あやせ「お兄さんは救いようもないおバカさんですね。仕方ないですから……」 (54)

“俺の妹がこんなにかわいいはずがない”のSSです

最近書いたのは
八幡「やっぱりお前とは友達になれねぇよ、葉山」
雪乃「いいでしょう、ならば料理をしましょう」

あやせSSだと
あやせ「あやせイチャイチャ短編集…ってイチャイチャなんてしてません!」


やおい注意

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あやせ「お兄さんはお金の管理もできない、救いようもないおバカさんですね。」




あやせ「~~~♪」トントントン

京介「………………」カリカリカリ

あやせ「……あ、お兄さん」

京介「……ん?」

あやせ「冷蔵庫から豆腐を出しておいてください」

京介「はいはい」スタスタ






あやせ「~~~♪」

京介「……ん?今日は木綿じゃないのか」ジー

あやせ「今日は絹が安かったのでこっちにしました」

京介「……ふーん」

あやせ「……何か言いたげですね」ジトー

京介「いや、別に絹も嫌いじゃないけど、味噌汁って言ったら普通木綿だなって」







あやせ「……うるさいですね。わたしだってどちらかと言えばお味噌汁には木綿豆腐です」

京介「だろ?」

あやせ「誰のせいでこんなやりくりしてると思ってるんですか!」

京介「」ビクッ

あやせ「どこかの誰かさんが一人暮らしで羽目を外しすぎるから私が管理してるんじゃないですか!」

京介「……いや、だって…ほら……。人付き合いとかあるじゃん……?」









あやせ「別に外で食べるな、なんて言ってません」

あやせ「ただきっちりと生活費と交際費の兼ね合いを持たせてくださいって言ってるんです」

京介「春は色々と出費が……」

あやせ「それ家電を買う前にも言ってましたよね?主にパソコンで」ジトー

京介「……いやーパソコンって青天井だよな。自作にしろBTOにしろ、いいなと思ってカスタマイズするとつい、な?」

あやせ「な?じゃありません!パソコンに20万円って馬鹿じゃないですか!」






あやせ「第一!桐乃からもらったノートパソコンがあるのに、どうして新しく買う必要があるんですか!」

京介「だってさ。ノーパソだとゲームするにもスペック……」

あやせ「別にゲームをするな、とは言ってません。けど冷蔵庫に当てる資金をパソコンに回すって馬鹿なんですか!?」

京介「別に一人暮らしだし冷蔵庫なんて小さくてもいいし、最悪買わなくても……」

あやせ「余った食材はどうするつもりだったんですか?春でも危ないのに夏はどうするつもりだったんですか?」ニコリ

京介「……今は外食もあるし」ボソッ






あやせ「それで三食外で食べて仕送りだけで足りるんですか?お兄さんバイト禁止されてますよね?」

京介「親父がバイト禁止になんかにするから……」ボソッ

あやせ「学生の本分は勉強ですよ。バイトよりも勉学に励むのは当然です」

あやせ「お兄さんは十分な仕送りをしてもらっているんですからなおさらです」

京介「あやせだって仕事してるし親とも喧嘩してたじゃん」

あやせ「た、確かに親と言い争いになりましたけど、ちゃんと親も納得しました!」





あやせ「少なくとも自堕落でおバカなお兄さんよりはましです」

京介「……あ、鍋沸騰しそうだぞ!ほら!今は料理に集中しないとな!」

あやせ「それで誤魔化されたと思わないでくださいね。後できっちりお話ですよ」

京介「はいはい。じゃあ俺は邪魔にならないように勉強してるから」

あやせ「……第一わたしも一緒に食べているんですから、せめて半分くらいは出させてくれてもいいのに」ボソッ

京介「やっぱりかわいい彼女にはお金出させたくないだろ。まぁ、今の状況じゃ甲斐性の欠片もないけどな」





あやせ「べ、勉強に集中してください!第一わたしはまだお兄さんの恋人ではありませんから!この変態!」

あやせ「まったく……」ハァ

あやせ「お兄さんはお金の管理もできない救いようもないおバカさんですね。

仕方ないですから、わたしがお兄さんのお財布を管理してあげます」

京介「それってプロポーズ?」

あやせ「な、なんてこと言うんですか!この変態!」






あやせ「すぐに女の子を誉めるなんて、お兄さんは救いようもない変態ですね。」






あやせ「というわけで今日の献立は鯖の塩焼きと菜の花のお浸しとお味噌汁です」

京介「いつもながら美味そうだな」

あやせ「美味しそう、ではなくおいしいですから」

京介「いただきます」

あやせ「どうぞ……」ドキドキ

京介「……ん」モグモグ





あやせ「……どうですか?」

京介「やっぱりあやせの作った味噌汁はうまいな」

