塩麹の憂鬱 (17)

塩麹「はぁ…」

醤油「どうしたんだよ、塩麹」

塩麹「醤油か…いやなに、大したことではないさ」

醤油「ふーん…まあ、話したくないなら、それでもいいけど」

塩麹「うん…」

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醤油「ところで、これから俺キッチンに行くけど、お前行かないの?」

塩麹「…僕、呼ばれてないから」

醤油「そうなのか?ちょっと前はあんなに呼ばれてたのに」

塩麹「時代の流れってそんなもんだよ。ほら、僕のことは気にせず行ってきなよ」

醤油「そっか…わかった。じゃあな」タッタッタ

塩麹「…どうしてかな…」

塩麹「今でも呼ばれるときはある。でも、昔と比べると…」

塩麹「…過去の栄光ってやつかな…」

???「お、塩麹じゃん」

塩麹「あ、食べるラー油先輩。お疲れ様です」

塩麹「先輩、こんなところで何やってるんですか?」

食べるラー油「別に。なんにも」

食べるラー油「めっきり食卓に呼ばれなくなったからなー」

塩麹「…そうですね」

食べるラー油「まあ、仕方ないだろ。最近はヘルシー指向で、油ギトギトな俺は嫌われるからな」

塩麹「僕は何がいけないんでしょうか…」

食べるラー油「…」

塩麹「…」

食べるラー油「…ちょっとトイレ」

塩麹「あ、はい」

「おーい、塩麹―」

塩麹「どうしました?先輩」

「紙がないから、とってきてくれないか?」

塩麹「はい、わかりました」




塩麹「あれ?紙がないな…」

塩麹「仕方ない。この紙やすりを渡そう」

食べるラー油先輩は、お尻から油を流して死んだ。

僕の手に冷たい手錠がかけられた。

「おまわりさん、僕、どうしてこんなことを…」

「それを見つけるのはおまえ自身だ」

僕は分かっていた。恐れていたんだ。

自分が今の食べるラー油先輩のように堕落していくことを。

だから殺したんだ。

僕は泣いた。

流れる涙は塩分たっぷり。でも、どことなくまろやかな感じ。

塩麹の僕は、初めて僕自身を味わった。

そして僕は思った。

あ、塩でいいな、これ



以上です。見てくださった方、ありがとうございました
なんなんだろうね、これ

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