杏「酔っ払いと」 (28)


早苗「いやー杏ちゃんも最近しっかりしてきたよね!最近仕事さぼらないしさ!」

杏「はい」

早苗「私も杏ちゃんの頃はねーえっとー」

杏「はい」

早苗「でね、あのね、何がいいたいかって言うとね……」

杏「……」

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杏(なんで、なんでこんなめんどくさいことに……なったんだっけ……)

早苗「杏ちゃん、聞いてる?」

杏「あ、うん、聞いてる、聞いてますよー、うん」

杏「……はぁ」



……
…………


杏『あー、今日は一ヶ月分働いた気がするよ』

杏『こんな日はソファで寝てても構わないよねー、杏頑張ったんだし』

杏『よし、おやすみー』


ガチャ


早苗『いやー疲れた―、今日はお姉さん沢山働いたなー』


早苗『こんな日は事務所に置いてあるビールを解禁しちゃってもいいでしょ』

早苗『おっとつまみも忘れずにね』

早苗『誰かほかの人も誘っちゃえーっと』

早苗『えーと、皆のLINEは……使うの難しいのよねこれ、あったあった、送信!』

杏『……』

早苗『……』

杏『……zzZ』


早苗『……お、きたきた、えーっと』

早苗『えー……何よ、みんな今日忙しいとかぁ……』

杏『むにゃ……』

早苗『もー、一人でお酒なんて楽しくないでしょ……おいしいけど』

杏『ん……ぐぅ』

早苗『誰かお姉さんに付き合ってくれる人、いないかなぁ…………ん?』

早苗『杏ちゃんか、流石に寝てるし付き合わせるの悪いかな』

早苗『よし、今日は一人酒で楽しんじゃお!』



……
…………


早苗『杏ちゃん起きてーお姉さん寂しくて死んじゃう!』

杏『ん、な、なに……って早苗さ……お、お酒臭っ! え、何、飲んでるの……? ……どんだけ飲んだらそうなるの?』

早苗『最初の一杯は覚えているわ』

杏『いや、というか、え……今何時……?』

早苗『夜?』

杏『えっ』


杏『……も、もうこんな時間じゃんか! 杏帰ってダラダラしないと!』

早苗『だーめ』ガシッ

杏『わっ、な、なに、離して』

早苗『杏ちゃんは……お姉さんを一人にするの?』

杏『……めんどうなんだけど』


早苗『この年になってくると一人が本当に辛くなってくるの』

杏『し、知らないよ、杏には関係ないし』

早苗『ねっ杏ちゃん飴あげるからお姉さんと一緒にお話しよ』

杏『杏が飴で簡単に釣れると思ったら大間違いだよ!』

早苗『いらないの?』

杏『いる!』



……
…………


杏(……で)

早苗「もうお姉さんあの時ね、Pくんを逮捕するよりその場で裁いた方がいいんじゃないかって」

杏「あ、あー、そうなんだ、うんうん」

早苗「聞いてる!?」

杏「聞いてるよ……はぁ……」

杏(……こんなめんどくさいことに)


杏(さっきも同じ話してた気がするし、早苗さん相当酔ってるよこれ……)

早苗「でね、Pくんなんて言ったと思う?」

杏「あーなんだろ、全然分からない」

早苗「自分は邪な考えがないからセーフですって」

杏「ふーん、ロリコンだもんね」

早苗「そーなのよ、こんなに魅力的なお姉さんいるのにね」

杏「そーだねー」


早苗「うんうん、杏ちゃんは分かってるね、はい飴!」

杏「飴っ……って、これお酒じゃん!」

早苗「あれ、そうだっけ、そうだねー、へへへ」

杏「……お酒って何がいいのさ、苦いし」

早苗「飲んだことあるの?」ジャキッ


杏「い、いやいやそうじゃなくてね」

早苗「じゃあなにかなー?」

杏「……プロデューサーが飲んでたの間違えて」

早苗「ふーんまあ疑わしきは罰せずだしいいか」

杏「あははは……」

杏(……どうにかして逃げ出さないと)


