ことり「海未ちゃんにチョコをあげちゃいます!」 (21)

ことり(今日は2月14日、女の子にとって一年に一度の特別な日)

ことり(そう、バレンタイン! 好きな人にチョコと一緒に想いを伝える大イベントなんです!)

ことり(今年、ことりは大好きで大切なお友達の園田海未ちゃんにチョコをあげちゃいますっ!)

ことり(そのために、まず海未ちゃんを探して……)キョロキョロ

海未「」テクテク

ことり(あっ! 早速海未ちゃんを発見です!)パアアアアアア

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ことり(そーっと近づいて驚かせちゃおうかな。そーっと……)ソロソロ

学院生「あのっ!」

ことり「っ!」ピタッ

海未「……? 私ですか?」

学院生「はい、μ'sの園田海未さんですよね?」キラキラ

海未「はい、私は園田海未ですが……」

学院生「これ、受け取ってください!」スッ

海未「これは……?」

学院生「あ、あの、2月14日ですから! お返事とかは結構ですから!」タタタタッ

海未「あっ、ちょっと待ってください!」

海未「……これどうしましょう」

ことり(う、海未ちゃんが可愛い一年生からチョコを……?)

ことり(そういえば失念してたけど海未ちゃんって女の子にもてるんだった!)

ことり(ライバルは多い、んだよね……)ゴクリ

ことり「ことりももっと頑張らないとっ!」グッ

穂乃果「あれ? ことりちゃーん!」フリフリ

ことり「あっ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「どうしたの? こんなところで、ってその手にあるのはもしかしてチョコ?」ジュルリ

