武内P「……枕営業」 (66)


社長「やぁ、武内くん」

武内P(以下P)「お疲れ様です」

社長「今読んでたのは、シンデレラプロジェクトの企画書かい?」

P「はい……私もそろそろ本格的にプロデュースしてみたいなと思いまして」

社長「そうか、この間の企画も惜しかったな」

P「ええ……色々考えてはいるのですが、なかなか厳しいです……」



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社長「ふーん、でもPくんもなかなか頑張ってるじゃないか」

社長「同期の奴は、どんどん辞めていっちゃたのに……」

P「はい、もっと精進しまっ……モガッ!?」

P(髪の毛を掴まれ、無理やり口に……)

P(……気持ち悪い)

社長「頑張るのはいいけどさ……」

乱暴に差し込まれた熱いケダモノを今度はゆっくり抜きながら……

社長「ちゃんとしゃぶってよ」


P「カハッ…はぁ……はぁ……」

P「……すみません」

P(後方からガチャ、とドアノブを回す音が聞こえてきた。)

P(続いて聞こえてくる足音の多さに、たまらず身震いする。)

P(この時間にここに来るということは、間違いなく『そういうこと』だ。)

P(……今日は一体、何人の相手をさせられるのだろうか。)

嫌悪感に身を悶えながらも。
できたのは為すすべもなく、ただ屹立した牡茎を咽喉の奥底で受け止めるのみあった。


――――――――――――――――――

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――――――――――――



社長「ほら、金だ」

P「……ありがとうございます」

社長「また、お金が必要になったらいつでもいいなさい」

P「……はい」

社長「君みたいな若くて渋い子は珍しいからね。すぐに売れるよ。はっはっはっ!」

P「……」


―――翌日―――

先輩「おい、武内」

P「なんでしょうか」

先輩「昨日も……その……やったらしいな」

P「ええ」

先輩「……!!なぁ!!前に言ったよな。もうやめろって」

P「……」

先輩「こういう業界だからな、全くするなとは言わん。どうしても必要な時もあるだろう」

P「……」

先輩「だが、お前はやりすぎだ。そこまでする必要はないだろ!」



P「……申し訳ありません」

先輩「……っ!!わかってるなら、今すぐやめろ!」

P「自分は……若いので大丈夫です」

先輩「いくら体は丈夫でも心が壊れちまうぞ!その年でそんな……もうやめろよ!」

P「無理です」

先輩「なんでだよっ!」

P「……」

P「お金が……どうしても必要なので」

先輩「……っ!」


―――その日の夜―――

ザー……

P(……)

P(何度シャワーを浴びても、匂いが……)

P(……)ゴシゴシ

P(もう何度目かもわからないな)

P(次は、いつ……)


P(……)

P(初めての日は泣きながらシャワーをあびて)

P(何度も吐いて、血が出るほど体を強く洗った……)

P(なのに今は……)

P(もうしばらく笑顔になった記憶がない)

P(悔しいとか悲しいとか)

P(そんな気持ちも表情も無くしてしまったようだ)

P「……」

P「私は何のために……」



――――――――――――――――――

ラーラーラー♪

え?だれ?

きみ、だれ?わるいこ?

ちがうの?え、えがお?

えへへ!どう?あいどるみたい?

やった!だって、しょうらいのゆめなんだもん!

ねぇ、きみのしょうらいのゆめって?

ないの?じゃあね、わたしの……

――――――――――――――――――

<ピピピピピピ

P「夢……」


ピーンポーン

宅配員「すいませーん!お届け物でーす!」

P「……はい」


――――――――――――――――――


P(野菜やお菓子が……実家からか)

ハラリ

P「……中から手紙が」




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Pへ
 
  仕送り届きました。いつも、ありがとう。

  おかげで、お父さんの術後の経過も良好みたいです。

  会社が潰れてから元気がなかったけど、

  最近は、体調が良いせいか心も元気になってきて、

  リハビリにはげんでいます。

  それと、会社の土地や建物もいい値段で売れたので、

  しばらく仕送りはしなくていいからね。
  
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P「……母さん」


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あなたは、いつも強面で無愛想だから、色々勘違いされやすいと思うけど、

本当は、誰よりも優しくて頑張り屋さんだってことはわかっています。

  でも、努力家過ぎて無理することが多いので、母さんはそれが気がかりです。

  仕送りはありがたいけど、あなたに無理させてまで欲しいとは思いません。

  溜め込まないで、いつでも相談してくださいね。

  父さんも母さんも、いつでもPが笑顔でいられることを祈っています。

  体に気をつけてね。
 
                                                   母より

追伸 家でとれたじゃがいもを入れておきます。 
 
   あなたの好きな肉じゃがでも作ってたべなさい・


――――――――――――――――――



P「……」

P(久々に自炊をした)

P(母のレシピ通りに作ったはずなのに)

P(実家で食べてた肉じゃがよりも、塩からい気がした)

P(……)