あやせ「当たり前じゃないですか。お兄さんのくせに生意気ですよ」ホッ

京介「ていうか今日は味噌汁に白味噌使ってるんだな」ズズズ

あやせ「そうですね。今日はお浸しに白味噌を使ったのでそれに合わせました」

京介「へー。いつもは合わせ味噌だからなんか新鮮だな」






あやせ「今日はいりこでお出汁を取りました。けどお兄さんがそんな繊細な味覚を持っているとは思いませんでした」

京介「まぁ確かにあんまり鋭くはなかったかもなぁ」ズズズ

あやせ「……もしかして当てずっぽうですか?」

京介「前はそんなこともなかったけど、あやせの作る飯食べるようになって鋭くなったのかもな」

あやせ「……お世辞を言ってもお金の管理はさせませんよ?」ジトー

京介「違うって。鈍感な俺でもわかるくらいあやせの飯は美味いってことだよ」





あやせ「……そういうことにしておいてあげます」

京介「飯って言えば焼き魚も前より好きになったな。なんか前は魚臭さがなぁ」

あやせ「そうだったんですか?普通に食べるので苦手なんて知りませんでした」

京介「高いやつ買ってんの?」

あやせ「お兄さんの甲斐性では近所のスーパーが関の山です」

京介「だよなぁ。じゃあ何か秘訣でもあんの?」






あやせ「秘訣、なんて大層なものではないですけど、15分くらい塩水に漬けているくらいですよ?」

京介「塩水に漬ける?塩水で味付けってことか?」

あやせ「違いますよ。ただの下拵えです。塩水に漬けると臭みが抜けますから」

京介「へー。……やっぱり美味いな」モグモグ

あやせ「ま、まぁ当然ですね」

京介「てかさ。いつも思ってたけど別に俺が食べるの待たなくてもいいぞ。冷めるし」モグモグ





あやせ「ち、違います!別にお兄さんの感想をゆっくり聞きたいとかそういうわけではなくてですね……」アセアセ

あやせ「……そう!万が一毒が入っているかもしれないので、お兄さんに毒見をしてもらっているだけです!」

京介「ふーん」ニヤニヤ

あやせ「……な、なんですかその目は」

京介「別に?ただこんな美味い飯を毒見できるなんて幸せだなーってしみじみと思っただけだよ」

あやせ「まったく……」モグモグ







京介「」ジー

あやせ「……………なんですか」ジトー

京介「あやせは食べる姿もかわいいな、と思ってさ」シミジミ

あやせ「ひ、人が食事しているところを見てなんてことを言うんですか!」

京介「飲み込むまで喋ろうとしないあやせたんマジ天使」

あやせ「ば、馬鹿なこと言わないでください!」







京介「」ジー

あやせ「……………・・・なんですか」ジトー

京介「あやせは食べる姿もかわいいな、と思ってさ」シミジミ

あやせ「ひ、人が食事しているところを見てなんてことを言うんですか!」

京介「飲み込むまで喋ろうとしないあやせたんマジ天使」

あやせ「ば、馬鹿なこと言わないでください!」





京介「はいはい」モグモグ

あやせ「まったく……」モグモグ

京介「………………」モグモグ

あやせ「………………」モグモグ

京介「ご馳走様」

あやせ「お粗末さまでした」






京介「にしてもさ」

あやせ「なんですか?」ジトー

京介「やっぱりあやせの味噌汁は美味いな、なんか落ち着く。毎日飲みたいくらいだわ」

あやせ「な、なんてこと言うんですか!」

京介「いや、普通にそう思ったから」

あやせ「まったく……お兄さんはとんだ女タラシですね」








京介「俺怒られるくらいひどいこと言ったっけ?」

あやせ「すぐに女の子を誉めるなんて、お兄さんは救いようもない変態ですね。

仕方ないですから、わたしがお兄さんの言動を監視してあげます」

京介「ラブリーマイエンジェルあやせたあああああああああん!結婚してくれええええええええ!」

あやせ「な、なんてこと言うんですか!この変態!」




今日の分は終わりです

書き終わってるのは投下したの含めて4つで多分5~6になると思う
甘々なの書きたい 書けたらいいな
前言ってた雪乃SSは没りました

21-22時くらいから投下すると思います

書き上げてから一気に投下するので今日はなしです





あやせ「甘いもので女子高生を釣ろうとするなんて、お兄さんは救いようもない変態ですね。」



あやせ「全く……お兄さんはどうして隙あらば変態になるんですか……」ゴシゴシ

京介「好きならば、なんてな」フキフキ

あやせ「変なことばかり言っていると手が滑って、今洗っている包丁を落としてしまうかもしれませんよ?」ニコリ

京介「……自重します」

あやせ「話を戻しますが、一人暮らしが楽しいというのはわかりますが節度を持ってください」

京介「あ、戻すんだ」