ことり「あー……。うんっ! 穂乃果ちゃんにあげるね!」ハイッ

穂乃果「穂乃果に!? わーい、ありがとうことりちゃん!」

穂乃果「でも、いいの? 他の人にあげるんじゃ……」

ことり「それは穂乃果ちゃんへの友チョコの予定だったの」

穂乃果「そうなんだ! じゃあ穂乃果からは、はいっお饅頭」ポンッ

ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん」ニコニコ

ことり「それじゃあ、ことりちょっとやることあるから!」フリフリ

穂乃果「うん、またねー」フリフリ

――――
――


ことり「海未ちゃんにあげるチョコはもっと特別にしなきゃだもんね!」ウンッ

ことり「もっと、海未ちゃんがことりのこと好きになっちゃうようなチョコ……」ウーン

ことり「っ! そういえばっ!」フラリ

ことり「これだぁっ!」パアアアアアアアア

ことり「ルージュ型チョコ、これで……」ウフフ

ことり「さっそく買ってこよっと」ウキウキ

ことり「さっき、可愛い一年生からチョコもらってたよね?」

海未「み、見てたんですか?」

ことり「あんなに可愛い子にチョコもらったら、嬉しいでしょ?」

海未「まあ、その……。悪い気はしませんけど……」

ことり「やっぱり――」

海未「でも! 本当に好きな人からじゃないと、嬉しくはないです!」

ことり「っ! う、海未ちゃん好きな人いるの!?」

海未「あっ!」

ことり「海未ちゃん……?」ジトッ

海未「え、えっと。そんなこと言いましたっけー?」ハテ

ことり「誤魔化さないで!」

海未「あ、うぅ……。はい……」

ことり「……そっか」ホロリ

海未「っ! こ、ことり?」アセアセ

ことり「ううん、大丈夫。目にゴミが入っただけで……」ポロポロ

海未「そんなわけないでしょうっ……! 急に涙をこぼして、なんでもないなんて……」

海未「私、園田海未は、昔からことりのことが好きでした!」

ことり「ええええええええっ!?」カアアアアアアアアアア

ことり「でも、海未ちゃんそんな素振り見せてくれなかったし……」アセアセ

海未「みっ見せられるわけないじゃないですか!」カアアアアアアアア

ことり「よかったぁ、海未ちゃんが他の人のことを好きなのかと思っちゃった……」ホッ

海未「私は昔も今も、ことりのことしか見てませんよ」

ことり「……海未ちゃんって時々恥ずかしいこと平気で言うよね」

海未「そうですか?」キョトン

ことり「あ、あのね、海未ちゃん。これ」ハイッ

海未「? これは?」

ことり「ハッピーバレンタイン! 海未ちゃんにあげようって思って」

海未「っ! ことりからもらえるなんてっ!」パアアアアアアアアア

海未「開けてみてもいいですか!?」

ことり「うん、どうぞ」ニコッ

海未「では……。これは、口紅ですか?」キョトン

ことり「ルージュ型のチョコだよ。ほら、チョコになってるの」キュッ

海未「すんすん、確かに甘い香りですね」

ことり「うふふ、可愛いでしょ?」

海未「はい、でもこのようなもの私には……」

ことり「んっ」

海未「? 唇を突き出してどうしたのですか?」

ことり「……こうまでしてそれの食べ方わからない?」ムスッ

海未「唇を突き出すことりに、口紅型のチョコレート……」ハッ

海未「そ、そういうことですか!?」カアアアアアアアアアアアア

ことり「……海未ちゃぁん、はやくぅ」モジモジ

海未「で、では失礼して……」ヌリッ

ことり「んっ。じゃあ海未ちゃん」

ことり「……ことりを、召し上がれ?」ウワメ

海未「……っ! い、いただきます!」ゴクリ

海未「んっ、ちゅっ。ことりぃ……っ!」

ことり「んっ、ちゅぷっ。ことりの唇はどうですかぁ?」

海未「とっても……んっ。甘くておいしいです、ん、ちゅっ」

ことり「ちゅっ、海未ちゃんも、んちゅっ、甘くておいしいよ、ちゅるっ」

海未「は、はぁ、はぁ……」

ことり「息するのも忘れちゃった?」

海未「はい……。あまりにもことりの唇が甘くて……」

ことり「海未ちゃん、チョコ貸して」

海未「? どうぞ」

ことり「それじゃあ、海未ちゃん。目をつむって」

海未「……はい」ツムリッ

ことり「じっとしててね」ヌリッ

海未「っ!」ピクッ

ことり「それじゃあ、今度はことりから」

海未「ま、まだやるんですか?」

ことり「うん、だってことりはそれだけ海未ちゃんが大好きだもん!」

ことり「今日はこのチョコがなくなるまで、ね?」

海未「……私もことりが大好きですし付き合います」

ことり「やったぁ! 海未ちゃん大好きっ!」モギュッ

ことり「んっ、ちゅっ、ぺろっ」

海未「こ、ことり! がっつきすぎです!」カアアアアアアアアア

ことり「んちゅっ、ちゅるっ。さっきの海未ちゃんもこうだったもん」

海未「そ、それだけことりのことが好きなんです!」

ことり「ちゅっ、ことりも海未ちゃんがそれだけ好きなんだもん、ぺろぺろっ」

海未「仕方ないですねぇ……。そのチョコがなくなるまではことりに任せます」ハァ...

海未「ただしっ!」

ことり「な、何? いきなり大声出して」ビクッ

海未「それだけのカロリーを摂取したら運動をしなければなりませんよね?」

ことり「えー、今日くらいは、ねっ?」

海未「いえ、だめです!」

ことり「海未ちゃんの鬼ぃ……」

海未「ですから! 今日は両親も家にいないので、私の家でトレーニングです!」

ことり「……っ! そ、それって!?」

海未「で、ですから、その……。ひ、秘密のトレーニングといいますか……」カアアアアアアアア

ことり「海未ちゃんっ!」モッギュー

ことり「今夜は寝かせないでね」ボソッ

海未「………はい」カアアアアアアアアアアアア

おわり

短いけどおわり
ルージュ型のチョコがあるって聞いていてもたってもいられなくなった

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