P「もうこんなことはやめよう……」



P「おはようございます」

先輩「あぁ、おはよう」

先輩「……その、昨日はすまんかった。お前の事情も考えずに……」

P「いえ、気にしないでください」

P「……もうしませんから」

先輩「え……!でも、お金が……」

P「当面の見通しが立ったので……心配おかけしました」

先輩「そうか……よかった。本当に……」

P「……」

先輩「……今日は、お前の企画してシンデレラガールプロジェクトのオーディションだ」

先輩「生まれ変わった気持ちで、これからがんばれよ」

P「はい」


―――オーディション―――

P「次の方、お願いします」

島村卯月「はい!島村卯月17歳です!よろしくお願いします!」

P(何というか……普通だ)

P(可もなく不可もなくというか)

P(特徴がないのはアイドル戦国時代のこのご時世じゃ致命的だ)

P(ただ、何というか……)

島村卯月「がんばります!」ニコッ

P(笑顔が、素敵な子だ)


P(結局、卯月さんは採用にはいたらなかったが)

P(後日、欠員が出たため追加合格ということが上から通知された)

島村卯月「お疲れ様です!今日は何をしますか?」

P「レッスンを……」

卯月「はい!わかりました!」


―――別の日―――

P(今日も、島村さんはソロでレッスン……)

P(他のメンバーはオーディション等で随時募集していくつもりだが)

P(なかなか納得できる人材は……)

卯月「今日は、何をしますか?」

P「レッスンで……」

卯月「はい!わかりました!ステップが苦手なので、そこを重点的に頑張りますね!」


卯月「……えへへ、笑顔には自身があるんですが……このステップはちょっと……」

卯月「でもでも!頑張ります!だから絶対、トップアイドルに導いてくださいね!」

P「……」

――――――――――――――――――

え?あいどるになるのはたいへん?

うーんとね、でもだいじょうぶ!

えがおにはじしんがあるの!

だ、だんすはすこしにがてだけど……うー。

ぜったい、とっぷあいどるになるんだもん!

――――――――――――――――――

P(あれ……)


P(今のは……)

卯月「あの、プロデューサーさん?」

P(……いや)

P「いえ、問題ありません……失礼しました」

卯月「いえいえ!大丈夫ならよかったです!」ニコッ

P(……笑顔)



P「お疲れ様です」

先輩「あぁ、お疲れ。最近忙しそうだな」

P「ええ、シンデレラガールの件で」

先輩「あー、あれか。かわいそうだよなぁ」

P「何がでしょうか?」

先輩「実はさ、あの補欠で入った子いただろ」

P「島村卯月さんですか?」

先輩「あー……名前は忘れたけど、多分その子だろうな」

先輩「このままだと枕要員に流されるかもしれん」

P「……!」


先輩「ほら、面接の時にいた○○プロの役員いただろ?あいつに気に入られちゃったみたいでさぁ」

先輩「このプロジェクト、共同出資だから向こうも強気には出れないみたいだけど」

先輩「まだ本格的に始動してないことが相手にバレたら……まぁ、お察しって感じだろうな。」

先輩「たった一人しか動いてないなら、メンバー総入れ替えでもプロジェクトに影響はほとんどないと思うだろうしな」

P「……」

先輩「相手はこっちより力があるから……なんとかして向こうを納得させられるメンバーを早めに集めないと」

P「……はい」


P(オーディションは早急に設けるが……)

P(それより早く先方にバレたら……)

P(メンバーを集めるには……スカウト……)

ガヤガヤ

P「ん?」

P(人だかり……)

警察「少し話を聞かせてもらえるかな?」

???「別に……」

P「あれは……」


P(……)

P(あの渋谷凛という子……)

P(何としてでもスカウト成功させなければ)

卯月「今日は何をしますか?」

P「レッスンを……」

卯月「はい!頑張ります!」

P「……」


―――――――――――――

P「アイドルになりませんか?」

凛「興味ないから」

―――――――――――――



―――――――――――――

P「せめて名刺だけでも……」

凛「無理」

―――――――――――――



―――――――――――――

P「アイドルに……」

凛「もう来ないでって言ったよね?」

―――――――――――――



―――――――――――――

P「あの……」

凛「……ちっ」

P「……」
―――――――――――――


P(ここまでスカウトが難しいとは……)

P(時間がないのに……)

卯月「お疲れ様です!今日は、何をしますか?」

P「レッスンを……」

卯月「……わかりました!頑張ります!」

P「……申し訳ありません。」

卯月「へ?」

P「いつもレッスンばかりで……」

卯月「そんな……謝らないでください!」

卯月「プロデューサーさんも頑張ってるんですよね!わかってます!」

卯月「大丈夫です!わたし、信じてますから!ね?」

P「……」


――――――――――――――――――

きみ、ゆめがないの?

うーん、だったらわたしのぷろでゅーさーになってよ!

ね!いいでしょ!

えへへ!やくそくだよ!