早苗「やっぱりお話出来る相手がいるのはいいわねー」

杏「……あのさ、早苗さん」

早苗「最近楓さん達も付き合い悪くて……皆忙しいんだって」

杏「あの……」

早苗「あたしもなー、それぐらい忙しかったらなー……」

杏「あの、杏の話……えーと……」


早苗「そりゃあ駆け出しの頃と比べたらずっと仕事増えたよ…でもね…」

杏「……」

早苗「みんなはずっと先に進んでて、お姉さんまだまだだなって」

早苗「まだまだ私は頑張れるし行けるところまで行ってみないとね!」

杏「……」

杏「……まぁ、頑張って、早苗さんなら行ける行ける」

早苗「うん、ありがとう、お姉さん頑張るから!」

杏「杏は頑張らないけどねー」

早苗「あー、そういうこと言うんだ」


杏「頑張るの疲れるし……早苗さんにトップアイドルになってもらって養ってもらおうかな」

早苗「そうね、もし十年後私がトップアイドルになれて独身だったら杏ちゃんを養ってもいいかも」

杏「えっ、本当?」

早苗「今でさえ寂しいのに十年後独身だったら辛いだろうからね、お姉さん死んじゃう」

杏「うーん、それは良くないかも」

早苗「なんで?」

杏「杏はペットじゃないし」


早苗「……むふ、ふふふ」

杏「……な、なに?」

早苗「杏ちゃんがペットかー、可愛いんだろうなー」

杏「だからペットじゃ……わ、わ」

早苗「こうやって抱っこしたりー」

杏「離せーっ!」

早苗「顔くっつけたりー」グリグリ

杏「やめろ酔っ払いー!」


早苗「……うふふ、ごめんね」

早苗「杏ちゃんは杏ちゃんだもんね。ペットじゃないもん」

杏「じゃ、じゃあ放してよ」

早苗「いやよ、今だけ杏ちゃんは私のペットなんだから」

杏「え、えぇ……」

早苗「年上の人が寂しがっている時は年下は黙って付き合うものよ」

杏「横暴だ! 杏にも拒否権はあるぞ……!」


早苗「ごめんごめん、機嫌直して直して、はい、飴あーん」

杏「ちょ……じ、自分で食べれるってば」

早苗「あれ、杏ちゃんよくあーんするでしょ?」

杏「抱っこされながらとか流石に……」

早苗「きらりちゃんはいいのに?」

杏「あれは、まぁ」

早苗「ねっ良いでしょ?」

杏「……じゃあ1回だけなら」


早苗「あーん」

杏「あーん」

早苗「餌付けしているみたい、可愛いわね」

杏「だから杏はペットじゃないって」

早苗「そういえば前パンダになりたいって言ってなかった?」

杏「そういう意味で言ったんじゃないよ」


杏「ったくもう、気が済んだ? それなら杏は……」

早苗「……それなら?」

杏「……」

早苗「離した方がいい?」

杏「いや、もう別にいいや」

早苗「なら離さないからね♪」ギュー

杏「ぐ、ぐえっ、苦しっ……!」

早苗「あ、ごめんごめん、つい力が……」

杏「杏は繊細なんだから丁寧に扱うこと!」


早苗「分かったわよ。って、そろそろ本当に遅い時間になったからタクシー呼ぼうか?」

杏「……だからいいってもう、今日は早苗さんに付き合うよ」

早苗「いいの?」

杏「今から帰っても寝れそうにないしね……」

早苗「じゃあ今夜は無礼講ね!」


杏「ぶ、無礼講って、何するつもりさ」

早苗「女の子が二人いるのよ? することなんて決まってるでしょ?」

杏「女の子……?」

早苗「なーにーがーいーたいの、かなー?」

杏「な、何も、なんでもない」

早苗「そうでしょ、うん、杏ちゃんはいい子♪」

早苗「……ふふ、今夜は長いわよ! お姉さんとたっぷりお話しよー!」

終わりです
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