あやせ「戻します」

京介「はい……」







あやせ「自由度が上がって羽目を外したいという気持ちはわかります」

京介「わかるんだ……」

あやせ「……わ、わたしだってもう少し遅くまで一緒に居たいのを我慢してるんですよ」ゴニョゴニョ

京介「あ、あやせさん?」

あやせ「とにかく!一人暮らしを許されたということは、最低限お兄さんは親に信頼されているということです!」

京介「はい……」

あやせ「けどもしお兄さんが羽目を外しすぎると最悪一人暮らしを解消させられるかもしれません」

京介「親父ならやりそうだな……」





あやせ「するでしょうね。すると実家暮らしになりますよ?いいんですか?」

京介「それはいやだな」

あやせ「ならきちんと生活してください。生活費をすべて交際費や買い物に使わず規則正しい生活を心掛けてください」

京介「はい……」

あやせ「ではお兄さんの気も引き締まったところで私はそろそろ帰ります」

京介「えー」

あやせ「今規則正しい生活を心掛けるって言いましたよね?」

京介「だって今日は一緒に居る時間少なかったじゃん」





あやせ「お仕事がありましたからね。わたしは一応お兄さんの生活を監視する立場だってわかってますか?」

京介「けど」

あやせ「けどもだってもありません」

京介「あやせが冷たい……」

あやせ「冷たくありません。というかお兄さんはわたしの立場というものを少しは理解してください」

京介「してるつもりだけど?」

あやせ「いいえ。全くしていません!」

京介「……はい」





あやせ「いいですか?わたしは男子大学生の一人暮らし先に毎日のように通っているんですよ?」

京介「そうです」

あやせ「ただでさえ親はいい顔をしていないというのに、門限ぎりぎりに帰れば必ず控えるように言われてしまいます」

京介「はい」

あやせ「そうならないように親に行き先を伝えて、門限に余裕を持って帰宅して納得してもらっています」

京介「……はい」

あやせ「お兄さんなら理解してくれますよね?」

京介「…………はい」シュン





あやせ「では今日は帰ります」

京介「そうか残念だなー。この前あやせが食べたいって言ってたケーキ買ってきたのに」

あやせ「はい?」

京介「だからこの前言ってた店のケーキ買ってきたんだよ。いつも世話になってるからな」

あやせ「く……っ。ケーキを人質に取るなんて、お兄さんはそれでも血の通った人間ですかっ!」

京介「別に脅迫してるわけじゃないぞ?」

あやせ「あ、明日お邪魔したときにいただきます。……絶対に今日は帰りますから」





京介「消費期限は今日までだからあやせが食べないなら俺が全部食うけど?」ニヤニヤ

あやせ「……なんて卑怯な」

京介「で、どうする?」

あやせ「………………30分」ボソッ

京介「え?なんだって?」

あやせ「ですから!30分だけお兄さんのために時間を作ってあげます、と言っているんです!」

京介「あやせはかわいいなぁ」ナデナデ

あやせ「あ、頭を撫でないでください!……まったくもう」





京介「さて。洗い物も終わったしケーキ食べるか」

あやせ「……なんだか負けた気がします」

京介「ケーキはおいしいからな。仕方ないな」

あやせ「はぁ……紅茶を淹れるので座っていてください」

京介「俺が淹れるからあやせは座っとけば?」

あやせ「……何を企んでいるんですか?ま、まさか紅茶にアブナイ薬を盛るつもりですか!?この変態!」

京介「それなんてエロゲ?」

あやせ「また新しいゲームを買ったんですか!?」

京介「いや買ってないけど」





あやせ「ならどうしてそういういかがわしい発想になるんですか」

京介「いや、薬を盛るとか言ったのお前だからな?」

あやせ「ち、違います!お兄さんが言いました!」

京介「はいはいそうだなー。俺が言ったなー」ナデナデ

あやせ「もうっ!おとなしく座っているので早くしてくださいね!」

京介「はいはい」ガチャ

あやせ「甘いもので女子高生を釣ろうとするなんて、お兄さんは救いようもない変態ですね。

仕方ないですから、そんなケーキわたしが処分します」

京介「ストレートでいいよな」

あやせ「あ、はい。お願いします」


あと2つ3つのパートで完結させます(今月中)

アニメ始まったから前書いたハマチの続きみたいなの書く

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月17日 (水) 12:01:14   ID: vRVKISK_

てめえにとっての今月は2年以上先なのかよ!!!!!

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