが)

?「私の気配がわかるんなんてね」

男「……誰だ」

女「……貴方が知る必要はない」

男(この気配、リクシーではない)

女「へー、気配で判別できるんだ。関心関心」

男「! 貴様」

女「じゃあね」スゥゥ

男「……逃がしたか」

少しだけ


デブ「……」

デブ(雷神……これは俺が使っていいものなのか)

 「キャー!」

デブ「!」ピピピ


ワニ「GGGAAAAA……」

女性「い、いやー!」

ワニ「GAAAA!!」

デブ「はぁ……はぁ……!」

女性「こ、こないでぇ」

ワニ「GUA!」ガブッ

デブ「あっ」

女性「あ、ああぁ……」バタッ

ワニ「GRUUUU」

デブ「また、俺は……ッ! 変身!」

 |

 雷

 神

 |

雷神「ハアァァァ……うぐっ!?」

 「グワハハハ……暴れろ、殺せ、壊せぇ!」

雷神「ウガッ! ゴオオーッ! ゲホーッ!」

 「真なる愉悦は破壊からだァ! グワーッハッハッハッハ!」

ワニ「GRRRRRUUUU!!!」ドスドスドス

ワニ「RRRRRRRAAAAAA!!!」ブォン

 パキィン!

雷神「……」シュゥゥウウウ

ワニ「RRRUU……」

雷神「キァーッ!」ブンッ

ワニ「DDDOOOOO!?」ドサァァアア

雷神「■■■■■■■■■! ■■■■?」

ワニ「GUU? ッ!?」

雷神「キァァァァーーーーーッ!」

『右脚封印解除』

雷神「ァァァアアアアアーーーーーーッッッ!!」ブゥン

ワニ「GGWWWWAAAAAA――――――!!」ドガンッ

雷神「ハァーッ! グッ!? ウゥゥウウウ!」

『変身解除』

デブ「ハァーッ! ハァーッ! うっ、おぇ!」

デブ「っ! ッハー! 返した方がいいな、これは……」

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