――――――――――――――――――


――別の日――

P「お疲れ様です」

先輩「まずいことになった……ついにバレたみたいだぞ」

P「ではあの子は……」

先輩「かなり大手だからな……正直どうしようもないだろうな」

P「……」

先輩「まぁ、この世界じゃ珍しいことでもないし、運が悪かったって感じだな。あの子も」

P「……」

先輩「お前……自分を責めすぎるなよ?世の中にはどうしようもないこともあるんだ」

P「……はい」



――夜――

P「……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

『でもでも!頑張ります!だから絶対、トップアイドルに導いてくださいね!』

『プロデューサーさんも頑張ってるんですよね!わかってます!』

『大丈夫です!わたし、信じてますから!ね?』

――――――――――――――――――――――――――――――――――

P「……」

P「私にはどうすることも……」

P「……寝るか」


――――――――――――――――――
 
げーのーかいは、あぶない?

しんぱいしてくれてるの?

きみ、かおこわいのにやさしんだね!

でも……ゆめはあきらめたくないの!

え!?きみがわたしのプロデューサーになって

わたしをまもってくれるの?

うん!やくそくだよ!

――――――――――――――――――

<ピピピピピピ

P「……」



P「先輩、島村卯月さんの件なんですが」

先輩「おう、どうした?」

P「なんとかならないでしょうか?」

先輩「なんとかって、相手は大手だぞ……どうにもならんだろ」

P「そこをなんとか」

先輩「……やけに肩入れしてるな。もしかして惚れたか?」

P「いえ……そういうわけではないです。ただ……」

先輩「ただ?」


P「私は汚れてしまっているけど、あの子だけは……」

P「あの笑顔だけは、曇らせたくないので」

先輩「……ふーん」

P「理由はわからないんですが……」

先輩「……そういえば、こないだ来てた○○TVのお偉いさんが、お前のこと気に入ってるって言ってたな」

P「それって……」

先輩「こないだ名刺もらったんが……ほら」

P「ありがとうございます」

先輩「もうそういうことは辞めたって言ってたから……渡すつもりはなかったんだが……」


P「……気にしないでください」

先輩「いや、噂によるとかなりハードでマニアックな趣向の持ち主だって……」

P「……」

先輩「だから、できれば……」

P「大丈夫です」

先輩「でも、ホントにヤバイみた『P「大丈夫です」』」

先輩「……」

P「……」

P「私は……」

P「……私は慣れてますから」

先輩「……そうか」

P「ええ」

先輩「……すまん」

P「いえ……」


――――――――――――――――――

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――――――――――――



君が、武内くんか

よく来たね……

前に見たときよりもおいしそう

あぁ、例の件はちゃんと手を回しておいたよ

釘はさしておいたし……それだけじゃない

TV、CD、ライブ……ふふ、きみも欲張りだね、大変だったんだから

……だからさ、その分頼むよ

最近、あんまり相手がいなくてこまってたんだ


僕の噂は、聞いてないのかな?

ふふ、大丈夫だよ……そんなに怯えなくても。

壊れても直せばいいんだから、ね?

こわいの?……うふふ

あぁ、かわいいかお……ゾクゾクしちゃう

はぁ……まずはしゃぶってもらおうか……


――――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――

ふぅ……なかなか上手いじゃないか?

慣れてるのかい?

よし……じゃあ、そろそろ……

と、その前に聞きたいことがあってね……

いや、大したことじゃないよ……ただ



なんで彼女なんだい?
『どうして私なんでしょうか』




他にも魅力的な子はいっぱいいるだろう?
『えっと、私一度このオーディションに落ちているんですけど……』




何か理由があるのかと思ってね……              
『今回の選考理由とか……できたら聞かせてもらえたらって……』







「笑顔です」


(笑顔……)

(あの笑顔さえあれば……)

(卯月がただ笑ってていてくれるためなら)

(何度だって、抱かれても、嬲られても構わない)

(この体がどれだけ汚れても)

(この心がどんなに曇っても)

(彼女が笑ってくれるなら)




ふーん、まあいいや。

それじゃあ……

はじめようか……






(この汚れた世界に溺れて消えることなんて……少しも怖くない)



おしり






























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武内P「……ということにならない様に、アイドルになっていただけませんか」

渋谷凛「長いよ!」

渋谷凛「てか、今のじゃ怖くて逆効果だとおもうんだけど」

P「フィクションです」

凛「なら私ならなくてもいいよね?」

P「そこをなんとか」

凛「しつこい」


P「では、名刺だけでも」

凛「いいから」

P「肉じゃがもあるのでぜひ」

凛「いやいや、肉じゃがじゃ釣られないから!」

P「おねがいします」

凛「無理だって」

P「お願いします。なんでもしまむら」

凛「そんなこと言われても……」

















凛「ん?」


凛「今、なんでもしまむらって言ったよね?」


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        |ニニニニニニニ|!マ、ニニニニニニニニニ/}:::/
        |王王王王王王 !: :\王王王王王王王王{,j:/
        |/ ̄ ̄ ̄ ̄`¨´: : : :} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ



おわり                


おわり感謝

武内くんの薄い本に期待する今日この頃です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月12日 (月) 01:36:12   ID: noe0maWw

なんだこれは

2 :  SS好きの774さん   2015年01月12日 (月) 02:33:52   ID: r3FLqpdK

ちゃんとアニメのセリフに合わせているだと!

3 :  SS好きの774さん   2015年02月20日 (金) 18:15:49   ID: -v9xdkRb

アイドルより人気の武内P便器SS増えろ

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