レナ
http://i.imgur.com/gJdTD9s.png

スーテラ
http://i.imgur.com/aa5De02.png

メーテラ
http://i.imgur.com/91Lwigh.png

スーテラ（団内一のマイペースかつ癒やしを与えるゆるふわお姉さんとして慕われているが……）

スーテラ（その正体は、島から島へ船から船へ渡り歩く度に体を売って……）

スーテラ（毎夜違う男に抱かれながら日銭を稼ぐ超ビッチ！）

スーテラ（ああ……“癒やしを与える”とはそういう意味だったのですね……）

スーテラ「ってやかましいわ！」

メーテラ「どうしてたのアンタ？」

スーテラ（い、いや。落ち着けスーテラ。もしかしたら聞き間違いだったのかもしれない）

スーテラ（そうだ。あんな穏やかな淑女が『花を売る』なんて下賎なことをしていたはずがない……）

スーテラ（そう……『葉っぱを売る』とか……。なんかこう、吸ったら気持ちよくなる葉っぱを……）

スーテラ（……ダメだ。薬の売人とかどっちにしろダメ過ぎる……）

スーテラ（そんなもの売って歩いてたら痴女ではなくとも反社会的存在すぎて色々とアウトだよ……）

スーテラ（花の淑女の中身は危険なアウトサイダー……まさにきれいなバラにはトゲがある……）

スーテラ「誰が上手いことを言えと！」

メーテラ「アンタ大丈夫？」

スーテラ（鼻を売る……戦った相手の鼻をそぎ落として売りつける……）

スーテラ（怖っ……そんな職業があるはずないし……）

スーテラ（腹を売る？腹芸？飲み会の席の一発芸を売って歩く……）

スーテラ（便利屋か！そんなことして生活出来るわけない……）

スーテラ「ダメだ……もう何も思いつかない」

メーテラ「うん。確かにダメっぽいわね（アンタの頭のほうが）」

スーテラ「教えてください姉様。私はどうすればいいのでしょう？」

メーテラ「ちょっと休んだほうがいいんじゃない？」

メーテラ「なんか疑問があるなら答えを持ってそうなやつに直接聞いた方が早いわよー？」

スーテラ（それはつまり……レナさんに直接聞きに行け、と……言うことなのですね！）

スーテラ「確かに……。流石姉様ですね！早速行ってきます！」


スーテラ「レナさん！」

レナ「あら、スーテラさん。ごきげんよう」

スーテラ「ご、ごきげんようであります！少しお聞きしたいことがあるのですが！」

レナ「あらあら。何かしら？」

スーテラ「レナさんが花を売って歩いていたというのは本当でしょうか！？」

レナ「そうよ～」

スーテラ（や、やっぱり！）

スーテラ「何故そんなことをっ！？」

レナ「何故って？う～ん……」

レナ「私の生活のためっていうこともあったけど、やっぱりみんなが笑顔になるから、かしら？」

スーテラ「え、笑顔ですか」

レナ「私のお花を買ってくれるとね、みんな『ありがとう』って言ってくれるのよ～」

スーテラ「」

―――――

汚っさん『へっへっへありがとうよぉ姉ちゃん良かったぜぇ』

レナ『あらあらまぁまぁ私も良かったわ～』

汚っさん『なぁあんたまだ時間があるんだろもう一発どないや』

レナ『あらあらうふふ元気ねぇいいわよいらっしゃい』

―――――

スーテラ（汚い男性から下卑た笑いをもらって元気になるんですか！）

スーテラ（どんな性癖ですか！？スマイル0ルピなんて時代が古いんですよ！）

スーテラ「卑猥に過ぎる！」

レナ「？」

スーテラ（い、いや。相手が汚い男性だけだとは限らない……）

スーテラ（客単価を考えればより金持ちの……貴族の、イケメンとか……）

※スーテラの想像するイケメン像
http://i.imgur.com/FrzEXkC.png


スーテラ「ど、どんな人にお花を売って歩いていたんでしょうか？」

レナ「そうねぇ。お客さんはいろんな人がいたわ～」

レナ「お年寄りの方からも、小さい男の子からも……」

レナ「荒くれ者さんたちからも、いい笑顔をもらったこともあったわね～」

スーテラ「」

―――――

荒くれ者A『ぐぇっへっへいやあ姉ちゃんの花は最高に綺麗だな』

荒くれ者B『おいおい早くしろよ俺の番がまだなんだぞ』

年寄り『ふぉっふぉっふぉ儂も待ちきれんぞい』

レナ『あらあら焦っちゃめですよ～』

男の子『お姉ちゃん僕もう待ちきれないよっ』

レナ『そうねえ坊やこっちのお花も使ってみる？』

―――――

スーテラ（なんてことだ……なんてことだ……）

スーテラ（複数人プレイ！しかもストライクゾーン広すぎる！）

スーテラ「わけがわかりません！」

レナ「？？」

レナ「でもやっぱり、一番良い笑顔をくれるのは、小さい女の子からだったかしらね～」

スーテラ「」

―――――

女の子『ああんお姉さん私もう』

レナ『うふふ可愛いわあ本当のお花が咲いたようよ』

レナ『ほらぁ頑張れ頑張れ』

女の子『ああん』

―――――
スーテラ（へ、変態だー！！！）

スーテラ（ストライクゾーンが広いなんてレベルじゃない）

スーテラ（老若男女……百花繚乱狂い咲き！）

スーテラ（この人……本物の痴女だ！！）

レナ「？？？」

レナ「それで……レナさんはそんな生活を送っていて……どうやってこの騎空団に入ったんですか？」

レナ「そう、ここの団長さんが私のお花を買ってくれたことがきっかけだったわね。思い出すわ～」

スーテラ「」

―――――

グラン『なぁ姉ちゃんアンタイイ女だなうちに来ねえか？』

レナ『ＯＫ牧場』

―――――

スーテラ（団長とは金で買ったつながりが始まりだった！？）

スーテラ（ふ、不潔な！そんな事実……私は知りたくなかった！！！）

スーテラ「うわあああああああん」ﾀﾞｯ

レナ「あらあら。どうしたのかしら～？」

―――――

スーテラ「姉様……この騎空団はもうダメかもしれません」

メーテラ「そうね。アンタの方が本格的にダメだわ」